きょうの気になるワード(ちゅうさん流の解釈)
あちらこちらの住宅の庭には、花が色とりどりに咲いている。ウォーキングしながら、素敵なお庭を見て歩くのも楽しいものだ。 花たちは黙って咲いているだけで人間の心を満たしてくれる。我が家の庭も素敵とまではいかないが、それなりの花が咲いている。 バラ、イキシア、ゼラニウム、ローズマリー、カラー…。森を見れば、“山笑う”を少し過ぎ、緑の色が濃くなり、 新緑が鮮やかになり、小鳥たちのさえずりが賑やかになって来た。自然に目や耳を傾けると、ちょっぴり幸せな気持ちになれる。
能登半島地震の時、フェイク情報が多く流され、それが拡散したことがあった。 フェイク情報そのものが社会に与える影響が大きいのに、 地震という大きな自然災害の時に「何でフェイクニュースなんか流すの?」と憤るが、 情報をたくさん見られると、その件数に応じて報酬が得られる、という仕組みがSNSに存在することが影響している。 インプレゾンビとは、SNSにおいて、投稿の表示回数を稼ぐ行為を言う。情報を沢山閲覧してもらい、 閲覧回数に応じた報酬を稼ぐため、フェイク情報も流す行為を言う。人気の情報を丸ごとコピーした投稿などを平気で行う。 許せない行為だ。
上場企業の2024年3月期の決算発表が行われているが、“過去最高益”と鼻息が荒い企業が多い。 製品の値上げや円安が追い風になっているという。しかし、われわれ庶民の台所事情はそんなこととは関係無し。 その利益は一体どこに行っているのだろう。物価の高騰が続き、筆者のように年金暮らしをする者には、 生活費の切り詰めをしながらの暮らしを迫られる。手放しでは喜べない。賃上げを行っても追いつかないようだが、 中小の企業は賃上げすらままならない。非正規労働者はその恩恵には預かれない。いびつな経済社会は、 庶民の暮らしを良くするようには動かず、ますます経済格差を助長する。
今年の1月から3月までの3か月間で、自宅で亡くなった独り暮らしの人が2万1,716万人だったそうだ。 このうち、65歳以上の高齢者が8割、年間で推計すると、6万8千人となる。 警察への通報や医師からの届け出で警察が捜査をするのだが、 取り扱った遺体のうち65歳以上が1万7,034人だったそうだ。 孤立・孤独死について、社会としての対応が必要になる。 地域社会一体での見守り活動や地域のつながりを強くする行動をしないと、更に増えることが予測される。 他人との係り合いを持ちたくない人が多い現代社会、行政、民間、地域が一体となった行動が必要となる。
去年1年間で警察に届けられた落とし物の数は、2979万点、今まで最も多くなったそうだ。 警察庁によると、この数は、統計を取り始めた1971年以降で最も多くなったとそうだ。昨年よりも315万点多いという。 新型コロナ対策の行動制限が去年5月に解除され、人の流れが活発化したことなどが、 前年からの大幅な増加につながったという観測だ。 最近はワイヤレスイヤホンや携帯用扇風機など、小型の電化製品の落とし物が特に増えているようだが、 あまり筆者には縁がないものだ。現金が228億4568万8596円でこちらも過去最多になったそうだ。
以前、庭に植えてあったみかんの木がどんどん枯れ、せっかく成ったみかんを残して葉っぱがみるみるうちに茶色に、 そして落ちた。木には無残にも、みかんの実だけが残り、それも硬くなってやがて落ちた。木の根元を見ると、たくさんの穴が開いている。 どうやら犯人はカミキリムシと分かった。近所の人も同じ被害に遭っている。「えっ?」カミキリムシが木を枯らす? 国内で繁殖した外来種の西洋カミキリムシの被害があちこちで起きている。
街中を歩く、電車に乗る、公共施設に入る、居酒屋に行く……。マスクをしている人は半数以下のような気がする。 だんだんコロナ禍のことを忘れて行くような気がする。昨年の5月、感染症の5類に移行されてから、「本日は国内で〇人」 などの報道が無くなり、レストランなどで衝立が無くなり、ワクチンの接種通知が無くなり、 少しずつコロナが脳裏から離れて行く感が有る。しかし、あまり大騒ぎにはならないけど、近くで感染した人、 後遺症で悩む人はまだまだ多く居る。インフルのような一過性のものとは違う性質のものだけに、まだまだ侮れないのだ。
このところ、各地で水道管の水漏れ事故が相次ぐ。水道管の老朽化が顕在化し、この維持費、修繕費をどうやって賄うか、 その業務を担当する要員の不足をどう補うか、が課題のようだ。水道事業は、各自治体が運営し、 その経費は水道料金から拠出される。水道管を普及させた頃には想定外の維持管理コストが今になって大きな問題となって来た。 経費をねん出するには、水道料金の値上げが必要になるが、これは、利用者の同意を得るのに一苦労する。 水道事業の職員は、人員の合理化で、最低限の頭数しか居なく、新たな維持管理まで工数が無い。加えて、 最近の節水型機器の普及で、水の使用料が減り続ける、という痛手。新たな枠組みをつくって行かないとどうにもならない、 頭の痛い課題だ。水は命綱、課題解決の先送りは出来ない。
このコラム、5月4日に水俣病資料館のことについて書いた。昨日のニュースで、水俣病の患者会が環境省との懇談の場で、 患者側の意見を述べていた患者側団体の副会長のマイクスイッチを切る、という事態が有った。このことに関し、患者側団体が抗議、 これに対し、伊東環境大臣が場所を改めて陳謝する、という事態となった。環境省側は、発言時間を一人3分と決めていたのに、 6分以上話した…というのが理由らしい。しかし、3分で思いなど述べられるはずはない。環境省は水俣病に体して向き合っていない、 という患者側の言い分に総理大臣も“不適切”と指摘した。筆者もそう思う。
5月4日のコラムには、水俣病資料館の展示内容が、 資料館をリニューアルして、国や県との闘争史が消え、水俣市のイメージアップに重点を置いたことに疑問を書いた。 水俣病の資料館すら、地元の凄惨な闘争史を覆い隠そうとする、国の施策が働いたとしか思えない。
方言は地域の文化だと筆者は思う。先日、秋田県湯沢市に墓参りで帰省して来た。高校時代の友人と久々に再会、 コロナ禍の4年間は会うことは有っても居酒屋で一杯、という時間はつくれなかった。4年ぶりの一献に、 いい時間を過ごした。会話は秋田弁丸出しの秋田の雰囲気でなければ味わえない空気だった。 その方言が今の子どもたちには使われていない。ほとんどが“美しい”共通語だ。 家にじいちゃん、ばあちゃんが居れば伝承されるのだろうが、 それぞれの核家族では言葉や生活習慣の伝承はされない。地域の文化が途絶えることには、寂しいものがある。
ドジャースの大谷選手が全国の小学校に送った各校3個のグローブ、1個は高学年向け、1個は低学年向け、1個は左利き用のもの、 実は近所の学校で触らせてもらった。今までこんなドネーションをする野球選手は居なかった。 アメリカの寄付文化の薫陶を受けた大谷選手の行動に拍手を贈りたい。このグローブ、 全国の小学校でキャッチボール以外のところでも、こどもたちに良い影響を与えているようだ。まさに大谷選手は、 子どもたちのヒーローになった。筆者が子どもの頃は「巨人・大鵬・目玉焼き」と言われるくらい、 子どもの好きなヒーローが居たが、久々の好感度のヒーローが出現、歓迎したい。
全国の空き家は900万戸、という調査結果を総務省が4月30日に発表した。過去最高の戸数で、空き家率は13.8%だそうだ。 この数値は、賃貸や売却のための空き家476万戸を含むが、使用目的の無い空き家が385万戸と、高齢化などによる空き家が、 過去最高となったそうだ。確かに、周囲を見渡すと、廃屋寸前の家もちらほら、住宅は立派でも、玄関や庭が草ぼうぼうの住宅も有る。 高齢化で引き継ぐ家族が居なくなったりする放置住宅など、深刻な状況だ。団塊の世代の年齢が73〜75歳、 これから更に深刻なことになりそうだ。
今日は子どもの日、全国的に晴れて暑い日になりそうだ。 2023年4月1日現在におけるこどもの数(15歳未満人口)は、前年に比べ30万人少ない1435万人で、 1982年から42年連続の減少となり、過去最少となったと総務省統計局が発表した。42年前から1千万人減っているという。 少子高齢化はその頃から言われていたが、具体的な政策課題とはならず、ずるずるとここまで来たという感じだ。 全国の市町村首長や知事、国会議員など、政治家は口を開けば子育て支援のことを言うが、遅きに失した感じだ。 今言われている子育て支援は、子どもを増やす施策ではなく、今の子どもたちをどう支援するかが主流だ。 もっと若い人が家庭を持ち、子どもを持つことで幸せを感じ、生きる希望を持てる地域社会づくりをしなければならないのに、 子どもに金をばらまく政策がほとんどだ。これではこどもが増えるわけはない。
