きょうの気になるワード(ちゅうさん流の解釈)


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新聞・テレビ・週刊誌・どこかの掲示板・電車の中吊りなど、オヤッと思ったワードや
フレーズをヒントに、筆者の体験や気づいたことを加えて毎日コメントしています。
2008年4月21日から書き続けています。
2014年12月以前は、文末でLINKしています。


2015.6.30 『派遣法』

派遣法改正案が衆議院を通過した。これからの労働市場は大変なことになる改正だと受け止めている。正規雇用の 社員が減り、労働力の切り売りがまかり通り、技術や知識の蓄積が企業に無くなり、その場限りの収益を良しとする 企業経営が増えて行くことが予想される。働き手のほうも正規社員への道が閉ざされ、いつまでも正社員よりも安い 賃金で福利厚生も保障されない身分になってしまう。企業の都合がいいように働き手を操作できるこの法案の、改正の 意図するところが見えない。

2015.6.29 『シニア向けマンション』

日本最大級のシニア向け分譲マンションを手掛ける業者が日刊紙の一面広告で、“老後生活、見直して見ませんか?” という広告を出した。おいしそうな高級料理の写真のみ、40枚ほどをカラー写真で掲載。スミのほうに小さな文字で、 「2015年4月13日の夕食メニュー」と記載してある。分譲価格は記載されていない。さぞお高いだろうと想像する。 マンション住まいの経験が有る筆者は、高齢になったらマンションのほうが楽だ、と思う。ただ、楽なのは家の 管理の面だけ。生活するには隣近所とのおつきあい、地域社会とのつながりの中で自分の生活が営まれることが たいせつだ。そこで自分が必要とされ、自分のできることで地域貢献し、といった、“コミュニティ”という、英語には無い 意味合いが衣食よりも重要だったりする。このシニア向けマンション、そもそも高齢者しか住んでいないところに問題が有る。 地域社会には赤ちゃんからおとしよりまで居て、考え方や経済力が違っても、互いに気に掛けながら生きること が自然なのだ。第一、広告のコピーにある、“老後生活”は見直すのではなく、老後生活は今までの地域社会での 生活の延長でなければならないのだ。

2015.6.28 『2020競技候補』

6月22日、2020東京オリンピックの追加競技の候補が8競技発表された。この中から9月には1から数競技をIOCに 提案するのだそうだ。野球・ソフトボールは前にもオリンピック種目であった。日本やアメリカでは人気種目なが ら、開発途上国などではマイナーだった。空手が残った。空手は海外でも結構知られた種目だから期待大だ。スカッシュ、 スポーツクライミング、サーフィンは市民に人気のスポーツだが、競技としては少しマイナーだ。若者に人気があることから 選ばれたのだろう。各競技団体の売り込み合戦がしばらく続くことになる。

2015.6.27 『060』

携帯の番号が060から始まるものが検討され出した。管轄は総務省だ。1999年に090、PHSは070と決め、 10桁から11桁に増やした。2002年には080の番号を増やした。090、070.080を合わせると2億7千万回線だそうだ。 しかし、通信利用のニーズは技術の発展と共に伸びる一方、ここで060を増やし、9千万回線の幅を持とうという 案だという。このまま増えて行ったら番号帯が無くなるのでは、という心配が有るが、050はIP電話、010は国際 電話、020はポケットベルで使われているから、残るは030と040しか無い。

2015.6.26 『ペッパー』

ソフトバンクが発売した人の感情を理解できる人工知能が付いたロボット、『ペッパー』。19万8千円という価格、 最初のロットが千台、発売とほぼ同時に完売だったというから、市場の期待は大きい。商店などでは話題づくりに いいかも知れない。個人宅では、ペットでは命が有るから、先行きを考えると、このペッパーのほうがいいと 思うのかも知れない。人間関係が希薄なこの社会だから需要が多いのだろうか。高齢者施設などでは認知症の 高齢者の話相手になるかもしれない。とにかくさまざまな無限の可能性を持ったロボットの登場だ。便利な 機器は必ずしも良心的な使い方がされるとは限らない。が、良心的な使い方だけで終わって欲しいものだ。

2015.6.25 『世界難民の日』

6月20日は世界難民の日だった。2000年12月に国連で 決議された。内戦や国際紛争で難民となって国を出ざるを得なくなった一般市民は難民キャンプでの生活や 国外で難民認定を受けなければならない。人権は一瞬のうちに剥ぎ落とされ、明日のイノチの保証が無くなってしまう。 日本でも難民認定されない外国人がひっそりと暮らしている地域が有るという。何とか最低限の生活で 生きては居るが、医療・教育などの生活保障はされていない。国内では難民を支援するNGOがいくつか立ち上がって ボランティア活動をしているが、日本の難民認定率は低く、昨年は5千人の申請者が居て、認められたのは11人 だったそうだ。米国や英国に比べると極端に少ない。

2015.6.24 『肉を食べる』

肉か魚か?と聞かれたら、どちらかと言えば魚派だったが、最近の肉礼賛の料理番組や健康番組はすごいものが ある。このあいだ、週刊誌でも肉を食べる高齢者の元気さ、長生きさをアピールしていた。確かに有名人で100 才で現役医師をしている人、70半ばなのにまだ若大将の人、80過ぎてエベレストに登る人など、ビフテキを がつがつ平らげるというから、パワーの源なのかもしれない。とうことで、筆者もできるだけ肉を摂食するように しているが、サーロインステーキなど手が届かないから、もっぱら安い豚肉を使った調理の工夫をしている。 野菜も最近は1日350グラムなどという指針が発表された。食は大事な身体の資本をつくってくれるのだ。

2015.6.23 『新聞広告のクーポン券』

全国紙朝刊の1ページを使った、全国展開のファミレスチェーンの記事。こういう形のファミレス広告は初めて 見た。しかも右下に割り引きのクーポン券付き。折り込み広告ではファストフード店などの広告で、切り取って 使うクーポン券が付いたものがあるが、新聞を切り抜かせる、というのは今までなかったのでは。ファミレスの Gストさん、なかなかやる〜。キッズプレートが299円も安くなるから、7月1日まではきっと“じゃりっこ”が うじゃうじゃしているに違いない。それにしてもクーポン商戦とポイントカード商戦、スマホの技術を使って さまざまなものが展開されている。商売の形が少し変わって来たようだ。

2015.6.22 『18歳の1票』

公選法の改正が国会を通った。期待する声、異議を唱える声、いろいろあるが、筆者は良い制度だと思う。国際的にも 先進国では18歳から選挙権の国が多い。ただし、今のような市民が見てもちゃんとした議論してんの?と思える ような内容、旧態依然とした議員運営、老人支配の政党間のやりとり、こんなことに18歳がどんな評価をするかだ。 政党側にも若者にアピールできる政策がっつくれるか、政治を若い人たちに理解できるよう、どこまで透明化が図 られるかが見ものだ。有権者が240万人増えるというから、大きな票田だ。若い人たちにきちんとアピール する日が早く来て、若者たちがこぞって政治家に期待し、政治家も行動力で社会を良くする活動に取り組む姿 を見たいものだ。

2015.6.21 『メール便廃止の影響』

個人的には困っている。さまざまな書類の送付に活用していた。コンビニに行って82円で受け付けてくれる。 3センチ以内まで送れるから、郵便局のサービスよりも格安だった。コンビニで受け付けてくれるから便利だった。 それが3月からなくなった。会社側の説明では郵便法に触れる信書扱いの規制緩和が認められなかったのが理由だ とか。年間30億通の利用が有ったというから、筆者以外でも個人や法人などで困った人が居たに違いない。 いろいろ探したが、このサービスに見合う便利なサービスは無い。法規制で廃止した、という運営会社の社長、 独占状態の日本郵便の社長は、手間のかかるサービスを廃止しただけ、と逆の発言をしてる。信書では独占状態の 日本郵便、民営化なんだから、公正な競争をやってほしいものだ。

2015.6.20 『散歩に行って帰らない』

時々、市の防災無線放送で「〇町の85歳の男性の方が自宅を出たあと、行方不明になりました。服装は黒のズボンに グレーのトレーナー、茶色のサンダル履きです。お心当たりの方は…」といった放送が流れることが有る。高齢の 認知症の方が自宅を出て家に帰れなくなったケースが多いようだ。平成13年のデータだが、警察庁がまとめた数字 では、年間1万332人だったという。こういったことに対応するIT技術がメーカーで進められている。靴の底に GPS発信機能が付いているので、その人がどこに居るかが一目瞭然に把握できるのだそうだ。 携帯など持たなくても、いつも履く靴なら間違いなく居場所を表示してくれる。IT機能はこういった所在確認の他、 オレオレ詐欺などの防止にも役立ち始めたというから、無限の可能性を持つ技術の開発に、期待したいところだ。

2015.6.19 『ホルモン力』

身心がリラックスしていて快適な気分だと、体内で生成されるホルモンのバランスが良く、健康の源だという。 ストレスを感じていると、このホルモンのバランスが崩れ、身心に不調を来たす、これ誰もが納得できる。 このホルモン力を高めるキーワードは、「楽食」、「楽動」、「楽眠」、「楽話」の4つ(慶応大学医学部・伊藤裕 教授)だそうだ。なるほど、わかる気がする。何でも楽しくやることなんだ!。規則正しい生活を維持し、栄養価の 高い食事をバランスよく食べ、運動をし、家族や友人と語らい、良く眠る。わかっていることだが、忙しい現代人、 なかなか難しいかもしれない。しかし、自分の身心は自分でつくりあげなければならない。最近の研究では、 “ドキドキするようなことに挑戦する”、“困った問題は翌朝に持ち越す”、“グチを思い切り言ってみる”、 “週末に自分へのご褒美を与える”などがいいことがわかって来たという。なんだ、これ、ストレスをためないための 行動じゃん!

2015.6.18 『午睡の効果』

車の運転中、眠くなった時、サービスエリアや道の駅に車を停め、15分だけ居眠りすると、あらら、スッキリして 以降の運転がスムーズに。実はこの15分という時間、身体をリフレッシュるするのにとても良い長さらしい。 昼寝の効果を研究し、これを高校で昼食後の授業開始前に15分間昼寝タイムをつくっている、久留米大学教授の 内村直尚さんは、睡眠伝道師として全国で指導している。学校だけでなく、企業などでも導入しているところが 多いそうだ。高校での実践では、8割の生徒がその効果を評価しているというから、すごいことだ。生産性のアップ のためには何でもする企業でもお昼寝タイムなど有ったら嬉しい。この眠さは人間の体内時計から来る自然のリズムだと いうから、午睡の15分間は理に適っているそうだ。就寝前に光るもの(テレビやパソコン)を見るといけない、と 多くの医師が警鐘するが、ついスマホやパソコンを覗いてしまう。これ、良くないことなのだが、わかっちゃいるけど、 やめられない!。

2015.6.17 『地震情報』

地震が起きる。テレビやラジオですぐにニュースが流れる。「震源地は茨城県南部、震源の深さは80キロメートル、 各地の震度は次の通りです。」起きて数分後には流れる。この震源地特定の方法はどうなっているのか?情報を集 めて放送するまで、情報集め、原稿つくり、テロップづくり、迅速な体制はどうなっているのか、不思議だ。 気象庁では地震の1分半後には震度3以上の地域を速報、5分後には各地の震度情報を発表することになっている という。このために全国1500か所に設置された地震計と、4400か所に設置された震度計が使われるそうだ。震源の 特定には、最初に小さく揺れるP波とそのあとのS波で割り出すのだそうだ。何やら良くわからないが、その仕組み、 伝える仕組み、すごいと思う。

2015.6.16 『JASRACの提訴』

JASRACとは、日本音楽著作権協会という一般社団法人。音楽に関する著作権を管理している団体だ。音楽と言う芸術 の権利を守るために活動している。音楽は立派な芸術、作品を排出し、その良し悪しで売れても売れなくても、作者に 著作権という権利が発生する。その権利をお金に換算し、著作者の収益となる。もしこの著作権をきちんと管理しなけ れば、作者の権利が守られず、不利益を被る。というのが著作権法という法律。こんな マンがで著作権を知る方法 もある。音楽は今やパソコンやスマホで簡単に入手 したりコピーしたりできる時代。だから管理も少しずつ強化される。この度、JASRACは美容・理容業界で流されている 音楽が著作権法違反ということで提訴した。販売しているCDなどには、個人の利用以外は著作権法に触れる、と書いて ある。今まで街の美容室では有線放送の音楽を使っていた。ところが最近はパソコンでダウンロードした曲を店で 流しているのが主流。これが個人で聞くのではなく、営業活動で使われていると判断された。司法の判断はどうなるか 注目したい事案だ。

2015.6.15 『調理メカ展』

最近の食品製造技術の進化は、ロボット技術の応用で目覚ましいものがある。食品に異物混入などの事故が時々 あるが、安全性の面でも器械に依存する傾向が有るようだ。 国際食品工業展が6月9日から12日まで開催された。日本の優れた技術を導入しようと、海外からも バイヤーが多く参加したようだ。寿司、焼き鳥などの和食、炒め物や麺類などの中華料理、普段はお目にかからない 消費者には驚きの装置がずらりだったそうだ。味もプロの技に匹敵、というからレストランなどで“てづくり”など とことさら宣伝する意味がわかるというものだ。

2015.6.14 『移住したい県』

認定NPO歩人、ふるさと回帰支援センターが、移住したい県ランキング 調査結果を発表した。、1位山梨、2位長野、3位岡山という順位だったそうだ。この種のことをミッションにするNPOは 数多くあり、調査結果は発表するNPOにより異なる場合が多いが、このデータかなり信憑性が有りそうだ。 定年後に回帰したい県を投票するわけだが、やはり“自然が多く有る”、“田舎的なイメージ”、 “のんびりゆったりのライフスタイルイメージ”で判断されるのだろう。昨年は長野・山梨・岡山だったから、今年の 発表では長野と山梨が入れ変わった。定年後にIターンして農業などをやろう、という人が多い。そう簡単にできるわけ ではないが、夢をかなえた人が多く居る。定年後に何をやったらいかわからず、時間つぶしに困っている人が多く居る ことよりは、夢に向かって歩めるほうが良い。

2015.6.13 『珈琲は寿命を伸ばす』

1日3杯の珈琲を飲む人は死亡リスクが少なくなる、という研究成果が発表された。以来大手珈琲メーカーの株が 上がり続けている。国立がん研究センターと厚生労働省のチームが米国の医学誌に発表したものだ。40歳から69歳の 日本人男女9万人超を19年間観察したデータだそうだ。1日3杯飲む人の死亡リスクが最も少なかったというから、 筆者の1日4〜5杯も安心していいのか、な?。珈琲の抗酸化作用がプラスの方向に働いているようだが、いい効果が あれば必ずそれに伴うマイナス効果もある。高血圧や動脈硬化などにはマイナス作用だそうで、若い人は特に気をつけて、 と忠告している。生理的作用だけでなく、嗜好品としても珈琲は、身心のリラックス効果が大きいから、ストレスの 緩和などにはきっと良いのだろう。筆者の珈琲は気に入った手製カップでちょっと高めのインスタントコーヒー。 1日4〜5杯は飲む。

2015.6.12 『リクルーターのクールビズ』

今年から就職活動のピークが夏になった。今までは春だったので、スーツでビシッと決めてネクタイをしても 問題なかったが、夏になると話は違う。こういったことにアパレルメーカーや百貨店が動き出した。リクルーター にもクールビズを勧めようというわけだ。学生がクールビズを採用しても、訪問先企業の採用担当者がどういう 反応を持つかが問題、メーカーや百貨店は大手企業をまわり、クールビズへの理解促進をしたそうだ。さて、 今年の就職戦線、クールビスが流行るかどうか、それとも暑さに我慢できる学生を採用担当者が選ぶか、 せめぎあいだ。もっとも、上べだけでなく、人物そのものを見られる採用担当者の人物評価の目利きのほう が重要なのだが。

2015.6.11 『情報流出』

6月4日に情報流出について書いたが、日本年金機構からの大量個人情報流出事故の影響が計り知れない中、今度は 東京商工会議所の職員の端末から会員情報 1万件以上が流出した。大きな事故後に各企業や組織では緊張感を持った対応がされているはずなのに、またまた職員のパソコンが ウィルス感染して情報が出回ったという信じられない現象だ。恒例?に従って幹部が記者会見で頭を垂れる。決まった ように「再発防止に努めて行きたいと思います。」のフレーズが飛び出す。先日もこのコラムで個人の管理意識の 欠如を嘆いたばかりだが、まさにそこがピンホール。大切な情報が個人のパソコンに入っていてセキュリティもかか っていない、なんて夜中に玄関を開けて寝るようなものだ。(例えがいけない?)

