きょうの気になるワードのページ

きょうの気になるワード（ちゅうさん流の解釈）

新聞・テレビ・週刊誌・どこかの掲示板・電車の中吊りなど、オヤッと思ったワードや
フレーズをヒントに、筆者の体験や気づいたことを加えて毎日コメントしています。
２００８年４月２１日に開始しました。
201４年６月以前は、文末でＬＩＮＫしています。

2014.12.31 『年越しそば』

１２月１か月間はこのコラム、年末の話題を書いてみようと思って、何とか３１の話題を書き終えた。毎日テーマを探すのが大変。どこかにヒントが落ちていないかなぁと思って目や耳を駆使する。その分、アンテナを高くすることが自身の見分を深めること、小さなことに関心を寄せることに役立っている。大晦日は蕎麦の話題。１０年ほど前から蕎麦打ちをしているが、大晦日は日中に蕎麦打ちをし、夕食は手打ち蕎麦と決めている。素人技なので蕎麦屋さんのようにはならないが、家族はおいしいと言ってくれるので続いている。そば粉の種類、打ち方で味が変わるから蕎麦打ちも奥が深い。同じそば粉を使って同じ打ち方をしても味が変わるのだ。多分、粉が生きているから、気温や湿度、使う水の温度など、周囲の環境が影響するのだろう。つゆは昆布と野菜の出汁、茹で時間は２分、そば猪口は自作、薬味は隣の畑から引っこ抜いたばかりの冬葱、とこだわり抜くのだ。

2014.12.30 『晦日』

12月30日は晦日、31日は大晦日という。年末の種々雑多なことも一段落し、ゆっくりと正月を迎え…と行きたいところだが、なかなかそうは行かない。積み残しの諸事はいっぱいある。正月をまたぐことだけは避けたい気がするが、日々の怠慢を一気に覆すことは難しい。あれをやっておけばよかった、あの時にやれば何でもなかったのに、と後悔することばかりだ。ま、思いめぐらせても仕方が無いので淡々とできることをやっておこう。未歳に小さな夢を持ち、これを引き寄せるよう精いっぱいの力を出そう。大晦日には来年の夢を書きだしておこう。

2014.12.29 『おとしだま』

そろそろ、お年玉の袋を用意しなければならない。孫たちや親せき筋の子どもたちが楽しみにしている。金額をいくらにするかで、親戚を横並びして、どこかが突出しないよう、大人たちは協定を結んでいる。ひとりの子どもから見たら、親戚からもらえる金額は小学生で〇円、中学生で〇円、高校生で〇円、という具合だ。自身もこどもの頃楽しみだったから、これはいつの時代になっても変わらない。しかし、今のこどもたち、年始の挨拶ができない。これは大人がちゃんと教えなければならない。年始の挨拶もそうだが、正月にまつわる日本の文化をしっかりこどもたちに伝えておきたいものだ。

2014.12.28 『末広がり』

２８日は正月の松飾を置く日だ。８が付く末広がりの数字から来ているのだろう。企業や商店などは、クリスマスが終わるとすぐに出すところがある。９が付く日は“苦”のごろ合わせで良くないとされる。また、３１日は一夜飾りと言って忌み嫌われる。数字に対するゴロ合わせで４と９は忌み嫌われるが８は縁起がいいのだ。実は筆者は４と９が嫌いだ。例えば何か手にとった時に４個だったら、１個減らして３個にするか、もう１個増やして５個にする。ホテルに泊まる時は４階の９号室なんて絶対にいやだ。４時や９時の待ちあわせはしない、など考えながら行動している。八の字は下が広がっていてどっしりとした安定感の良い文字だ。

2014.12.27 『アメ横』

“ヘ～ィラッシャイ”、“まけとくよ、おねぇさん、３つで千円だぁ”、“まぐろに、筋子に、生ダコ、うまいよぉ” だみ声の掛け声と喧騒が、何とも買いたいムードにさせてくれるアメ横。石川啄木の短歌、『ふるさとの訛り懐かし停車場の、人ごみの中にそを聴きに行く』はアメ横の香りがする歌だ。東北の田舎から東京に出て来たばかりの頃、年末年始で帰省するのに、アメ横で土産を買ったものだ。その時にこの歌を想い出し、現場の光景がまさにこれだ、と思ったものだ。アメ横は年末これからが賑わう。狭い路地は身動きできないほど人で埋まる。今やどこも新開発とやらで昔の建物や路地を壊し、無機質の高層ビルが立ち並ぶが、アメ横のような昭和の香りがする文化を壊さないでもらいたいものだ。

2014.12.26 『年末スペシャルTV番組』

年末になるとテレビ局は各局一斉に“年末スペシャル特番”なる番組を企画・放映する。新聞のテレビ番組欄を見ると ”！”（エクスクラメーション・マーク＝びっくりマーク）の数がやたらと多い。が、実はあまり、見たいと思える番組が無く、どこにチャンネルを合わせても、ありきたりのお笑いタレントやアイドルタレントが出て来て、似たようなトークを行っている。おそらく、入念な取材やロケを行う企画ものはストーリー性や経費の面で採算が取れないのだろう。その点。お笑いタレントなら出演交渉さえ終えればあとはアドリブで笑わせてくれる。年末から正月番組にかけても似たような傾向だ。意味の無いギャクなどで笑えても、あとが空しくなってしまう。放送を担当する方たちは視聴率の魔物に捉われ、大変な世界かもしれないが、視聴者を感動させ、語り継がれるような番組を提供して欲しい。

2014.12.25 『年末ジャンボ宝くじ』

買わなきゃ当たらない宝くじ、今年の年末ジャンボ宝くじは最高額７億円。う～ん、７億円有ったら何に使おうか？取らぬ狸の皮算用をついついやってしまう。あまたの宝くじ売り場の中でも、有楽町駅前の売り場が当たり券が出やすいと人気、いつも長蛇の列ができている。確率はどこの売り場も同じだが、売れる数量が桁はずれだから、当たりも多く出る。それでも運気にあやかってわざわざ買いに走る人が多い。筆者は今まで最高が５千円しか当たったことが無い。毎年末、元旦の朝刊発表を楽しみに夢を買っている。

2014.12.24 『もちつき』

子どもの頃、暮れの２８日は家の納屋で餅をつくのが習わしだった。しまってあった臼と杵を、バケツに汲んだお湯で丁寧に洗い、下に藁を敷いてもちつき場の完成だ。マキの蒸し窯で蒸したもち米を２臼つく。つき手は男の子の役割、裸足になって藁の上でつく。どこの家でもこれをやっているからぺったん、ぺったん聞こえて来る。合いどり（ひっくり返す相方）とのタイミングを合わせるのが難しい。これは母の役割だった。一定のリズムでなければならない。いきなりつかないで、最初は杵でコネて粗くつぶすが、これが力が要る。白餅、豆餅（黒豆を蒸したものと砂糖を入れてつく）と完成したあとは、つきたての餅で夕食だった。少し冷ましてから正月用のお供をつくるのはばあちゃんの仕事、平たく伸ばしたあと、切って“干し餅”用に藁で編むのはじいちゃんの仕事だった。

2014.12.23 『サンタクロース』

明日はクリスマスイブだ。ケーキ屋さんが今日あたりからかき入れ時だ。が、今年はバターが品不足で高価。多分その分ケーキの価格にも反映されるだろう。アベノミクスはケーキの価格を吊り上げ、庶民から遠ざけてしまった。サンタクロースのような夢のある文化、誰がつくったんだろう。日本の文化にはこういったギフトを配って歩き、子どもたちに夢を与える習慣は無かったと思う。うまい具合に、商業ベースではあるにせよ、日本的に習慣化したものだ。子ども時代、貧乏だった田舎のクリスマス、ケーキもチキンも何も無かったが、サンタクロースだけは来てくれた。２５日の朝、早く起きてわくわく、ドキドキして包み紙を開けたものだ。今では孫にサンタ役をやっている。

2014.12.22 『大掃除』

大掃除に小掃除、年末の大掃除はあまりやらない傾向だ。オフィスなどでもあまりやらなくなった。昔は社員（職員）総出で窓ガラス、床や壁、キャビネットの古い書類の整理、デスクの雑巾がけなどをやったものだが、今はしなくなった。普段、小掃除をマメにやっているから、大掃除はパス！という人も居る。子どもの頃は、家の筵（むしろ：畳などの高級床材が無く、筵を囲炉裏の周りなどに敷いていた）を剥し、２人で両方を持ち、棒切れでバン、バン、とやったものだ。これは子どもの仕事だった。出た埃で積もった白い雪が土色になるくらいに埃が散った。長い棒の先に藁を結わえて軒下の蜘蛛の巣などを落とした。今は“ルンバ”のボタンを押すだけでロボットが勝手に埃を取っていてくれる。年末の大掃除は、、昔の“すす払い”に紀元があるらしい。

2014.12.21 『年末に逝く人』

超有名俳優二人の訃報が先日有った。何故か年末の訃報が多い。新聞の地方欄には、各市町村の訃報が掲載されている。この記事スペースが年末は大きくなる。お亡くなりになられた方の享年を見ると、皆さん９０歳代、長生き社会がここでもわかる。今年は高齢化率全国平均が２５％を超え、男性の平均寿命が８０歳を超えた。長生きは良いが、健康寿命が７５歳代というから、死ぬまで元気な人が少ないことになる。足腰鍛えて運動して、いっぱい食べて、笑って、友達とおしゃべりして、おしゃれして、洒脱な生き方をしたいものだ。そして、ピンピンコロリかな？

2014.12.20 『日記』

１年分の日記を見返す。今年もいろいろなことがあった。その時その時の心持ちを振り返って見るとおもしろいものだ。５年連用になっているので、前年のこの日、前ゝ年のこの日に何が有ってどんな心持だったかがわかる。中には“えっ？そんなことあったっけ”と思う出来事、“なんで違う道を選ばなかったんだろう？”と思うこと、 “こんなことが有ったから今に繋がっているんだ”と思うこと、“ちょっと判断が甘かったな”と思うこと、いろいろだ。そういう目で振り返って見ると、人生面白いもんだと思える。誰に見せるわけでも無い。自分一人の思いを綴る日記、寝る前に枕元で書く習慣だが、眠かったり話材が無かったり、書きたくない日もあったりする。そういう日は無理して書かず、空欄にする。

2014.12.19 『門松』

暮れの２８日には自作の門松を玄関前にセットする。この習慣を始めて３０年ばかりになる。毎年手づくりの門松が玄関にあること、そしてこの門松にご来光の光が当たることががわが家の正月の証だ。門松はそれぞれの地域の文化があって、飾る物の内容、形、竹の切り方などがある。しかし、わが家の門松は何流ということはなく、どちらかと言えば創作風だ。だが、竹、藁、松、南天、紅白の御幣は素材として使う。２８日から１月７日まで玄関前に鎮座する。

2014.12.18 『柚子』

今年は22日が冬至、この日は柚子湯に入り、冬至かぼちゃを食べるのが習わし。わが家でも自家製の柚子とかぼちゃと小豆を用意してこの日を迎える。今年は柚子の出来がよく、近所にもおすそわけできた。大きなものを浴槽に浮かべて入る風呂は最高だ。身体が芯から温まる。最近流行のスーパー銭湯などでも柚子湯を売り物にするところがある。冬至は最も陽が短い１日だが、翌日から少しずつ暮れるのが遅くなる。運気が向いて来る境目という説もある。この日には“ん”が付くものを食べると<うん>が向いて来るのだそうだ。“だいこん”、“れんこん”、“ぎんなん”、“うどん”などだ。かぼちゃは、南瓜と書くから“なんきん”と、ちゃんと“ん”が付いている。これらの食物、実は今が一番食べごろなのだ。理に適っている。

2014.12.17 『紅白歌合戦』

３１日夜の紅白歌合戦、最近はショウアップの面が強調され、本来の歌合戦の様相が足りないと感じるのは筆者だけだろうか。途中でチャンネルを変えたくなるような、民放のおもしろい番組が有ったりする。一方、出場する歌い手たちは、やはり紅白歌合戦に出ることが大きな目標になっているようだ。高校球児が甲子園の切符を手に入れるのと同じくらいの価値があるらしい。毎年今年の初出場者が発表されるのだが、若い人でも、念願かなった喜びを洩らす。紅白歌合戦を見た後、『ゆく年くる年』が始まる。『ゴ～～～ン』という音と共に全国の風物詩が映し出される。こっちのほうがおもしろい。

2014.12.16 『今年の漢字』

今年の漢字は、『税』となった。これは市民の投票で決まるものだが、日本漢字検定協会が毎年年末に募集・投票を行い、１位となった漢字を清水寺の貫主が揮毫（きごう）する恒例の年末行事だ。今年も１１月１２日、森清範貫主が清水の舞台で揮毫のセレモニーを行った。『税』、意外だった。ちょっと夢が無い字だ。『税』には8679の投票が有ったというが、以下、　熱・嘘・災・雪・泣・噴・増・偽・妖、と１０位まで続く。それぞれの漢字から“できごと”が連想できるが、今年の世相を反映した字には災害や犯罪に関する文字が多い。夢など先の話だ。2005年は“愛”、2011年は“絆”、昨年は“輪”だった。未年はふわふわ暖かい文字になる１年にしたいものだ。

2014.12.15 『今年の名前』

今年１年間に産まれた赤ちゃんに付けられた名前順位が発表になった。毎年、世相を反映した漢字が多く使われるが、今年は男の子が“蓮”、女の子が“凛”だったそうだ。“蓮”は２年ぶりの４回目の１位だそうだ。生命保険会社が新規の保険に入った子どもの名前を集計したとのことで、全国の広範囲な調査結果では無いので、少しかたよりが有るかもしれないが、親や祖父母の願いが詰まった名前には違いないだろう。呼びやすい名前、見た感じでは何と読めばいいのかわからない名前、親の趣味を反映した名前、いろいろあるが、子どもに夢を託すことも結構、呼びやすくてみんなから親しまれるようにとの思い結構。子どもは社会の宝、いずれも個性ある元気な子どもに育って欲しい。

2014.12.14 『今年の流行語大賞』

『だめよ～ダメダメ』がやはり選ばれた。流行ったものだ。“あけみちゃん”のこのことば、結構使える。誰かから何かを頼まれる。“いやちょっとやりたくなぁ、でもいつも世話になっている人だから、まっ、仕方ないか”と思った時に、『だめよ～ダメダメ』と言って見る。嫌味なしに相手に気持ちが伝わる。ふたつ返事で引き受けなきゃならないことにも、“よっしゃっ！”というより、『だめよ～ダメダメ』と言えば頼んだ方にも気持ちを強く伝えられる。もちろん、相手がジョークがわかる人だったらのことだが。強く否定したい時でも『だめよ～ダメダメ』と言えば嫌味無しに伝えられる。今年の流行語大賞、役にたつことばだ。あけみちゃん、やったね。

2014.12.13 『申告用書類』

源泉徴収票の封書、保険会社からの年末証明用用紙など、年末は封書が多い。確定申告の準備は年明けからだが、最近は保険会社の書類もわかりやすくなった。会社に居た時には人事部がきちんとやってくれていたことを、年金暮らしの身ではすべて自己完結しなければならない。病院や医院の領収書も医療費控除のために整理しておかなければならない。それにしても税務申告の様式、だいぶ改善されたが、わかりにくくて面倒だ。わざとわかりにくいフォームになっているような気がするのは筆者だけだろうか。

2014.12.12 『カレンダー』

１１月中旬くらいから各社の営業マンは自社のカレンダーを持って客先まわりをする。カレンダーに掛ける予算が減らされる中で、配布する顧客もランク付けして手渡しているのが実態だ。さまざまなデザインや機能性のカレンダーが出回っているが、『これだ』というものになかなか出会わない。わが家のキッチンに掛けてあるカレンダーは数字が大きく、日ごとのメモ覧が大きいものを選ぶ。ここに筆者とかみさんの予定を書きこむ。筆者は赤色、かみさんは黒色と決めてある。このカレンダーを見れば何時に家を出て、何時に帰るのかがわかる。互いに“今日はどこに行くの？”、“何時に帰る？”、“夕食は要るの？”を言わなくても済むようにオープンにしている。美しい写真などはあまり必要無い。そういえば、最近日めくりのカレンダーを見なくなった。

2014.12.11 『女性の活躍年』

衆議院議員選挙の公示がされ、選挙戦が行われている。候補者の連呼『ご声援ありがとうございます！〇〇候補本人が車からご挨拶させていただいております。厳しい選挙戦です、〇〇、〇〇をよろしく、よろしくお願いします』年末の忙しい時に７００億円もかけて、と批判していた野党も政権奪還とばかり連呼を繰り返す。阿部政権が大きな目玉とする女性の活躍推進法案、解散前に廃案になった。今は選挙の争点にすらなっていない。女性の活躍と少子化は反比例のような気がして仕方が無い。阿部政権の狙いは企業や仕事での活躍を目論んでいるが、活躍すればするほど子育てが困難になり、子どもを産まなくなってしまうのではないか。それ以前に結婚もしない女性が増えそうな気がする。昔の、子どもが多くて貧乏だったが、家族みんなが一つ屋根の下で団らんを持てた社会じゃだめなのか？。ジェンダー問題に触れそうだが、筆者は昔のスローライフのほうが好きだ。女性の活躍も結構だが、人口減に結びついている少子化対策も重要なのだ。昔は女性が家族のために活躍した。今は社会のために活躍の掛け声、しかしこれは少子化に拍車をかける。一部の女性活躍論、それでいいのだろうか。

