きょうの気になるワードのページ200807

きょうの気になるワード・2008年7月～12月　

2008.12.31 『価値のある時間』

１日が２４時間なのは誰しも同じ。１日の時間２４時間×３６５日×８０＝７０万時間。これは人生８０年時代、８０年生きたとして活用できる時間だ。ところで、時間の考え方には長さで考えるクロノス、という考え方と、その時間の深さで考えるカイロスという考え方がある。長さ掛ける深さの面積で考えると、深い人生は面積が大きいと言える。時間の深さをたいせつにしたい。

2008.12.30 『男のボランティア川柳』

ボランティア　お嫁に欲しい　娘が通い／女房に　手ほどき受けて　ボランティア／ありがとうそのひとことで　癖になる／いつもより　早起きいそいそ　ボランティア／選定のお礼　ばあちゃん　投げキッス／ボランティア　しているつもりが　されており／　東京ボランティア市民活動センターが募集した男のボランティア川柳、どれもナルホド！最後の作品は私がつくったもの。

2008.12.29 『顔より心』

顔立ちの醜さや美しさは表情に起因する。鼻が低く、色が黒くても、心が素直で気持ちの持ち方が高いと、おのずと顔かたちにも品格が表れる。人は顔よりも心が大事である。～新渡戸稲造の言。顔には表情を司る表情筋があり、この筋肉はトレーニングするほどいい表情になるそうだ。

2008.12.28 『派遣労働者、３８４万人』

厚生労働省の０７年度調査が公表された。その結果、派遣労働者が過去最高の３８４万人で前年比19.6％増。派遣会社の売上は19.3パーセント増という。確かに派遣会社が多くなった。同時に労働者派遣法が整備され、働く側の権利保障がされるようになって来た。このところの経済情勢により、派遣者が企業から切り捨てられる事件が多発、社会問題となっている。人件費の抑制のため、一時的な仕事を派遣者で補う企業が多いが、働く側も長期的な視点で人生設計できない不安定な状況が続いている。

2008.12.27 『学力テスト開示』

Ａ県では、市町村別の学力テストの結果を開示、各市町村は反発、並みいる教育評論家もそれぞれに疑問を投げかける。何でそこまでして学力を競わなければならないのか？学力があるに越したことはない。しかし、学力がすべてでもない。こどもの頃から競争社会に身をさらさなければならない現代のこどもたち、果たしてそれでいいのだろうか？お手伝いのできる子、人の身になって考えられる子、自分の意見を述べられる子、知恵を働かせられる子、学力では計れない部分も伸ばすのが教育ではないかと思う。、

2008.12.26 『リサイクルブックエイド』

社団法人『シャンティ国際ボランティア会』が実施するリサイクルブックエイドという国際支援のボランティアがある。自宅やオフィスで眠っている本を寄贈してもらい、それを売却した収益で国際貢献に役立てようというもの。特に絵本は貴重で、日本の良質な絵本が喜ばれるそうだ。活字のところには現地のことばで印刷したペーパーを貼り付け、現地の移動図書館などで役立てられるという。

2008.12.25 『朝の起き方でその日の脳が決まる』

脳活塾主宰のDr.米山曰く、早起きの効用は、１日の時間がたくさん持てる、ということ以外に脳のリセットの仕方ひとつで、１日の暮らしや意欲に影響が出て来るという。朝は（１）目覚まし時計が鳴る前に起きる（２）まずカーテンを開ける（３）空を見上げる（４）今日１日のことを思う、がたいせつだそうだ。

2008.12.24 『長生きはするもんだねぇ』

９１歳のＫさんが言ったことば。近くのグループホームで、今日午後クリスマス会が行われた。８人入居のこじんまりとした施設、４人の職員の一人が友人。ギター持って来てくれない？と頼まれて懐メロのうたごえパーティーを行った。１時間あまり、各自に１００円ショップで買った打楽器を持ってもらい、大いに盛り上がった。最後はケーキとお茶で締めくくった。Ｋさんがひとこと、「長生きはするもんだねぇ」。嬉しかった。

2008.12.23 『実が入ると稲はうつむく』

秋の実りの季節、たんぼの黄金色は美しいものだ。稲穂は実るほど頭を垂れる。本当に成功した者は自分の手柄などひとには言わず、人が苦心したことを褒める度量を持っている。人間はたとえ出世したとしても決してうぬぼれたり、のし上がってはならない。「武士道」を説いた新渡戸稲造の遺訓だ。

2008.12.22 『トレイン川柳』

ＪＲ東日本はスイカ、ＪＲ西日本はイコカ、これらのカードは利便性が高く、買い物やポイントカードに深く関われる。ＳＵＩＣＡがトレイン川柳というのを募集し、今車内の中吊りで発表している。特選＝『化粧する　あなたの素顔　みな見てる』、なるほど。車内でお化粧しているあなた、そうなのです。次点＝『見渡せば　携帯電話の　ショウルーム』これもなるほど！ああいう電話機もあるんだ、と思う時がある。次点もう一句＝『明日定年　立ち食いそばも　食いおさめ』

2008.12.21 『ツーキニスト』

エココンシャス（エコへの気付き）でヘルシーな暮らしをしている人の間で「ツーキニスト」が話題だという。そういえば、最近朝の都心で颯爽と自転車通勤をしている人を見かける。新幹線よりも普通列車、普通列車よりも車、車よりもバイク、バイクよりも自転車、自転車よりも徒歩、とスピードが遅くなるほどいろんなものを感じとることができる。それに健康にもいいことだ。ツーキニストがますます増えるかもしれない。

2008.12.20 『景気が悪くなっても買いたい家電』

未曾有の景気後退の中で新卒の内定取り消し、派遣労働者の解雇、中小企業の経営悪化、自治体の税収漸減、マンションの売れ行き不振、いろんなところで社会問題となっている。生活をきりつめようという意識がデパートの売上などにも顕著に出ている。そんな中、景気と家電の購入に関する調査（株、エルゴ・ブレインズ調べ、２００８年１１月実施）によると、景気が悪くなっても買いたい家電ベスト５は、薄型ＴＶ、パソコン、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器の順だった。わが家は薄型ＴＶの購入を我慢している。

2008.12.19 『自分さがしの旅』

仏教学者の奈良康明氏の「自分さがしの旅」と題した講演会から。現代社会は、ほんとうの姿を見ながら生きるのは難しい／（経済的に）豊かになれば、人間のエゴが出て来る。お金と灰皿はたまるほど汚くなる／社会的な行動の中に自分の姿を見つけて行こう／自も立つ、他も立つ、他を立たせることによって自も立たせてもらおう／死ぬまで自分を探しながら生きてゆこう／
自分の姿を見るのは難しい。

2008.12.18 『食育』

盛んにこのことばが使われる。食を通じて躾や環境問題や健康を考えられる人間をつくって行くこと。特にこどもたちに食育が必要とされている。現代社会は個食、といって一家団欒で食事をする機会が少ない。食べてお腹が満たされればいい、という食べ方には危険が潜む。平成１７年７月には食育基本法という法律がつくられた。食事を通していろんなことを考えてみたい。

2008.12.17 『定年からがほんとうの人生』

このコラムで何度も登場している、松原泰道老師のことばだ。定年までは人に使われたり、生活のために働いて来た。定年からは今度は自分で舵取りをしなければならない。人間はどういう生き方をしたかが問われるべきで、どんな死に方をしたかは問われない。今日まで成すべきことを熱心になせ、と説く。定年から自分で歩むということは、定年までにそのための基礎体力、基礎知識を身につけ、その日に備えなければならないということだ。

2008.12.16 『心のエンジン』

なかなかいい言葉だ。エンジンが前進するエネルギーを与えてくれる。心のエンジンがうまく回転するとモチベーションが高くなる。エンジンに必要な燃料は、「学ぶこと」、「いい友人を持つこと」、「身体と精神を鍛えること」などがある。そしてそのエンジンを上手く回転させるための潤滑油、エンジンを載せるシャーシ、運転するドライバーなどがうまくミックスして快適ドライブになる。道は平たんだけでなく、曲がったり凸凹だったりする。心のエンジンをいつも快調にしておきたい。

2008.12.15 『ブレークスルー』

今までの流れが一瞬のうちに変わり、思った方向に流れ出す。ある目的や目標を持って尽力していると、不可能と思われたことや難題だと思っていたことがこっちの考える方向に流れが変わることがある。これをブレークスルーという。スポーツ用品メーカーのミズノの会長、水野正人氏は語る。「船酔いは船がが揺れていると思うから酔うが、自分が揺らしていると思ったら酔わない」受け身ではなく、能動的になると行動が変わると説く。積極的に事を運べばブレークスルーするのだそうだ。

2008.12.14 『いきかた』

千葉県香取郡下総町（２００６．３から成田市）「長寿院」の篠原鋭一師は生き方として、あせらない／なげかない／たじろがない／のどかでおおらかに／いばらない／きげんよく／かんしゃのこころで／たゆまぬ努力、と説いている。どっしりと丹田を据えていればいいのだろうが、なかなかそういうわけには行かない。忙しい現代社会の生活では、このような生き方の基本をついつい忘れてしまう。

2008.12.13 『今年の漢字は“変”』

今年の漢字が発表になった。「変」に決まったが、瞬間思い出したのがオバマ新米国大統領が掲げたCHANGEだ。選定理由には、地球温暖化など環境の変化、総理大臣の交代、経済の変化など、さまざまなジャンルで変化があったことが挙げられていた。因みに過去５年は、2004年＝災、2005年＝愛、2006年＝命、2007年＝偽、と来ている。この変がいい方向に変わる変であればいいのだが。

2008.12.12 『できないかもしれない、という不安がダメにつながる』

国際ラリーストの山村レイ子さんが言う。「できないかもしれない、という不安がだめにつながる。だいじょうぶ、だいじょうぶ、という自信が可能性をつくる」、「可能性を信じて生きよう、相手を信じよう」また、「その時が私にとってのタイミング、人生楽しくて仕方がない、と思えばいくつになってもわくわくする出来事に出合える」という。迷ったら積極的なほうに出ることは大切だ。

2008.12.11 『暗い、と不平をいうより明かりをつけよう』

暗い！と叫ぶのは簡単、でも叫んだだけでは明るくならない。誰かにそのことを言うのは簡単だが、大事なことは自分が明るくしようと思うこと。明るくするための行動を自分がすることだ。何かが無い、何かが足りない、あの人がこれをやってくれない、時間が無い、人がいない、などなどついつい不平や不満を述べてしまうが、不満は自分のやるべきことを他人のせいにしていること。自分から行動することが大事なのだ。

2008.12.10 『徳川家康の人生観』

人の一生は、重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。不自由を常と思えば不足なく、心に望み起こらば困窮したる時を思い出すべし。堪忍は無事長久の基、怒は敵と思へ。勝つことばかりを知って、負くることを知らざれば、害その身に至る。おのれを責めて人をせむるな。及ばざるは過ぎたるより優れり。

2008.12.9 『心の持ちようだ』

友に会う、何かを見る、話を聴く、食べたいものを食べる、その時に満足、と感じるか、ちょっと気に食わないと感じるか、その時の心の持ちようでプラスにもマイナスにもなる。心の持ちようを間違うと、世の中のことが暗く見えるし、うまく行かないことが多い。

2008.12.8 『心の化粧』

顔に化粧するのはあばたやシミを隠すためではないそうだ。化粧はもともとはハレの日を演出するため、その人の美しいところをさらに引き立たせるために行われたのだそうだ。顔の化粧は大事だが、心の化粧はもっと大事、とラジオでトークしていた。確かにそうだ。心のお化粧、心を更に引き立たせるための化粧だ。電車の中で席を広くとって化粧に余念がない若い人たちには顔をつくる前に心構えできちんと心の化粧をして欲しい。

