きょうの気になるワード 2013年7月〜2013年12月



新聞・テレビ・週刊誌・どこかの掲示板・電車の中吊りなど、オヤッと思ったワードやフレーズを
メモしておき、このワードに自分の体験や気づいたことを加えてコメントしています。

2008年4月21日開始、1年間書き続け、2009年は1年間休筆、その後2010年4月21日
からまた開始…というヒストリーです。

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2013.12.31 『今年亡くなった人』

この1年、さまざまな著名人が亡くなった。中でも筆者の記憶に残る2人が、ネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領とアンパンマンの作者、やなせ・たかしさん。このコラムでも2人の追悼記事を掲載した。2人に共通しているのは、人権に対して真正面から向き合い、人々に勇気と希望を与えたことだ。マンデラさんの葬儀はサッカー場を国民に解放して行われた。まるでおまつりのような熱狂ぶりだった。こどもからお年寄りまでその功績をしのび、死を悼んだ。やなせさんは、69歳にしてアンパンマンが世に知れ渡った。正義の見方は強くて、悪者をバッタバッタとなぎ倒す、という常識を覆し、自ら困っている人に顔をちぎってパンを分け与える。出版業界からは見向きもされなかったが、子どもたちからの支持が人気に火をつけた。2人とも常識という枠組みに果敢に挑戦し、長い歳月をかけて思いを実現した。そして亡きあともその功績が社会に光を放ち続けている。

2013.12.30 『出汁』

出汁(だし)は和食の真髄。和食が世界文化遺産に登録されたこともあり、世界中から注目を集めている。“うま味”は今や国際用語、フランス料理の世界でもうま味が研究されているという。伝統的なうま味は出汁の取り方にある。鰹節、昆布、椎茸が代表的だ。鰹節の出汁などは、一番出汁、二番出汁と使い分けられるくらい微妙な使い方をする。筆者のこのところのクッキングには昆布を良く使う。汁物、煮物には最高だ。自家製の野菜を使うから、ツユの素や顆粒状の本だしなどは使わない。醤油、みりん、酒に出汁を加えた 素朴な味が良い。食品メーカーからさまざまな料理別味付けの素が販売されているが、成分を見るといろいろ訳のわからない合成材料や香料が配合されている。時間をかけないで調理する人工の味には耐えられない。

2013.12.29 『正常化の偏見』

正常化の偏見(正常化バイアス:normalcy bias)は、社会心理学、災害心理学などで使用されている心理学用語だ。このコラムの10月28日には、“自己標的バイアス”について書いたが、心理学では、こういったいくつかの人間の持つバイアス(心のフィルター)について解明している。正常化バイアスは、日常性バイアスとも呼ばれ、偏見、先入観といった意味で、多少の異常事態が起こっても、それを正常の範囲内としてとらえ、 心を平静に保とうとする働きのことを言うそうだ。筆者に置き換えてみれば、地震の回数が多い茨城県南部に住んでいるので、震度3程度の地震では、“ああ、まだ大丈夫”と思って夜中なんか布団から出ることもしない。しかし、3.11のような大地震、ましてやがて来るであろう直下型大地震の時には避難対応が遅れる可能性がある。先ごろ起きたロンドンのアポロ劇場の天井落下による被害なども、この類だ。特殊なケースかもしれないが、メリメリっと音がしたが、舞台の演出だろうと思って、誰も避難しなかったという。 実際、避難が必要となった人びとや避難を誘導・先導すべき人たちに正常性バイアスが働いたため、被害が拡大した災害は多い、と指摘する専門家もいる。災害時にはどう対応すべきかを考え、異常が発生した場合には楽観視せず、冷静に行動することが大切だ。

2013.12.28 『掃除道具の進化』

年末、何となく気忙しい。1年間でやり残したことで、そのまま年を越したくない気になること、年末には必ずやらなければならないこと、などを考えるだけで気持ちが急いてしまう。そのひとつが大掃除だ。昔、田舎では家族総出で家の大掃除をやったものだ。畳(というより、貧乏なわが家では筵を敷いていた)をあげて2人で持ち、棒を持って双方でバンバンたたく。そうすると1年分の埃がモワモワと出る。どこの家でもやる年末の風物詩で、これが終わると餅つきをするのだった。この時期、ホームセンターに行くと、様々な掃除用具が売られている。アルミサッシ用のブラシ、ウッドフロア用のスイーパー、手の届かないところに使うモップ何を買っていいか分からない位の多種多様な洗剤などなど。メーカーも開発と販売に必死だ。しかし、年末にじっくり掃除しようという時間が生み出せない、忙しい現代社会の実情がある。

2013.12.27 『年賀状』

昨日、年賀状を投函した。何とか元旦に着いて欲しいという願いだ。郵政(省)の年賀状販売枚数推移を見てみるとおもしろい。昭和24年の寄付金付き販売時は1億8千万枚、プリントゴッコが販売された昭和52年には26億5千枚、家庭にワープロが普及が始まった昭和60年には32億3千5百万枚、パソコンの普及率が50%を超えた平成12年が42億5千枚、平成15年の 44億6千枚をピークに年々減って来ている。昨年 の平成25年用は35億8千7百万枚だった。家庭では今はほとんどが年賀状ソフトを使い、パソコンで印刷しているようだが、それにつれて、プリントゴッコは平成20年に販売を中止した。時代の流れだ。企業などでは経費削減のため、年賀状を廃止しているところもある。メールの普及と共に年賀状を出さない人も増えている。筆者は、年に1度の近況直筆コメント入り年賀状にこそ、意味があると思っている。

2013.12.26 『“だろう”ではなく“かもしれない”』

自動車の免許更新の時に教わった。“だろう”運転ではなく、“かもしれない”運転をしなければならない、と。つまり、人が飛び出して来ない“だろう”と思って運転するよりも、人が飛び出して来る“かもしれない”と思って運転したほうがより慎重な運転になって、事故を未然に防ぐ確率が高い、ということだった。なるほど。今、このことが首都圏直下型地震に対する備えで使われようとしている。直下型地震が起きる確率が先ごろ発表になったが、東京都周辺では7割以上の地域が多かった。防災の準備として、来ないかもしれない、と思うより、来るかも知れない、と思ったほうが、備えになるという。まさにそうだ。ボーイスカウトの教えに、『備えよ常に』というのがある。いつ、なんどきに自分に災難が襲って来ても、常に備えていれば慌てることは無い、ということだ。「いつからやるの?今でしょ!」。

2013.12.25 『7億円』

年末ジャンボ宝くじを買った。1等前後賞を合わせて7億円というから、破格の当選金だ。7億円当たったらどうしよう?などと取らぬ狸の皮算用をしている。こんなとてつもないお金が懐に飛び込んで来たら、人生が変わるだろうな、きっと。宝くじの歴史を調べて見た。昭和20年の当選金は10万円。昭和22(1947)年に100万円、昭和26(1951)年400万円、昭和43(1968)年1000万円、昭和53(1978)年2000万円、昭和55(1980)年3000万円、昭和60(1985)年5000万円、平成8(1996)年1億円、平成11(1999)年2億円、平成12(2000)年4億円、平成25(2013)年7億円。いずれの回も誰かが当たっている。億万長者の夢をつかんだ人は果たして幸福になっているのだろうか。

2013.12.24 『ソチオリンピック』

来年2月7日から2月23日まで17日間にわたって繰り広げられる冬のオリンピックがロシアのソチで開催される。黒海に面したこの都市は、ロシアの保養地として政治家などの別荘がたくさんある場所だそうだ。開催にあたっては、激しい招致合戦でプーチン大統領がお出ましで韓国に競り勝ったという経緯がある。阿部総理大臣が東京五輪の誘致活動にあたって、IOCにコネクションがあるプーチン大統領にアドバイスをもらった、という話があった。前回、2009年のバンクーバー五輪では日本は銀が3個、銅が2個となったが、JOCでは今回の大会でメダルに掛ける期待が膨らんでいるようだ。2月は都知事選挙が行われることが決まったが、オリンピックの話題のほうで国内が盛り上がるだろう。

2013.12.23 『冬至』

22日は今年の冬至だった。昼の時間が一番短い日だ。関東では5時になると真っ暗だが、今日から少しずつ太陽が沈むのが遅くなる。冬至にはかぼちゃを食べ、柚子湯に入る習慣がある。かぼちゃを食べると風邪をひかないとか、金運が良くなるというそうだ。柚子は血行を良くする作用があるので、この日に柚子湯に入ると、冷え性、神経痛、腰痛に良いそうだ。柚子=融通が効く、冬至=湯治にひっかけての柚子湯という解釈もあるそうだ。冬至の日、わが家では小豆と一緒に炊いたかぼちゃ、柚子湯を楽しんだ。かぼちゃ、小豆、柚子は自家製の野菜だった。満足、満足。

2013.12.22 『有馬記念』

競馬の有馬記念が今日開催される。年末のビッグレースとして開催されるこのレースは、千葉県船橋市の中山競馬場で開催される。中山競馬場は、JR武蔵野線の船橋法典駅から歩いて10分ほどのところにある。休日のレースがある日は、一見して競馬に行くのだろうと思わしき人たちが、競馬新聞に赤ペンを持ってこの駅を降りて競馬場を目指す。一獲千金を夢見て通う人もいるのだろう。有馬記念というのは、日本競馬会に居た人でこのレースの方式を考えた人の名前を取ったのだそうだ。ファンの人気投票で選ばれた馬が走るわけだから、おのずと競馬ファンも力が入るのだろう。今年はファン投票3位のゴールドシップが昨年に続いて連覇するかどうかに注目が集まる。15:25出走、2500メートルの芝を駆け抜ける。儲かった人は近所の居酒屋で祝勝会、スッた人は直後の武蔵野線に乗ってラッシュアワーになるはずだ。

2013.12.21 『歳末募金』

街を歩いていると、いろんなところで歳末の募金活動が行われている。先日の日曜日、駅頭でボーイスカウトのカブ隊(小学校2年生から5年生まで)の子どもたちがズラ〜っと並んで可愛い声で募金の呼びかけをしていた。日本赤十字社や共同募金会も毎年恒例の歳末募金活動を実施している。筆者は毎年末に地元の社会福祉協議会に500ミリリットルに一杯の硬貨を持参、歳末募金として手渡している。ボトルの上部にスリットを切り込み、台所に吊り下げているが、自分へのご褒美を感じた日に少しの硬貨を入れている。重くなればなるほど、自分への褒美が多いことになる。そうすると1年間でボトルが一杯になる。重さは3キロ位になるだろうか。社会福祉協議会の受領書は、毎年1万円から1万2千円だ。歳末募金が正月を満足に迎えられない事情がある方々の役に立てば、と思っている。

2013.12.20 『都知事選挙』

来るべき時が来た東京都知事の進退。誰が考えても辞任の道しか無かったのに、今までの総務委員会の喚問で都政を停滞させ、挙句の果てに、来年早々の出直し選挙、ということになった。さあ今度の焦点は誰が次の都政を担う知事になるか、ということだ。オリンピックの実施が長期的な大きい課題となるだけに、オリンピック招致関係者が候補者として出て来るのでは、という野次馬の見方がある。早々に維新の会を離脱して国会議員を辞任して準備している人も居る。政治がゲームではなのだから、たいせつな税金を使って市民を幸福にさせてくれる人が選ばれて欲しい、と都民で無くても思っている。

2013.12.19 『フィルター』

スチール写真を撮る時にフィルターを使う。一定の光を遮るために使うものだ。車のエンジンに空気を採り込むのにエアーフィルターを通して不純物をカットする。フィルターにはそういった役割がある。人の心にもフィルターがある。何かを見る時、このフィルターを通して見ている。そのフィルターとは、“主観”というフィルター。耳にもこのフィルターがありそうな気がする。同じ物を見ても聞いても、このフィルターにかかって感じている。良いフィルターだったら良いが、ちょっと劣化したフィルターだったら、真っ直ぐな物がゆがんで見えてしまう。時々、評論家にもこういった偏光フィルターを持った人などがTVなどに出て来る。純正なフィルターで澄んだものでありたいのだが。

2013.12.18 『かあさんのうた』

ときどき、高齢サロン(市内の地域単位に開催されている70歳以上の高齢者のお楽しみ会)でギター1本で“うたごえ”の時間を持つ。先日、2つのサロンで「かあさんのうた」を唄った。北風が吹く今の季節、この歌が似合う。昭和の初めに生まれた方々は80歳以上、小さい頃の情景が浮かぶのだろうか、じっと目を閉じてうたう。かあさんの想い出は誰もがそれぞれに持つ。“かあさんが よなべをして てぶくろ あんでくれた”昔、毛糸を紡ぎ、竹の編み棒で手で編んでいた母の姿を想い出す。セーターも編んでくれた。古くなったら解いて蒸気で糸の撚りを戻し、また別の弟用のセーターに変わった。今はお金さえ出せば何でも買える時代、昔は何でも工夫し、時間をかけて思いのこもったものを作り出していたんだ。手間暇かかっていたが、味のある物をたいせつにする時代だったんだ。かあさんの想い出、心にいつも宿っている。

2013.12.17 『認知症』

平均寿命が86歳を超え、65歳以上の高齢者が25%の超高齢社会に突入した。寿命は86歳まで伸びたが、健康寿命(病気にならず、元気に暮らせる寿命)は74.5歳というデータがある。74.5歳以降は病気になって生活に支障を及ぼし、介護が必要になる、というデータだ。その中に認知症がある。おとしよりの介護をするご家族の苦労はそれぞれの状況にもよるだろうが、大変な肉体的、精神的な負担があるようだ。中でも認知症になって徘徊をする人の数が急激に増えているそうで、このところ、市の防災無線放送でも行方不明の方を知らせる放送が多くなった。昨年1年間で行方不明になった人は警察庁の発表では、9,376人にもなり、そのうち359人が交通事故などでお亡くなりになったという。徘徊で線路に入って電車にひかれて死亡したご家族が電鉄会社から720万円を請求された裁判が結審した、ということがあった。こういった認知症のおとしよりの徘徊問題にも私たちは関心を持って生活して行かなければならないと思った。

2013.12.16 『柚子』

今年の冬至は12月22日。冬至には柚子湯に入る習慣が有る。柚子湯に入ると風邪をひかない、と言われている。冬至と湯治を掛け合わせてできた習慣、との説もあるらしいが、江戸時代から始まる習慣が今も続いている。香りが何とも良いので、和風料理に皮をせん切りにして散りばめるものもある。ゆずは、皮に利用価値が有る、と思ってたら、柚子の実を三温糖で炊いた砂糖煮にした柚子煮と、柚子のジャムを友人からいただいた。上品なコクのある甘味でどっちもおいしかった。柚子はミカンなどと違い、実を食べる習慣が無いと思い込んでいた。中には種がいっぱい入っているし、ヌルヌルして実が締まっていない。今が旬の柚子、いろんな利用法があることを知った。22日には自宅の庭でできた柚子湯に入り、かぼちゃを食べよう。

2013.12.15 『嘘をつく』

可愛そうなくらい攻め続けられ、疲れた表情で記者会見をする東京都の猪瀬知事。委員会で責められ、発言が2転3転しているのは、嘘をついているからだろう。耳からしたたり落ちる汗、普通には出ない汗だ。嘘は、自分を守るためや、自分が優位になるために、事実とは違うことをつくって言うこと。一度嘘をつくとその嘘を正当化するためにまた嘘を言わなければならない。これを繰り返して行くと、前に言ったこととの整合性が保てず、その嘘がバレてしまう。嘘で成功するのが“オレオレ詐欺”だ。でも基本的に嘘はいつかはバレる。バレた時の代償は大きい。嘘はいけない。昔、じいちゃんから、“嘘をつくと、鬼に舌を抜かれるぞ”なんて脅かされたものだ。猪瀬さんの行き場は辞任しか無いのに、まだまだ嘘をついて行くのだろうか?オリンピック招致で大きな功績を残したのに、一瞬で瓦解してしまった。

2013.12.14 『シリア内戦』

学校や病院などがいとも簡単に爆破され、壊され、市民生活が脅かされる。2年前から続くシリアの内戦、国外に脱出した人が220万人になっているという。イデオロギーの対立で、一部の過激な勢力が国を壊して何が産まれるというのか、理不尽なことだ。どちらかが勝利しても新たな平和が生まれるわけではない。憎しみだけが残り、また抗争が再燃する。ネルソン・マンデラはこういった抗争が起こらないよう、対話で白人と黒人の融和政策を実現した。イデオロギーの衝突は考えの違いを認め合って行くことでしか避けることができない。非暴力の道を探らなければ、国の破壊や難民が増えて国が亡びるだけだ。

2013.12.13 『手帖』

文具屋、書店、DIY店などにさまざまな来年の手帳が所狭しと並んでいる。サイズ、厚さ、罫線の方式、日曜から始まるか月曜から始まるか、リフィールなど、あれこれ工夫がなされている。何を買っていいのか迷ってしまう。最近は手帳を持たない人が多い。スマホや携帯に予定を全部入れて手帳替わりにしている。小生は手帳派だ。あれこれ、記載方法を工夫しているのだが、買う手帳はメーカー、型番が毎年決まっている。なかなか普通の文具店では手に入らないので、銀座の イトーヤまで買いに行く。30日には今年の手帳と新しい手帳を入れ替える。今年1年のことがぎっしり書き込まれたものを見て、1年の振り返りをする。