2014.12.10 『ギフト』

スーパーやデパートの歳末ギフトコーナーがにぎわっている。同じ贈るなら、有名デパートの包み紙が良い、とばかりに、銀座のデパートあたりに行く人も多いだろう。もらうほうから見れば、中身が同じだったらどこの包装紙でもいいじゃない、と思いがちだが、いやいやそうじゃない。外見もまただいじなのだ。有名デパートのブランド価値がここで発揮される。♪お世話になったあの方へ♪という歌が有ったが、心を込めた贈り物は決して無駄ではない。こちらの心の表現であって、いやいや贈るのでは無い。有名デパートもいいのだが、地域の特産品を生産者から送るなどはもっと喜ばれるかもしれない。歳末ギフトでふるさと納税なんかもいいのでは、と思っているが、この仕組みを実施している自治体はまだ無い。どこかに提案しようかな…！

2014.12.9 『喪中はがき』

今年は早い人は１１月初めに届いた。毎年このはがきの到着枚数が多くなる。それだけ自分が年齢を重ねた証かもしれない。配偶者の親であったり、自身や家族の兄弟であったり、さまざまだ。友人が喪中はがきは自分の親兄弟以外は出さない、と言っていたが、そういう考えもある。普段神社仏閣を信仰していないのに、この時だけは儀礼のように喪中を守るのもどうか、という考え、有ってしかりだ。筆者は喪中はがきをもらった人には年賀状は出さないが、松の内明けに寒中見舞い状を出すことにしている。喪中はがきを出した友人のもとには賀状が届かなくて寂しい思いをしているだろうし、近況報告が途絶えてしまうからだ。

2014.12.8 『大売出し』

街に繰り出すと、まず耳に入るのがクリスマスソング、この歌に乗ってカラン、カラン（ン、チャラン、チャランかな？表現しにくいオノマトペだ。）と聞こえて来る。歳末大売り出しの福引で、ジャラジャラ・ポンと出て来る色玉、見事１等当選、となればこの鐘の音が鳴らされる。商店街は年末がかきいれ時、福引で客を集める。あのガラガラ・ポンは当たったためしが無い。一度あの鐘の音を聞いてみたいものだ。そういえば、昔子どもの頃、子ども会の火の用心パトロールで３人組で夜に拍子木担当、鐘担当、大声担当で見回りし、カチカチ！、カラン、カラン、『マッチ１本火事のもと、火のよ～じ～～～ん』と言って夜回りして歩いたのを覚えている。大売出しの鐘の音を聞くたびに思い出す。

2014.12.7 『目標』

今年の目標、いっぱい立てたが、できたこと、できなかったこと、できなかったことの良い訳をいっぱいしたいこと、目標にはしなかったが、思わぬことができた、考えも付かなかった出来事に遭遇した、といういろんな思い出が思い出される。人生、そんなに思ったように行くわけではないから、計算できないところに面白さがある。目標は自分の思いを実現させるために有る。だから少し目線よりも上の、背伸びしてちょいと頑張ってジャンプして届くくらいのところにあれば理想だ。あと少し有る。後悔しないように諦めずにやって見よう。

2014.12.6 『年賀状』

来年の未年の年賀はがき、無地ハガキの切手部分デザインをよ～く見て見ると…。羊が毛糸を編み終わってマフラーになっているイラストだ。ちゃんとした理由が有ってそうなっているのだという。（この内容、ＮＨＫあさイチの受け売り）日本郵政には、切手のデザインすべてを手掛ける７人のデザインチームがあるそうだ。この中のひとりの女性が実は２８歳の時に2003年のデザインを手がけたそうだ。この時初めて、硬いデザインを柔らかくするために羊が毛糸を編んでいるデザインにしたのだそうだ。１２年たって、このデザイナーさん、４０歳になって偶然また年賀状のデザインを当することになり、１２年後に編み終わったデザインにしたのだという。すごいストーリーが年賀状にも込められて有った。こういう話を知ると、年賀状を出すのももらうのも楽しくなる。

2014.12.5 『歳末募金』

１年分の有難うコイン（何か嬉しいこと、良いことが有った時に小銭入れから手づくりのペットボトル貯金箱に小銭を投入する）を貯めると、500ミリリットルのペットボトルが１年でいっぱいになり、ずっしりと重くなる。年末には近くの社会福祉協議会事務所を訪ね、歳末募金として地域の福祉に役立てていただくよう指定寄付して来る。このドネーション、筆者の嬉しかった思いが詰まって社会福祉のために役立てられるのなら、喜びも倍になる。こういった寄付形態、マッチングギフトと言う。プロゴルファーなら、イーグルひとつで 10万円、野球選手ならホームラン１本で１万円、などやれば、自分の目標が社会のためにもなる、というものだ。ペットボトルいっぱいのコイン、金額は８千円から１万円くらいとなる。

2014.12.4 『手帖の更新』

毎年年末になると、新しい手帳を買いに銀座の文房具屋に行く。今年は１１月の末日に行って来た。街はすっかりクリスマスムード、イルミネーションがビルいっぱいの外壁を飾っていたり、それらしい音楽があちこちに流れている。歩いている人たちはみんなニコニコ、幸せな顔をしている。怒ったり泣いたりしている人は居ない。平和な日本を象徴しているような光景だ。今年も黒くなるくらいスケジュールやメモを書き込み、日常の行動をしっかりサポートしてくれたマイ手帳。ここ１か月は今年分と来年分の２冊を皮のカバーに挟み込むから分厚い手帳になってしまう。来年もこだわりの手帳が筆者の行動を助けてくれるだろう。

2014.12.3 『干支』

午年もあと２０数日、１年が疾風の如く駆け抜けて行った感じがするのは筆者だけだろうか。午（うま）歳の生まれの人口は十二支で最も少なく、950万人前後だそうだ。1966年の丙午（ひのえうま）の出生者減が影響しているのだろうか。次回は2026年が丙午、ただでさえ少子化なのに、迷信を吹き飛ばして欲しいものだ。午の刻というのは午後１２時頃の２時間を言うそうだが、特に１２時を正午（しょうご）というのだ。午の話題はこのくらいにして、来年は未年だ。十二支の第８番めになるが、ウールの暖かさで来年の歳を暖かく包み込んでもらいたい。ゥメー（良い）話題や出来事をいっぱい運んで欲しい。

2014.12.2 『易断総本部編集の家庭暦』

本屋さんなどで年末になると店頭に並ぶ易断カレンダー。A５版で白い表紙に金のカコミ、鳳凰が赤色でバックに描かれていて墨字で大きく平成２７年家庭暦、と印刷されている。占いをあまり信じない筆者は表紙を見て通り過ぎることは有っても、手に取って見たことが無かった。年末の風物詩、的な感覚しか無かったが、家族が銀行からこの簡易版をもらって来たので、パラパラめくって見た。方位、健康、商売、株、貯蓄、家事、農事、などなどさまざまな占いの吉凶が小さな文字で、いっぱい書かれている。これはあまり興味無かったが、年間の細かいカレンダーがさまざまに表現されてる。その日が何の記念日なのか、どんな出来事が有ったかも書かれていておもしろい。話のネタになりそうだ。

2014.12.1 『師走』

今年も早く過ぎ去ったな～、という印象。毎年年末になるとそう思うが、どうも年齢を重ねるほど１年が経過して行くのに加速度がつくような気がする。周囲の人たちも言っているから、同じ思いの人が多いのかもしれない。年頭に、今年はこれをやろう、と決める。夏ごろに見返して、まだできてていないなぁ、そろそろ手をつけるか、と思っているうち紅葉が過ぎ、木枯らしが吹き、クリスマスソングが街に流れる。ほんとうに１年が早い。安泰に１年が去ればいのだが、人生そういうわけにはなかなか行かない。立ちはだかる壁、思いもかけない出来事、笑ったり、泣いたり、苦しがったり、感動したり、怒ったりしながら人生の波を駆けて行くのだ。人生の山、登ったら必ず降りなければならない。登りっぱなしは無い。ちゃんと下山して、山登りが完結するのだ。

2014.11.30 『ご当地ナンバー』

11月17日、盛岡（岩手）、郡山（福島）、越谷（埼玉）、世田谷（東京）、春日井（愛知）、奄美（鹿児島）など９地域のご当地ナンバーの発給が始まった。ご当地ナンバーの発給が始まって１０年、地方創生の動きにあいまって、地域の活性化に期待が持てる、良い制度だと思っていた。が、世田谷などでは反対運動が起きている。「なんで？」と思うが反対している人たちの理由がよくわからない。世田谷区などでは住民アンケートをやって区民のコンセンサスを得たそうだが、この発表すら受け入れていない。今までステータスのように持っていた“品川ナンバー”を持てなくなるから？などと思うのは筆者だけだろうか？

2014.11.29 『かるしおマーク』

スーパーやデパートでお惣菜を買う。成分表示はきちんとされていても、どうしても塩分が多いことがある。市販のお惣菜は一般的に濃い目に味付けされている。街の食堂で食べる食事、濃い味がほとんどだ。心臓や腎臓などの病気の人には塩分控えめなものが要求されるが、これに応えようとして、国立循環器病研究センター（大阪府吹田市）が「かるしお認定制度」をつくったそうだ。弁当や定食では１食600キロカロリーとして塩分が２グラム未満、単品の惣菜では１品あたり塩分0.5グラム未満という。メーカーからの申告を審査してマークを発行する仕組みだ。 かるしおマークの商品が間もなくお店に並ぶようだ。

2014.11.28 『偽ブランド』

ネット犯罪が引きも切らない。今度はネットショップで偽物のブランド品を売っているのが摘発された。“偽”という文字は、人の為と書くが、とんでもないことだ。偽サイトは古くから有って、買う方もまがいものと承知して買っていたりはしていたのだが、今度は信頼度が高い大手ネットショップの信用を利用して偽物を販売する、という荒手の犯罪だ。今やショッピングサイトの評価など当てにならない時代かもしれない。ネットショップには利用者の評価が掲示されるが、ここに“買ってみたら良かった”、“ショップの対応がなかなか良い”などの評価レポートを故意に掲載し続けるブラックバイトも有るらしい。ブランド志向の買い物をする人は要注意だ。

2014.11.27 『今年のクリスマスギフト』

クリスマスプレゼント、今年は何にしようかと考えている方も多いだろう。子どもが小さい頃にはサンタさんになってイブの夜に枕元にプレゼントを置いたものだ。大きくなったらもうやらない。家族の間でもプレゼントまでは…という方が多いようだ。家族間でもたまにはプレゼントを贈るのもいいかもしれない。しかし、ただプレゼントするよりも、その商品を購入したら社会貢献になる、というプレゼントはどうだろう。コーヒー好きの方にコーヒー豆をフェアトレードでＮＧＯから購入、贈る方も送られるほうも、購入してもらうほうも得をする、というもの。これは昔の近江商人の三方良し、という商売に通じる贈り方だ。エルメスのスカーフ、高島屋のＣＳＲギフトなどさまざまな商品を探すのも楽しい。心がよりホットになるギフトの形だ。

2014.11.26 『イルミネーション』

最近では街中のイルミネーションがあちこちで、年中見られるようになってきたが、やはり何といってもクリスマスシーズンが最高だ。樹木に飾り付けられた電飾は、寒い夜コートの襟を立てて見るのが一番風情がある。ホームセンターに行けばいろいろな飾りつけの道具が所狭しと積んである。時代を反映して、ほとんどがＬＥＤ電球だ。今までの電球よりもちょっとコスト高となっている。わが家の玄関先も１２月はじめに植木に飾り付けをする。孫が来るのを楽しみに飾り付ける。近くの家ではやはり個性あるイルミネーションを飾っているお宅があるが、年々派手になって来ているように思う。自分が楽しみ、それを他の人も楽しめるクリスマスプレゼントになるのだから、いいことだ。

2014.11.25 『消えることば、流行ることば』

シャンプーをしたあと、“リンス”を付けて髪のキューティクルを守る、と言っていたが、リンス→“コンディショナー“と変わった。食後に“デザート”として食べる果物やケーキやアイスクリーム、これらは、デザート→“スイーツ”と変わった。足にピッタリと履く“タイツ” →“レギンス”。かなり古いが、レコードのＢ面→“カップリング曲“。といった具合に言葉はいつのまにか変化して行く。変化すると、何か今までとは違った新鮮な感じがする。マーケティングのひとつの手法に消費者がひっかけられているのかもしれない。スイーツって言葉が流行ったおかげで、パテシェなる職業が脚光を浴びているのだ。

2014.11.24 『新興宗教の大学設置にＮＯ』

新興宗教教団が設置認可をした大学に対し、文部科学省がＮＯと断った。いろいろ理由が有るらしいが、宗教団体側ではすでにキャンパスや学生寮の工事に取りかかっており、納得しがたいとのコメントを発表した。新興宗教は宗教法人化すれば税金面での優遇が受けられ、信者から集めた莫大な資金を元に政治に進出したり、さまざまな公権力への挑戦を行う。オウム真理教などはオカルト団体として信じられない犯罪をやってのけた。一方、ミッション系の大学は様々に有るわけだから、何故今回の大学がだめなのかを明確に線引きしなければならないのに、ちょっとそこがグレーゾーンのようだ。政界進出を目論んでいることも関係しているのかもしれないが、政党は作っても今だ議員は出ていない。この問題、決着まで長引きそうな予感だ。

2014.11.23 『逸ノ城』

わずか５場所で幕の内に上がり、いきなり関脇になった逸ノ城、今場所は健闘してはいるが、先場所のようにすんなり勝たしてはもらえない。対戦する相手の力士は彼の取り組みを研究して今場所に挑んでいるだろう。新参者には負けられない、という先輩力士の意地もあるのだろう。結果がすべての実力社会、逸ノ城本人も立ち合いを研究して今場所に挑んでいるという。一時大きなスキャンダルに見舞われて人気が落ちた相撲界が、スター力士の登場で俄然面白くなって来た。相撲界もイノベーションをしている。

2014.11.22 『流行語大賞』

『今でしょ！』、『じぇじぇじぇ！』、『お・も・て・な・し』、『倍返し』、この４つが昨年の流行語大賞だった。今年も５０のワードがノミネートされ、１２月１日に大賞が発表される予定だ。年末の風物詩になりつつあるイベントだ。
→今年はカープ女子が輝く女性として野球を盛り立て、こぴっと応援していた。カラオケではありのままで、レリゴー！と歌い、そのへんのレジェンドおじさんたちの、セクハラやじなどなんのその、家事ハラなどぶっとばせ、とばかり歌いまくった。勝負に出れば、勝てない相手は居ない、とばかりの勢いに、積極的平和主義を貫き、ジャッジは限定容認でやってもらえた。そんなんじゃ、ダメよ～ダメダメ！それでは、ごきげんよう。←
さて、５０のノミネート流行語をいくつかつなげて文章にしてみたが、いくつ使われていました？

2014.11.21 『バリアフリー化推進』

全国の3500駅で2020年までバリアフリー化が促進されるよう、国土交通省が検討している、と報道された。駅や公共施設がバリアフリー化されるのは大歓迎だ。高齢者や障碍者にとっては朗報だ。止まらない高齢化の波に対応してもらわないといけない。実は2020年は東京オリンピックが開催される年だ。駅は全国に9500有るそうだが、そのうちの3500駅が候補にのぼっているという。エスカレーター・トイレ・ホームドアなどが検討されているとのことだが、他に国際的な表示の仕方や視覚障碍者のための色使いの工夫、職員の対応の仕方など、ハード部分以外のソフト部分も大事だ。そして、市民がそのことを意識として持ち、心のバリアを小さくし、サポートできるようになることもまた大事だ。

2014.11.20 『人権週間』

１２月１０日は人権の日、1949年から人権週間が実施されているが、今年も間もなく始まる。これに併せて全国各地で人権に関するイベントが行われる。各県や市町村で人権のための条例や行動指針をつくっている。筆者の居住する茨城県でも平成１６年に人権擁護基本計画が定められた。人権問題というと、最近の大きな課題は、インターネットによる人権侵害、セクシャルハラスメントやパワーハラスメント、ジェンダーの問題、などが大きく取り上げられている。県の市町村教育委員会人権担当者研修があり、１時間半の講演を行ってきた。テーマは『アンパンマンのうたに見る人権』、アンパンマンのマーチを題材に、人権ということばを“幸せに生きたいと願う精神（こころ）”と訳して話をしてきた。 アンパンマンのマーチの歌詞、よ～く考えながら歌うと、深い意味が有る。

2014.11.19 『驚くべき医療事故』

医院長の会見をテレビで見たが、人の命をどう考えているのか、といった疑念しかわかない内容だった。群馬大病院がこの４年間で腹腔鏡手術をした人のうち８人が死亡したという。執刀したのは同じ医師、インフォームドコンセントはきちんと遵守されていなかった、リスクが大きいので、執刀に至るまで数々のチェック関門が有るのに、病院側では把握していなかった。何というずさんさだろう。信じられない。規準や規程はつくるのは簡単、遵守するのが大変だ。いかにいい規程をつくても、きちんと守られるルーチンが無かったら、規程は無いのと同じことだ。こと命に関することは、そんなことがあってはならない。記者会見で"詳しくは調査中"などという発言、医術を知らない一般市民に対して、なんて人をバカにした態度なのだろう。

2014.11.18 『ネットワーク型社会』

身の周りの人間関係を見ると、それぞれの人と人が様々な連関でつながっていることがわかる。例えば、家族や親類縁者、職場の同僚、趣味の友だち、子どもを介したママ友、同窓会、取引先、商売でお世話になっているお客様、などなど利害関係はさまざまだが、人と人が繋がって生活が成り立っている。これら生身の人間同士のつながりの他、最近ではＳＮＳを利用したバーチャルな繋がりも多い。こういったつながりをネットワークと言うが、まさにさまざまなネットワークの中で行動しているのだ。 “ネットの世界”では、何が何だかわからない繋がりを持ってしまって、犯罪に遭ったりする人が増えた。知らないところで自分のネットワークが形成されたりしている場合もある。怖い社会になったもんだ。