2008.12.7 『シンクロニシティ』

会うはずが無い人とたて続けに違う場所で遭遇した。夢に見たことが現実でもあった。地震の話をしていたらホントに地震が来た。みかんが食べたいなぁと思ってたら友人から贈り物で届いた。今日の夕食はカレーじゃないかなあ、と思ってたらホントにカレーだった。などなど偶然の一致ということに遭遇することがある。スピリチュアルの本によると、こういう現象のことをシンクロニシティというそうだ。この本によると、現象は偶然ではなく、起こるべくして起こった運命だという。こういう現象を記録しておくとおもしろい。どんなシンクロニシティが起こったかが体系的に把握できる。

2008.12.6 『犯罪者が敵ではなく、無関心が敵』

アメリカに生まれ、日本でも活躍するガーディアンエンジェルス民間の犯罪抑止機関として優れたNPO活動をしている。彼らは言う。「犯罪者が敵ではなく、無関心が敵」と。犯罪を犯す者はもちろん悪人だが、それを抑止するためには市民が自ら立ち上がって防災のために行動をする必要を説いている。確かに現代社会は、他人にあまり関与したくない無関心な人が多い。しかし、社会は人と人のつながりから出来ている。1人では生きられないし、お金ですべてが解決するものでもない。

2008.12.5 『しあわせのかくしあじ』

からいお塩は／おいしい／おしるこのかくしあじ／からい　くるしみ　かなしみ／そしてわかれ／みいんな／しあわせのかくしあじ／ひとふり　ふたふり／ほら！／しあわせが　とっても／おいしくなったでしょ……
2004年に亡くなられた女優の加藤道子さんの詩。かくしあじは、本来の素材の味を更に引き立てる役割りをする。目立たないが大事な存在、かくし味をたくさん持った人生は幸せへの道も多いということだ。

2008.12.4 『インターネットショッピング利用は書籍、雑誌が圧倒的』

薬のネット販売が事故の発生等で問題になっており、法律で禁じられる動きがあるが、ネットでの販売は今や生活に密接に関係している。日本通信販売協会の調査によると、購入するものでは、雑誌・書籍が49.4％、食料・飲料が37.1％、１回あたりの金額は５千～１万円が33.6％、年齢層では男性の４０代が最も多い、という調査結果だった。利用サイトは大手モールが９５％という。本などはネットで検索、オーダー、クレジット決済が自分でも普通になって来ている。

2008.12.3 『ヒートショック』

これから寒くなって来ると起こるショックだそうだ。室内の暖かいところから急に冷たい空気のところに出た時に温度差から来る急激な血圧への影響で、お亡くなりになる方もいるそうだ。高齢者の２５パーセントはこれが原因との説も。トイレ、風呂場など温めるストーブも販売されている。寒い夜に風呂に入ると確かにあるある。トイレもそうだ。室内２０度、風呂場もいちばん最初に入ると１０度にも満たない時がある。

2008.12.2 『錆びは鉄から出て鉄を滅ぼす』

含蓄のあることばだ。松原泰道老師の言。いつも心の底に響くことばを頂戴する。鉄を放っておくと酸化してボロボロになってしまう。これを防ぐためには酸素と触れ合わないように塗装をして維持管理する。自らの身を他の触媒との融合で滅ぼしてしまうことがある。怠惰は人を滅ぼす、という深い深いところの生き方の意味を示唆していることばだ。
講演会で揮毫をいただいたが、ここには「一期一会」と書いて下さった。

2008.12.1 『生き方を進歩と進化に分けて考える』

進歩＝効率を求める、均一なものを求める、短時間に大量を求める、部分の最適化を求める、合理性を求める。進化＝プロセスを認める、多様性を認める、質を重視する、全体の調和を重視する、矛盾もありとする。２０世紀は進歩の時代だった。２１世紀は進化の時代でなければならない、と説くのは生命史研究家の中村桂子さん。進歩の時代を、機械と火の時代、進化の時代を、いのちと水の時代、と定義している。

2008.11.30 『目覚ましが鳴る前に目が覚めるのは危ない』

目覚ましが鳴ってもなかなか起きられない時がある。また、鳴る前に目が覚める時もある。何かを気にかけていて、起きられなかったら困るなぁ、と思っている時に多い。この状態を過緊張といい、万病のもとで危ない症状だという。疲れが原因になり、不眠、肩こり、身体のダルさ、ほてりなど、病気ではないが、放っておくと良くない症状のようだ。何事にも一緒懸命で几帳面、まじめ、頑張りすぎる人に多く出るという。寝る前に風呂に入る、音楽を聴く、薬種を飲む、などリラックスすることが効果的だそうだ。

2008.11.29 『ＱＯＬ』

Quality Of Life の略。直訳すれば、「人生の品質」「いのちの質」「生活の質」となる。その人の生きる道がその人の望む生きざまであり、その生涯が社会や周囲にプラスに作用している場合、高いＱＯＬであると言えるだろう。人それぞれの生き方や価値感が違うが、それぞれに「輝く人生」「心から満足する暮らし」「豊かな暮らし」を目指して生きている。忙しい現代社会、なかなかそんなことを考える間が無いが、年に１度、誕生日には自分のＱＯＬを考えて見たい。

2008.11.28 『企業が再び信頼を取り戻すために』

２００３年３月１７日、経団連で講演会があった。スピーカーは、当時雪印乳業の社外取締役に就任したばかりの日和佐信子氏。２００２年２月に雪印乳業がBSE発生の肉を不良在庫として抱え、社会から糾弾された事件があった。彼女はその時にコンプライアンス（法令遵守）、企業倫理の重要性を説いた。その頃からCSRブーム。しかし悲しいかな企業はちっとも学習せず、消費者を裏切る悪質な事件がひきも切らない。優秀な社員を多く抱える有名企業ほど多いのはどういうことか！

2008.11.27 『ジオパワーシステムの家』

ジオパワーシステム＝地球のエネルギーを活用した家屋の空調システムのことで、最新の省エネができる家づくりのことをいうそうだ。地中の温度が一定である特性を利用し、夏は外気を冷やし、冬は暖めができる空調装置を取り付ける、そして空気の循環を考えた広い空間の間取りとする。
井戸の水が一定の温度なので、夏は冷たく感じ、冬は暖かく感じるのと同じ原理だ。地球に良くて自分が快適で、ランニングコストが安い、最高のシステムだが、新しい家を建てる資金が無いのであいにく採用はできない。<(_ _)>

2008.11.26 『あきらめないでやり続ければ失敗にならない』

㈱アントレプレナー・センター代表の福島正伸氏は言う。「失敗を自分で定義してしまうのがいけない。あきらめないでやり続ければ失敗にならない」と。そして、「行き詰った～ということは無い、自分であきらめているだけだ」とも言う。そういうことがよくある。行き詰って一刻も早くそこから抜け出したくてあきらめてしまうこと、今迄いっぱいあったな～。
彼の講演は迫力があり、気持ちを前向きにしてくれた。さてこれから具体的にどう動くかだ。

2008.11.25 『心の温度を上げてみよう』

あるエアコンメーカーの車内吊り広告の中のコピーライトにあったフレーズ。人間、何かに熱中すると心の温度が上がるそうだ。なるほど、なるほど、わかる気がする。心が熱くなる、っていう経験、確かにある。ただひたすら、何もかも忘れてそのことに没頭している人は外から見ても「熱いなあ」と思ってしまう。エアコンメーカーが洒落たコピーライティングを採用したものだ、と感心した。

2008.11.24 『８ッピーなものさし』

９月２４日の項「国民総幸福度」で紹介したが、幸福度というものはそれぞれ個人差がある。では他の人はどんなときに“幸福”を感じているか、「８ッピーなものさし」として投稿された内容が掲載されている。比較的スローライフを実践している方々が多いように感じる。スローライフの実践者は自身の生活の中に幸福をちりばめている、といえるようだ。あいだみつをの詩に『しあわせは　じぶんのこころが　きめる』とあったっけ。

2008.11.23 『トレーサビリティ』

あまり聞きなれないことばだが、今世間を賑わせている事件に大いに関係がある用語。食の安全の面から関心が高まっている。食品や工業製品の生産から流通、廃棄にいたるまでの履歴がわかること＝トレーサビリティという。食品においては、産地疑惑の問題、遺伝子組み換え食品の問題、有機農産物の問題など、今社会を賑わせていることへの対応。食品を製造する企業への信頼が失せている昨今、この機能で信頼性を確保し、消費者を安心させて欲しい。

2008.11.22 『ジンガロ』

フランス生まれの、馬と人が織り成す芸術、騎馬オペラ「ジンガロ」。アートと馬術が融合したパフォーマンス。「バトゥーダ」という作品が2009年１月24日から3月26日まで上演されるそうだ。見たことが無いがすごい迫力があるのではないだろうか。11月24日（月）10:30～11:25ＡＭ、ＴＶ朝日で紹介されるそうだ。見てみたい楽しみなショウだ。

2008.11.21 『夜中のヨーグルト』

朝に食べるもの、というイメージのヨーグルトを、夜中に女性に食べてもらおう、という企画コンセプトで発売以来、６００万個の販売を達成したという商品がある。企画開発はすべて女性の手で行われたという。最近、消費者向けの商品企画が女性の手で行われることが多い。従来は企画、開発、広報、営業など男性中心で行っていたが、商品ターゲットにあわせた消費者に近い目線で開発されることが多い。当たり前なことだが、男性社会の企業が変わってきたということだ。今度食べてみたいヨーグルトだ。

2008.11.20 『ストレス社会』

現代社会はストレスが多い。中でも対人ストレスが相当大きく、複雑で難しい世の中になっている。このストレスから逃れたいためにＩＴ機器を活用したコミュニケーション、すなわちメールに依存、メールでなければコミュニケーションができない若者が多い。このようなサブカルチャー（＝面と向かってコミュニケーションするのではなく、メールによってバーチャルなコミュニケーションをすること）しか使えない人が増えている。対人関係のストレスが高じて“うつ病”になる人も多いそうだ。精神的な病を少しでも予防しようということで考えられたのがメンタルヘルスケア。聴く、という作業で人を癒してくれる。積極的に自分流の癒しのプログラムを持つこともまた必要だ。

2008.11.19 『コピペ』

コピー＆ペーストの略。最近の大学生の卒論は８割以上がこれでつくられており、オリジナリティに欠ける、と、ある大学教授がＮＨＫラジオでしゃべった内容。論文の構成は違っても、同じような文体が随所に出て来るという。昔もコピペはやったが、他人のノートを丹念に写す労力を要した。今はパソコンでインターネットから論文を簡単にコピー＆ペーストして楽に制作できる。著作権の問題がありそうだ。それよりも、オリジナリティを無視して他人の論文をコピーし、にわかに自身の論文にすることなど、意味の無い愚かな行為だと思うが。

2008.11.18 『電話応対コンクール』

全国の企業から県大会で選ばれた電話応対の上手な社員のコンテストが、11月２１日（金）広島市で開催される。この大会、第４７回となる伝統のある大会。ＮＴＴユーザー協会が主催、５２名の電話応対名人が日本一をかけて、規定の設問に従い、競技をする。電話での会話は大事なお客様とのコミュニケーション手段、この大会を見れば、なるほど！こういう応対をすればイメージアップになるんだ、が学べる。長野県で開催された昨年、私の関わる２２歳の女性が上位に入賞することが出来た。

2008.11.17 『今年の漢字』

年末には今年の漢字、今年の流行語、今年の○○がいろいろ発表される。昨年の漢字は「偽」、「虚」だった。えっ？これ、今年も当てはまるじゃない？と思ってしまう。悲しいかなこのような不祥事、特に食品疑惑が昨年よりももっと大きなスケールであちらこちらで発覚した。嘘や悪いことは必ずバレる。そこまでして金儲けして人類のためにはならない、寧ろ文化を後退させる。ちっとも進歩しない人間の性だ。今年はどんな漢字が選ばれるだろうか。

