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     ちゅうさんの日本一周想い出のページ



会社の定年退職と同時に始めた日本一周車中泊での独り旅、3年かけて完成しました。
思えば中学3年の夏、“日本一周してみたいなぁ”とおぼろげに思って、ず〜っと頭の
片隅に置いてあったことが実現した旅でした。
この旅の想い出のシーンを写真付きでまとめて見ました。

36.竿掛けのお米
竿掛けのお米
好天の秋の谷津田に日本の風景が広がる
天日で乾燥させたお米はおいしい。独特の粘りがあって、もちもちした食感だ。ここは9月中旬の伊豆半島下田市。 山あいの田圃は稲刈りが丁度終わったばかりで、竿掛けの天日で稲を干してあった。今買うお米は、石油を焚いて 乾燥させる方式が主流だが、こういった労力をかけておいしい米を食べられるのは幸せだ。お米屋さんでは天日干し の米は当然高い。なかなか口に入ることはない。



35.ザビエル教会礼拝堂
ザビエル教会礼拝堂
美しい礼拝堂内、心が洗われる
長崎・平戸のザビエル教会。朝の7時に着いた。早朝なので観光客は居ない。ゆっくり散策できた。礼拝堂に 入れるのかと思って試しに扉を開けたら、鍵がかかって居ない。自由に見学ができるようになっていた。凛とした空気の中、 美しいステンドグラス、古びた木の椅子、眩い赤いじゅうたんに見とれた。無人の、カードやしおり販売が目に留まった。 コリント1の3「神からの恵みと平和があなたの上にありますように」と書かれた押し花しおりを200円で求めた。



34.一見の価値、旭山動物園
一見の価値、旭山動物園
旭山動物園のペンギン、元気に泳ぎ回っていた
入場して見学して見てわかった。何故この動物園が日本一の人気を誇り、観光客が多いかを。開園1時間前の9時には 駐車場に入った。あいにくの大雨だったが、すでにチケット売り場には列ができている。何しろ入園料が安い。 ひとり820円、子どもは無料、年間パスポートだと1020円。中に入って更に驚く。展示の仕方だ。動物たちは飼われているというより、 自然の姿で暮らしている。それをさまざまな角度から観客が見られるように仕掛けをしている。そして、解説文や 表示がすべて飼育員のことばで、手づくりで書かれている愛情のこもったもの。子どもも大人も目を輝かせられる仕掛け があちこちにある。大雨で、写真のペンギンが楽しそうに泳いでいた。



33.富士山の威容
富士山の威容
箱根の金時山(1200M)からの富士山の眺め、下界は御殿場の丘陵地
ここ、箱根の金時山は、金太郎の伝説がある場所、そうか、金太郎はこんなに美しい富士山を眺めて育ったんだ。 頂上から裾野まで見られる光景はめったに遭わない。金時山は箱根の仙石原から1時間半くらいで登れる易しい山だ。



32.桜
桜
山梨県、牧岡町のしだれ桜。毎年4月中旬に開花する見事な桜の木は樹齢200年。
桜の開花情報に合わせて各地を走ってみたいと思っていたが、これはなかなか日程調整が難しく、 叶わなかった。しかし、3月末から5月上旬にかけては、南から北まで桜の開花を楽しむことができる。 ここ、山梨県牧丘町のしだれ桜、それはそれは見事な散りかけたところに遭遇、樹齢200年の木は 町の天然記念物に指定されている。伊豆の川津桜は3月初め、四国の遍路道沿いの桜は3月末、福島の 桜は4月中旬、弘前の桜がゴールデンウィークに、と楽しめる。




31.ガソリン価格
ガソリン価格
2014年7月末の北海道オホーツクのガソリン価格、こんな値段だったんだ。
今日は2016年3月6日、このページをメンテナンスした日だ。今日のガソリン価格は、1リットル 99円、ガソリン価格が急激に下がっている。レギュラーが170円代、こんな時代もあったんだ、 と2年前を思う。各地を走っていると、ガソリン価格もさまざまだ。価格の多寡は、製油所からスタンド までのガソリンを届けるのにかかる経費が上乗せされるから、と聞いたことが有る。確かに、高速道路の ガソリン価格が異常に高いのは、運賃がかかるからなのかもしれない。今は安いから走り得、という気がする。