水俣病が国から公式に認定されてから5月1日で68年になった。 高度経済成長にともなって、水俣で奇病が発生した歴史やその原因が特定されるまでの経緯、 住民と国やチッソとの闘い、こういった歴史を展示していた水俣病資料館。 8年ほど前に訪問した時には、この闘争史や生々しい写真が飾られ、歴史を垣間見ることができた。 先月、再度の訪問をして来たが、展示内容が大きく変わり、水俣病闘争の歴史や、 被害者の悲惨な写真などが姿を消し、水俣の未来をつくる構想や、環境保護活動の紹介など、 “その歴史の展示”が消えていた。その展示方法は、水俣のイメージアップ戦略そのものであって、 歴史を正確に伝えていない資料館の姿に、正直ガッカリした。
福島第一原発の事故から13年、長い長い廃炉計画の行程を司る原発従業員。 毎日4千人以上の労働者がこの現場で働いているという。被爆線量の管理をしながら、 健康被害が無いようにしているとはいうが、この中には思わぬ廃液の飛散事故などが発生し、 被爆量が大きかった作業員が居たという。危険な現場で仕事をする人たちは、定期的に検査を実施するようだが、 前立腺と甲状腺のガンが、全国平均よりも多かったという。 原発事故の影響はこれからもさまざまに検証されて行くことだろう。
衆議院の補欠選挙、自民党が負けて立憲民主党が大勝した。政治の流れが一気に変わって行く様相だが、 ちょっと心配なのは、勝った立憲民主党がどうやって野党共闘を引っ張って行くか、そのパワーがあるかどうかだ。 自民党が野党に陥ちた頃のような熱いムードをつくれるかどうかだ。何とか頑張って政治の流れを変えて欲しい。 数の力で、驕りに満ちた自民党政治、今こそ変えなければ日本は良くなって行かない。 権力者がのざばる時代を覆し、国民が真の幸福を求められる世の中を作って欲しい。
世界初のWebページとして「World Wide Web」が誕生したのが1991年8月6日だ。 CERN(欧州原子核研究機構)のWebサーバ上に、ティム・バーナーズ=リー氏などが、 テキストベースのWebブラウザによる世界初のWebページを公開した。インターネットのはじまりだ。 いまからたった33年前のことだ。それ以来、社会が大きく変わった。携帯電話やスマホの発展と共に、 WEB活用による社会の仕組みの変化で、今のネット社会が成立した。 日進月歩で変わるWEB技術の進歩に、やや人間のほうが付いて行っていない感じもするが、 世の中、まだまだ劇的に変わって行くことだろう。
このところ、急激な温度変化が大きい日が続く。「体がついて行けないなぁ」、「体調に異変が…」などという人が多い。 これから、更に暑くなる季節に向けて必要となるのが「暑熱順化(しょねつじゅんか)」、 「体を暑さに慣れさせる」ということだ。この方法として、軽く汗をかく運動や入浴などを習慣化し、 暑熱順化を進めることで熱中症のリスクを減らすことができる。 ここ数日のように涼しい日が続いたあとに急に暑くなるときはまだ暑熱順化が進んでいないため、 意識的に行う必要がある。今年はこのことが特に必要になる予感だ。
企業や自治体の育児休暇や育児休職、行政が進める子育て支援施策、さまざまな充実した施策メニューだ。 子育て支援は、行政・民間・地域社会をあげて行わなければならない。しかし、この子育て支援策を享受する人に向かって、 「子持ちさま」と揶揄する声を上げる人も居る。例えば、職場で時間短縮勤務をする人や、 子どもの体調不良などで突然会社を休む、などその人が支援を受ける際、 「子どもがいるんだからしょうがないでしょ!」と権利丸出しにして主張してしまうと、周囲に軋轢を生じる。 その人が抜けた分を他の人が補填するわけだから、「何であの人のために自分が…」となったら負担感しか残らない。 喜んで子育ての人をフォローできるような空気をつくる風土づくりも必要だ。支援を受ける人の努力も大事だ。
昨日の円相場は、158円台となり、異常な円安だ。ゴールデンウイークに突入したが、 観光客にもこの余波が影響しているという。羽田空港から出国する海外旅行客は減少気味、 近場の韓国あたりに行く人が多いようだ。ハワイあたりでは、昼食が7千円くらいになるという。 反対に、日本に来るインバウンド客は増加ぎみ、コロナ前を凌ぐ勢いのようだ。 旅行客は、日本の物価は安い、食事代がこんなに安いとは、と驚いているニュースが有った。 この異常事態、どこまで加速していくのだろう。
1977年9月5日、米国の宇宙衛星 ボイジャー1号 が打ち上げられた。それから46年あまり、地球から最も遠くにある人工物となっている。 昨年11月以降、コンピューターの不具合により、解読可能なデータを地球に返せなくなっていた。 人類の宇宙探査の歴史において象徴的な存在でもある“双子”の探査機の片割れだ。ボイジャー1号と2号は暗闇のなか、 はるか遠くの星間空間を進んでいる。そこは地球から100億マイル(約160億キロメートル)以上も離れているため、 地球からボイジャー1号に信号が届くには22時間半かかり、地球に信号が戻ってくるにはさらに22時間半かかるということだ。 技術士たちの必死の修復作業で、信号が正常に戻ったというが、奇跡のような話だ。
4月24日から、環境省は 熱中症警戒特別アラート を出すことを発表した。 それによると、翌日の予測値を確認し、すべての観測地点で暑さ指数 が35以上になると予測される都道府県を対象に、 「熱中症特別警戒アラート」を発表する。その地域での注意喚起をするものだ。 室内等のエアコン等により涼しい環境にする、こまめな休憩や水分補給・塩分補給をする、 高齢者、乳幼児等は特に注意し、周囲の人が声がけをする、といった行動につなげるのが狙いだ。 埼玉県熊谷市は毎年、熱い熊谷で有名、クーリングシェルターとして、市の分庁舎や公民館などの公共施設13か所と、 スーパーやドラッグストアなどの民間施設、およそ20か所を指定するという。今年の夏は昨年を超える暑さになるのでは。
筆者は温泉が大好き、温泉でなくても、沸かし湯の日帰り温泉などよく行く。ゆったりと湯に浸かっていると、 副交感神経が刺激され、アクセル踏みっぱなしの忙しい日々に、ブレーキをかけてくれる。 まさに至福の時だ。特に少し熱めのお湯で、肌にピリピリと刺激が来るくらいの湯が良い。 人は、熱い湯は身体に良くない、と言うが熱いことで体調が良くなったらそれでいいではないか。 秋田県湯沢市の小安温泉郷にある太郎兵衛旅館 が筆者おすすめ。源泉かけ流しの3種類の風呂が利用できて、日帰り700円は安い。 稲庭うどんの本場、湯沢市稲庭地区を通り過ぎて8キロほど。本場の稲庭うどんの里に近いお勧めの温泉だ。
認知症は早期発見をすればその進行を抑えることができる時代になった。 アルツハイマー型認知症は脳にタンパク質が増えて、海馬が委縮する症状だ。 海馬はさっきの記憶を保持しておく装置。外出していて、家に帰る道がわからなくなった、今朝ご飯を食べたのを忘れる、 日付や曜日などわからなくなるなど、物忘れや理解力の低下が起こる症状。 運転免許証の更新時、75歳以上の人は認知試験を行っているが、この一時記憶が試される。 最近、免許更新認知試験対策模擬問題集など出版され、笑ってはいられない。 認知症 には4つの種類が有ると言われるが、それぞれの症状に応じた、社会としての対応が求められる。
買い物や支払いでポイントを貯める行動を、ポイ活という。今やどのお店に行っても、 買い物してポイントが貯まるのが当たり前になって来た。今までは、さまざまな店が独自のポイントカードを発行する形態だったが、 大手のポイント管理会社の仕組みに乗っかって、ポイントカードを持っていれば、 いろいろなジャンルの店で同じポイントカードが使える仕組みが多くなって来た。貯めたポイントを支払いに充てることもできる。 ポイント会社の統合も始まった。昨日、TポイントとVポイントの統合が発表された。楽天ポイント、ポンタポイント、 dポイント、paypayポイントなどいろいろだが、今やカードを持たなくてもスマホのアプリで活用できるようになって来た。 ポイ活、上手く使えば便利で得をする。