2008.11.16 『病は口から入り、禍は口から出る』

病が口から入るのは細心の注意を払って防ぐことは可能だ。それでもそのフィルターをすり抜けて隙間から入り込む病原菌はある。しかし、口から出る禍はブロックするのがなかなか難しい。細心の注意をしていても口から出たものを受け取る相手の価値観が決めることだ。善意で言ったことが禍になることもいっぱいある。相手のコミュニケーションのクセを知っていないと大変なことになる時がある。

2008.11.15 『ストレスと上手に付き合う』

ストレスを解消するためにリラックス法を使うのは、一時しのぎの対処療法、根本的に治すには、食事・運動・睡眠をきちんとやって身体をつくることにあるそうだ。ストレスに強い体と心になるためには、栄養をバランスよく摂取することが大切。脳を含めた体全体の疲労を回復させる機能を持つ、「たんぱく質」の摂取が必要で、肉は貴重なたんぱく源。「肉は健康に悪い」と考える人が多いが、健康によくないのは「肉」そのものではなく「肉の脂」、脂っぽいカルビなど脂肪分の多い部分を食べると体は酸性になる。また、脂が多いほど肉の中の脂質の量が増えるため、アミノ酸が少なくなり、体内の悪玉コレステロールが上がる。あれがいけない、これがいけないではなく、バランスの問題のようだ。バランス良く食べていれば、ストレス緩和につながるという。

2008.11.14 『ニュートラルからギアチェンジ』

日頃の忙しい生活は私たちの心を急かす。そんなにスピードアップしなくてもいいのに…と思って暮らすのをスローライフという。いつもスローではいけない。急ぐ時は急ぎ、スローライフもたまにはセットし、そのメリハリが大切だ。車を運転する時は、最初はニュートラルギア、発進はローギアからギアチェンジしてスピードを徐々に出す。時々は信号で止まってまたニュートラル、ローとギアチェンジして快適ドライブができる。人生も時々ニュートラルになることやギアチェンジが必要だ。

2008.11.13 『５分でできるリラックス法』

簡単にできるさまざまなリラックス法がある。香をたく・最近はいろんなかおりの香や香を立てるグッズが売られている、音楽を聴く・ボサノバなどが心地よいＢＧＭになる、ハーブティーを飲む・いろんなハーブの香りが売られている。小さな鉢でラベンダーなど栽培し、直接お湯に入れるのもいい、深呼吸する・深く鼻から息を吸って口から吐き、肺の中がからっぽになるまで吐き続ける、ストレッチをする・普段使わない筋肉（顔・指・肩・首）を伸ばしてみる、目を閉じてみる・いままで体験した心地いい場所のイメージを頭の中で描く……などなど心地良くなれる方法がいっぱいある。

2008.11.12 『足るを知る』

これでもか、これでもか、と強欲になるのが人間の性。国際理解学習というのがあり、この教材で各国の普通の家庭で持っているものを玄関先にすべて出した写真がある。日本が最も多くの物を家の中に抱えている。アフリカや東南アジアの開発途上国では必要最低限の質素なものしか持っていない。概ねこのあたりが等身大、という自分の尺度を持ち、そこで満足する幸福感を持ちたいものだ。が、難しい。

2008.11.11 『思わず恋しそうになる男の仕草って？』

最近フリーペーパーなるものがいろいろ街中で配られている。無料だからたいした記事じゃないんじゃない？と思いきやおもしろい記事もけっこうある。シティリビング（女性の情報紙）が調べた内容によると、女性がグッと来る男の仕草は、何気ない思いやりの仕草だそうだ。重い荷持をさりげなく持ってくれた、扉を開けて待っていてくれた、落ち込んでいた時のさりげない声がけ、などいたわり系に心が揺れるそうだ。嫌な行為は、ダッシュで電車の席取りをする、道にツバを吐く、貧乏ゆすり、指をなめて資料をめくる、などだそうだ。

2008.11.10 『エスカレータでは歩かない』

今日１１月１０日はエレベータの日だという。1979年（昭和54年）に日本エレベータ協会が定めた日で、1890(明治23)年、東京・浅草の「凌雲閣」に設置された日本初の電動式エレベーターが一般公開されたのを記念して制定。協会では、エスカレータでは危険ですので歩かないで下さい、と喚起しているのだが…。東京では右側が１列、大阪では左側が１列空いている。真ん中に乗ったら多分、後ろから注意されるだろう。エスカレータの追い越し車線が確保され、急ぐ人は歩いて追い越せるルールだ。東京と大阪が違うのはおもしろいが、本来歩いてはいけないことなのだ。

2008.11.9 『アイディア出しの禁句は“できない”』

アイディアを出す時、ついつい今までの経験と照らしあわせて、「できるわけないよ」「うちでは無理だなぁ」「前にもやったよ」「ありえない」などなど、既成概念の枠を超えられない発言や思考が飛び出す。これではいいアイディアは出ない。常識を覆すほどの思考がないと良いアイディアは浮かばない。仕事の面でも生活の面でも同じだ。古くは馬の上、床の中、厠の中、と言われるくらい、思わぬ空間でアイディアは出る。考え続けることが大事だ。

2008.11.8 『人間力再生キャンペーン』

厚生労働省が実施するキャンペーンだ。何が人間力かといえば、働く人（概ね企業で働くサラリーマンを対象にしている）が働くだけで人生を消耗しないように、もっと私生活の面で充実した生き方をしてもらおう、というキャンペーンだ。このページの５月１７日の記事にある「ワークライフバランス」の考え方で、働くだけでいっぱいいっぱいの生活を見直し、仕事と私事にバランスを持った生き方をしてもらおう、という考え方だ。このキャンペーン、さわやか福祉財団がすすめている。

2008.11.7 『はじめの一歩』

は～じ～め～の～い～～～～っぽ！という掛け声で子どもの頃「だるまさんがころんだ！」の遊びをした。何事をするにもはじめの一歩がある。こっちの道に行こうか行くまいか、と迷ったあげく決心。はじめの一歩を踏み出した時の緊張感。少し慣れて来ると、そのことを忘れ、初心忘れるべからず、などと思ってしまう。はじめの一歩を踏み出す勇気、そしていつまでもそのことを忘れず、常に磨き続けること、たいせつなことだ

2008.11.6 『社会的な孤立は死亡率増加の原因』

関西地域で起こった本当の話。娘さんと２人で暮らしていた７０代の男性が孤独苦で自殺、という事件があった。娘さんが嫁いで独り暮らしになってしまい、寂しさのあまり自殺してしまった。人間は社会の中で生きて行く動物だ。独りがいい、なんて思っても還る家、心を寄せる人、頼りにしてくれる人、甘えられる人、微笑んでくれる人がいないと生きては行けない存在だ。今国内の年間の自殺者は３万人を超えた。定年と同時に心の虚しさを訴える人が多い。

2008.11.5 『走る女性はカッコいい』

ジョギングをする若い女性、ウォーキングをする中高年の女性が増えているという。スポーツ用品店には確かにカラフルな女性用のウエアやシューズが多く並ぶようになった。ジョギングやウォーキングの専門コーナーやインストラクターなども常駐する店もある。ジョギングのメッカ、皇居周回道路でウォッチしたところ、３５％が女性ランナーだったそうだ。走ったあとの爽快感とその価値はやった人でなければわからない。

2008.11.4 『国産大豆』

大豆はみそ、醤油、豆腐、納豆、油揚げ、など私たちの暮らしに欠かせない食材。国内の自給率は食用で２０％、搾油用も合わせるとわずか５％。「国産丸大豆使用」などという表示が怪しくなるのもムリは無い。日本の食料自給率は40％程度だから、私たちの食生活に欠かせない大豆にいたってはほとんどを外国に頼っているということだ。米国から333万トン、ブラジルから３６万トン、カナダから３０万トン、中国から１３万トン、アルゼンチンから２万トンの輸入をしているそうだ。

2008.11.3 『春風を以て人に接し、秋霜を以て自らつつしむ』

江戸後期の学者、佐藤一斎のことば。言い換えれば、他人に優しく、自分に厳しく、という意味にとれる。春風はすがすがしくて人の心を解放してくれる。秋霜は凛とした空気が心をキュっと引き締めてくれる。自分に厳しくあるのは難しいが、そうなりたいとは思う。

2008.11.2 『青色防犯灯が犯罪抑止効果』

青色防犯灯が全国的に流行しそうだとか。島根県警のページに詳しく出ているが、犯罪抑止効果が高いということだ。「2005年に奈良県警で最初の取り組みがスタートし、現在では日本中に広がりつつあるとか。従来は、夜の防犯というと、照度の明るさだけを追い求める傾向があったが、夜に一番遠くまで視界を広げる青色の光を取り入れた「青色防犯灯」を用いて、夜の街並みの安全を守ろうというのだそうだ。

2008.11.1 『Ｍｓ．ペイリンの存在』

米国の大統領選挙がもうすぐ。今のところオバマ氏優位、日本の小浜市も喜んでいることだろう。共和党のマケイン候補は、アラスカ州知事のペイリン氏を副大統領候補に据えた。未知数の彼女は一気にマスコミに登場、一次優勢だったマケイン候補だが、オバマ候補にまた逆転されてしまった。米国の副大統領は大統領と一緒の飛行機に乗ってはだめだそうだ。副大統領は大統領に何かあった時職務代行するので、そういう規則らしい。

2008.10.31 『東京湾に出入りする船』

mi/n/na/to（みんなと）という、東京湾通信がある（発行：財団法人港湾空間高度化環境研究センター）。この中に港湾に関するデータが掲載されていた。１日の浦賀水道航路の通行船隻は平成１６年度の統計で貨物船５９５、タンカー３９、旅客船４、漁船３３、貿易の99.7パーセントは海上搬送だそうだ。国内貨物でも37.1パーセントが船によって運ばれているという。

2008.10.30 『麻生内閣支持率』

発足時の支持率は４５％から４９％、総理大臣が変わった時はいつでもその期待感から支持率は高い数値を示す。その実績やスキャンダルでしだいに低下、内閣改造や解散が視野に入って来る。解散が１１月末という憶測だったが、経済情勢への対応で延期の様相。そりゃそうでしょう、今この時勢に選挙よりは庶民の暮らしを考えて欲しい。選挙にも莫大な経費がかかるのだが、政治家さんたちは権力を握りたいと思うのも結構だが、そのようなオカネの計算をしているのだろうか。

2008.10.29 『サブプライムローンの焦げ付き、株安、円高』

このところの金融界の動乱はすごい。株価が下降線、平均株価７千円台、円高で１＄＝９１円台。投資家たちはピリピリ。企業の経営に与える影響も計り知れない。定年で老後の資金づくりに、と株投資をした人がこの１か月で１千万円も目減りした、とニュースで流れていた。スローな暮らしをしているとあまりおカネに縁が無いが経済情勢は私たちの暮らしに直接響いてくる。

2008.10.28 『ことばの多き、問わず語り』

ことばの多き、問わず語り、口の速さ、さしで口、てがら話、人のもの言切らぬうちに物言う、へらず口、ことごとしく物言う、ことわりの過ぎたる、人の話の邪魔をする、親切らしく物言う、物知り顔に言う、学者くさき話、都ことばなど覚えてしたり顔に言う。こどもが好きな良寛さんが皮肉って言ったことばだそう。今でも十分に通じる。