2013.12.12 『忘年会』

職場やサークルなど、人が集まる所では、それぞれの集まり毎に忘年会が企画される。忘年会はちょっと忙しくてやってられない、という時は新年会に繰り延べしたりする。幹事さんが場所や好みの料理を見繕ってお店に予約を入れる。最近はネット上で予約をすることが多い。お店のエリアやメニューを絞り込んで検索などが簡単にできるサイトが多数ある。幹事さん無料、などのところ、30名集めれば1名は無料、早割、乾杯用のビール付き、などなどあの手この手で勧誘する。今年の忘年会相場は一人5千円から7千円だろうか。バカにならない金額だ。5千円のコースでも、そんなに料理は出ないし、飲み放題など入れたら更に金額が嵩む。正直高いと思う。飲み屋は忘年会や新年会はドル箱でかきいれどきだ。

2013.12.11 『サプリメント』

朝刊に、大きなスペースを使ったサプリメントの広告。日刊紙の1面広告など、数千万円はするから、この広告代、当然商品価格に転嫁されている。“グルコサミン”“ヒアルロン酸”“コンドロイチン”“セサミン”“コラーゲン”“ポリフェノール”とまあ、何やら体に良い響きだ。テレビ番組でも健康や病気に関する番組がやたら多い。こういったサプリメントが売れる理由がわかる。新聞折り込み広告などには、丁寧に申込みハガキまで付いている。 アンチエイジングのためのこういったサプリメント、効果のほどはあるかもしれないが、自然の食品から摂るバランスの取れた食生活をしていればサプリメントに頼らなくてもいい。和食が食文化として世界遺産登録されたが、日本人の古くから伝わる食文化、大切に後世に伝えて行きたい。

2013.12.10 『大人の読み聞かせ』

最近、各地のシニア向け講座で大人の読み聞かせをしてる。講座の一角でチェンジ・オブ・ペースとして挿入するのだが、これが意外に参加者に好評だ。読み聞かせといえば、絵本を持って、幼児の前で童話などを読んで聞かせる、と思いがち。筆者も若い頃、幼稚園児や小学校低学年の子どもたちにそういった活動をしたことがあった。さまざまな大人向けの心に響く詩やエッセイがある。 くじけないで は、 今年101歳でお亡くなりになられた柴田トヨさんの詩集、みずみずしい感性が心を洗ってくれる。 1秒の世界は、地球上で1秒間に何が起こっているかが心に突きささる。 われら腕白小僧は、昭和の懐かしい生活様式やこどもたちの文化が懐かしさと郷愁を甦らせてくれる。 ハチドリのひとしずくは、 ちっぽけな自分でも何かできることを気付かせてくれる。
大人の読み聞かせ、こんなにも心を満たしてくれるのか、とその効果に驚いている。

2013.12.9 『ポールにストーンズ』

11月中旬のポール・マッカートニー日本公演のフィーバーがすごかった。1万6500円もするチケットがすぐに完売、70歳のポールのエンターテイメントもすごかった(TVで見ただけ)。ポールが帰ったと思ったら、今度はイギリスの往年のロックグループ、ローリング・ストーンズが来年2月末にやって来る。平均年齢69歳のメンバーだから、ポールと年齢は変わらない。日本公演はアジアツアーのひとつのコースらしいから相当なギャラを稼ぐんだろう、きっと。一番金額が高い席で8万円というから、ファンにとってはそれでも見たいと思うかも知れない。
I'm getting goose bumps.(鳥肌が立って来ちゃった!)音楽の世界でも高齢者が元気だ。

2013.12.8 『夜の日本列島』

12月4日の夜、NHKが宇宙から日本列島の夜の姿を生中継した。国際宇宙ステーションに滞在している若田さんが登場、解説してくれた。日本列島は宇宙から見ればその形が光でくっきり浮き上がり、地球上で一番明るい島国だ、という話を聞いたことが有ったが、まさにその通りだった。出演したタレントは“きれい!”とか言っていたが、筆者には、こんなにこうこうと明かりを付けて電力を消費している今の暮らし、それでいいのか、と思ってしまった。経済優先で事を進めて行けばこうなるが、そういう社会の流れを変えて行かないと原発推進の必要性が出て来るのだ。暗くなったら寝る、明るくなったら起きる、腹が減ったら食う、食ったあとはたれる(失礼!)というのが人間らしい本来の暮らしだ。

2013.12.7 『反アパルトヘイト』

南アフリカの元大統領、ネルソン・マンデラ氏が12月6日、亡くなった。95歳だった。南アフリカの国民は悲しみに暮れた。開催中の国連の議場では訃報が伝わった瞬間、哀悼の黙とうが行われた。阿部総理大臣、オバマ大統領、イギリスのキャメロン首相なども哀悼のメッセージを出した。『マンデラの名も無き看守』という映画は、監獄に入れられたマンデラとそこの看守との心の交流を描いた作品だった。南アフリカの黒人に対する差別社会に対して敢然と挑戦するネルソン・マンデラの人物像が描かれていた。監獄から出たあと、白人との対話を行い粘り強い運動をした。後に大統領に就任、つらく長いアパルトヘイトの歴史に終止符を打った。ノーベル平和賞に輝いた偉大な星がまたひとつ消えた。

2013.12.6 『東京駅の換気口化粧直し』

東京駅の丸の内側駅舎の真ん前に巨大なコンクリート製の筒がある。迷路のように掘られた地下鉄や地下街からの排気をするためのものだが、これが景観を損ねている、との声があり、高さ13メートル有ったものを4メートルに短く切る工事をするのだそうだ。東京駅と言えば、一昨年リニューアルし、建築した当時の建物が再現された。東京都内はあちこちで再開発をして新しい人が集まる空間が増えている。それでいて、歴史的建造物や公園 などが昔のまま保存されている所も多い。東京駅もそのひとつ、丸の内口は皇居にも近い。東京の玄関口のイメージ、もっともっと上げて欲しい。今年は クリスマスイルミネーションが美しい。

2013.12.5 『慢心』

ついに出た。自民党の慢心。政権交代されてから、これを無くそうと政権取り返しをしたあとも戒めていたはずの牙がポロっと出てしまった。本質的な胸の内は変わって居ないということだ。秘密情報保護法案の数の力に任せた拙速な衆議院通過、マスコミや文化人がこぞって反対している。どの新聞も社説などで反論だ。知られたくない情報を法の力で隠ぺいできる社会は言論人を抑圧する社会だ。石破幹事長のテロリズム発言は、自らの考えに反論する勢力を弾圧する、それこそテロ発言だ。力が無い時は誰かにその力を借りようと努力するが、力を蓄えると、自分で何でもできると思い込んでしまい、慢心が走る。自民党の中に派閥の力が弱くなったことでも阿部総理大臣のやりたい放題、権力の集中が行われている。これからの政治を良くウォッチしなければならない。

2013.12.4 『有効求人倍率』

10月の有効求人倍率はは0.98、前月よりも0.9ポイント上昇、厚生労働省は自動車、建設業などの伸びがあり、景気のゆるやかな回復が見られる、と11月28日に発表した。総務省によると完全失業率は4.05%とのことだ。1日には大学生の就活が解禁となり、各地で就職説明会が開催されている。学生たちは個性を殺したみんな同じ濃紺と白、靴は黒、鞄の形も色も同じ黒のリクルートスタイルで街を闊歩している。面接の受け答え、ことばづかいも同じスタイル。マニュアルに書いてある通りに練習して挑む。面接をする企業の担当者は、この個性の無さに嫌気がさす。企業は金太郎飴よりもナンバーワンよりも、オンリーワンを求めているのだが。

2013.12.3 『時間活用術』

誰でも1日24時間しか無い。日本人の平均余命は83歳、生まれてから死ぬまでの時間数を計算して見ると、約83万時間となる。この83万時間をどのように過ごすかでその人の一生の価値が決まる。これを時間価値という。4分の1は学校で勉強する時間(耕作期)、半分は現役で働く時間(実りの時期)、4分の1は仕事やしがらみから遠ざかり、自分を謳歌する時間(収穫期)となる。過ごした時間の長さ×(掛ける)その充実度(深さ)の面積がその人の生きた価値となる。人には24時間を30時間分生きている人や、24時間を10時間分しか生きていない人、いろいろ居る。手前味噌で昔の話だが、 夕刊フジ に時間活用術で取材されたことがあった。その時に自分に課せたことが、このHPをつくることだった。何もHPづくりの知識が無いのに言ってしまったもんだから、時間を工面して勉強し、つくってしまった。目標を持つと時間が生み出される、ということを身をもって学んだ。

2013.12.2 『アンチエイジング』

アンチエイジングと言えば、歳をとらないでいつも若くいられるようにすること。そんなに若く見せてどうするの!と思える人が居る。自分が若いと思っている人ほど、「何歳に見える?」って聞いたりする。私、60歳なんです」などと聞いても居ないのに自分の年齢を言ったりする。若く見られたいという心理は人間誰もが同じだが、コレ、見た目の若さもそうだが、心の働きもまた重要だ。むしろ、そっちのほうが重要かもしれない。いつまでも好奇心旺盛で、チャレンジ意欲がすごく、さまざまなことに関心を示し、趣味が多く、話題に事欠かない、おしゃれで顔に張りがあって、いきいきしている。こういった部分でアンチエイジングを実践している人は外見も若く見える。サプリメントを使う、ダイエットのためにジムに通う、高価な化粧品を使う、などしなくても内面からのアンチエイジングが可能だ。若ぶるのは別に構わないが、年齢相応の風格を持つこともまたアンチエイジングの部類だと思うが。

2013.12.1 『自撮り』

“自撮り”が若者の間で流行っているという。音だけ聞くと“地鶏”が流行っている、と聞こえてもおかしくは無いが、若者の間では前者を意味する。カメラは普通、レンズの後ろにファインダーがあって、写されるほうからは、レンズの向こうが見えない。カメラの機能からして当たり前だが、携帯電話にカメラが付いてからは、画面の側にもカメラがついていて、撮影される側からモニターが見えるようになった。スマホやタブレット端末だと画面が大きいから、写す自分が良く見える。若い人たちはこれで自分のポートレーをつくったり、プリクラよろしく友達や恋人とツーショット、など当たり前らしい。モニターを見ながら構図を変えたり、光の当たり方を変えたり、、などできるから、ほぼ自分の思い通りの仕上がりになるそうな。筆者にはちょっとできないワザだ。

2013.11.30 『父は父、私は私』

原発に真っ向から反対する発言をしている元総理大臣、小泉純一郎氏。自民党を離党し、議員を自ら辞職したことで、全くのしがらみが無い立場で発言している。論旨は明快で単純だ。『核廃棄物の処分をする場も無いのに、廃棄物を出したらいけない』と。自らの現役時代に推進してきた政策を否定していることに対する自民党政治家の反発は強いが、考えなんて、いつまでも固執するのではなく、過ちだったと思ったら改めればいいのだ。過去の主張をそのまま引きずることが最も怖い。息子の進次郎氏は自民党の若手人気政治家、『父は父、私は私』という発言を繰り返しているが、父の思想をきっと理解しているに違いない。大事なことは、電力を必要としているから原発が必要、という発想を、無くてもきちんとした平和で豊かな社会を築ける、という模索をする努力が必要であり、やればできることを実感していく社会をつくることだ。原発推進派にその努力の形跡がない。

2013.11.29 『ゆるキャラ』

『B級グルメ』、『ゆるキャラ』など、地域起こしのために誕生したイベントが人気だ。どっちも、きらびやかな響きではなく、庶民が手の届きそうな、とかちょっとやってみようかな、といった軽い乗りの響きがある。こういった乗りで行政先行で進めるのではなく、市民が立ち上がってアイディアを出し合い、手弁当で企画から実施まで行う、というのが特徴だ。B級グルメの日本一になると、地域の観光収入が増えることで、大きな地域 活性化になる。横手やきそばなどすごい。ゆるキャラでは、熊本のクマモン人気はニューヨークまで飛び火した。クマもん体操のCD発売やグッズなどの売り上げがすごい。行政主体ではできない民間のパワー、まさに地域起こしの活力剤として活躍している。今年のゆるキャラ日本一、船橋市のフナッシーは個人で活動していたのがネットでブレークし、市から感謝状をもらった。行政の硬い頭ではなく、民間でやるからヒットするのだろう。

2013.11.28 『今年の紅葉』

紅葉が里に下りて来た。公園や里山の色とりどりの風景が美しいが、今年の紅葉はパッとした明るい色では無く、くすんだ色合いだという。何やら10月になってから、本来の気温よりも高い日が多く、天候が安定していなかったことが理由だそうだ。あちこちに紅葉の見応えがある場所があるが、昨年行った日光のいろは坂と男体山の登山道の紅葉は実に見事だった。紅葉の向こうに深い青空が見えたし、頂上付近では紅葉に霧氷が付いた珍しい景色、その向こうの中禅寺湖の深い緑色が何とも美しかった。紅葉は、その周囲の景色と見事にバランスして紅葉以上の美しさを醸し出してくれる。自然の造形はすごい。

2013.11.27 『現代の名工150人』

厚生労働省が毎年全国に150人の卓越した技能者を表彰する制度を、昭和42年(1967年)から始めた。今までに5千5百人が認定されているそうだ。金属加工、機械器具組立・修理、衣服の仕立、大工、調理師など、職業で分類した全20部門の技能者が対象。都道府県知事や事業者団体などの推薦を受けた候補者の中から、技能者表彰審査委員の意見を聴いた上で、厚生労働大臣が決定する。平成16年(2004年)度までは、満35歳以上でなければ推薦を受けることができなかったが、平成17年(2005年)度からは年齢制限が撤廃されたそうだ。卓越した技能を有する人を認定することで、技能の発展と後継者の育成に資するこの制度、きちんと続けて欲しい。日展のように 審査の過程にさじ加減 が出るなどの疑惑が出ることなどないようにしないと賞の価値が維持できない。

2013.11.26 『横綱対決』

大相撲九州場所はおもしろい場所だった。大砂嵐に遠藤、若い力士が話題をつくった。遠藤は期待ほど勝ち星が上がらなかったが、星はそう簡単にはいい具合に運ばない、ということを拙速に幕内力士になった遠藤に思い知らせた。エジプト出身の大砂嵐は14日め、ブラジル出身の勢に負け、千秋楽に賭けたが勝ち越しならず。横綱昇進を目指す稀勢の里は両横綱を破り、千秋楽の白鵬、日馬富士の優勝決定を決める結びの一番の場面をつくった。来場所、13勝以上の星で横綱昇進ラインをクリアする。勝負はこういったハラハラドキドキの場面を観客が期待している。力士当人たちにとっては大変なことかもしれないが、相撲というショウビジネスだから、こういった場面は大歓迎だ。大相撲が面白くなって来た。来場所も期待したい。

2013.11.25 『秘密』

他人に知られたくない情報を隠すことを秘密という。秘密にしておくことで都合が悪いことを隠し、こちらの優位な状況を作り出す。特定秘密保護法案の審議が行われているが、国政を行う上で都合が悪いことを隠すための法律が成立しようとしている。国の情報は国民のもの、のはずなのに、これを法的に国民に解放しない、という不条理な法制化を自民党が数の論理で推し進めようとしている。国際的に見てもそんな国は無い。国家が情報を隠ぺいすると、原発安全神話が3.11のあの事故を引き起こし、その後の安全対応を知らされなかったような大変な事態を引き起こすことにつながってしまうのだ。国民の知る権利を無くしてはならない。

2013.11.24 『男女平等105位』

男女平等の国別ランキングで日本は105位、という発表があった。調査対象は136か国というが、2006年は80位、相当後退している。評価指標は、経済・政治・教育・健康の4つ、日本は経済と政治がネックらしい。女性の政治家が少ない、企業の女性管理職が少ない、賃金の男女間格差、などが問題だとか。特に女性政治家の数は世界で最低レベルらしい。男尊女卑、ってわけでもないけど、日本の文化がそうさせているのだ。男女雇用機会均等法などができて、女性に対する仕事での差別などが法律で禁止されていても、男性側に根強い日本のしきたりの意識がある以上、そう大きくは変わることはなさそうだ。教育水準が世界で91位という評価のほうが気にかかる。国づくりは教育にかかっているのだから。

2013.11.23 『土葬から火葬へ』

平成天皇の葬送様式を宮内庁が検討し、11月14日発表した。それによると、伝統的な土葬による方式から庶民と同じ火葬方式とし、皇后様の墓の位置は隣り合わせた同じ敷地にするという。この決定に当たっては、天皇のご意思が強く表れているのだそうだ。天皇は、国民生活への影響を極力減らすことを望んでのことらしい。陛下は同じ墓への合葬を希望されたそうだが、皇后陛下が恐れ多いということで辞退されたとのことだ。災害地に見舞いに行かれた時には膝を折ってお年寄りに話しかけられたり、障碍者施設に訪問されたり、常に国民目線で行動されている天皇・皇后陛下らしいご判断だ。宮内庁もしきたりに縛られることなく、こういった時代の波を判断されたことを評価したい。

