きょうの気になるワード・2010年4月〜6月




2008.6.30 『僕の前に道は無い、僕のうしろに道ができる』  

高村光太郎の詩「道程」から。好きなことばだ。パイオニアたる人は常に藪を切 り開きながら前に向かって歩いている。最初は獣道であっても、そこを通る 人が増えて来ると、道が踏み固められ立派な道路になる。
「道程」
僕の前に道はない/僕の後ろに道は出来る/ああ、自然よ/父よ/僕を一人 立ちにさせた広大な父よ/僕から目を離さないで守ることをせよ/常に父の気魄を僕に 充たせよ/この遠い道程のため/この遠い道程のため

2008.6.29 『生活排水、ひとり1日250リットル』  

2006年度の東京都のデータだ。1人1日風呂1杯分、というのはすごい量だ。 生活系が79%、産業系が6%、その他15%という割合だ。これが浄化されて川に 放流されている。250Lの内訳はトイレ20%、台所24%、風呂24%、洗濯24%、その他 8%。汚れの量比較では、台所が40%と割合が大きい。マヨネーズをスプーン1杯 台所に流したとすると、風呂桶13杯分のきれいな水で薄めないと魚が住めるように ならないそうだ。米のとぎ汁も植木や土にまくと良い。台所と海は直結している。

2008.6.28 『ニートで若者をくくらない』  

ニートということば、日本人が考えた和製英語だそうだ。ニートといえば、仕事もしないでブラブラしている、というイメージ。良くないイメージだが、正社員としての採用が難しく、契約社員や派遣社員で済ます企業が増えて、じっくり仕事に定着できない世相が生み出している、との見方もある。日本人はことばができると、それに当てはめようとする傾向、お金を稼ぐだけじゃない働き方を経験し、人間的に成長できる働き方を若者にしてもらいたい。

2008.6.27 『行き過ぎた清潔志向は生態系を破壊する』  

東京医科歯科大学の藤田紘一郎教授がNHKのラジオ深夜便で発言したことば。
微生物の研究で知られる藤田さんは、今の清潔すぎる社会に警鐘を発する。抗菌グッズ があふれ、トイレのお尻洗浄が当たり前になった環境がアトピーや花粉症を誘発しているという。そういえば昔はそんなものが無く、おなかに回虫がいても平気だった。体の中に微生物がいなくなって抵抗力が無くなったというのは頷ける。ことさら、抗菌グッヅ、などというのは抵抗力が無くなった現代人だから必要なのだろう。

2008.6.26 『鳥の目の視点よりも虫の目の視点で物事を考える』  

鳥の目とは、鳥瞰とか俯瞰と言うが、ものごとを大局的に見ること、虫の目の視点とは、対象に グッと目を近づけて細部をじっと見ること。いつも鳥の目だと大雑把にしか物事を捉えられず、 現場感覚が鈍くなってしまう。いつも虫の目だと、大きな世界観が無い中での我流の行動となる。 大事なことは、双方のバランスをとった物事の見方をすることだ。

2008.6.25 『あきらめなければ、まだ可能性は100パーセントある』  

泥沼にはまってしまい、何もかも投げ出したくなる時がある。あきらめよう。この苦しみ から抜けられたらきっと楽になる。そんな後ろ向きなことを考えていると、楽な方向、楽な方向へと 気持ちが向いてしまう。弱い自分にカツを入れ、グッと踏ん張ってみる。可能性はまだある。 その後には仮に失敗しても自分を許せる満足した自分がいる。

2008.6.24 『絵本が変える未来がある』  

社団法人「シャンティ国際ボランティア会」 は、ミヤンマーやラオスなどの開発途上国に絵本を贈る活動を行っている。現地では絵本の種類も数も極端に少なく、こどもたちは移動図書館が来るのを楽しみにしているという。日本の絵本はとても種類が豊富で、現地でも人気が高いことから、子どもが成長し、家庭で 眠っている絵本を国内で提供してもらい、これに現地のことばに翻訳したシールを貼って贈る、という活動をボランティアで行っている。こどもたちが良質な絵本に触れるところから、国の未来が変わるかもしれない。

2008.6.23 『智に働けば角が立つ』  

智に働けば角が立つ/情に棹させば流される/意地を通せば窮屈だ/とにかくこの世は住みにくい、と夏目漱石が「草枕」の中で言っている。デジタルな思考の人(智に働く傾向)、アナログな思考の人(情に棹さす傾向)、いろいろ居るが、その場その場にあわせた言動や行動が大切なのだ。KY(空気読めない)では困る。