2015.6.10 『地域農産物』

“夕張メロン”と言えば、あの色、あの味、この季節、ということを想像できる。“稲庭うどん”と言えば あの腰の強さ、独特のつるつる感、冷たくても暖かくても美味い、などの想像ができる。これらの地域の 農産物を守るためのGI(地理的表示)保護制度が農水省の主導で始まった。認められればこのマークのシール を貼ることができ、ブランドが確立される。 地域振興と消費者への安全な農産物提供の機能を担う制度だ。だがこういった制度を悪用する輩が必ず現れる。 消費者の目利きがまた大事になる。

2015.6.9 『鮎解禁』

6月1日、各地で鮎釣りが解禁された。この日を心待ちにし、道具類を整備して待っていた人が居たに違いない。 筆者は釣をしないので良くわからないが、釣り道楽の友人の道具あつらえには相当な手間暇とお金をつぎこむ。 その辺の川で釣りを楽しむにも、漁業権があり、監察を持たないと釣は楽しめない。河川の権益は徹底しており。 見回り人が来て入漁料を取って行く。これらのお金は自然保護の活動に使われているらしい。釣はしないが、 鮎は塩焼きがおいしい。多く釣った人は近所に配るそうだが、あいにく筆者の近くには釣りをする人が居ない。

2015.6.8 『使わないピアノ』

子どもにピアノを習わせたい、と思った世代が今60歳以上になった。自分が子どもの頃はピアノを持つなんて とてもできなかったから、せめて子どもにはピアノを習わせたい、とマイホームの居間にアップライトピアノが 鎮座。どこの家庭からもポロンポロンと練習の音が聞こえて来た。やがて子どもが中学、高校と大きくなるにつれ、 そのピアノは粗大ごみにはならず、人形や鉢植えの台として“活用”された。そして今親の世代がシニアになって ピアノ教室に通う。親がバイエルではなく、ポップスの練習をしている家庭が多い。公民館などでもシニアのピアノ 教室が盛んに行われている。新聞には1面広告で、“弾かないピアノを買います”と型番毎の買い取り価格を掲載 している。実はわが家の2階にも余り弾かない大型のエレクトーンが鎮座している。

2015.6.7 『自転車が捕まる』

改正道路交通法が6月1日から施行された。自転車運転でも悪質なものは捕まるという。確かに自転車運転も 車の運転も両方行う筆者からすれば、自転車運転時の心の甘さと、車運転時の“危ない自転車”のことがよく わかる。自転車だと、飲んでも平気で運転する。信号が赤でも車が来なかったら横断する。信号が無いところ だったら車が来なかったら斜めに横断する。傘を差したりスマホを操作したりのわき見・片手運転をする。 車の運転時だったら考えられないことを安易にやってしまう。こういった心理に警鐘を鳴らそうというわけだ。 悪質な場合は罰金だという。これも死亡事故が増加しているからいたしかたないだろう。おまわりさんは、 車の違反に対しても捕まえる取り締まりではなく、安全上の観点からの摘発をお願いしたく思うのだが。

2015.6.6 『1円玉』

かさばるから財布に余り入れて置きたくないコイン。しかし、1円が無いために買い物ができないことがある。 その1円玉、今年で製造開始から60年になるそうだ。60年間で442億4441万6千枚が発行 されたそうだ。広島の造幣局で1分間に1500枚が生産されているという。たまたま手にした1円玉は昭和46年製、 44年間の時を経てさまざまな人の手を渡り、今筆者の財布の中にある。なかなかいいデザインだ。 昔、おばあちゃんに1円を無駄にする者は1円に泣く、と教わった。

2015.6.5 『サッカー疑惑』

FIFAワールドカップの放映権料を巡り、アメリカで提訴された金銭疑惑、スポーツにも金がつきもの、という印象が 強くなる。人間、金には弱い。そして、金が正しい判断を迷わす。先日、失われた20年という番組をやっていたが、 バブルの頃の政治家、経営者、一般庶民、その判断がいつまでもお金が増えて行くことを想定した社会環境の中で行われ た、ということを当時の社会のトップに立つお歴々が述懐している。金儲けに対して多少異議が有っても何も口を 出せなかった、という。まさに金は人間を狂わす。今またちょっと景気がよくなったからと心の“たが”を緩める 動きがあるが、危ない、危ない。いつも平常心で居れば金などに惑わされることなく、自分の道を進めるのに。 高齢者がオレオレ詐欺にひっかかるのも、虎の子を増やそうという心理なんだろう。スポーツの世界でも大きな ビジネスが動く。これに乗っかってひと儲けをしようという人間が必ず居る。今回のサッカー疑惑は、氷山の一角 かもしれない。

2015.6.4 『またしても個人情報流出』

6月1日、明きらかになった日本年金機構の個人情報漏えい事故。企業や官庁ではあらゆる手段を講 じて個人情報 管理をしているはずなのだが…。ひとりの職員のちょっとした行動がこのピンホールからすり抜けてしまう。 どんなに立派なセキュリティソフトや管理規定を持っていても、こんな大事件になってしまうのだ。明きらかに なってからわずか数時間で年金機構を語る高齢者への詐欺電話が多くかかっているという。便乗の手口かもしれないが、 疑わしいメールは開かない、という基本的な行動が行われていなかった。個人のパソコンに120万人の受給者の 情報がダウンロードされていた。初歩的なミスが重なった結果だ。コンプライアンスを組織として守って行くには、 結局は組織を構成する個人個人の意識の集大成にほかない。秋から始まる国民総背番号制も心配になってしまう。

2015.6.3 『地震が多い』

筆者の住む茨城県南部は地震の巣だ。震度3くらいではあまり驚かない。さすがに震度4 になると、スワッ!と驚く。最近は北海道、九州、南の島など、今まであまり地震には縁が無かったところで地震の ニュースが有る。箱根では火山性微動が増え、浅間山でも同じ現象だ。地球の中身はつながっているから、それぞれ 無関係とは思えない。南海トラフ地震や東海地震に備えたハザードマップなどを各自治体が真剣に検討しているが、 相当な被害想定をしている。備えあれば、というがその備えも念を入れてやっていないのが現実だ。加えて何か有 った時の地域コミュニティの有り方が被害の立ち直りを促進する。そういった意味での日頃からの地域社会づくり や住民の助け合い意識が大きく左右する。行きつくところは自助力+共助(助け合い)力かもしれない。

2015.6.2 『いいちこ』

焼酎人気が出る前から、大分の焼酎「いいちこ」が“下町のナポレオン”のキャッチフレーズで居酒屋に有った。 価格が安いから焼酎は安くて酔える庶民の酒だった。いつの頃からか、レモンで割ったり炭酸で割ったり、缶チュウ ハイなるものが発売されて、焼酎は安酒のイメージからメジャー昇格した。下町のナポレオンの代名詞が懐かしい。 若者のビール離れでビール会社は苦戦している。アルコールも時の流れに合わせて流行り廃りがあるから、酒ビジネ スは大変だ。一時、日本酒が売れなくて廃れるのでは、という現象だったが、各地の蔵元の努力でまた人気が出て来た。 何でもそうだが、古いしきたりにこだわってばかりでは先細りしてしまう。伝統を大事にしながら時代感覚を採り入れて 行かねばならない。大変なのだ。

2015.6.1 『5月の真夏日更新』

6月、衣替えだ。このことば、最近余り使わなくなったような…。いや〜、5月は暑かった。4月はじめじめと雨が 多く、野菜の高騰が続いた。5月にこんなに暑いなら夏は大変だ、 と思いきや、今年は冷夏になりそうとか。まったく近頃の天候はどこかおかしい。何でこうなるか、と考えてみたら さまざまな報道にもあるように、地球環境の乱れだ。南極の氷が溶けて崩れ落ちる映像をしょっちゅう目にする。 温暖化と言われる現象だ。まあ、これだけ人間が地球をいじめ続けているんだから、地球も悲鳴を上げているに 違いない。生態系への影響も大きい。植物や動物の北限が少しづつ北にずれて来ている実態、その地域ではありも しない動物がその地域で発見される。いろいろなことが起こっている。大雨や竜巻などの自然災害も数百年もな かった地域に起こり、大きな爪跡を残す。このところ地震身が各地で相次いでいる。 5月30日の夕方の地震は大きかった。今まで地震のニュースなど無 かったところで起こっている。地球さん、怒らないで欲しい!

2015.5.31 『ジェネリック薬品』

後発薬、いわゆるジェネリック薬品に厚生労働省が注目している。今回の政策は2020年までにこの普及割合を 80%にしたいというもの。現在の市場割合は46.9%だというから、相当努力しなければならない。何を隠そう、 後発医薬品は特許料の支払が無くなる分だけ価格が安いから、医療費の削減で、税金の支出を少なくしたいと いう思惑だ。しかし、患者からみれば、 高くても最新の薬を使いたいという心理だから、ここがせめぎあいだ。80%に引き上げた場合、医療費の削減は 年間1.3兆円になるという。医者に行けば薬を無尽蔵に出してくれるが、医者と薬屋の利益になる分税金が嵩む。 高齢者の飲まない薬保有が問題になっていることもあり、さまざまな今の医療の実態を改善する必要はあるにせよ、 税金の無駄遣いは改めて行かなければならないのだ。

2015.5.30 『野菜メニュー』

1日に必要な野菜の量は350グラム と言われている。健康や美容に野菜が必要、というのは誰でもわかる。 例えばホウレンソウなら1/3わで100g、オクラなら10本で100g、アスパラガスなら10本で100g、トマト なら中1/2個で100g、キャベツなら大葉2枚で100g、になる。そんなにたくさん食事の時には採れるものでは無い。 そこで、さまざまな外食チェーンなどでは野菜を使ったメニューに工夫を凝らす。洋食・中華・和食・麺類など にも野菜を使うことにシェフが趣向を凝らす。大事なことは野菜もそうだが、肉や魚などをバランス良く食べ、 良く運動し、睡眠し、笑い、といった基本的な生活習慣の中に食習慣が組み込まれることだ。わが家では野菜 は100%自家製、350g以上を摂取している。ひとつ困ることは、旬以外の野菜は食べられない(例えば、冬に トマトやきゅうりは無い)こと、採れる時は一斉に収穫なので、同じ野菜を使った違うメニューを考えなければ ならないことだ。

2015.5.29 『サラリーマン川柳2015』

毎年、第一生命が実施しているサラリーマン川柳、今年も投票によって10首が決まった。毎年、家庭での 旦那と妻の関係で笑える投句が多いが、今年もその傾向が強い。「壁ドンを 妻にやったら 平手打ち」、 「ああ定年 これから妻が わが上司」など、時代の背景と流行色が投影する。「皮下脂肪 資源にできれば  ノーベル賞」、「充電器 有ったらいいな 人間用」など倦怠期のシニアの心模様映る。「オレオレと アレアレ が増える 高齢化」、「増えて行く 暗証番号 減る記憶」など高齢化に起こることを詠んだものもある。 見るだけで笑ってしまう。

2015.5.28 『大学の広告』

5月26日と27日の日刊紙朝刊に、でかでかと大学の広告が掲載された。新聞社の企画広告だろうが、1ページ に1校の写真と情報がレイアウトされている。お金がかかることだけに、経費をねん出できる大手有名大学が名前 を連ね、目触り、耳触りのいいキャッチコピーが目を引く。今、大手有名大学でも、少子化の影響で、学生の応募 数が減り続け、学生の確保にやっきになっている。 広告はその表れだ。来春の受験応募を期待しての広告料の投資、果たしてうまく行くのか。広告以外にもオープン キャンパスの実施、先輩学生の学校訪問、寮の設備拡充、学食のデラックス化、有名教授の招き入れ、有名スポーツ 選手の入学などなど、さまざまな知恵を使った学生獲得合戦が火花を散らしている。

2015.5.27 『スポーツ庁の新設』

文部科学省の外局としてスポーツ庁の新設が決まった。2020年の東京オリンピックをにらみ、そのレガシー(遺産) を作り上げる拠点になるかもしれない。スポーツには、オリンピックのような優れた選手が頂点を極める競技 スポーツと、市民が健康維持のために行う生涯スポーツ(市民スポーツ)に大きく分類されるが、スポーツ庁では この両方の政策を担うのだそうだ。オリンピックや種目別競技の頂点に立つ人材の育成と、庶民のスポーツを 盛んにし、健康で活力のある社会を作り上げる、という2つの目的は明確だ。今までオリンピックは文部科学省、 パラリンピックは厚生労働省、という管轄の分断も一本化される。スポーツ庁の制作で市民のスポーツが盛んになり、 認知症予防や健康寿命の引き上げにつながることを期待したい。民間人の長官を起用するとのことだが、 実力は有っても政治力が無いとなかなか政策の実現までは難しい政界のことだけに、実効のある 実行力を期待したいものだ。

2015.5.26 『無線で電力供給』

スイカやイコカの非接触式データ入力、これ、無線で電気をリーダーに送っているわけだ。電磁誘導作用を利用した この装置がもっと大きな電力の供給に使えないだろうかという研究が進んでいる。これが実用化できたら、送電線が 要らなくなり、電化製品のコードも要らなくなり、という革命が起こる。5月22日、EV車の車輪駆動がワイアレ スで行われることに成功した、というニュースが有った。東京大学が実験で成功した方式だと、車体を軽量化できる 仕組みだそうで、路面に埋め込んだコイルから地上の車に電力供給の道が開ける、というからすごいことだ。 スタンドに寄らなくても車が走れる?社会が変わってしまうのだ。