2014.11.17 『ネットプリペイドカード犯罪』

新たな詐欺犯罪が登場した。 ネットプリペイドカードと言われる、ネット上の買い物ができるプリペイドカードが普及して来たことに犯罪グループが新たな手口で暗躍しだした。コンビニでの支払なども気軽にでき、本人確認も無いことからコンビニのコピー機で操作させる手口だ。プリペイドカードを発行している信販会社もそこまでは想定していなかったという見解なので、犯罪グループの頭の良さに感服だ。間もなく防止策が実施されると思うが、このカードしかり、ネットバンキングも危ない。便利なものにはその裏側に同じバリューのリスクが潜んでいる。

2014.11.16 『普通切手のデザイン変更』

１円、３円、５円、10円、20円、30円、50円、100円、120円、140円、500円、1000円の切手は郵便局に常備している普通切手だ。このほど、これらの切手のデザインを変更し、発売されることが発表された。今の通常切手のデザインは1971年にデザインされたものだそうだが、今度の模様は、日本の自然がテーマだという。切手といえば、子どもの頃、なけなしのお小遣いを持って記念切手を買いに郵便局に走ったものだ。ストックブックを買って丁寧にセロファンでくるんでストックブックに並べた。会社に入ってからはシート単位に購入、貯めていた。しかし、今は記念切手の価値もあまり無くなったことから、時価でゆうパックの発送代を切手で払っている。数万円分持っているから、まだしばらくは活用できそうだ。

2014.11.15 『つくられるムード』

どこからともなく、衆議院の解散風。風の出所ははっきりせず、外遊している首相も海外から『そんなことはひとことも言ってません』と言っている。しかし、新聞の見出しは解散の２文字が踊っている。だれかが情報を意識的に流し、世論を作っているのだろう。解散から投票まで数百億経費がかかるのに、そんなことお構いなしの政治家の野望が絡み合う。おかげで重要な法案が廃案になったり、国民生活の影響を考えていない。情けない…。投票に行く気もしない。

2014.11.14 『県民の日』

今日１１月１４日は埼玉県民の日。各県で、いわれの有るその日を県民の日として制定しており、その日は公立の小中学校が休校になったり、県内の公立美術館、博物館、レジャー施設が無料、割り引きだったり、記念行事とともに県民へのサービスが実施される。因みに東京都10/1、千葉県6/15、神奈川県3/19、茨城県 11/13、群馬県10/28、沖縄県5/10と定められている。関東地域の県民の日はディスニ―ランドが割り引きのチケットを県内で販売するところが多い。子どもたちが小さい頃会社を休んで連れて行ったことがある。空いていることを期待して行ったが、いつもよりも多い入場者に驚いたことがあったっけ。

2014.11.13 『天使の梯子』

天使の梯子と言われる自然現象がある。雲間から太陽光が差し、そこから地上に光が直線に届く光景だ。天使の梯子とはよく言ったものだ。光は神々しく見える。これが朝日や夕陽だったら最高だ。北海道の苫小牧と茨城県の大洗を19時間で結ぶカーフェリーがあるが、このフェリーから見た朝日がまさに天使の梯子、オレンジ色に輝いていた。太陽の光は、その時々の心持を心に深く焼き付けてくれる。

2014.11.12 『子ども会』

小さい頃、子ども会の集まりが楽しみだった。親になって、自分の子どもを子ども会に入れ、親として役員をやったり、行事の手伝いをしたりした。子どもたちは、子ども会の中で学年を超えた対人関係や行動様式を学んだ。自分の親以外の大人と交流することで、いろんな大人がいることを学んだ。現代社会では少子高齢化も影響しているかもしれないが、子ども会が存在していない状況だ。今の子どもたちを見れば、そんな時間は到底無いだろうし、親の世代も共稼ぎで、学校を終えれば子どもたちは学童保育に行くか塾に行くか、だ。休日に親が自分の子どもの面倒も見れないのに、他人の子どもまで目配せなどできない。子どもたちを地域社会で育てて行く流れが崩壊したから、子どもたちが大人になった時の対人関係のつくり方で問題を起こしてしまう。大人たちが何とかしなければならない。

2014.11.11 『新聞休刊日』

昨日は新聞休刊日だった。いつものように、朝起きてすぐ新聞受けを見たが朝刊が入っていない。「そうか、今日は休刊日だった」毎日休みなくニュースや役立ち情報を届けてくれる新聞が無い朝は何かが欠けた感じだ。いつもあたりまえにあるものが無い時は朝刊に限らず、そんな気持ちになることが多い。新聞に関わる従業員の慰労の意味が大きいのかもしれないが、早朝に雨の日も雪の日も嵐の日も、同じ時刻に届けて下さる配達の方々に感謝しなければならないだろう。わが家の新聞受けには『毎日ご苦労さまです』のシールを貼っている。昔『新聞少年』という歌が有った。筆者は中学の時に新聞配達をしたことがあった。田舎の家はまばら、それに冬は新雪をラッセルしての配達だった。その歌に自分の想い出を重ねたことがあった。当たり前に有ることが無い朝にそんなことを感じた。

2014.11.10 『ジェンダー』

男らしく、女らしく、とよく言う。しかし、最近はそのようなことを言うとジェンダー問題に引っかかる。男は青で女は赤、名簿を男性別、女性別でつくる、などなど生物学的な性ではなく、社会的、文化的に考えられている性をジェンダーという。男と女の生物学的な違いは身体の特徴に表れているが、更に社会的にも常識として使われている男女の違いが果たしてそれでいいのだろうかという疑問に立ち向かうのがジェンダー論、性の多様化にまで及び、女性として生まれながら男性として生きることを認めたり、同性愛もひとつの形として認めたり、多様性の理解へとつながる。“女性の活用”などと男社会からの発想などとはまた違う考え方だ。

2014.11.9 『ジョグパト・ウォークパト』

朝のジョギングを日課にしている人、ウォーキングを日課にしている人が多い。ここに警察署が目をつけた。最近、こどもたちの通学、時の犯罪、女性のひとり歩き中の犯罪、認知症高齢者の行方不明などがあとを絶たず、身近なところで犯罪が増えている。こういった犯罪を少しでも無くすために、趣味や健康づくりでジョギングしている人やウォーキングする人にビブス（チョッキのようなもの）を配布し、これを着用して走ったり歩いたりしてもらおうという試みだ。茨城県筑波警察署が協力者を募り始めた。登録者にはビブスと反射板が配られる。ちょっとした抑止効果にはなるだろう。市民の協力で犯罪の防止に繋がれば、とてもいい試みだ。警察もなかなかヤル！もう一歩進めて、ビブス着用者の交流会などにつなげれば、街づくりにもはってんできるのだ。

2014.11.8 『箸づかい』

小さな子どもでも美しい箸の持ち方をしている人が居る。年輩の人でぎこちない箸の持ち方をしている人がいる。箸の持ち方は文字の上手い、下手で人を見てしまうような感覚がある。何事も美しい所作というのがあり、美しいものを見ているとこっちが落ち着く。きれいな身なりの人がぎこちない箸の持ち方をしていたら幻滅ものだ。その美しさは躾にあり（すべてがそうとは言えないが）と思ってしまう。箸の所作には昔から“やってはいけない”とう教えがある。「寄せ橋」、「拾い箸」、「移り箸」、「さぐり箸」、「刺し箸」、「かき箸」、「渡し箸」。箸のマナーは日本人として知っておきたいことだ。ところで、箸の専門店がある。都内の専門店でアドバイスを受けながら買った八角形の箸は一膳８千円、使い易くて重宝している。

2014.11.7 『紅葉前線』

山々の紅葉が里にも下りて来た。銀杏の黄色い葉が美しい。紅葉前線としてテレビなどで紹介されることが多いが、今まで見た紅葉で圧巻だったのが日光のいろは坂。朝６時くらいに到着するように行くと、眼にも鮮やかな紅葉の間を縫って車が坂道を登って行く。それはそれは美しい。あまりの美しさに、華厳の滝まで行ってまたもどって、もう１回走った。例えようも無い、という体験をした。そのあと登った男体山も良かった。１０月末の閉山の日に行ったが、紅葉のトンネルを過ぎた頃から登山道の両側には霜柱、頂上付近には 小枝に霧氷、紅葉とのコントラストもまた見事だった。

2014.11.6 『リニア新幹線』

時速500キロで東京⇔名古屋を最短で４０分で走る計画のリニア中央新幹線。走行テストが行われている東京～名古屋間が 2027年、大阪間が2045年の開業プランだそうだ。世界一の高速鉄道に投資する金額は９兆円にもなる超ビッグプロジェクトだ。このような巨額のコストをかけてまで開業させる理由は、どうも新幹線の補完ルートが必要になるとのJR東海のプランがあるそうだ。在来の新幹線の老朽化による維持管理コストが増大することや、南海トラフ地震への災害回避など、リニア推進をする理由だそうだ。東京・品川を出たら、相模原市、甲府市、飯田市、中津川市と停まって名古屋に着く計画だ。便利なものの裏側には必ず問題が出るもの。地下を通ることによる騒音や振動への心配、人の流れが大きく変わることによる経済活動への影響など、まだまだ考えなければならない課題もいっぱいある。

2014.11.5 『ネットで選び、店で試着』

家電製品など買う時、今どきの買い方は、大手量販店に行って品定めをし、ネットで同じ型番のものをオーダーするのだそうだ。確かに、ネットでは機能性やデザイン、使い勝手、風合いなどがわかりにくいので、どうしても現物を見た方が良い。ここに目をつけた大手百貨店の戦略が、ネットを見て買いたいと思った客が、その商品をオーダーして、百貨店に行って試着をし、気に入ったら購入できる、という仕組み。百貨店側も商品陳列スペースを削減できたり、流行のトレンドを把握できたりのメリットがあるそうだ。ネット時代の買い物の流れが変わって来た。

2014.11.4 『男女平等日本１０４位』

WEF(世界経済フォーラム：本部ジュネーブ）が10月28日に発表したランキング。世界142か国の男女平等度でわが日本は 104位だという。この比較項目は、政治への参加、職場への進出、教育、健康度合いなどとなっているが、どうも成績が振るわないのは、政治への参加率らしい。中国が87位、フランスが16位、ドイツ12位、１位はアイスランド、２位フィンランド、 3位ノルウエーと、北欧系が続く。米国は20位だった。阿部政権はこの順位を上げようとして女性の活用を政治の柱にしているのだろうか。いくら男女雇用機会均等とかジェンダー問題だとか言っても、我が国固有の文化、意識がありそうな気がする。女性は一歩引いて男をたてる、的な風潮は地域社会の中に根強く、男性側にも、男は仕事、女は家事的な潜在的意識がありそうだ。それもひとつの日本文化の有り方かもしれないが、そんなことを言ったら女性に叱られそうだ。

2014.11.3 『買い物難民』

買い物難民が2025年には598万になるとの予想を、農林水産省の研究機関が発表した。最近の駅前商店街のシャッター通り化、郊外の大型ショッピングモール化で、心配していたことがデータで出て来た。難民の範囲を、自宅から生鮮食料品を扱う店までが500メートル以上あり、車が使えない（持たない）６５歳以上の人、という定義だ。2010年には382万人だったそうだから、１５年間で200万人増えることになる。自治体ではスーパーと提携して移動販売車を運行しているところが有る。生協でも運行しているところがある。コンビニやスーパーでは配達サービスをするところが増えた。移動販売といえば、田舎で育った筆者のところには、いつも同じ時間にスピーカーから同じ音楽を流す移動販売車が来て、生鮮品や雑貨を買ったものだ。買い物難民、まだまだ増えて行くことだろうし、自治体などのキメ細かい施策が必要になることだろう。。

2014.11.2 『ヘルスケア市場１０兆円』

10月８日から11日まで千葉県の幕張コンベンションセンターで“ＩＴ技術展”が開催された。ここにはＩＴ技術を活用したさまざまな最新技術のヘルスケア商品が並んだ。ヘルスケア商品とは、身体の健康維持や機能のサポートをするための商品を言う。特にこのところのウエアラブル（Wearable）端末の進歩は目覚ましく、腕時計やメガネにセンサーを埋め込み、血圧測定したり脈拍を測定する技術が開発されている。着ているだけでカロリー消費がわかる服だったり、集めたデータをスマホに送る機能が有ったり、高度な健康管理ができるようになている。あまり便利になると、人間本来が持つ体のセンサーの感度が悪くなりそうで心配だが。人口関節ロボットは具体性があり、普及しそうだ。動かない関節をサポートしたり、物を持ちあげるサポートだったり、高齢者や障碍者には福音機能だ。

2014.11.1 『派遣法改正案』

国会で改正派遣法が審議入りした。今の派遣法は、企業が派遣者頼みで従業員を確保すれば、企業の都合が良い条件で労働力を集められるので、正規雇用者が経ってしまう。これによる労働者への影響をミニマムにするため、専門２６業種（例えばアナウンサー、通訳、秘書、添乗員など）以外の派遣者は３年を限度に活用でき、以降は正規社員に転換しなければならなかった。しかし、今論議されている改正は、このバリアを無くそうとするもの。企業の都合がいい状況下で派遣者が活用されるようになれば、正規雇用者がますます減り、派遣者という非正規雇用者で事業が成り立つことになる。企業側に都合がいいようにしたアベノミクスの改正案は通るのだろうか。

2014.10.31 『高齢者施設で居酒屋』

高齢者施設に音楽ボランティアでよく行く。ドアには内側から開かないようにロックされていたり、高いところにドアスイッチが付いている。エレベータのボタンは職員でなければ作動できないようになっており、自由なフロア間の行き来ができない。施設に入れば、入居者の自由な行動がさまざまな面で制約される。お酒の好きだった人、たばこが好きだった人、コーヒーが好きだった人、こういった人の嗜好品も制約下だ。従って、入居者のストレスも相当なはずだ。施設では入居者の安全面、管理面が重視されるから、ひとりひとりに対するキメの細かい対応はできにくくなる。最近、東京や神奈川の施設で工夫されているのが月に２回とか３回の居酒屋タイムだそうだ。施設内でアルコール、つまみ、カラオケなどを用意して、会費を払ってもらい、店員には、いつもの介護者と違う事務職員などが対応して気分を変える、という。個人の尊厳から言えば、有ってしかりのサービスだ。入居者の笑顔はいつもと違うそうだ。

2014.10.30 『車内の足投げ出し』

朝の混雑した車内、座っている人が足を組んでいて迷惑することがある。注意をすると逆切れされることもある。いったいこういう行動をする人たちはどういう神経をしているのかと疑ってしまう。こういう人が逆の立場になったら、やはり気分が良くないに決まっている。電鉄会社ではアナウンスなどで社内マナーの啓発をするが、効き目は無いらしい。残るは椅子の工夫をして足を組みにくくすることしかない、と思っていたら、アララ、東京の「ゆりかもめ」の車両でやってしまった。椅子に傾斜を付け、座面の深さを浅くしたそうだ。乗客には好評だという。７人掛けの椅子で、変な座り方をしないようにセパレータを付けたものは今は珍しくない。こういうハード面の工夫をしなければならないのは残念だが、いたし方ない。

2014.10.29 『エボラ熱』

感染性の怖い病気が世界中を震撼させている。国内に入らないように細心の対策を講じているが、昨日の羽田で疑わしい帰国者がが隔離病棟に収容された。検査の結果、エボラ熱では無いことがわかったが、様子見のため、２，３日の入院だそうだ。ギニア人のシスターで看護師だったメルガルさんはリベリアで感染者の手当をしているうち、ずり落ちたメガネを上げる際に手袋をした手が顔に触れ、感染したそうだ。今は完治したというが、隔離された時の病棟の劣悪な状況を語っていた。怖い病気だ。日本で開発した薬が、もしかしたら効くかも知れないという情報が有ったが、こんな病気が世界中に蔓延したら、地球が危ぶまれる。現代の奇病、早く絶滅して欲しい。

2014.10.28 『道徳教育』

学校での道徳教育の有り方で議論が分かれている。今どきのこどもたちは、家で十分な躾が成されていないことが多く、日本人としてのマナーや公共マナー、人権や思いやりの心を育てるための道徳教育をしなければ、という議論には賛成するところだ。昔は、家にはじいちゃんやばあちゃんが居て、しきたりや文化を生活の中で自然に教育した。今は各家族が共稼ぎ、子どもは親と触れ合う時間が少ない。昔は、夕食や朝食はひとつのテーブルを囲んでみんなで談笑しながら食べた。今は個食、ひとりひとり違う時間にテレビを見ながらの食事。昔は地域社会がひとつになって子どもを育て、どこの誰なのかをみんなが知っていて、気にかけていた。今は大人と子ども、子どもと子どもの関係が希薄、どこの誰なのかもよくわからない。顔も合わせない。こんな世の中だから道徳を学校で教えなければならない。問題なのは、この単元を教師が成績として評価しなければならないこと。そんな、出来ないことをやろうとするから大きな議論になる。道徳教育の成績なんてつけなくてもいいいのだ。

2014.10.27 『だっこひもの事故』

幼児を身体の前に抱っこするおんぶ紐が出回っているが、こどもがストンと下に落ちる事故が多いそうだ。昔は背中に、 “ねんねこ”でおんぶしたものだが、これは今絶滅、前で抱っこ形式で背負っている人を時々見かける。最近はバギーの普及で、“この人、ホントにママ？”と思えるギャルっぽい女性が颯爽とバギーを押していたり、電車の中の通路を占拠している数台のバギーを見かけたりする。バギーの事故もまた多いので、その都度メーカーが改良を重ねている。おぶい紐のことでは、消費者生活センターが動いて改善が図られたそうだ。