タイパ=タイムパフォーマンスのこと。コスパ=コストパフォーマンスなどと同列で使われているが、 時間の節約をすることを意味する。 若者がyoutuveやTVドラマを早送りして観て時間を節約したりしている。果たして時間の節約にはなるが、微妙なニュアンスまで、 正規の時間では理解できるよころを、早送りして感じられるか?とやや否定的な筆者だ。生活の時間軸でその節約については、 筆者も考える。外出先がいくつかある時、どういう手順で周れば効率的か、とか家の中で移動する時、 何度も1Fと2Fを往復しなくてもいいように、必要なものを持つ手順を考える、クッキングの時に煮ながら材料を切る、 などは日常行うことだ。しかし、タイパだけを考えると、“ムダ”の良さが失せてしまう。ムダや息抜きも大きな価値があるからだ。 タイパを考え過ぎたらくたびれてしまう。
スマホを使う時間が長い、という人が増えている。スマホが無いと生きていけない、スマホが無いと日常生活が不安、 という人が若い人に多いようだ。確かにスマホが日常生活に活きることは多い。しかし、そんなに日常生活に欠かせないか、 と言えばそうでもない。生まれた時からスマホが有った、という人は、スマホがベースの暮らしになっているのだから、 仕方が無い。しかし、長い時間スマホを使っていると、首が痛くなった、頸椎がゆがんで来た、指が曲がってしまった、 目が悪くなった、生活リズムが狂ってしまった、などの副作用が深刻だ。そういう人たちがスマホから離れた生活をして、 本来の人間の五感を取り戻す行動を、デジタルデトックスという。こういう行動のサービスをする企業も増えて来た。
このところの海外旅行者増、コロナ前を凌駕する勢いだ。旅行者が増えるといろいろ問題になるのが、急激な人の増加で。 ホテル不足、地元の人たちの日常生活への影響。 異なる文化を持つ海外の人たちが街中にふえることによる、ゴミの問題、 トイレの問題、騒音の問題、車の渋滞の問題などなど。こういった問題が有名観光地で発生している。 キャパシティーを超えた旅行者の増加は、オーバーツーリズムとしてその対策が急務となる。 円安になって更に旅行客増に拍車が掛かっている。 せっかく海外から来られた観光客に、気持ちよく日本を堪能してもらいたいものだ。
ネモフィラの翌日は芝桜。ここ栃木県市貝町には芝桜公園があり、広大な斜面が芝桜のピンク、白、紫色に染まる。 この美しさを作り上げるために、多くの人が手塩にかけて育てているに違いない。市貝町自慢の芝桜は、 毎年ソメイヨシノが散るあたりから見ごろになり、県内外から観光客が多く訪れる。
国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)の春の最大イベントは、丘一面のネモフィラのマリンブルー。 圧巻の景色に来場者が感動の声を上げる。傍らには菜の花が咲いていて、黄色の向こうにマリンブルーが見られる。 今年の満開は17日から19日が最高潮。今年は運よくこの満開に行くことができた。通常の入園料が、 ネモフィラの期間は特別料金が加算されるが、感動のネモフィラを見られたら、お金に変えられないものがある。 ネモフィラは、ただ咲いているだけで、1日数万人の来園者の最高の笑顔を引き出すことができる。
よ(4)い(1)な(7)すの語呂合わせと、茄子が好物だったとされる徳川家康の命日にちなんで、 4月17日を記念日として制定したそうだ。家康の晩年の好物が天ぷらであったことは有名、 そして大の茄子好きであったそう。折戸なす という静岡県三保の折戸で栽培されていた茄子、 家康の死後も徳川家に献上されていた折戸なすは栽培が非常に難しく、 明治以降100年もの間、栽培が途絶えていたそうだ。それを復活させたのが、 JAしみずの折戸なす研究会。現代に復活した折戸なすは、通常の茄子よりも味が濃厚だそうだ。
物流・運送業界の2024年問題、働き方改革法によりドライバーの労働時間に上限が課されることで、物流の運転手不足が深刻だ。 タクシー不足のために、ドライブシェアが考えられた。他の業界でも、世の中人材不足で、パートやアルバイトの時給が上がっている。 農業分野も人出不足が深刻、これを解消するために、農機具の自動運転技術が脚光を浴びている。いくつかの機械が実用化されている。 農業従事者の高齢化や人出不足に革命を起こす試みだ。一番最初は、人間が乗り込み周囲をぐるりとひと回りし、その後は、 AI技術が無人で刈り取り作業を完成させる、という自動刈り取り機は、2千万円くらいするそうだ。高級車が4台くらい買える価格だ。 その安全性や通信規格づくりに農林水産省も動き出した。
飲酒が健康に与える影響、良いこともあれば良くないこともある。酒は百役の長とも言うが、 良い効果については考えるまでも無い。その悪影響が問題だ。厚生労働省が2000年にまとめた 健康日本21 という国民の健康目標として掲げた数値の『純アルコールで、1日に60グラム以上飲む人を多量飲酒者』 として、その割合の減少を目標とした。節度のある飲酒量としては、1日20グラムだという。この量は、 全く飲まない人よりも死亡率が少ない、という見解、飲みすぎもいけないが、20グラムくらいなら健康に良い、 ということだ。ビールなら中瓶1本、日本酒なら1合、ワインならグラス2杯くらいが適量ということだ。
時々この用語を聞くことがある。要は看板やポスターが画面で表示されることを言う。 最近、駅や空港や公共施設などで、大きな縦型(が多い)のディスプレイが壁や柱に埋め込まれていて、 そこに広告やポスターの画面が時間と共に次々に映し出される。デジタルサイネージを日本語で言うならば、 電子看板、電子掲示板と表現できる。音楽なども流すことができるので、広告などの訴求効果が大きい。 最近では、小型のものが開発され、そのバリエーションが増え、新たな情報発信手段として活用されている。
有名人の顔や動画を使い、偽の投資広告をSNSに掲載、多額の金を騙し取る詐欺が蔓延しているようだ。 顔写真や動画を掲載、そのイメージ力で人を騙す、といった手口だ。 庶民は有名人のことをついつい信じてしまう傾向があるが、その有名人の“信用” という幻影に心を奪われてしまう。多くの広告が華やかな有名人を起用するのはそういった効果、 “信用”には何ら関係ないことなのだが、これが庶民の弱いところだ。 世の中には、相当数の偽広告が溢れている、というから、そういったSNSやチラシの広告には、 乗らない方がいい。投資や物を買うとき、騙されないように。ひとりひとりの心眼がたいせつだ。
一昨日、本屋大賞が発表された。この賞は、全国の主だった書店の従業員が投票で“来店者に読ませたい本”を投票、 集計して大賞を発表するというもの。出版社や書店にとっては、ビジネス戦略として大切なコンテストだ。 今年の対象は、宮島未奈さんの 成瀬は天下を取りに行くに決まった。 彼女のデビュー作が大賞、という快挙だ。 まだ読んではいないが、巷では結構話題になっているらしい。世の中暗い出来事が多いが、主人公の女子高校生、 成瀬あかりが、さまざまなことに挑戦して行く前向きの物語だそうで、若い人からシニアまで人気だという。
国内で9,600万人の利用者が居ると言われるLINE、数字的には国民の10人中9人が使っていることになる。 その便利な機能は、従来のメールよりも簡単な操作で情報の授受ができる、グループメンバーに対する情報の同報、 画像やファイルの授受が簡単、電話が無料、などの機能性が多くの利用者を増やしている。 筆者は家族の情報交換やサークルの情報交換に便利に使っている。しかし、個人情報の保護が甘いことが指摘されている。 企業が顧客獲得のために使っていることが多く、顧客情報などが漏れるのが怖い。情報管理を確実に行うことが課題だ。
昨日、米国で皆既日食 が見られた、というニュースが有った。国連職員がオフィスの外に出て日食に見とれたとか、 動物学者が動物園の動物たちがどういう行動を取るか観察した、といった映像が流れた。 筆者は部分日食は見たことがあるが、皆既日食は見たことが無い。 日本で見られるのは11年後の2035年9月2日、北陸から関東地方で見られるようだ。 楽しみにしたいが、この天体の雄大な神秘的なショウ、曇り空だったらガッカリだ。 しかし、それも自然現象なのだ。
4月3日、津波情報がテレビで流れた。「おや?どこで地震が起きた」という発表前に津波の情報とは、といぶかった。 が、少しして震源地は台湾であるとのテロップが流れた。映像で見た被害の状況は、能登地震と似ている。傾いたビル、 道路の寸断、土砂すべり、家屋の倒壊。甚大な被害の状況は悲惨だ。 日本に近い台湾でも同じような地震が起こることに胸騒ぎを覚える。地球全体が大きなエネルギーをどこかで噴出させたい、 とタイミングを計っているかのようだ。