2015.5.25 『出る杭は打たれる』

大阪市の橋本知事、大阪都構想を旗印に今まで政党活動をやって来たが、住民投票で敗れてしまった。彼は約束 通り潔く政界を引退し、一市民として弁護士稼業に専念するという。歯に衣着せぬ言動と行動力でいろいろやって 来たから、敵は多かったろうし、頭をハンマーでゴンゴン叩かれ続けて来たに違いない。いろいろと問題は有ったが、 怯むことなく信念を市民に 問い続け、新しい風を起こして来たことには賛同する。日本の社会では、彼のように自分の意見を率直に述べる者に 今までの慣習や古参の人間から大きな抵抗に遭う。今までの常識を打ち破るには、相当な覚悟とエネルギーを要する。 大きくパラダイムを変化させることは至難の技だ。彼の去就が週刊誌などで取りざたされているが、所詮野次馬の下 馬評、彼はこれからきっとまた違った価値を社会に与え続けるに違いない。もっと違った価値を受け入れられる社会 にして行かなければ世の中変わって行かない。打たれる杭は多く有ったほうが良い。

2015.5.24 『空家問題』

住宅地に空家が増えているという。核家族化、高齢化で、住人が何らかの事由で居なくなり、そのあとに居住する 人が居なくなって、空家のまま放置されている住宅が全国的に増えているのだ。高齢者が家族やこどもたちに家を 譲ることができなくなったケースが多いという。このような住宅が増えると街の景観維持や犯罪抑止ができないと いうので困ったことになるそうだ。筆者の近くにもある。こういったところに不動産業者がビジネスを始めた。 草ぼうぼうになった宅地をきれいにし、換気をして、家の意維持理を行ってくれるという。総務省の調査では、 空家が全国で820万戸有るという。ここ20年で1.8倍になったそうだ。

2015.5.23 『ベルマーク』

子どもの頃、文房具や食品についているベルマークを集めた。集めたマークを学校に持ちより、PTAが分類 集計して点数を貯めた。溜まったポイントで学校の設備が充実して行った。確かマヨネーズのポリ袋とフィルムの 箱から切り取っていた覚えがある。そのベルマーク、今で言う企業の社会貢献活動だった。今でもこの制度は ベルマーク教育助成財団として活動している。最近の活動では、貯めたベルマークで、オーサービジットという活動 をしている。昔のように物を揃えることよりも、ソフトのサービスだ。絵本作家を学校に招き、本人から話が聞ける というもの。素晴らしい企画だ。テレビでお馴染みの教育評論家、尾木ママこと、尾木直樹さんなども名前を連ねて いる。

2015.5.22 『交通違反キップ』

飲み会の席で交通取り締まりの話題が出た。「このあいださぁ、一時停止の交差点で安全確認して徐行して通過 したら、建物の影から出て来た警官に停められて9千円の罰金」、「俺なんか、横断歩道の端っこに横断したい と思われる人が居たけど、渡りそうにないから徐行したら、歩道に立っているお回りに停められて安全運転義務違反 で7千円!頭にきちゃうよ!」、「うちの息子なんて後ろからピッタリ着いて来るパトカーに停められて、後ろの ともだちがシートベルトしていないのを咎められて罰金!」交通違反は犯罪意識としては薄いものがあるが、どうも 警官の取り締まりは、安全へのステップとなるものではなく、市民を犯人に仕立て上げ、頭に来させるやり方。 これって罰金をまきあげるための取り締まり、警察への反感だけが残る。ある人は「俺たちの税金で食ってるくせに!」 そう思われても仕方が無い。

2015.5.21 『オスプレイ、日本上空を飛ぶ』

閣議決定された事項が横田基地周辺の自治体に通達された。地元首長は憤りの発言をした。当然なことだ。 沖縄に配備された時も反対運動の狼煙があがった。今回は、そういった住民への説明など全くないままに 国の決定が地元に伝えられただけ。その理由も、米軍から要望が有ったらから、という第三者的な無責任 な発言。何をやってもだれも止められない阿部政権の横暴だ。これが果たして民主主義なのだろうか。 横田基地周辺だけでなく、これから日本列島どこでも上空を飛ぶことになる。安全だ、などというのは、 人が造ったものは絶対にあり得ない。国内ではなかったが、沖縄に配備されたものと同じオスプレイが 海外で墜落事故を起こした。そのうち、取り返しのつかない事故がきっと起こるのだ。

2015.5.20 『デジタル教科書』

いくつかの学校で試されているデジタル教科書、タブレット端末を児童や生徒に配布し、授業をデジタル化 して実施。現場の先生方や子どもたちには好意的に受け止められている。子どもたちが興味を示し、授業に 熱心になった。先生たちが資料作成に割く時間が削減でき、子どもたちと触れ合う時間が多くなった、などの 効果が有るらしい。しかし、これ、素直に喜んでいいのか、一時的な対処療法じゃないのか、といった疑問 が湧く。こどもたちが授業に興味を示し、学習効果を働かせるためのクラス運営をするのは、実は教師の腕の 見せどころだ。先生が忙しすぎるのは、学校や教育委員会側の管理事務手続きの複雑化に依るところだ。 そういった現場の課題をきちんと整理することなく、授業をIT技術に頼ることは危険極まりない。 予算もかかることだから、もっと真剣に考えてもらいたいところだ。

2015.5.19 『ドローン事故あとを絶たず』

長野で仏教の儀式の最中にドローンが空から落ちる、公園の広場に空から落ちる。危険極まりないことが あちこちで起こっている。首相官邸の屋上に放射線を出す液体が取り付けられたドローンが着陸して以来、 規制のための法律が緊急に整備されようとしている。今までに想像がつかなかった物体が上空を飛んでいる 危険性、もっと大きな事故に発展するのではないかと気が気でならない。中学生、高校生でも小遣いで買える このおもちゃ、普通のおもちゃとは違う。怖い世の中だ。

2015.5.18 『熱中症予防のカキクケコ』

カ:風通しを良くする、キ:休憩をこまめにとる、ク:クーラーを使う、ケ:健康管理に気をつける、コ:こまめに 水分補給をする。今年は5月から夏日が続くなど、本格的な夏になっていないのに暑い日が多い。昨年夏は熱中症に よる事故が多かったが、今年も要注意だ。学校などでは体育の授業などで要注意、高齢者の施設などでは室内の温度 管理に要注意。寝ていても熱中症になることが有るというから、カキクケコを実施して予防することが一番だ。

2015.5.17 『トクホの安全性』

トクホについては、このコラム今年の3月21日に書いた。企業がトクホの認定をマーケティングに使うと表現 したが、この表現効果が、どうも本物ではないのでは、という審査結果が食品安全委員会から発表された。 新しく始まった制度は、経済成長戦略の一環として導入されたものだが、これを悪用する業者が早くも表れた ことになる。消費者がこういった商品にすぐに手を出すこと自体も問題がある。制度を鵜呑みにすることなく、 商品の効能をそのまま信じることなく、私たちがもっと目利きにならなければならない。

2015.5.16 『言葉力』

言葉力検定というものが有る。朝日新聞とベネッセコーポレーションが“語彙・読解力検定”を実施している。 今年は6月21日に全国の主な21都市で行われる予定だ。準1級から4級まであり、この級を持っていると大学 のAO入試に有利になったり、企業の採用時に有利になるなどのメリットがあるようだ。そのための養成テキスト が6種類販売されている。例題は結構難関だ。 受験料は4級で2,880円、準1級になると5,143円、結構な金額だ。日本語が乱れていることを憂う人がいるが、 こういった制度、もっと活用されれば良い。

2015.5.15 『高速道路の逆走防止表示』

高速道路での逆走事故 があとを絶たない事態に、高速道路6社は新しい手を打つという。2014年には198件有った というからすごい。今までの事故を分析すると、65歳以上のドライバーが70%というから、高齢化して認知機能が 劣った時に起こりやすいということだろう。対応策として、高速道路の入り口にカラー表示して視覚効果により、 ドライバーに気づかせようというプランだ。今年度は全国10か所で実施するそうだ。高速道路入口で間違う事故が 多いということだが、確かに入口付近、一般道からの入線が分かりにくいところがある。ともあれ、改善されるのは 高齢者と言わず、全ドライバーにとって有難いことだ。こういった ユニバーサルデザインが高速道路のみならず、 社会のあちこちで普及することを願いたい。

2015.5.14 『PTA』

小学校の頃、母がPTAの会合に行って来る、ということが有った。PTAの存在については、子どもの頃から 知っていた。自分の子どもが学校に入って、家内がPTAの役員になった。しょっちゅう学校に出かけていろんな 活動をしていた。PTAの呼称は、戦後GHQが持ち込んだものらしい。が、こういった学校の運営に父母が関わ ることは明治時代から有ったという。PTA会長が入学式で挨拶、市議会議員になった人はPTA会長出身、 PTAでベルマークの収集活動をする、など身近にPTAが存在している。4月にはPTAの総会があり、会長選出、 学年委員の選出、クラス委員の選出などが行われるが、委員に選ばれたく無くて総会を欠席、などよくある話らしい。 そのPTA、イメージとしては、父母の負担が大きい、堅苦しい、面倒くさい、などと思う人はいつの時代でもある ことらしい。子どもが通う学校の学びやすい環境を整え、健全な育成のための活動をするPTAが形骸化している ことも問題になっているようだ。

2015.5.13 『スマート住宅』

ネットでさまざまな管理ができるスマート住宅が注目されている。ひとことで言えば、さまざまな生活管理を IT技術で行う住宅、といったらいいだろうか。機能的な呼称としては、「次世代省エネ住宅」というそうだ。 住宅のエネルギー管理を行う装置が装備され、このコントロールがパソコンやスマホから出来る、というものだ。 便利になったものだ。便利ということは、必ずその裏側にはリスクが伴う。パソコンで管理する時に、IPアドレス という機器の固有番号を設定するが、その番号が盗まれ、外部からその家の省エネモニターが読み取られていた、 ということが有ったという。モニターからは、証明のオンオフ、風呂の温度管理、鍵の開け閉めなどができるので それを悪用する人が出てもおかしくない仕組みだという。怖い話だ。便利なものを使う時は、良く考えてからにし たい。

2015.5.12 『農業の高齢化』

高齢化の波は農業の現場でも起きている。後継者不足もある。最近は専業農家よりも兼業農家が増えている。 兼業農家とは、農業業収入だけではやって行けないので、ウィークデーはサラリーマンをやって休日に農作業 をする、とか、農作業は専門家に土地を貸して作付してもらう、といった仕組みだ。そのための農業法人が 増えている。大型の機械を導入し、大規模な土地を効率良く耕作し、その収益で法人を運営する仕組みだ。 農業は年々大型化し、トラクターやコンバインなど、1台がベンツの価格よりも高いものがザラに有る。 1軒の農家では到底設備投資ができない。農業法人の数はこの10年間で5倍以上になり、3600にも上ると いうからすごい。農業の文化も大きく変貌している。

2015.5.11 『時間価値』

好きなことをしている時、時間がたつのが早く、もっと時間が有れば、と思う。あまり好きでもないことをして いる時、まだこんな時間しかたって居ない…。例えば人を待っている時、時間が長く感じられる。時間には価値 を感じる時とそうでない時がありそうだ。1日24時間は誰でも持っている、神様から与えられた時間。ところが 人によってはこの時間を30時間、40時間に相当するような、上手な使い方をしている人がいる。24時間を18 時間程度にしか生かしていない人もいる。時間は長さで言えばクロノスという概念。一方その深さ(密度)で言えば カイロスという概念。クロノス×カイロスがその人の持つ時間価値だ。大きくしたいなあ、といつも思っている。 その一方でまったりとする癒しの時間も持ちたいとも思っている。

2015.5.10 『日本遺産』

世界遺産に登録勧告があった幕末から明治にかけての重工業文化を残す全国8県28施設の文化遺産、地元は ゴールデンウイークの最中だったことで、観光客で沸き返った。和食文化が登録されたり、庶民の文化や歴史 が注目されることで市民の関心を仰ぐとても良い機会だ。残念なことに韓国が水を差しているが、人の幸福を 喜べない感情は至って残念だ。世界遺産とはまた別に、日本遺産というのを文化庁が始めた。 国内各地にはあまり知られていない貴重な文化遺産が多い。地方創生の時代、こういった文化を残す施設やしきたり に注目することで、光を当てることはとても良い結果を招くだろう。おそらく、地方からは陳情合戦が展開されるだ ろうが、そういった過程で地域が動き出すのは歓迎すべきことだ。まかり間違っても議員さんが職権で動いたり 賄賂が審査委員に流れたりしては行けない。

2015.5.9 『コロコロの日』

5月3日のゴミゼロの日に続いて、5月6日はコロコロの日だったそうだ。5と6をコロコロと読んだものだ。 カーペットの上など、粘着テープをコロコロ転がしてゴミを取った経験がお有りかと思うが、この道具、ニトムズ という会社が発明して売り出した掃除用具だ。今年で発売30年となるが、それを記念して決めたのだそうだ。 このアイディア、素晴らしい。市場シェアは今でも50%というからすごい。ヒット商品というのは、最初から 計画的に開発しないものが多い。偶然の発見や用途を変えるなどしたのがヒット、という形態が多い。このコロコロ も最初はゴキブリを採るために開発したが、売れないで返品の山が倉庫にあふれた。それを利用して倉庫に居た女性 社員が衣服のゴミを転がして取っていたのを見た開発の社員が商品化したのだそうだ。ヒントはどこに隠れているか わからないもんだ。因みに商品名が「コロコロ」になったのは発売してから3年目だそうだ。

2015.5.8 『ゴミゼロの日』

5月3日はゴミゼロの日だった。ゴロ合わせでこの日をゴミ問題を考える日にしたらしい。ゴミゼロ社会、 江戸時代には行われていたことだから、やろうとすればできることなのだが、今の暮らしでは不可能だ。 それは、作り手の問題、売り方の問題、経済原則優先社会の問題がある。最たるものはスーパーやコンビニ での食品や雑貨の売り方にありそうだ。野菜や魚など、バラ売りでもいいのに、きちんとトレイに入ってラップが かけられている。大根やねぎだって裸でいいのに、きれいなポリ袋に入っている。中の素材を出すまで、ゴミが 数点出てしまう。そして出たゴミは労力をかけて分別、輸送、焼却、焼却灰の処理、とこの間に化石燃料を炊 いてCO2を出す。流通の仕組みを変えて行けば相当な効果が出るのに、便利で見た目の美しさを求める 社会は変わらない。100円ショップで買った品物のゴミを処理するのに、100円以上のコストをかけて ゴミ処理しているのでは?と思えるほどだ。もっと知恵を出し、果敢なトライをしないと掛け声だけになって しまう。

2015.5.7 『家庭菜園ブーム』

家庭菜園がブームだ。子育て世代が子どもと一緒に、定年退職して自宅の庭で、などが人気の層だ。NHKテレビ 日曜朝の やさいの時間が人気で、同時に出版されるテキストも売れ筋だ。タレントが出て来て 初めての野菜づりを指南してもらえる。DIY店に行くと、きゅり、トマト、ピーマンなどの夏野菜の苗 が所せましと並んでいる。価格ウォッチしているが、今年は接ぎ木苗が概ね198円で売られている。苗の値段も 年々高くなる。家庭菜園だったらコストを気にしないから、苗、土、肥料などは結構なビジネスになって 居るに違いない。土地が無くてもベランダ菜園ができるように開発されたプランター、土なども高価だが どんどん売れる。筆者は100坪ばかり耕しているが、家庭菜園の域を超えている。年間70種類くらい 無農薬有機栽培している。なんたって採りたては美味いのだ。