2008.6.22 『叱られて感謝』  

経営の神様、松下幸之助さんのことばに「褒められて感謝、叱られて感謝」というものがある。叱られる のはあまりいいものでは無いが、叱ってくれる人は、相手から良く思われないだろうリスクを抱えて 言ってくれている。叱る場所と言い方ひとつで、こっちが傷つくこともあるが、どんなことばにも、自分が 謙虚になれば学ぶことがある。クソッ!と思うより、叱ってくれてありがとう、と思える心の幅を持ちたい。

2008.6.21 『継続は力』  

このコラムを始めて2か月になる。ある人から、「毎日続けるのは、継続は力だね」と言われた。毎日ひとつずつ2か月、60種のフレーズを書いて来た。毎日書くためには、アンテナを高くしていないといけない。これが自分のために役立った。
4月28日《いつかは来ない》と思って、思いついてすぐに始めた。4月30日《ケ・セラ・セラ》気持ちを楽に、のスタンスだ。5月10日《心のひだを深める》いろいろ参考になることに遭遇した。5月18日《人に言っちゃうとやらざるを得なくなる》言ったから続ける力になった。6月17日《自分の畑を耕す》少しは耕された気持ち。でも、4月22日《がんばらない》疲れたら少し休息するかもしれない。

2008.6.20 『自殺者33,093人』  

昨年1年間で国内で自殺した人が33,093人。病気や失業で自らの命を投げ出す人が増えているそうだ。交通事故死者は減って、1万人を切っている。自ら命を絶つ人があとをたたない。インターネットで情報交換をして集団自殺、が社会問題になっている。相談する相手もなく、どんどんひとりで深みにはまる人を支援するNPOもある。

2008.6.19 『捨てる人は拾わない、捨てない人が拾う』  

言い得て妙、電車の中吊り広告にあった。広告主はJT。タバコの吸殻のぽい捨てをイメージすればよい。 時々、仲間と街のクリーン作戦を行う。いつも吸殻が最も多いごみだ。ここに参加した喫煙者は絶対にポイ捨て などしない。地球の痛みを肌で感じるから。ここに参加しないような人が捨てている。 交差点、バス停、自転車置き場など、同じ付近に同じ長さで同じタバコの吸殻が。きっと同じ人が捨てているんだろう。

2008.6.18 『ことば遣いは心遣い』  

クッションことば、というのがある。「失礼ですが」「恐れ入りますが」「もしよろしければ」「恐縮ですが」など相手に対する気配りをうまく表現するためのことばを言う。会話がソフトになり、相手に対する気配りが伝わる。使い方ひとつで心遣いになる魔法のことばだ。
「名前を伺っても良いですか?」を「失礼ですが、お名前をお伺いしてもいいですか? 」、「メールを送ってもらえますか?」を「恐縮ですが、メールを頂戴してもよろしいですか?」とすればより丁寧になり、効果的なコミュニケーションになる。これ、e-mailでも役立つ。

2008.6.17 『自分の畑を耕す』  

大江健三郎さんがノーベル賞を受賞した時に“これからの生き方は?”と問 われて言ったことば。きちんと畑を耕さないと良い野菜は育たない。きちん と耕していれば新しい酸素を土中に送り込み、微生物が活発に活動する土壌 ができあがる。雑草も生えない。畑をきちんと耕しておくことは野菜づくりだけでなく、人間でもたいせつだ

2008.6.16  『人に会う時は春のように暖かい心で』  

人に会う時は春のように暖かい心で/仕事をする時は夏のように情熱の心で/物事を考える時は秋のように澄んだ心で/自分を戒める時は冬のように厳しい心で。
ずいぶん前に社会福祉の専門誌で読んだ良い詩だ。作者は覚えていない。このような春・夏・秋・冬の心を持ち合わせたい。

2008.6.15  『備えよ常に』  

このページの5月31日のところにも書いたことば。ボーイスカウトの教えの中にこの ことばがある。何事にも常に備えておくと慌てることはないということ。ボーイスカウトの活動は、野外キャンプを中心とした活動を通して青少年の育成をすること、活動の途中で何が起こるかわからないから「備えよ常に」と教えている。昨日朝の東北地方を震源とする地震では自宅が震度4の揺れ、このことばを考えさせられた。