2008.10.27 『ひとりあたりＣＯ２・１キログラム削減』

環境省が提唱している国民的運動（とはいっても、あまりわれわれの暮らしに浸透していないなぁ、という実感）がチームマイナス６％運動。ここでは、具体的にわれわれの暮らしの中で１日の二酸化炭素削減量を１キログラムとしている。因みに1日１キログラムにするには…。身体洗いやシャンプーはシャワーを使わず風呂のお湯を利用＝３７１ｇ、白熱電球を蛍光ランプに切り替える＝４５ｇ、車の発進時にふんわりスタートをする＝２０７ｇ、加速の少ない運転をする＝７３ｇ、主電源をこまめに切って待機電力を無くす＝６５ｇ、使わない時温水便座のフタをする＝１５ｇ、夜中にジャーの保温をやめる＝３７、通勤や買い物に車を止めてバスや電車を使う＝１８０ｇ、これだけで１日１キログラムだ。

2008.10.26 『定年うつ、昇進うつ』

このところ、“定年うつ”や“昇進うつ”の男性が増えている、という新聞記事があった。人生の節目に気持ちが落ち込み、憂鬱な気分になり、それがうつ病に発展する、という症例が多いという精神科医の話だ。そういえば、自分も職場の異動後に憂鬱な気分になったことがあったっけ。回復には早めの受診と周囲の暖かいサポートが必要だそうだ。特に定年うつは、会社時代に仕事と自分を一体化して来た人が目標を失い、周囲とのコミュニケーションが減ることでなりやすいとのこと、そういう人を社会が救ってあげなければならない。

2008.10.25 『ダイバーシティ』

「多様性」と訳すが、企業の経営などで使われる時は、組織の中で国籍、言語、文化、性別、年齢、出身地などの違いを認め、すべての人がその能力を最大限に生かしてもらおう、という考え方。日本は島国だから、多様性を理解するDNAが国民に足りないから、“外国人”とか使ってしまう。もうすぐその月間が来るが、部落差別などの人権問題も何の根拠も無いところから来ている。ダイバーシティの考え方、重要だ。

2008.10.24 『思いやり　映す鏡の　マナーかな』

マナーは大切だ。お辞儀の角度、名刺の渡し方、玄関を上がる時の靴の脱ぎ方、タクシーに乗る時の席の配列、ナイフとフォークの使い方、贈り物をする時、などなどさまざまなマナーが存在する。マナーは“こうでなければならない”というものではなく、“お互いが気持ち良くなるように”という社会規範のようなものだ。互いに気持ちがよければコミュニケーションも弾み、互いの理解が促進される。それにしても、最近の若い女性の電車内での化粧、あれはなんだ！。

2008.10.23 『癒しの音楽』

脳内にα波が出ている時は、右脳が活躍していて気持ちがリラックスしている時。ストレスが多い時は、自己防衛をしようということで身体が戦闘態勢に入り、リラックスできない。音楽での癒しには能動的なもの（楽器の演奏や好きな歌をうたう）と受動的なもの（感情にあった同質の音楽を聴く）があるそうだ。癒しは音楽だけでなく、香りも注目されているが、アロマテラピーなどと呼ばれている。

2008.10.22 『私には役不足？』

最近の若者は、何か名誉な仕事を与えらたり、抜擢された時、「私には役不足です」などと言う者がいるらしい。「私には力不足です」が本当なのだが。謙譲語が乱れているということだろう。「情けは人のためならず」なども違った意味で使われていることが多い。日本語の乱れ、漢字を書けない大人、地方に行けば方言が消えている、などなど日本語の文化をなくしてはならない。

2008.10.21 『ＣＯ２・１キログラム＝サッカーボール１００個分』

二酸化炭素を○トン削減…。地球温暖化の元凶となる二酸化炭素の削減目標として重量の単位が使われる。しかし、この単位、われわれの生活に照らし合わせてどのような相関があるか、よくわからない。環境省が提示している参考値によると、シャワーを使わないで風呂のお湯でシャンプーや身体を洗う＝３７１ｇ、白熱電球を蛍光ランプに切り替える＝４５ｇ、温水便座のふたを閉めておく＝１５ｇ、冷蔵庫に物を詰め込みすぎない＝１８ｇなどの量となる。因みに１キログラムのＣＯ２はサッカーボール１００個分の体積に相当するそうだ。

2008.10.20 『エコロジーとエコノミー』

「エコ」にはエコロジーという意味とエコノミーという意味があるそうだ。普通、エコと言ったらエコロジーのことを指すのだが、この２つの用語、密接に関係している。つまり、エコロジーを追求して行くと、経済活動にブレーキをかけなければならない。コストをかけて環境に良くないことをセーブしなければならない、などエコノミー抜きには考えられないことだ。

2008.10.19 『なるほど、○○ということですね』

電話をしていると、話が長くなり、「ちょっと急いでいるんだけどな～」「早く切りたいな～」など思うことがしばしば。相手の話が冗長になり、長くなってしまいそうな時には、相手の気分を損ねないようにソフトに切り上げなければならない。そんな時は「なるほど、○○ということですね」と相手の話をまとめたり、「ごめんなさい、友人と約束の時間がありますので…」など、ひとつの手だ。

2008.10.18 『紫の袱紗』

衆議院が解散、秒読みの段階になってきた。今回の選挙は、自民党が勝つか民主党が勝つか、天下分け目の戦いになる予想。それぞれの思惑をかけた一騎打ちとなるだろう。若い人や普段政治に関心が無い人まで、投票行動にしたいところだ。解散権は麻生総理が握っているが、解散の場合、天皇からの詔書が衆議院議長に届き、これが朗読される。この詔書を包んでいるのが紫の袱紗だそうだ。議員たちは失職を意味する“解散”を使いたくないとのことで、“紫の袱紗”という隠語を使っているそうだ。

2008.10.17 『チームマイナス６％』

２００５年に発効した京都議定書（ＣＯＰ３京都会議で決定）では日本が世界に向けて約束した目標として、２００８年から２０１２年まで温室効果ガスの排出量＝１９９５年比で６％減らす、というもの。これを実現するための国民的プロジェクトが「チームマイナス６％」。そのためには、家庭で年間３７００万トン、事業者が７３００万トン。国民1人あたりでは１日６キログラムを排出している。私たちは 1人1日１キログラムの削減を目指さなければならない。

2008.10.16 『脳機能は進化し続ける』

一般的に、年齢を重ねると脳機能が低下し、物忘れが多くなったり記憶力が低下すると思われている。しかし、そう感じるのは、その人が新たに受け取る情報が乏しくなってきていること、自分をそう思い込ませていることが考えられる。いつも好奇心を持ち、感動し、笑って生きている人にはそんなことが無く、脳は進化し続ける。新しい情報を得、身体を動かすには私が趣味としてやっているスクエアダンスが最高だ。やっている人はみんは目標を持ち、学習し、友達が多く、人生を謳歌している。

2008.10.15 『自他尊重の自己表現』

今流行のことばで言えば“アサーション”だ。自己表現には大きく３つのタイプがあるといわれている。「非主張的」、「攻撃的」、「アサーティブ」の３つ。他人に合わせてしまう非主張的、自分の考えが一番、という主張的、この両者をとったのがアサーティブ。相手も自分もたいせつにしよう、という考え方だ。コミュニケーションを円滑にし、そして自身の目的も果たして行く方法論として注目されている。

2008.10.14 『たったひとつの命だから』

「たったひとつの命だから」・・・これは、難病と闘っていた女の子が大手術をしたあと、年賀状に書いた言葉だそうだ。福岡のFM放送で、このひとことのあとに、あなたならどんなメッセージを書きますか？というキャンペーンをやったところ、全国的な反響になり、本も出版された。全国から様々な思いを綴った文章が集まったという。そしてこれを見た人で自殺を思い留まった人もいたそうだ。

2008.10.13 『プチ修行』

プチとは、フランス語で「小さい」とか「ちょっとした」という意味。お稽古感覚でちょっとのぞいてみよう、というのがプチ修行。癒されたい思いの現代的生活では、ちょっと癒されたい座禅などが人気。これに目をつけた旅行会社がプチ修行ツアーを企画しているそうだ。プチとは言え、修行は厳しいことを知って欲しい。

2008.10.12 『自分の存在理由がなかなか見つからない』

何で自分が生きているのだろう。自分の存在が社会のためにどのように役にたっているのだろう、と考え悩んだことが２０代前半にあった。こういうことを考えると、どんどん深みにはまり、自分の存在理由が見えなくなって来る。こういう時は自分ひとりのことよりも、親・兄弟・友人・地域・社会などとの相対的な次元で考えてみると良い。自分ひとりでは何もできないちっぽけな自分に気がついた時、社会に生かされている自分に気がつく。

2008.10.11 『自分に与えられた時間は７０万時間』

人生８０年時代、24時間×365日×80年で70万時間となる。22才までが27.5％、仕事に就いて60才で定年になったとして、それまでの時間が47.5％、60才以上が25％となる。だから60才からの人生は第二の人生などではない。17.5万時間をアグレッシブに生きる期間なのだ。

2008.10.10 『天ぷら油で走るバス』

東京都目黒区自由が丘ではサンクスネイチャーバスというコミュニティバスが走っている。この燃料が天ぷら油だという。商店街の活性化のために考えたバスの運行に廃食油を使おうというアイディアを出したそうだ。廃棄食用油からディーゼルエンジン用の燃料を専門の業者が作っているという。廃油を集めるサポーターを市民から募集して回収の流れもつくった。素晴らしいエコシステムだ。

2008.10.9 『無知な善意は許されない』

善意で行う行動だったら何でもいいか、といえばそうとは限らない。たとえば障がい者に接するとき、善意で行って車いすを押すサポートをした。しかし、不注意で車いすが倒れて相手の方が怪我をした…。これは善意だから、ということで許されることではない。ボランティアなどの善意の行動の前にきちんと基本的な知識は学ばなければならない。

2008.10.8 『カーボンオフセットキャンペーン』

地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出量を減らそうというキャンペーンだ。化石燃料を燃やすと二酸化炭素が発声する。ということは、電気を使えばそれだけ二酸化炭素増になるし、車を走らせれば二酸化炭素が発生する。これらを押さえて地球に優しい経済活動をしようと言うキャンペーンだ。今年の年賀状にはカーボンオフセット年賀というのがあり、５５円で購入すると、５円が環境保護に使われる、というものがある。最近の商品には、カーボンオフセット○キログラム、とか書いたものも出ている。
　
2008.10.7 『夢をよく見る人は右脳が活躍する人』

右脳は直感やイメージを、左脳は計算や論理を受け持っているのは知られている。一般的に女性は右脳と左脳のバランスがよく、男性は右脳と左脳の役割分担が明確で、どちらかが優位に働いているケースが多いそうだ。右脳が活躍する人はアーチストや作家などの創造的な仕事に、左脳が活躍する人は技術屋さんとか研究者に、などとよく言われる。脳波を調べてみると、夢を見ている時は右脳が活躍しているそうだ。ぐっすりネットから睡眠に関する知識をいっぱい仕入れることができる

2008.10.6 『ウラわざ』

TVの番組などで、いろんなウラ技が紹介され、へぇ～～～～！というようなアイディアがいろいろ飛び出す。雑誌のコラムなどでもよく見かける。今日見た雑誌のコラムに、洗濯のウラ技が掲載されていた。洗濯槽の汚れを取る＝風呂の残り湯などぬるま湯をいっぱいいっぱい入れる、そこにお酢を250CCほど入れ、20分ほど回す。これだけでOKだそうだ。

2008.10.5 『いろんな検定』

ふるさと検定（各自治体）、雑穀エキスパート検定（日本雑穀協会）、食の検定（食の検定協会）、カラーコーディネーター検定（東京商工会議所）、地図力検定（日本地図センター）、プレゼンテーション力検定（国際プレゼンテーション協会、ビジネス数学検定（日本数学検定協会）ブライダルプランナー検定（ブライダル検定協会）…いろんな検定がある。資格にトライする人が多い。