2015.5.6 『憲法記念日』

5月3日の憲法記念日、憲法に賛成、反対。さまざまな考えを持つ人たちの集会が今年も行われた。 施行から68年、時代は大きく変わった。世界に誇る9条の平和憲法の真髄、この価値や意味も今大きく変わろう としている。世界の秩序が大きく様変わりする中、わが国のかじ取りも米国の陰にぴったりと隠れた行動様式が問われて いる。今までの自衛隊は戦後の秩序では全く問題なかったが、70年たって、予期せぬ変化に対応できていない。 戦争をしないことを宣言したことは人類にとって誇らしいのだが、こっちはしなくても、向こうが仕掛けてきたら そのまま被害を被るだけでいいのか、という素朴な疑問が湧く。その時はどうしたらいいのだろう。 世界の秩序が変わって来ていることに対応した準備というのは必要だろう。いつまでも変わらない、変われない のは時代に付いて行けない、取り残された存在になってしまうのだ。相手のことをおもんばかってばかりいたら、 自己の存在とアイデンティティが確立されないのだ。

2015.5.5 『雑誌プレジデント』

プレジデント社という出版社が有る。この会社が毎月発行する「PRESIDENT」はビジネスマン向けの 雑誌だ。5月18日号の特集は、『金持ち夫婦、ビンボー夫婦』人生どっちがリッチになるか、というテーマで 記事が構成されている。金持になりたい、と誰でも思ってはいると思うが、お金が有っても不幸な人はいっぱい いる。お金が無くても豊かに生きている人もいっぱいいる。アジアやアフリカの貧しい国の子どもたちは、遊ぶ サッカーボールや野球の道具など無いが、工夫して豊かに遊んでいるし、大きな夢を抱いて良い顔をしている。 ブータンは貧しい国だが、国民総幸福度が世界一の国だ。お金が有るか無いかで考えてしまうこの出版社こそ 貧しいのではないか。人生金持ちよりも時間持ち、人(友達)持ち、がその人を幸福にしてくれる。お金の尺度では ほんとうの幸せを計るのは難しい。全くお金が無いのも困るが、身の丈を超えたお金は人生を不幸にする。とは言いながら 宝くじをしっかり買う筆者だが。理想と現実のギャップはなかなか埋まらない。

2015.5.4 『山岳事故』

ゴールデンウィークの最中、各地の山に登る人が多いだろう。2014年9月の御嶽山の噴火、57名の方が犠牲になった。 急変する気候に対応できず、遭難や滑落する人が居る。その都度山岳救助隊が出向く。筆者も百名山のような高い山 に登る。出会う人たちに高齢の人が多い。遠くからやってきたので、せっかくだから、と悪天候の中でも無理して 決行する人も居る。自然の中で行動すると、普段では体験できない、さまざまな自然が織りなす景色に遭遇できる。 その分だけ危険を秘めている。最善の装備と最善の体調で挑まなければならない。そして、無理のない計画、いつ でも気象や周囲の条件に合わせて辞める強い心が必要だ。昔はだめだったが、最近の山は山頂で携帯電話が使える ようになった。このゴールデンウィーク、山の事故が無いよう祈りたい。

2015.5.3 『ネパール大地震』

4月25日に起きたネパールの大地震から1週間、死者はすでに6千5百名を超えたと言われている。大規模な被害 が出ているが、首都カトマンズ以外の地方部での被害集計もままならない混乱が続いているようだ。都市部では支援 物資の滞りから市民が怒りを爆発させ、国際支援隊の到着も制限されるほど、空港が混乱しているというから、国自体 の狼狽ぶりが露呈しているのでは、と想像する。空港の発着能力が無いことから、政府は「これ以上、外国の支援 隊は来ないで欲しい」というアナウンスをしているそうだ。無念な思いだ。政府の統制能力を超えているのかもしれ ないが、困った時こそ、知恵の出し合いをして難局を乗り越えなければならないはずなのに。

2015.5.2 『大型連休』

ゴールデンウィークのまっただ中。今年は16連休の会社もあるようだ。休みが長いと、この時とばかりさまざまな 計画をして普段できないことをいろいろする人、会社以外に行くところが無く、何をして過ごそうかといろいろ 考える人、さまざまだ。できれば、何かやることが有るほうが良い。小生宅周囲では今、田植えの真っ最中、田んぼ には水が張られ、代掻きを行って苗を運び、大きな農機具でササッと田植えが済んでしまう。兼業農家の人たちは このゴールデンウィークが絶好の農作業の日々となる。昔は地域が総出で子どもからお年寄りまで関わって農作業が 行われたが、今は農機具1台、作業は独りで終わってしまう。そこには良きコミュニケーションの時代光景は無く、 地域共同体の文化が無くなった。大型連休、家族のコミュニケーションに充てる人も多いだろうが、これを地域の コミュニケーションにも繋げられたらとてもいいことだ。

2015.5.1 『コストが安ければ原発でもいい?』

経済産業省の結論、原発のほうがコストが安いから、再生エネルギーは2割に留める、と言い出した。地球を、 人類を守るのにコストですか?人間のイノチはコストで図れないのですよ!と言いたい。何でも経済原則で考えて 行くと、どこかで自然の驚異がいたずらする。それが福島第一原発の事故ではないか。経済原則と安全神話で塗り 固められて来た事実が、脆くも自然の前には通用しなかった。その轍をまた繰り返そうとする愚かさ。地元では 交付金の見返りが欲しいから自治体として賛成する。何故交付金を出すかと言えば、危険手当と住民の意識を金 で買うためだ。だいたい、今の電源を確保しなければならない、という行動自体が間違っている。原発が無くても 国民ひとりひとりがその気になって省電力の行動をすればできるのに、減らす努力をしていない。
久々に怒ってしまった。でも国民全員が立ち止まって考えなければ民意になって行かない。

2015.4.30 『漢方薬』

西洋医学は切った貼ったの世界、東洋医学は漢方薬を使い、人間の自然治癒力を引き出す世界。良くない部位を 除去して人体への脅威を軽減する方法は手術という技術で人命を救う。漢方薬は歴史が刻む人間の知恵を重ね、 自然の素材を駆使して人間の身体の持つパワーを引き出し、じわじわと細胞レベルから改善して行く手法だ。 西洋医学は患部がきれいになって行くのが目に見え、最新機器のデータで改善が見える化するから患者は安心 できる。東洋医学は拙速な効果がなかなか見えにくい。身体の仕組みがじわじわと効いて来て免疫構造が変わって 来る。長い間の治療が抗力の有る結果を出す。身体に変調を来すと拙速に効果を期待するから、早い結果を求める のが人間だろう。身体に変調を来たしたら早く対処することは重要だが、日常生活の中で身心の健康を考えた 食生活、運動、交友、精神の安定などに気を配ることもまた重要だ。

2015.4.29 『人づきあいが苦手』

すぐに誰とでも仲良くなれる人、なかなか他人とコミュニケーションをとるのが苦手な人、いろいろ居る。 人付き合いが苦手な人でも、メールでのやりとりは至って得意、という人がいる。会社などでは今や上司からの 業務指示や連絡などもメールでやり取りする時代、会社に行っても1日誰とも話さなくても仕事の遂行が可能だ。 人付き合いの下手な人でもメールで仕事ができる。でも、地域社会ではそういう訳には行かない。隣近所の人 たちと良好な関係を保っていないと生活に支障が出る。相手との適度な距離感を持ち、相手の立場を尊重しながら 自分の意見を言い、持ちつもたれつの関係性を築かなければ快適な生活を営めない。人付き合いが苦手な人は孤独 、周囲からはあまり相手にされることは無い。ネット社会が人付き合いを苦手にする人を増やす要因になって いることはないだろうか。

2015.4.28 『高校野球100周年』

今年で高校野球が始まって100周年になるという。春・夏の大会は、郷土の熱い応援を背中に受けて 若き球児が白球を追う。今まで数々の名勝負ドラマが生まれ、ここから育った名だたるプロ野球選手も 多い。有名校になると、全国から野球をせんがために球児が集まる。合宿所で親と離れて野球づけの日々 を送る。学業もきちんとやるのが前提だ。ひたむきに野球に向き合う学生たちは美しく見える。ただひたすら 甲子園を目指す大きな志を抱く学生は、この時代の青少年には無い古き良き精神が宿っているような気 がする。何でもそうだが、ひとつの道を究めんと目標に向かう姿は良いものだ。今年の甲子園大会では 100周年のための特別なイベントが行われるそうだ。楽しみだ。

2015.4.27 『心理学』

心理学の本が売れる。他人の心理を読めば相手を説得することができる。この秘策を心理学の本から学ぼうという わけだ。“他人を支配する”、“人間関係を円滑にする最強の読心術”の触れ込みで出版された心理学の本には、 「イエスバット法」、「ハロー効果」、「ピグマリオン効果」、「エンハンシンング効果」、 「アロンソンの不貞の法則」などが解説してあり、使えない部下をその気にさせる、ライバルを蹴落とす、 身勝手な部下をコントロールする、相手を錯覚させる、親密度を増す、上司から信頼される、 など、さまざまな効果が述べられている。確かに効果があるのかもしれないが、 コミュニケーション能力というのは、相手との信頼関係がまず第一、いろんな手法を使ってもそれは手法だけで 上手く行くものではない。

2015.4.26 『月着陸計画』

3日続けて空の話題だ。今日はいい話。JAXA(宇宙航空研究開発機構)が、2018年にも無人の月着陸計画 があることを発表した。月着陸と言えば、アポロ計画でアメリカが、昭和44年夏に人類初の有人月面着陸を果 たした時の中継映像が記憶に残っている。月は地球の重力の6分の1だというのを知っていたが、ニール・アー ムストロングさんがピョンピョン跳ねたのを見て、なるほど、と思ったものだ。それから50年近く経って、日本 の宇宙航空技術もやっとその領域になって来たのだろう。月面着陸は米国、ソ連、中国が成功しているが、日本は その成功例よりも正確な位置に着陸する技術を実証するとのことだ。将来の火星探査などに応用するという。こう いった宇宙技術が、必ず市民生活に役立つ技術に発展する。是非とも成功して欲しいのだ。

2015.4.25 『ドローン』

首相官邸の屋上に無人飛行物体ドローンが着陸した。この物体にはセシウムを含む容器が装着されていたという。 米国でもホワイトハウスに不時着した事件があった。この ドローン いい方向に使われると、稀少動物の生態撮影をしたり、人が行けないような自然現象を撮影して、自然保護に 役立てることができる、などその価値が期待されている。しかし、便利なものは必ず悪用する輩が出て来る。 今回の官邸への着陸などまさに社会を驚かす事態だ。“まさか”といった感じだ。政府は緊急にこの対策に 乗り出した。GPS付きだと、正確にその場所まで無人で飛行できる。化学兵器などを積んでいたら、テロに 応用できる。怖い技術革新が行われたものだ。3千円位から数万円で、ネットで手に入るというから、素早い 規制が必要だ。似たような犯罪は必ず発生するのだから。

2015.4.24 『成田空港のLCCターミナル』

高い空港利用料から、国際線の発着が羽田にシフトする中、成田空港が巻き返しを狙っている。新しくLCC(Low Cost Carrier:格安航空会社)のターミナルを造成し、第三ターミナルを開業させた。LCCは、コストが安ければ何でもやる。 成田空港だけでなく、地方空港も空港利用料を安くし、国際線の誘致を企画しているのだそうだ。中部空港でも企画 したが、LCC側で希望会社が居なく、凍結されている。航空利用料が安くても、利用客は空港から目的地までの 距離を考えると敬遠してしまう。このあたりのせめぎ合いだ。成田空港は23時が発着制限時間、一方関西空港は 24時間運用、こういった特色を出してLCC誘致合戦は続く。

2015.4.23 『介護100人一首』

「祖母の世話をしている母を見て気づいたら介護福祉士」、「夫ベッド私もベッドで介護の身二人元気と娘にメール 」、「字は読める漢字も仮名も大丈夫食べたご飯はすぐ忘れる」、 「なぜ私と問いつつ介護30年今は私で良かったのと問う」、介護に関する短歌を NHKが毎年募集 する。 介護の現場に立ち会う家族から毎年1万5千通もの作品が集まる。今年も5月から募集が始まる。福祉政策がさまざま に行われ、お金さえ出せば手厚い介護を受けることができる。しかし、お金を出した介護よりも、心をかけた介護が いいに決まっている。さまざまな事情でそれができない人もいる。家族のさまざまな思いがこの短歌に 込められる。

2015.4.22 『退職金1億7千万円』

庶民には縁遠い話になるが、全国にハンバーガーチェーンを展開する日本M社の前会長の退職金が 1億7千万円だという。そんな大金をもらってどうするの?と思うが、そうした人も居るんだぁ。つましい 年金暮らしの筆者には想像がつかない。あれだけの社会問題を出した責任者でも昨年の報酬が1億7千万円 だったというから、これも驚きだ。 こういった所得格差が有って、経済成長が何%だとか景気が上向いているとか言われても、困ったものだ。 先ごろ話題となったトーマス・ピケティの格差社会の現実だ。一部の世の中からズレた金持ちが社会を牛耳る 格差社会、しばらくは国外のことと思っていたが、わが国でもこんな現実がまかり通っている。これに気付いた 人たちがピケティ人気の下支えになっているのかも知れない。

2015.4.21 『クマモン降格』

最も人気がある“ゆるキャラ”、クマモンの肩書きは熊本県の観光部長。このほど、部長から部長代理に降格したそうだ。 理由は、プレゼントでファンからもらうお菓子の食べ過ぎで体重が増え、ダイエットに失敗したから、とか。熊本県も粋な ことをするもんだ。地球上では、食べるものが無くて痩せて困っている人が居るというのに、飽食で食べ過ぎ、お金を かけて痩せたい人も居る。痩身ビジネスが潤っている。日本だけでなく、先進国の太りすぎは社会問題になっている。 ダイエットするのもいいが、太ってからするのでは対処療法、太らないように食事コントロールと適度な運動をすることだ。 第一、痩せるのにお金を払って汗を流すなんて、もったいない。自分の身体をコントロールできない人は仕事もできない、 と思う傾向、世界的な潮流だ。熊本県の思惑、健康寿命を伸ばし、節税をしたい、県の思惑が見え隠れする。

2015.4.20 『高齢ドライバー』

先日、スーパーに行って車を駐車場に停めた。隣の軽自動車に乗り込んだご老人、向こうから杖をついて やっとの思いで歩いて来た。車にのりこんだ。と思ったらブィ〜〜ンと発信、快調にスピード を出した。紅葉マークを付けていない。こんな高齢者ドライバーを度々見かける。前に進むには 特に問題ないだろうが、もし子どもが飛び出した、前の車が急ブレーキを かけた、といった咄嗟の時に対応できるかどうかが問題だ。道路交通法では75歳になったら 認知症検査項目が増える。友人の元気な人は、この検査方法に怒っていたが、みんなが元気だとは限らない。 高齢者にしてみれば、足が無いと買い物に行けない、医者にも行けない、で困ってしまう。 筆者は75歳で免許証を返上しようと思っているが、その場になってみたら…どうなるだろう…。