4月8(ハチ)日、渋谷のハチ公の日だ。忠犬ハチ公銅像維持会が制定したそうだ。 ハチ公は1923年(大正12年)生まれの秋田犬、東大農学部の上野英三郎博士に飼われた。 渋谷駅まで博士の送り迎えをしていた。博士が急死したあとも毎日駅前で主人の帰りを待ち続けた。 その姿から忠犬と呼ばれるようになり、1934年(昭和9年)に渋谷駅前に銅像が建てられた。 銅像の除幕式にはハチ公自身も出席したが、翌1935年(昭和10年)3月8日に死んでしまった。 1987年には、新藤兼人監督制作の ハチ公物語が制作された。
国際間の紛争があとを絶たない。ウクライナへのロシアの侵攻が2年以上たっても解決の糸口は見えない。 イスラエルのガザ地域への報復攻撃が半年となり、死者は増えるばかり、市民は逃げ場がない状況、 南米エクアドルはメキシコと断交、中国は台湾の動きをけん制してきな臭い威圧行動。 世界のあちこちで市民を巻き添えにした蛮行が続く。それらに共通して言えることは、 為政者の権力保持と誇示に伴う欲望の露出だ。世界が力と力で対抗している。 権力者も、もし自分が、もし自分の家族が、と自分の立場で考えたら痛みがわかるはずだ。 我が国も戦力でこれに対応しようとしている。武器の大量調達と自衛隊の行動のエスカレートだ。 武力では何の解決もしない、殺戮と破壊は何も生まない。
健康をテーマにした番組が多い。常識の○○は実は危ない、○○をすれば予防できる、簡単○○で矯正できる、 などなど、病院の医師や大学教授が解説し、タレントが疑問をぶつけたり、実演したりの映像が続く。 実際に病になったり、身体の悩みを持つ人が出て来て経験談を話す、その人に似たタレントが演技した再現映像が流れる。 声優がオーバーな表現でナレーションをする。興味津々で見ていて、やって見ようと思う。しかし、 自身の生活に適用できるかと思えば、ふんふんと思うだけで1,2回やってあとが続かない。 こういった番組は視聴率が取れるから、増える一方だ。
気象台の職員が、日夜空を眺めて天候を観測し、天候の変化を予測する 観天望気、長い間磨かれ継承されて来た技術が、 機械に置き換えられている。100年以上続いて来た“感覚”による予報が無くなり、 レーダーやコンピュータのデータをメインとした発表となって来た。 人間の感覚が無くなるのは、どうも寂しい。“体温”が感じられない天気予報は、 薄曇り、黄砂、快晴などの微妙な表現が無くなり、晴・曇り・雨・雪などの画一的な表現となった。 NHK朝のラジオ番組で出演する気象予報士の女性の解説、体温を感じる解説だ。
寄席は、落語がメインの大衆娯楽だ。筆者は寄席に笑いに良く行く。この寄席で落語と落語の合間に入るプログラムが、 “色物”と呼ばれるマジック、ものまね、漫才など。落語のプログラムを邪魔しないように、全体の流れの中に、 上手に組み込まれる。 紙切りの芸もそのひとつ。 この芸の師匠、林家正楽さんが1月に亡くなった。 出囃子で出て来ると、客席から注文をもらい、それをハサミで形にしてしまう。最後に黒の台紙にそれを重ねて見せてくれる。 客席からは、「ホー!」と声が出る。その技はすごかった。リクエストした人がその作品をもらえる。 素晴らしい芸だった。
東京家政大学名誉教授の樋口恵子さん、91歳で「老いの上機嫌」という本を上梓した。 樋口流の7つのご機嫌のヒント、として上機嫌で暮らすことを勧める。 (1)せっかくの人生、楽し気に生きる(2)人付き合いはさっぱりと(3)今日が一番若い、の精神で (4)物は無理に捨てない(5)他人の調書を褒める(6)老いをユーモアで笑い飛ばす (7)誰かの微助っ人[すけっと]になろう。
これが樋口流、心の杖だそうだ。うなづけるところが多い。
リチウム、コバルト、ニッケルなどの鉱物資源、EV用蓄電池や再生可能エネルギーの設備に必要となる。 脱炭素化に向け急速に需要が高まっているこういった資源をクリティカル・ミネラル(重要鉱物)と呼ぶ。 英語を訳すと「重要鉱物」となる。代表格は「レアメタル」、今や産業を支える重要な役割を果たしている。 使い古しの家電やスマートフォンにも鉱物資源が含まれており、これらは「都市鉱山」と呼ばれる。
大手コンビニのセブンイレブンが、おにぎりの消費期限延長を決めた。今は平均18時間、 これを26時間に順次実施して行くという。食品ロスを減らすのと、店舗での欠品を減らすのが目的だそうだ。 新たな設備の導入が必要とのことで、首都圏から開始し、夏頃には全国21,300店舗すべてに導入する予定と発表した。 SDGsの施策として歓迎したい。筆者が子どもの頃は、食べ物が腐っていないかどうか、食べられるかどうかを 匂いで嗅いで確認したものだが、今は食品表示で判断している。嗅覚が鈍ってしまう。
1980年代後半から始まったバブル経済、1990年ころから崩壊を始めた。 土地・株式・貴金属などの資産価格が、実体を伴わないまま異常に上昇を続ける経済の状態を「バブル経済」というが、 今それに近い状況が生まれている。株価が異常に上がっている。企業業績の実態とは少しかけ離れている。 不動産価格が上がり出した。3月25日発表の地下公示では全国の主要都市で基準価が上がっている。 海外、特に中国からの投資が影響しているとの観測も有るが、再びのバブル崩壊にはなって欲しくない。
小林製薬が製造した紅麹が原因で腎臓疾患を起こし、4人が死亡、100人近くが入院という問題が発生した。 今まで長い間製造され、サプリメント、酒、お菓子、ラーメンなど52社が食品の原料として使っているという。 国内だけでなく、海外にもこれらの商品が輸出されているというから、影響が大きい。 製造している小林製薬の対応が遅れたり、発表のタイミングが悪かったりの問題も有った。 特にサプリメントについては、ある特定の成分が濃縮して調合されていることから、問題が大きいという。 大きな薬害問題に発展しなければいいのだが。サプリメントは怖い。
3月23日、天皇陛下が能登地域を訪問、お見舞いされた。能登地方の方々はこの見舞いに元気づけられ、 将来の希望を見出した、と伝えられた。能登で生業をする朝市関係の人たちは金沢で出張朝市を再開した。 酒蔵で酒の仕込みを考え始めた。輪島塗の職人たちが工房の再開を始めた。飲食店の人たちが営業を再開しだした。 地元の生業が少しずつ再開することが、地域の復興に大きな力になるに違いない。
暖冬だから、桜の開花が早まるだろう、との予報が一時出た。各地で桜まつりの予定を早めたり、 お菓子屋さんでは桜餅やお団子の出荷を早めに考えたり、急いで準備をしたところもあるようだ。 ところが、開花宣言は昨年よりも遅くなってしまった。天気のいたずらは、どうしようもない。 昨年に比べて1週間以上遅くなってしまった。小学校の入学式で記念撮影は桜の下、 が今年はできるかもしれない。写真は8年前に撮影した四国巡礼寺第61番香園寺、美しくて風情があった。
人に裏切られたことが有る。人生長く生きていると、こういったことは、まま有ることだ。 信頼して同じ目標を持って行動していたのに、急に翻す行動をとった。何でも話し、一心同体だと思っていたのに、 急に去って行ってしまった。こういった裏切り行為を受けた時は、途方に暮れ、何が原因なのか、 自分は何がいけなかったのか、これからのことをどうしようか、困惑の日々となる。
今、こういった状況がドジャースの大谷選手だ。アメリカに渡り、今のビッグ大谷になるまでをサポートし、 大谷選手の心の機微まで知って隣に居て自然な人だった。しかし、突然予想だにしない反社会的行為、 大事な時に居なくなってしまった。大谷翔平、今までは野球のことだけを考えて居れば良かったが、 これからは野球以外の、社会的行動を伴った人間としての実力が問われる日々が続く。
学校現場ではいじめの根絶に頭を悩ませている。「いじめの発生率が低い」「いじめの根絶を目的に 〇〇の活動をしている」などが報じられたりする。しかし、いじめは子どもに限ったものではなく、 大人社会でも多々有りうることだ。人間、誰でもそういった因子持っていると思うが、 そういう気持ちを行動に出すか、自制できるかの違いではないかと考える。ゼロにはできない、 と考えた場合、その事象が出た時に、いかに周囲が気付き、対応するかが大事だ。 見て見ぬふりをする、が一番いけない。無くすのは重要だが、それよりも、 有りうると考えて、周囲の気付きをどうするかの空気づくりのほうが重要だと思うが。 子どもも大人もそこが大事だ。学校でいじめアンケートなどやっても、何の役にも立たない。