2014.10.26 『銀行を装ったニセメール』

あたかも銀行からのメールかのように見せかけて本人確認の口座番号、ＩＤ、パスワードを入力させる偽メールが横行していることは知っていたが、自分のもとに来るとは思わなかった。幸いメールに対してはかなり厳しいセキュリティチェックをかけているので、ＳＰＡＭメールで警告してくれた。しかし、何で自分がその銀行の口座を持っているのを知られているか、疑問に思った。それより、そういった情報があちこちに出回っていることを前提に自分を守ったほうがいいのだろう。実は、別の銀行のニセメールも受け取っており、今回が２回めだ。あの手この手で他人の財産を搾取しようとする手口、悪いやつらは頭を使っている。

2014.10.25 『いじめ認知件数』

全国の小中高校で2013年に把握した“いじめ”の件数が発表になった。県別のデータになっているが、その件数が自治体によって大きく異なる。例えば、1000人あたりの件数が平成24年度に最も高かった鹿児島県が、平成25年度は半分以下に、最も少なかった佐賀県は鹿児島県の80分の１。いったいどんな調査の仕方をしていて、生徒たちがどんな回答をしているか知りたいところだ。県別データがその実態を反映してるなんて思えない。従って、この数値が大きくなった、小さくなった、で教育行政が変わるのだとしたら、ちょいと考えものだ。いじめを把握して対策を打つことも大切ながら、そういった事態にならない、生徒たちの心の教育や人権意識の啓発が重要なのだ。

2014.10.24 『女性の登用』

積極的に女性の登用を推し進める阿部政権に汚点が残った。法相、経産相の同時辞任、またしてもカネのスキャンダルだ。こういった、ピンホールのような穴から辞任まで追い込む手法は今までも有ったろうが、今回は特に、鳴り物入りで任命した女性閣僚２人の辞任が、政権にとってダメージが大きいだろう。取り巻きもそのダメージが拡大しないよう対処している。いわゆるチクリがどこかであったということだが、スピード違反の検挙のように、運が悪かったでは済まされない。金については透明性を相当確保しなければならないということだ。さまざまな制度を練り上げて来ているにも関わらず、こういった不手際が出る、庶民の暮らしや社会常識と大きく異なる政治家の感覚や文化を変えて行かなければ、どんな立派な制度をつくっても、それは魂が入らないのだ。

2014.10.23 『足下に泉あり』

１９世紀ドイツの哲学者“ニーチェ(1884－1900）”のことばとされる。『汝の立つところを深く掘れ、そこには泉あり』人はたいてい自分の足下なんかにはたいしたものは埋まっていないと思うもの、しかし、灯台下暗し、素敵なもの、価値あるものは自分の身近にあるものだ。自分の足下を注意深く探せば、価値のあるものはきっと有る。黄金の湧き水がきっと有るはずだ。という意味だ。前宮城県知事の浅野史郎さんはこのことばが大好きだそうだ。血液がんになっても、自分の足下を掘って、目標を見つけ、生きがいを創造しているという。

2014.10.22 『衣服着火の事故』

調理中にガスコンロから衣服に着火し、火災になった事故が昨年１年で１２１件有った、という着衣着火事故の報道が有った。 121件のうち、65歳以上の人76％というから、高齢者が多いのだ。ガスコンロは確かに怖い。友人の家族が認知症を患い、キッチンに立つが、腕を焦がしたことがある、と話していたのを聞いたことがある。消防庁や自治体は注意を呼び掛ける。ＩＨヒーターを使えばこの事故は防げるが、この普及率は全国ベースでまだ９％程度、福島第二原発事故以来、電力に依存するこの仕組みはなかなか伸びていない。国民生活センターでは、燃えにくいアームカバーなどを考案し、広報しているが、なかなか成果が上がらないのが実態らしい。

2014.10.21 『年金の日』

厚生労働省と日本年金機構は１１月３０日を 年金の日としている。 1130をイイミライとゴロ合わせして決めたそうだ。高齢期の生活設計に思いを巡らせてもらおうという趣旨だが、協賛団体と共に各種行事を催すという。年金問題が数年前に騒がれ、そのずさんな管理が社会からやり玉に上げられ、大きな組織改革、制度改革をして、やっとここまで来た、と評価してもいいだろう。最近の年金事務はとても行き渡った連絡や報告をするようになった。しかし、超高齢化の波でどんどん受益者のマイナス面ばかり施策として実施され、原資の問題が深刻だ。年金をもらっている側としても金額が減り、消費税は上がり、物価が上がり、実質生活に影響している。暮らしにくい世の中だ。

2014.10.20 『家事代行サービス』

家事代行サービスは昔から有ったような気がするが、なかなか普及しなかった。他人が家の中に入るのを嫌うのが理由らしいが、ここに来てさまざまな生活スタイルの変化やサービスのメニューの多様化で、一気に脚光を浴びて来た。そのサービスメニューは？。今までの家事代行サービスは、時間単価で家事の様々なサポートをしていたが、新メニューでは、換気扇の汚れ落とし３０分で〇円、ベランダの掃除１５分で〇円、トイレの汚れ落とし１０分で〇円、といった細かなメニューを時間単価で契約して客のニーズに応えるのだそうだ。独身でマンション住まいの男性、共稼ぎの夫婦、高齢者などユーザーは広がっているという。家電量販店に、掃除機のサービスやキッチンのサービスのパッケージを置いて見たところ、何と敬老の日に親やじいちゃん、ばあちゃんにプレゼント、といったマーケットが出来たそうだ。ちょっと困った時のサービス、利用は増えるかもしれない。

2014.10.19 『撮り鉄』

ターミナル駅に行くと列車の先頭付近にカメラを持った人がたくさん居る。特に臨時列車が出る時などすごい人だ。小学生くらいから年輩の人まで、ほとんどが男性だ。沿線の見通しの良い線路際、人がたくさん居ると思ったら、実は特別仕様の列車が通るのだという。こういった鉄道ファンが写真を撮り歩くことを撮り鉄というそうだ。この撮り鉄が時々、列車に接触してダイヤが乱れたりする事故が有る。10月17日の午後、西武池袋線秋津駅で接触事故があり、電車が止まった。こういった鉄道ファンは、実は鉄道会社にとってメリットのある存在では無い。逆に迷惑な存在なのだが。なかなか取り締まれない実態があるようだ。撮り鉄の人たちはマナーを守って行動してもらいたいものだ。

2014.10.18 『オリンピックレガシー』

レガシー＝遺産　の意味がある。例えば1964年開催の東京オリンピック。新幹線・首都高速・モノレールなどの社会インフラが整備された。今は当たり前のトイレやエレベータなどのピクトサイン、クオーツ時計の発明などがあった。オリンピックが終わっても産業、文化など社会の仕組みに大きく貢献している。こういったことをオリンピックレガシーと言うそうだ。2012年のロンドンオリンピックではこのことが最初から大きなファクターとして企画検討され、学校スポーツの振興、新規雇用の促進、ボランティア意識の高揚、観光収入増などが実現された。2020年の東京オリンピックでは、どんなレガシーが産みだされるか期待したいところだ。

2014.10.17 『百寿者の研究』

百歳以上の元気な高齢者が5万5千人（2013年の統計）、1963年には153人しか居なかったそうだ。こういった超高齢者の方々が元気に暮らす秘訣とその暮らしぶりの特徴が研究され出した。百寿者の研究をすることで、その特徴が少しずつ解明されてきた。どうやら動脈硬化を防ぐアディポネクチンという物質が長寿に影響しているらしい。筋力や認知機能が少しずつ衰えるがこれを持続させ、健康寿命を伸ばす努力がさまざまに行われている。そしてもうひとつ、精神的な部分の幸せ感をみんなが持っているそうだ。 “毎日が幸せ、今が一番幸せ”ということを言うそうだ。国民総幸福度が議論されているが、お金や権力に頼らない幸せ感もまた元気な高齢者づくりに資しているようだ。

2014.10.16 『ネットバンキングの不正利用』

銀行のネットバンキング、とても便利だ。銀行に行かずして自宅のパソコンから決済ができてしまう。ところがこういった便利機能には必ずどこかに落とし穴があるもので、この機能を悪用し、フィッシング画面でパスワードを入力させ、その情報で口座から不正送金する手口があとを絶たない。警察庁によれば、この被害が今年１月から６月までの半年で１８億５千万円になるというから見過ごしてはいられない。筆者のように、口座に数万円しか無い場合はあまり心配ではないが、大口の預金を持ったり取引したりしてる人にとっては大問題だ。この種被害が初めて確認されたのは2011年というから、まだ犯罪の歴史としては新しいのだ。 ワンタイムパスワード導入の銀行もあるが、更にそれすら役に立たない悪玉ソフトが有るというから、イタチごっこの状態だ。

2014.10.15 『高校１年生の９割がスマホ所持』

朝の通学電車、ほとんどの高校生がスマホの画面とにらめっこ、自転車に乗りながらのスマホ操作、こういった光景を見かける方が多いだろう。それもそのはず、調査データによると、高校１年生のスマホ保有率は９割以上だという。ウ～ム、高校生にとってスマホは必要なのだろうか？考えさせられる。現代っ子にとっては、必需品ではないけど、必要品なのだろう。ＬＩＮＥの爆発的な利用、ゲームアプリの進化、ネットの活用、学業のためには、無いほうがいいような気がするが。高校生を持つ親の気持ち、学校の教師の気持ち、ジレンマがわかる気がする。隣の子が持っているから、うちの子も…もあるだろうし、よくわからない。筆者はあえて、スマホを持たず、昔流の折り畳み携帯で十文満足しているのだが。

2014.10.14 『太陽光発電認定基準変更』

国内各地の陽当たりの良い空き地で建設ラッシュが続く太陽光発電施設、この設備は、つくる前に経済産業省が買い取り価格の認定を行い、認定されたあとで設備を建設、発電を始める仕組みらしい。ところが、認定をもらったものの、業者が工事を行わず、買い取り価格の権利を持ったまま保留している、という現象が多い実態だという。発電した電力の買い取りコストが毎年下がっているため、年度末に業者からの申請が大量に出されるが、申請認可をもらったままの業者が多いのが実態だという。制度がきちんと運用されればいいのだが、どうも抜け道が有ったということだ。建設後に認可すればなんてことは無いのだが、おかしな制度を国がつくったがために、これのチェックを厳格にやるように制度を変更したそうだ。性善説で進めばいいのだが、必ず悪徳業者が抜け道で悪さをする。税金が絡む制度はしっかりと検討して抜け道のないようにして欲しい。

2014.10.13 『体内時計への影響、インスリンが関係』

体内時計というのを誰でも持っている。この体内時計の調整に、インスリンが関係している、ということを山口大学の佐藤美穂特命助教が発表した。海外旅行をした時に現地時間と国内時間の間にズレが生じ、時差ボケという現象が出る。体内時計とは２４時間の間の睡眠、覚醒、食欲や消化などに関わっている。このリズムが海外旅行でズレるから、変な時に眠くなったり、食欲が無くなったりするのだ。どうもこの調節のメカニズムがマウスの実験によると、インスリンが関与しているらしいというのだ。体内時計のズレが慢性化すると、身体の生理的パフォーマンスの低下、糖尿病・心血管疾患・睡眠障害・ガンなどのさまざまな疾患の重要なリスクがある、との発表なので怖いのだ。

2014.10.11 『プレミアム食品』

コンビニ、スーパー、ケーキ屋さんなどを覗くと、ちょいと高価な商品が並んでいる。高いことを売りにして、高級素材を使った食品が出回っているのだ。たま～にこういうものを買うのを“プチ贅沢”というらしい。コンビニの食パン、スイーツなど売れ行きは好調らしい。ローソンは肉まんの高級なものを売り出したところ、大ヒット、素材にとことんこだわった製造方法が受けたのでは、と販売者は評価しているそうだ、飲み物の世界ではお茶やコーヒーが売れている。たまにはちょいと贅沢を、という消費者のニーズにメーカーが応えた形だ。

2014.10.10 『晴れの特異日』

１０月１０日は晴れの特異日だそうだ。今日も全国的に晴れている。そのデータをもとに決定されたのが５０年前の東京オリンピック、国の威信をかけて欧米に追い付け追い越せで企画されたこの世紀のイベント。当日はまさに秋晴れの開会式日よりだった。各国の整然とした入場行進、ＮＨＫアナウンサーの実況が見事だった。国内をくまなく廻った聖火が国立競技場に入場、聖火台に火が灯った時には関係者は感動で心が震えたに違いない。首都高速道路の開通、新幹線の開通、世界に冠たる斬新な競技施設の建設、公共施設のピクトサインの導入、モノレールの開通、国内がハード・ソフトともに大きく前進、選手たちはこれに応え、メダルラッシュとなった。忘れられないのが閉会式での選手入場。手順を無視した、各国選手のバラバラになって手を組み、肩を組みの入場、平和の象徴だった。６年後の東京オリンピックに夢を馳せつつ、５０年前を振り返るマスコミの記事や放送の企画が、今目白押しだ。

2014.10.9 『食欲の秋』

今、秋の味が美味い。果物ではぶどう、梨に始まって柿、りんご、栗、珍しいところではイチジク、先日、親戚の人がつくったイチジクのワイン煮を食べた。経験したことが無い上品な味だった。魚では何といってもサンマ、脂が載って焼さんまが何といっても美味い。骨と頭だけ残して全部食べる。マツタケやシメジなどのキノコも豊富に出回る。山梨の道の駅で１本４千円、ちょっと手が出なかった。わが家の畑では今落花生が採れる。掘ってすぐ塩茹でにする“茹で落花生”が美味い。ビールがいくらでも進む。売っているのは鮮度が無いからうまくない。何といっても掘ってすぐゆでるのだから。枝豆もそうだが、採って時間が経つと鮮度が落ちて味に響く。今年は大粒の茹で落花生にはもってこいのおおまさりという品種を栽培した。普通の落花生の３倍くらいの大きさ、豪快に食べた。

2014.10.8 『まっさん、順調な滑り出し』

NHK朝の連続ドラマ「まっさん」がスタート、なかなか良いストーリーだな、という印象だ。主人公が北海道で日本一のウイスキーづくりに夢をかける、という展開だが、第１回めはその夢が叶って英国大使から表彰された、というエンディングのシーンから回想して行く、という流れだった。前作の「花子とアン」もそうだった。山梨生まれの花子が東京の女学校を出て幾多の困難をかいくぐり、『赤毛のアン』の本を出版する、という成功ストーリー。結末がわかっているから、いつ、どうなって、どうなるのか、を視聴者がハラハラドキドキしながらストーリーを想像できる。いろいろな社会問題が次々に起こるこの時代、成功物語で毎朝小さな夢を見ること、ドラマに感動の涙をすることが必要だ。NHKはそれに連ドラで応えてくれている。しかし、その後番組「あさイチ」で２人の司会者が勝手な言葉で感想を言って感動を濁すことはやめて欲しいのだが。

2014.10.7 『健康づくり施策』

国内自治体各地では、高齢者の健康づくり施策が花盛りだ。男性の平均寿命が８０歳を超え、長寿世界一になったのはいいが、健康寿命は７６歳程度と言われる。７６歳以上になると病気になったり寝たきりになったり、何かの病気になってしまう、というデータだ。病気になれば医療費が嵩み、税金が使われる。財政の悪化を招く前に元気な高齢者をたくさんつくり、病気にならず、元気に地域社社会で過ごしてもらいたい、という施策だ。自治体の広報紙などを見れば、こういった高齢者向けの講座やイベントが多い。高齢になってもいきいき・はつらつとした暮らしをして欲しいという表れだ。

2014.10.6 『オヤカク』

この時期、来年春入社の内定をもらった学生たちの“内定式”が行われる。内定式というのは、内定をもらった学生が辞退をしないように企業にひきとめておくひとつの儀式だ。オヤカクとは、文字では“親確” と書く。学生が企業の内定をもらっても、親の承諾が得られずに内定を辞退する学生が多いそうだ。子どもの就職にあたって、親の意思が働くということだが、筆者の子どもの時には、子どもの意思に任せていた。しかし世の中どうもそうでは無いらしい。親が子どもの就職先を心配して反対するケースが多いようだ。親から内定先の企業への問い合わせが多いらしい。せっかくここまで苦労して大学まで出したのに、あまり知られて無い企業に就職して、将来大丈夫なの？、ブラック企業ではないだろうな？、過労死するような環境じゃないだろうな、という親心だ。内定辞退を避けるため、企業では親の見学会や説明会を開いたりして親の確認を得るというから、就職も一筋縄では済まない。　

2014.10.5 『クリックからオススメ画面』

インターネットの検索サイトで旅行の検索をする。そしてどこのホテルにしようかな～とホテル名を検索する。そうすると、アララ、広告を出しているYAHOOなどでは、その次に何かを検索すると、以前検索した旅行先やホテル名の広告が自動的に出て来る。無料検索サイトで何かを検索すると、その人の検索履歴を判断して、自動的に広告を出すようにシステムが構成されている。このことは、いろんな検索履歴から、検索する人の趣向をキャッチしてマーケティングに活用されているわけだ。これがダイレクトメールなどにも応用できるわけで、怖いことだ。

2014.10.4 『神無月と神在月』

１０月は出雲大社に全国の神様が集まって会議を開く月、全国から八百万の神様が居なくなることで、神無月という。出雲では神在月という。学説によれば、これは後付けでそうなったということだが、理解できる解釈でわかりやすい。出雲大社は縁結びの神様、なので縁結びの相談で神様が参集するとの説だ。本当は旧暦で呼ぶが新暦が当たり前になった現在では新暦で考えても差支えないという。この間、出雲地方では、お忌みさんといって、音が出る行為、鋏や鋸を使う行為を嫌い、静かに過ごすことになっているそうだ。トンカチの音が出たり鉋や鋸を使う家の新築なども行わないらしい。髭剃りなど鋏を使う行為なども該当するという。