2015.4.19 『高齢者の残薬問題』

高齢者のお宅にヘルパーさんが訪問すると、飲まないで残っている薬が菓子箱にひとつ、とかよくある事態らしい。 確かに、高齢者は良く医者に通う。さまざまな科目に通ってさまざまな薬を処方される。飲むことを忘れる、飲んだ ことを忘れる、の繰り返しで残薬が非常に多いという。たいせつな税金を使って運用されている医療行為が 無駄に終わっている事実、ここに注目し始めた自治体がある。金の無駄遣いだけでなく、薬の事故で人命にも 影響があってはならない。推計によると、年間で475億円分にも相当するという。医師側も、飲んで居ない患者に 対して、前に処方した薬を飲んだことを前提として対応しているのだから、これは問題、と言っている。厚生労働省 は昨年、薬局に対し、薬手帳の交付をして、服用履歴指導料として患者から徴収する制度をつくったが、これを悪用 する薬局が出るなど、根本的な解決には至っていない。

2015.4.18 『スマホやめますか?信大生やめますか?』

信州大学の山沢学長が入学式で新入生に切り出した発言が話題だ。筆者はこのことがよく理解できる。言葉じり を捉えると、何もそこまで言わなくても…、と思うが、現代社会、スマホが大きな社会問題になっている(と思って いる)。歩きながらのスマホで衝突事故、電車に乗ると、みんながみんな鳥小屋の鶏が餌をついばむようにスマホと にらめっこ、小学生のスマホ所有率20%、中学生で40%、高校生で80%というデータもある。みんなスマホに 毒されている、というか、特に子供たちが部屋にこもってスマホ、見知らぬ人に会って事件に巻き込まれる、見ては いけないサイトで犯罪に巻き込まれる、といった事件が頻発。山沢学長の発言を全体を通して解釈するとよくわかる。 学生は安易な情報で生活を流されるのではなく、良く思考して本を読んで、学生時代にしかできない交友や経験を しよう、ということだ。筆者はそれがよくわかる。だからスマホは持たない主義だ。

2015.4.17 『呼吸の日』

5月9日をゴロ合わせで 呼吸の日として、肺年齢の測定イベントとか、シンポジウムを行って健康への啓発を行っている。また、 8月1日を、ゴロ合わせで 肺の日(呼吸の日)と決めている学会もある。医者にかかることもない健康な暮らしをしていれば、 あまり意識することが無い(身体のどの部位でもそうだが)が、呼吸器の働きがだいじなことを啓発し、 喫煙の問題や呼吸器の健康維持について考える日だそうだ。死因の第3位が肺の病気だというから、 大事にしなければ。

2015.4.16 『時代劇スタジオ』

U-Tubeなどで時代劇の検索回数が、海外で伸びているそうだ。日本の文化として興味をひいているのだろう。 こういった動画投稿サイトの利用者で、時代劇スタジオを希望する人向けに、大手検索ソフト会社G社が、六本木 にスタジオを用意したというから、まだまだ今後の伸びを期待したのだろう。日本に観光に来る海外の若者にフィット するかもしれない。映画会社が監修し、背景や小道具などは撮影所で使われていたものを用意したというから、 本格的だ。殺陣の指導もしてくれるという念入り。さて、どんな動画がサイトに投稿されるか、楽しみだ。 筆者の自宅近くにはテレビや映画の撮影に使われるオープンセットの施設がある。時代ものを見ていると、 違った番組でも同じ景色が出て来る。あゝあそこで撮影したんだ、とわかる。近所の住民などがエキストラ 登録して、時々出演しているというのもおもしろい。県ではフィルコミッションという組織を つくって映画のロケを誘致している。地元の宣伝にもなるし、お金も落ちるメリットがあるそうだ。

2015.4.15 『学生の人気企業』

大学生が就職したい人気企業はどこか、を就職情報誌の会社が毎年発表する。その時その時の景気状況や社会情勢 を反映して企業名が登場する。2016念卒業予定学生の順位は、全日空〜伊藤忠商事〜オリエンタルランド〜JTB〜 三菱東京UFJ銀行と続いた。全日空は昨年の3位からトップに、総合商社や銀行が上位にランクされている。 みんな手堅い大手の会社に入りたいんだろうな、きっと。少子化で学生の数が減り、採用枠が広がったことから、 少しは狭き門が緩和されたかもしれない。しかし、2015年卒業の学生で、今だに内定をもらえない人も居るから 就職戦線は大変なことだ。

2015.4.14 『水素社会』

水素で走る車とか、水素の応用で電気を貯めて活用する、など、これからは水素社会が到来する、との予測が されている。水素自動車はすでにトヨタ自動車が、MIRAIとして実用化した。3分の水素充填で650キロ 走れる優れものだ。排気ガスを出さず、水を出して走るわけだからすごい。普及のための施策がさまざまに 行われている。水素を電力に活用することにも注目が集まっているが、日本では水から水素をつくる技術の 研究が緒についたばかり。ドイツでは研究が進み、原発を2020念にはゼロにするのに、水素利用の電力が メジャーになると言われている。理屈はよくわからないが、水素に電力を蓄電し、化学反応で電力を取り 出す、という画期的なもの。今までは電気は貯めておくことができなかったことを実現するのだから、風力 発電や太陽光発電で、作れる時に作れるだけつくって、蓄えて別の場所に持って行くという。そうなれば、 送電線で遠くまで運ぶ必要も軽減されるから、すごい技術だ。研究が進み、原発が無くなる社会をつくって 欲しい。

2015.4.13 『4月の雪』

4月8日、桜の花の枝に雪が積もった。東京では5年ぶりの4月の雪だったそうだ。8日は東京で2.4度、北海道 旭川市ではマイナス0.5度だった。筆者の自宅でもまだストーブを仕舞っていなかったので、火をつけた。 東京電力では、エアコンの需要が増えることを見越して中部電力と東北電力から100万キロワットの電力融通 を受けたそうだ。その後も寒い日が続いている。桜の季節には毎年、こういった花冷えが到来する。その後天気は 雨が続いたが、これが明ければ本格的な春の陽気になるに違いない。わが家では春まき野菜の種を蒔こうと思って いる。

2015.4.12 『地域デビュー』

シニアの地域デビュー講座が花盛り。団塊の世代の大量定年の前年あたりから、各地の社会福祉講義会や生涯学習課 あたりで盛んに行われている。団塊の世代は、一生けん命働いて今の日本を作って来た働き蜂(これ、もう死語かも)、 仕事オンリーで来て、突然定年になって、地域社会とつながっていないことに愕然とする。そういう人たちに、家に 籠っていないで、どんどん外に出ようよ、地域に仲間を作ろうよ、という趣旨で講座がある。あちこちの自治体の講座 に講師として呼ばれるが、講座の場で、皆さんがどんどん目を見開いて行くのを感じる。こういう講座に来られる人で、 奥様に背中を押されて、という人が結構多い。シニアになってからの社会参加、けっこうハードルが高いのだ。

2015.4.11 『善意を踏みにじるNPO』

NPO法人とは、市民社会の課題を解決し、住みやすい地域や社会に貢献する非営利活動法人のこと。社会を 良くする方向の活動をするのが仕事だから、市民からは善意の目出みられている。そこに付け込んで悪さをする NPOが時々ある。ペットボトルのキャップを集めて世界の子どもたちにワクチンを、という運動を見聞きした 方も居ると思う。捨てられるペットボトルのキャップが困っている子どもたちの役に立つなら、と学校や企業、 福祉団体な どでその運動の輪が広がった。年間3千万円ほどの資金になるという。NPO法人 エコキャップ推進協会が資金化したお金をきちんと寄付し ていないことがわかった。換金したお金はこの団体から 世界の子どもにワクチンを日本委員会に寄付する仕組みだったが、2013年意向、資金の引き渡しが 無いという。市民の善意がきちんと措置されていないNPO経営、こんなNPOも有るのだ。一生懸命学校に持って 行って収集活動をした子供たちには説明しにくい事態だ。

2015.4.10 『腹腔鏡手術』

群馬医科大学での特定医師による腹腔鏡手術事故、千葉県がんセンターでの特定医師による腹腔鏡手術事故、 医学に全く識見の無い筆者でも、“おかしいんじゃないの?”と気づく。医者の功名心?、経営上補助金がたくさん もらえる手術方法を無理に実施?、病院の患者集めのため?そう思ってしまう。それにしても、患者の命がかかって いることに対し、あまりにもズサンな医療の世界、いったいどうなっているのだろう。両方の医療事故でも倫理審査会 がまともに機能していないので、病院の組織ぐるみの仕業に違いない。あの、記者会見の歯切れの悪さ、患者が 命をかけて診察に来ているのを、現場の医師たちは舌なめずりして腹腔鏡施術をしたことになる。厚生労働省の 医療行政指導にも問題有りだ。

2015.4.9 『おひとりさま』

「おいとりさまの終の住みか」、「おひとりさまの終活」などの著書がある中沢まゆみさんが言う。これからは “自分力” と “人持ち力” が重要だと。自らも65歳のおひとりさまとして暮らす中から編み出した技を住まいの 世田谷区で実践しているそうだ。伴侶が居ない分、自分の力で生きて行かなければならない。そのためのエネルギーや ネットワークが“自分力”だそうだ。そして自分の生活を助けてくれる人をいかにたくさん持つかが“人持ち力” だと言う。人はひとりでできること、誰かの助けでできること、いろいろあるが、助けてくれる人をいかにたくさん 持つかが、その人のQOL(Quality Of Life)を向上させるために必要だ。その人はできるだけ住まいの近く、地域社会 の中に居れば良い。そのために地域での人間関係を円滑に保つことが重要になる。そういった地域での強い人と人の 関係性が地域力となって現れる。

2015.4.8 『米国で知られている日本人』

米・英・中・韓・仏・タイの6か国で調査した、日本人で知っている人の名前はどなたですか?という問いに対し、 米英仏では、1位が昭和天皇、中韓タイでは阿部晋三総理だった。米国では10番以内に阿部さんが入っていなかった そうだ。各国千人に聞いたそうだが、英国では157人、米国では164人しか日本人の名前を挙げられなかったという。 まだまだ日本は世界に対するアピール力が足りないことになる。 クールジャパン計画などで 日本のブランドを挙げようとの施策が行われているが、こういった、日本を国際的に知ってもらうプレゼンテーション がさまざまなところで重要になって来る。

2015.4.7 『アイディア、閃いたら』

日常生活で、いろいろ困ったことが出る。そしてそれを解決するためにはどうしたら良いか、と考えると、「あれ? こんなものが有ればいいなぁ」と思って何か道具を作って見る。これを発明家協会 などに持参する。思いがけない発明になって、毎日お金が転がり込む、という主婦が結構いるようだ。 主婦の方は家事を手がけているので、日常生活の発明が特許や実用新案となって儲かっている人が居るようだ。 フリーサイズの落し蓋、アク取りおたま、ウィンナーカッターなど、お店で良くみかけるアイディアグッズなど 主婦の発明が出回っている。そういった発明を、企業がアイディアとして募集していることもある。何かアイディア を閃いたら、躊躇なくまずは手続きをしてみることだ。

2015.4.6 『つながる・学ぶ・育つ』

“地域力”ということばがある。地域社会が活力あるものとなり、そこで暮らす人たちが、その地域で暮らすことに 幸せ感を抱けるような地域になっているか、その力が大きければ大きいほど地域力が有る、という。ここに必要 なものは、そこに住む人、ひとりひとりがどのように繋がっているか、そして、その人たちがいかに学び、自己啓発し合える つながりになっているか。その学び合いからどのくらい、互いに育っているか。こういったことがそれぞれに関係 しあい、そこに住む人たちの自立と助け合いが行われる。幸福度という尺度は単一の価値観では測れない側面があるが、 そこに住む一人一人の幸せ度は図ることができる。中でも、人と人のつながりは福祉社会の基本的な力。地域力をつくる 行動に心掛けたいといつも思っている。

2015.4.5 『表情筋』

表情筋というのがあり、この筋肉が発達している人は笑顔も美しいそうだ。表情筋というのは、口の周りの筋肉だ。 良く笑う人はこれが鍛えられているが、あまり笑わない人はこの筋肉が硬くて純粋な笑顔が作れないという。 表情筋を鍛える方法があるそうだ、まず、口をとんがらせてグイ〜ン(アイ〜ンじゃない)と前に突き出し、突き出したまま 右や左に捻る。これ、良いらしい。次に可能な限り大きな口を開け、ア〜・イ〜・ウ〜・エ〜・オ〜と言う。口の 周りの筋肉がピりピリするくらいがいいようだ。これ、人の前ではちょいと見せられない顔になるので、洗面所あた りで自分の顔を見ながら、笑いながらやるのが良いみたいだ。

2015.4.4 『マタハラ』

マタニティー・ハラスメント、略してマタハラ。このところ、マタハラのニュースが少し多くなった。 マタハラネット というNPOが有るが、この団体がマタハラ白書を出した。インターネットで募ったところ、応募した具体的事例は 186通にも及んだという。妊娠している社員に向かって、「残業できないなら戦力外だ」、「仕事が普通にできな いならそんな社員要らない」、「子育てしながらじゃ無理だから、辞めたら?」こんなハラスメントがまだまかり通 っているらしい。加害者は直属の男性上司が30%だったそうだ。子育て支援の充実を掲げ、少子化に取り組む政策が 多いが、ママが働く環境を整えることは重要なことだ。大手企業では女性の就労支援制度がきちんと整えられたところ が多いが、体力の無い中小企業での取り組みはこれからだろう。

2015.4.3 『桜を観に訪日客』

今年の上野公園、人出がすごかった。近くのアメ横は年末並の大混雑だった。聞こえて来るのは中国語、大きな声で 会話している。幹線道路は違法駐車のバスの列、中国の観光客を乗せているが、上野公園の前で降ろし、近くで待機 しているのだ。春節の時もすごかった。みんなが縦横高さ45センチくらいの箱を抱えている。炊飯器をお土産に 持って行くのだそうだ。今年は桜の見ごろと台湾、中国の清明節で連休となることから、花見に訪れているようだ。 中国内では、口コミで花見の情報が行きかっているという。中国でのビザ発給数が前年の倍となっているという からすごい。日本の景気浮上に少しは貢献してくれているのだろう。冷えた日中関係だが、こういった民間交流から 隣人との融和の道を開いて欲しい。

2015.4.2 『テレビ朝日のコメンテーター』

テレビ朝日のニュースステーション、生番組なので、起こったアクシデントには対応できない脆さが出てしまった。 時は3月27日の夜の番組…ペペン・ペンペン・ペンペンペ〜〜ン!
コメンテーターの元経済産業省官僚のK氏、今回降板させられる不満をぶちまけ、主題 からそれた自身の思いをぶちまけた。3面記事的に見れば、実におもしろい場面、キャスターのF氏も応戦した。 公共放送の電波を利用して、コメンテーターが勝手な発言をするのは、いかがなものか。あまりの意外さが受けたのか、 直後のU-TUBEにはこのシーンが多数掲載されていた。名指しされた菅官房長官も即座に事実無根と記者会見で表明した。 コメンテーターの切腹とも思われるこの行動、日頃舌鋒鋭くコメントしていて、おもしろかったのだが、この暴走は 許されることではない。

2015.4.1 『今年の夏は冷夏』

今年の夏は冷夏になる、と気象庁お天気相談所が発表した。夏は夏らしく暑くなってもらわないと困る。特に野菜を 自家栽培している筆者は夏の収穫期に暑くなってもらわないと、生育に大きく影響するだけでなく、病害虫の原因 にもなる。野菜がうまく育ってくれないことには、露地もの野菜を楽しみにするわが家の食卓に大きく影響する。 また、冷夏は経済活動にも大きく影響する。クールビス向けのビジネス、プールなどのレジャー施設、観光産業、 ビアガーデンなどの飲食業などなど、そしてビールや清涼飲料水などのビジネスは大きなダメージ。株価にも 相当な影響が出そうだ。アベノミクス効果が一気に冷え込み、自民党の支持率にも大きなダメージが出ることが 予想される。
ここまで読んで下さった方々、ありがとうごさいました。4月1日はエイプリルフール。ネタ、考えるのが大変…!!