2013.11.22 『雷門の大提灯』

東京のシンボルといえば、新しいところでは東京スカイツリー、このスカイツリーもここ雷門あたりから見ると歴史と最先端を重ねてみることができる。浅草寺は数ある東京のシンボルの中でも観光客の数も群を抜いている。浅草寺の雷門は記念写真の最高のスポットだ。ここに吊り下げてある大提灯は高さ4メートル近く、直径3メートル以上もあるそうだ。重さ700キロもあるという。実はこの大提灯、10年ごとにつくりかえるそうだが、53年前に当時の管主が松下幸之助さんにお願いしたところ、松下電器が奉納してくれたそうだ。以来10年ごとに奉納、社名がパナソニックになった今でも提灯の名盤には“松下電器”と入っている。パナソニックが創業の精神をたいせつにしているのだという。立派なことだ。

2013.11.21 『福島県民の怒り』

福島市の市長選挙で現職の市長が新人に敗れた。震災後初めて行われた選挙で住民の不満が爆発した、というマスコミの見方だ。除染した後の汚染物がうまく処理されていない、とか計画通りに除染が進まないいらだちかもしれない。当選したのは環境省の元職員だ。福島市の他、郡山市、いわき市でも現職が敗れた。福島の3大都市がこぞってこの現象、住民の不満がくすぶっている。東京電力の不祥事(東電だけではない原発を推進してきたすべての政府・団体の不祥事)の影響が地方都市の政治を変えた。

2013.11.20 『変化』

セブンイレブンが初めて生まれたのが、40年前の11月18日、東京の江東区に誕生した。アメリカのセブンイレブンを日本でコピーして実現したのが、イトーヨーカ堂社長だった鈴木敏文氏、大ヒットした。今や全国に他の会社の店舗も含めて5万店舗だ。コンビニ業界は、変化の連続だった。今や社会インフラの機能を持つようになった。市民の生活様式もずいぶん変わった。変化=イノベーションが常にあった。多くの人は変化を恐れる。できれば変化はしたくない。しかし、コンビニというくらい便利性の追求、味の追求のために、お客さんのニーズを常に聞く、ニーズの先取りをする、変化がこの業界をつくって来た。セブンイレブンの100円コーヒーーは筆者も良く買う。1年間で2億杯のコーヒーが売れたそうだ。コンビニの裏にはその弊害もある。こうこうと夜中でも点いている電気、青少年のたまり場となている店先。ま、いろいろあるが、多くの国民は利便性を認めている。

2013.11.19 『社会に貢献する企業』

いつも、企業の不祥事ばかり書いているが、そういう企業ばかりでは無い。三方良しを実践している企業のほうが多い。企業の儲けは、当然の務め。その儲けたお金をどうやって使うかで明暗が分かれる。儲けた分納税するのは当然の務め。そして社員にボーナスや昇給で還元する。そして新しい技術開発や製品開発に投資する。培った技術やサービスで地域貢献をする。そういったことを着実に実施してる企業のほうが実は多い。しかし、マスコミはこういったことを報道しない。不祥事があればその企業を総攻撃する。こういったマスコミの体質も大いに問題ありだ。社会は企業のそういった面ばかり見せられるから、企業は金の亡者で悪者、みたいになってしまう。企業を目の敵にしている政党もある。いい事はきちんと認め、悪いことをした時は早く立ち直るように上手に応援しなければならない。

2013.11.18 『和の精神』

11月7日、ソユーズで国際宇宙ステーションに向かい、4回めの宇宙飛行をしている若田幸一さん。6か月もあの広い宇宙の中の、あの狭い空間に滞在する、というからすごいことだ。茨城県つくば市にある 筑波宇宙センター に実物大模型があり、見学できるようになっているが、実際に入ってみて、そう思う。強靭な精神力と体力と、頭脳が無ければ勤まらない仕事だ。英語でのコミュニケーション力も必要だ。今回の飛行では船長(コマンダー)としての役割を担うそうだ。若田さんはここで“和の精神”を重んじたマネジメントを行うという。論理思考の流れで進んで行く 宇宙開発技術でも、そこに乗り組むパイロットたちは生身の人間、そこにチームワークを発揮するための仕掛けとして“和”が重要と判断したようだ。地上のクルーもその考え方に共感しているという。日本型“和の精神”、その奥義を 見せつけてもらいたいものだ。

2013.11.17 『ガチャガチャ』

昔、駄菓子屋やデパートのゲームコーナー、祭りの屋台などにガチャガチャが置いてあった。お金を入れてレバーを回すと、ガチャ・ガチャ・ストンとカプセルが落ちる仕組みだ。カプセルの中からいろいろな色や形の消しゴムやおもちゃなどが出て来て、こどもたちは何が出るかワクワクしてカプセルを開けたものだ。今これが街中に置かれ大人が楽しんでいる。秋葉原のフィギュア店の前など所狭しとこの機械が並び、若者やおじさん、おばさんまで100円を入れてギリ・ギリ、ガチャ!とやっている。フィギュアにもいろんなものがあり、 今人気なのは フチ子さんと言って、コップの淵などに置けるフィギュアだそうだ。200円で赤い羽根の缶バッチが出るガチャガチャを置いた社会福祉協議会が寄付金が増えた、などの事例もある。まだまだ、いろんな種類が登場しそうだ。

2013.11.16 『足るを知る』

自分にあるものを認め。無いものを欲しがらない。という仏教の教えだ。今に満足し、それ以上を求めない、ということとは違う。欲望の呪縛に駆られて悲観する様を戒めたものなのだ。経営コンサルタントなどは、儲けのためのテクニックを授けるのが仕事だから、このことばには批判的な人が多い。こういう人ほど、足るを知って欲しい。足るを知った上で自分らしい大きな夢を持ち、精進して行く。自分は自分であり、他人とは違うのだから。等身大の自分からキラっと光るものが産まれる。

2013.11.15 『サンライズ出雲』

出雲大社に女性観光客が急増しているそうだ。今年春から急激にネットの検索件数が増えているという。神話の里で縁結びを願う乙女心か。“サンライズ出雲”という寝台列車で行くのが人気。品川駅を22時に出発すると、朝の9時18分には出雲駅に到着する。今年は60年ぶりの遷宮の年ということで、人気にも拍車がかかっているようだ。出雲大社でお参りし、縁結びの箸をお土産に買う。片方に自分の名前を入れてもらい、願いが叶ったら相手の名前を入れて一対にするのだそうだ。夢がある。こうやって半年後に結婚できたカップルがお礼参りに行く、などあるそうだ。宿泊は美人の湯、玉造温泉でお腹を満たし、肌を美しくするのが女性客の人気らしい。

2013.11.14 『左手のピアニスト』

館野泉さん(76歳)が全国で 左手だけのピアノコンサート を開き、感動のステージを届けている。数多くのCDを出し、国際的なピアニストだった館野さん。10年前に脳出血を患い、半身附随となった。失意の父親に対し、バイオリニストの息子が、イギリスの作曲家が書いた“左手のためのピアノ曲”の楽譜を自宅のピアノの上に置いておいたそうだ。これを見た館野さん、以来左手に希望を見出し、猛練習を 重ね、左手に可能性を見出し、左手1本で演奏を完成させた。館野さんのためにピアノ曲を作曲する音楽家が居るそうだ。まさに MUSIC FOR ALL、 障害が有っても無くても、大人でもこどもでも、日本人でも外国人でも、音楽を享受する権利があり、音楽が人々に生きる力を与えるのだ。

2013.11.13 『なめんなよ』

茨城県広報広聴課が「なめんなよ茨城」キャンペーンを展開している。全国の県別人気度ランキングで最下位を争ってることが、県庁や県観光行政にとっては困ったことになっているらしい。ところが、県議会や県民から賛否両論の意見が出ているという。筆者が住む地元だけに複雑な思いだが、「別にそこまでしなくても…」という派かな?人の評価なんてそんなに気にしなくても、やれることを淡淡とやっていればいいんじゃない?ということだ。茨城県出身の有名人を大量に広告に出したところで、一時的な人気取りになるだけだ。そういう行為そのものがあか抜けた行動とは言えないのに。11月8日にこのブログに書いた“野暮”な行為だ。有名人をいっぱい出したところで、筆者なんか「それがどうしたの?」と思ってしまう。茨城は茨城らしくあればいいのだ。

2013.11.12 『三方良し(さんぽうよし)』

売り手の発想だけの商いでなく、買い手が心の底から満足し、更に商いを通じて社会の発展や福祉の増進に貢献しなければならない、という三方良しの精神が近江商人の哲学だ。『売り手良し、買い手良し、世間良し』とした。江戸時代明治維新以前、今の滋賀県は近江と呼ばれており、この近江を本拠地として地元の特産品を中心に全国各地へ行商に出かけ活躍した商人を近江商人という。現代社会、産地偽装や脱税や手抜き工事をするような 企業には爪の垢でも煎じて飲ませたい。株価だけのために企業買収するような輩にも爪の垢を煎じたい。日本型商売<ビジネス)にはこんなに優れた文化があったのだ。

2013.11.11 『冬将軍』

11月7日は24節季の立冬(りっとう)だった。暦の上では冬、気温がだんだん下がって来た。11月2日には近畿地方で木枯らし1号が吹く冬型の西高東低の気圧配置になった。シベリア寒気団の影響で強い北風が吹くことを、冬将軍というが、このことばはナポレオンに由来しているという。ナポレオンは連戦連勝していたが、ロシアでは寒さのために敗戦してしまったそうだ。そこでフランスでは冬将軍と表現したらしい。冬将軍は国際用語だったのだ。今日は寒気団が南下の予報、北海道と日本海側で雪の予報だ。大雪は北国の人たちの生活に悪影響を与えることが多い。災害が無い冬であって欲しいと願っている。

2013.11.10 『ことばの魔術師』

10月28日、作詞家の岩谷時子さんが97歳でお亡くなりになった。越路吹雪さんの付き人からスタートしたそうだが、彼女が歌った曲、「愛の讃歌」「サントワマミー」を作詞した。訳詩だが、実に味のある歌詞だ。筆者の大好きな加山雄三さんの曲、「君といつまでも」「お嫁においで」「旅人よ」など、歌っていて心にしみる詩だ。レコード大賞を取った相良直美さんの「いいじゃないの幸せならば」も、ことばの力を感じる。岸洋子さんの「夜明けのうた」も情景が素晴らしい。1300曲ほどの世に出た曲を作詞した岩谷さんは、音楽文化の振興のために平成21年に「岩谷時子音楽文化振興財団」を設立、翌年には「岩谷時子賞」を創設した。“ことばの魔術師”は後進の育成にも力を注ぐという大きな仕事をした。文化功労賞をもらうような人は生き方も違う。

2013.11.9 『ハラール・ビジネス』

大相撲力士の“大砂嵐”はエジプト出身の人気力士。イスラム教徒の力士だ。イスラム教徒は敬虔な信仰心を持ち戒律をきちんと守った暮らしをしている。代表的なのが食事だ。豚肉とアルコールが受け付けられないから、相撲部屋でも特別な措置をしているという。クール・ジャパンプランの効果も有って、日本を旅行するイスラム圏の観光客や留学などで日本に滞在するイスラム圏の人が増え、食事面でさまざまな工夫をするレストラン、ホテルなどが増えているという。イスラム教徒向けの許された食材を「ハラール(許されたというアラビア語)食」というそうだが、ここにビジネスの種を見出す人がいるらしい。イスラム教徒向けの食材の普及を目指す日本ハラール協会などで普及活動を行っているそうだ。

2013.11.8 『粋』

その昔、ヒデとロザンナが歌った「粋な噂」という歌が有った。“粋な計らい”、“粋に感じる”、“粋だねぇ”などと使うが、粋と言えば江戸っ子気質に代表されるだろう。 粋の反対語は野暮(やぼ)だ。“野暮なことをする”、“野暮な奴”、“野暮ったい”などと使う。野暮よりは、粋のほうが良いに決まっている。しかし、粋はなかなか、そうしようと思っても事はそんなに簡単には行かない。粋にしたつもりでも、転じて野暮になってしまうことが多い。周囲を見ると、粋に生きている人がいる。その人は、服装や態度が小ざっぱりしている。妙に人に媚びない頑固さがある。しかし嫌味が無い。人を気持ち良くさせる。人を惹きつける色っぽさがある。などなどだが、現代社会ではこういった風情がどうも少なくなって来ていて少し寂しい。歩きながらスマホを使っている人や、電車の中で化粧をしている人は野暮の部類に入る。

2013.11.7 『クール宅急便』

クロネコヤマトの大和運輸が提供するサービス、クール宅急便、とても良いネーミングの商品だ。時代を先んじた商品名は、その商品の代名詞になるが、“宅急便”もそうだ。他社の宅配便のことを“宅急便”と言ったりする。、“クール宅急便”もそうだ。大和運輸のアイディア商法はすごい。新鮮な食材を相手先に届けたい、といったニーズに応えたこの商品、しかしクールに出来かねる事態が現場の作業をしていた元従業員の告発で判明した。クール便は普通の宅急便よりも代金が高くても利用したい顧客の希望がある。それが 現場では守られていないケースが有ったというもの。今世間を騒がせている食材偽装に似たサービスの偽装だ。社員からの内部告発が無ければ会社側も管理の不徹底を見抜けない、なんて最低の管理体制だ。常に顧客の目線で業務がきちんと遂行されているか、をコントロールするのが管理、というものだ。クールならぬ、ホットな気持ちでいいサービスを提供して欲しい。

2013.11.6 『デザイナー・ベビー 』

えっ?デザイナーとベビーがどうして関係あるの?と思うが、何と赤ちゃんが、人間がデザインした通りに足が速かったり、頭が良かったり、イケメンだったりという特徴のあるように産むことができるのだそうだ。受精卵の段階で遺伝子操作をする技術だそうだが、本来は遺伝的疾病を回避するために研究されてきたのだそうだ。何かSFの世界のようなことが現実に起こっている。米国ではこの技術が特許として認められた。親が望むから、といってこういった操作がイノチに吹き込まれることには倫理的な問題がある。これから 世界中のいろいろな場で議論されるだろうが、実際にそういった人間が産まれるのも遠いことではないだろう。

2013.11.5 『木枯らし1号 』

11月4日、近畿地方で木枯らし1号が吹いた、と大阪管区気象台お天気相談所が発表した。昨年より6日遅いそうだ。24節季の霜降(10月23日ごろ)から冬至(12月22日ごろ)の間に、冬型の気圧配置となり、最大風速8メートル以上の 北よりの風、というのが木枯らし1号の定義だそうだ。この条件を概ね満たした最初の日に発表されるとのこと。
11月に入り、年賀状が発売され、デパートではお歳暮商戦が始まり、師走ムードがこれから一段と加速される。そろそろ早いところではクリスマスのデコレーションなどが始まるだろう。1年が経つのが速い、と思うのは年齢を重ねた証拠らしいが、ほんとうに今年もあっという間に終盤だ。午年はすぐそこまで来ている。因みに、気象庁から木枯らし1号の発表があるのは、近畿地方と東京地方のみとのこと。東京地方では今年はまだ発表されていない。(後日記:東京地方には11月11日、木枯らし1号が吹いた)

2013.11.4 『日本一 』

いろいろな日本一が有る中で、昨夜の東北楽天の日本一はひときわ感動が大きい日本一だった。東北出身のせいかもしれないが、楽天の勝利が胸を熱くするこの1年だった。東北に球団が設立されて9年目、待ちに待った日本一だ。大震災で大きな被害が出た東北の人々に、「雀の涙だけど生きる勇気を与えられたのでは」、と星野監督がインタビューで語った。仮設店舗で応援する人たちも映像で流された。きっとみんなが涙したに違いない。おそらく球史に残るであろう今年の日本シリーズ、劇的なシーンで終わった。来年もきっと多くの感動シーンを各球団が見せてくれるだろう。

2013.11.3 『おせち料理 』

今年もおせち料理商戦が始まった。トレンドは、“つくるより買う”という触れ込みで、一流料理店や料亭の味など、なかなか普段では食べられない食材を使用したもの、ということで、3段重ねのお重で2,3万円はザラ、10万円もするものまである。飛行機の切符よろしく、“早割り”などというものもあり、「10月中今なら9500円割り引き」などの宣伝が行われていた。ところで、一流ホテルのメニュー偽装や産地偽装などがまかり通る昨今、ほんとうに大丈夫だろうか、と思ってしまう。いや、その位は仕方ない、と思って買うか、だ。だいたい筆者はおせちを買う、などという発想が無いから偽装に騙されることはあり得ない。わが家の黒豆煮は自宅の菜園で採れた丹波の黒豆を煮て、煮物の里芋も自家製だ。