2008.6.14  『忍耐は苦いが実は甘い』  

我慢することはつらいことだ。だが、ちょっとの我慢もできずすぐに行動に出るとまずいことになる。今のこどもたちや若者たちは我慢強くない、すぐにキレる、と言われる。欲しいものを手に入れたくても我慢する、やりたいことがあっても我慢する、怒りたい気持ちを抑えて我慢する、つらかったり苦しかったりしても我慢する、など我慢して踏ん張ったからこそ、そのあとの甘い大きな果実を手に入れられる。我慢、こらえる、歯を食いしばる、耐える、は気持ちではわかってもなかなか大変なことだ。

2008.6.13  『もし、自分の子どもだとしたら、もし、自分だったら…』  

作家・三浦綾子の書き残した著作から選んだことばをまとめた「言葉の花束」(講談社文庫:\571)には珠玉のことばがちりばめられている。
「もし、自分の子どもだとしたら、もし、自分だったら…というように、いちいち換算しないと、ものごとを判断することができないのね。人間って、ものさしがいくつもあるものね」『氷点』から。
う〜ん、確かにそうだ。どこかで事件があった、もし自分がそこにいたら。若者が犯罪を犯した、もし自分の子だったら。地震で家屋倒壊のニュース、もし自分の家だったら。そう思ってしまうのが常だ。

2008.6.12  『どんな仕事でも喜んで引き受けよう』  

やりたくない仕事でも、意にそぐわない仕事でも、自分を磨き強くする力がある。 やりたくない仕事はいっぱいある。やりたい仕事だけだったら良いのだが、世の中そうは行かない。やりたくない仕事を避けて通れば、やりたい仕事に辿りつくまで結果的に 遅くなってしまう。やりたくない仕事でも、やりたい仕事をするために自分を磨いてくれる素材だと考えれば積極的になれる。

2008.6.11  『気持ちをゆさぶられない若者が多い』  

心が揺さぶられる体験をした人は、その感動がいつまでも心に残っている。 そして目標を持ち、努力し続ける。揺さぶられることを知らない若者が多 いと感じる。友達はメル友、家に帰って個食、ゲーム機やインターネット で擬似体験、人と人の本当のふれあいが無いと心は揺さぶられない。最近の信じられない凄惨な事件の背景にはこういった体験不足の稚拙な心が影響しているように 思えて仕方がない。

2008.6.10  『おてんとさまの光をいっぱい吸った座ぶとんのような人 』  

あいだみつをさんの書が山手線の扉上液晶画面に出ていた。あいださんの書は大好きでいろんなところで見ているが、この書は初めてお目にかかった。情景を想像してみる。ぽかぽか陽気の縁側で。猫がひなたぼっこしている。ここにおいてある座布団に陽が差し、ぽかぽかになっている。お客さんはご亭主に招かれ、ここに座った、ご亭主の心もきっと この座ぶとんのように暖かい人なんだろう。

2008.6.9  『何も考えずに熱くなれるものを持ちたい』  

なぜ?なんで?何が得なの?それをやってどんな良いことがあるの?など、 若者たちはその意味を考える傾向。そんなことを考えずにとにかく取り憑か れたように、ただ好きだから、というだけで夢中になれるものを持ちたい。

2008.6.8  『心のバリアフリーを』  

バリア=障壁、バリアフリーといえば、段差をなくす、点字ブロック、TV の字幕放送など、障がいのある人やおとしよりが生活し易いように工夫 することをいう。物理的なところでのバリアフリーはずいぶん進んで来た。 しかし、それだけでなく、障がい者やおとしより、外国の人、住んでいる場所など に捉われずひとりひとりの心のバリアをなくし、それぞれがひとりの人間として尊重しあえる社会づくりをすることが必要だ。

2008.6.7  『聞いたことは忘れる、体験したことは解る、発見したことはできる』  

どんな立派な話を聴いても、忘れる確立が高い、しかし、それを実際に体験してみると身体で理解できる。体験で学習することの大切さだ。そして、その体験の中から自分で発見したことは自分のものとなり、自分でできるようになる。To Hear is To Forget,To See is To Remenber,To Do is To Understand To Feel is To Useful.イギリスのことわざを訳したもの。