2015.3.31 『地域起こし協力隊』

3月8日(日)、総務省の肝いりで 地域起こし協力隊サミットが開催された。今全国に1500人の隊員を育てたという。この隊員たちが 地域起こし活動の要として地域起こしをして行くという。来年度には3千人とする構想とのこと。東京駅 八重洲口に“移住・交流ガーデン”なる事務所を構え、都市から地方への移住を促進する行動をするのだ そうだ。な〜んだ、今まで各県単位にやって来たIターン活動じゃないの?そうなのだ。地方出身の人が 出身地へ戻ることをUターンというが、点から点への移住をIターンという。今まで数多くのNPOなども 地方の古民家斡旋活動などをやって来た。筆者は今回の総務省の活動をちょっと斜めに見ているが、地方創生 を都会から地方への人口移動で活性化を図ろうというこのやり方、視点が少しズレた税金の使い方の ような気がしている。

2015.3.30 『自衛隊はわが軍』

阿部総理大臣がついに本音を漏らした。国会の答弁で自衛隊を“わが軍”と表現した。これについては官房長官も 総理の勘違いではなく、何も疑う余地なく、そういう表現も有りうる、という自信に満ちた回答を新聞記者にしたの だ。自民党1党支配の強気姿勢は、今までの日本の政治の流れを足元から変えようとしている。権力が一極集中すると、 大臣が多少の政治資金で悪さをしても、怯むことなくそれを正当化し、今までのような辞任劇は起こらない。政務次官 が街頭でチューをしたなどという、バカな行動をしても咎めない。話を戻して、今まではアメリカの傘の下で守られて 来たわが国の平和が少し危なくなって来た。平和ぼけした自衛隊がこれからは実戦自衛隊として死をも覚悟の国を守る 戦闘隊に変貌して行く様相だ。今の国際情勢を見たら自衛隊は軍隊にならざるを得ない状況だ。戦闘を避けてて通る 軍隊などあり得ないわけだ。自衛隊の軍隊化を支持するわけではないが、ISへの対応、北朝鮮への対応、中国の覇権 行動への対応などを考えると。抑止力を持たなければ、と思うような事件が多すぎる。

2015.3.29 『オープンキャンパス』

大学がキャンパスを公開し、次年度受験を希望する高校生に見学してもらい、参考にしてもらう。この制度がオープン キャンパス。将来に夢を持つ学生側と、その夢の実現をサポートする大学側のお見合いの場だ。 大学は今、少子化の波を受けて、学生の確保に頭を悩ます。昔からその名を轟かす大学でさえも学生集めには苦労 するから、大学のイメージづくり、ブランドづくりが重要となる。大学経営として見た時、学生が集まるかどうかは 教育法人の死活問題だ。箱根駅伝・ラグビー・野球などのスポーツで名を轟かすのもひとつの手段だ。箱根駅伝は 格好のPR手段になる。学生の春休み、各大学ではさまざまな工夫をしてオープンキャンパスを企画・実施している。

2015.3.28 『シニアの悩み110番』

シニアの悩み、解決のお手伝いしま〜す。綾小路きみまろではないが、「あれから40年…」ともなれば、会社組織で 羽ばたいていたサラリーマンも定年になり、いろいろお悩みが多く有るのだろう。毎日家に居て、することもなく、 かあちゃんにべったりへばりついている“濡れ落ち葉族”、時間を持て余し、特にすることもなくブラブラ、 ぶくぶく太り、ちょっとウォーキングでも、などは極端かも知れないが、シニアにはシニアなりのいろいろな 悩み事があるはず。そのお悩み相談に乗ろう、というのがシニアの悩み110番。高齢者と言わず、シニアと言って いるところが面白い。シニアルネッサンス財団という団体が有り、ここでは シニアライフアドバイザーという資格をつくってアドバイザー を養成している。このアドバイザーに活躍の場をつくったというわけだ。その年齢にならなければわからないことを その年齢の人が親身に相談に乗ってくれる。いい試みだ。ところで、シニアって何歳くらいだと思います?

2015.3.27 『トクホ』

消費者庁が許可する特定保健用食品のことを トクホという。いろんなものがある。 最近認可されたものでは、ノンアルコールビールがある。普通の500ミリリットルのお茶なんかもその部類に入って いる。消費者が、どちらかといえばトクホの商品を選ぶ、といったことに、メーカーがマーケティングに活用 できるメリットがあるのかもしれない。特定保健用食品などという分類をしなくても、野菜、肉、魚などの自然 食品をバランス良く摂っていればいいのだが、現代社会、そのようには上手く運ばず、サプリメントなどで栄養素 を摂取している人が多い。だから、こういったトクホ!なんていう表現が必要になるのだろう。
血糖値を下げるのに効果的、コレステロールを抑える、ミネラルの吸収に良い、体脂肪がつきにくい、虫歯になりにくい、 などなど、現代の食生活の乱れを克服するための効果がいっぱいうたわれている。スーパーやコンビニなどで 物を買う時、トクホマークを確認して、など活用しているんだろうなぁ。

2015.3.26 『名刺を持つ』

ビジネスマンならまず初めて会った人と名刺交換をし、相手の人がどこの誰なのかを確認する。そして商談に入る 訳だ。この名刺交換で相手の所属や名前や分担を知り、信用できるかどうかを判断する。ところが、会社を定年に なると名刺が無くなる。今までは名刺を武器として他人とのコンタクトが取れたのに、無くなったとたん、自分を 証明するものが無くなり、存在証明が無くなる人が多い。“地域活動は名刺の無い社会”などと言われるが、ここでも 実は名刺が重要。会社をバックにした名刺ではなく、自分は何ができるかを証明する名刺だ。会社を卒業したあとは、会社での身分を捨て、新しい自己証明が必要になるのだが、何も無いことに気づき、 “元〇〇会社役員”、“元〇〇委員”などの名刺を持っている人が居る。大事なことは、元ではなく、今何ができるかと いうことだ。シニア向けの講演を行う時、3つの“もう1枚を持とう”と提案している。
<1>名刺(自分のアイデンティティ表示のため)、<2>ユニフォーム(プライベートな所属・ 仲間・行動のため)、<3>プランシート(日付けを入れた夢プランのため)。生きがいのために重要だ。

2015.3.25 『ペットのお墓』

小生はペットを飼わない派だから、想像で物事を言っている。昨日は「知と情報」を論じ、仮想情報はいけない などと言っておきながら、矛盾しているかもしれないが、今日はペットの話。まあ、ペットを飼っている人が多い。 犬や猫が主流だろうが、金魚やカブトムシはまだしも、爬虫類を飼っている人も居る。筆者がペットを飼わない 理由は、留守が多く、なかなか世話ができないこと、動物の命を考えたら、人間様の勝手で彼等を扱えないこと の2点だ。そのペットも人間様よりも寿命が短いから、いつかは老化と家族とのお別れが来る。そのことがまた ビジネスになっている。ペットも晩年には足腰が弱まり、認知症になり、となる。そういった先のお世話をする ビジネスが成立している。新聞の広告に飼い主とペットが一緒に入れる樹木葬墓地、一区画50万円〜60万円、 永代管理料24万円、というのが有った。そういった需要があって、そういったプビジネスが成立する時代なのだ。

2015.3.24 『知と情報』

スマホでいつでも必要な情報が簡単に手に入る。歩く百科事典と言っても良い。百科事典 はもう死語かもしれないが。日々溢れる情報に接していながら、私たちの日頃の行動が“知”の 行動になっているかと言えば、ちょいと疑問だ。情報を携帯しながら、いつもその情報が生では 無い仮想空間の情報として活用していないだろうか。会ってもいない人を友達として扱ったり 、簡単に自分の息子と思ってお金を渡したり、行ったことも無い場所を評価してみたり、世の中 が仮想空間で動いていることを危惧している。例えは良くないかもしれないが、野球のほんとう の面白さは、球場に足を運んでその場の空気に触れて感じることにある。「知」とはそういう もので、五感を使って足で稼ぐものと解釈する。そういった知の行動が、氾濫する情報に 流されてしまい、情報の目利きになるのを妨げているのではないかと思えるのだ。

2015.3.23 『4月1日』

もうすぐ4月だ。4月1日はさまざまなことに変化がある日だ。テレビ番組が刷新される。筆者の好きな 朝の連続ドラマも変わる。新聞の記事が刷新される。学校では入学式、会社では入社式。入学や入社の お子さんを持つ家族の方々、その周囲の方々も気分を新たにできる。ピッカピカの1年生が大きなランド セルを背負って歩く姿は微笑ましくで元気が出る。新入社員のスーツ姿も凛々しくて良い。配属された 職場でも新しい空気が入って来て、職場の雰囲気がピリっとする。こういった刷新が有って世の中がひとつ ひとつ進歩して行く。4月1日はまた、エイプリルフールだ。今年はどんなウソをつこうか、今から考えて いる。

2015.3.22 『ラジオ深夜便』

日本のラジオ放送が始まって今年で90年だそうだ。こどもの頃、田舎の農家の生まれの筆者にはラジオの想い出 がある。神棚に近い、長押(なげし)のところに棚が有ってそこに鎮座していた。ダイヤルを回すとキュ〜〜ンと 鳴って一番良く聞こえるところに合わせた。中村メイ子さんの「ふくちゃん」のラジオドラマを良く聴いた。 声や効果音からその情景を想像したものだ。テレビと違ってラジオは音声からイマジネーションを働かせなければ ならないのでおもしろい。ひっしゃは今でもテレビよりもラジオ派だ。今やパソコンやスマホで国内のローカル 放送や世界各地の放送が聞ける時代だ。 便利な時代になったものだ。NHKが深夜に放送している ラジオ深夜便はアンカーとしてNHKの往年のアナウンサーがソフトな語り口でさまざまな話題を 届ける。シニア世代のファンが多いという。この番組向けの月刊誌も登場しているが、これを読みながら聴くのも良い。 シーンとした夜のしじまに聴くのが良い番組だ。

2015.3.21 『俯瞰力』

「木を見て森を見ず」、「虫の目より鳥の目」、などという表現がある。大局的な視点で物事を見ることを“俯瞰する” と言う。植木職人は、遠く離れて全体を見る。そして松や紅葉などの樹形を整えて行く。俯瞰力が職人の技だ。その上 で1本1本の木の特徴を考えて剪定する。ビジネスの場や市民活動の場でも、この俯瞰力が必要だ。経済情勢や社会情勢 を大局的に捉え、今成すべき行動をデザインし、そこに人や資金を集中して投入する。この時に虫の目になって個々の フォーメーションを考え、ひとつひとつ入念に整合させて行く。地球環境を維持して行くのに「Think Globally Act Locally」 という考え方がある。“大局的な目で物事を考え、足元を見る目で行動して行く”という意味だ。

2015.3.20 『歴史民俗博物館』

各地に歴史民族博物館がある。自治体が設置しているものが多い。千葉県佐倉市には 国立歴史民俗博物館があり、日本という国家のなりたち、その後の 我が国の文化の歴史が展示されている。見始めたら3日や4日では見きれない豊富な資料を展示してある。各自治体 の歴史民俗博物館は、それぞれの自治体にかかわる文化を展示してあり、隠れたスポットだ。茨城県内には15の 歴史民俗資料館が協働して事業を行う連絡協議会があり、最近スタンプラリーの活動を始めた。それぞれの館の 住所・電話番号・休館日・アクセスなどがまとめられたスタンプ帳があり、ちょっと興味をくすぐられ、県内に 点在する館を周遊してみた。3日で約400キロを走った。面白い、実におもしろい。今まで知らなかったことを知る 楽しみがそこにあった。武田信玄のルーツが茨城県ひたちなか市武田(地名)に有る。大相撲の横綱が茨城県から 3人も出ていて、第7代稲妻雷五郎が稲敷市出身だった。昔の農具や漁具、生活用品などが懐かしく見られる。 どこの自治体にも有るわけではなく、文化の保存に理解の有る地域でなければできないことだ。こういった活動を きちんと続けていることに頭が下がる。

2015.3.19 『風評被害』

東日本大震災の福島第一原発事故におる風評被害がまだ続いている。魚・野菜・米・肉など、産地の生産者はその怒りの ぶつけどころが無い状況が続いている。“復興”などと軽い言葉で政治家たちは片づけようとしているが、こういった 苦しい思いをしている人たちの深い傷まで考えられているのだろうか。仮に売れたとしても安く買いたたかれる野菜 生産農家。こんな大きな影響を及ぼす原発の稼働が前向きに考えられている。経済優先の施策は、その先にその恩恵に 預かるどころか、重い荷物を持たされて苦しめられる人が居る。経済成長は、いったん立ち止まって周囲を見渡し、 その道筋が誤っていないかを検証する必要がある。走っていると周囲の景色は良く見えないものだ。

2015.3.18 『シェールオイル』

ガソリンの高騰で、石油に代わるエネルギーとして、米国では シェールオイルの採掘を行ってきた。採掘技術の開発に多額の費用をかけて商品化にこぎつけた。日本でも この資源に注目をし始めたのだが、その矢先に石油価格の下落。石油代替のシェールのはずだったのに、雲行きが 変わって来た。採掘に多額のコストがかかる点が弱いところから、このまま原油安が続けば、しばらくは凍結の 話になるかもしれない。いずれ石油は枯渇すると言われているのだが、またそのうち経済状況が変わればシェール オイルに陽が当たるかもしれない。。

2015.3.17 『自治体の一人あたり借金』

12日付けの朝日新聞に、一人当たりの自治体借金、多いところ、少ないところの番付が出た。多いところは、地方の 人口が少ない村、鹿児島県十志摩村では人口604人、一人当たり816万円。少ない自治体では玄海町の0.9万円、続いて 大熊町、刈羽村と続く。借金が少ない上位は、軒並み原発を有する自治体だ。原発を誘致することで、財政が潤うのだ。 これらの自治体は、庁舎、学校、消防署、公民館、福祉会館などが周囲に調和しない、豪華な建物が多い。その他、 児童手当、教育手当、福祉助成金などが軒並み良い。公民館などの利用料が無料、などのサービスもある。 原発を受け入れることで、手厚い交付金をゲットしている。ある自治体では、若い夫婦が移住して人口が増えている。 安い住民税、手厚い児童手当、子育て支援施策などが魅力だという。原発の危険性と隣り合わせで生活の質を上げよう という心理、福島第一原発事故で、今も自宅に帰ることができない方々はいったどう思うだろう。