2008.10.4 『ほどほどのお酒』

適度な飲酒は寿命を延ばす、といわれている。何でもほどほどが良い。スポーツだって、ひとつのことだけやっていると、骨や筋肉を傷める、食べ物だって同じものを大量に食べると毒になるものがある。ほどほど、難しいけどだいじなことだ。アルコールのほどほどの目安は、ビール＝中ビン１本、清酒＝１合、ワイン＝グラス２杯、ウィスキー・ブランデー＝ダブル１杯、焼酎＝ストレートで半合、だそうだ。ビール党・ワイン党の私にはちょっともの足りない…。

2008.10.3 『ボランティアする人って？』

イメージ調査によれば、心が優しい人／時間の使い方が上手い人／人の気持ちを汲むことが上手な人／社会に関心がある人／お金と時間がある人…というデータ。特別な人がやる、というイメージが強いが、優しくなくても、忙しい人でも、お金が無くても、人の気持ち察するのが苦手でも、できることがいっぱいある。必要な条件なんて無くても、気持ちを少し切り替えれば自分が好きなことでボランティアになることが実はいっぱいあるのだ。

2008.10.2 『何事にもリーダーは必要だがボスは要らない』

米国のキャンプカウンセラー（キャンプ生活をアドバイスしたり支援することで、キャンプが楽しく実のあるものにするためのアウトドア案内の仕事）育成のための教科書に掲載されていることばだ。／ボスは壊れたことを咎め、リーダーはこれをなおす／ボスはこれをやれ、と命じ、リーダーはこれをやろう、と促す／ボスは権力に頼り、リーダーは善意に頼る／ボスは恐怖を煽り、リーダーは情熱を掻き立てる／ボスは自分本位、リーダーは全体のことを考える／など１０項目が掲載されている。

2008.10.1 『ハチドリのひとしずく』

１冊\1,200の本で、２分もあれば１冊読んでしまう。だけど感動は一生続く。この本は数ある大事にしたい本の中でも上位ランクだ。子どもたちにも読んで聞かせたい。大人たちにも読み聞かせすると感動の嵐に。シニアの人たちにも勇気を与える。こういう本は珍しい。

2008.9.30 『今日の誕生花、りんご』

３６５日、誕生花がある。今日の誕生花はりんご。花ことばは「選ばれた恋」。良い意味だ！りんごと言えば、今年は台風も無く、落果が無かったから良かったのでは、と思うが夏のゲリラ豪雨の影響がどのくらいあったのだろう。りんごの花は白い色で美しい。今店頭に並んでいるのは津軽という品種だそうだ。

2008.9.29 『○○の食べ過ぎに注意』

肉や魚のプリン体は尿酸値を上げるので通風に良くない、昆布を食べ過ぎるとヨードが多すぎ、妊婦に良くないなど、医学的データがあちこちで発表され、食べ過ぎるといけない要注意食材はきりが無いくらい多い。だいじなことは、いろんな食材をバランスよく食べ、人間らしい普通の生活習慣、食生活を行うことがたいせつ。賞味期限や産地などの情報に毒され、食べ物がすえたかどうかわからない、自分の感覚を使えない現代的な生活がまず問題だ。

2008.9.28 『消費者が賢くないだけじゃないの？』

相次ぐ食品の偽装事件、消費者は何を信じればいいのだろう。汚染米の流通では、まじめに営業していた末端の和菓子屋さんや弁当屋さんも巻き込まれた。食料自給率が低い日本の今の食生活は、食材は買って来る、ゴミは廃棄物置き場へ、というおいしい部分だけ消費者がお金で解決しているクローズドシステムが原因だ。そこに悪徳業者が目をつけ、金儲けに走る。消費者がもっと賢くなって自分の食生活に対して生産から廃棄までを勉強する必要がある。…とはいっても難しい。

2008.9.27 『マンションから和室が消えつつある』

最近の新築マンションのチラシを見ると、確かに和室が全く無い物件が多い。以前なら玄関と反対側の居間と並んで窓側にひとつ、とか真ん中の窓が無い部屋が和室、とかあった。一戸建て売りの新築にも和室が無いものもある。生活スタイルの変化で購入者が洋室を求めること、建築コストが和室が高くつくことが理由。売るほうも買うほうも和室が無いほうがメリットがあるようだ。寂しい限り。

2008.9.26 『自分の個性に自信をもつ』

今年のミスユニバース大会はベトナムで開催された。日本代表になった学生、寛子さんはベスト１５に残ったが、そのあとのベスト１０に入れなかった。グランプリにはベネズエラの人が選ばれた。ＴＶのインタビューで寛子さんは、グランプリになった人は、自分がグランプリになるんだ、という自信をもっていた、私との大きな違いはそこかな？と言っている。自分の個性に自信を持つ、必要なことだが、日本人には苦手なところだ。

2008.9.25 『四摂事（ししょうじ）』

　布施＝思いやりを持つこと、愛語＝いつくしみあうこと、利行＝その人が何を欲して　いるか知ること、同事＝相手の役に立つこと、４つで四摂事という。仏教の教えだ。４つのことが日常さり気なく行えて平和な日常生活が営めるのだろうが、なかなかそうしたいと思ってもできないのが現実だ。人は一人では生きて行けない。相手があってのことだ。いつもこの４つを実行したい、と思っているのだが。
　
2008.9.24 『国民総幸福度』

GNP=国民総生産（Gross National Product)、GNH＝国民総幸福度（Gross National Happiness)。経済指標ではなく、心の豊かさ指標をいう。お金は持っていても心の豊かさでは乏しい人がいる。お金は無いが、豊かな心の持ち主もいる。これを国民レベルで計ったらどうなるだろうか、というのが GNHの考え方。ブータンは世界一といっていい位貧しい国だが、国民の幸福度が高いという。治政にもこの考え方が取り込まれている素晴らしい国らしい。人間はお金が手に入ると、あまり考えなくなり、お金でものごとを解決しよう、と思う怠惰な行動に走りがちだ。

2008.9.23 『生きているものは必ず死ぬ、これは宇宙の摂理』

生きとし生ける者は生まれた瞬間から死に向かって行進し出す。その間、精一杯のできることをしてそれぞれの社会の中で命を燃やす。この摂理から解放されることはない。そしてそれぞれの役割があり、その役割を担うことでこの宇宙を司っている。最大限燃焼したいものだ。

2008.9.22 『後期高齢者？』

シニア向けの講座で、“シニア”って何歳から？と受講生に問うと、「６５歳から」という答えが多い。明確な定義は無いが米国では５５歳以上をシニアと呼んでいる。私も５５歳以上をシニアと定義している。７５歳以上を「後期高齢者」とした福田政権のセンスの無さには驚いたが、高齢者と言うよりはシニアとした方が聞こえは良い。５５歳～６４歳＝ヤングシニア、６５歳～７４歳＝ミドルシニア、７５歳以上＝エルダーシニア、と私は定義している。ひとことでシニアと言っても人生の４分の１以上、２５万時間ある。

2008.9.21 『アラロクの活躍』

朝のＮＨＫラジオのトーク番組でアナウンサーのひとこと、「これからは、アラロクの活躍ですよね！」アラロク？初めて耳にした。なんと、Around Sixty(60)＝アラロクという意味だそうだ。なるほど、団塊の世代がドドっと６０歳の定年退職を迎える元年ということで2007年問題と言われたのが昨年、ヤングシニア(私の定義で、５５歳～６５歳の層をこう呼ぶ）が増えて社会のいろんなところで活躍している。アラロクの時代、なるほど、だ。もう歳だから、なんて言っているあなた、それじゃますます老け込むだけですよ！

2008.9.20 『ミセス日本グランプリ？』

１０月２４日、神戸で開催される催しがこのタイトル。ミスコンはセクハラ、性差別などの声があり、開催するところが減って来ているが、あえて３０代、４０代、５０代の既婚者からグランプリを決めるとの企画をした人がいる。容姿ではなく、考え方や生き方を審査するのだそうだ。結果が楽しみだ。

2008.9.19 『寝ながらお肌のお手入れ』

このところ、美容家電、エステ家電の売れ行きが好調だそうだ。健康器具として一世を風靡した“ぶら下がり健康器”、や“室内ランニングマシン”、“ロデオマシン”など、購入された方はそれぞれ洋服架け、植木の台、ただの椅子、などに用途変更されて活用されているお宅が多い。これとは違って、美容家電は、女心の切実な願いを楽に叶えようと工夫された製品。さて、いつまでこのブームが続くか？

2008.9.18 『読書のコツ１７条』

熊本でＩＴ関係の会社を営むＴＡＫＡさんはホームページで読書のコツ１７条を発表している。秋の夜長のシーズン、虫の声を聴きながら読書もまたいいものだ。最近本を読みたくて本屋さんに行く機会が多い。１７か条のうちからいくつか、ナルホドと思ったことも多い。

2008.9.17 『危機管理の要諦は「感知」、「解析」、「解毒」、「再生」』

日本人は危機管理能力に欠けると言われている。「感知」とは事の重大さを把握して危ない、ということを感じること。「解析」とは、その影響がどういうところに及ぶかを予測すること。「解毒」とは、被害を蒙った方や社会にどう謝罪するか、「再生」とは、信頼回復のための方策。最近の食品偽装を行った企業にあてはめてみると、それができた企業、できなかった企業がこれからの事業の行方を左右する。

2008.9.16 『人間の幸せは人との出会い＆心豊かに過ごす時間のトータル』

NHKラジオ深夜便、毎日23時半から始まるDJ番組だ。キャスターをシニア世代のNHKアナウンサーが努める。話題や音楽はシニア世代をターゲットとした内容。深夜なのに多くの人が全国で聴いていて、その内容をダイジェストにした本も出版されている。この番組で言っていたこと、「人との出会い」「豊かな時間を持つ」が幸せにつながるそうだ。

2008.9.15 『生きることの意味を考えすぎる」』 　

何々する意味が無くなった…ということを最近の若者は考えすぎるらしい。生きる意味を考えすぎて、自殺をする仲間を募って集団自殺する、なんてことになったりするようだ。大事なことは、意味など考えずひたすら努力することだろう。食べる、トイレに行く寝る、など意味を考えないでやっている。

2008.9.14 『生労病死がサービス産業化した」』 　

　生まれる＝地域に産婆さんがいて、家族歴のことをよく知っていて、安心して産むことができた。働く＝はたをらくにするために地域に貢献することが働くであり、お金を稼ぐだけの手段ではなかった。病=かかりつけの医者がいて家族の病歴を良く知り、適切な対処をいつでもしてくれた。死=自宅で看取られ、地域で哀しみ、和尚さんが葬式を司った。これらが今ではサービス産業が司るようになり、お金で解決できるようになった。七五三、節句、結婚式、祭り、旅、食など生活全般がお金で解決する寂しい社会だ。
　
2008.9.13 『愛の反対は「憎しみ」ではなく「無関心」』 　

　マザーテレサのことば。愛のある世界は、互いの存在を認め、慈しみを持って互いを思い、豊かな感情が渦巻き、平和な社会が築かれる。地球上から戦争が絶えないのは、互いに憎しみや利権を奪おうと思った者や民族や国同士が暴力でそれを解決しようと思うから起こる。ところが、マザーテレサは、愛の反対は憎しみではなく、無関心である、と説く。相手に対する関心を示すことにより、互いの理解促進が図られる、ということだろう。無関心をなくして行けば、こどもたちのいじめも少なくなるかもしれない。
　
2008.9.12 『リーダーの役割はビジョンをつくること』 　