30.震災記念館
震災記念館
生々しい活断層の跡(国指定重要文化財)、活断層上に立つゆがんだ建物などが保存されている。
兵庫県淡路市(淡路島)にある北淡震災記念公園は、あの1995年に起こった阪神淡路大震災の震源となった野島断層を保存し、 後世に伝えて行こうとする施設。生々しい断層がそのまま保存されており、当時のすさまじい地震の様子がどうであったかを学ぶ ことができる。東北の津波災害の震災遺構を保存しようかどうしようかが議論されているが、被災者の方々の心理を考えると どっちがいいのだろうと思うが、後世にこの災害を伝えようとする、淡路市の取り組みは参考になりそうだ。




29.廃線になっても姿を残す
廃線になっても姿を残す
保存された幸福駅駅舎と車両。売店では幸福駅グッズが売られていた。
北海道帯広市幸福町にある幸福駅、鉄道ファンだけでなく、幸せを願う人たちの間でひところ有名になり、 切符がもてはやされた時が有った。JR広尾線は1987年に廃止となったが、地元ではこの駅舎を残して観光資源にしようという ことで、列車と駅舎が残され、公園となっている。今でも若いカップルが多く訪れ、幸せを誓っている光景が見られる。 『しあわせは じぶんのこころが きめる』というあいだみつをさんの詩を思い浮かべた。




28.高速道路のサービスエリア
高速道路のサービスエリア
東名阪自動車道、御在所サービスエリア。東京方面から神戸方面に行く時、東名〜伊勢湾岸道〜東名阪〜新名神と乗り継ぐ。
高速道路のサービスエリアの進化はすごい。所によっては、立ち寄り湯付、宿泊施設付き、遊園地付、なんていう施設もある。 レストランやショッピングモールなどもすごい。思わず財布が緩むような仕掛けがいっぱい有る。 今や単なる車の運転の休憩エリアにはとどまらないエンターテイメントスペースとなっている。 。PRも上手だ。FM放送とタイアップしてレポーターがグルメを紹介する、などの番組も有る。 サービスエリアのお薦め自慢メニューが人気となって、わざわざ出かける人も居るようだ。




27.全国区のお店の看板
全国区のお店の看板
タイトルは“全国区の看板”だが、写真は老舗の看板だ。伊勢神宮内宮の参道に立つ赤福の本店。こういう 看板には趣が有る。
大きな都市に有る看板、紳士服の〇木、外食チェーンの〇スト、家具販売の二〇リ、DIYのコメ〇、衣類販売の シマ〇ラ、量販家電のビ〇クカメラ、スーパーの〇オン、ファストフードのマク〇ナルド、牛丼の〇野屋、 ディスカウントショップのドン〇ホーテ、100円ショップの〇イソーなどなど、街道 には高さの有る大きな看板が林立する。巨大な駐車場を抱え、マイカーで便利に入れる。最近は大型ショッピング モールにして、シアターなども備え、そこで1日楽しめるような仕掛けをしているところもある。こういう林立 する看板が遠くに見えると、『ああ、大きな町があるな』と、少し心が落ち着く。買い物やレジャーなど利便性が あることに慣れている自分が居る。しかし、人や車の多さに辟易する。テレビやマスコミで宣伝する全国チェーンの 力がすごいことの裏返しに、駅前の商店街はシャッターが閉まった店舗が多い。大型店は出店しても売り上げが 伸びなければすぐに撤退する。困るのは地域に暮らす、特におとしよりっだ。大型資本は地域社会の暮らしに 大きなダメージを与えている。
ところで、上記の〇(まる)の中に入る11文字、わかりますか?