何やら最近ニュースで注目すべき用語、日本版DNS。 Disclosure and Barring Service=前歴開示 と訳す。学校などで子どもの性被害が頻発しているが、 教師や職員を採用する際に、その人の性犯罪歴が無いかどうかを調べ、そういった人が教育関係の職業に 就くことを事前防止するための制度だ。3月19日に閣議決定され、欧米で行われている制度を、 日本に合わせて実施することが決まった。
2025年春から使われる中学校の教科書検定の結果が3月21日発表された。特徴は、デジタル教材が多く使われている点だ。 教科書の片隅にQRコード、それをスキャンすると、音楽や映像が流れ、教科書の記述をサポートするそうだ。 前回4年前に比べて4倍に増加したデジタル教材、外部HPをアクセスするから、質の維持が課題だ。大谷選手の通訳を、 英語の教科書で取り上げていたが、賭博容疑で捜査中であることから、この部分が記述の差し替えを迫られている。 想定外のアクシデントだ。
SDG'sは、持続可能な地球を目指す考え方。今の地球環境を未来永続して維持し、 環境負荷に対応する施策を生み出す目標となる。人間の欲望のために痛めつけて来た地球、 地球環境にダメージを与えることを少しでも少なくしよう、という目標を国際的に掲げ、努力して行こう、 というものだ。生産したさまざまな製品が人間の幸せに寄与したとしても、その製品寿命が尽きた時、 SDG'sに反する廃棄のされ方をしたらまずい。そのために製品が廃棄されるまでを考えた、 ライフサイクルを管理するパスワードを製品に埋め込み、 これを管理し、ダメージを少なくしようという考え方がデジタルパスワードだ。 ヨーロッパでその検討が始まっているが、原材料調達からリサイクルに至るまでの、 製品のライフサイクル全体にアクセスできる電子的な記録、具体的にどう管理して行くかが大きな課題だ。
街中にリユースの店が多くなって来た。買い取り、販売をその店で行う。先日、店舗を覗いてみたが、 結構洒落た店装に衣類、ぬいぐるみ、雑貨、スポーツ用品、おもちゃなどがさまざまに小ぎれいに展示されてあった。 価格はそんなに安くはない。誰かが使ったものだから、安かろう、悪かろうではない。 その商品に自信を持って販売しているといった感じだった。SDG'sのムードも後押しし、循環型社会をつくる流れ、 歓迎したい。
海外で普及しているライドシェアが日本で何故普及しないか、 それは既得権でそれぞれの地域での移送サービスを実施するタクシー会社を守るため、ということが多い。 運送業の人材不足で、タクシー需要に対する供給量が心配になって来たことから、 にわかに国内でも注目されるようになって来た。 4月からは東京・横浜・名古屋・京都でその運行が開始される。 各地で、運転手不足が主な理由でバス路線の廃止や間引き運転が行われるようになり、 サービスダウンが深刻になりつつある。 まさにこれから必要とされるのがライドシェアだ。今行われている高齢者などの福祉移送サービスなどが、 一般の人にも使えるようになるかもしれない。タクシー業界けを重要視した実施施策は待った無しの改善が必要だ。
同性婚が合法かどうかが裁判で争われ、憲法解釈の違いで合法だったり、違憲だったり、さまざまな見方がされる。 昭和世代の筆者には、結婚とは男と女が行うという観念が有るが、昨今の性的マイノリティーの人たちの、 堂々としたカミングアウト宣言から、人権への配慮が強く働き、こそこそと隠れた行動ではなくなって来た。 世界的な潮流となって、そのことが当たり前とまでは行かないが、社会的な認知がされるようになって来た。 同性での結婚、それを望む人は権利として主張するのは構わないが、頭ではわかっていても、 それでも筆者にはまだ抵抗がある。
ベア=ベースアップを略したもの。労働者の賃金(基本給)の上昇のことをいう。 春闘でベアの要求をしても、なかなか労働組合の要求に対して会社側は応じられなかった。 人権費の上昇はコスト増になって経営を圧迫することから、ここしばらくはベアに期待がかけられなかった。 春闘でもベアよりも労働条件や福利厚生の要求などでしのいで来た経緯がある。
ところが、今年は大企業で満額回答の企業が多い。労組の要求の2倍の回答の企業もあり、 労組側は驚きを隠せない。政府主導での賃金アップで経営環境がかわるだろうし、 国内経済にとっても変わり目となって来ることだろう。
1994年以来30年ぶりとなる郵便料金の大幅値上げが検討されている。重さ50グラム以下の手紙は94円から110円に、 はがきは63円を85円に、という案だ。レターパックや速達なども値上げを検討。 郵政事業の今後を考える審議会では、値上げもさることだが、郵便局数の削減なども案が出たという。 郵便局は、全国に2万4千局有る。どんな小さな町にも全国津々浦々にあり、どこでも同じサービスをしている。 国民に公平なサービスをするとした郵政省から引き継がれている。その経費も莫大になっているから、 局数を減らす案もうなずける。しかし、切手販売、預金、宅配、保険、さまざまなサービスをどう維持するかも課題だ。 単なるコスト面だけでなく、公共サービスを国民にどう提供するかの観点も大事なことだが。
3月11日、海外から帰国した男性がはしかに感染していた。その後同じ飛行機に搭乗していた女性が、 はしかの診断。この女性は新幹線に乗ったり居酒屋に行ったりしているので、ニュースで注意を呼び掛けていた。 麻しん(はしか) は2015年に日本国内で排除状態になっていたから、流行は起こっていない。 感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れ、2〜3日熱が続いた後、 39℃以上の高熱と発疹が出現。肺炎、中耳炎を合併しやすく、 患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われてる。 子どもの頃に、はしかの予防注射をしたことを思い出した。
山笑う、は春の季語だ。写真のように、春の山の植物が一斉に芽吹いてモフモフとした感じになることを言う。 広辞苑には、「春の芽吹きはじめた華やかな山の形容」とある。このモフモフが日増しに太って来て、 コントラストが良くなる。冬の木々は葉っぱが落ちて枝だけになっているのが、3月末からは一斉に芽吹く。 ちなみに、冬の山は「山眠る」というそうだ。正岡子規は、「故郷(ふるさと)や どちらを見ても 山笑う」 と詠んだ。味わい深いことばだ。
明治製菓が販売する「チェルシー」というキャンデー、この3月で販売を終了すると発表した。 1971年に販売開始、多くの人に親しまれたキャンデーが無くなる。販売の低迷がその理由だという。 キャンデーやガムの販売は年々落ち込み、消費者離れが進んだ。 子どもの頃に馴染みが有った、長方形の缶に入ったサクマ式ドロップも昨年廃業した。 2002年度は約25億円あったチェルシーの販売、2022年度には5分の1の5億円にまで減少したという。 チェルシー販売終了は「あめ離れ」の象徴のようだ。
3.14と言えば、円周率。そこで今日3月14日はこの数字に掛けて、数学の日だそうだ。いろんな日が有るもんだ。 公益財団法人・日本数学検定協会が1997年(平成9年)に制定したそうだ。数学を生涯学習として、 子どもから大人まで楽しめるものに発展させようとの目的があり、全国でさまざまなイベントや啓発活動をするようだ。 2009年にはアメリカ合衆国下院で3月14日を「全米円周率の日」 (National Pi Day)とする決議案が可決され、学校でこの日を利用して生徒に円周率について教え、 「数学を学ぶ魅力を伝える」よう呼びかけている。日本もアメリカも同じようなことを考えていたのだ。
バーナム効果という言葉を聞いた。テレビ番組で、心理学の話題を特集していたが、そこでこの言葉が出て来た。 性格診断や星座占いなどで、その結果を伝えるとき、 誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす表現で被験者に伝える。、 そうすると、自分に当てはまっている、当たっている、と捉えてしまう心理学の現象のことを言うそうだ。 番組では心理テストのあと、被験者に個々に結果を見せる。5人見せたら5人とも「当たっている〜、 その通りっ!」とそれぞれが納得した。実は被験者5人には同じ文章の結果を見せていた。 被験者とは無関係に用意した「あなたはロマンチストな面を持っています」 「あなたは快活に振舞っていても心の中で不安を抱えている事があります」といった診断を被験者に与えた場合、 被験者の多くが自分の診断は適切なものだと感じてしまうという。 街中の占い師もこの技を使っているに違いない。