2013.11.2 『中国でテロ?』

驚いた。あの天安門広場で車が炎上している。中国当局はすぐさま周囲を封鎖し、取材規制をし、日本の正午のNHKニュースで放送したこのニュース映像がその場で、見られないようにノイズが入った。何と異常な反応と情報を隠ぺいする体質。ネットに投稿された現場の映像などもすべてプロバイダーから削除された。見られないとなると、見たい、と思う人間の心理。そのうち、天安門事件のように情報が流出するものと思うが。その後次第に公開される事件の詳細。なにがほんとうかわからないが、当局はウィグル族のテロと断定したようだ。ウィグル族と言えば漢民族に支配されている民族の誇りが爆発して、さまざまな弾圧が中国当局から行われ、当局にとって、目の上のコブのような存在なのだろう。テロと決められたことによって、ますます民族弾圧による人権侵害が加速されるに違いない。

2013.11.1 『偉大な指導者』

不滅のV9巨人を指導した打撃の神様、川上哲治さんがお亡くなりになった。球界からは惜しむ声があがった。O・Nから原監督まで、偉大な指導者の訃報に哀悼の意を表した。10月30日の日本シリーズの東京ドームで黙とうで冥福を祈った。ジャイアンツの選手たちは喪章をつけて、試合に1点差で勝った。組織を率いる指導者の存在は大きい。川上さんは偉大なバッターであったと同時に、偉大な指導者であったことを誰もが認める。彼は若い選手を育成し、個々に声を掛け、選手がヤル気を起こし、育って行くのを見守った。偉大な指導者は人を育てる見本のような存在だったのだ。

2013.10.31 『聞く力 』

阿川佐和子さんの著書「聞く力〜心を開く35のヒント」が売れている。彼女のテレビ番組を見ていると、実に上手に相手の話を引き出している。思わず話したくなる聞き方だ。“聞き方”という字よりも“聴き方”という字を使ったほうが良いかもしれない。相手の気持ちを察してその気持ちを理解しようとするから、話し手もついつい前のめりになって話してしまう、という流れだ。誰でも、自分の話に興味を持ってくれ、面白そうに聴いてくれたなら、つい話してしまうだろう。阿川さんはそのことに長けているのだろう。“聴”という漢字を分解すると、4つのパーツから出来上がっている。耳、十、四、心、この4つのパーツをつなげて読むと、“ミミをトオシテ、ココロでキク”と読めるのだ。

2013.10.30 『コーポレート・ガバナンス』

9月27日には鉄道会社の不祥事を、10月7日には銀行の不正融資をテーマにこのコラムを書いている。懲りもせず、また企業の不祥事、今度は名門ホテル業界の社長が引責辞任に追い込まれた。10月7日の時には、みずほ銀行の副頭取しか出て来ないことに腹を立てたが、昨日の頭取会見では6か月の報酬カットだとか、社会をバカにした態度。反省の色なし。開いた口がふさがらない。阪急阪神ホテルズの場合はレストランのメニュー表示の偽装、最初は社内の連絡不徹底などと現場に責任をなすりつけていたが、調査が進むにつれて会社ぐるみの偽装工作が判明、結果社長の引責辞任だ。コーポレートガバナンス、 などと経団連や日経連などの経済団体が声を大にしてCSR強化を叫んでいるのに、情けない。消費者がこういった企業の製品を買わない、利用しない、と糾弾して行くしか無い。

2013.10.29 『あまロス』

変なことばが流行るが、そのことばも何回か聞いていると耳になじむ。「あまロス」とは、NHKの連続朝ドラ「あまちゃん」が9月末で終了し、その番組に浸っていたファンが喪失感を抱く現象のようだ。Lostあまちゃん、という意味らしい。そういえば筆者もあまちゃんの大ファンだった。あまロスの仲間なのかもしれない。毎日欠かさず見ていたし、何とあの海女のシーンが撮影された岩手県久慈市の小袖海岸まで足を運び、近くの種市高校の潜水実習棟まで見たのだ。その次の連続ドラマ「ごちそうさん」も見てはいるが、面白いけど、あまちゃんのインパクトには及ばない。今年の紅白歌合戦では、あまちゃん出演者が登場し、番組挿入歌を熱唱するのでは、などという下馬評もある。NHKが視聴率稼ぎにやることは間違いなさそうだ。ジェジェッ!楽しみだ。

2013.10.28 『自己標的バイアス』

友人にメールを出したが、返事が来ない。もしかして自分はその人から嫌われているのかもしれないと思ってしまう。友人がひそひそ話をしている。もしかして自分の悪口を言っているのかもしれない。そんなふうに自分がどう思われているのか、異常に気になる。そういうのを自己標的バイアスという。ありがちなことだが、最近の若い人にはこのような不安心理を持つ人が多いようだ。これを防ぐには、(1)自分に自信を持つために自分自身を認める。そのために自分の長所をできるだけ書き出してみる。(2)ネガティブな表現をやめる。お金があと1万円しか無い、と思うより、まだ1万円も有る、と思う。(3)他人 からこう思われたい、という呪縛を無くす。ありのままの自分で居る。この3つを実行すればいいそうだ。



2013.10.21 『ハロウィーン』

ハロウィーン(Halloween, Hallowe'en)は、毎年10月31日に行われる。商業主義で日本に導入されたから、意味など関係なしにかぼちゃをくりぬき、とんがり帽子をかぶって、こどもたちが家々を巡回し、などとイメージされている。この祭り、古代ケルト人のお祭りが起源と考えられているそうだ。ケルト人とは、中央アジアの草原から馬と車輪付きの乗り物(馬車)でヨーロッパに渡来した人たちを言うそうだ。もともとは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事。これがアメリカで民間行事として定着して、本来もっていた宗教的な意味合いはほとんどなくなり、日本に伝来したものらしい。カボチャの中身をくりぬいてランタンを作って飾ったり子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする風習は、どうやら米国で考案されたもののようだ。日本でも近年になって10月初めからお菓子屋さん、花屋さん、レストラン、おもちゃ屋さんなどで秋の深まりとともに、紅葉色の飾りが多くなる。クリスマスなども、意味はともかく、賑やかに過ごすことに意味がありそうなので細かいことは言わないで、楽しむことにしよう。

2013.10.20 『広島ファン』

セ・リーグのクライマックスシリーズでファンを熱狂させた広島カープ。かつては日本一に輝いたのだが、長い成績低迷に苦しみ、今年はCS(クライマックスシリーズ)の切符を得た。残念ながら日本シリーズ出場はジャイアンツに決まったが、この広島、地元以外の球場でも観客動員数が好調で、今までまったく広島に縁が無かった若い世代、中高年世代、シニア世代にファンを増やしているというからすごい。各球場の試合は赤のユニフォームで埋め尽くされ、独特の応援スタイルを繰り広げる。お金が無いから高いギャラで選手をスカウトできない。選手の年俸は安い。生え抜きの選手で戦って来た。そういう美学に日本人は弱いのかもしれない。弱かったチームが這い上がって常勝のチームに体当たりして勝って行く、という応援したくなる構図が出来上がって来た。♪カープ、カープ、カープ広島、ヒロシ〜マ〜カープ!筆者も応援したくなるのだ。

2013.10.19 『ななつぼし』

JR九州が豪華寝台列車を製造し、「ななつ星」と命名した。この列車が10月15日に初運航した。この豪華寝台列車、2人で3泊4日の旅が76万円から110万円というから安くはない。このプラン、50代から60代に人気があり、抽選の倍率が76倍というからすごい。製造費もまたすごい。7両1編成の製造コストが30億円だそうだ。JR東日本や西日本もこういった計画があるという。何やら国内には100万円以上の買い物ができる富裕層が100万人以上居るらしく、こういった富裕層相手の商売らしい。ちょいと筆者には関係の無い話のようだ。

2013.10.18 『政治家のエゴ』

政治をウォッチしていると、権力を手にした政治家のエゴが市民のほうを向かないで自分の都合で行動するのを見ることがある。選挙で市民から選ばれたのを忘れたかのごとく、勝手気ままな論理を振りかざす。日本だけかと思いきや、今のアメリカの議会紛糾がまさにそれだ。アメリカの国家財政が破たんするかもしれないというのに、共和党の内紛がアメリカの信用失墜の危機となり、やがて世界経済への影響が懸念されている。今や米国民の74%が共和党を批判し、57%がオバマ大統領を批判しているというから、重症だ。アメリカの騒動を横目に、国際舞台での発言力を強めようと虎視眈眈と行動している 経済発展国もあからさまに見え隠れする。政治は、政治家のエゴのためにあるのではなく、国民(市民)が幸福になるためにあることを忘れたらいけないのだ。

2013.10.17 『猛烈台風』

10月15日夜から16日にかけて、日本列島を台風26号が駆け抜けた。10年に1度の強い風、との予報どおりのすごい風だった。関東地方では最接近が朝の通勤時間帯だった。各地の小学校や中学校では、15日の帰宅時に翌日の休校を決めていた。伊豆大島では山肌が大きくえぐられた土砂災害で甚大な被害が出た。人間は自然を前にした時、あまりにも弱く無防備だ。自然の力がすごすぎる。雨や風などを相手に、何も成すすべがない。いざ自然が暴れだすと、すべての社会活動がストップしてしまう。それなのに、経済活動を優先させた、偉そうな人間の行動が自然を冒涜したものになってしまう。目先のことより、遠い将来を見据えた行動が必要なのに。

2013.10.16 『アンパンマン』

アンパンマンは子どもたちの人気のキャラクター。そのアンパンマンを生み出し、40年以上子どもたちに夢を与え続けて来た やなせたかしさんが10月13日に亡くなられた。94才だった。昭和36年(1961年)には「手のひらを太陽に」を作詞し、NHKのみんなのうたで放映され、大きな反響が有った。このうたは、小学校の音楽の教科書にも掲載され、子どもたちに歌い継がれて来た。この歌にも、アンパンマンにも、負けないで強く生きること、偏見や差別をしないこと、自由や平等、正義などが表現されている。こどもたちがうたう歌だが、歌詞をじっくり見ると、大人でもハッとさせられるフレーズが多い。♪そうだ うれしいんだ いきるよろこび たとえ むねのきずが いたんでも 〜 なんのために うまれて なにをして いきるのか… こどもには難しい歌詞が続く。アンパンマンのうたを題材にして、学校の先生たちに人権問題の講演を行ったことがある。実に深い詩だ。やなせさんは、こどもにも容赦はしない、と発言している。歌が世に出た時に評論家は良い評価をしなかったという。やなせさんは、僕の評論家は2,3歳の幼児だよ、と言ってのけた。まさにその通り、こどもたちに長年にわたって愛される人気の作品となった。

2013.10.15 『乾杯条例』

各地で“乾杯条例”がつくられているという。条例といっても罰則規定など無い、地元産物の拡販のための条例だ。産物とは、乾杯をするためのお酒を日本酒にしよう、焼酎にしよう、ワインにしよう、という条例だ。たいがい居酒屋に行って、とりあえず乾杯!となった時は筆者もまぎれもなくビールになる。全国的なそういった現象に地元酒蔵がこれを何とか阻止して地元産の日本酒や焼酎やワインなどで乾杯してもらおう、という作戦だ。嗜好品に対して条例などで攻めるべきでは無いよ!といった意見があるが、地元経済の活性化のためにはいいことだ。

2013.10.14 『社会生活能力』

OECD(経済協力開発機構)が調査した“社会生活能力調査(成人力調査)”で、日本が読解力と数的思考力で世界一になったそうだ。16歳から60歳までの人を対象に調べたのだそうだ。4年前には読解力で8位、数的思考力では9位だったというから、 この4年間で何が有ったのだろう。文部科学省では、今まで蒔いてきた種が実を結んで来た、ということで素直に喜んでいるそうだ。利便性に慣れて来た現代人はほんとうにそんな力が有ったの?と疑問になることがある。周囲の人たちに2桁の暗算をやらせると間違う、漢字や文章が書けない、など結構遭遇する。学校でいくら偏差値が高くても知識レベルのこと。大事なことは、知恵を働かせ、物事を考え、生きる力を見に付けていること。教育は次代を担う人材(財)を育成する重要な機会、人は育成されて育ち、それをつないで歴史がつくられる。

2013.10.13 『メロディライン』

メロディラインと言えば、カラオケの伴奏などでいろいろな楽器の音の中に、その歌のメロディーが聞こえる主旋律、その音の並び(う〜ん、うまく説明できない)のことを言う。コーラスでメロディラインを歌う、などと使う。今日の話題は軽井沢のメロディラインの話。群馬県が北軽井沢の道路に、速度規制のために設置したメロディライン、車が走行すると、道路につけられた溝により、「おお牧場はみどり」の曲が聞こえるというものだった。カーブなどを通過する時にビー、ビー、ビーと聞こえる時があるが、あれだ。直線道路などでは、3・3・7拍子に聞こえるところもある。群馬県が1500万円かけてつくったが、1年あまりで撤去の運命だそうだ。観光客などには好評だが、地元の生活者には、“うるさい”と苦情だ出たそうだ。そりゃそうだ。毎日同じ曲が聞こえたら、生活者にはたまらない。1500万円を無駄にする前に気付くことが必要だったのに、行政の仕事ってそんなにあさはかなの?。

2013.10.12 『オリンピックへの期待』

10月10日は、49年前の東京オリンピックの開会式の日だった。晴れの特異日ということでこの日が選ばれたのだそうだ。経済発展に成功し、首都高速を完成させ、東海道新幹線を開業させ、戦後の立ち直った豊かな日本を世界にアピールする絶好のチャンスだった。体操、重量上げ、バレーボール、陸上など、国内選手の活躍が国民を熱狂させた。あれから56年を経て2020年の東京オリンピック。時代は大きく変わった。どんな大会になるか楽しみだ。東京都は準備のための副知事を一人増やし、政府は特命担当大臣を任命し、準備が始まる中で、社会の様々な立場の人から期待がかかる。招致活動のクライマックスの時のような、国民の思いをひとつにするチャンスでもある。大会実施までのプロセス、そして大会の感動場面を通して新しい文化の構築を期待したい。

2013.10.11 『英語が口から飛び出す』

最近の英語教材のコマーシャル、テレビではあまり見ないが、ラジオ(特にFMラジオ)、新聞、週刊誌などがすごい。有名プロゴルファーが、イヤホンを耳に着けていただけでペラペラになった、聞いているだけで英語がすぐにしゃべれる、など楽をして上達できる、というものだ。何かダイエットのコマーシャルと同じだ。お茶が流行ったと思えば、バナナ、次には玉ねぎ、などなど次から次に食品やサプリメントが出て来て、みんながすぐ飛びつく。しかし、英語もダイエットも、そんなに苦労しないで成功したら、たまったもんではない。要は基礎をしっかり固めないで上べだけ取りつくろっても本物にはならない。 一時しのぎになるだけ。だから英語教材業者もダイエット業者もいつまでも儲けの種が転がっているのだ。英語もダイエットもちゃんと取り組んだほうが良い。しかし、簡単な方法などという王道は無いことを知らないといけない。淡々と基本を身に付けて行くことだ。

2013.10.10 『シライ』

体操ニッポンの復活かと思わせる先の世界選手権のワンツーフィニッシュ、感動の舞台だった。ここに若干17歳の新星、白井健三君。床運動と跳馬で見せてくれた。ひねり技は、見ていても、どうなってんの?といった感じで。よくわからないくらい良くひねる。このワザはまだ誰も成功させていなかったので、“シライ”の名前が付いた。17歳のあどけない少年の顔立ちのどこにその闘志があるのだろう。と思いきや闘志などというものではなく、ステージを楽しむ少年の姿だ。いつもの練習のワザを貪欲にこなす姿が有った。高校2年生ということは、来年受験、勉強も大変だろう。彼はスイッチの切り替えが上手いそうだ。自分でやる、と決めたことは徹底してやるのだそうだ。これ、日常生活でもわれわれ一般人が必要とすりことだ。前のことをくよくよ考えたりしない。今ここから出発して、持っているものをすべて出し切る、という心構え。17歳の少年から大いに学ぶところだ。

2013.10.9 『ウエアラブル端末』

カタカナで書くと読みにくいが、wearable terminal と書いたほうが分かりやすいかもしれない。携帯端末の発達は留まるところを知らない。スマホの進化はどうも人間を今までの習性から、あまり良くない方向に行動させているような気がしてならない。日本でも欧米でも、歩きスマホが問題になり、人々は歩きながら情報のやりとりをする行動特性になり、世界的な問題になっている。危ないからだ。交通事故に遭ったり犯罪に巻き込まれたりの事件がひきも切らない。電車に乗っても。座っている人、立っている人、鳥小屋のブロイラーのごとく、みんな同じ格好でみんな親指で画面をなぞっている。このスマホの機能がメガネ型や腕時計型になって活用できるようになったのが、ウエアラブル端末だ。スマホが悪い作用ばかりではない。医療や福祉などの現場で今までに無かったサービスを提供し、恩恵に預かる人のほうが多い。しかし、便利な機械の裏側にはその分だけ副作用も内在する。うまく付き合うことが必要だ。携帯電話を持つだけで十分で、スマホを持ってない筆者のひがみかもしれないが。

2013.10.8 『うたの力』

歌、唄、唱、それぞれの字にはそれぞれの意味があるだろうが、筆者は“うた”と記述したい。カラオケに行って歌う。 これはあまり好きではない。仲間と一緒に行って楽しむのはいいものだが、ただただ自己満足で終わる場合が多い。みんな で一緒に歌う歌声喫茶というのがある。その昔流行した。今でも中高年の人気スポットになっているところもある。 みんなでひとつの空気をつくり、時間や思いを共有するのが良い。時々高齢者ホームにギターを持って行ってうたごえ の会をやる。おとしよりの思い出のうたを歌い、それにまつわる思い出の話を引き出す。その時代の情景が見えて来る。 うたの力を感じるひととき、長い人生のひと幕を垣間見、生きるエネルギーをたくさんもらって帰る。