2014.10.3 『御嶽山噴火事故』

日に日に明らかになる現場の惨状、長野・岐阜の両県消防隊員の救出活動の様子が取材により明らかになる。救出・捜索活動も、今までの隊員の訓練では考えられなかった惨状に、しかも高山での手探り状態に違いない。当日の山頂付近には数百人は居たのでは、という観測だが、何人居て、あと何人救出すれば、という目途が立たない。あの時刻、山男の筆者の経験では、良く晴れた土曜日、紅葉が美しい季節、夜中に駐車場に車で着き、空が白み始めた明け方に登山口を出発した人、山小屋に前泊してご来光を見たあと朝食、出発、といった登山者が、頂上に着いて目的を果たした達成感で、雲海の上で昼食を食べたりコーヒーを沸かしたりの至福の時間帯だったのだ。頂上付近に人が集まる条件が揃いすぎた。自然災害の最悪のパタンーンになってしまった。亡くなられた方々には心からご冥福を祈りたい。

2014.10.2 『ニセ電話』

オレオレ詐欺の手口が知れ渡り、初期の詐欺電話はほとんど無くなった。これに代わって還付金詐欺、劇場まがいのニセ電話が高齢者を襲っている。数千万円もの現金を宅配便で数回に分けて送った、というから、自宅に現金がそんなに置いてあるの？と信じがたい被害だ。ニセ電話の中身は、会社の小切手を電車に忘れてしまった、病院でバッグを失くして困っている、など大した内容ではないが、この話題を何人かがグルになって展開して電話をかけ、高齢者を信じ込ませると、手の混んだもの。警察や消費者センターがやきいになって注意を呼び掛けても騙される人は増えるばかりだ。

2014.10.1 『ゆーとおり世代』

３日連続でことばの話題。「創作時事用語コンテスト」というのが開催された。全国から3,644点の作品応募が有ったという。そのグランプリに輝いたのが「ゆーとおり世代」ということば、三重県の44歳の男性作だ。自分で考えず人から言われた通りのことしかやらない人を言うそうだ。こういう人、居る居る。「老いラブ」＝老いらくの恋をする人、最近多いらしい。「ストレスラー」＝ストレスを他人にぶつける人、「個人的自衛権」＝会社をリストラされそうな人や権力で押さえつけられる人が自衛する権利、「つぶやき自由」＝ＳＮＳなどでつぶやくトレンド、「ピン老人」＝体力・知力・行動力が備わったシニアのこと。おもしろい言葉を作り出すものだ。

2014.9.30 『若者ことば』

今日もことばの話題。若い人たちは言葉をつくるのが上手だ。ＴＮＪ＝たいしたこと、ないじゃん！という意味で、大したことない（美人でもない）のに男の子に人気がある女子のことを言うそうだ。コソアド＝こっそりメールアドレスを聞くこと。今では慣れたが。相当前に「メアド教えて」と言われて一瞬怯んだが、ああメールアドレスか、と気づいたことがあったっけ。まあネットで『若者ことば』を調べてみるといろいろ訳のわからないことばがいっぱいある。若者たちがオジサンやおばさんに向かって機関銃のような若者ことばを発するのは、『ダメよ~~、ダメダメ！』

2014.9.29 『レンジでチンする』

日常よく使う動詞だ。が、正式な日本語では無い。「電子レンジで加熱する」ということだ。名詞や外来語に「る」や「する」を付けて動詞にする言い方について文化庁が調べたそうだ。「コピる」＝コピーする。「サボる」＝怠ける、「事故る」＝事故に遭う、「愚痴る」＝グチを言う、などが良く使われる。若い世代では「告る」＝告白する、「タクる」＝タクシーを使うなどが使われているそうだが、筆者は使ったことが無い。文化庁では「良い悪いは言えないが、わからない人も居ることを踏まえて使って欲しい」と言っている。言葉は生き物、時代と共に少しずつ変化するが、美しい日本語は変化ないで欲しいものだ。

2014.9.28 『熊出没』

今年は、例年に比べて全国で熊の出没回数が多いという。４月と５月だけで前年比の40%増だそうだ。今年はどうも、どんぐりの凶作でまだまだ被害が拡大するかもしれないとの予報だ。自然現象が最近の天候に見られるように、動植物への具対的な変化として現れている。よく山の単独行をするが、茂みでガサガサっというとものすごく怖い。いつもキスリングには大きな鈴を、首にはホイッスルを着けているが、それでも安心できない。里山に住む人は毎日の生活が脅かされる。田畑が荒らされたりの影響がある。被害が最小になるような、これだ！という施策はどうも無いらしい。田舎では熊、都会ではデング熱の蚊に背赤ゴケグモ、自然は怖い。

2014.9.27 『謝りっぷりの良い人間、弁解の上手い人間』

あいだみつをさんのことばを引用させていただいた。朝日新聞の社長会見、無ざまな姿だった。はぎれが悪い。地方議員の謝罪会見、歯切れが悪い。こういったことを弁解の上手い人間と言うのだろう。「私が悪うございました。私の責任です。ごめんなさい！」と何故素直に言えないのだろう。組織の偉い人が取る姿勢にはうんざりだ。その都度、部下が責任を取らされる。「今後、このようなことが起こらないよう、再発防止に努めます」なんて聞き飽きた。問題は再発防止のために何を徹底するのか、そこが語られない。こんな大人社会じゃ、まともな子どもなど、育つわけが無い。今日もグチってしまった。

2014.9.26 『ヒーロー』

今の子どもたち、目標とする大人のヒーローが少ないと言われる。そんな中でテニスの錦織圭選手の全米オープンでの活躍は子どもたちに夢を与えた。テニスを習っている子どもは、“エアケイ”を真似しているそうだ。サッカーや野球、今開催中のアジア大会などスポーツ選手のヒーローは勝負事だけにわかりやすい。街中にヒーローのおじさんやおばさんが居てもいいが、特に都会では地域社会とかかわりを持てる大人が居ないのがほんとうのところだろう。そういった人材を地域社会で堀り起こし、大人との関係を持たせる活動が今必要な気がする。学校で良い成績を取って塾に行って、良い大学に入る金太郎飴のような人生ばかりではなく、自らはっきりとした夢を持つ子どもを地域社会で育てることが必要だ。

2014.9.25 『65歳以上の人口』

６５歳以上の人口が昨年より111万増えて、3,296万人となったそうだ。総務省が今年の敬老の日に発表した人口推計だ。男性が1,421万人、女性が1,875万人、総人口の25.9%を占める超高齢社会だ。去年よりも0.9%増えた。このうち75歳以上の後期高齢者（このネーミング、良くないと筆者は思っているが）が12.5%と、すごい数値だ。長生きすることはとても良いのだが、健康寿命を伸ばさないと、医療費にかかる税負担が増え、経済的な破たんを招く。ＰＰＫ（ピンピンコロリ）を誰もが願うが、なかなかそうは行かなく、認知症や寝たきりの高齢者が多い。政府や自治体の施策に期待するのも良いが、高齢者自らが地域社会で健康で生きがいを持って暮らす努力もしなければならない。筆者自身、敬老の日に幼稚園生の孫からジージへ、と言って絵のプレゼントをもらう年齢になった。健康寿命を伸ばせるよう努力はしているつもりだ。

2014.9.24 『イヤーカフ』

「イヤーカフ」に「イヤークリップ」、今女性の間で人気アクセサリーとして売れているそうだ。比較的手ごろな価格で販売されており、簡単に装着できるところからおしゃれなアイテムとして注目を集めているのだろう。従来のピアスは耳に穴を開けなければならない。金属アレルギーで皮膚に炎症を起こす人もいる。イヤーカフは耳の軟骨を挟むように装着、イヤークリップは耳にクリップのように挟む形状。特徴として、片側の耳にだけするのだそうだ。しゃれたアクセサリーが開発され、女性を楽しませているようだ。男性も女性の耳元を注目してみるとおもしろいかもしれない。

2014.9.23 『交通取り締まり』

友人が横断歩道で一時停止せず、その先にいるおまわり（さんを付けたくないくらい腹立たしい）に停車を命じられ、安全通行義務違反で９千円の切符を切られたという。国道の横断歩道で、渡ろうかどうか迷っている人がいたので、素通りして停まらなかったら捕まったとか、もう一人は、携帯が鳴ったので音を止めようと思って携帯を持ったとたんに停車を命じられたそうだ。まったく、彼等は捕まえるための取り締まりをしている。交通安全を指導して、事故を無くす立場の者が、違反者をつくり、金を巻き上げるなんて、本質的なことでは無い。税金で食べてる人たちは、もっと市民の味方になって欲しいものだ。そういえば、５年ほど前に友人に駅まで送ってもらい、着いたので車が泊まる前にシートベルトを外したら捕まえられたことがあったっけ。腹立たしかったことを覚えている。秋の交通安全運動の最中、気をつけたいものだ。

2014.9.22 『世界がもしも100人の村だったら』

池田香代子さんが訳し、マガジンハウスから出版されている本のタイトルだ。６４億人の地球を１００人の村に見立てたらこんなふうになってしまう、ということがいっぱい書いてある、国際理解にもってこいの本だ。
100人のうち52人が女性です　48人が男性です
30人がこどもで　７０人が大人です　そのうち7人がおとしよりです
90人が異性愛者で　10人が同性愛者です
70人が有色人種で　30人が白人です
61人がアジア人です　13人がアフリカ人　13人が南北アメリカ人　12人がヨーロッパ人　あとは南太平洋地域の人です
33人がキリスト教　19人がイスラム教　13人がヒンドゥ教　6人が仏教を信じています
と続く。経済、教育、平和などにも触れている。

2014.9.21 『イスラム国』

今世界中を震撼させているイスラム国、イスラムの新しい国を興そうと過激な戦闘行動で領土を拡大している。欧米中心で進んで来た世界の秩序が乱れるかもしれない、ということで各国が警戒している。ジハードを掲げるイスラムの世界、全く違った歴史と文化を持っている。世界には１６億人のイスラム教徒が居ると言われているが、イスラム教の人は毎日決まった時間に礼拝をする、豚肉を食べないなどの厳しい食制限（ハラール）がある、仏教やキリスト教のような偶像崇拝では無い、イスラムの教えでは大義のある正しい戦争は認める、など異なる文化がある。イスラムのことを理解しようとしても理解しがたい部分もある。それが文化というのかも知れない。鯨という日本の食文化が世界に理解されないのも、同じだ。欧米はイスラムに包囲網を敷き、軍事力で抑え込もうとしているが、果たして泥沼にならなければ良いのだが。

2014.9.20 『上がりを防ぐ』

「上がりを防ぐには、どうしたら良いんですか？」という質問を受けることが良くある。結婚式のスピーチ、発表会の舞台、試験を受ける時、目上の人に会う時、などなど上がってしまって思っていたことが上手くできなかったり、ドギマギしてことがうまく運ばなかったりする。上がる理由は簡単だ。『しっかりと準備してなくて、どうしようどうしようと思う』、『普段の練習以上に上手にやろうとして力が入ってしまう』、『心配ばかりして、失敗したらどうしようと思ってしまう』など、準備万端ではなく、成功のイメージを描くわけでもなく、格好つけて自分の実力以上を出そうする態度が、上がりに繋がってしまう。スポーツ選手などは、本番の前には好きな音楽を聴きながら成功のイメージを膨らまし、練習して来たことを100%出そうとする。準備をきちんとやって、自然体で居ることが重要だ。

2014.9.19 『般若心経』

四国巡礼を終えて、般若心経がすっかり身近なものとなった。お釈迦様の教えを276文字に凝縮した教えは、深い深い意味がある文字の羅列だ。その意味など考えなくても、唱えているだけで平静な心持になる。千の利休が「平常心是道」と教えたが、まさに平常心が見えて来る。悟りを見出して行くことを説いているわけだが、悟りとは、自分の思う生き方を見出して行くことにある。そのために自分を見つめたくて各地の寺で行われる座禅や写経の集いには、若い人から高齢者まで参加する人が多いそうだ。物が有り余る時代、お金や物ではなく、心のよりどころを求める人が多いのだろう。

2014.9.18 『戦争の影』

朝の連続ドラマ花子とアン、４月から始まった番組が今月末終了する。そのドラマ、昨日まではしばらく太平洋戦争の最中が描かれていた。戦時下のさまざまな統制、日本軍が勝利に湧き、その報道に国民が鼓舞される。当時は愛国心と言っていたのだろうが、言論統制やひもじい暮らしの中で、我慢することで、軍部の他国侵略のシナリオに酔っていただけのことだった。戦争が終わって、世の中の価値観が変わる様が見事に描かれていた。人間を殺し、人権を奪って行くその行為に正当性は無い。米国がまたもや戦争の泥沼に突き進んでいる。戦争に正義は無いのに。

2014.9.17 『オリンピック人権宣言』

スポーツを通じた平和の祭典オリンピック、しかしその精神とはまた別に人権問題が、国や民族の間で見え隠れする。世界中で起こる人権を無視した行動に対し、アスリートたちが立ち上がる機会が多い。世界人権宣言には、『すべての人は、人種・皮膚の色・性・言語・宗教・政治上その他の意見、国民的もしくは社会的出身、財産、門地その他の地位またはこれに類するいかなる自由による差別を受けることなく、この宣言に掲げるすべての権利と自由とを共有することができる』と記載されている。今世界中で起こっている紛争はこの精神に反するもの。友情や国際理解とは程遠い行為が繰り返されている。2020年、東京オリンピックではこの精神が大いに発揮され、オリンピックの場だけでなく、世界中で安心して暮らせる国づくりが行われることを願いたい。

2014.9.16 『２０１８年問題』

2007年問題というのがあった。これは、団塊の世代の大量定年退職に対する課題だった。今度は2018年問題だ。人口減少が問題視される中、2018年問題というのが俄かに大学関係者の間で囁かれている。2018年から18歳の人口が減り続けるという問題だ。何が問題かというと、18歳で大学受験をする人口が減って行くとなれば、あまたの大学で生徒が集められないという減少が出、つぶれる大学も出て来る、という危惧だ。有名国立とか、有名私立などと胡坐をおかいてはいられない。1992年には205万人、2009年には121万人、2030年には101万人という予測だ。今年度のデータでは、私立大学の４割で定員割れしているというから、大変なことだ。大学も大変だが、若い人が減ると、労働人口も減る、年金の担い手がいなくなる、社会のダメージは大きい。だから少子化に対する施策は最優先で行わなければならない。

2014.9.15 『ドックタグ』

今、高齢者の間で静かに拡大しているのがドックタグ犬のドックではなく、ドクターのドックだ。どんなものかというと、しゃれたペンダントになっていて、デザインされた形の裏側に着用している人の住所、電話番号、名前、血液型などが刻印されている。福井県鯖江市のメーカーが若い人向けにデザイン開発して売り出したが、用途が高齢者向けに拡大して行ったものだそうだ。ドックタグはもともと米軍の兵士が身元確認用に所持品に着けたりネックレスとして身に着けていたものだそうだ。ナルホド！認知症の人が行方不明になる事故が多い。春頃、東京都の女性が行方不明になって6年目に高齢者施設で見つかった、という事件があった。こういった場合にも、本人の連絡先がすぐわかる、とう仕掛けだ。それにこのペンダント、デザイン性にも優れているので、着用する人がおしゃれな気分になるそうだ。一石二丁のグッズ、今日の敬老の日にプレゼントする人が多いのでは。

2014.9.14 『松下幸之助生誕１２０年』

経営の神様と言われる松下電機（現パナソニック）の生みの親松下幸之助さん。今年は生誕１２０年にあたるそうだ。小学校を中退し、９歳で丁稚奉公に出た幸之助さん、電気事業で才覚を表し、一代で松下電器を育て上げたのだが、経営に関する数多くの名言を後世に伝えている。「どんなに悔いても、過去は変わらない。どれほど心配したところで未来もどうなるものでもない。今、現在に最善を尽くすことである。」人の心の弱さを悼み、強い心を持てるよう示唆している。背景にある宗教心を感じる。「志を立てるのに、老いも若きもない。そして志あるところ、老いも若さも道は必ず開けるのである」。力が湧くことばだ。

2014.9.13 『Argument　Reality』

IT技術によって、何やらまた新しいビジネスが始まった。AR:Augumennted Reality という技術だ。ITの進歩は留まるところを知らない。すでに実用化されている部分もある。例えば婦人服売り場、気に入ったものを試着して品定めをするだろう。その試着をしなくても、本人の体型を読み取り、コンピュータが本人におすすめの洋服を着せた画像を提供してくれる。身体を動かせばそれに合わせた映像が出る。化粧品売り場ではメークの人が化粧を実際にやって見せてくれるが、この技術を使えば、本人の顔を読み取り、口紅やアイシャドウなどを顔につけたイメージを提供してくれるなど、バーチャルで好みが選べるのだ。書いたイラストを読み取り、このイラストが動いたり、物語に入って行ったりというバーチャルリアリティーが楽しめる。レジャーランドや博物館などでこれから増えそうだ。

2014.9.12 『四国霊場巡り結願⑮不思議な心の静寂』

結願、お礼参りを終えて今自宅、何か不思議な心の静寂を覚える。これは大師様の効果なのだろうか。88か寺を巡るなどと年頭に大きな目標を抱いてから約９か月、目標が無ければ“そのうちに”で終わっていたかもしれない。巡礼でひと巡りが終わった、というより、心に句読点が打たれたような感覚だ。般若心経の唱え方が変わって来たし、１日１日を生きるその根底にある心の持ちように変化があるような気持ちだ。うわついた足取りではなく、しっかりと地に足を付けた足取りと、身体の軸に芯が通ったような、丹田を通した気の出入り、その変化に驚いている。日常生活に慣れて来ると、おそらくまた元に戻るのだろうが、それがあるから、山にもう一度行きたくなるように、巡礼の旅にまた行きたくなるのかもしれない。四国巡礼結願の記事はこれでおしまい。