18日から春の選抜高校野球大会が始まる。3月8日には組み合わせの抽選が行われ、 30校の対戦相手が決まった。震災で練習場所が変わった学校、雪で充分な練習環境が無い学校、部員が少ない学校、優勝経験が有る学校、 出場常連校、初めての出場、いろいろな環境の中で球児たちはこの大会を目指して来た。 おもしろいカードが目白押しだ。テレビのニュースで流される球児たちのインタビュー、 みんな顔がキリとしていて爽やかだ。希望やエネルギーが表情に溢れている。見ていてスカっとする。
大きな揺れ、津波、原子力発電所の爆発、未曽有の被害惨禍から13年が経った。 それ以降も地震や水害が列島各地で起きた。能登半島では2か月以上たっても水道が出ない、避難所暮らし、 日常を取り戻すことができない人たちが多く居る。13年経った今でも、住居やまちづくり、 防災施設など物理的な復旧はできていても、心の傷が癒えない人たちが多く居るだろう。 13年たった今日は、犠牲となった方々に鎮魂の祈りをし、大災害に備えた地域づくり、防災対策を誓う日だ。
ついこの間、国技館での初場所が終わったと思ったら、今日から大阪場所が始まる。相撲観戦が好きだから、 毎日ラジオ観戦している。大関、横綱に絶対的な強さを持った力士が居ないことから、 若手力士のつばぜりあいが楽しみだ。新大関琴の若の対戦に注目、霧島の横綱再挑戦、貴景勝のカド番、 熱海富士や大の里の活躍などが見どころか。戦争のニュース、政治家のだらしない行動など嫌なニュースが多いが、 相撲でスカっと勝負がつくのを見るのがストレス発散になる。
昨日、ドラゴンボールの作者、鳥山明さんが急逝したニュースがあった。 そのニュースが3面に大きく掲載された朝刊の真ん中22面23面の見開きに全面漫画の広告。 それを見て、何の広告なのかあまり理解できない。筆者が理解できなくても、ネット漫画読者ならわかるかもしれない。 左下に小さくQRコード、これを検索したらわかるかな?という期待で検索すると…。LINE漫画の動画が出て来た。 その内容もあまり理解できない。どうやらLINE漫画の宣伝のようだ。全国紙の目立つところに掲載された広告、 よくわからないものでいいいのか?疑問符だけが残る。
国際婦人年であった1975年3月8日に国連で提唱され、1977年の国連総会で議決されたのが「国際女性の日」。 日本では、3月8日に、男女共同参画担当大臣が、国際女性の日に寄せてメッセージを発出している。 3月8日は、「ミモザの日」とも呼ばれ、黄色いミモザの花がシンボルとなっている。 女性の社会課題をテーマとした放送番組を流したり、女性アーティストを招き音楽祭を開いたりなど、 多くのイベントが実施されている。持続可能な社会づくりに貢献した女性や、 女性の活躍推進に貢献した企業を称える「国際女性デー表彰式」なども行われ、女性の社会進出や、 ジェンダーギャップがなくなることを狙いとしている日だ。
彼が描く絵本は、絵本のイメージを覆す。絵本と言えば、メルヘンチックな作画に夢が有ったり、 躾やルールが表現されたり、善と悪が表現されたりするのが常だ。しかし、 ヨシタケシンスケの絵本はちょいと違う。こどもだけでなく、大人もちょっと考えさせられる題材に、 こどもに読み聞かせる大人も考えさせられたりする。障がい者の視点で物語が展開したり、 死をテーマに話が展開したり、仕事について考えたり、日常ではこどもに難しいのでは、 というテーマに、大人と一緒に考えられる切り口がすごい。だから人気があるのだろう。
厚生労働省は、新型コロナの治療費やワクチンの接種費用の公費支援を、3月末で終了すると発表した。 これにより、治療費や入院費は自己負担となり、3割負担でも2万8千円、飲み薬は1万6千円となる。 病院に対するコロナ診療報酬も無くなる。 安くは無い費用がかかるため、市民の診療控えが増えるのでは、という観測もある。 冬の期間の流行時期が過ぎたとは言え、今後の感染にどのように影響するかが心配だ。
ルッキズムという用語、最近使われ始めた。人権が注目される時代、人の外見に基づく差別のことを指す。 「美人」とか「イケメン」といった言葉で表されるような、人の外見を特に重視して物事を判断する、 これをルッキズム(外見至上主義)という。 ルッキズムが増長すると、外見を理由に日常生活で差別を受けるようになり、 その人が持っている能力が正当に評価されなかったり、就職先が狭まってしまったりする恐れがある。
JR東日本は、CO2削減のため、電化されていない区間のディーゼルエンジンに代わり、 水素を使ったエンジンを持つ水素ハイブリッド電車の走行試験を行った。2月28日の試験では、 神奈川県のJR鶴見線で行われ、報道陣に公開された。2030年度の実用化を目指すプランだという。 水素と酸素を反応させて走るので、パンタグラフが無く、屋根には千リットルの水素タンクが搭載されている。 JR東日本66線のうち、23路線が電化されていないので、ここを置き換えていくという計画だ。 実用化には、トヨタ自動車と日立製作所も協働しているそうで、その成果が期待される。
今日は女の子の節句、ひな祭りだ。各地でひな祭りイベントが開催されているようだ。 街の賑わいを醸しだそうと、各地の商店街では店頭に一斉に雛飾りをし、 ひな人形や吊るし雛のディスプレイを店ごとに工夫、市民はそこをそぞろ歩きする、という趣向が多い。 千葉県勝浦市では8年前から ビッグひな祭り と称して、まさにビッグな雛飾りイベントを行っている。 コロナ禍で4年間中止、今年は5年振りの開催。このイベントに5年振りに行って来た。 街中に雛飾りの展示はもちろんだが、見ものは、神社の石段にびっしりと飾られたひな人形。 全国からの寄贈で賄われているというが、石段にいっぱいの雛人形には目を奪われ、感動の光景が見られる。 まさにビッグだ。
毎年2月の最終日は、世界希少難治性疾患の日。 世界中でシンポジウムや啓発のイベントが行われたようだ。 一昨年、隣人がALSを発症、身近で病魔と対峙する姿と接した。 隣人はALSの進行スピードが速く、発症から1年半で命を絶った。若い頃一緒にテニスを楽しみ、 一緒に今の家を新築した。引っ越しした後は、一緒に畑を耕したり、忘年会をしたりの、 家族的なお付き合いだった。隣人の死は大きなショックだった。 こういった難病の実態を啓発し、社会に理解を促すのが世界希少難治性疾患の日だ。 目に見えて筋肉機能が失われ、日常生活ができなくなる病、治療によって良くなることは無く、 失われるだけの毎日。ご本人の受け入れ難い自身の身体の状況には、 メンタル面でも苦悩と苦闘の日々だったに違いない。 ご家族にとっても同じことが言える。私には寄り添う、支えるをどのようにするか、 考えさせられる日々でもあった。
日経平均株価がバブル期の34年前の高値を更新した。今の経済状態が好転しているかと言えば、 そうとも言えず、今の株高は、事業の好業績の実態を必ずしも反映していない、と指摘する声もある。 株価が上がることには反対しないが、身の丈を超える価値はいつか崩壊し、 日本の経済に大きなダメージを与えないかという心配だ。実は、日経平均株価というのは、 大企業225社の株価から算出したもの。株価も数十円から数万円までさまざま。 この中から平均株価を発表するわけだから、一部の特定銘柄が平均株価に影響することが多いようだ。 株価が上がった、下がったで一喜一憂する投資家たちを横目に見ながら、NISAなどに惑わされない、 堅実なマネープランを維持して行きたいものだ。
ジストニアという症状がミュージシャンに多発しているという。高い技能を身に付けるために、 訓練を繰り返した身体に筋肉の異常が出て、音楽活動から離れる人も居るという。ドラマーなどに現れ、 バスドラムの音が微妙にズレたりするそうで、一般の人にはわからない状況だが、 ミュージシャン本人を悩ませるという不思議な症状の研究が行われている。周囲からは、「気にすることないよ」 と言われ、それが逆に本人の精神状態を混乱させる、という奇妙な病気だ。