2008.6.6  『信じて待つ』  

鶏の卵は親鳥が温め始めて21日目に孵化するという。親鶏は18日目か19日目に 温めるのをやめて、外からコツコツ殻をつつく。そうすると内側から雛鳥もコツコツ 合図をする、親鶏は早く雛鳥を見たいが内側から自分で出て来るのをじっと待つそうだ。自力で内側から出て来た雛鶏は自立してしっかり育つ。コーチングもそうだ。ああやれ、こうやれと教えるのではなく、ヒントを与え対象者が自分で答えを見つけることを誘導して伸ばして行く。待つことは難しいが信じるしかない。

2008.6.5  『笑いは心のサプリメント』  

1日に笑う回数は子どもが1000回、大人で10回、というデータがある。大人になると考えながら笑うか、おさえてしまうかどちらかなのだろう。笑い療法士という資格がある。笑いによって自己治癒力を高めるエンドルフィンやリラックスをもたらすセロトニンホルモンが分泌されるそうだ。大学で笑い学講座を設けているところもある。当たり前だが、仏頂面した人よりもニコニコした人のほうに人は近づく。

2008.6.4  『努力すれば認知症は防げる』  

♪ダンス カラオケ 釣り 将棋/趣味も無い人 味も無い/異性に関心  持たぬ人/友達無い人 ボケますよ♪この歌詞は「ボケない小唄」(作者不詳) といい、お座敷小唄のメロディで歌える。誰も好きでボケ(認知症が正しい用語)るわけでは無いが、2020年には認知症の人が65歳以上の人の9パーセント、300万人に達 するという予測(2003年厚生労働省)。何かに打ち込む、友達を持つ、 いろんなことに関心を持つ、足腰を鍛えるなど自分の努力で認知症が防げる。

2008.6.3  『宗教を持たない人はアイデンティティが無い』  

日本人には宗教観が無いと言われる。このことが、日本人が大人になれない理由だ、 という宗教学者が居る。正月の初詣、結婚式、葬式くらいしか宗教のことを考えない 能天気な私たちの暮らしはこれでいいのだろうか。神仏に毎日手を合わせる、今日1日の感謝をする、宗教が心の支えになり、暮らしのバックボーンになるのは現代社会では難しいのだろうか。

2008.6.2  『平均寿命世界一、82歳』  

金言というより、今日はデータだ。2005年のWHO統計で日本の平均寿命は82歳で世界一だった。2位コスタリカ=78.5歳、3位ルクセンブルク=78.4歳、 以下米国・韓国77.9、キューバ77.5と続く。最下位はザンビア40.5、ジンバブエ40.9、ボツワナ48.1とアフリカの国々が 日本の戦前と同じだ。内戦、食料難、水、医療などが原因だろう。平均寿命が延びても、個々人がどのように生きたかが問われる。

2008.6.1  『江戸は超循環型社会』  

家康が築いた江戸は100万人都市、この世界一の都市がゴミを出さない、環境負荷をかけない超循環型社会だったことは知られている。糞尿を買う商人、馬の糞を燃料にする商売、灰を売って歩く売り子、着物の交換屋、今でいう4R(リユース、リサイクル、リデュース、リフューズ)は既に行われていた。その社会を壊したのは文明開化だから始末に負えない。文明が良いとは限らない。

2008.5.31  『攻めの備えをする』  

災害はいつやって来るかわからない。ボーイスカウトの教えのひとつに「備えよ常に」 がある。いつも備えておくと、イザという時に強い。家族との連絡方法、非常持ち出し の準備、その時にどう対応するか、などわかってはいるが、何もしていない。先日の 大きな地震以来、眼鏡とラジオ付き懐中電灯は枕元に置くことにした。

2008.5.30  『投げやりにせず最後までやってみれば何かが開ける』  

映画「山のあなた 徳市の恋」(石井克人監督、全国の東宝系で公開中)で盲目の主人公・徳市役を演じた俳優、草薙剛(SMAP)が役づくりの苦労話で言ったひとこと。むずかしいことに挑戦してなかなかその壁を越えられない時、投げ出したくなる時がある。投げ出すのは簡単だが何も生まれない。失敗してもそこから自身に何かが残る。挑戦しつづけることがだいじだ。

2008.5.29  『相手の心のクセを知るとコミュニケーションし易い』  

人はそれぞれ、価値感が違う。その価値感が違う人々が社会を形成し、日々の暮らしが成り立っている。良いコミュニケーションが成立していれば争い事は起きないし、程よい距離感で相手と対峙できる。そのためには相手の心のクセを知ると良い。あの人はこういう考え方をする、あの人はこういう時にこういう行動をする、がわかれば相手を理解しやすくなる。同時に自分の心のクセを知っておくことも大事だ。