2014.9.11 『四国霊場巡り結願⑭武家大名のステータスが墓の形に』

今日のテーマの前に…。読者の方から、行間が狭いので見づらい、とのご指摘をいただき、少し拡げて見ました。いかがでしょう？

高野山奥の院までの道のりは街の中心部から２キロあまり、道のりは寺の連続、これらの寺は宿坊として観光客や修学旅行生の旅籠の役割を果たしている。奥の院山門から大師堂までは約1.5キロ、この道の両側が墓地になっており、知る人ぞ知る江戸時代の大名の墓が林立している。例えば、加賀前田家の墓地、仙台伊達家の墓地、薩摩島津家の墓地、といった大きな墓石に苔むした風景が連なる。思わず出身地秋田の羽後佐竹藩の墓地で般若心経を唱えた。先祖を供養したような心持になった。各寺によってこれらの墓地が維持管理されているのだろう。各大名は高野山に眠ることが地位の明かしだったのだろうか。甲斐武田信玄と勝頼の墓石が質素で小さかったのが印象的だった。それでいて威厳があるのは、さすがの武田武士なのかもしれない。

2014.9.10 『四国霊場巡り結願⑬高野山の街並み』

８８か寺を結願したあと、“お礼参り”として、和歌山県の高野山参りが行われる。四国では無いので、霊山寺から鳴門自動車道を渡って高野町まで100キロほどある。標高800Ｍ近いところに高野町があり、弘法大師が入滅したという高野山奥の院がひっそりとした佇まいの山中にある。おそらく、景観条例で厳しく規制が加えられているだろうと思われる街並みだった。電柱が無い、派手な看板が無く、色使いが質素、高い建物が無く、２階建ての旅籠風の建物で商店や土産物屋が営まれている。店の呼び込みなどが無く、静かに商売が行われている。高野山という響きのイメージにぴったりの街並み、京都や奈良よりも伝統的なものを感じた。ヨーロッパ系の外国人観光客が多いのにも驚いた。コンビニはさすがに無いだろうと思いきや、ファミリーマートが有ったが、店の看板は小さく、店はセットバックしてあって、店舗が通りから目立たないつくり。さすが、と思った。

2014.9.9 『四国霊場巡り結願⑫御影の厚さ2センチ』

寺での納経のあとにいただくのが“御影”（おすがた）と呼ばれる、短冊状のその寺の本尊を印刷した紙、この中に仏様が宿っているとされている。88か所だから、これが各寺分で88枚頂戴する。更に開創1200年の記念御影（カラー刷りで赤い地色）も頂戴するから、176枚の御影を頂戴した。この厚さが２センチほどになる。巡礼した者にとっては宝物だ。四国にはこの御影を表装して掛け軸や額にしてくれる店がたくさんある。筆者もいずれは宝としてきちんと飾るようになるだろう。納経の手段としては、納経帳に記載してもらうやりかた、掛け軸を持ち歩き、この掛け軸に直接書いていただく方法もある。掛け軸に書くと、和紙とは違ってなかなか乾かないので、納経所にはドライヤーが置いてあって、乾かせるようにした現代的風景も垣間見る。

2014.9.8 『四国霊場巡り結願⑪１番札所霊山寺にお礼参り』

１番札所霊山寺は２回めの訪問だった。納経は５時で終了するが、４時半頃の、ぎりぎりの到着だった。１番札所だけあって、巡礼用品の店がとても充実している。納経帳もここで買った。８８番札所の次にここに寄ったことで、四国の道が１本に繋がった。大師堂で般若心経をあげて納経していただいたが、価値のある納経だった。この時、ご担当の方から“おめでとうございます、これお接待です”と言って、菩提樹の実でつくった数珠を頂戴した。これは価値のある数珠、家に帰ってからも朝の経の時に使っている。昨日は墨書が下手でがっかりしたが、今日はいいものをいただいて気持ちが治まった。やっぱり人間、物の接待には弱いんだ。巡礼の旅はまだここで終わりでは無い。更に和歌山県の高野山奥の院詣でが残っている。

2014.9.7 『四国霊場巡り結願⑩結願証に少し期待外れ』

第８８番大窪寺は１番から順に巡礼した人にとっては最後の寺、“結願寺”という別名もある。巡礼の方法には四国を右回りに回るコース、これは１から順になる。左回りに回る人も居るそうだ。また、日程の関係からできるところから廻り、完成させる人も居る。筆者は１番から番号順に廻った。さすがに、８８番までたどり着くと、“やった～”という気になる。納経所には結願証（２千円で名前を入れてくれる証書）が置いてあり、まず欲しくなる。１通いただいたが、これが何と名前の字が下手な墨字、多分納経の寺号や仏様の字は崩して慣れているのだろうが、筆者の名前の下手さに、価値が落ちてしまった。（ご担当の方、ごめんなさい）やはり、きちんと美しい楷書で書いていただいたほうが価値があるというもの。期待外れだったが、このあと、１番の霊山寺（りょうざんじ）に行ってこの気持ちを取り返すことができた。

2014.9.6 『四国霊場巡り結願⑨８０歳を超えて尚遍路道』

今年は弘法大師が四国巡礼の開創をして1200年の節目に当たるとのことで、各寺ではさまざまな趣向を凝らした特別なイベントを実施している。第７６番札所、金倉寺（前出）では、古い納経帳の展示を行っていた。明治・大正・昭和とその時代に巡礼して歩いた足跡が手に取って見ることができた。その中には錦の納経札と明治時代の納経帳が有った。錦の札と言えば１００回以上巡礼した人だけが持つことができるもの、８６歳で結願した方のものだそうだ。1000キロの道のりを歩いて巡礼すると、最短でも１か月はかかる。１００回というのは気が遠くなる回数だ。しかも８６歳、足腰が強く、意思も強くなければ到底かなわない。古い納経帳もその価値が伝わって来るものだった。現代のような冊子ではなく、和紙を紐綴じしたものだ。和紙に墨字だからしっかりと保存されている。年代ものと触れ合うことで、筆者の巡礼の価値が上がったことは言うまでもない。

2014.9.5 『四国霊場巡り結願⑧平地の寺と険しい山岳寺』

88か所の寺、平地ばかりではない。険しい山の頂にあったり、岩をくり抜いたところに有ったりする。奈良時代（紀元710年から784年まで）には仏教は鎮護国家を目標にしていたということで、この時代は比較的平地に寺が建築されたそうだ。しかし、平安時代（794年から1192年頃）になると、“祈り“ や “まじない“ が実現する不思議な力を得ようと、苦しい修行を重んじるようになり、明るく華やかなところではなく、人里離れた山の中に寺が建つようになったのだそうだ。このような仏教の有り方を山岳仏教ということを知った。階段を500段も登り詰めたところにある山門や 1000メートルの山の頂にある山門などは、霊験新たな静寂に包まれている。

2014.9.4 『四国霊場巡り結願⑦ご朱印ガール』

〇〇ガールというのが流行っている。女性向けにかわいいファッションや食などをアレンジし、それにとびつく女性族をつくって行くマーケティング手法のように筆者には見える。例えば、山ガール、ＲＵＮガールなどなど、いろんなガールがつくられる。「ご朱印ガール」というのもあるらしい。神社や仏閣でご朱印を集めて歩く女子族のことのようだ。女性向けにご朱印帳もかわいらしくデザインしたものがあり、これを持ち寄ってカフェあたりで成果を話合うのだそうだ。納経をしていると、ご朱印帳を持った若い女性を何人か見た。まさにご朱印ガールなのだろう。旅のスタンプ帳のような感覚だから、般若心経を唱えるなどは関係なし、３００円を払って記帳してもらえばいいのだ。都市部の札所で出会う光景だった。

2014.9.3 『四国霊場巡り結願⑥車のナンバーは実家の近く』

65番札所「三角寺」、山の中腹にある難所の寺だ。ここからの帰りがけに、道を問いかけて来た男性が居た。何気にこの車が庄内ナンバーであることを覚えていた。筆者の実家が秋田なので、庄内は近くだったから、山形から来たんだ、と思っていた。この男性と次の札所で再会、巡礼の旅では、同じペースで周っている人と同じ寺で何度か会うことが良くある。今度はこっちから「さきほど、道を聞かれましたね、山形のどこから来られました？」と問いかけて見た。酒田市からご夫婦で車で来たこと、１０日前に来たのだが、大雨のため出直したこと、仕事をリタイアしたのでお礼巡礼であることなどを語ってくれた。実家の近くの方というだけで親しみを覚える一期一会だった。

2014.9.2 『四国霊場巡り結願⑤スピリチュアルなお坊さん』

第７６番札所、金倉寺（こんぞうじ）は天台宗の別格本山。香川県善通寺市にあり、７５番善通寺の次の札所だ。古い木造の大師堂は趣のある建物だった。ここで実にスピリチュアルな若いお坊さんに出会った。この寺の住職ではなく、寺守をしているという。仏教、神教を問わず、人間と宗教の間にある精神性の話が特に興味深かった。呼吸の研究のためにヨーガを勉強しているし、多くの教義の書物を読み、仏道や神道に詳しく、うす暗い仏像の前で聞くその話は、筆者の心を揺さぶってくれた。興味深さに多くの質問をしたが、丁寧に応えてくれた。信仰の中にも、“気”が入っていたほうが良いという。その気を入れるために呼吸法を学んだ方がいいそうだ。気を丹田に集めると、精神に芯が生まれ、良い気が自分に入って来て、自分からも良い気を発することができるのだそうだ。こういう若いお坊さんも居るんだ、と目を見開いた。この寺の山門を出たところで偶然の出会い、ちょうどお昼時で、“美味い讃岐うどんでも食べたいなぁ”と思っていたところ、思い切りレトロなうどん屋はなや食堂が目に飛び込んで来た。迷いながらも入ったら、これが絶品、名物の色粉（黄色い食用の粉）のてんぷらと一緒に冷やし讃岐うどんを食べた。後で知ったことだが、通の人には有名なうどん屋だそうだ。小さなことだが、筆者にとっては、大きなシンクロニシティだった。

2014.9.1 『四国霊場巡り結願④ゆっくり巡礼と拙速巡礼』

88か所を車で回ったとしても、最低８日間はかかる。何しろ総延長1,000キロ、その道筋に88か寺がちりばめられている。巡礼の目的は人それぞれで、家族の供養のため、今までの行動を戒めるため、病気平癒のため、自分をみつめなおすため、などいろいろだろう。人それぞれのやり方で構わないのだが、納経をひたすら急ぎ、スタンプ集めのように拙速に寺巡りをする人、寺内をじっくり観察しながら巡る人、いろいろだ。筆者はどちらかと言えばゆっくり巡礼、気に入ったものが有ればじっくり観察、お坊さんと話が合えば話し込む、巡礼者と一期一会を楽しむ。こんなことも巡礼の楽しみなのだ。とはいうものの、時間は無限ではないから、今日はここまで行こう、という目標値を持っているので、時間の配分の仕方もまた大事なのだ。

2014.8.31 『四国霊場巡り結願③俗世間とは無縁の旅』

旅は車での独り旅、気が向いたところで車中泊だ。テレビは見ない、ラジオは地元のFM局、携帯やパソコンは持っているが、自宅との連絡以外は使わない。ただただ巡礼寺訪問、納経だけの旅だから、あまり世間で起こっていることには関知しない。旅の途中、広島で大きな地すべり災害があったが、細かいことは結願してから知った。サブカルチャーと言われる、ネットやメールの世界と隔絶した自然の時間の流れが身心の感覚を研ぎ澄ませてくれる。自然の匂いの中で暗くなったら寝て、明るくなったら起きる。腹が減ったら食う、の生活は、生きている実感を強くしてくれる。現代的なもので一番役立ったのはコンビニの存在だ。何か必要なものがあれば通った街中のコンビニに寄れば、たいがいのものが手に入る。

2014.8.30 『四国霊場巡り結願②弘法大師の偉大さ』

“弘法筆を選ばず”、“弘法も筆の誤り”などの格言に用いられる弘法様は、空海とも言われ、真言宗の開祖だ。筆の名士だったそうだ。若い頃、阿波（今の徳島県）、土佐（高知県）で修業をした、この因縁で、42歳の時に伊予（愛媛県）、讃岐（香川県）を含めた４か国を遍歴し、数々の奇跡や霊験をしながら四国８８か所の霊場を開いたという。西暦では814年のことだ。今年は開創1200年ということで、各寺では本尊のご開帳などの記念イベントを行っている。霊場を巡る毎に弘法大師の足跡のすごさ、教えのすごさに気づかされる。霊場巡りの仕組みはひとつの大きなシステムとして確立されているし、人々の悩み、迷い、感謝、世の平安などをこの仕組みの中で浄化したり念じたりできるのだ。その証として納経・御姿という形を巡礼者が得ることができ、この収益が寺の経営に寄与している。巡礼者を“お接待”という形でボランティアの仕組みも成立している。とにかく 1200年もの間連綿と続く仕組みがすごいのだ。

2014.8.29 『四国巡礼結願①遍路さんが少ない時期』

四国霊場遍路の旅を３月末に行ったが、日程の関係から第６４番、前神寺で中断していた。（このコラム、４月２日から１６日まで書いている）チャンスがあれば今年中に結願（けちがん：８８か寺すべての巡礼と、高野山の巡礼）をしたいと思っていたが、８月末にそのチャンスが巡って来た。今回、晴れて結願を果たし、その意味と意義を深く静かに振り返っている。今回の旅も多くの一期一会の出会いと、貴重な体験があった。前回は３月末、季節は暑くも無く寒くも無く、桜がどこに行っても満開の絶好の季節、今回は夏の暑い盛り。「なんか、寺が閑散としている。巡礼者が少ないな」という印象。納経所の方に聴いてみた。毎年夏は暑いので、巡礼の方は少ないんですよ、と。なるほど。確かに寺の数多い階段を昇ったり、般若心経を唱えるだけで汗びっしょりになってしまう。心頭滅却すれば…などというわけには凡人には行かない。

2014.8.20 『感動を売るUSJ』

ユニバーサルスタジオ・ジャパン（USJ)が大きく変わって来ているらしい。なかなか客足が伸びず、経営に苦しみ続けて来たが、クルー（施設内で働くスタッフ：ディズニーランドではキャストと呼んでいる）のゲストに対する対応にイノベーションを加えることによって、リピーターを増やして来ているという。なんか当たり前のことのように思うが、やっとUSJも気が付いたのだろう。顧客満足度を上げる方法としてディズニーランドのキャストの動きがさまざまなビジネスで研究されて来ているが、次々に新しいアトラクションを作って設備投資をしなくてもリピーターを獲得した努力は素晴らしい。

2014.8.19 『北海道１周独り旅（２０）最終回・還る家が有ること』』

北海道レポート、今日が最終日。家を出てから１０日め、帰りのフェリーの中は快適だった。初日の苫小牧向けの船中よりも乗客が少なくゆったりしている。時間はたっぷりあるから、北海道レポートをまとめる時間に充てた。１０日間も家を空け、独り行動をしていると、家族のことを思う。いつもそうだが、１週間くらいしたら家に帰りたい気持ちになってしまう。つくづく、還る家が有って、そこで待っていてくれる人が居ることを有難く思う。家族や友人に土産物を買い、渡す楽しみも有る。とりわけ孫たちには喜ぶ顔を想像しながら土産を求めた。気楽な独り旅をやっているが、実は自身の勝手な行動も、家を守り、待ってくれている人が居るから、そして家族みんなが健康で居られるから、出来ていることの有難味を感じる。レポートを書きながら、次はどこへ行こうか、と思案する。次の旅の思案をするのもまた生きる力に繋がっているのだろう。

2014.8.18 『北海道１周独り旅（１９）ＪＡＦの恩恵』

独り旅を始めて車の走行距離はトータルで３万キロを超えた。車中泊は今まで７０泊くらいになるだろうか。車のメンテナンスは割合きちんとやっているほうだから、トラブルなど一度も無かった。しかし、北海道で最後の日、今日フェリーに乗る、というその日の朝、車のエンジンがかからない。バッテリーが上がってしまったのだ。心当たりは無いが、エンジンがかからないことには致し方無い。すぐにJAFの救援要請をした。ご担当の方の問いかけに答え、救援を待つこと２０分、近くの自動車修理工場の人を差し向けてくれたらしい。すぐにエンジンを補助バッテリーで始動して下さった。原因は、ワゴン車のサイドドア（電動）が一晩半ドアになっていたため、バッテリーを消費してしまったとのこと。JAFに入っていて良かった。実は今回、会員証を提示して観光地や日帰り温泉施設でも入場料が割り引きなどの恩恵を受けていたのだ。JAFさん、有難う。

2014.8.17 『北海道１周独り旅（１８）子連れ夫婦と極上の時間』

函館のはずれ、恵山にある道の駅なとわえさんは美しい砂浜の海岸線に沿って景観にマッチした茶色の木造の、美しい建物だった。道の駅にしては優れたデザインと機能性、ウッドの階段を上ると屋上に誘導され、きれいな砂浜が見られる仕掛けだった。キッズフロアもあり、子どもたちはここで遊べるようになっている。最後の８泊めはここの駐車場。隣で４歳と２歳の男の子２人を連れた若いご夫婦も同じ目的で駐車していた。車のナンバーは大宮だった。朝５時半ジョギングを終えてクールダウンしながら話がはずんだ。奥様は小学校の教員、ご主人は自営とのことで１８日間の北海道旅行を始めたばかりだという。もっと話したくなり、コーヒーを沸かして入れて差し上げ、朝陽を見ながらコーヒー（最上のブルーマウンテンにした）を飲み、若いご夫妻の話に耳を傾け、北海道の隠れた観光スポット体験版の話をした。旅の面白味は、こういった偶然の出会いにある。一期一会だ。男の子２人からは、“おじちゃん”となつかれ、わが孫と同じ年頃、ひと時の楽しい時間だった。