2015.3.16 『日本一周3万キロ独り旅』

小さい頃からの夢だった日本一周を実現したい、の思いで中古のワゴン車を買った。 若い頃だったら自転車とかバイクにするだろうが、これはもう無理。ワゴン車だったら、車中泊ができる。好きなと ころに行ってそこで車中泊。途中立ち寄り湯があったら入り、博物館が有ったら見学し、美味い物屋があったら食べ、 古びた神社や寺があったらお参りして御朱印をいただき、山が有ったら登る、などが自由にできる。コーヒーが飲みた くなったら沸かし、星が見たくなったら眺め、明るくなったら起きる、腹が減ったら食う、という気ままな旅だ。 車には布団、食糧、アウトドア用具、登山靴、ジョギング用具、スクエアダンスのコスチュームなどが積んである。 2年で周遊する予定だったが、少し完成時期が伸びた。今年中には完結の予定だ。海岸沿いの周遊だが、日本は広い。 さまざまな文化に遭遇する。知らなかったことがいっぱいある。書ききれないほどの発見や想い出が残る。どこに 行っても神々しい朝陽と夕日を眺める。車中泊ならではの行動だ。地元のスーパーに寄るのもおもしろい。レストラン では味わえない、地元の味が発見できる。一周が完結したら、ピックアップした数か所のおすすめの絶景の地を、 今度は、いつも家で待っていてくれるカミさんを連れて行こうと思っている。

2015.3.15 『週刊誌の過剰見出し』

木曜日の朝刊には、週刊誌各誌の発売広告が掲載される。見出しを見ていると、よくもまあ!と思うような文字の 羅列。ネタは芸能人や政治家の不倫、離婚、不祥事など。この時期は有名大学に合格した高校番付、などなど。いわゆる 3面記事といわれるゴシップものが多い。その記事を読んで、「だから何なの?」と、他人の不幸や悼み(痛み)など お構いなしの売らんかな姿勢。川崎市で起きた未成年者の殺人事件では実名で報道、写真の掲載までした。書店では この週刊誌があっという間に売り切れ、ネットオークションにはすぐさま掲載される。やっては いけなタブーを犯してまでも、売らんがための報道だ。週刊誌には正義が無いのだろう。契約記者や契約カメラマンがパパラッチ して記事を売って食っている人が居るし、こういったゴシップ記事を話のネタとして楽しみにしている読者が居る。

2015.3.14 『雪の造形』

蔵王高原の樹氷、初冬の山で見られる霧氷、茨城県袋田の滝の氷瀑、オホーツク海の流氷、どれも自然が織りなす美しい 光景だ。その時期に、ある一定の天候条件にならないと発生しない貴重な光景を残そう、と日本雪氷学会が選定 作業をしているという。冬の景色、あるある。子ども時代を雪の多い地方で育った筆者は思い出す。しかし、雪はそこに 住む者からすれば天敵だ。最近でこそ逆手にとって観光の目玉にしたりするが、住んでいる者にとっては重い自然 からの贈り物で、災害とも言える。屋根の雪を降ろさないと障子が開かない。毎朝の除雪は重労働、雪が溶ける春までは 農作業はできない、などなど“重荷”イメージが強い。しかし、今思えば、こういった自然の造形の美しさは確かに 有った。しかし、年々自然条件が厳しくなり、この造形が見られない年もある。今年の札幌雪祭りでは、芸術作品が 溶け出した事態があった。日本雪氷学会はこの遺産を記録しておこうとの意欲なのだろう。 精神に違いない。

2015.3.13 『鼻濁音が消える』

アナウンサーの発音を聞いていると、われわれの発音とは微妙に違うことばに出会う。例えば、「東」、「日本語」、 「鏡」、「中学校」、「英語」など、微妙に鼻にかかった音になっている。日本語で優しく響く音=鼻濁音になるのだが、 学校の“ガ”と中学校の“ガ”は違う。語彙の“ゴ”と英語の“ゴ”は違う。この鼻濁音を日常生活で使える人は 5人にひとり、という調査を、国立国語研究所がこのほどまとめた。実は東北弁にはこの鼻濁音が多く含まれている。 国語研究所では、来世紀には東北地方でわずかに残るだけとなるのでは、と言っている。例えば、「鏡」のガに鼻濁音を 使える人は、70歳代で39%、50代で25%、20台で6%だったそうだ。地域別では、九州・中国・四国では皆無、東北では66%、 首都圏では22%だったという。鼻濁音を使っている人は美しい日本語になっている。(訓練された)アナウンサーのことばを 注意深く聴いてみよう。

2015.3.12 『マッサン効果』

NHKの連続ドラママッサン、間もなく最終回を迎えるが、高視聴率 を記録している。このドラマ、初の国産ウィスキーをつくる物語だ。ドラマの進行に合わせてウイスキー販売が伸びて、 主人公マッサンのモデルとなった名前のウイスキーが品薄になる、関係する企業の株が好調な値上がりを記録するなどの 経済効果が出ている。ウィスキーは10年位前、ビールや焼酎に押され、消費が伸びず、メーカーは苦悩して いた。これにS社が炭酸を入れて飲むハイボールの飲み方を仕掛け、居酒屋などでも消費が少しずつ戻って 来ていた。そこにマッサン効果で、今や酒屋で国産ウイスキーが品薄だという。マスコミの効果はすごい。これが 海外でも国産ウイスキーが売れているというから、マッサンの功績が今また大きなうねりとなって来た。月末にドラマ が終わるが、消費に陰りが出ないよう祈っている。因みに筆者は夏は水割り、冬はお湯割りでウィスキー消費に貢献 している。

2015.3.11 『あれから4年』

午後2時46分、筆者は、自宅から100キロ離れた神奈川県相模原市に居た。地鳴りと同時に大きな揺れ、それは体験した ことが無いくらいの横揺れと長さ、断続的に続いた。会議中であったが、カップに入っていたコーヒーは半分くらいが テーブルの上にこぼれた。自宅が気になって電話したが、携帯はつながらない。急ぎメールを送ったが、返事は届かない。 その日は暗い(停電していた)オフィスで夜を明かした。非常電源でテレビだけは点いていた。夜になって繰り返される 東北の津波災害、信じられない光景の映像が続いた。朝方になって東京電力福島第一原子力発電所の被害を聞いた。 これも信じられないニュースだった。今まで何回もこのブログで、人工のこういった設備の危険性を書いてきたが、 まさか本当のできごとになるなど、想像してもいなかった。
あれから4年、肉親や友人を失い、悲しみに包まれている人が多く居る、仮設住宅に暮らす人が多くいる。生まれ育った 故郷に帰れない人が多くいる。仕事を失って失意の中にいる人が居る。復興とは道路や建物を整備することではなく (それも重要なことだが)そこに住んでいた人々が心の安らぎを感じられるまでにすることなのだ。長い時間がかかる。 だから、そのことを風化させてはならない。

2015.3.10 『ことばのイメージ』

“脱法ハーブ”が最近“危険ドラッグ”に変わった。“イスラム国”が“IS”に変わった。これらの例は、危ない事象が そのように受け止められるように変更してブラックイメージを出そうとした例だ。ハーブと言った場合、自然に生えて いる植物を香料や飲用に使うプラスのイメージがあった。脱法ハーブということばを聞いた時、これなんだろう?と思った ものだ。このことばが危険ドラッグという呼称になったとたん、危険きわまりないイメージに聞こえる。ことばのイメージ の大切さだ。イスラム国も、国として国際社会が認めているわけでも無いのに、国と称するのは、彼等の主張通り、国と 捉えていることからISと呼ぶようになった。その事象が最初に確認された時にネーミングする時には気をつけたいものだ。 筆者もパソコンが世に出た1980年、ワープロ(今は死後になってしまった)が最初に出た1982年、それらをどう呼ぼうかの 火中に居た。パソコンは、パーコンと呼んでいたこともあった。ワープロなんか最初は漢字タブレットが付いた “電子和文タイプライター”だった。世の中に無いことばを流通させる時には気をつけなければならないのだ。

2015.3.9 『サプリメント』

聞いた事も無いカタカナ用語が新聞の一面広告を飾る。コンドロイチン、ポリフェノール、オルチニン…最初は 『何これ?』と思っても何度も、目にしたり耳にしたりしているうち、何だかはよくわかってはいないが、身体 にいいものらしい、と思えて来るから不思議なものだ。広告はそんな効果で人の感覚を麻痺させる。多くはアン チエイジング(加齢・美容・健康)に良いという、高齢社会ビジネスとしてのものだ。利用者が多いから、業者は 相当な利益を得ているのだろう。有名なタレントや大学教授が登場すると、さも効果が有りそうな錯覚に陥るのも、 弱いところだ。消費者としてしっかりした目利きでなければならないのだ。

2015.3.8 『自然の摂理』

DNAの構造、四季の巡り、動植物の行動、すべて自然の摂理で動いている。ところが、科学者は時折この摂理に挑戦し、 予測がつかなかったものを作り出す。原発なんかまさにそうだ。安全神話なんて、都合が良い人たちが作りだした物語 だった。イギリスで行われた3人の親を持つ人口受精、生まれた子どもが果たして幸せな人生を歩むことができるのだ ろうか。DNAの構造を変える遺伝子組み換え、遺伝子組み換え大豆は使っていません、と何で表記するのか。 安全ならそんなこと必要ないのに。自然には自然であるための原則と法則があって、うまくバランスが取れている。 しかし、この摂理を捻じ曲げると、必ずどこかにアンバランスな現象が現れ、取り返しのつかない事故が起きる。 こういったリスクが必ずつきまとうのに、利益をもとめた人間が敢然と挑戦する。神の領域に挑戦してはいけないのだ。

2015.3.7 『情熱』

指揮者の小澤征爾さんがテレビのトーク番組で話していた。飾らない性格でダンディな小澤さん、語り口からもとうてい 80歳とは思えない。若い司会者の質問にも若者ことばで応酬している。彼の行動、業績は既成概念にとらわれない、 ひたすら音楽に対する情熱だ。何の宣伝も無しに有名な音楽家たちとフラっと地方のお寺の境内や公民館で演奏会を開く、 小学校の体育館に出かけてコンサートを開く、こどもたちと演奏会を開く、などなど。音楽に対する信念と情熱が人々 を巻き込んで行く。クラシック音楽というと、格式ばって、きちんとした音響特性のホールで、舞台装置はこうで、演奏 する曲はこうあるべき、のような伝統と格式を重んじる風潮だが、音楽は音を楽しむ、という音楽の力を信じて行動している。 彼のひたむきな姿に共感する。小澤さんのような年齢になったら、小沢さんのような情熱のある高齢者になりたいものだ。

2015.3.6 『いつまでも閉店セール』

あれ?このあいだ閉店セールで本日限り、って言ってたのに、1か月たってもまだやっている!といった店を街中で 結構見かける。閉店と聞けば、在庫一掃するのだから安いだろう、と思って立ち止まってしまう効果を狙った“だまし” 商法が目に余る。こういう行為を“閉店商法”と言うらしいが、最近マスコミで大きく取りげられた効果が有ったのか、 東京都内ではかなり減ったという。どう見ても消費者を侮った商法に見えるが、消費者庁などはまだ動いていない。 “今買おうかどうか”の2者択一を迫る商法はやめて欲しい。それ以前に、消費者がお得感で衝動買いをしない賢さが 必要なのかもしれない。買うのは必要なものだけ、時間に左右されないでじっくり吟味して納得の行くものを買うことが 唯一だ。いや〜、でも通りがかりにフラっと見て衝動買いしたくなるのもまた心理なんだな。

2015.3.5 『水道水が飲める』

水は我々が生きて行く上で無くてはならない大切なもの。湾岸戦争が勃発したのは水利権を巡る争いだった、という 説もあるくらいだ。国内でも川の水利権を巡って争いが絶えない。その水、日本では水道水が飲める。これが海外に行 ったら、歯磨きの水も買ったペットボトルの水を使うところもある。水道水が飲める国は11の国しか無いそうだ。なの に我々は水道の蛇口に浄水器を取り付けて更に濾過した贅沢な水を飲んでいる。飲める水を摂取できる人は世界中の6人 にひとり、1億人しか居ないとも言われる。衛生上良くない水を飲むから下痢をしたり病気になってしまう。レストラン でだまっててもタダで水が出て来るのが外国の旅行者からは不思議に思われることがあるそうだ。あちこちの山に登る が、湧き水によく出会う。その地域によって水の硬度が違うのがわかる。柔らかい甘い水、ガツンと硬い水、これも 山登りの楽しみのひとつだ。自然に恵まれた日本の国土、守って行かなければならない。

2015.3.4 『いのちの電話』

いろいろ思い悩んで、もうこれ以上行き場が無くなり、最悪の事態、生きる望みを失って自殺。年間の自殺者が3万人を超える 状況の中で、何とかして自殺を思いとどまってもらおう、という運動が行われている。いのちの電話は全国に51機関 あるそうだが。1953年にイギリスで始まった活動だ。国内では今7,100人の方がボランティアでこの電話対応に 就いているということだが、ボランティアの新しい成り手が居なく、先細りの減少だという。茨城県などでは、 10年前には募集すれば数十人の希望者がいたが、このところ、応募者が居ない状況だそうだ。夜昼かまわず、 悩む人たちの対応をしなければならず、二の足を踏む人が多いのだろう。無報酬の上、カウンセリングの勉強 に数万円かかるというのもブレーキをかける要因になっているのかもしれない。

2015.3.3 『永遠のゼロ』

2月27日、今年の日本アカデミー賞が発表された。大賞には永遠のゼロが決まった。戦争を 描いた映画だが、命をかけた特攻隊まで出して戦わなければならなかった戦争の悲惨さを考えると 複雑な思いにかられる。茨城県阿見町に予科練平和記念館 というのが有る。3回ほど足を運んだ。その度に“いのち”を粗末にしてまで先勝国になろうとした、かつての狂喜じ みた世相をつくった時代とはいったい何だったろうか、と考えさせられる。今ISが自爆テロと殺戮を武器に世界を 震撼させているが、この行為の反社会的なことと、大して変わらない侵略を過去の日本がやっていたわけだ。 国内各地から集められた無垢で強靭な体力と明晰な頭脳を持った若者がこの予科練で殺人兵器に仕立て上げられた ことを展示している。この施設は阿見町が国の支援を受けないで独自に運営しているが、市民ボランティアが当時の 空襲の様子などを解説してくれる。
最近、84歳の男性の方と趣味を通じて知り合いになった。この方は昭和20年の春に予科練の試験に合格、 兵学校への招集を待つうちに終戦となった、という人だ。合格するには相当な難関をくぐり、合格すれば地域 の誉として奉られ、名誉の戦場に出撃、という運命だったそうだ。世界で勃発している戦争や紛争は、その後の 悲しみや憎しみを助長するだけで、“人が生きる幸せを奪う行為”意外の何物でもない。