2008.5.28  『犯罪者が敵ではなく、無関心が敵』  

国民の50人にひとりが何らかの犯罪に遭っている。年間の犯罪件数は270万件にも 達するそうだ。相次ぐ身の周りの犯罪に、自治会では自警団をつくったりして安全・安心 な街づくりをしているところもある。周囲の無関心が犯罪を助長するそうだ。隣近所とは 良いコミュニケーションを保っていたい。

2008.5.27  『フェアトレードの時代』  

スポーツメーカーがアフリカでサッカーボールを製造、これを児童労働で 安価につくっていた。チョコレートメーカーが輸入するカカオの収穫に児童労働 で安い賃金が払われていた。私たちの豊かな消費生活の裏側で不公正な 行為が行われている。フェアトレードとは、こういった不公正を是正し、つくる人も 消費する人も地球規模でより良くなろう、という貿易。世界で何が起こっているかを 知ることが大事だ。

2008.5.26  『自分を動かす心のエンジンを持つ 』  

車を快適に走らせるには良いエンジンが必要だ。その他タイヤ圧のバランス、シャーシーを支えるスプリング、良い燃料、室内環境、良い音楽などが絡み合い快適ドライブができる。人間の一生のドライブにもエンジン(心)が良くなければならい。家庭環境、仕事、趣味、友達、信仰などがこれにうまくミックスして良い人生が送れる。

2008.5.25  『元気なおかあさんが日本を元気にする』  

少子高齢化、何かと言えば枕ことばとして使われる。どうして子どもが少ないか、どうして若い人が結婚しないか、どうして子どもを産まないか、理由はいろいろあるだろう。結婚して人生に夢を持てる社会、子育てしやすい地域づくりが急務だ。元気な お母さんをたくさんつくらないと日本は滅びる。お母さんだけじゃなく、家事や育児 に男性の積極的参加も不可欠だ。

2008.5.24  『モンスターペアレンツが増えて来た』  

今日は金言ではなく、いやな現代語。学校の給食費を払わない、家では手伝いも させてないから掃除当番などやらせないでくれ、学力が高いから別のクラスで 教えてくれ、など道理に叶わない要求をするKY(空気読めない)な親のことを言う そうだ。身勝手な自分の欲求を先生に要求する親。自治体によっては担当弁護士を 付けたりしているとか。誰がこういう親を育てたのか、トホホ。

2008.5.23  『大人はもっとお節介になろう』  

お節介…そういえば、みんな無関心という安全地帯にいたいから、お節介 をしなくなった。下手なことをしようものなら相手から恨みを買ったり 暴力を受けたりする時代だ。だからお節介する人が居なくなった、でも、 子どもたちには大いにお節介な大人でありたいものだ。

2008.5.22  『こぶし腰浮かせ』  

江戸しぐさのひとつで、先に乗っていた客のうちのひとりが腰を浮かせて こぶしひとつ詰めるともう1人が座れる。昔の渡し舟の座席ではこういう工夫 をしてみんなが座れるように配慮したという。翻って現代では電車の中でこういうことをみんながやってくれれば、と思う。

2008.5.21  『何が有ったとしてもあったかいご飯がある』  

NHK朝の連続ドラマで、ヒロインがオーディションに失敗して憔悴して 家に帰った時、じいちゃんが言ったことば。還る家があること、あったかいご飯 が食べられるところがあることだけで幸せなんだなぁ。「ただいまっ」って言える だけで幸せだ。

2008.5.20  『手の平に乗ったボランティア』  

ボランティア、優しい響きだが、そんなの偽善だよ、という人もいる。ボランティアは 自分のためにやる、ボランティアは優しい気持ちのおすそわけ、ボランティアは世のため 人のため、いろいろな考え方がある。最初は世のため人のためにやっていると思うが、続けていると、自分の生活時間の一部になっていることが多い。こういう状態を手のひらに乗ったボランティア という

2008.5.19  『人間関係に休息を入れてみよう』  

いつも人と人のしがらみの中に生きていると、くたびれてしまう。心の疲労骨折 になる前に適度な休息を入れて自分のガス抜きができればいい。そんな時私はひとり で山に行く。大自然が心を洗ってくれる。