26.四国での出逢い
四国での出逢い
60番横峰寺は山の上の険しいところで寒かったが、この写真は62番香園寺、うってかわって 温かく桜が満開だった。
四国の巡礼は、1回で巡ることができなく、2回に分けて行った。1回目は3月末、何処に行っても桜が満開で、お遍路には 桜が似合う、というのを絵を描いたような光栄で満喫。1番札所から64番札所まで行けた。2回めは7月末の暑い盛り、 夏は暑いのでお遍路さんが少ない、という季節。確かに少なかった。10番札所あたりから60番札所まで、ご高齢のご夫妻 と小学生のお孫さんらしい男の子2人を連れた4人のお遍路さんに何回か会った。作法も素晴らしい、お孫さんに仏教や 自然のことなどさまざまなことを教えている。般若心経も堂に入っている。もうそろそろ四国を後にしなければ、という 日程なので、60番札所(横峰寺:愛媛県西条市)で声をかけて見た。その方が車まで戻る間にお湯を沸かし、 コーヒーとコーンスープをつくって待っていた。思い切って声をかけて良かった。その方は金の錦の納経札を持つ 巡礼の先達で、お話が素晴らしかった。ご夫妻でこの錦の札を持っている。金の錦札を持てる人は、巡礼50回以上の 人だ。今回は61回めの結願(けちがん)をするという。この感激を、自宅に帰ってから礼状に認め、那智に住む ご夫妻に送り届けた。



25.カーフェリー
カーフェリー
フェリー上からの朝陽、仙台沖を航行中。太陽から届く光線、“天使の梯子”が美しく見えた。
マイカーを積んでカーフェリーに乗るのもいいもんだ。大洗から苫小牧まで、北海道への行き帰りにカーフェリーに 乗った。片道16時間の船旅は快適だった。車込みで片道3万2千円は高くは無かった。乗船するとすぐに風呂に 入れる。ゆったりと風呂に入ったあと、食事をして、シアターで映画を観て(ちょいと古い映画だが)、ロビーで コーヒーを飲んで、ゆっくり就寝。朝はBSでニュースを観て、朝食、昼前には苫小牧。帰りはこの逆だ。帰りの楽しみは フェリーから見る朝陽、天気が良く、朝焼けからずーっと甲板で朝陽を観ていた。



24.灯台
灯台
紀伊半島の先端に有る樫野崎灯台。明治3年(1870年)に点灯された。日本最初の石造り灯台越しに夕陽を見た。
海岸線沿いを走ることが多いので、灯台によく巡り合う。その灯台、回転灯で航行する船に位置を教える役割だ。光量 が少ない光源をいかに増幅して遠くまで届けるかに腐心した歴史があるそうだ。それはレンズの開発に有ったらしい。今 はGPSが活用されるようになり、灯台の役割が大きく変わって来たようだ。海上保安庁が管理する灯台だが、 日本燈光会が灯台啓発の事業を行っていて、観光客のガイダンスなどをしている。 入場料は全国一律200円だ。灯台はどこに行っても観光スポットになっていて、大きな駐車場を完備している。トイレと水場が あるので、車中泊の場所には便利。朝陽や夕陽を見たり、回転灯が作動して光を放つのを見られるので、なかなか良いスポットだ。



23.時には雪に見舞われ、時には台風直下
時には雪に見舞われ、時には台風直下
房総館山湾越しに菜の花の向こうに雪に覆われた山並み
2月中旬、お花畑が見たくて房総半島に向かった。良い天気でルンルン。千葉市花見川区に有るスクエアダンスクラブの 例会にお邪魔して、楽しいダンスとコールを行ってさあ出発、という時に雪が降って来た。 出鼻をくじかれた思いだ。山越えの道は通行止め、行けるところまで行こうと思って、誕生寺まで行った。停泊地は 雪化粧。翌日は、写真のように菜の花越しに雪化粧した房総の山々。夜は、雪の上でも寝袋2枚重ねで寒くは無かった。
四国では 台風直下を移動、道路が通行止めになり、安全を見て高台の温泉施設の駐車場に停泊、車の屋根に打ち付ける雨音が怖かった。