ウクライナへのロシア侵攻から2年がたった。戦況は膠着状態からロシアの優勢が伝えられる。 NATOを中心したウクライナへの弾薬や兵器の支援が鈍って来たのが理由のようだが、 こういった兵器の支援をしてウクライナが勝ったとしても、ロシアが勝ったとしても、 これからのウクライナ・ロシアの行く末には、いい状況は生まれない。 あまりにも犠牲が大きい。このまま戦争が続いても双方とも疲弊し、死者が増え、 復興に時間がかかるだけだ。知恵を出して同じテーブルについて打開策を見出す方法は無いのだろうか。 NATO加盟国もそれを希望しているに違いない。
能登半島地震で傷めつけられた街並み、能登に伝わる伝統技術も大きく傷ついた。半島先端の輪島市は、 輪島塗りの技術が脈々を受け継がれ、確かな伝統工芸品が世界から支持されて来た。この技術は、 ひとりの技術者が作品の完成まですべてを完結させるのではなく、 6人、7人と専門の技術を持った工芸士が連携して完成するのだ。それぞれの工芸士が被災していて、 元のチームワークを取り戻すのに時間を要するようだ。輪島塗は、能登の風土が生み出した技術、 能登でなければつくれない。能登のものづくりが再興することを願うばかりだ。
2月4日(日)のこのコラム、おにぎりがブームになっていることを書いた。最近のニュースでも、 この話題が多くとりあげられている。おにぎりやさんが街中に増えているようだ。 おにぎりと言えば、コンビニと思いがちだが、コンビニのおにぎりも進化しているのだが、 新しく開店した店は、ユニークなおにぎり具材をインスタ映えするように並べている。 その特徴は、握らないおにぎりのようだ。ごはんがふんわり、 それでも海苔の巻き方を工夫しておいしく食べられる、というのが共通する人気の秘密のようだ。 概して価格も高め、それでも他のファストフードよりも安い。外国人旅行客にも人気だ。
米国のオープンAIは、2月15日、入力された文章に基づいてリアルな動画を制作するソフト『Sora』 を発表した。怖い技術だと思った。例えば、「美しい、雪の東京」と入れると、都内の満開の桜並木の道路に 雪が積もり、そこを若いカップルがそぞろ歩きしている画像が生成される。あり得ない景色をAIが瞬時に 作ってしまう。フェイクニュースなど簡単に作れてしまう技術だ。これからますます、視聴者の眼力が要求される。
テレビを見ていてウルっと来ることなどあまり無いが、 病院ラジオという番組に目頭が熱くなった。 この番組は、お笑い芸人のサンドイッチマンが、全国の大きな病院を訪問し、臨時のラジオ放送局を開設、 入院患者をゲストに迎えてインタビュー番組をする。それを病院内に生中継する、という番組だ。 不定期な放送だが、いつも患者の人間模様がクローズアップされ、家族や関係者との関係が話の話題になる。 広島からの今回の放送では、急性白血病を治療中の33歳の男性が出演、結婚して復職出来たタイミングで、 若い奥さんに感謝のことばをラジオを通じて言った。 「結婚した頃よりも今のほうがもっと妻のことが好きになって来た」と。 聞いていた奥さんがハンカチで涙を拭う、という映像。グッと来てしまった。
毎日のように、企業の不祥事、官公署の不祥事、公共施設の事故などで謝罪会見が開かれる。 見ていると、謝り方が上手だなぁ、 という組織、あんな謝り方だったら余計イメージがわるくなってしまいそう、というパターンがある。 謝罪だから、謝って社会から糾弾されないように手当てをする、というセオリーだが、謝るほうは組織のトップ、 いつも上から目線で仕事をしている人たちなので、概して人に謝るのは下手だ。 そういったことを指導してリスクミニマムにする企業がある。危機管理広報会社が企業や官公署にセミナーを 開く。企業は、国会議員のように開き直って嘘をついたりはできないのだ。 社会からの糾弾を回避しなければ事業はできない。
222を「ニャンニャンニャン」と読めることから、2月22日を 猫の日 として、1987年に実行委員会が制定した。 この日に合わせて、猫をモチーフにしたスイーツやグルメ、グッズなどが多数登場したそうだ。 「猫に小判」や「窮鼠猫を噛む」など、日本には猫が登場する諺がたくさんあるが、 猫はそれだけ人間に身近な動物であることの証かもしれない。 今日は各地で猫に関するイベントが行われるが、寒い日となったので、猫ちゃんたちには可哀そうだ。 キャットフード業界、ケーキ屋さん、花屋さんなど、この日にあやかったビジネスに期待しているようだ。
2月17日(土)の朝刊は、4ページも旅行の広告で占められた。国内旅行、 海外旅行が目ざわりの良い風景写真と、耳をくすぐるようなコピーライトで埋まっている。 総じて旅行費用は高めだ。コロナ禍以降、 海外旅行の需要はまだ回復途中のようで、トーンは低い。主に国内旅行の高齢者向け、お独りさま向けの広告だ。 10万円くらいのものが多く、概して高めだ。海外からのインバウンド需要が多いことから、 日本人向けには、宿泊先が高級ホテルの割り当て、ということが影響しているのだろうか。
法務省は、収監されている受刑者の呼称を変えると発表した。刑務所や拘置所に収容されている人を、 『○○さん』と呼ぶことにしたという。人権が重要視される時代、刑務所などでは、刑務官による受刑者への暴行事件など、 受刑者を刑務官が人権面でないがしろにすることが多かったという。同時に刑務官が『○○先生』 と呼ばれることも廃止するという。呼称の変更は、受刑者の“拘禁”、というよりも“立ち直り支援” に向けた関係性の見直しの第一歩だという。いいことだ。
2月16日、ロシアの反プーチンの論客、アレクセイ・ナワリヌイ氏が謎の死、 次々に反政府を主張する人物が亡くなるロシア、大統領選挙など一応はやるが、 民主的ではない方法で大統領が選ばれる。権力を手にしたプーチンは、 ナワリヌイ氏の死に関与しているかどうかわからないが、きっと反体制派の人物抹殺プランなのだろう。 ナワリヌイ氏の追悼集会では参加者が逮捕される事態に。 怖い国だ。プロバガンダで国民を欺き、反論する者は世の中から抹殺される、他にもそういう国がまだある。 反論者を遠ざける者は、それが怖い小心者がすることだ。反論を打破して行くからこそ強い国になる。 国民が自由闊達に意見を言える国でなければ、いい国にはならないのだ。
昨年12月27日にもこの用語について書いた。
世界に冠たる豊かな食文化、風光明媚な景色、珍しい文化風習などが多くの外国人観光客を魅了している。 その目は、日本人が気付いていない当たり前の文化に向けられていて、日本人が気付かないところにある。 ガストロノミーとは、食事とその背景にある文化との関連を考えて行くことを意味する。 海外のツーリズムコーディネーターがこういったことをツアーに盛り込むと、外国人旅行客が喜ぶという。 今まさにこれを企画したツアーで、国内の日本人が行かないスポットに集まるのだそうだ。 このことをきっかけに、我が町の価値見直しに着手する自治体が増えている。改めて大きな価値のある特産品や、 観光の目玉が発見されている。町おこしは今や海外の人向けに新しい価値で考えたほうが魅力がありそうだ。
国民生活センターには、さまざまな消費者問題が寄せられるそうだ。そのうち、いくつかがマスコミに登場、 報道されるたびに、その商法の特徴がある。金品を騙し取る商法も巧みな仕組みで、 多くの人が騙されてから気がつく、というのが特徴。客から高級時計を預かって、その時計を希望者にレンタル、 そのレンタル代金が供出した人にキックバックされる、というもの。何人かは数百万円稼いだ人も居るらしい。 しかし、途中からレンタル代金が振り込まれなくなり預かったと時計もネットで販売されてしまい、提供者には戻らず、 会社はドロン。巧みな計画的犯行だ。
金品を預けて…は危ないに決まっている。まずは疑ってかからないと…。
今までこのコラムに数回書いたことがある気がするが、世の中にカタカナ語が溢れていて、 「おや?」と思ってもちょっと聞きづらい。スマホで調べる、などよくあることだ。 もともと日本に無かった仕組みが新たに実施された福祉現場など横文字だらけだ。 ケアマネージャ、ヘルパー、コーディネーター、ラポール、グループホーム、ショートステイ…などなど。 だいぶ社会に定着して来たものも多い。コロナ禍でもこれが目立った。ステイホーム、エビデンス、 ロックダウン、オーバーシュート、クラスター、ソーシャル・ディスタンス、パンデミック… 新しい用語で注目を集める、という意味ではいいのかもしれないが。
フ〜〜〜〜〜〜〜!