2008.5.18  『ひとに言っちゃうとうやらざるを得なくなる』  

 6月1日は世界禁煙デー。禁煙したいと思ったら、あちこち周囲に「たばこ やめちゃうぞ〜〜〜〜」と吹聴してしまう、そうすると周囲の目があるから これがやめるエネルギーに。私も20代で実行した。私は自分で自信が無い目標をたてた時に周囲に「やるぞ〜!」と宣言してしまうことにしている。このホームページも6年前にそういう方法 でやらざるを得なくなったものだ。

2008.5.17  『ワークライフバランス(WLB)』  

企業の人事部門や労働組合でよく使われる新語。仕事一筋も良いが、プライベート な時間もたいせつにしながら働き、社会生活をエンジョイしようという考え方。 共稼ぎの女性も多い時代、WLBは大変だ。ひとりひとりが自身のライフスタイルを 確立しなければならない。

2008.5.16  『努力しても報われないこともある』  

努力が報われて成長して来た人が居る。この人は努力をすれば 必ず報われると思っている。努力しても報われずに挫折して 来た人も居る。この人は努力してもそれが報われないこともあることを知 っている。だから他人の痛みを知っている。私は後者の方が好きだ。

2008.5.15  『人間、配られたカードで勝負するのさ!』  

目標とする夢が実現できるかどうかは、努力と運だ。配られたカード というのは、運のことを言う。神様は私たちに平等にカードを配っている はずだ。しかし、どんな努力をしたかで配られるタイミングを選ぶことがで きる。そして配られたカードを最大限生かしてまた努力する。大当たりの カードもあればハズレのカードもある。

2008.5.14  『おまえだったら、できるよ』  

20代前半、精神的に脆く、よくくじけた。自ら切り開く喜びを感じられないままだんだん深みにはまり自虐的な気持ちになってしまう。そんな時、母が言っていた。「おまえだったら、できるよ!」今年齢を重ねて、このことばの重みを感じる。翻って自分は自分のこどもにこういうことばをかけたことがあったかどうか…。母の重みもまた感じる。

2008.5.13  『平常心是道 』  

昔、茶道に興味を持ち、稽古をしたことがあった。その時に使っていた扇子に 書いてあった千利休の言だ。なかなか平常心でいられることは難しい。丹田を 据えてどっしりしていればいいのだろうが、どうも重心が定まらない。稽古に 稽古を重ねてどんなことがあってもブレない心持になれれば道は開けるのだろ うが、なかなか難しい。

2008.5.12  『忙しいとなにもかも忘れてしまう』  

忙しいという字は、心を亡くす、と書く。いつも「忙しい、忙しい」と言いながら 動いている人がいる。忙しそうにしてても、全くその素振りを見せない人も居る。 忘れると言う字は亡くした心と書く。そうはなりたくない。忙しいと細かい心配 りに欠け、忘れてしまうのだろう。上手にコントロールしたい。

2008.5.11  『災害は2種類の異なる事象から成り立つ』  

誘因(外力)が素因(社会の防災力)を上回ると被害になってしまうそうだ。 最近は各地の自治体がハザード(Hazard)マップをつくって公表している。 この5年間で都市水害が顕著だそうだ。社会の防災力を上げることが必要とされてい るが、市民の自助能力が問われている。

2008.5.10  『心のひだを深める』  

心のひだにはたくさんの楽しかったこと、つらかったこと、悲しかった こと、苦しかったこと、嬉しかったことが詰まっている。それぞれの体験が今の 自分につながっている。このひだが深ければ深いほど厚みのある人生になりそうだ。

2008.5.9  『足るを知る』  

人間の欲求は際限が無い。欲しいものを手に入れても手に入れても、また 新しいものが欲しくなる。メーカーの商品開発の波は次から次に必要もない新しい 機能を付加して新発売、携帯電話やパソコンなど、特にそうだ。 この辺が身の丈だ、このあたりで満足しておこう、とはなかなか思えない。

2008.5.8  『瞬間に生きると自分をとりつくろえない』  

とっさの時に何ができるか、これが人間の価値。とっさに事故に逢った時、 とっさにあるべきものが無かった時、とっさに天気が変わった時、とっさに 電気が止まった時、いろんなとっさが私たちの生活の中に起こる。この時に 自身の持っている経験、勘、知恵、情報網などを総合的に働かせた生活応用 力が試される。人の本当の価値が表れる。その瞬間は自分をつくることができない。