2013.10.7 『不祥事』

企業のブランドについて書いたばかりなのに、そのブランドが崩壊する事件が起きた。M銀行の副頭取が頭を下げる事態が大きく報道された。何で総責任者の頭取が出て来ないのだろう。客をバカにしている。つい先日は相次ぐT電力の汚染水漏れ、懲りない謝罪会見に福島県民他、国民はあきれている。米の産地偽装をした関西の米業者、中国産を国産と偽り、加工米を家庭用に販売した。浜松のウナギ養殖業者、国産として東南アジア産を販売。JR−H、保線の仕事を怠り、列車の脱線事故が相次いだ。米やウナギは消費者が買わなければそれで済むが、公共交通や電力はそうは行かない。無ければ生活できない。 常に金や権力に弱い企業体質。何度も書いているが、企業は社会の公器、法令を守り社会に貢献する姿勢が第一だ。

2013.10.6 『一筆啓上』

大きな文房具屋さんに行くと、便箋や封筒コーナーには所せましという具合に、様々な便箋、特に一筆箋が豊富に並べられている。封筒とのセットもある。その近くには種類も豊富な筆ペンコーナーもある。情報を伝える手段がメールやネットになって、肉筆はほとんどなくなってしまった。今肉筆の手紙が人気なのだそうだ。大きくて立派な便箋よりも、一筆箋のような一言簡潔に書く、というタイプに人気が集まるのだろう。値段も求めやすい。肉筆の手紙をもらった時の嬉しさは想像できる。メールで「ありがとう」よりも、届くまで時間がかかっても手書きの心のこもった「ありがとう」のほうが千金の価値がある。

2013.10.5 『遷宮』

伊勢神宮内宮で20年に一度、正殿を新しくする式年遷宮が行われた。1300年ものあいだ連綿として続いて来た、歴史のある行事が行われる伊勢神宮を詣でる人が増えているという。10月2日にはご神体を新正殿に移す遷御の儀が行われた。TVで見たが、雅やかで厳かな儀式だった。こういった文化がまったく同じ方法で1300年続いているというのはすごいことだ。20年に一度というのは、技術や文化を伝えるのにちょうどいい、という理由もあるそうだ。そうか、一生のうちに2回から3回の経験をするんだ。文化の伝承をきちんと知恵で行っているということだ。外宮は10月5日に行われるそうだ。
因みに神社の数は国内大小合わせて79,000社余り、県別に見ると、一番多いのが新潟県の4,700社余り、一番少ないのが沖縄県の11社だそうだ。神社はどこに行ってもパワースポット、手水で手と口を清め、お賽銭をあげ、鈴を鳴らし、二礼二拍一拝すると涼やかな風が心の中を吹きぬける。お願い事がある時だけでなく、普段から信心することが肝心だ。神様はその場の賽銭だけでは願い事を聞いてくれない。

2013.10.4 『企業ブランド・その2』

経団連が調査した“企業イメージに影響を与えた情報”というデータがある。それによると、トップが新聞・テレビなどもマスコミ情報、2位が商品やサービスを通じて、3位インターネットの情報、4位コマーシャル、5位経営者の発言や態度、6位お客様窓口の対応、7位ホームページの情報、8位従業員の発言・態度、という結果だ。イメージを上げるには長い時間をかけて社会に浸透させて行く。しかし、イメージを上げるための情報の中に、もし悪い情報があれば、一瞬のうちに積み上げた努力が崩れ去ってしまう。今まで社会に反する企業行動を取った会社が社会から糾弾されたことがいっぱいあった。イメージを上げることからブランドが形成され、企業活動が円滑に行われるようになる。

2013.10.3 『企業ブランド』

私たちは商品を買ったりサービスを受ける時、その会社の社会的評価を気にする。その社会的評価基準が、企業ブランドというものだ。私たちはブランドで消費行動の基準を決める。それぞれの企業はブランド価値を高めるため、会社のロゴをつくり、そのマークのイメージを高める。コマーシャルで人や環境に優しいイメージづくりをする。有名人を 起用した宣伝活動に努める。顧客サービスの質を上げて顧客からのクレームを無くする。質の高い商品を社会に投入する。収益を確保して経営を安定させる。善良な社員を育て、不祥事を起こさないようにする。社会に貢献する。コンプライアンスを守り、法律に則った経営をする。米国の調査会社、『インターブランド』が 日本企業のブランド順位を発表した。興味深いデータだ。

2013.10.2 『味覚の秋』

10月に入って、本格的な秋の始まりだ。梨、栗、柿、りんご、ぶどう、里芋、きのこなど秋の味覚がたくさん出て来た。食欲の秋だ。昨週末、山梨でブドウをおなかいっぱい食べて来た。程よい甘味が何とも、言えない。あまり水っぽく無いし、きつい味でも無いので、いくらでも食べられる。スポーツの秋でもあるから、食べた分のカロリー消費は運動すれば良い。わが家の家庭菜園では、これから落花生、さつまいもの収穫だ。特に落花生の採れたて塩茹では絶品、ビールが進むのだ。

2013.10.1 『10月から変わる暮らし』

今日、消費税が8パーセントに値上げになることが発表されるようだ。家計にとって重要なことは、出費を減らし、収入を増やすことだが、10月からはこの逆のことがいっぱい起きる。小麦、牛乳、卵などが相次いで値上げ、年金の減額、児童手当の引き下げ、自動車保険料の値上げ、アベノミクスで経済の上向きなどと言っているが、庶民にとっては痛いことばかりだ。出費が増え、収入が減って暮らしが良くなるはずが無い。いつの時代も、庶民が苦しむ仕掛けになっている。バランスの取れた安心できる社会システムにして欲しいものだ。

2013.9.30 『甘酒レシピ』

今年の夏は毎朝冷たい甘酒をコーヒーカップ1杯飲んだ。ものの本によると、江戸時代には夏に甘酒屋が通りを流し、売っていたそうだ。この甘酒、滋養があり、夏バテに強い身体をつくるので、夏に甘酒を飲むのは道理が良いという。甘酒には2種類あるが、酒粕のほうでは無く、米麹から麹菌を培養してつくる甘酒だ。冬に温めて飲むもの、と理解していたが、真夏に冷やしたり氷を入れて飲むのもおいしいことがわかった。おかげでこの夏は暑い盛りでも夏バテすることもなく、いたって調子が良かった。1.5合のお粥を炊き、60度くらいまで冷やし、スーパーで買って来た200グラムの米麹を混ぜ、60度Cで10時間(炊飯器のふたを開けてふきんをかけて)置くと、1リットルの甘い甘酒ができている。麹菌の働きで砂糖を入れなくてもぶどう糖が生成されている。先人がその昔編み出した微生物を利用した知恵の飲物だ。

2013.9.27 『悪しき企業文化』

企業は人で成り立つ。人が集まるところでは社会を形成し、そこに文化が生まれる。これを企業文化と言い、よき企業文化を持っているところは、社員が生き生きと働き、世の中の公器として社会により良い製品やサービスを提供し、社会の発展に貢献する。ところが時々悪しき文化を持った企業が悪いニュースを提供してくれる。今問題になっているJR北海道などはまさにこの典型だ。安全を最優先しなければならない公共交通でそれがないがしろにされ、弁明会見を繰り返し、事故を多発させ、国土交通省の査察で次から次に悪しき文化の弊害が露呈する。そこまで腐った文化をはびこらせた責任は誰が取るのだろう。札幌駅の上にそびえ立つ超高級JRタワーができたのも、保線点検を怠って浮いた金でできた、と見られても仕方がないだろう。腐った水を浄化させるには時間がかかるが早急に首脳陣を退陣させ、新風を吹かすことだ。

2013.9.26 『ピンクリボン』

10月にピンクリボンフェスティバルが開催される。ピンクリボンとは、乳がんの撲滅のために活動する運動のシンボル。今年のテーマは、「一歩ずつ伝えよう、乳がん検診の大切さ」、ということでスマイルウォークを実施している。ピンクリボンを着けるだけでなく、ピンク色の物を身に着けて街に出て、ピンクリボンのメッセージを発信しようというものだ。生涯に乳がんを患う人は日本人の15人に1人と言われている。乳がんで亡くなる人は増加傾向だそうで、2010年から3年連続で年間の死亡数が1万2千人を超えている。若いうちから関心を持ち、早期発見をしようというピンクリボン運動、一市民として応援して行きたい。

2013.9.25 『ウルトラマンギネス入り』

ウルトラマンがギネスブックに登録され、21〜23日の3連休は全国でひっぱりだこだったそうだ。最も多く派生シリーズがつくられた番組としての登録だった。秋葉原にはフィギュアの店が乱立しているがフィギュア業界も活況だ。1966年に初めて放映されたあと、つぎつぎに。ウルトラマンタロウ、ウルトラマン80、ウルトラマンティガ、ウルトラマンゼロ、ウルトラマンギンガといったヒーローたちが生まれた。長期間、少年たちの心に強く焼き付く存在として人気を保った。いまや各地でウルトラマンに似せたキャラクターが生まれている。茨城県ではイバラライガーが登場、大人のイバライガーとこどものイバライガーが登場してこどもの演技もおとな顔負けでカッコいい。こどもたちのヒーローが大人の中に居ない、と言われているが、ヒーローとしてのウルトラマン効果、大いに現代の子どもたちの心に植えつけて行きたいものだ。

2013.9.24 『見た目が9割』

劇作家・演出家の竹内一郎氏が、『やっぱり見た目が9割』という本を上梓し、売れている。「見た目」は人生の9割、と言っているが、これは当たっていそうだ。見た目とは、第一印象のことだ。人間、見た目じゃないよ、中身だよ、とも言うが、初めて会った時、第一印象が良ければプラスポイントからその人への対応が始まるが、第一印象が悪ければ、マイナスポイントから始まる。そしてその第一印象が、かなり後まで尾を引く。これは事実だ。だからだれもが第一印象を良くしようと努力する。第一印象は0.5秒で決まると言われるが、入社試験の面接官をやってみて、これは当たっているなぁ、と思う。第一印象は受け取る人の価値観によるところがあるが、普遍的に意識できる好印象というものがある。服装、髪型、身に着けているもの、表情、所作、ことばづかい、会話など、様々な要素がある。持って生まれた資質、努力して学ぶセンス、いろいろあるが、どんなに取り繕ってもきちんと躾をされて来た人には叶わない。第一印象には、鏡に写したその人の姿が現れる。

2013.9.23 『文化の成熟』

どうも日本は文化が成熟していない、と見る評論家がいる。日本は国家予算に対する文化予算の割合が0.1%、韓国はO.8%、フランスは1%強、などと予算規模で計っているようだ。2020東京オリンピックに向けてのキーワードは文化国家としての成熟であり、量的成長ではなく、質的な成長を、とも言われている。しかし、日本はものすごい歴史と伝統があり、世界のどこにも負けない強い文化が育っていると思う。お金をかければ文化が育つと思っている人が居るとすれば大いに間違っていることではないか。質素な中にも育つ庶民の文化があるし、人と人のつながり、絆といった繊細な文化が立派に存在する。質的にも申し分ないものだ。ただ、経済成長とともにお金に任せた社会様式ができあがり、その文化が忘れられているところがある。お金はそういった良い部分を削いでしまう危険がある。お金をかければいい、というものでは無いのが文化だ。

2013.9.22 『方言』

今、方言や訛りが見直されている。ラジオ体操の解説(動きをサポートする説明)を地元岩手のことばで行ったのが話題となり、CDが発売された。これに合わせて全国で方言でラジオ体操が流行った。方言がたっぷり出てくるドラマが人気だ。地方ではこどもたちが方言を話さない。みんな標準語だ。だから、帰省しても田舎に帰ったような気がしない。こどもたちに方言で話しても通じない。方言は文化だ。通じないということは文化が無くなっているということだ。方言でなくては表現できない微妙なニュアンスがある。この文化を絶やしてはいけない。

2013.9.21 『5100トンの菊輸入』

23日はお彼岸の中日、秋分の日だ。前後3日間くらいを彼岸の期間といい、現生(此岸:しがん)から対岸にいる仏の世界の人を供養する期間だ。お墓参りに欠かせないのが菊の花。菊の花は皇室の文様だから尊い、菊の花の匂いはお線香に似ている、菊の花を酢の物にして精進料理に使う、などの理由で使うらしい。この菊の花、年間5100トンも輸入されているそうだ。23日を前にして成田空港にはマレーシアなどからの輸入花の検疫が賑わっているそうだ。最近はコンビニなどでもお墓に献花する菊の小さな束を売っているところもある。23日はまた、昼と夜の長さが同じ日。先祖を供養し、季節の変わり目を愛でる日でもある。

2013.9.20 『秋バテ』

猛暑日が続いていたが、いつも間にか夕方が暗くなり、朝夕が涼しくなって、秋バテ傾向の人が増えているようだ。秋バテとは、夏から秋に変わる9月上旬、中旬の夏の疲れが出てくることをいうそうだが、特に今年は例年以上に疲れや身体のダルさ、眠れない、食欲が無いなどを訴える人が多いとう。この夏、コンビニでは暖かいおでんが良く売れ、百貨店では腹巻が良く売れたそうだ。節電ムードがどこかに行って、冷房が利いた電車、オフィス、公共施設が多く、暑いところと冷えたところの出入りで体調を崩す人もいた。自立神経を活性化させるために食事の配慮、適度な運動、リラックス効果のある室内環境づくりなどが必要なようだ。

2013.9.19 『日本の未来は明るい』

9月10日に厚生労働白書が発表された。今年3月に15歳から39歳までの人たちを対象に行った調査結果によると、今の生活に満足している、と答えた人が63%になるという。う〜〜ん、ホントかなぁと思う。精神的な充実を挙げた人が、経済的な充実(6パーセント)を大きく上回ったという。家族が側にいる、趣味がある、などの幸せ感が物質的な満足度よりも高いという。このところ多発する節操もない犯罪がそういう気持ちにさせているのだろうか。アベノミクスで経済の発展を最優先の今の流れ、それも良いが、幸せ度でも感じられるような政策もやって欲しい。

2013.9.18 『待機児童2000人減』

首都圏や大都市で、保育所不足で入所できない幼児が多く問題になっていた。ところが、横浜市は新しい抜本的なアイディアで待機児童ゼロを果たした。民主党政権では子どもにお金をばらまく政策しかできなかったが、阿部政権では具体的に全国で待機児童を少なくするよう政策を改めた。結果昨年に比べて待機児童が2000人減ったという。女性の総合職が増え仕事で責任のある立場を与えられ、働く女性への育児支援制度が充実し、結婚しても働き、出産休暇後は育児求職制度を取り、その後仕事に復帰する人が増えた。共稼ぎ所帯にとって保育所は必須の条件となる。もっともっと保育所を充実させなければならない。

2013.9.17 『ついに4人に一人』

今年の敬老の日に合わせ、総務省が人口推計をしたが、65歳以上の人が総人口の25%に達したという。4人に一人が65歳以上の社会を超高齢化社会と言う。3186万人のうち、1948年生まれ(第一次ベビーブームと言われ、人口ピラミッドで一番ふくらんだところ)の、今年65歳の人が一気にカウントされたのが起因らしい。男性が1369万人、女性が1818万人と450万人も女性が多い。10年後の平成35年には3人に一人が65歳以上の社会になるとの予想(国立社会保障・人口問題研究所の推計)だ。使い道を決めた消費税値上げが無いと社会保障が成り立たないのは明白だ。

2013.9.16 『イプシロン打ち上げ』

8月27日、鹿児島県内之浦には世紀の瞬間を見ようと多くの観光客が集まっていた。秒読みが始まり、あと19秒でロケットの轟音が聞こえるはずだった。待機していた見物客は、?・?・?。打ち上げは中止、延期となった。こどもたちには最高の夏休みのお土産になるはずだった。打ち上げの瞬間は見られなかったが、世の中こういったこともありうる、という学習にはなったことだろう。そのイプシロンが9月14に発射された。複雑な制御プログラムが働く技術の粋を集めたロケット、打ち上げ成功でひと安心だ。2度の打ち上げ延期劇もこれで帳消しだ。

2013.9.15 『MRJ』

MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)の機体の一部がさきごろ記者に公開された。MRJとは、国産初の小型ジェット機だそうだ。2年後の2015年春に初飛行の予定、2017年には航空会社に納入だという。日本の空に国産のジェット機が飛ぶ夢を実現するMRJ、2020年のオリンピック東京大会には間に合う計算だが、安全性や経済性など、まだまだ開発に努力を要する課題が多いようだ。国民が夢を持ち、当に子どもたちに夢を持たせられるような早大な計画、たくさん欲しいものだ。