関西お笑いの世界で君臨する吉本興業の元取締役、木村政雄氏が役員だった頃に自身に言い聞かせていたことだという。優れたリーダーは部下に夢を与え、その夢が実現できるように道筋をつけることだ。あとは部下が持っている力を十分に発揮し、その夢を実現させて行く。組織で仕事をするリーダーの鉄則だろう。夢の実現過程で部下が困った時に次の道筋への橋渡しをさり気なく行うのも有能なリーダーの条件だろう。失敗や過失の責任を部下のせいにするマスコミに登場するえらい人などリーダーになってはいけない。

2008.9.11 『サービスが高度化すると人の感性を無能にしてしまう』 　

世の中ほとんどのことはお金さえ出せば何でもできてしまう。「てづくり」なんていうことばが耳に優しいが、本来はすべてが手づくりだ。コンビニで買って来たおにぎりよりも、具はたいしたことないが、自分で握ったおにぎりのほうがおいしいにきまっている。自分で物をつくらなくなったということは、そこに自分らしい工夫を施し、どうやってつくろうか、という工夫を考えることが必要なくなったことであり、より人間の知性を発揮する場が無くなったということだ。

2008.9.10 『高い空、深まる秋』 　

夏の間のゲリラ豪雨、天気がクルクル変わり、落ち着かない空だったが、ここでやっと日本晴れ、朝の天気予報でキャスターが“高い空”という表現をしていた。家の周囲は田んぼ、黄金色の稲がどんどん刈られて行く。農家は脱穀と米の乾燥に石油を焚いて徹夜で乾燥機を動かしている。これから新米が出回る季節、葡萄や梨や栗も店頭にたくさん並んでいる。

2008.9.9 『パラダイムを変えられるかどうかが勝負だ』 　

パラダイム＝枠組み、ここでは思考のパラダイムを言う。ひとりひとり、生きて来た背景が違う。生まれた場所、育った環境、学んだこと、体験したできごと、交友関係などからそれぞれ自分の枠組みを築いて来ている。だから、その枠組みは基本的なところでは変わらない。思考と行動の原点と言える。しかし、自分のパラダイムばかりで行動しようとしてもうまくは行かない。相手のパラダイムとの一致点を見つけて次の行動に移すことが大事だ。自分が変わらなければ相手も変えられない。

2008.9.8 『心の病で休職・退職する人が多い』 　

ビジネスマンの１～５パーセントが「うつ」と言われている。働く人口５千万人として、１％だと５０万人にもなる計算だ。ストレスの原因を調べた内閣府自殺対策室のデータでは、勤務問題が48.3パーセントでトップ。仕事が忙しすぎて、上司のきつい管理下のため、職場の人間関係がよくない、などが原因しているという精神科医の指摘がある。管理職層のメンタルヘルス教育、上司の部下指導教育が重要だ。

2008.9.7 『便利な売り方は、長期的には不便な買い方』 　

環境運動家の高木善之氏はグリーンコンシューマーを目指そうと提唱している。できるだけ地球に負担をかけないで生きる暮らしをする消費者になろう、ということだ。昔はお店に買い物かごを持ってでかけ、醤油や油などは量り売り、野菜や魚は対面販売でパッケージなんかには入っていなかった。これが米国流のスーパー販売になって、売る側の経済効率優先スタイルになって、無駄なごみが出、流通コストをかけ、見てくれ優先の社会になてしまった。その代償は大きい。　

2008.9.6 『情報漏えいの事故が多い』 　

ビジネスマンが顧客情報が入ったパソコンを電車の網棚に忘れた、学校の先生が生徒の個人情報が入っているパソコンを盗まれた、WINNYで銀行の顧客情報が漏洩してしまった。など情報漏えいに関する危機管理能力の強化が叫ばれている。パソコンなどに大量に蓄積された個人情報などが漏洩した場合、大きな損失になる。USBメモリーなど容量の大規模化により、そのマイナス要因は計り知れない。因みにビジネスマンがパソコンやメモリーを紛失するのは飲食を伴う時間帯が４割に達するという。

2008.9.5 『木の上に立ってみているのが親』 　

親という字を分解すると、「気の上に立っているのが親」と読める。なるほど、言い当てている。子どもを見る親の目はいつもこういうものだ。最近は親も子供と友達関係になることがいいような風潮。親の威厳が無くなっているようだ。こういう風潮が、礼を失した若者を増やしているよう思える。「これはそういうもんだ」といった教え方ができないと、慈愛に満ちた、一段高いところから子供を見られる親になれないだろう。

2008.9.4 『５マメ人生』 　

足まめ、筆まめ、世話まめ、電話まめ、出まめ、を５まめというそうだ。確かに周囲にそういう人がいる。そうで無い人もいる。比べてみれば、５マメのうちひとつでも実践している人は対人コミュニケーションが上手だし、人づきあいもうまい。一挙に全部はできないが、ひとつずつ、少しずつ、マメを実行できるようにしたい。

2008.9.3 『リラックス度テスト』 　

次の５つの質問に◎＝いつでもできる、○＝ときどきできる、×＝できない　でチェックしてみる。
①笑顔が自然に出たり冗談が言える、②気分転換することができる、③自分なりの方法でリラックスできる、 ④忙しい時でもほっと一息つくことができる、⑤肩こりやイライラ感などからストレスに気づき、対処行動をとることができる。
◎が１つ以上あればリラックス上手、◎が無く○が２つ以上あればそこそこできる、◎が無く、 ○が１つ以下はリラックス下手、という判定。

2008.9.2 『耳を通して心をきくのが聴くという字』 　

「聞く」＝Hear、「訊く」＝Ask、「聴く」＝Listen　と３つの漢字がある。中でも「聴く」は傾聴ということばにあるように、耳を傾けること。この文字を分解してみると、耳・十・四・心の４つの文字からできている。「耳を通して心で聴く」と読める。相手の心の内を聴くことが大事だ。

2008.9.1 『生き方にこだわった人は死に方にもこだわる』 　

　人間の死の文化を研究する井上治代さんは「生き方にこだわった人は死に方にもこだわる」と講演で説く。「死を学習して行く、死を考えることは生を考えること」とも言う。普段の暮らしでは自分の死など考えることも無い。死生学者のアルフォンス・ディーケン氏は「死を考えた瞬間から生き方が変わる」と言っている。誰しも、自分らしく生きたい、自分らしく死にたいとは思っている。が社会の中で生き抜くには自分らしくは難しい。死ぬ時は自分では何もできないから、生きていた時にどんな準備をしていたかで決まってしまう。

2008.8.31 『ひとこと添えるたいせつさ』 　

電話の話法に、“クッションことば”というのがある。「恐れ入りますが」「申し訳ございませんが」「失礼ですが」「お手数ですが」などを言ってから用件を言えば相手の印象が良くなる。たとえば「恐れ入りますが、○○さんお願いいたします」「失礼ですが、お名前をお尋ねしてよろしいでしょうか」など、ひとこと添えるだけで違った印象となる。普段の会話でも「わかりました」を「はい、かしこまりました」となればグッとさわやかになれる。ひとことが相手の印象を良くし、コミュニケーションが円滑になる。

2008.8.30 『子ども叱るな来た道だもの、年寄りいたわれ行く道だもの』 　

子どもを叱ることは大切だ。最近の新入社員は叱られた経験が乏しいから、叱られるとすぐにめげてしまう。しかし、いつも叱ってばかりもまずい。子どもには未知の経験がいっぱいある。何でも叱って危ないことを避けてばかりでは体験から学ぶことがない。だから命に関わるようなことがなければ他多少は目を瞑ろう。自分が歩いて来た道だから。これから自分が行く年寄りの道もまた大事にしたいものだ。

2008.8.29 『スーパー３G携帯電話開発中』 　

IT技術の進化は留まるところを知らない。３Gとは第三世代ということだが、第一世代はアナログ電話、第二世代はデジタル方式電話、第三世代は今の携帯方式、クレジット機能やテレビ放送などさまざまなサービスが受けられる。スーパー３Gになると大容量のハイビジョン映像などが手軽に楽しめるという。高速、大容量というからには、それに付随するサービスも格段に増えるということだ。やがて情報系の部分がすべて携帯に置き換わる時代もそう遠くない。

2008.8.28 『心を風のように、身体を空気のように生きる』 　

大きな木の枝はそよ風や台風のようなどんな風の流れにも身を任せ、強く茂っている。流れの中にある水草は時には激流にも身を任せ、いつでも何事も無かったように生きている。自然のなかで生きて行く生物のメカニズムはすごいものだ。風や空気に身を任せて生きることは難しいが、自然の流れに逆らうことは道理に背くことであり、好い結果を招かないことが多い。

2008.8.27 『日本人が世界の中で大人になれないのは宗教観が無いから』 　

正月の初詣は国民的行事。１月１日の午前零時になると各地の神社仏閣には多くの人が参拝する。信仰心が深い人はこのうち何割くらいいるだろうか。一般的に日本人は無宗教のほうがいいような風潮がある。しかし、諸外国に行くと、無宗教は本人のアイデンティティが無い人と解釈される。心のよりどころ、行動の指針、判断のよりどころ、揺るがない価値観は深い宗教観から出づるものだ。といって、自分は仏教徒だと思ってはいても、そんなに信心深い行動はとっていない。

2008.8.26 『行いは自分が、批評は他人がする』 　

勝海舟の言を作家の童門冬二が「勝海舟の人生訓」（PHP文庫）の中で書いている。ウ～ム、良い得て妙だ。今の自民党と民社党のやりとりを見ててもわかるが、与党も野党も他人のやったことに対するあげ足取り戦術で、いかにスキャンダルを暴いて国民の目を自分の方に向けるか。に終始している嫌いがある。自ら行動して他人のことはとやかく言わない自己責任能力が必要だ。

2008.8.25 『だいじょうぶ、だいじょうぶ、という自信が可能性をつくる』 　

　エッセイスト、冒険家のやまむられい子さんが言う。「できないかもしれない、という不安がダメにつながる」。可能性という未知の経験は足を踏み入れるまで努力し、悩み、決断を要する。しかし、弱気になっていては一歩が前に出ない。その勇気を奮いたたせるのが「だいじょうぶ、きっとできる」という自己暗示。もちろん用意周到な準備は必要だが、そういう意識から新たな道が切り開かれる。

2008.8.24 『人間は２４H要介護で生まれ、２４H要介護で終わる』 　

　「生まれる時はすべて誰かの世話になっている。死ぬ時もすべて人の世話になり、自分では何もできない」。大阪大学教授の鷲田清一氏（哲学）はうまいことを言っている。一人で生まれて一人で生きているように思うかもしれないが、人間ひとりでは、何もできないということだ。社会の中で生かされている自分を思うと、自分にできることで昨日よりも一歩進歩した今日の社会に貢献しなければ、と思う。

2008.8.23 『地球上で６人に１人は安全な水を飲めない』 　

地球上には１４億キロ立法Mの水が有るといわれているが、海水以外の真水はこの４分の１、しかもこのうちの７割が凍っている。標準的な浴槽満タンの水のうち、手桶１杯程度が飲料水という計算になる。蛇口をひねれば当たり前に水が出て、それが飲める、など地球規模で見れば夢のような暮らしだ。

2008.8.22 『Cool Japan（クール・ジャパン）』 　

“かっこいい日本”と訳したらいいのだろうか。日本オリジナルポップキャラクターを総じてこう表現するらしい。外国の人たちにとってその聖地となるのが秋葉原と原宿だとか。ここを目指して海外の若者が増えているという。最近の秋葉原は、電気街というより、オタクっぽい若者が多く、コスプレの店や意味不明のパフォーマンス集団がいる。かと思えば万世橋の欄干が日本風だったり、Fusion＆Traditionが魅力、と観光客が言うそうだ。