2008.5.7  『板に付きそのうちどうも鼻に付き』  

週間文春の川柳コーナーでみつけた投稿川柳が目についた。物事に慣れて来てその人にフィットして来たことを板に付く、というが、それがしばらくすると鼻持ちならない行動になったりする、ということだろうか。初心忘れるべからず、の諺もあったなぁ。

2008.5.6  『とにかく褒める、その瞬間に褒める』  

会社の部下や子どもの力を伸ばすには褒めるにこしたことは無い。それも何か事を起こした時にすぐに褒めることだ。褒めことばが難しい。人は叱られたら伸びない。最近ではコーチングが流行っている。これも褒めて考えさせて人を伸ばす方法だ。そういえば盲導犬の調教も、できたら大げさに褒めてその力を引き出す方式だった。

2008.5.5  『自然は緑の薬箱』  

昨日5月4日はみどりの日で祝日だった。みどりの日の新聞から企業広告のキーワードを拾ってみた。「水、空気、緑、もっと豊かに」「地球、もっとたいせつに」「色あせぬ美しさを 次世代につなごう」「美しい森林(もり)づくり」「生きる喜び、自然とともに」 「自然は緑の薬箱」などなど、歯の浮くような自然回帰のキーワード。人間は何かを失いかけないとそのことの大切さに気がつかない。

2008.5.4  『創造とは、人の歩んだ道ではなく、新しい道をつくること』  

誰も歩いたことが無い道は何があるかわからないからリスクも大きい。けど 発見も大きい。人が歩いたことがある道は安全だ。歩く人が多いほど固められて より歩きやすくなる。何事も初めてのことをする人には勇気が要る。失敗 するかもしれないが、大きな価値も得られる。そして後に続く人に何かを残すこ とができる。

2008.5.3  『八十八夜の別れ霜』  

立春から数えて八十八日目、5月2日(昨日)をいう。♪夏もち〜かづく…と いう歌を小学校で教わったっけ。霜ももう無くなるというので田植えの時期と されるとか。わが家の前の田んぼも代掻きを昨日終えて今日は田植えをしていた。そしてわが家の畑には茄子、トマト、ピーマン、きゅうりの苗を移植した。

2008.5.2  『食という字は、人を良くすると書く』  

食べることは大事だ。普段はあたりまえのように何気なく食べているが、歯を1本抜いただけで食べたいものが食べられなくなってしまう。そうすると、生活そのものが少し変わってしまう。食べたいものを好きな時に食べられるって幸せなことだ。
食育ということばが重要視されている。それは、健全な食生活をして人間形成をきちんとしよう、という考え方だ。

2008.5.1  『サブカルチャーは安全地帯』  

メールやインターネットの世界のことをサブカルチャーという。便利な世界 だが、便利すぎる故に大きな落とし穴がある。ここに現代人はどっぷりと浸 かって生きている。会社でも生身の会話よりもメールでやり取りが多い。 文字のみのやり取りはそこから感情や匂いを読み取れない。自分の価値尺度 で勝手に判断して理解した気持ちになっている。ここを安全地帯と思って行 動している現代社会はものすごく危険な非安全地帯であることを知りたい

2008.4.30 『ケ.セラ.セラ』  

♪ケ.セラ.セラ〜なるように〜なる〜、という歌があった。そう、難局に立ちはだかられた時、思い悩むのではなく、時間が解決してくれる、とか納まるところに納まるさ、と思うことも必要。ただし最善の手当てをした上のことで。
ああでもない、こうでもないと思索ばかり巡らしても具体的行動しなければ物事は前に進まない。ケ.セラ.セラと気分を紛らせ、一歩足を前に出す勇気、難しいけど必要だ。

2008.4.29  『Try to see it his(her) way.』  

日本語にすると、「相手の立場にたって行動しよう」といった意味。ついつい自分の価値尺度に従って行動してしまうのが常。自身の行動には相手が必ず居る。自分の基準と相手の基準(価値観)は得てして違うもの。メールのやりとりの何気ないことばでも、受け取る相手の価値観で読むわけだから、こっちの思いと違って解釈されることがある。相手の立場にたって考えると物事が違って見えて来ることが多い。