2014.8.16 『北海道１周独り旅（１７)アイヌの文化を受け継ぐ』

白老にアイヌコタンの文化を展示するポロトコタンという観光施設があり、アイヌ民族博物館がある。アイヌの文化は、文字が無く口伝で伝えられて来た、という話を聞いたことがあるが、興味深い施設だった。中でも博物館の外で、生で見聞きしたことに興味が湧いた。それは、施設を出たところにある土産物屋での出来事だった。店先で熊の彫物を実演している人が居たので入ってみた。中には店番の奥様、ご主人は純粋なアイヌの血だそうで、その作品は各地で評価されている方だった。奥様は外から嫁いで来たそうだ。２人でアイヌの伝統を守る活動をしていて、土産物屋で販売しているのはお二人の作品だった。興味深く見ながらアイヌ文化の話を聴くことができた。アイヌの人が着ている木綿の衣装、独特の流線型模様、アイヌ文化には布を織る技術は無かったので、熊の皮などと物々交換をして調達したのではないか、と。その布に刺繍された奥様手づくりのタピストリー、『買って下さい』と言っている。高価な買い物だったが、奮発して買ってしまった。帰りに奥様と写真を１枚撮らせていただいた。タピストリーは、わが家の座卓のテーブルクロスとなって重宝している。

2014.8.15 『北海道１周独り旅（１６)観光スポットが美しい訳』

１５回シリーズの予定だった北海道独り旅の記事、まだ書きたいことがある。観光客が次から次に訪れる有名観光スポットの話ではない。あまり人が居ない、室蘭の地球岬でのことだ。ここは太平洋でありながら朝陽と夕日が見られるスポットだ。灯台越しに海が丸く見える、室蘭の隠れた観光スポットでの話だ。日の出を見るために４時少し前に起きた。この岬に続く道路には両側にアジサイが美しく整然と咲いている。北海語のアジサイは本州より１か月遅いそうだ。このアジサイ周辺の草を取り、枝ぶりを整える男性が居た。４時過ぎの早朝に独りで黙々と。この男性曰く、 “ここがきれいになって行くのが私の達成感”と。ボランティアでやっている、などという気負いは無い。観光客が来る前にこういう活動をする人がいるから、気持ち良く感動できるんだ。このスポット周辺のゴミ箱もトイレも、アジサイのように美しかった。

2014.8.14 『北海道１周独り旅（１５）北方領土』

ニュースでは良く耳にすることばだが、身近では無い遠い世界のことのようだった。納沙布岬はこの問題の先鋭基地、ロシアとの政治の舞台がここにあるのかと思うと身が引き締まった。岬の突端には、北方問題に関する様々な掲示や足元に北方領土を描いた地図、高い展望タワーから島を見ることができる施設があった。根室の市内には電柱に北方問題を喚起する表示が掲示され、看板も随所に建てられている。根室市民にとってはこの問題は日常的な問題なのだろう。

2014.8.13 『北海道１周独り旅（１４）釧路湿原の魅力』

ラムサール条約で保護されている釧路湿原、タンチョウツルが飛来し、自然環境保護活動ではあまりにも有名なところ、一度見て見たかった。釧路湿原展望台というのが市街から１０キロくらいのところにある。少し時間をかけて散策路を歩いて見た。４０分ほどのコースはその大自然を垣間見る素晴らしい木道のコースだった。『熊に注意』の看板が有ったので車のキーに付けてある伊勢神宮の鈴を鳴らしながら歩いた。湿原の上には白い大きな入道雲、ギラギラと夏の日差しの湿原も美しかった。ここも観光客があまり居ない静かなところだった。

2014.8.12 『北海道１周独り旅（１３）霧の無い摩周湖』

摩周湖を見たくて立ち寄った。内陸部の山の上、観光バスにはコース上効率が悪いのであまり立ち寄らないのか、日中にも関わらず他の観光地とは違う静かなところだった。摩周湖と言えば霧で有名だが、陽が高く昇っていたから、霧は晴れたのだろう。こんなに高い所にあるカルデラ湖とは知らなかった。広大な駐車場に車を停めたとたん、駐車料金４２０円を取りに来た。「えっ？お金取るの？」ちょっと不愉快に。土産物屋も店員が無愛想、トイレもきれいでは無い。不満が心の中で渦を巻く。そんな中、奥様が車椅子利用のご夫婦連れ、車のナンバーは名古屋ナンバー。ご主人が車椅子を押して楽しそうに写真を撮ったりしている。仲の良いご夫婦の姿に、ちょっと心が晴れた。

2014.8.11 『北海道１周独り旅（１２）広大な農地』

人っ子ひとり居ない広大な牧草地、点々とサイロが有り、民家が隣にある。人影は見えない。広すぎて牛や馬の姿も見えない。牧草を刈って丸めた束がところどころに置いてある。と思うと丘一面の馬鈴薯畑、今花が咲いているので、あと１か月もしないうちに収獲だろう。トウモロコシの畑も見える。しかし、この広大な畑の植え付け、管理、収獲作業はドでかい農機具が無ければ到底できないであろう。小さな菜園を手作業でやっている筆者だから、その手間の想像がつく。ちょっとしたコンバインなどの田畑用農機具など、ベンツ１台買う位高価、という話を聞いたことがあるから、大規模営農は相当な設備投資が要るのだろう、なんて余計なことを考えてしまう。

2014.8.10 『北海道１周独り旅（11）富良野のラベンダー畑』

丘一面のラベンダー畑は圧巻だ。有名な富田ファームに行ってみた。富良野市には花を扱うファームが多い。中でも先進のこのファームは規模が違う。観光資源としても富良野市では大きな価値を持っているようだ。一面の花畑は癒しの光景だったが、節操も無いアジア系の大声の人が撮影スポットを独占し、シャッターを押すのを頼まれ、、ちょっと雰囲気が壊れる。このファーム、何でも1980年代に経営難から一端花畑の経営をあきらめかけた時にラベンダーの苗だけは残そうと思った時から運が向いて来たとのこと。ファームの中にはラベンダーオイルを搾る工場もあり、売店にはラベンダーグッツが並び、心を満たしてくれる空間だった。

2014.8.9 『北海道１周独り旅（10）旭山動物園人気の秘密』

人気の朝日山動物園、動物には興味が無かったが、なんでそんなに人気なのかを垣間見たくて入って見た。開園１時間前から切符を買う人の列。入場料は大人８２０円、年間パスポートが1080円。つまり、1080円払えば１年間何回でも行けるということだ。安い！。カバだけ見に来る、という年配の方がカバの生態をいろいろ語ってくれた（７５歳以上の市民と小学生以下は無料）。スタッフの数が異常に多い。あちこちに立って案内してくれる。年配の人、学生風の人、聞くところによると、職員ではなく、動物園スタッフ派遣の会社から勤務しているとのこと、案内の仕方や対応が素晴らしい。看板や説明書きが手書きの味を出している。しかも鮮度が新しい生情報。展示の仕方に工夫があり、動物本来の行動パターンが見られる施設づくり。土砂降りの雨の中でも客足は落ちない、あざらし館では待ち行列も。しかもスタッフの方は雨の対応を淡々とやっていた。ＣＳ向上を標榜するサービス係の企業は学んだほうが良い。動物には興味が無いとは言ったものの、ペンギン、チンパンジー、白くま、カバなどをしっかり見て、好きになってしまった。大人を満足させるすごい施設だ。

2014.8.8 『北海道１周独り旅（９）ライダーが多い』

北海道はライダーが多い、と土産物屋のご主人が言っていた。事故も多いのだそうだ。特に８月が人気の季節らしい。仲間で集団行動している人よりも独りでツーリングしている人が多い感じだ。ライダー向けの専門民宿が有る。フェリーにも数十台が乗船を待っていた。女性のライダーが長い髪をなびかせ、さっそうと乗って居る様はカッコいい。シニアのライダーも多く、みんなマナーが良い。旅の途中で２日ばかり大雨だったが、こんな中でもバイクは走っている。ライダーの人曰く雨でも安全なところを縫って走っているから…と。

2014.8.7 『北海道１周独り旅（８）フェリーは快適』

大洗⇔苫小牧間はフェリーで１９時間、乗ってしまえば好きなことをして過ごせる。決して長いとは思わない。そのための仕掛けも船の中にある。無料の大浴場は乗船時から夜の１０時まで、翌朝６時半から下船１時間前まで入れる。風呂好きな筆者は乗船時と朝風呂に入った。映画が見られるシアター、古いビデオソフトだが、「ふうてんの寅さん」「釣りバカ日誌」。渥美清と三国一郎の若い頃が見られた。ソファに座って寛げるラウンジスペース、キッズスペース、展望デッキなどさまざまな設備が備えてある。フェリーは陸路より少し割高だが、気分的に楽だ。乗船してすぐに風呂、上がってビールを飲む。“クッ～～～ツ、ウメェ”！。

2014.8.6 『北海道１周独り旅（７）北海道のコンビニ』

セブン〇、ロー〇、ファミリ―〇などのコンビニも市街地にしっかり店を開いている。店舗数が一番多いのが、北海道ブランドのコンビニ「セイコーマート」。全国チェーン店には無い品ぞろえと店員の対応、店内レイアウトに特徴が有る。ここには北海道ならではの食材を使った商品が並ぶ。しかも安い。店員は、ファミレスのデ〇―ズ並みに、“いらっしゃいませ、ようこそセイコーマートへ”と長いあいさつを来店者全員に言う。店内のレイアウトにも工夫があり、入り口の正面にレジカウンターがあったりする。オレンジのカラーに誘われて結構立ち寄った。ＣＳ度は全国チェーン店よりも高いと感じる。最近は茨城・埼玉に出店している。もっともっと増えて行きそうな予感だ。

2014.8.5 『北海道１周独り旅（６）市街地の道路景観』

市街地の道路沿いは全国どこにでもある金太郎飴の光景。ガソリンスタンド、車のディーラー、コンビニ、紳士服店、電気店、ラーメン店、牛丼店、ディスカウントショップ、ファミレス、銀行、スーパー、書店、 DIY店が高いポールの上に派手なロゴの看板を掲げ、大きな駐車場とともに軒を連ねる。市街地を走る分には北海道ではなく、東京近郊、名古屋近郊、大阪近郊などと大して変わらない。なんでこんな特色の無い街づくりなのだろう。というより東京などの大きな資本が地方を席巻しているのだろう。結果として今までの駅の近くや商店街が寂れ、市民の生活スタイルが変わって来ているのだ。ショッピングモールなど、車で出かけられる人には便利だが、地元の商店や高齢者にとってはダメージが大きい住みにくい地域社会になってしまった。経済効果ばかり考えると、こういうことになってしまう。

2014.8.4 『北海道１周独り旅（５）いくら・かに・うに・ほたて』

“かあちゃんの生うに丼”、“いくら山盛り丼”、“浜のかに飯”、“漁師のほたて飯”などなど、目立つ色と字体で街道には北海道には似合わない、センスの無い看板が林立。申し訳ないが、こういった店には全く興味が無い。名物を出す道路沿いの大きな食堂や道の駅のレストラン、偏見かもしれないがおいしいとは思えず、入る気もしない。市街地の大きな道路沿いには全国どこにでもあるラーメンチェーン店、牛丼店、ファミレス、イタリアンレストラン、などが並び、全国一律の光景。ここにも入る気がしない。街なかの路地を入った小さな食堂は決して華かでは無いが、ほんとうの地元の味と情報に出あえる。

2014.8.3 『北海道１周独り旅（４）観光名所はアジア各国のことばの洪水』

有名な観光地（登別温泉、朝山動物園、富良野のラベンダー畑、知床岬、小樽運河、函館の赤レンガ館など）は外国語の大きな声で観光バスから人が繰り出す。日本人に少し似てはいるが、ちょっと違う顔立ちとファッション。中国語（台湾の人）・タガログ語（フィリピン）・タイ語・ベトナム語などなど、アジアの外国人旅行者が多い。富裕層はお金をいっぱい落として行くのだろう。土産物屋では競って買っている。この現象は夏の立山や上高地に行った時にも感じていた。政府がクールＪＡＰANを積極的に推進している成果かもしれない。さすがに、今の政治情勢を反映して中国の人、韓国の人は居ない。筆者としては、こういった有名観光地をできるだけ避けて地元の隠れたスポットに行くのが楽しみだ。

2014.８.2 『北海道１周独り旅（３）北海道はでっかいどう！』

何かのコマーシャルに有ったが、ほんとうにでっかい。広い道が数キロもまっすぐ、車が少ない、信号が無い。両サイドは広大な牧場と馬鈴薯畑。見渡す限りの湿原、海としか思えない湖、雄大な眺め、家がポツン、ポツン、コンビニなどもちろん無い、市街の中心地（ほぼ５０キロ置きくらい）に地元のセイコーマートが有る。牧場や畑に人が居ない（大きな機械で作業なんだろう）。というわけで海岸線沿いに反時計まわりに１周（といっても帯広・旭川・夕張など内陸部にも立ち寄った）３千キロの道のりを８日間で周遊した。最高で１日５０８キロ走った。海岸沿いなので素晴らしい眺めの連続に、運転の疲れは無かった。スピード違反の自動感知器を警戒しながら７０キロから８０キロで快適に走った。

2014.８.1 『北海道１周独り旅（２）旅の掟１０か条』

①独りで出かける（申し訳ないが愛妻とは一緒に行かない）②車で行き、好きな場所を選んで車中泊（ワゴン車をそれ用に工夫、日の出や夕日が見える道の駅泊が多い）③予め行き先の情報を調べない（偶然の発見と出逢いを大事にする。情報は地元の人からもらう）④時計を見ない。暗くなったら寝る、明るくなったら起きる、腹が減ったら食う⑤思ったらすぐ行動（あとで、と思うと必ず後悔する） ⑥一期一会をたいせつにする（道の駅で逢った同好の人、土産物屋のおばさん、観光地のボランティアさん、寺の住職さんなど）⑦想い出の土産を買う（自宅で使える、高くても気に入ったもの）⑧食にこだわらない（名物のおいしいものには興味無し、名物に旨いもの無し、はホント）⑨ビールを飲みながら旅のメモをまとめる（この時が一番幸せな瞬間）⑩毎夜決まった時間にカミさんに今日の想い出話をメールする。これ、生存確認のため）おまけ、立ち寄り湯に寄る（立ち寄り湯は、地元の“裸”の情報が手に入る）

2014.7.31 『北海道１周独り旅（１）序章』

今日から15回にわたって北海道１周3000キロ車中泊独り旅の土産話。ちゅうさんなりの解釈と感想を書いてみたい。今日はその序章
いつか北海道１周をしてみようと思っていた。実は、“いつか”というのは具体的な目標や予定が無い時の言い方。「そのうちやります」とか「そのうちやろうと思って」というのは、気持ちが有るが具体的に行動するまで行かない、ということ。友達に「今度遊びに行くからね」と言った場合、具体的な予定を決めないから「今度」は遠い先の、なんとなく、となって具体化しないのが通例だ。というわけで北海道の旅は１年前から７月の末、と決めていた。そうなると具体的にやることが決まって来る。いろんなスケジュールを調整して月末の１０日間と決めた。具体的にやること、と言っても準備をしたのは日程を確保し、車のタイヤを取り変え、オイル交換をしただけ、あとは行き当たりばったりの気まま旅だった。

2014.7.22 『自民党にもの申す』

７月１８日の朝日新聞朝刊に、前自民党官房長官、前自民党幹事長の野中広務氏（88歳）のインタビュー記事が掲載された。今は党利党略のしがらみから外れたので、利害関係の無い率直な持論を吐露している。主に集団的自衛権の議論に対する論戦が中途半端な形で収まったことに対する長老のぼやきのようだが、論旨が明快だ。今の日本社会の行動様式にも触れている。わたしたちは、こういった人生を達観できる人物の警鐘をちゃんと聞かなければならない。歳よりの冷や水的な扱いじゃなくて、経験がものをいう示唆は間違いなく当たるからだ。野中さんは、戦争が残す傷跡を一番憂いている。総理を始め、現職閣僚は長老の言うことも真摯に考えなければならない。同じ過ちを繰り返す前に。

2014.7.21 『ドラエモン』

今年のこどもたちの夏休みはもうすぐ、これに合わせて『STAND BY MEドラエモン』の映画が８月８日から公開予定だ。３D映画だから、こどもたちの人気を博すこと違いない。ドラエモンが漫画として登場したのは１９６９年というから、今から４５年前、月刊誌の「よいこ」・「幼稚園」・「小学１年生」だったそうだから、この頃にこのマンがを読んでいた人たちは５０歳前後になる。どこでもドアが出て来てタイムスリップ、ポケットからは何でも出て来る魔法がず～っと子どもたちの心をとらえ続けて来た。ストーリーの単純さと夢が有る世界が良かったのだが、３Dになることによって、本来のドラエモンのストーリー性よりも３D効果のほうに注目が行くのでは、と心配している。