2013.9.14 『五輪セールはダメ』

IOCの決まりで、オリンピック、五輪などの文字、5つの輪のマークなどが商業的に利用されるのを防いでいる。デパートや商店で記念セールなどやりたいところだが、これができない。「祝!東京決定」や「開催記念セール」などは使ってはいけないというから、厳しい。そんな中でも小売店は様々な知恵を出して商品の拡販に努めているという。共に感動を分かち合う、という意味で、そこまで規制しなくてもいいんじゃないの?と思う。土産物などにもロゴマークが使えなかったり、これからいろいろな問題が浮上するだろう。こういった規制よりも、選手のドーピングや、お金のかかりすぎる運営を規制強化してほしい ものだ。

2013.9.13 『おもてなし』

2020東京五輪招致のためのプレゼンテーションで滝川クリステルさんが口にしたことば、“おもてなし”が注目を集めている。日本人が持つ繊細なおもてなしの心は、英語の“ホスピタリティ”などとは違う深くて幅の広いものがある。NIPPONおもてなし専門学校というのがあり、海外の人がこの学校で日本のおもてなしを学んでいるという。 細やかな動作やことばや空気感をつくって行くおもてなし、これから注目されるだろう。それは、ネット社会になって、人と人の生身のコミュニケーションが無くなって来ている時代だからこそ、その心を学んで行かなければならない。2020年に向けて、海外から訪れるお客様をほんとうにおもてなしできる仕組みづくりが急務だ。

2013.9.12 『自動車の盗難被害』

このところ、近隣地域で自動車(トラック、ショベルカー、ワゴン車)が盗難に遭うことが多く、警察が手を焼いている。特に作業現場に置いた自動車が朝になったら無くなっていた、ということが多く、厳重に鎖をかけた門や南京錠などが壊され、盗まれている。テトラポッドのような大きなコンクリートの塊を門扉の前においてもどかされ、盗まれている。警察では、油圧カッターでも切れない鎖などをメーカーと開発、工事業者に勧めている。いったい盗んだ自動車をどうやって売りさばいているのか不思議だが、ちゃんと買って横に流す闇ブローカーが居るんだろう。物騒な世の中になったと思う。

2013.9.11 『五輪特需』

9月9日の株式市場は、オリンピック関連と思われる企業が株価を大幅に上げた。五輪特需といわれる経済効果に期待が高まる。政治家からも公共事業に関する発言も飛び出している。2020年に放送開始を予定いているスーパーハイビジョンに合わせたテレビの買い替え需要にも期待がかかる。最後のプレゼンで「放射能は完全にブロックされている」と言い切った阿部首相は、アベノミクスの第4の矢が2020五輪になる、という発言までしている。建設業界、ホテル業界、警備業界、広告業界、電機業界、スポーツ用品業界など、早速、取らぬ狸の○を始めた。経済の側面だけでなく、この機会に日本国民が一体となって力を合わせる施策も欲しいところだ。

2013.9.10 『東京にフォローの風』

2020年のオリンピック招致が決まり、歓喜の嵐が少し静まった頃、9月9日未明にはまた嬉しいニュースが入って来た。レスリング、野球、スカッシュの3競技の中から2020年に実施する競技の選択が行われたが、レスリングに決まった。当初から東京に決まったらレスリングになるだろう、と言われていたが、その通りになった。野球もスカッシュもそれぞれにおもしろいスポーツだし、関係する当事者の方々には落胆があるかもしれない。何事も悲喜こもごもだ。筆者としては、東京に一番いい状態でIOCの総会が終了したと思っている。7年後の本番に向けてこれから様々な準備作業が始まる。巨額の税金を使って行うオリンピックよりも、もっと生活・福祉の向上を、と反対している人も多くいる。しかし、一過性のお金の使い方ではなく。将来を見据えた国のあり方を問いかけながら、「やっぱり、やって良かった」と思える大会にしなければならない。1964年の東京オリンピックの大成功が有って今の日本があるのだから。

2013.9.9 『孤独死81人』

福島県内の仮設住宅で孤独死をした人が81人にもなるという。福島第一原発の放射能の影響で自宅に帰宅できず仮設住宅で暮らす独り暮らしの人が、ひとりぼっちで亡くなってしまう悲しい事態だ。どう考えても納得できない不条理なできごとだ。還る家が無いということは、心にぽっかり穴が開いてしまう。還る家があるから、行ってきま〜す、と言って出かけ、ただいま〜と言って帰れる。そして還る家は自分が生まれたふるさとだ。そこにふるさとがあるのに、そこに立ち入りできない苦しい、切ない、納得できない気持ちは 、察するにあまりある。

2013.9.8 『みんなで力を合わせれば夢が叶う』

未明の歓喜、ブエノスアイレスから日本に届いた。阿部総理大臣、猪瀬東京都知事、招致委員会のアスリートたち、夜を明かしてこの瞬間を待っていた多くの人々が歓喜の表現をそれぞれにしていた。阿部総理大臣が調印式後の記者会見で、「みんなで力を合わせれば夢が叶う」と発言した。そうなのだ。日本人みんなが力を合わせる、ということが必要なのだ。決定の瞬間のみんなが涙を流すくらい喜ぶ空気感、歓喜の嵐はたいせついして行きたい。生身の人間同士が素直に身体で喜びを表現し、誰かれないにハイタッチする姿こそ、今必要なことだ。7年後に向けてスタートしたオリンピック準備、ひとりの国民としてできることで協力して行きたい。その時、東北の大震災被害から10年が経過している。きっと東北も著しい復興を遂げ、活気のある街並みが広がっていることだろう。

2013.9.7 『オリンピック開催決まるか?』

明日(8日)未明に2020年オリンピックの開催地が決まる。ブエノスアイレスで開かれているIOCの総会、2020年のオリンピック開催地に立候補している東京、イスタンブール、マドリードの3立候補地から選ばれる。投票するIOC委員は97人、最初の投票で過半数を取れば一発で決まるが、満たなかった場合上位2都市で決選投票になる。今日は3都市の最終プレゼンが各45分で行われる。イスタンブール、東京、マドリードの順に行われる。日本は45人ものメダル経験者のアスリートを送っている。開催地に決まって欲しいと思うのは一般市民だけでなく、証券会社やスポーツ用品メーカーなど、思惑が働く。

2013.9.6 『頻発する災害』

相次いで起こる竜巻災害、9月は今までは台風の被害はあったが、アメリカ並みのハリケーンはあまり無かった。地球温暖化の影響に間違い無い。経済発展を優先して今まで地球を痛め続けて来たツケが回って来たのだろう。森を無くし、川の護岸工事をし、土地を開発し、車社会にし、電気を無尽蔵に使い、自然の営みを人間の都合がいいように捻じ曲げて来たツケとしか思えない。今までになかった信じられない自然現象に世界中が右往左往している。経済優先の社会にそろそろ区切りを打ち、グローバルな目で、考え方で未来を見据えた行動をしなければならない…と、人は思うがそれは、経済が停滞している時だけ。少し金回りが良くなると、またお金優先の考え方や行動様式に戻ってしまう。人間の悲しい性だ。Think Globally Act Locally(地球規模で物事を考え、行動は足元から) Think Future Act Now(未来を見据え今から行動する)をすぐにやりたいものだ。 

2013.9.5 『震災モニュメント』

広島には原爆ドームがあり、悲惨な原爆の真の姿を後世に伝えようと保存している。東北の津波災害の悲惨な状況を後世に伝えようという動きが今現地で議論されている。陸前高田市の奇跡の一本松は今、復興の工事のつち音が響く中で全国から観光客を集めている。気仙沼市の大きな漁船が打ち上げられた地域、すべて流されてしまい、辺り一面が原野になり、背丈の高い草が茂っている中に大きな船体が県道わきに巨体をさらしている。道路を挟んでプレハブのコンビニが繁盛している。これを残すべきか否かが議論されている。船主は解体の意向のようだが、何も知らない門外漢の筆者からすれば、後世に伝えるシンボルにして欲しいと思う。海岸沿いの道路にはいたるところに、“津波浸水地域ここまで”と言った表示がポールに掲げらえていた。車で走ると、“えっ?ここまで来たの?”と目を疑うような場所に表示してある。その位すごい津波であったことが伺える。

2013.9.4 『新渡戸稲造』

岩手県一関市に宮沢賢治記念館、イーハトーブ博物館、童話館の3館が設置されている。そこに行こうと思って通りかかった道に“新渡戸稲造記念館”の看板文字。新渡戸稲造と言えば国際的に活躍した外交官で、著作の『武士道』はさまざまな国の言語に翻訳され、日本人の精神性を知る著作としていまだに多くの人たちに読まれているものだ。武士道には心惹かれて読んだことがあり、まったく予想もしてなかった感動の出会いだった。大きな仕事をする人にはその考え方でスケールが違っていたり、生き方のお手本となる人が居たり、思想や行動で良い出会いがあったり、大きく影響を与える人が必ず居るものだ。

2013.9.3 『テレビの力』

岩手県久慈市は今、観光客でにぎわっている。人気の「あまちゃん」の舞台が久慈市の小袖海岸という小さな漁村だ。久慈市内から海岸沿いに車1台が通れる狭い道を3キロほど入って行く。途中に車がすれ違えるスペースがところどころに ある。津波災害ではもちろん大きな被害があったようで、海岸沿いの建物はあとかたも無い。北限の海女さんという触れ込みは朝ドラの前からあり、海女の実演なども細々とやっていたらしい。この地域が一躍観光名所に。土曜、日曜はマイカーが入れず、市街地に車を置いてバスで現地入りするようになった。地元の人にとっては狭い1本の生活道路。 そうせざるを得なかったのだろう。ここに着いたのが朝の6時半、7時には何と地域の防災放送であの♪ンチャッチャッッチャッチャチャラララ〜の音楽が、時報替わりだった。あの海女さんが下りて行くシーンの階段も、あるある。ちょっとミーハーになって見とれてしまった。番組は9月で終わるがまだまだしばらくは多くの観光客が訪れるだろう。
その後通りかかったところに“種一水産高校実験潜水棟”というのを見つけた。何という偶然!

2013.9.2 『パワースポット』

青森県津軽半島の竜飛岬。あの「♪津軽海峡冬景色」に出てくる地名だ。北海道と本州の距離が一番短いところから、青函トンネルの本州側入り口となっている。青い空の向こう側に北海道が大きく見える。風が強い。いつも強いらしい。近くには風力発電の風車が林立している。先端には灯台があり、大きな駐車場の端に土産物の売店が3つ、おばちゃんが津軽弁で応対してる。灯台の先は断崖絶壁、本州の最北端で向こうが蝦夷の地だ。青函トンネルの工事では30数人が殉職したそうで、慰霊塔がある。大きな自然エネルギーを感じ、自身にもエネルギーが注入されるような感じになれるパワースポットだった。

2013.9.1 『私にとっての幸せ』

岩手県平泉にある中尊寺を拝観して来た。いつかは訪れてみたいと思っていた名刹を蝉しぐれが聞こえる中歩いた。体力の無い人は参道の登り坂でフーフー言っている。中尊寺と言えば金色堂が有名だが、そこに行く途中の、弁慶堂という社の前の売店で思わぬ出会い。自分の宝物になるであろう珠玉の品物を見つけた。最近に無かった幸せ感。腕にはめる数珠玉だ。今、般若心経に興味があり、その本を読んだり、朝唱えたりする。朝のこの2分くらいの時間は毎日の小さな幸せ感だ。その般若心経が小さい数珠玉に彫ってある。値段が高いので躊躇したが、向こうから買って下さい、と言って招いている。お参りをする時は左手にはめて下さいね、と売店の上品なベテラン売り子さんが柔らかな口調で教えてくれた。お金には代えられない幸せ感のひとときだった。

2013.8.31 『あなたにとって幸せって何?』

瀬戸内寂聴さん91歳、その若さ、元気さ、好奇心旺盛さ、語り口の良さ…、若い人から高齢者まで人気がある。その寂聴さんが朝のNHK-TVに生出演していた。みずみずしい感性と、決して人に自己の考え方を押し付けない柔らかな口調、若い(とはいっても40代)NHKアナウンサーの聞き手はその感性をきちんと受け止めることができなくてチグハグな質問を繰り返していた。その寂聴さん、視聴者に聞いてみたいことは何ですか?という質問に、「あなたにとって、幸せって何ですか?」と答えた。番組には全国の視聴者からFAXやメールが届いた。多くは小さな日常の自分が安らぐ時間を応えていた。しかし、「1歳のこどもが自分に寄って来てギューっと抱っこしてくる時」というFAXを送ってくれた若いおかあさんがいた。このように無償の愛を感じる時が究極の人間本来の幸せなんだろう。寂聴さんもこのコメントには大きくうなづいていた。



2013.8.25 『シニアの出番』

茨城県M市で「市民大学」が開催されている。この大学、ほんとうの大学生から会社を定年になって地域デビューをしたい、という人まで様々な層の人が参加している。ゼミには入門コースと専門コースがあり、その中のコミュニティづくりをテーマにしたクラスで講師を担当して来た。M市は人口が6万4千人、都心に近く、最近開通した新路線が街を縦断し、新しい住宅地、古くからここに住んでいるいわゆる旧住民、大学が近くにあるので、若者もまた多く住んでいる。旧住民、新住民、新新住民の3層構造の異なる市民がどうやってコミュニティを作って行くかを学ぶ単元だ。中でもシニア層は、東京に通うサラリーマンが多く、茨城都民などとも揶揄される中、定年になればM市を終の住処とするわけだ。果たしてここを住みよい、暮らしやすい街にするために自分は何ができるだろう、を見つけられるヒントになる講座とした。

2013.8.24 『ストレス解消』

複雑な社会システム、複雑な人間関係、高度に発達したネット社会、こういったことにうまく適応できなくてストレスを抱える人が多い。これが原因でうつ病などの精神的な病に 陥る人が増えている。街中には診療内科が林立している。うつ病の疑いで訪れた患者に カウンセリングをして薬を投与する。効いた人は良いが。効かない人は別の心療内科を訪れる。そうすると今度は別の薬を投与される。薬の種類がどんどん増え、その費用が自治体の財政を圧迫している、という悪循環のようだ。ストレスとはほどほどに付き合わなければならないが、若い人を中心にこれがうまくできない人が増えている。バーチャルな世界で育って来た若者たちは、きちんとした生身の人間関係が築けないから、オープンな関係性ができていないので内に内にこもってしまう。適度なストレス解消策を持たなければならない。

2013.8.23 『処暑』

24節季のひとつで、今年は今日がその日に当たる。暑さが終わり、昼間は暑いが、朝夕は涼しい風が吹き、気持ちよくなることの意。今年は各地で最高気温を更新する暑い夏だ。雨が降らなくて水ガメが渇水状態のところ、局地的な大雨で洪水や山崩れが起きているところ、いろんな課題をこの夏は与えてくれる。日中は暑くてどうしようも無いが夕方からは少し和らぎ、秋の虫の声がするようになって来た

2013.8.22 『止まらぬ隠ぺい体質』

東京電力という会社は社会をどう思っているのか、情け無いくらい次から次に後手後手の 事故報告をする。広報担当者がその都度言い訳がましいことをつらつら述べる。かわいそうになるくらいだ。もう誰も信用していない。泣く子も黙る大企業、東京電力の社長でも、新潟県知事にはお叱りを受けた。当たり前だ。福島の事故の対応もまともにできない企業が、新潟で原発の再開申請をしたのだから。いい加減、原発はあきらめたほうがいいのに。

2013.8.21 『派遣社員から正社員へと』

多くの企業で、人件費の削減のため、正社員の採用を減らし、必要な労働力を一時的に派遣会社に頼り、必要で無くなった時に派遣者契約を打ち切る、こういった雇用形態が企業の間で常態化して来た。しかし、ここにきて優秀な社員を継続して雇用し、強い帰属意識を持ったクォリティの高い働き方をしてもらおうという企業が増えて来た。全日空は客室乗務員を派遣者で賄って来たが、来年から正社員を採用することに決めた。今までは派遣社員で3年間雇用、と決めており、働く人はいつ解雇されるかわからないし、3年たったら別の会社を考えなければならないため、気もそぞろの仕事になってしまう。労働者派遣法という法律で、正社員が増えるよう縛りを与えていた厚労省もこの流れにはひと安心、といったところだろう。大きく業績を伸ばして来た派遣会社にとっては、死活問題になるかもしれない。

2013.8.20 『エンディングノート』

8月13日に終活について記載したが、最近のテレビなどでも高齢化時代を反映して、この話題が増えた。NHK教育テレビなどでは連続企画で終活を取り上げ、葬儀の問題、お墓の問題、エンディング・ノートに関する話題などを取り上げていた。このエンディング・ノート、最近話題だ。中に自分史、病気になったらどうしたい、葬儀の希望、遺品をどうする、などをつぶさに書き込めるようになっており、いざとなった時に家族がその人の考え方をきちんと理解できる仕立てになている。いざという時にあわてないためにも、自身の考え方をきちんとまとめておきたいものだ。

2013.8.19 『くじけないで』

101歳の女性詩人がこの1月お亡くなりになった。90歳から詩作を始め、101歳までみずみずしい感性で詩を 書き続けた柴田とよさん。『くじけないで』という詩集が飛鳥新社から発売され、 またたく間に150万部を突破した。その中身を見ると、家族へ愛、周囲への気遣い、社会や自然に対する鋭い感性が 垣間見られる。“素敵なおとしより”といった存在感を醸し出す。