2008.4.28  『いつか、は来ない』  

今日やるべきことは明日にまわさず今日やったほうがいい。今やるべき ことはあとに回さないで今やったほうがいい。気に入ったものをみつ けて、買おうかな?どうしようかな?と思って少し時間をおいて買い に行ったら、もう売れて無かった、ということがあった。明日やろう、 と思って残しておいた仕事が翌日急な案件が入って納期に遅れてしま ったことがあった。こんな苦い体験はいっぱいある。チャンスは逃げて行ってしま う。だから、いつかやろう、とは思わないほうがいい。

2008.4.27  『誕生日には死を考えよう』  

人間は生まれた瞬間から死に向かって行進する。自分の死なんて遠いところにありそうで、実は1年ずつそこに近づいている。死を意識した瞬間から自分の生き方が変わってくる。結婚記念日にはガンのことを語り合うのも良いかもしれない。年間90万人のうち30%27万人がガンで亡くなっている。そして80%の人が自宅ではなく、病院で亡くなっている。住み慣れた自宅で旅立つのは難しい時代だ。

2008.4.26  『ほんとうにたいせつなものは目に見えない』  

平和、人間愛、友情、優しさ、愛、豊かな心、など大切なものは目に 見えない。「物の豊かさから心の豊かさへ」などというキーワードが 1990年代に盛んに言われたが、物質文明の世界は相も変わらず、 バブルがはじけても経済指標を追いかけ、わが日本は、食料輸入大国 なのに、世界の食料援助量よりも多くの食べ残しを捨て、重油をたい て燃やしている。目には見えないものをもっと大切にしたほうが良い。

2008.4.25  『あやまりっぷりのいい人間、弁解のうまい人間』  

企業や役所の不祥事で偉い人が頭を下げる。懲りもせず、またか…の印象。
ある人は「申し訳ありませんでした。私の責任でこうなって……。」
ある人は「こうなってしまったのは私の知らない間に部下がやって……。」 どっちがいいだろうか。
前者は、あやまりっぷりのいい人間、 後者は弁解のうまい人間。社会はどちらかというと前者を支持する。
しかし、後者の人がここまで偉くなれた組織は、やっぱり弁解のうまい組織…?。

2008.4.24  『夢に日付を与える』  

夢にも壮大な夢からすぐ手が届きそうなちっぽけな夢まである。夢 はあったほうが良い。それが実現するかどうかの視点で見た時、夢 だからできなくても良いや!と自分に甘えてしまうことが実は多い。 大事なことは、その夢をいつまで実現するか、というゴールする日 を決めること。そうするといつまで何をすればいいか、何が必要な のかが明確に見えて来て、実現の条件がだんだん整って来る。

2008.4.23 『誰が見ていなくてもお天道(てんと)さんが見ている 』  

私には目が2つしか無いが、周囲にはたくさんの目がある。表裏の ある行動をしたら、きっとお天道さまのばちがあたる、これは昔 おばあちゃんに教わったことば。「誰も見てないからいいや」は 通用しない。第一自分にやましいことは自分の気持ちが許さない。 ウソの行動をしたらそのウソを隠すために、またウソを言わねば ならない。

2008.4.22 『がんばらない』  

頑張っている人はカッコいいし、素晴らしい。でも、ガンバレー! と言われて追い込まれる人もいる。マラソン大会でゴールまであと 10キロの30キロすぎ、私は沿道の人たちから「がんばれー」と いって励ましの応援をいただく。私は「もう頑張れない!」と思い ながら最後の気力を振り絞る。この時は「がんばれー」よりも「フ ァイト!」の方がありがたい。
障がい者の人が頑張れ!は言ってほ しくない、「がんばらない」と言っていたのを聞いたことがある。頑張れ!の言い方は 難しい。
同じタイトルの本を鎌田實さんが出版している。この本には、老人 介護で頑張りすぎると自分の方が参ってしまう、と書いている。

2008.4.21  『過去と他人は変えられない、自分 と未来は変えられる』  

過去にこだわっていろいろ「ああ、あの時はこうしておけばよかった」、「あの時にこう言っておけば良かった」などどよく考える。でも、もう変えられない過ぎ去った出来事だ。
「あの人のここがいけない」、「もっとこういう考えをしてくれればいいのに」などもよく思う。でも、自分には相手は変えられない。子どもを育てながら、親が変わらなければ子どもも変わらないんだ、と強く思った。
未来は確実に変えられる。自分の思いと行動ひとつで。


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