22.ご朱印をいただく
ご朱印をいただく
萩の松陰神社でご朱印をいただく。吉田松蔭ブーム で多くの観光客が居た。
神社・仏閣を見るのが好きだから、通りがかりによく立ち寄る。お参りしたあと、ご朱印をいただく。ご朱印帳は旅の間2冊になった。 最近は御朱印女子というグループが多いらしい。ご朱印コレクターの女性が増えているそうだ。ご朱印の横に訪問した日付けも墨書して もらえるので、いつどこに行ったかがわかるいい記念になる。各神社仏閣の特色あるご朱印はあとで見ておもいろい。



21.・テレビ、携帯、パソコン、新聞と関係ない日々
・テレビ、携帯、パソコン、新聞と関係ない日々 能登半島の夕陽、陽は沈み、また明日の日の出を迎える。情報洪水 に会わなくても明日はやって来る。 旅の最中は情報源はラジオだけ。それも地元のFM局、県境をまたぐと周波数を変更する。FM放送は全国ネットの 番組も入るが、地元情報が中心、地域の行事、商店街情報などが入る。何より良い音質で音楽が聞けるのが良い。車にテレビが無いので見ることは できないが、不自由しない。パソコンはネットに繋がない。旅の記録をまとめるのにのみ使う。携帯は自宅との連絡用 だけ、なのだが、時々、家以外の用件が飛び込んで来る。新聞はまったく見ない。洪水のような情報に流されない 生活、これが旅の魅力だ。



20.焼き物に目が行く
焼き物に目が行く 常滑の町はあちこちに焼き物に関係する観光スポットが 整備されていた。  陶芸を趣味としている筆者、焼き物の匂いがするとそこにいって写真を撮りまくる。いいものが 有るからと言ってそれを買う訳ではない。つくり方を研究して自分でつくるのだ。各地の焼き物工房は いい目の保養になる。産地の中でも、常滑の焼き物団地、焼き物街道がおもしろかった。



19.地域のコンビニ模様
地域のコンビニ模様 出雲大社前のスターバックスはデザインが周囲に溶け込んでいた。コンビニもこんな工夫をしている。  3大コンビニチェーンと言えば、セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンだ。この3社が寡占状態だが、西日本で はサークルK、北海道ではセイコーマートが多い。小生はナナコカードを持っているので、業界第一位のコンビニが活用 しやすい。しかし、西日本と北海道ではあまり使うことが出来なかった。ある県ではローソンの店舗が多かったり、 3大コンビニが無いエリアが有ったり、地域でも各社のシェアがかなり違うことを実感した。コンビニはよほど過疎地で 無い限りみつかるし、さまざまなサービスを受けやすい。トイレが整備され、100円でおいしいコーヒーが飲める など便利だ。業界は今、3社に統合されそうな勢いだが、地域の特色を出して営業しているコンビニは残ってほしいものだ。



18.途中の山にのぼるのも良い
途中の山にのぼるのも良い
天城山、万三郎岳山頂で飲むドリップコーヒー。至福の時だ。
車には登山靴、山用シャツ、キスリングなどがいつも入っている。 伊豆の天城山に登った。夕方着いてゴルフ場の駐車場に 一晩。天城山登山口がある駐車場だ。夜は満天の星、駐車場には筆者のみ。贅沢な夜だった。子どもの時以来じゃないかなぁ、 天の川を見たのは。100名山に数えられる山だけあって、美しいコースだった。山に登った時には山頂でドリップコーヒー を入れて飲む。美味い!