『貯金』
私ね 人から
やさしさを貰ったら
心に貯金をしておくの
さびしくなった時は
それを引き出して
元気になる
あなたも 今から
積んでおきなさい
年金より
いいわよ



2013.8.18 『納豆の効用』

茨城県小美玉市におかめ納豆の工場がある。この工場の敷地内に 納豆博物館なるものがあり、納豆の歴史や効用などが学習でき、工場見学もできる。納豆と言えば、水戸納豆が有名。 茨城県は納豆の生産量が日本一。(消費量日本一は福島県だそうだ)わらづとに入った納豆が観光地などで売られている。 藁には納豆菌が沢山付着しているそうで、煮た大豆をここに入れておけば納豆菌が増殖してネバネバが出るそうだ。 戦国時代、わらづとに入れておいた豆がネバネバして独特のにおいがしたのが発見の始まり、という話は有名だ。 最初に食べた人は相当な勇気が必要だったことだろう。納豆は整腸作用があり、ミネラルが豊富、亜鉛も多く含まれている。 亜鉛はアルツハイマー病の予防につながるそうだ。医学的に証明された食品だ。毎日食べても飽きない が、ご飯にかけて食べるだけでなく、納豆汁にしたり、てんぷらにしたり、さまざまな食べ方がある。

2013.8.17 『金婚式』

友人が金婚式となったので、お祝いの花を贈った。友人曰く、“よくここまでもったもんだ”と。結婚して50年を夫婦で祝えるということは、大変なことだ。仮に25歳で結婚していたとして、75歳、幾年月を経て、山あり谷ありの歳月を二人で力を合わせ、仕事を頑張り、子育てをし、城を築き、家計を切り盛りし、健康管理を行い、地域とつながり、それはそれは一言では表せない喜怒哀楽の日々だったと思う。1年目=紙婚式、3年目=革婚式、5年目=木婚式、7年目=銅婚式、10年目=アルミ婚式、15年目=水晶婚式、20年目=磁器婚式、30年目=真珠婚式、50年目=金婚式、60年目=ダイヤモンド婚式、という具合に少しずついぶし銀の味が出てくる。わが家は今年35年目の珊瑚婚式だった。

2013.8.16 『江戸しぐさ』

『こぶし越し浮かせ』列になって座っている時、みんながこぶしで腰を浮かせ、少しづつ詰めると、もうひとり分のスペースが生まれる:電車の中で足を投げ出してゆったりと座っている若者、荷物を置いているおばさんに教えてあげたい。/『傘かしげ』傘をさして歩く時、互いに傘を少しかしげると、余裕を持って通ることができる:雨の日の歩道で応用できる/『うかつあやまり』ぶつかったり。足を踏んだりした時、ぶつかったほうが謝るのは当たり前、ぶつけられたり足を踏まれたほうも謝ると、良い空気が残る:お前がいけない、何するんだ、など小競り合いを良く見る。ちょいと謝れば済むのに/
こんなしぐさを江戸時代は子どもの頃から躾として教えた。
江戸しぐさをもっと普及させなければならない。

2013.8.15 『終戦記念日』

今日は68回めの終戦記念日。当時15歳だった人が今83歳、年々当時の事を語れる人が減っている。国内には50か所ほどの平和記念館などの戦争を伝える博物館がある。しかし、いずれも国が主体的に作ったものではない。国は戦争のことを伝えることに対して積極的ではなかった。安保条約の影響だろうが、学校で教えないから、知る由 も無い。広島の原爆記念館や沖縄のひめゆりの塔などは学習的観光施設として意義のある活動を行っている。当時の生き証人も、その人たちは当時の無残な状況を語ろうとはしない。今聞いておかねば、戦争の記録は残らないと言われている。今何不自由なく自由に暮らせる、そういった世界ができあがった過程を知っておいたほうが 良い、今すぐに、行動することだ。

2013.8.14 『語り継ぐ』

7月3日にも書いた。予科練平和記念館 を再度訪問して来た。息子夫婦がお盆休みで帰宅したのを機に是非見て欲しいと思った。家を出る時には行き先を告げなかった。行き先は、自分たちのルーツを知る所に行く、としか伝えなかった。父親として期待した通りの、今ここに自分が生きているその“意味”を見つめてくれたと思う。食い入るように展示パネルや写真を見ていた。 平和な世の中に生まれ、当たり前にお金さえ出せば、好きなものが手に入り、自由な行動や言動ができる、過去にこんなことがあった、など学校では教えてもらって来なかった。同じ観客に80歳半ばくらいの男性が食い入るように見ていた。彼は予科練の2次試験まで行ったが入隊は出来なかった、と話していた。当時の世相や起こったことなどを見ず知らずの筆者に話してくれた。戦争の悲惨さや理不尽さを伝えるのは今しか無い。8月15日は68年目の終戦記念日、生き証人が少なくなって来た今、わたしたちは過去の日本を知るための努力をしなければならない。

2013.8.13 『終活』

就職活動を略して“就活”という。学生たちの就活に対し、人生の終末をどうするかについて考えることを“終活”という。街中に葬祭屋が林立する光景が見られ、葬儀に関するチラシやお墓のチラシが新聞折り込みなどに多く見られる。葬祭マーケットも活況のようだ。人口ピラミッドの上部がどんどん太る時代にあって、自分の終末をどうするかを真剣に考える人が増えた。エンディングノ―トも市販されている。自分の終末を自分らしく、と思って活動するこれらの終活、ビジネスに乗せられることなく、しっかりと考える必要がありそうだ。

2013.8.12 『小学3年生の夢』

市内の小学校3年生の男の子が『大山名人杯全国小学生将棋大会』に出場、低学年の部で優勝した。この子どもは近くの将棋道場に幼稚園から通い出し、めきめきと頭角を現したという。将来の夢は、羽生さんのようなプロ棋士になりたい、という明確な夢を持っている。野球やサッカーチームに所属するこども、ピアノや絵画に打ち込むこども、こんなこどもたちに夢を与えられるヒーローが居る。今子どもたちのヒーローになる大人が少ない、と言われるが、こういうヒーローを持つ子どもたちをたくさん育てることが必要だ。ヒーローはテレビに出て来るような有名人で無くても良い。街の〇〇職人、○○名人で充分だ。受験勉強に明け暮れ、大切なこどもの時にしかできない時間を、塾通いで暗記と点取りと偏差値の向上に明け暮れさせてしまったら、まともな人間は育たない。

2013.8.11 『税抜き表示スタート』

大手スーパーなど57社が加盟する日本チェーンストア協会、来年春から予想される消費税値上げに照準を当て、価格表示を税抜きで行うことを決めた。今は外税表示だったり内税表示だったり、いろいろだ。アベノミクスで景気が良くなるという触れ込みだが、消費税が上がったら、庶民の家計には必ず影響する。特に高齢者には収入が上がる見込みが無い中での消費税値上げだから、何のメリットも無い。表示を見て買うのをやめる、という訳には行かない商品もあるのだから。消費税反対を訴えて当選した議員さんたち、頑張って!。

2013.8.10 『五輪の駆け引き』

9月初めにアルゼンチンのブエノスアイレスで開催されるIOC(国際オリンピック連盟)総会。ここでは、今一番関心がある2020年の開催地が決定される。東京・マドリード・イスタンブールの3候補地から決まる。開催競技もあとひとつが決まっていないのが決定される。レスリング、野球、スカッシュの中からひとつだ。もうひとつ、IOC会長選挙が行われ、6人の委員が立候補の様相だ。たかがスポーツ、されどスポーツ、巨大なビジネスに深く関わるスポーツの世界になったオリンピック。神聖なスポーツの場が政治に、経済に、国際的な思惑が入り乱れる。選手を蚊帳の外においてスポーツの外のゲームに支配されるようになった。もっとシンプルにしたらいいいのに、と思うが。

2013.8.9 『子弟関係』

5月5日に2人そろって国民栄誉賞を受賞した長嶋茂雄氏と松井秀樹氏、この2人の師弟関係こそ本物だろう。長嶋に見立てられた松井は2人きりで素振りの練習をしたという。今でこそ伝説のように言われ始めているが、現役当時はそんな話は微塵も出て来なかった。それがあるからあの松井のバットに当たったボールの快音が聞こえたのだ。メジャーリーグに行ってからの活躍もこれがベースに有ったからであろう。長嶋に見いだされた松井、それに応ようと努力した松井、ユニホームを脱ぐ日の素振り練習後には松井が涙した、という話を長嶋が語ったのは有名な話だ。

2013.8.8 『式年遷宮』

伊勢神宮では今年式年遷宮が行われている。20年に一度新しいお宮を造営し、神様に引っ越しをしてもらう儀式だ。20年をひとつの節目に行われるこの行事、木材などの資材が莫大にかかる。そのための費用の調達、檜や茅の生育などが計画的に進められ、準備に伴う行事などが古式ゆかしく進められる。建物を造作する技術も宮大工にきちんと引き継がれる。文化が古式ゆかしく残っている素晴らしい日本文化だ。今年の式年遷宮の総経費は570億円が予定されているそうだ。

2013.8.5 『頂人』

富士山の頂上小屋でしか買えないTシャツがある。胸の左側には“富士山 3776M”、背中には“頂人”と大きくプリントしてある。大胆なデザインだ。2年前に頂上の売店で買った。背中の“頂人”が派手なので、着るのを少しためらっていた。しかし、先月の世界遺産登録で俄然このTシャツの重みが変わった。急に価値を帯びて来た。今はこれが珍しいらしく、着ていると注目される。「登ったんですか?」、「そう、2年前に孫とね、もう7回も登っているよ!」世界遺産登録はこんなところでも話題を変えた。今はこのTシャツを着るのが誇らしい。

2013.8.4 『ああ上野駅』

上野駅13番線ホーム(寝台特急などの長距離列車の発着専用ホームの発車ベルの音が“ああ上野駅”に変わったそうだ。1964年(昭和39年;東京オリンピックの年)に発売されたこの曲は、当時集団就職などで地方から東京に出て来た若者たちの応援歌として支持された。昭和46年に東北から東京に出て来た筆者にもこの歌の意味するところが良くわかる。「故郷の 訛り懐かし 停車場の…」(石川啄木)の意味も良くわかる。いまだに目頭が熱くなる青春の思い出だ。今度上野駅に行ったら13番線の音を聞いてみよう。

2013.8.3 『経験の無い大雨』

今年の夏も各地でゲリラ豪雨。今まで経験の無い豪雨が続いている。一方、雨が少なくカラカラの所も多く、水ガメのダムで湖底が見えているところもある。極端なこの差は異常気候としか言いようがない。バランスを欠いたこういった自然現象、雨だけでなく、海水の上昇、動植物の北限の移動や絶滅など、あまり大きな話題にならない現象も続く。自然現象の変化は単に自然に起こっているよりも、人類が経済発展に伴う地球への負荷が大きく影響しているのだろう。際限の無い経済発展を抑止すること無しに地球は傷め続けられる。

2013.8.2 『あわじ結び』

日本に伝わる美しい結び方だ。水引や神社などに飾られている紐の結び方で、実に繊細で美しい。水引の生産量国内の70%という、長野県飯田市、あわじ(淡路)結びの本場で、博物館もあるそうだ。様々な結び方があり。最近では携帯ストラップた帽子の紐などに加工されているそうだ。日本の文化を大切に守っているこの結び方、覚えて見たい。

2013.8.1 『成長の限界』

MADE IN KOREA〜MADE IN CHINA〜MADE IN MALAYSIA〜MADE IN VIETNAM〜MADE IN THAIとアジア産の製品が時と共に移り変わって来た。しばらくの間、これらの国々で製造された商品は“安い”というイメージで市場を席巻して来た。日本の企業は安い労働力を求めてアジアの国々に進出し、工場をつくり、地元の人たちを雇用し、日本より安い賃金で雇用し、製品を生産し、日本に輸出する。地元には雇用が生まれ、経済の発展に貢献する。しかし、その地域が経済発展するに連れ、賃金が上がり、労働者が強くなり、労働争議にまで発展する。すると、他の開発途上国に工場を求めて同じことを繰り返す。日本にはモノづくりの力が無くなり、技術の継承ができなくなった。製造業でものづくりの力が無くなると企業は危なくなる。こういったビジネスモデルに限界が出て来ている。

2013.7.31 『エイジング・ストレス』

アンチ・エイジングに関する商品がエイジング・ケア商品として薬屋などに数多く並べられている。市場規模は3400億円というから、高齢時代にあって、まだまだ伸びる可能性がある。美容整形の分野では“プチ整形”といって、顔に薬剤を注入して肌に張りを持たせたりシワを伸ばしたりすることができ、この稼ぎもすごいらしい。1回20万円から30万円でできるそうだ。そこまでして若返りたいのか、と思ってしまうが。当事者にはいろいろなワケがあるようだ。年齢相応に見られるのが一番良いようにも思うが、いつまでも若々しくありたい、と思うのは誰しも同じだ。美魔女といって、50歳になっても30歳くらいにしか見えない、などという美人も居るようだ。でも、50歳の人には容姿だけでなく、年齢を重ねて50歳になった重みを持った人で居て欲しいものだ。

2013.7.30 『ブルーライトの影響』

♪街の明かりが とても素敵ね ヨコハマ〜 という歌(ブルーライト横浜)が有ったが、それとは関係ない話。パソコンやスマホの画面を見る時間が多い。電球が今までのタイプのものから省エネのLED電球に変わって来ている。これらの機器が放つ青色光のことを言う。毎日ほとんどの時間をこれらの電気機器に触れて暮らしている現代社会、大きな問題があるのだそうだ。この光、波長が長くエネルギ―量が高く、網膜にまで達して人に悪影響を及ぼすというから怖い。体内時計が狂わされるから、就寝前2時間はパソコンやスマホを使わないほうがいいと言う学者も居る。今の時代、そんなことは出来ない!と思う人も多いはず。

2013.7.29 『新型うつ』

日本うつ病学会が7月20日、北九州市で開催された。ここで話題になったのが“新型うつ病”。(1)自分の好きな時だけ元気になる、(2)“うつ”で休職することにあまり抵抗が無く、休職中の社内制度などに精通している、(3)自責館に乏しく、会社や上司のせいにする、などの特徴があるそうだ。いたいた、前に同じ現象のそういう若い女性社員。職場の仲間から見れば、うつなのに、会社を休んでカラオケに行って、ちゃんと傷病手当はもらっている…、という理解できない行動だ。しかし、学会では企業では患者を排除せず、適切な診断が必要、としている。簡単には理解できない病気だ。

2013.7.28 『ネット選挙』

自民党圧勝で終わった参議院選挙、投票率が低かった。民意を政治に反映させたいのに、50%ちょいとの投票率でアベノミクス、憲法改正、原発推進が信任されたとは思えない。組織票ががっちり自民党や公明党や共産党にしっかり入って浮動票があまり動かなかったと見える。ネット選挙とはいえども、活用されたのは候補者の声ではなく、ビッグデータと言われる、ツイッターやブログでのキーワードを捉えて、有権者がどういったことに反応するかを分析して即刻演説に活かす、といった方法だった。ツイッターなどのフォロアーを活用したりしたのは、確かにネットの活用だろう。自民党はこれを優位に働かせたようだ。特に若い人たちなどが投票に行くような、候補者のネット上でのアドボケートを期待したが、そうはなっていなかった。

2013.7.27 『平均寿命更新』

2012年の男女別平均寿命が厚生労働省から発表になった。それによると、男性が79.94歳、女性が86.41歳、男性で前年比+0.5歳、女性で+0.51歳と伸びた。2011年は女性の世界一を香港に明け渡したが、再び首位を奪い返した。さまざまな政策を、高齢化にシフトした対応に検討しているが、この流れは加速している。今から65年前の第一次 世界大戦後の1947年には男女とも50歳代だった。物質的に豊かな時代にはなったが、地域社会ではさまざまな課題、マイナス面も噴出している、手放しで平均寿命の更新を喜んではいられない。

2013.7.26 『ダイバーシティ・マネジメント』

最近では、企業などでダイバーシティマネジメントなるものが言われている。要は組織を構成する社員たちの幅広い多様性(違い)を意識したマネジメントを行い、企業活動に積極的に活かし、業績を上げようということだ。こんなこと、組織運営のマネジメント手法として“ダイバーシティ”などという横文字を使わずとも当たり前にやらなければ企業組織など維持できない。社員の能力や性格に応じて適材適所に配属、仕事の与え方もそれぞれに工夫して、というのは昔から当たり前にやって来た。が、あまたの経営コンサルタントたちは、新しい属性の言葉として、マネジメントの特効薬のような触れ込みをする。横文字に騙されてはいけないのだ。

2013.7.25 『新型うつ』

日本うつ病学会が7月20日、北九州市で開催された。ここで話題になったのが“新型うつ病”。(1)自分の好きな時だけ元気になる、(2)“うつ”で休職することにあまり抵抗が無く、休職中の社内制度などをよくチェックして精通している、(3)自責感に乏しく、会社や上司のせいにする、などの特徴があるそうだ。いたいた、前にそういう若い女性社員。事情を知らない他の人から見れば、うつなのに会社を休んでカラオケに行って、ちゃんと傷病手当はもらっている…、というような理解に困る行動だ。しかし、学会では企業では患者を排除せず、適切な診断が必要、としている。理解するのが難しい病気だ。