2014.7.20 『やるせない事件』

少しボヤきたくなってしまった。ニュースを見る度に“なんじゃそれ！”と怒りたくなる事件が多い。脱法ドラグの売買を規制する条例をつくった議員が脱法ドラグを吸引して逮捕、選挙管理委員長が票の操作をして部下と一緒に逮捕、部活担当の教師が教え子にわいせつ容疑で逮捕、交通取り締まりの警察官が飲酒検知器の感度を上げて取り締まりが発覚、県会議員が出張旅費や切手代を水増し請求で辞職。ため息が出てしまう。こういった犯罪を起こす人たちの頭の構造はどうなっているのか、そしてモラルはどうなっているのだろうか。こういった事件の背景にはすべてに金がちらついている。金儲けのためにコンプライアンスや良心を捨ててしまうのだ。特に公的な職業につく人にはより一層のモラル強化をしなければいけない。

2014.7.19 『自己主張』

イラクの３つどもえの争い、過激な戦闘が伝えられている。ウクライナでの一般乗客を乗せたマレーシア航空機の旅客機が撃墜されたのでは、というニュース、世界情勢が不安定になっている。このところのガソリン価格の高騰など、身近なわれわれの暮らしにも影響している。互いの主張を譲らず、武器を使った過激な戦闘になっている。暴力行為からは何も生まれないのはわかっているのだが、悲しいかな爆撃や殺戮の行為となって、双方の感情だけが高まっている。市民は逃げまどい、他国に難民となって逃避する。勝っても負けても失うものが大きい。昨日の記事にも書いたが、自分の意見を主張し、相手の意見を聞き、互いに折り合いをつけて行くアサーションが有ればいいのだが。こういった情勢に、集団的自衛権を主張する阿部政権に具体的な火の粉が降りかからなければいいのだが。

2014.7.18 『歴史認識』

歴史問題で中国と韓国がタッグを組んで日本に対立意識をむき出しにしている。阿部総理はこれに敢然と持論をまげず、かえって中国・韓国を刺激している。歴史問題は、正しいか正しくないかではなく、相手国の攻撃材料として使われているのをどうかわして外交で良好な関係が築けるかが問われる。持論ばかり主張しても解決に導くことはできない。相手の意向を聴き、自分の意見も言い、互いの接点を見出すことをアサーションと言うが、中国も韓国も日本も自分のことだけを考えて相手を攻撃するパターンだ。「私はOK、あなたはNG」という展開では合意を得ることは難しい。持論は有っても、相手をも配慮する姿勢が必要だ。靖国に参拝したいが、ここはちょっと我慢、なんでできないのだろう。

2014.7.17 『着眼大局、着手小局』

７月１３日の県知事選挙で当選した新滋賀県知事の三日月大造氏の座右の銘が「着眼大局、着手小局」だそうだ。字面を見れば何となく意味がわかる。ものごと進める時は大きな視野で課題を見つめ、その第一歩は小さいところから進めて行こう、という考え方だ。ン？これ、どこかで聞いたことがあるフレーズ！と思ったら、今の地球環境問題を考える時、「Think Glovelly Act Locally」という言に遭遇したことが有った。地球環境を良くしたいと思ったら、 CO2の排出がどうの、地球温暖化がどうのといった大局的な思考が必要だが、ひとりひとりの行動は、ごみを減量するとか。省エネ生活をするとかの、個人個人ができる足元の行動から始めよう、と言った意味だ。三日月氏は市民活動の視点でもこのことを考えているに違いない。卒原発の公約、強く推進して欲しい。

2014.7.16 『花子とアン』

ＮＨＫ朝の連続ドラマ、花子とアンが佳境に入って来た。２作前の「あまちゃん」の時にもあったが、方言が一種の社会現象のように使われ、流行語大賞になりそうな雲行きだ。NHK朝の連続ドラマは半年ごとに終結し、タイトルが変わって行くが、視聴率好調を維持している。おそらく現場の人たちは視聴率という魔物に捉われて胃が痛くなるようなストレスにさらされていると思う。視聴者が心から感動すれば視聴率は付いて来るのだから、奇をてらうことなくいいストーリーで届けてもらいたい。今回のドラマで山梨が盛り上がっているのを現地で肌で感じて来たが、ドラマがきっかけで地域が活性化するのは歓迎すべきことだ。何でも「こぴっと」やれば、人は「てっ！」と感動できる。

2014.7.15 『女子の理想、体重37k、身長152cm』

ネット上でこの数値が話題になっている。ティーン向けの雑誌、Seventeenが高校生を中心に男子ティーンからアンケートを取ったところ、理想の女子は37k、152cmだったという。これに対し、女子側から「エ～～～ッ！そんなのできるワケないジャン！」とか「厳しスギル～～～～！」という声が上がったとか。この記事良く読んでみるとサンプルが１１しかないそうだ。そんなことでよく全国に販売される雑誌に掲載されるもんだ、と疑ってしまう。こんなことで一喜一憂するんじゃ無くて、若いうちに、しっかりした健康的な生き方をして将来に備えて欲しい、とオジサンは思う。

2014.7.14 『中国人が驚く日本の文化』

中国のマスコミは、池袋で起きた脱法ハーブ暴走事故で亡くなった中国人の女性を、名も知らない人々が供養している姿を報じた。そうすると、ネット上に日本で中国と違った文化を体験した人々が書き込みを始めた。レストランでグラスを落として割った人は、店員に怒られるかと思いきや、「お怪我は無かったですか？」と聞かれ、グラス代の弁償も求められなく、驚いたことを投稿、またデパートで子どもが展示品のお菓子の並びを崩してしまい、そのまま立ち去ろうとしたら、後ろから来た日本人の子ども連れの親子が黙って元に戻してくれたこと、駐車場で車を出そうとしていたら、前に居た人が車に道を開けて誘導してくれたこと、いずれも私たちの日頃の暮らしの中で普通に行われていることに、中国人の人たちが驚き、こういった良い文化を学ぼうという気運が起きているという。“利己”ではなく、“利他”を重んじる日本の良い文化、大切にしていきたいものだ。

2014.7.13 『ボランティアにメリット？』

一昨日、茨城県笠間市ボランティア連絡協議会の研修会で講師を行った。テーマは“楽しくボランティアを続ける秘訣”。 108人の参加者で会場は熱気ムンムン。各自治体のボランティア活動を束ねるのが社協と言われる、民間の社会福祉法人「社会福祉協議会」、市町村単位に設置が義務付けられている。これを束ねる組織として、都道府県社会福祉協議会、その上に全国社会福祉協議会が有る。この社会福祉協議会の中にボランティアセンターを置いている自治体が多い。もうひとつは「ＮＰＯ活動支援センター」などの組織を設置している自治体が多く、ここが自治体のボランティア活動の推進役を担っている。ボランティア活動は “自発性”“無償性”“先駆性”“利他性”と言われるが、特に無償性の側面が取り上げられる場合が多く、「これ、ボランティアでやってくれない？」とか「予算が無いからボランティアでやろう」、などとタダで何かを行う時に間違って使われることが多い。だから、ボランティアに自分メリットを求めるのはボランティアじゃ無い、と思っている人が多い。スティーブン・R・コーヴィーの『７つの週間』には、Win-Winの状況をつくる、という項が有るが、ボランティアにもWin-Winが必要だと説いた。ボランティアした人にしかわからない心境だが、実は相手からお金には変えられない“大きな何か”をもらっていることが多い。これが心の満足となって、またボランティアしたい心境になって行くのだ。

2014.7.12 『フィッシング詐欺』

フィッシング＝釣り、のこと。釣りのように他人のパスワードを引っかけ、盗み、なりすましで、ネット販売から不正に物を購入したりネットバンキングから不正にお金を引き出したりする犯罪のことをいう。ゆうちょ銀行のネットバンキングを利用しているが、銀行側もこの種犯罪への対応に苦慮しているようだ。この度、“トークン” というカード型のパスワード発行装置を無料で配った。パスワードは本来、使うアプリによって複雑な文字の組み合わせをそれぞれに設定すべきだが、自分で設定したものを忘れてしまうから、いくつかのアプリに同じパスワードを使う人が多い。犯人側はそこを利用してひとつのパスワードを盗み、その人の他のアプリに侵入するのだ。このトークンは、刻々と変わるランダムなパスワードを発行する装置。利用するたびにトークンから発行されるパスワードを使うと認証される仕組みだ。たいせつなデータや財産を守るためには、カード１枚をそのために持つことも致し方無い。

2014.7.11 『１日は２４時間』

１日＝２４時間は当たり前の話だが、この２４時間を３０時間分生きている人がいる。２４時間を１０時間分しか生きていない人もいる。時間の考え方には、クロノスとカイロスという考え方がある。両方ともギリシャ神話に出て来る神の名前だが、クロノス＝川の神、川の流れのように流れる時間のこと、カイロス＝チャンスや好機を司る神。１日２４時間という長さの尺度をクロノス時間という。長さに対して、その価値を決める深さをカイロス時間という。日本人の平均余命は８３歳、ここまで生きたとすると、誰でも72.7万時間を保有する。この時間の価値をどう演出してカイロス時間を大きくするか、はたまた小さくするかは自分しだいだ。自分の過ごした時間の価値（充実度）は、クロノス（長さ）×カイロス（深さ）で測れる。

2014.7.10 『成長社会と成熟社会』

成長社会とは、物を持つことが豊かさのバロメータとなっている社会。昭和３９年、東京オリンピックの頃は３Ｃと言って、カー・クーラー・カラーテレビを家庭で持つことが豊かさの指標として経済成長のために頑張った。成熟社会とは、物を持つことの豊かさとはまた別の尺度で、物はいらない、そこに自身が存在することに豊かさを感じる社会、物の豊かさではなく、心の豊かさを言う。バブル崩壊の時にお金の価値がグッと下がり、心を満たすことをみんなが考えた。金の切れ目が縁の切れ目、ということばが有るくらい、カネの力が有るのだが、阪神淡路大震災や東北の津波災害などでは、カネの力はかなりウエイトが低く、人々の心の繋がりがものを言った。そして今、また経済成長至上主義のアベノミクスで人々が金で踊り出した。大事なものを失わないようにしたいのだが。

2014.7.9 『夢の燃料電池車』

トヨタ自動車が６月２５日、燃料電池車の販売を発表した。価格は700万円というから、ちょいと庶民には手の届かない額だが、これを機にコストダウンに取り組み、価格面、機能面で手ごろな製品を開発、社会にインパクトを与えて行きたい、と発表の弁だった。今あるテレビなどの家電、パソコンなども新製品として売り出した当初は高値の華で製品機能もなかなか落ち着かず、それが高機能化、低価格化で普及拡大の歴史をたどって来た。燃料電池（FCV）車が街中で多く見られる時代もそう遠くない世界だろう。いずれガソリンは枯渇する。それでなくても今、中東の政情不安定でリッター170円代に突入、燃費が経済の足かせになって来ている。排気ガスの代わりに水が道路に撒かれる日が早く来て欲しい。

2014.7.8 『野球女子』

野球場に通う若い女性が増えているという。球場に行ってビール片手に好みのチームを応援する、気持ちの良い瞬間だ。野球ファンといえばどちらかというと、若者や若い女性よりもオジサンたちのイメージだったが、このところこの公式が変化して来て、若い女性だけで球場に駆け付けるグループが増えているそうだ。男性の試合観戦スタイルと女性の観戦スタイルには大きく違うところが有るのだそうだ。男性だったら、ひいきのチームが負けていると、９回まで見ないで帰り支度、勝つこと（ペナントレースで優勝すること）を応援している。ところが女性ファンは勝ち負けより選手の一所懸命諦めない姿や生き方、チームの姿勢などに声援を送り、勝っても負けても応援し続けるそうだ。球団側でもこういった女性ファンのための施策を考えていて、球団の女子企画チームが秘策を練っているという。ファン層の変化にプロ野球ビジネスもイノベーション（革新）しているようだ。

2014.7.7 『織姫と彦星』

七夕の日には、天の川を挟んで織姫と彦星が年に一度会える日、というロマンチックな物語がある。夏の夜には「夏の大三角形」と言われる、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブを線で結ぶと細長い三角形になる。ベガが織姫、アルライルが彦星だ。８月の上旬が一番良く見えることから、昔は旧暦で七夕の行事を行った。その名残が仙台の七夕が８月の初めの実施だ。天の川を挟んで織姫と彦星が出会う、というストーリーだが、このところの空は天の川はよほど空気の澄んだところに行かないと見えない。大三角形は１等星だからクリアに見える。この季節、織姫と彦星のロマンチックな話を思い浮かべながら夜空に思いを馳せることも良さそうだ。今日の天気予報、関東地方では星がみえないようだ。

2014.7.6 『富士登山』

７月1日、富士山が山開きした。今年から富士吉田側の登山口吉田五合目に入山料1000円を集めるテントが設置された。強制ではないが任意で納める。２日間の集計で６５万円が集まったというから、入山する人が協力してくれている姿勢が感じられる。集まった資金は、世界遺産としての環境維持やトイレの整備に使われるそうだ。昔の富士山は山小屋のトイレが吹きさらしで汚物がそのまま山に流された。今ではバイオトイレに変わり、微生物で分解をしている。頂上のトイレは利用料が１回300円でこのバイオトイレの維持費に充てられる。入山料は良い制度だと思う。今年は弾丸登山（夜行で行って夜中に登山、ご来光を拝むツアー）バスの自粛が叫ばれ、健康面でも良い登山が期待できる。筆者は６回も山頂に立っているが、また行きたくなる山、美しい富士山がいつまでも美しく有って欲しい。

2014.7.5 『議員の常識は社会で非常識』

今日も少しボヤかせてもらおう。兵庫県議会議員の野々村議員、年間２００回近くも日帰り出張を繰り返し、政務活動費として３００万円を受け取っていたことが発覚、わけもわからない号泣会見を行い、何に使って何の目的でやったかも説明しない。県議会事務局は領収書も無いのに良く出費したものだ。企業の会計などでは有ってはならない常識以前の問題だ。政治家の常識とは、いったいどういう感覚なのだろう。全国最年少市長の岐阜県美濃加茂市長が収賄の疑いで逮捕された。若気の至りでは済まされない。容疑を否認しているというが、否認するなら、きちんとした状況説明をすればよい。所変わってフランスの元大統領サルコジ氏も警察に身柄拘束された。フランスも日本も議員が持つ特権、自分のために使うなど有ってはならない。市民のために使ってこそ、公職というものだ。

2014.7.4 『こだわり文房具』

朝日新聞の記事に、「こだわりたい文房具」というのが有った。文房具屋さんに行くと、デザイン性・機能性・価格面でさまざまな種類のものがすぐにでも手に取ってみたいように並んでいる。ついつい買ってしまう、というものがいっぱいだ。記事によると、こだわりたい文房具の第１位はボールペン、第２位シャープペンシル、第３位手帳、以下万年筆、鉛筆、はさみ、消しゴム、便箋、封筒、書類ファイルと続いていた。お気に入りの文房具があると大事に使う。特に１００均などで買ったものより、少し奮発して買ったものだと、使う時に気持ち良い。筆者のお気に入りは手帳がいちばん。年間のスケジュール管理と重要メモは決まった手帳でないといけない。１１月中旬にはこれを買いにわざわざ銀座まで出かける。２位が付箋紙だ。貼って剥せるタイプだが、大きさと色にこだわる。これが情報整理の武器。３位がボールペン、ジャケットの内ポケットに収まり、３色とシャープペンの４種類が使える。リフィールのボールペンインクも常備している。レターには心を込めたい。流行り廃りはいろいろあるが、いつまでも飽きない自分専用のお気に入り、長く使い続けたい。

2014.7.3 『宅配』

新聞の折り込み広告に食事の宅配をする企業のチラシが増えた。人口に占める高齢者の割合が増え、食事のサポートをする企業が増えたのだ。地元のスーパーやコンビニが商品を宅配するサービスも増えている。今どきの流通業は郊外にショッピングモールをつくり、ここに車で来た客を相手にする。従来の駅の近くや商店街がシャッター通りになるのは、こういった商圏の郊外化がもたらすところが大きい。車が無いと買い物ができない現状では高齢者が今までのお店で買い物ができないのだ。ここを埋める施策としてコンビニなどが宅配サービスをする。自治体が地元スーパーに委託した、車での移動販売も現れた。効率化・合理化のために展開する社会の仕組みが高齢者の生きづらい世の中になってしまった。

2014.7.2 『小１の壁』

阿部総理大臣が「小１の壁」と言い出した。女性の働く環境を良くしようという政府の考えた施策が、省の壁を取り払うための学童保育の充実だ。保育園の充実は各自治体責任の施策としてかなり行われて来た。待機児童ゼロを果たした横浜市などがその例だ。子どもが６歳までは、働くお母さんを支援する施策が充実してきたが、小学校に入れば午後３時頃の児童の下校にお母さんが対応できない。そのために小学生が下校時から夕方６時、７時くらいまで児童を預かる仕組みを整備しようというのが今回の施策だ。そもそも、お母さん支援と決め付けるところに“ジェンダー”問題がありそうだが、今の日本社会では致し方無い。人口減少で労働力が少なくなる現実がある。女性が専業主婦にならざるを得ない環境を少しでも改善しなければならない。小１の壁を薄く、低くして欲しいものだ。

2014.7.1 『原発の無い夏』

３．１１の災害から３年半、今年の夏は初めての原発稼働が１基も無い夏になる。あの３年前の夏に実行した省エネのさまざまな工夫は今忘れ去られ、アベノミクスの経済発展ばかりに目が行っている。加えてこのところの気象の乱れ。これらには相関関係があるのに、何かみんなが大切なことを忘れている。もう一度思い出してみようよ。あの原発惨事のその後を見れば、誰だって自然の流れを科学で変えようという原発は危ないことがわかるのに。電気は湯水のごとく使えると思って暮らす現代文明は今すぐ変えなければならない。みんながライフスタイルの見直しをすれば社会はきっと変わって行くのだ。

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