 

17.朝日と夕日が拝めて2度楽しめる岬
朝日と夕日が拝めて2度楽しめる岬
室蘭の地球岬、まさに地球が丸く見える突端。夕陽が美しかった。朝は山側の墨絵の世界、霧が晴れたら 太陽がまぶしかった。
太陽は東から上がり、西に沈む。だから太平洋側で朝日が拝め、日本海側で夕陽がられる、これは誰でもわかる。 しかし、太平洋側で夕陽が見られたり、日本海側で朝日が見られたりする体験をした。少し変な感じがするが、 例えば能登半島の突端の禄剛崎、夕陽を見て翌朝朝陽が見られるスポットだ。北海道の室蘭地球岬、ここも 夕陽が沈むのを見て、翌朝朝陽を見た。そうか、地球は丸いから、太平洋側でも出っ張っている岬だったら 夕陽が見える。日本海側でも朝陽が水平線から出るのが見られるのだ。気がつくまで時間がかかった。



16.絶品の讃岐うどん
絶品の讃岐うどん
失礼ながら、決してきれいな店ではないが、外見で判断してはいけない。通の世界では有名らしい。
食べるほうはあまり興味が無い筆者だが、せっかく四国の遍路をしているのだから、ということで讃岐うどんが 食いたくなった。76番金倉寺をお参りし終わったのが午後1時半頃、総門の前に出ると、古びたうどん屋。だいじょうぶかな? と思って見ていたらじいちゃんと子ども3人が入って行った。つられて入った。このじいちゃん、店の自慢話がすごい。 でも、薄汚い店、でも新聞に取り上げられた記事がいっぱい貼ってある。値段は写真のぶっかけが270円。 昼時を過ぎていたので、ぶっかけが2杯分しかないと言われ、止む無く注文。いや〜ぁ、美味かった。 あとで調べて見たら、通の間では有名な店『はなや食堂』だった。愛想の無いおばちゃん2人が店番をしている。 しかし、ラッキーだった。



15.駐車場を独占
駐車場を独占 前日は満車だったが、朝起きてみたらポツンと1台なんてこともある 車中泊の場所はだいたい道の駅だが、道の駅が無い場所で停泊することも多い。海岸線沿いに走ることが多いので、ねらい目は 灯台の下の駐車場、潮騒の音を聞きながら、灯台の灯を見ながら眠れる。日帰り温泉の駐車場も結構泊まった。夜風呂に入って 上がったらビールを楽しんでそのまま眠れる。ときどき、寝る時に多くの車が有ったのに、朝起きてみたら、広い駐車場に1台 だけ、なんてことがある。



14.JAFに加入していて良かった
JAFに加入していて良かった 御前崎灯台の燭光、灯台下で停泊するとこういう夜の美しい光景が見られる JAF(日本自動車連盟)は、加入することによって車のトラブルの時に緊急サービスを受けられる、という 団体だ。年間4千円の会費を支払う。例えばバッテリーが上がってしまって動かなくなった、オーバーヒートして 動かなくなった、パンクをしてしまって困ってしまった、などの時に専用ダイヤルに電話をかけると、最寄りの サービスステーションからレスキューしてもらえる、という仕組みだ。実は北海道の道の駅と九州の道の駅の 2回、バッテリー上がりでエンジンスタートできなくなり、お世話になった。出張料1万2千円ほどが無料に なるから助かった。北海道の時は函館の近くで、30分ほどで来てくれた。九州では大分市の近く、1時間ほど で来てくれた。サービスマンはいずれも若い男性、親切な対応だった。JAFではこのほか、提携施設の利用料 割り引きサービスがあり、会員カードを見せると入場料が10%割り引きだったり、道の駅の買い物が5%割り 引きだったり、何度かお世話になった。元をとった感じだ



その13.電柱が無いと空が広い
電柱が無いと空が広い 電柱が無くなるとこういう風景が一変する。空が広くなり、景観が良くなる。  ここ2,3年の都市型市街地の流行は、電柱の無いケーブル地下埋設型の道路建設。気の利いたところだと、 看板や建物デザインまで統一感があり、空が実に広く感じてスッキリする。それはいいが、デザインがどこの 地域でも同じ感じだ。おそらく、設計にあたっては、同じコンセプトが使われ、コストダウンを図っているのでは、 という感じがする。駅前のデッキやロータリーがどこに行っても同じデザイン、というのによく似ている。街灯 のポール、歩道のガードレール、ブロックやレンガの色合いなど、同じような街並みが多い。