2013.7.24 『除染』

原発の影響で、福島県を中心に地面から5センチの土をはがし取る除染が行われている。 除染作業の経費は5兆円を超えるという試算があった。除染については、さまざまな業者が基準もないままにいろんな方法で行っている、と問題になった。この除染に疑問を示し、除染ではなく、線量を減らしていくことのほうが重要だ、という施策を取っている自治体もある。除染はやっても、剥ぎ取った土を置いておく一時置き場、これも苦労する。各自治体は復興に役に立たなければ、とは言うけど自分の近くに来るのであれば断固反対!という運動に発展する。センシティブな問題だが、当事者に任せるだけでなく、国民みんなが影響している人の立場で考えて行かねばならない。

2013.7.23 『おごり』

ある日突然、絶対的な権力を握ったり、他の人から自分に近づいて来てくれる存在になったりすると、人は“おごり”が出てしまう。今、一番それを警戒しているのが自民党だろう。かつてそのおごりで長期政権に幕を閉じた轍を踏まないことを肝に銘じているようだ。その轍を踏んだのが民主党。今回の惨敗はそれも原因だろう。“何故、一番でなきゃいけないの?2番じゃだめなの?”と言った、かつての人気政治家が今回は市民に“2番でもいいんでしょ?”と揶揄される始末。幹事長の要職に居た人は、“誰でしたっけ?”と言われ、チラシも受け取ってもらえなかった。市民に愛想を尽かされた、かつてのおごり者たちがやった「事業仕分け」は何の効果も見せず、パフォーマンスだけに終わった。今回の勝利者たちも“おごり”を捨て、市民の声に耳を傾け、利権を排除した真の政治を志して欲しい。

2013.7.22 『土用の丑』

夏の土用の丑、今年は22日だ。21日のスーパーのチラシはどこの店舗もウナギの販売情報がデカデカと。これにつられてスーパーを覗いて見た。国産ウナギと中国産ウナギが並んで山と積んである。国産は中国産の1.5倍の価格が。国産とはいうものの、相次ぐ産地偽装問題を知っているから、“きっと偽装だよな!”、“何日間日本の水槽の中に居たのだろう!”と疑ってしまう。それでも高い国産のほうに手が伸びる。稚魚の高騰が言われる中、簡単に口に入りにくくなったが、土用の丑くらいは食べよう、と奮発した。冷凍うなぎのおいしい食べ方なるホームページをチェックして、ふわふわのうな丼、おいしかった。

2013.7.21 『弾丸登山』

富士山が世界遺産に登録され、7月1日に山開きした富士登山に多くの観光客が押し寄せている。こんな中、山頂に短パンとスニーカーで挑む観光気分の登山客が居たりして問題になっている。中でも弾丸登山と言って、夜の8時頃に5合目の登山口に到着し、ヘッドランプを付けて登山開始、ご来光を山頂で拝もうという登山。これが今問題になっている。筆者は7回ほど山頂に立っているが、確かにこういった登山客がたくさん居る。明け方、9合目あたりでうずくまっている人が多い。高度に順応できなくなり、寝不足で疲れている、酸素が薄いなどで高山病にかかった人たちだ。マスコミでは、この弾丸登山をやめるう、そして日本で一番高い山なのだから、観光気分ではなく、山装備をきちんとして登るよう、呼び掛けている。

2013.7.20 『節電』

不思議だ。昨年夏、一昨年夏と“節電”が声高々に言われ、マスコミでは“今日の節電予報”が毎朝流された。今年は一切このワードがマスコミで言われない。原発が再稼働した訳では無いから条件は一緒だ。高いエネルギーコストをかけて火力発電を行っているのは変わらない。国民は政治のマジックに騙されているのだ。アベノミクスとやらの景気浮揚策にとって、節電などという言葉は禁句なのだろう。マスコミも明らかに操作されている。ここに来て、各電力会社から原発再稼働の申請が出ていることも、喉元過ぎて…の感が否めない。危険な安全神話が復活しようとしている。アベノミクスという魔術に騙されてはいけないのだ。 明日は投票日、現実の暮らしにほんとうに応援してくれる政党に1票投じよう。

2013.7.17 『ホスピタリティ』

“ホスピタリティーを良くしてお客様に満足していただこう”、“あそこのホテルは客へのホスピタリティが最低!もう利用したくない”などと使う。ホスピタリティ=おもてなし、という意味がある。マナーという社会行動のルールがあるが、これに心を上乗せするとホスピタリティーになる。もてなし、という日本語を使うより、ホスピタリティという横文字を使ったほうが柔らかい表現で言い易いような気がするのは、他の英単語と同じ効果かもしれない。実はもてなしの文化は欧米よりも日本のほうが繊細でバリエーションが多いのだ。 江戸しぐさ なども究極のホスピタリティだ。日本には海外の人には気付くことができない細かい心配りが多い。気がつかないところで、さり気なく相手に対する思いやり行動を取る、というのがホスピタリティだ。このホスピタリティに対し、こちらも笑顔で応える、この阿吽のい呼吸もまたたいせつ。しかし、現代人はそういった行動に気がつく感性が磨かれていないような気がする。

2013.7.16 『笑声(えごえ)』

“笑顔”は顔の笑い、写真を取る時にチーズ!と言うのは、口角が上がって笑顔になることから行う。最近では「イチ足すイチは?」「に〜〜〜」とやる。韓国では、「キムチ〜」だそうだ。これに対して、“笑声”とは、声の表情が笑っているように聞こえることを言う。電話の向こうの人が、笑いながら話してくれているか、キーボードを打ちながら、あるいは歩きながらしゃべっているかは、その気配でわかる。相手の声が笑声だと、 こっちが気持ち良くなる。笑声は顔の表情に比例して出る。アナウンサーや電話のオペレーターなどはその訓練をし、 相手に心地よい声を届けようと努力している。

2013.7.15 『糖尿病900万人』

国内に糖尿病の患者が900万人も居るという。怖い成人病だ。ひどくなると、目が見えなくなったり、足や手を切断しなければならなくなったり、死に至ったりする。全国に糖尿病患者が900万人居る、というから、国民15人に一人、という計算になる。90%の人は生活習慣に原因があると考えられているそうだ。食生活の習慣、飲酒の習慣、運動の習慣などが関係しているらしいが、予備軍はほとんど気にもしないし検査もしない、という人たちだそうだ。具体的症状が出て、もう手遅れ、という具合になると、毎年死亡する人が1万4千人(平成19年厚生労働省データ)のうちに入るかもしれない。いわゆるメタボの症状にある人はすぐに検査することだ。

2013.7.14 『いじめ』

相変わらず、いじめが原因でイノチを落とす中学生、高校生があとを絶たない。学校や教育委員会ではいろいろな施策を講じているが、空振りのとこころが多いようだ。「学校全体でアンケートを取ったがその兆候は発見されなかった」「教師に対し、マニュアルを配布した」など、その都度事故が起こった学校の校長や教育委員会が記者会見する。 いじめは、学校だけでは無い。企業や自治会など、人が集まって組織を作っている人間社会では、さまざまなところで発生する。互いの人間関係が良好につくられ、信頼感を持って互いの目標実現のために頑張れる組織だったら問題は無い。互いを重んじながら、相手の存在を認め、力を出し合う。早い人も遅い人も、出来る人も出来ない人も、 価値観が互いに違っても、その違いを乗り越えた時に互いにわかりあえるのだ。そうは言っても、凡人の筆者にもなかなか難しい。思っていてもなかなかできることではない。いじめの加害者や被害者になりたくない、と思うだけで精一杯だ。

2013.7.13 『景気回復?』

日銀が景気はゆるやかに回復傾向、と発表した。確かに一時的に株価がドーンと上がった。企業の設備投資が少し増えた。街の中のスーツ屋さんでは、去年よりも高めのものが売れる、と言ったり外食産業には客が戻って来た、などがささやかれる。しかし、我が家の家計を見ると、買い物する物価が上がっただけで、何の恩恵も無い。一部の大企業や富裕層に笑みがあふれるだけの景気浮揚策が果たして国民を幸福にするだろうか?。政治は国民を幸福にするのが仕事のはずだ。今度の参議院選挙でアベノミクスが肯定されると、更に傲慢な政治施策が実施されるに違いない。

2013.7.12 『猛暑続き』

まったく暑い!暑〜〜い!日中は32度から33度、寝る前の室内は29度くらいだ。それでもまだ、今年エアコンのスイッチを入れていない。何とかしのいでいる。扇風機は居間、台所、寝室で3台使っている。連日、全国で1000人以上が熱中症で救急搬送されているというから、すごい。テレビやラジオでは熱中症対策の方法をいろいろ放送している。この時期に家庭菜園で沢山採れる茄子、ピーマン、トマト、きゅうり、オクラ、モロヘイアなどの夏野菜をふんだんに食べることも、身体の冷却にいいようだ。それと、汗をいっぱいかいて汗腺を鍛えることもいい。(これは自分が実践して感じること)朝の運動で汗をいっぱいかいて、ぬるま湯のシャワーを浴びると身体がシャキっとする。この夏、電力不足になって。原発再稼働の理由づけにならなければいいのだが。

2013.7.11 『相手は変えられないが自分は変えられる』

目の前の人がどうも自論に賛成してくれない。どうも相手が自分の思い通りに動いてくれない。子どもがなかなか思うような方向に育ってくれない。努力してもなかなか前進しない時がある。どうやって相手を変えて行こうか、と自論を進めるために考えることがある。相手には相手の価値観と、そう考える訳がある訳だから、なかなか前進する ことができなく、いらだつ。そういう時には自分が変わることだ。自分が変わること無しに相手に変わってもらおう、は難しいことなのだ。

2013.7.10 『自分さがし』

団塊世代の大量定年退職が始まって3年、各企業や地域の教育委員会、社会福祉協議会など、シニア向けの社会参加講座などを開催、働き蜂だった企業人を地域社会で生きて行ける人に養成する活動が盛んに行われて来ている。何しろ企業の価値観で生きて来た人たちを、価値観の違う、地域のつながりの中で生きてもらう訳だから大変なことだ。 先日、ある自治体の『アクティブシニア研修』、『わくわくライフ研修』、『リスタート講座』の講師を担当した。地域社会には大きな社会資源としての人材が豊富だ。この人材を人財として活用したい、ということ。高額になる高齢者の医療費を削減するために元気なシニアをつくろうという自治体の思惑だ。シニアの人たちそれぞれにとってもQOL(Quality Of Life)を高めるいい機会なのだ。

2013.7.9 『アンチエイジング』

人間には物理的年齢、生理的年齢、精神年齢があるという。3つのうち、生理的年齢(身体年齢)と精神年齢は自分次第で遅らせたり加速させたり変化する。80歳です、と言われても“えっ?”と思える位若々しい人、50歳ですと聞いて、老けてるなあと思える人、いろいろだ。誰しもいつまでも若々しく溌剌としていたい、と思う。このためのアンチエイジングに関する商品が多く出ている。サプリメントやフィットネス用具、アパレル系のものなどいろいろだ。成人病検診をして病気を未然に防いだりするのもその一種。いつまでも好奇心旺盛でさまざまなことに興味を持ち、夢を持っていること、たくさんの友人を持つことなど、心持ちの部分もまた大きいファクターだ。

2013.7.8 『布施の心』

布施=無償の愛=ボランティア=アガペに通ずる。美しい日本語だ。何も期待することなしに自分の行動が他人に喜ばれて嬉しくなる心境、これが布施だ。お布施といえば、坊さんに手渡すお経代を言うが、“お布施にいくら包んだら良い?”などと質問する人も居る。本来の布施の意味を取り違えている。自身の気持ちを表すものだから、いくらでもいいのだ。それより何より、日常のおつきあいでも布施(相手を嬉しくさせる)の心で生活したい。

2013.7.7 『夢を見る』

夢は夢でも寝て見る夢ではなく、生きる希望としての夢だ。夢は見るものではなく、実現するものだ。夢だと思うから「どうせ夢だから」と軽く考えてしまう。でも本当に実現しようと思った瞬間から、自分は今何をなすべきだろう、という行動様式に変わる。いきなり夢に向かおうとするより、そこまで行く道のりをいくつかのステップに分け、そのステップをいつまでやろう、という時間軸を持つと、夢がだんだん自分に近づいて来る。途中でいくつかの困難に遭遇することは常に有りうる。その時に知恵を絞り出して、軌道修正をしながらも前に前に進んで行くことがたいせつだ。

2013.7.6 『トランクルーム大流行』

大都市のトランクルームが流行っているようだ。企業向けのトランクルームではなく、個人向けのビジネスだ。1年に1回しか使わない雛人形や5月人形など、押し入れの多くのスペースを取る。夏物や冬物など季節が変わるとクローゼットには入りきらない、といった困ったことに応えるビジネスが活況だそうだ。日本の家庭は物を持ちすぎだ。断捨離(だんしゃり)などという言葉も流行るくらい、物を持ちすぎ、買いすぎの豊かな暮らしなのだ。トランクルームには丁寧にもエアコンが付いているところもあるらしい。こういったビジネスが成立するくらい、日本はまだまだ豊かな国なのだろう。

2013.7.5 『いい加減』

人それぞれの“加減”というものがある。丁度良い具合の“加減”というのは人によって違う。同じ風呂の温度でも熱いと思う人、ぬるいと思う人、“湯加減”が違う。同じ調理でもしょっぱいと思う人、塩が足りないと思う人、“味加減”が違う。いい加減とは、出鱈目とは違う。ほどほどにしておく、といったほうが良いだろうか。その加減を いつも相手によって変えられるようにしていられたら相手にとって最も良い加減に設定できる。そのことが大事なのだ。

2013.7.4 『企業の社会的責任』

10年ほど前からCSR(企業の社会的責任)ということが各企業で大きく取り上げられ、経営の重大な課題として考えられて来た。大企業を中心に、現場にCSR推進部などの具体的推進部隊をスタッフ部門に位置付けて来た。しかし、先日の東京電力の原発再稼働申請、誰が考えても許されるべきではない反社会的行動、これに新潟県知事が怒っている。当たり前だ。福島第一原発のずさんな対応を見れば、この企業の深い病巣が見てとれる。政府も再稼働の方向に向かっているのは理解しがたい。経済と暮らし、経済が優先されるだけでは国民の納得は得られない。

2013.7.3 『歴史認識』

第二次世界大戦の末期、特攻隊が編成され、多くの若者が戦闘機もろとも米艦船に激突して行った、というTV番組を見たことがあった。自宅近くに 予科練平和記念館 という施設があることを知り、訪問して来た。海軍土浦予科練という施設で14歳以上の若者が訓練を受け、その中から選抜された人が特攻隊の一員として育って行った過程が豊富な資料と共に展示されている。この施設を運営しているのが、茨城県阿見町という一自治体であることに驚かされた。今、歴史認識の問題が韓国や中国から突き付けられているが、私たちは今の日本がどういう経過を辿って今があるか、教育されて来なかったことに、この施設を見て気づかされた。歴史認識という意味での教育は日本ではされていないのだ。そういう大事な問題の展示を一自治体がやっていることがまず問題なのでは?。私たちは歴史の事実を知り、何故今自分が存在し、今の自分があるのか、立ち止まって考えてもいいと思った。広島の原爆資料館を見学してショッキングだったが、この施設も、たった68年前の当時の日本人の思想がどんなものであったか、 重大な事実を教えてくれた。若い人に見せたい施設だ。

2013.7.2 『権利の主張』

人にはいろいろな権利がある。その権利を行使するための主張をする人がいる。その権利が何事も無かったかのように行使できていれば何も問題は無い。しかし、その権利が上手に行使できないため不利益を被ることとなった場合、当事者は権利行使のために対応する窓口に掛け込む。そして明るみに出てマスコミが報道することもある。先日のニュースで、職場で妊娠した女性が周囲から妊娠通院休暇や育児短縮勤務などの母性保護のための権利行使が満足にできず、労働基準監督署に申し立てをした、というニュースが流れた。その方は言う。こんなふうになるなら、この子を授からなかったほうが良かった、と。ちょっと考えさせられた。そんな感想を言う前に職場の中でこの人が権利行使できる環境づくりをせず、ただ権利の主張をしたのでは、と。権利の主張は、権利だからできる。しかし、権利取得による周囲のリスクを最小限にするよう、周囲に目配せ、気配りをする義務がある。その義務を行使しないと周囲から疎んじられるだけだ。権利の裏側には義務が貼り付いている。

2013.7.1 『じゃがいも不作』

今年の北関東地方は、じゃがいもが不作だ。実が小さい、収穫量が少ない。天候の影響に違いない。ちょうどじゃがいも の花が咲く時期に気温が上がらなかった。霜が降りたところもあった。そういえば、今年はあまり花を見ることが無か った。もしかすれば、今年の新じゃがは高いかもしれない。農作物は天候が勝負なのだ。このところの異常気象は いろいろなところに影響している。

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