国内には、54基の原発が有るが、再稼働しているのは10基のみ。 この原子力発電所で、今人材不足が問題視されているという。 運転を担当する職員にペーパードライバーが増えているというものだ。全運転員の3〜5割は、 稼働している発電所での経験が無い人だそうだ。 福島第一原発事故以降に入社した人がどんどん増え、技術の継承が追い付かないという、 由々しき問題だ。建設しても稼働までに長い年月がかかっている設備には、老朽化の問題などが考えられ、 運転員には高度な実技経験が無いといけないとされるが、人材育成に頭を悩ます原子力行政だ。
有機フッ素化合物の総称がPFAS、世界中で4700種類有ると言われている。フライパンの表面加工、 火災時に使う泡消火剤、洗剤、ファストフード店の容器などに使われている。水や油を弾く性質があり、 自然界では分解しない特性がある。これが生きもの体内に長く残り、発がん性や健康被害の心配が有るという。 米国では基地から流出したPFASが住民に影響を与えているということで、規制が強化されているが、 日本の米軍基地にはそれが適用されていない。多摩地域の水道水汚染が米軍のPFASではないか、 という観測があるが、米軍は日本の調査に応じていない。何とも不合理な日米安全保障条約、 ちっとも安全保障ではない。
北海道を中心とした地域密着型コンビニがセイコーマート。あまり馴染みが無い方が多いかもしれない。 北海道には約1,100店舗ある。S社・F社・L社と寡占が続く中、地域コンビニとしてセイコーマートは存在感が有る。 北海道以外では、茨城県(83店)と埼玉県(2店)に出店している。北海道では「セコマ」と呼ばれ、 コンビニの世界ではS社よりも歴史が長い。北海道民を支えるインフラとなっている。過疎地のスーパーが閉店したといっては、 自治体から出店の依頼が有るという。地域に密着したこういった企業の姿勢、コスパばかりが語られる中で、 社会を向いた企業姿勢、ビジネスにとって必要な有り方だ。
国内で相次ぐ鳥インフルエンザ、渡り鳥が媒介しているのでは?という説は説得力がある。 しかし、九州大学の研究チームが『オオクロバエが媒介しているのでは』という研究結果を発表した。 このハエは冬季も活動して、寿命や移動距離が長いのが特徴だそうだ。 鹿児島県出水エリアで採集したハエを分析したところ、15%の個体から鳥インフルエンザの抗体を検出したそうだ。 このハエが媒介しているのでは、という新説だ。昨年は26県で1771万羽が殺処分され、卵の高騰にまで発展した。 この研究成果を養鶏場で生かす工夫が必要だ
6歳年下の弟はダウン症、その兄弟の日常を描いた映画 弟は僕のヒーローが上映公開されている。 高校生となった多感な兄は、弟がダウン症であることを隠し、好意を抱いた女子生徒や友人に、 弟の存在を知られたくなくて「死んだ」と嘘をつく。ところがそれが大騒動になる。 実際にイタリアで有ったことがモデルになっている。その後、ダウン症の弟は兄にとって、 かけがえの無い存在になって行く、兄は弟がヒーローと思えるようになっていく。 という、彼らを取り巻く家族間のエピソードがたくさん散りばめられた感動作だ。 久々に心が揺さぶられる映画だった。
Business Continue Program の頭文字を取った用語だ。1月1日に発生した能登半島の大地震で、 地元の企業は建物や設備の損壊で、操業を停止したり中止したりする企業が相次いだ。ところが、 地震の被害は有ったものの、何とか予め計画されていた手順に従って事業を継続する企業が有った。 穴水町にある村田製作所の子会社電子部品メーカーは、いち早く操業を再開、珠洲市のバス運行会社「めだか交通」は、 バス運行を再開した。いずれもリスクマネジメントの観点から入念なBCPを策定していたという。 今後さまざまな企業、組織で検討・策定が加速することだろう。
コロナ禍で少し落ち着いていた、東京への転入増、また増え出したという。昨年を3万人上回って、 6万8千人の転入超過だったそうだ。東京一極集中の傾向は、良いことではない。 省庁が霞が関に集中しているので、関係する機関や企業も東京に集まる。これを避けようと省庁を地方に移転、 ということで自治省あたりはいろいろと施策を打つが、あまり効果は無い。 コロナ禍でビジネスの拠点を地方に持って行き、リモートで仕事する企業が増えたが、 決定的な効果にはなっていない。やはり人も物も集中したほうがビジネスには効率が良いのだろうが、 ますます地方の衰退が加速するばかりだ。
1月2日のJALと会場保安庁の航空機事故、衝撃的な信じられない事故だった。 1月29日には、国土交通省が主催して羽田空港に関係するパイロットと管制官の会議が開かれ、 互いの意見交換が実施された、ということがニュースになった。 一定のルールに基づいて日ごろ、管制する立場とそれを受けて飛行の判断をするパイロットの関係、 コミュニケーションの機会が無かったことが不思議な感じだが、双方『言葉』で情報交換しているわけだから、 その時その時のニュアンスなど微妙な違いがあるかもしれない。言葉は、発信側の意図することと、 受信側の受け取り方が違う場合が有る。その結果が今回の事故だったわけで、 会議の成果は大きかったに違いない。
親が子どもにDVを与える、食べ物を与えない、個室に軟禁する、などの痛ましい事件が後を絶たない。 親としての責任と自覚が無い親では、どうしようもない。親になる資格が無い者が親になった時、子どもは不幸だ。 そのための児童相談所が有るわけだが、その対応にはガッカリする時が多い。 事件になってからその対応が振りかえられる訳だが、「何でもっと早く気が付かないの?」と思える事案が多い。 さまざまな事情があるかとは思うが、子どものイノチ最優先の対応が欲しい。
バレンタインデーの商戦が活発に行われている。従来のブランド、味、美しさや華やかさに加えて、 その商品が環境問題にどう貢献しているか、人権問題にどう貢献しているか、フードロスにどう貢献しているか、 などをアピールする商品が多いのが今年の傾向だ。サスティナビリティ―に注目するのは、SDG'sを意識した ビジネス戦略のアピールだが、とてもいいことだ。バレンタインに限らず、イベントに限らず、 これからのビジネススタイルを変化させて行くトレンドは、歓迎したい。
首相就任時は「私は聴くことが得意です」と言ったが、その後はさっぱり人の言うことを聴かず、 言ってもきちんと公約を守らず、根回しせず単独で動く、よくわからない人だし、信頼性に欠ける。 “きちんと”、“しっかりと”、“丁寧に”、“真摯に”、“適切に”、などの修飾語が多く、 言葉だけで行動や実績が伴わない。丁寧に説明、などと言ってもどこが丁寧なのかがわからない。 他の法令違反の議員たちも“丁寧に説明”などとはいうが、ちっとも説明してくれない。 相次ぐ閣僚の不祥事や辞任では、その都度“任命責任を感じています”というだけで、全く責任を取らない。 こういう人には政治を信託できない。支持率最低、当然だ。
街中におにぎりやさんが増えたような気がする。おにぎりと言えば、コンビニのおにぎりがおいしくなった。 握り方を変えたようで、ご飯がふっくらしているのが特徴だ。コンビニのおにぎりも良いが、 おにぎり専門店のおにぎりは、はっきり言ってコンビニよりもはるかにおいしい。 最近はおにぎり文化が海外にも広がっているようで、外国に店を出す事業者もそれなりの成功をしているようだ。 現地の人も新しいスタイルのおにぎり屋さんで、ファストフード店として人気が出ているという。 日本の文化、素晴らしい。
能登の被災地でキャンピングカーが大活躍している。東日本大震災の時に日本RV協会が協力して、 被災地の仮住まい用に協会加盟の会員に呼び掛けて車を提供したところ、好評だったそうで、 今回の能登地震の被災地でも、全国の自治体から支援する職員などのために役立っているそうだ。 石川県によると、13市町に1100人が派遣され、インフラ復旧や自治体の事務支援をしているが、 職員の宿泊施設の確保が難しいところから、自治体が支援を要請、これにRV協会が応えたものだ。 素晴らしい支援だ。
何様だと思ってんのか、態度・顔つき・歩き方・しゃべり方、親分肌の麻生さんは上から目線の失言も多い。 失言と言ってしまえば、間違って言ったと思われてしまうので、失言ではなく、良くない人格、人間性だ。 人権やジェンダーに対する価値観が大きく変わったこの時代に、旧態依然な古い考え方でものを言う政治家は最低だ。 弱いものに寄り添う心を持たない発言には、国民を幸福にするための信念が垣間見られない。
上川外務大臣を称して、「あのおばさん、なかなかやる、そんなに美しいとは思わんが…」上から目線、男社会からの目線、 他人の容姿と業績を結びつける行為、あってはならないトーク。講演で聴衆受けするように組み立てたものだろうが、 そんなことで受けると思っているのか。賢い聴衆は黙って聞いてはいないんだぞ!
コンビニの恵方巻販売がラストスパートだ。正月すぎには、各コンビニに恵方巻の幟がはためく。 売り上げ規模も相当なものだろう(あいにく統計が無く、販売額不明)。 S・F・L社それぞれの工夫で素材や味で販売戦略を競う。恵方巻が寿司チェーンの独壇場ではなく、 コンビニであるところがおもしろい。味よりも販売チャネルの問題なのだろうか。
気になるのは、どのくらい売れ残りがあるのか、だ。 恵方巻の販売が終わると、すぐにバレンタインチョコの特設コーナーに変わる。 いろいろな習慣を取り入れたコンビニの販売戦略、めまぐるしい。