その12.暗くなったら寝る、明るくなったら起きる、腹が減ったら食う
早朝の出雲大社 朝早い出雲大社。大国主大神の巨大銅像と幸魂奇魂(さきみたま・くしみたま)が朝陽に輝いている。  自然の流れに身を任せて生きるというのは人間本来の生き方のはずだが、文明の発達した現代では、暗くなったら 電気を付ければ良い、暑かったらエアコンを点ければいい、腹が減らなくても3食きちんと、という具合に、 身体の欲求で行動するというパターンがあまりにも無い。必要も無い情報が携帯やパソコンから追いかけて来る。   旅の最中は携帯はドライブモード、パソコンは旅の記録のみ、新聞は見ない、テレビは見ない、こういった暮らしを 10日以上やっても、何ら自分の旅に影響することは無い。大きな事件が有ったことを家に帰ってから知ることにな るが、社会が大騒ぎしていることでも自分の行動には影響しない。
暗くなったら寝る、明るくなったら起きる、腹が減ったら食う、の生活は快適だった。



その11.7月から9月は暑い
山梨のほったらかし温泉です
山梨のほったらかし温泉、高台から甲府盆地が一望、 入浴客が見て居る先は日の出。日の出とともに営業開始する。
 車にエアコンが付いているが、就寝時ににエンジンをかけっぱなしにするわけには行かず、窓を開けると蚊が 入って来る。夏場の車中は暑くて眠れない時も有る。窓に網戸をしてもあまり風が入って来ない。夏の車中泊 で1回懲りた時が有った。御殿場でのこと、1匹の蚊がどうしても捕まえられず、寝付いた頃にプ〜〜〜ン、 ほとんど寝られない時が有った。それ以来、車の中にはスプレーの蚊除けを常備している。そして、 できるだけ標高が高いところに行くようにした。しかし、500メートル上がっても3度しか気温は下がらない。 夏場の車中泊はやめた方が良い。



その10.有名観光地は行かないほうが良い
大宰府天満宮
大宰府天満宮は修学旅行生と中国の人でごった返していた
北海道と九州の超有名観光スポット。だいたいいつも平日に観光地に行くので車はスイスイ、そのスポットの 駐車場もガラ〜ン、人もまばら、というところが多いのだが、この、ある有名な観光地は外国人(言葉から 中国の人、台湾の人、タイの人)がわんさかと居て、大きな声でしゃべる、土産物屋に群がる。まるで海外の 観光地に来たような錯覚。駐車場は見つからず、周囲を探しまわり、渋滞に会い、車が多いから廃棄ガスも 多い。有名観光地には行くもんじゃ無い、と思った。この現象、夏の立山(標高2,400M)でも経験した。 外国の人が日本観光に来て経済効果が有るのは良いが、ちょっと考えてしまう。



その9.道の駅に同好の士
秋田県象潟の道の駅
秋田県象潟の道の駅、立ち寄り湯から夕陽が美しい
  道の駅は、車中泊で旅行している人が結構いる。車のナンバーを見れば、地元の人でないことはわかる。九州で 秋田ナンバーを見たし、北海道で北九州ナンバーを見た。特にことばを交わすわけではないが、同好の士が居 るとなると嬉しくなってしまう。ご夫婦よりも独りの男性のほうが多い感じだ。キャンピングカーは1割くらい、 あとは筆者と同じワゴン車だ。それぞれに車内を旅仕様に工夫していて、おもしろい。全国に普及している 道の駅はトイレと水場があり、無料で駐車できる、情報コーナーには地元のスポットのチラシやガイドブック もあり、からとても便利だ。温泉地の道の駅には無料の足湯が有ったり、日帰り温泉施設が併設してあったりする。 運転に疲れたらすぐに風呂に入る。露天風呂が好きな筆者は、露天でくつろぐ。地元の高齢者が多く、意味の わからない方言が聞こえたりすると、広い日本の文化を感じ取る。