2008.8.21 『年間１万円で１年間中学に通える』 　

日本民際交流センターではタイやラオスの農村部の貧しいこどもたちに学校に通う費用を国内で募集し、贈り続ける活動をしている。タイは観光で有名だが、これは一部の華やかな部分。農村部では経済格差が大きく、中学に行っても家の仕事をするために学校をやめざるを得ないこどもが多いという。約１万円で中学に１年間通う支援をするドナーを募集し、運用している。身近にできる国際貢献だ。

2008.8.20 『話の中には事柄と気持ちがある』 　

　相手の話を聞いて、その話の中にある事柄（５W１H）とその話の背景にある事柄に対する気持ちや思いなどに分解できたら、ほんとうにその人の話を聴くことができる。その事柄の背景にあるものを読み取れれば、その人の気持ちに寄り添うことができるのに、言葉づかいや語気などの言い方で、事柄やその心を適格に捉えることができないことが多い。わが家の夫婦喧嘩など、まさにそう。

2008.8.19 『やってやれないことは無い、やらずにできるわけが無い』 　

やる前にあれこれ考えると、出来ない理由ばかり出て来る。本当はこの壁をひとつひとつ砕いて壊して行くことが“やりがい”のはずなのに、頭だけで考えてあれこれ理由付けする。まずやってみようと思うことがたいせつだ。そう思った瞬間から前を向いて行くための戦術を考えるようになり、一歩実現に近づいて行く。

2008.8.18 『日本は豊かというが、お金を持っているだけ?』 　

食料自給率は４０％しか無い、エネルギー自給率は１８％。愛国心に欠ける。心の面では決して豊かとは言えない今の社会。お金を持っていることが豊かであることは否定しないが、お金よりも大切なものがある。犯罪や事件など、お金に絡むことが多い。アジアやアフリカの経済的に貧しい国のこどもたちを見れば、日本のこどもたちよりも眼はいきいき、笑顔が天真爛漫、夢を持って生きている。経済的には恵まれないが、日本よりもずっと豊かだと思える。

2008.8.17 『不易・形而上学』 　

不易＝普遍的なもの、形而上学＝物事の根本原理を研究する学問、日々の暮らしの中でどんなに世の中が変わろうとも本質的には変わらない世界がある。流行は人間がつくるトレンドだが、その流行も叶わない精神社会が存在する。流行にも負けないその世界は均整が取れていて美しく、人々を魅了する。流行も大事だがものごとの根本原理がしっかりしていれば理に叶ったものとして人を感動させてくれる。

2008.8.16 『求めない』 　

加島祥三著「求めない」小学館発行(\1,300）には、何かを求めて努力し、頑張り、達成感を感じ、社会を動かし、よりよい生き方や生活を求める人間の本能を肯定しながらも、もし求めなかったらこんなに楽になり、人間らしくなり、見えないものが見えるようになり、人に媚びる必要がなくなり、といったことが詩として書き連ねられている。８０歳になる著者は老子の考えに共鳴し、今は長野でひとり暮らしをしている。この本、誕生日に息子からプレゼントされた。

2008.8.15 『知ることの価値は感じることの価値の半分にも満たない』 　

「沈黙の春」を著した環境学者、「レイチェル・カーソン」は言う。知識も大切だが、五感で感じることのほうがもっと大切だ、と。To Think is To Forget. To See Is To Remember. To Do Is To Understand. To Feel Is To Useful. ということわざもある。

2008.8.14 『日本のエネルギー自給率４パーセント』 　

国内で供給するエネルギーを生み出す資源（原油、液化天然ガス、石炭、ウランなど）の９６％は海外から輸入している。再利用できる原子力燃料を含めても自給率は１８％止まり日本は過去４０年間でエネルギー消費量が4倍になったといわれている。イタリアが日本よりも自給率が下回るが、ロシアなどは１８３％、カナダ１４７％。食料もエネルギーも外国に頼っている日本は脆弱な基盤の上で生活していることになる。

2008.8.13 『最後は人間力だ』 　

スポーツ用品メーカー「ミズノ」の取締役、水野正人氏の講演から。家族、地域、自治体、県、国…社会を構成しているのはひとりひとりの人間だ。人間力とは、事柄に対応する能力、先を見通す先見力だ、と説く。世の中大きな力が働いてトレンドになり、巨大なエネルギーで回転しているようだが、ひとりひとりの人間力がかみ合って大きな力になっている。個々の人の力は大きい。　

2008.8.12 『幸せは手紙に似ている』 　

　待っているとなかなか来ない、慈しみを発信するとたくさん返事が来る。と、随筆家の江原道子さんが言っている。心を使いあうとお互いに幸せになる。「手紙」を「メール」にすれば現代的になるであろう。しかし、そのメールも心が通いあっていないと、同じ文字でも相手の主観で理解されてしまうから、刃物に変わったりすることもある。手紙のほうがまだ、筆跡から行間を読んだり、その人の思いを感じられる。慈しみを発信することがたいせつだ。

2008.8.11 『スローライフ、スローフード』 　

世の中スピード時代、このスピードに付いて行けないや、と思うこともしばしばだ。経済効果ばかり追求していると、いかに短時間で、いかに最大の効果を発揮するか、が求められる。しかし、そればかりだと疲弊した社会になってしまう。車よりも自転車、自転車よりも徒歩のほうが周囲の景色もよく見えるし、匂いや風も感じられる。スローな魅力もまたいい。ファーストフードは一時しのぎ、スローフードは食材本来の味がわかる。スローライフ、スローフードを実践する生活をロハスな暮らしという。

2008.8.10 『こころの癖を理解しないと互いに分かり合えない』 　

自分の心の癖、なかなか発見することは難しい。他人の心の癖、すぐに思い浮かぶ。こういう事象のときはこういう行動をする、こういう発想をする、こういうデシジョンをする、相手を観察すると見えてくることが多い。その癖を理解し、その人はそういう考え方や行動を起こす人だとわかると、相手のことも納得できるし、許せるようにもなる。自分の癖もまた知っておくと、この相手ともバランスを保ちやすくなる。

2008.8.9 『驚・涙・叫・歓・奮』 　

昨夜から始まった北京オリンピックの民放放送のキーワードだ。これから毎日、ニュースでは数々のドラマが展開されるだろう。ただ、金何個、銀何個、銅何個と、そこばかりを強調して放送する嫌いがある。競技だからそれもたいせつだが、選手たちは試合の一瞬のために４年間頑張ってきている。この人間ドラマも報じて欲しい。成田空港に降り立つ選手たち、メダルを取った選手と取れなかった選手の歓迎の仕方があまりにも違いすぎる

2008.8.8 『オフィスの冷房事情、女性の２人に１人が冷えている』 　

環境省主導でクールビス、チームマイナス６パーセントなど、省エネルギー施策が国をあげてすすめられている。オフィスビルの設定温度は自主目標だが、２８度。しかし、オフィスで働く女性の２人に１人は冷えすぎ、と言っている。女性向けタウン誌の「シティリビング」の調査によれば、寒い53.2％、暑い＝20.1％、ちょうど良い＝26.7％だそうだ。

2008.8.7 『暑中見舞いから残暑見舞いに』 　

今日は暦の上では立秋。しかし、暑い日が続いている。まだまだこの酷暑が続きそうな感じだ。毎日寝苦しい。しかし、季節は確実に巡っている。秋の果物が店頭に並び、虫が鳴き始めた。自然の摂理がＬＩＮＫ先の動画から感じられる。今日からは「残暑見舞い申し上げます」と変わる日でもある。

2008.8.6 『いきいき、のびのび、うきうき、笑顔笑顔』 　

４つのワードの頭文字をつなぐと、「いのうえ」となる。シニアの方々に対する講演の時には、生活にメリハリをつけ、元気な地域市民として行動するためのキーワードとしてこれを出す。ＮＰＯの組織運営に関する講座の時には人を繋ぎ、活力ある組織とするためのキーワードとして提示する。

2008.8.5 『別れを惜しむのではなく、出会ったことを喜ぶことだ』 　

別れはつらい。しかし、出会った以上は必ずいつかは別れの時が来る。松原泰道老師はその時の寂しさや哀しさを思うのではなく、縁に巡り合えたことをありがたく思いなさい、と教えてくれた。プラス思考で考えれば有り難味も増す。

2008.8.4 『しっぽもひと役』 　

豚のしっぽはいったい何の役にたっているだろう。いろいろ思い巡らせても思いつかない。しかし、豚にしっぽが無かったら豚として成立しない感がある。このように、一見無用に見えても実は大きな役割をしている、ということがある。どんな人でも無用な人など居ない。

2008.8.3 『どれだけ生きたか、ではなく、どのように生きたか、だ。』 　

今日は私の５●才の誕生日、人生を考えてみた。
平均寿命、男性＝７９歳、女性＝８９歳、世界一の長寿国が日本だ。ひとりひとりが刻む人生の年輪には様々な模様が刻みこまれている。どれだけ深みのある人生を送ったかを、横軸に年齢・縦軸にこの時間価値をとって面積で考えるとその人の生きた価値を推し量ることができる。誰でも大きな面積を生きたいと思っている。

2008.8.2 『人のせいにしていては問題は解決しない』 　

アントレプレナーセンター所長福島正伸氏の講演から。物事を本気で解決しようとしたら、人のせいにしないで、自分のせいにして進んだほうがいい。「○○さんが動かないからだめなんだ」「上から条件を言ってくれないから進められないんだ」「○○が不足しているからできない」「予算が無いからできない」「人が足りないからだめだ」など、ついつい人のせいにしてしまうことが多い。周囲の環境や不足していることの責任にするのは逃げだ。本気で物事を解決したければ自分のせいにして自己責任でやらなければ進まない。

2008.8.1 『人間関係の紡ぎあいがたいせつ』 　

布を紡ぐには縦糸と横糸を丁寧に交互に通して行かなければならない。そしてここに模様を表すとなれば緻密に計算した場所にその色の糸を織り込んでいかねければならない。人間関係もこの糸を織り込むようにして紡いで行けば良好な関係性が築ける。私という縦糸にあなたという横糸を通して紡いで行けば互いの長所をうまく醸し出した美しいい関係が生まれる。

2008.7.31 『７月２７日～７月３１日、しばらく通信不可能生活』 　

７月２７日から７月３１日まで、インターネットや携帯が使えない世界に居た。従ってこのコラムも無断欠席。ネットが繋がらない環境、たまには現実の世界から隔離された時間を楽しむのもいいものだ。が帰ってみると多くのメールが受信トレイにたまっている。これをさばくのも大変。あとでこういう措置をするのが大変ながらも、たまには日常の喧噪から離れて現実の世界から隔離された時間を楽しむのもいいものだ。

2008.7.26 『北京オリンピック「チームＪＡＰＡＮ」入場行進まであと１３日』 　

北京オリンピック（第２９回オリンピック競技大会）は８月８日から２４日まで１７日間で開催される。２８競技、３０２種目に選手３３５人、役員・コーチ２３５人の最大人員の参加。大会スローガンは「One World One Dream」、これまでいろいろくすぶっていた人権問題、環境問題など、とりあえずは沈静化して平和の祭典となるよう祈りたい。

2008.7.25 『生命には閉鎖性があり、命には閉鎖性が無い』 　

人間の生命は有限だ。生まれた時から死に向かって行進している。命には終わりがなく、永遠に残すことが可能だ。生きているあいだに確立した理念や教えなどはその人の生命が終えても永く後世に残すことができる。自分には命と言えるものがあるかなぁ。

2008.7.24 『他人に期待すると不満になる、自分に期待する』 　

これをやってくれるはずだ、と他人に期待して、もしできなかった時は、相手に対する不満につながる。何故できないんだ、何故こうやろうとしないんだ、など思うことが多い。期待していけない、ということではない。相手に期待するのでは無く、相手を信頼している自分に期待して、いいコミュニケーションをもって進めていけば、きっと思いに近い成果が出て来ることだろう。

2008.7.23 『夏には旬の野菜を』 　

夏が旬の野菜…トマト・茄子・ピーマン・ししとう・きゅうり・オクラなどなど。スーパーには旬以外でもいつでも豊富にこれらの野菜が並んでいるので、旬なんてわからなくなってしまう。子どもたちもほんとうはいつ採れるのか知らないありさま。夏が旬の野菜は、ギラギラ照りつける太陽から身を護るため水分が豊富に蓄えられているし、お陽様のエネルギーがいっぱい蓄えられているからおいしいのだ。食育の観点からもフードマイレージの観点からも旬の野菜を上手に食べたい。

2008.7.22 『成熟しすぎると考えなくなる』 　

ＮＨＫラジオのトーク番組でコシノジュンコさんが言っていた。今の世の成熟しすぎて、ハングリー精神が無い。欲しいものはすぐに手に入るし、お金さえ出せば自分で汗を流したり考えたりしなくても何でもできる。でも、アイディアを一生懸命考えたり、どうやったらできるかなーと考えたり、それは楽しいものです、と。確かに今の世の中、あまり苦労せずにそこそこに生きられる。

2008.7.21 『逆境の時こそチャンスだ』 　

今日でこのページ連載、３か月たった。よく続いたものだ。
逆鏡に陥った時、「あぁ、何で自分にこんなことが降りかかって来るんだ」と考えるか「神様は自分にここを切り開く経験をするチャンスをくれたんだ」と考えるかでその後の道が変わって来る。イギリスの首相だったチャーチルは、「悲観主義者はすべての好機の中に困難を見つけるが、楽観主義者はすべての困難の中に好機を見つける」と言っている。逆鏡にもいろんなタイプがあるし、プラス思考は頭ではわかっているのだが…。

2008.7.20 『年齢を重ねて失ったものもあるが、獲得したものもある』 　

年齢を重ねると、身体機能のあちこちが衰える。昔はこういうことができたのに、と思うことがよくある。疲れが取れない、持久力が無い、息切れする、老眼になる、更年期、いろいろ失うことが多いなか、この年齢になったから獲得できた、というのもあるという。俳優の温水（ぬくみず）洋一さんは学生時代から演劇を続け、３６歳でブレーク、４４歳の今、若い時にできなかった役づくりが、年齢を重ねた今だからこそできる、という。なるほど。

2008.7.19 『心のデトックス』 　

デトックス＝浄化、という意味。心理学用語らしい。今朝の電車の中で読んだ「絆の法則」澤谷　鑛著・学習研究社には現代社会で起こるさまざまな心の葛藤や難病などの病魔の事例が「絆」で解決したことが綴られている。人と人の関係性がうすっぺらになり、肉親でさえも強い絆で結ばれないことが多い今の世の中、ほんとうの心のつながりをみんな求めていることだろう。それが絆の法則。デトックスとは、その妨げになるようなことを浄化して心を耕すこと、と理解した。

2008.7.18 『タフでなければ生きて行けない、優しくなければ生きている資格は無い』 　

If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive. を清水俊二が訳した。レイモンド・チャンドラーの探偵小説に登場する名探偵フィリップ・マーローの名セリフ。なるほど、タフネスというのは肉体もそうだし、精神的にもタフでなければ、この混沌とした社会を生き抜けないかもしれない。優しさも大事だなぁ。情けは人のためならず、なんていう日本のことわざもその類かもしれない。

2008.7.17 『バケツをひっくり返したような雨』 　

このところ、晴れ間が急に黒い雲に変わり、上昇気流が発生し、雷が鳴り、スコールのような雨になり尋常な降り方ではない雨が多い。晴れていたんで、安心して窓を開けて外出、洗濯物を干して外出、など気をつけなければならない。こういうスコール型の雨はここ最近になって多くなった。これも地球温暖化の影響で異常気象なのだろうか。都会では地面の露出が少なく、アスファルト化され、蓄熱したものが上昇気流になって、などが考えられる。自然のバランスを人間が壊した代償だ。

2008.7.16 『怖い新型インフルエンザ』 　

新型インフルエンザの影響が危惧されている。国内に発生すると、あっという間に3200万人が感染、64 万人が死亡するという死亡率が高い感染予測がある。進化したウィルスに対抗する抗体が無いから水際で防ぐ対策が国をあげて検討されている。社会インフラをどう動かしていくか、市民の社会生活にどう対応して行くか、企業などでも、その時にどうやって事業を継続するかが真剣に議論されている。

2008.7.15 『１リットル２７４円』 　

国内のガソリン価格１８０円台突入。生活のあらゆるシーンに原油高が影響してくる。先週、スーパーで買い物をして思った。「えっ？これこんなに高かったっけ？」すべてのものが思いがけないほど高騰している。国内では９９年９０円台、０４年台まで１００円台、０５年１２０円台、そして今１８０円台、車に乗るのも考えてしまう。今年６月のUS＄ベースで、ノルウエー２７４円デンマーク２４６円、ドイツ２４３円、イギリス２２６円、韓国１９５円、日本１６９円、クウェート２１円、イラン１１円、ベネズエラ５円、価格の差は税率の差、だから福祉国家の北欧は高い。

2008.7.14 『何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ、やがて大きな花が咲く』 　

木枯らしが吹く冬のあいだ、秋に葉を落として枝だけになった木々はじっと木枯らしに耐えている。小さな冬芽をつけて耐えている。その間、地中では春に向かって花を咲かすための根をはり、養分を少しづつ小さな花芽に向かって送り続けている。やがて春になると伸びた根からいっぱいの養分を送り、百花繚乱の枝と化する。ただ黙々と巡る自然界の偉大な循環には感心するばかりだ。

2008.7.13 『子どもは青空の下でしか学べないことがある』 　

今のこどもたちは、群れて外で遊んでいる、なんて皆無。年齢層の違うこどもたちが一緒に遊ぶことも無い。学校から帰れば、習い事や塾が待っている。家族ばらばらにそれぞれの時間帯に合わせて食事をする。個食、というスタイルだ。大人たちは地域社会でこどもたちに、野外で遊び、体験を通した学びの場をつくる責任がある。学校で習う知識なんて１メガのメモリーでまだ余るくらいのことでしか無い。

2008.7.12 『完璧だと思ってももう一押しすればオマケが手に入る』 　

「よし。終わった！これで完璧だ」と思ってもそこで満足せず、もう一押ししてみよう。そうすると更に良いものができあがるかもしれない。発明家のエジソンが言ったことば。彼はそういう行動を通して優れた発明を行っていたのだ。う～ん、確かにあるある！できあがったものを時間を置いて外観すると、直したくなるところがいっぱい出て来る。

2008.7.11 『仮想水が食を支えている』 　

食物（野菜、肉など）を育てるには水が要る。日本のように食糧自給率４０％程度の輸入大国は世界から水を奪う暮らしをしている。、例えば牛肉１トンを輸入したとすると、この牛肉を生産するのに必要な水１０万トンを輸入したに等しい、という考え方、これが仮想水。今夜１５０グラムのステーキを食べた人は１．５トン＝１．５立方メートルの水を消費したことになる。地球上の人口６３億人のうちの１３億人は安全な水を飲めないというのに。

2008.7.10 『関わらないとわからない』 　

人と深く関わるのは難しい。関わらないほうが楽だ。大きなリスクがある深い関わり方は互いの信頼関係がカギだ。あたらずさわらず、希薄な人間関係で軽い生き方ができる時代、本気で関われる人を何人持っているだろう。互いに心をなぞれる関係性を本当は求めているのに、できない…。

2008.7.9 『寿命が延びても命に輝きが無ければ』 　

平均寿命は今男性７５歳、女性８５歳。戦後は５０歳台だった。６０歳で会社を定年になってもまだまだ元気がある。６０歳から先が人生のまだ４分の１。イノチが輝きを放つくらいの生き方をしたいものだ。カ（感動）キ（興味）ク（工夫）ケ（健康）コ（恋）をフルに発揮したい。

2008.7.8 『逃げ出すか、夢を追うかのせめぎあい』 　

７月６日、女子陸上走り幅跳びの池田久美子選手は、悲願の北京オリンピック出場を決めた。アテネオリンピック予選では３センチ差で代表を逃した。その後世界で活躍、代表入りは確実と思われていたが、予選でいい結果が出せないでいた。背水の陣で挑んだ追試だった。祖父、父親も陸上選手だが、オリンピックには出ていない。今までの踏み切り歩数１８歩を２０歩にすることを大会前に自分で決めて見事に目標達成。逃げ出すこともできたが、夢にトライした結果だ。
　
2008.7.7 『少年は必要とされて大人になる』 　

存在感を感じない若者が多い。社会で自分が必要とされてないことに落胆して凶悪な犯罪に走る２０代前半の若者。働き方が正規雇用ではなく、契約社員や派遣労働だから、雇い入れる企業も組織の中の一員としての育成などせず、使い捨てのような感覚で雇用してしまう。いつでも携帯で連絡をとって仲のいい友達がいるように見えて、わかり合ってういないサブカルチャーの世界、もっと少年や若者を認めながら育成して行かねばならない。
　
2008.7.6 『虎の威を借る狐』 　

「タレントの○○とさぁ、あいつと学生時代に友達だったんだよ」「あの有名なレストラン、知ってる？良く行くんだ」「○社の社長の息子とうちの娘が友達でさぁ」「国会議員の○○、あいつとは大学の時同じゼミだったんだよ」。有名人や社会的地位の高い人とさも近しいように喧伝する人が居る。そうやって自分のステータスを高く見せたいのだろうか？虎の威を借る狐さん、だから何なの？
　
2008.7.5 『よき人生は日々の丹精にあり』 　

丹精＝心を込めて物事をすること、丹精こめた作品、丹精こめて花を育てる、などと使う。日々、丹精込めて生活することで運が開けたり夢がかなったりすることだろう。そして納得した人生になるのかもしれない。１００才の高僧松原泰道老師の講演でいただいた金言。
　
2008.7.4 『早めの引越し』 　

著名な福祉コメンテーターのＭ子さんは独身、リタイアして自分の体が弱る前に介護環境が良いところを探し、早めの引越しをしたそうだ。元気なうちに自分のついえの住み家をみつけたということだろう。大規模な特別擁護老人ホームを嫌ってグループホームに入ったり気のあった仲間で１軒の家を建てたりする人が居る。誰にも面倒かけないで寝たきりや認知症にならずに、眠るように死にたい…は誰しも思うことかもしれない。

2008.7.3 『迷ったら積極的な道を』 　

人生よく迷う。右に行こうか、左に行こうか。今の自分はそういう判断を重ねて今ここに居る。もし、あの時に右を選んでいたら、今ここには居ないかも…。学校を選ぶ時、会社を選ぶ時、結婚する時、家を買う時、日々の仕事、暮らしの中でこの連続だ。どっちかに迷った時は積極的な道を選んだほうが自分が納得行く。

2008.7.2 『水に入らなければ泳ぎは覚えられない』 　

何事も“その場”に身をおいて体験することにより真の価値が理解できる。机上の学びもいいが、現場に身を置くことが一番だ。ボランティアを他の人に薦めた時、ある人は「偽善だからね」、ある人は「滅私奉公はしたくないからね」という。しかし、その喜びや価値はやってみなければわからない。

2008.7.1 『心のシャッターを切る』 　

優秀な企画マン、クリエーターたちは心のシャッターを持っているそうだ。私はいつもビジネスバッグの中にデジカメが入っている、“ここぞ”と思う時にシャッターチャンスを逃さないためだ。幾度かこの備えで役にたった。アイディアを出すには、いつも高いアンテナでそれをキャッチ、そしてシャッターを押して心に留めておく、そのための心のシャッターだろう。

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