その8.ご褒美のお土産を買う
北海動白老のアイヌの末裔ご夫妻
アイヌ土産店のご夫妻、ご主人は彫刻作家、奥様は刺繍作家
 食道楽ではないので、あまり食べ物にはお金を掛けない。地元の有名な食べ物屋さんに寄ったり、居酒屋に寄ったりはしない。 食料は地元のスーパーで調達するが、初めてお目にかかる地元の食材に出会うことが多い。これはちょっと楽しみだ。 だいたい車の中で食べる。食べ物よりも、そこに行かなければ見られないもの、これは、と思った立ち寄り湯に入る、郷土資料館 や歴史館、それに土産物にお金を使う。土産は友人、家族、孫、自分への褒美、と分けて購入。中でも自宅向けの土産は、家に 帰ってから旅の証が見えるものにする。日本1周の一番のお気に入りは、北海道の白老ポロトコタンで求めた刺繍のテーブルクロス、 お店の奥様手製のアイヌ文様で居間のテーブルを飾っている。値段が張るので迷ったが、この作品が「私を買って!」と言って いる。奮発して買って良かった。



その7.早い朝は3文の得
帯広では早朝の昆布漁が見られた
帯広で見た早朝の昆布漁
 目覚まし時計は4時にセットしてある。旅の朝は早い。まだ暗いが、目覚めはいいほうだから、 パッと起きる。トイレを済ませて、顔を洗って…と、30分後くらいには、今日の最初の目的地に着く。出発前には 日課の般若心経を唱える。四国巡礼を済ませてからはこれが日課になった。毎日やってるので頭に入ってしまった。 6時くらいには辿りつく。朝早い移動だから車はスイスイだ。市街地にはコンビニがあるから、ここで朝のコーヒー を調達できる。着いたら朝食。時にはお湯をわかしてスープやみそ汁をつくることもある。海岸線が目的地だったら、 朝日が昇る少し前の時間を計算して着き、朝日を見ながらの朝食だ。贅沢な時間となる。朝早い観光地、神社仏閣は人が 少ないので、ゆったりと散策や拝観ができる。たまには拝観料が必要な神社仏閣で、切符売り場がまだ空いていないときは 無料で入場できたりする。早起きは三文の得だ。



その6.行き当たりばったりの旅
日の出をみるのが楽しみ
いつ見ても日の出は神々しく心を満たしてくれる
 行程のおおまかな計画はするが、ほとんど行き当たりばったり、“オヤ?”と思うものに巡り合ったらそこで車を停める。 何時までどこに行く…というプランだと、偶然の発見の楽しみが無いばかりか。プランに左右されて時間を楽しむ余裕も無くなる。 おもしろそうな店が有れば立ち寄り、古い建てものが有れば寄り、天然の立ち寄り湯が有れば入り、景色が良ければコーヒー を沸かして飲み、という具合だ。朝日と夕陽を眺めるのが好きなので、停泊はできるだけ海沿い、叶わなければ朝日の前に海岸線に 着く工程を組む。明日の行程は夕刻停泊場所に到着してから考える。通った道をJAFの全国地図に赤ペンで塗って行く。 旅の本などで事前に調べたりインターネットで観光情報を調べたりはしない。



その5.風呂も楽しみのひとつ
夕陽が最高、房総の天空風呂 夕陽が沈むのを見ながら入れる房総誕生寺の天空風呂  火山列島日本は温泉がおもしろい。温泉地だけでなく、立ち寄り湯は国道沿いにも いっぱいある。道の駅では日帰り温泉が隣接、などあって、お気に入りをみつけた らすぐに車を停める。実は風呂が大好きな筆者、毎日1時間半くらい入っている。 写真の天空の温泉は、房総半島・誕生寺のホテルの最上階にあり、日帰り入浴ができる。 檜の露天風呂から夕陽がみられ、海に沈む夕陽と夕焼けがドキドキするくらい美しい。 青森の恐山では寺の聖域内の檜風呂、九州の雲仙では海面すれすれの露天から夕陽を 眺め、福島の秘湯土湯温泉の洞窟風呂、太平洋を見下ろす国民宿舎土佐の露天風呂、 荒々しい日本海が見える稚内温泉童夢、かけ流しの湯が海にザブザブ流れる伊豆伊東 温泉。温泉の思い出も多い。



その4.車中は快適
地ビールも楽しみ 地ビールが楽しみ、淡路ビールが旨かった だいたい夕方、暗くなる前に道の駅に到着、車を停める位置は街灯の下、 と決めている。防犯上を考えてのことだ。道の駅も規模が大きいとトラックヤードがあったりするので、エンジン音 が聞こえないようにできるだけ遠ざかったり、幹線道路からできるだけ離れたり、の工夫をする。 そして居住スペースをつくる。車の天井に遮光カーテンをぺたぺたと貼ると、 中は真っ暗。車の天井は不織布が貼ってあるので、ここにマジックテープ付の手製カーテンを貼れるのだ。布団を敷いて、 ランタンを付ければ、これが今日の寝室だ。今日1日の旅の記録をつけて、明日の行程を決める。そのあと食事、やっと 地ビールが飲める至福の時だ。夕食と朝食は地元のスーパーで買ってクーラーボックスに入れてある。豪華な地元の料理で はないが、地元のスーパーならではの面白い食材や、港の近くなどでは安い刺身が手に入る。食べ終わる頃にはうつら うつら眠くなる。歯を磨いて、Zzzzzz…。寝るのは9時頃になる。



その3.10回に分けて列島をつなぐ
お気に入りの場所でコーヒー お気に入りの場所でコーヒーを沸かして飲む 車中泊での日本一周独り旅、定期的な地域活動をやっていることから、数か月連続で日程を取ることが難しい。 そのため、月末を狙って10回に分けて行った。近場は良いが、 遠くになると次のスタート地点まで行くのに1日がかり、という場合もある。合計すると車中に50泊位しているだろうか。 ホテルや民宿などは一切使っていない。ほとんどは道の駅に停泊だが、灯台の下の駐車場だったり、24時間営業の立ち寄り湯の 駐車場だったり、おもしろいところではコインパーキングで一晩、ということも有った。



その2.旅のスタイルを決め、車を手に入れた
名神高速道を走行中 名神高速道を走行中 自分で納得できるスローライフの旅をしようと思った。カミさんと2人ならだれにも気兼ねは 要らない。そのための車を手に入れ、車中泊ができるようにして、気に入ったところで停泊、明るくなったら 起きて、暗くなったら寝て、腹が減ったら食って、コーヒーが飲みたくなったらどこでもお湯を沸かして… 夢は広がった。
ところが、カミさんにこの計画を持ち出したら、「私は行かないわよ!」。いとも簡単に拒否されて しまった。それも子どもたちの目の前で。「えーーーっ?そんな!」計画は狂ったが、そこで怯まなかった。 そんな訳で独り旅となった次第。独りで旅することになったことで、その後の旅が、予期しなかった さまざまな新しい価値に気がつくことになる。


その1.旅のはじまり
能登半島最先端禄剛崎
能登半島最先端禄剛崎は朝日と夕陽を見ることができる。灯台も美しい
中学で思ったことを実現しようと思ったのは、高校の時。90CCのバイクを手に入れた時だった。 このバイクが有れば小さなテントを持って出かければいい、そう思ってトライアルの1泊2日を 経験してみた。しかし、そう簡単なことではなかった。できなかった。2度めに思った時は20代 前半、鈍行列車で旅したら面白いだろうなぁ、と思ったが、会社は休めなかった。3度目は長男が 生まれた時、この子が高校生くらいになったら一緒にサイクリングでまわろう、ボーイスカウトに 入った息子との旅を夢見たが、スケジュールが合わなかった。4度目の思いが定年3年前、 今度はできる!という確信が有った。





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