2015.3.2 『動と静』

白と黒、快と不快、右脳と左脳、デジタルとアナログ、善と悪、などなど対局にある事象を表すことばがいっぱいある。 動と静もそうだ。筆者は趣味の世界や日常の行動様式で動と静のバランスを取るように気を配る。例えば動の趣味 としてスポーツがある。静の趣味として文化的なものがある。ジョギングは動、陶芸は静、ダンスは動、楽器を演奏 するのは静、といった具合だ。この時に使う身体の筋肉や脳の部位も動と静では違っている。一緒に楽しむ友人たち の指向や思考が違っている。得られる感動や達成感の感じ方が違っている。自身にカタチとして残るものが 違っている。動と静のバランスを取ることによって前後左右上下を見る視野もまた違って来る。バランスを上手に 取ることで生活にメリハリが生まれ、つきあう友人たちも彩とりどりになっておもしろい。

2015.3.1 『ひなまつり』

子どもが小さい頃は、狭いわが家の部屋に雛飾りを出した。今はその必要が無く、せいぜいあられを買って来て リビングボードに置く程度。ひな人形は娘が結婚する時に持って行ったが、面倒くさがって自分の娘たちのために 出す、なんてしていないようだ。“♪あかりをつけましょボンボリに〜”はいい歌だ。童謡は何でもそうだが、 久しく忘れかけていた風情を想い出させてくれる。東京の老舗菓子店では、小さく切った御餅からあられをつくり、 これに砂糖をからめてのあられづくりが最盛期だそうだ。子どもの頃、母が筆者の妹のために陶器でできたひな人形 を出し、米粉を練って食紅を入れた和菓子を作ってくれた。めったに無い豪勢なおやつだった。 最近、さまざまな自治体でひな祭りイベントを開くようになった。伝統的な街並みの中で、古い商店が店先にひな人形 を飾ったり、吊るし雛を飾ったり、観光客の誘致にも一役買っている。中でも 勝浦のひなまつりは壮観だ。長い石段に ひな人形がずらりと並び、周辺の駐車場が混雑する。 伊香保温泉の石段ひなまつりも風情がある。

2015.2.28 『マラソン完走』

2月22日(日)9時スタート、今年で9回めとなる東京マラソンが終わった。3万5千人(10キロレース を含む)のランナーが東京の中心部を駆け抜けた。インタビューなどで語るゴールしたランナーは、充実感に 浸った顔で感動の言葉を発する。わかるな〜。筆者は東京マラソンは走ったことが無いが、茨城県ひたちなか市で 毎年1月末に開催される勝田マラソンを29回完走している。 マラソンをする市民ランナーが目指すのがサブフォーと言われる4時間以内で走ること、サブスリーランナーと なれば、3時間以内で走り、ランナーとしては一応尊敬される部類。1位になる2時間と少しのタイムなんて神様の ような存在だ。筆者の最高タイムは3時間29分、今から20年前の記録だ。市民ランナーには、魔の30キロが ある。足が棒のようになり、エネルギーが無くなり、もうひとりの自分が“おまえ、やめちゃいなよ、歩いたほう が楽だぜ、棄権者を収容するバスがそこまできているぜ”と甘い誘惑をする。もう一人の自分が“いやいや。この1歩 を出さなかったら完走はないぞ”と囁く。このせめぎあいに勝つのが気力。そしてゴールの瞬間には涙が出るくらいの 感動があふれる。そして着替えを終えて飲むビールが旨い!

2015.2.27 『エンディングノート』

エンディングノートの存在を知ったのは5年ほど前、終活が話題になった頃、“老いと死”の学習会に参加した時、 講師の方から紹介されてすぐ1冊のノートを購入した。この中に自分の今までの足跡をまとめる欄があって、ここまで 書き進めた段階で思った。自分は自分のおいたちや今までの生き方をきちんと振り返っていたのだろうか、と。 別に、大上段に振りかぶって自身の生き様や考え方を家族に語ることは無いが、心に封印していることをオープンに してもいいのでは、と思って、生い立ちに始まり、今までの足跡を『自分史』としてまとめてみたくなった。今はエン ディングノートそっちのけで、思い出すたびパソコンに向かって書き加えている。この作業、おもしろい。 今までのことが走馬灯の如く思い出され、飾らない言葉で綴って行く。子どもや家族には背中しか見せていないが、 “こんな思いだったんだよ”と口には言えないことも文章にはできる。『エンディングノート』も『自分史』 も“その時”が来たら家族に渡るようにしておきたい。

2015.2.26 『学ぶこと』

県が行っている県民大学の生徒になっている。「身近な健康の話題」というゼミを受講した。県立医療大の教授陣 が講師で、さまざまな疾患のことを教えてくれる。あちこちキシミや錆びついたところが出て来る年齢になって、 自分の身体のオーバーホールをしなくちゃ、と思っているが、この教授陣の豊富なテキストにもとづくパワーポイント での授業には頷くことが多い。中でも高齢者の心と身体の話は身につまされた。教授も同じ年代の女性の方、話が ご自身の実例に基づいて展開されるので、受け入れやすい。呼吸器疾患の話も面白かった。教授曰く、若い学生は 授業中寝ている者やスマホをいじっている者が居るが、県民大学は生徒が前のめりになって話に付いて来るので やり甲斐がある、と言う。勉強するのではなく、学ぶこと、楽しいものだ。何よりテストが無いのが良い。(^^♪

2015.2.25 『クラウドソーシング』

アウトソーシングと言えば、企業などが仕事の一部を切り出し、それを外注に出したりすること。最近クラウド ソーシングが活用され出したそうだ。ネットを使い、製品デザイン、印刷物の編集、アプリの開発、アンケート集計 データ入力などの業務の一部を発注し、納品してもらう、しかるべき対価を振り込み、という流れだそうだ。昨年 1年間で215億円ほどで、前年の2倍の市場だったそうだから、結構なものだ。時間や場所を選ばないため、力 のある人は収入の道が開けるが、まだ生計を立てるほどのものまで発展していないという。組織に馴染めず、会社 ではうまくやって行けないが、それなりの能力と仕事力がある人などには活躍の場が広がって行く可能性がある。

2015.2.24 『東京駅開業記念スイカ』

空前の人気となったJR東日本が企画した、東京駅開業100周年スイカ。昨年12月20日の販売日には東京駅で 大混乱になったとのニュースが有った。何とその日のうちにネットオークションに出品されたというから、投機目的 の人も居るのだろう。この混乱、JR東日本は何をやってんだろう?とそのやり方のセンスに疑問を抱いた。その後、 申込者には全員に販売しますとして応募を受け付けた。ところが、申込み枚数は500万枚に迫る数。通常のスイカ 発行枚数は年間で300万枚から400万枚というのに、この数字、異常だ。今度は、3月までに発送と言っていた のに、発送が終了するのは1年後になる、とJR東日本が発表した。後手後手にまわって客をがっかりさせるこの 会社、どうなってんだろう。親方日の丸の国鉄体質がまだ残ってんじゃないの?と言われても仕方が無い。JR東 日本には2千円×500万枚、100億円が転がり込む。すごい利益が転がり込むのに、この始末だ。

2015.2.23 『セルカ棒』

セルフ・カメラを略してセルカ、自撮りを行うための棒のことを言う。カメラの量販店に山と積まれ、次々に売れて行く。 2千円でお釣りが来る価格だから、手ごろだ。もともとこの商品、32年前にミノルタ・カメラが売り出したそうだが、 売れなかったという。それがスマホの登場で自分がカメラを持って自分を撮影する“自撮り”が普通に行われるように なってこの商品の人気が出、今や街なかで若者が棒をグ〜ンと伸ばした先にスマホを付け、ピ〜ス!とやっている。 棒を伸ばして、どんなところでもナリフリ構わずやっているのが、“危ない”と社会問題にもなっているようだ。 歩きスマホといい、何かとスマホは若者がいろいろ問題を起こす。これを使えば、観光地などで『すみませ〜ん、シャッター押してい ただけますか?』と知らない人に頼まなくても良い。しかもシャッターチャンスやアングルが狙い通りに撮れる。 筆者は山の単独行をするが、自撮りのためのコンパクト 三脚を持参、セルフタイマーで撮影している。あいにくスマホは使わず、ちょっと高機能のデジカメを使っているので、 まだセルカ棒のお世話にはなっていない。

2015.2.22 『男の料理』

月曜日から金曜日、夕食の支度を始めて2年半になる。少しでも家事のシェアをしようと 思って始めたことなのだが、やるほどに楽しくなって来た。最初は有名なクッキングのサイトを見ながらレシピを検索し て分量通りの素材や調味料を使っていたが、1年ほど前からは勘でその組み合わせがわかるようになり、ほとんど創作 料理と思えるような、意外な組み合わせのものが増えて来た。買い物には出かけない。実はこれが食のコストを上げてし まう。余計な買い物もしてしまうからだ。肉類・魚類は生協の宅配で冷蔵庫に入っている。わが家のメニューのベースは 野菜だ。自宅隣の菜園から採った野菜をどう使うかで決まる。同じものが一時にたくさん採れるから、工夫してさまざま なメニューに変化する。調理の時間は1時間半で3品と決めている。始めて1時間半後にはビールの詮を開ける。 冷蔵庫を開ける〜素材の組み合わせを考える〜調理の段取りを考える〜煮る・焼く・蒸す・炒める・盛り付ける 〜家内が適当に褒めてくれ、自己肯定感をくすぐる。クッキングは創造の技だとわかって来た。クッキングに合わせて 焼く器のアイディアがいろいろ出て来る。

2015.2.21 『のめりこみに注意』

パチンコ・スロットの新聞折り込み広告が結構入っている。パチンコと言えば、その昔暇な時にフラっと 入って出た玉でチョコレートやタバコを景品交換所でもらって帰った。今は近くにある景品交換所に出玉の 数に合わせた、お店指定の換金用の物を持って行き、現金化するのが通例。パチンコ機械は進化し、射幸心 をあおるものが多い。1日に数十万円稼ぐパチプロと言われる人も居るというから凄い。庶民の娯楽というよ り、立派なギャンブルになっている。ここにのめり込み、財産を失ったり家族の離散になってしまう人も居 るらしい。最近のパチンコ・スロット折り込み広告の端のほうには『のめりこみに注意しましょう:全日本 遊戯事業協同組合連合会』と印刷されている。パチンコ屋さんには常時警察の指導が入るらしいから、警察 庁あたりが統一デザインの広告版下を制作し、チラシに刷込むよう指導しているのだろう。

2015.2.20 『爆買い』

連日のニュースに、春節で中国人が日本に大量に旅行客として来ていることを告げている。どのニュースも 中国人の人たちの買い物のことを取り上げている。東京や大阪の繁華街では観光客がバスを降りるなり、買い 物に走る。「今日はおいくら使いましたか?」とのレポーターの質問に、「100万円」、「いくら使ったか わからない」、など、大金を買い物につぎ込んでいる。買うものは炊飯器、保温ポット、ウォッシュレット、 化粧品、お菓子、デジカメなどなど。銀座の高級ブランド店からも次々に商品が売れて行く様子が映し出される。 東京の秋葉原あたりでも免税店の前には中国の人の列。みんな炊飯器の立方体の箱を持っている。こういう 買い物の仕方をマスコミでは“爆買い”と表現している。お金に任せた物欲、昭和50年代の高度成長期の 日本と同じ現象だ。

2015.2.19 『モラハラ』

ハラスメントにはいろいろなものがある。セクシャルハラスメント、パワーハラスメントなどは知られた ところだ。今度はモラハラがニュースになり出した。モラルハラスメントの略だ。DVのような暴力を振るう訳では無い。 精神的な暴力をいうから、DVのような外傷は無く、相手を精神的に追いつめて行くハラスメントだ。刃物は人の身体 を傷つけ、言葉は心(精神)を傷つける、と言う。身体の傷は癒えるが、心に切り付けられた傷は癒えるまでに時間がかかる。 モラハラを起こす人の特徴として、“外では愛想良く朗らか、身内には威嚇的、けなし調”、“物事に 対して過剰な反応をする”、“他人の感情に超鈍感”、“嫌なことがあったら、すべて嫁(旦那)の責任にする”、 “常に嫉妬深い”などの特徴があるそうだ。モラハラの他にはマタニティハラスメント、ジェンダーハラスメント、 カラオケで歌の嫌いな人に無理強いするハラスメント(カラハラというのかなぁ)などがあるそうだ。

2015.2.18 『シェアハウス』

同じ屋根の下に他人と一緒に住む、家賃や光熱費を割り勘で支払うことにより、安い費用で入居できる。 さまざまな問題はあるにせよ、そうやって暮らすことをシェアハウスと言い、学生や若いサラリーマンなどに 広がっているそうだ。一緒に暮らすということは、家賃や光熱費を支払うだけでなく、同居するためのルールが 必要になる。そこをうまく解決しないと共同生活は破局になる。若い頃独身寮で6畳間に男2人で暮らしたこと があるが、かなりの我慢を強いられる経験をした。シェアハウスでの同居には相当な困難を伴うことを予感する。 このシェアハウスが最近は高齢者と大学生が同居する事例があるのだそうだ。直観的には、独り暮らしのおとしより と若者がシェアすることは、双方にとってメリットが大きいと思える。これを支援するNPOなどが存在し、 おとしよりと若者をつなぐ役割をしている。自治体なども興味を示しているというから、ひとり暮らし高齢者の 対策として機能しそうだ。

2015.2.17 『審判の権限』

野球の審判、一度判定したことが覆らない絶対的権限を持つ。サッカーの審判もそうだ。ところが相撲の審判、 行司には審判の権限を覆させられる物言いという制度がある。最近のテニスなどでもビデオ判定と言って選手が 異議を申し立てられる制度が確立されているが、審判は絶対的な、神格化された権限を持つ必要があろう。 野球やサッカーでも、選手の対応ひとつで退場させられる場合がある。審判も人間だから感情を持っている。 それをいかに抑制し、ジャッジを公平に行うかも審判の役割だ。相撲の場合は行司差し違えを見抜くための 勝負審判が土俵下で監視し、行司の判断を審査する。プレイヤーはそのジャッジに従わなければならない。 ところが、横綱白鵬は、千秋楽の相撲で取り直しを命ぜられたのを不服として、勝負審判に対し 物言いをした。偉大な横綱がそんな小さなことを言ってはいけないのだ。人間がやることには、見方によって 許せないこともあるのだが、それを許容する度量も人間の大きさというものだ。

2015.2.16 『北陸新幹線』

北陸道に沿って走る北陸新幹線。数年前に高速道路を走っていた時、工事現場が延々と見えた。今年の3月 14日開業。春のダイヤ大改正と同時に北陸路を新型車両 W7系が12両編成で走る。最高時速228キロ、東京から金沢まで最速2時間28分で走る。この新幹線の テーマは“和の空間”だそうだ。終点金沢駅はモダンなデザインだ。駅前広場には鼓門という木造建築の 神社風の門があり、古都金沢の雰囲気を出している。車両にはさまざまな 伝統工芸の技が取り入れられているという。地方創生が言われる中、新幹線網の発達は大きな効果を発揮して くれるだろう。江戸時代、加賀前田藩が参勤交代で江戸まで要した日数が12泊13日だったという。歩行しか 無かった旅を現代文明はその120分の1に縮めてしまった。乗る機会を楽しみにしている。

2015.2.15 『デブは個性』

“デブ”という身体的特徴を表した表現は差別用語になる。太っている人たちがそう言われ、嫌な思いをしている人や 肩身の狭い思いをしている人への配慮だ。ダイエット広告など毎日のように新聞や雑誌などのマスコミに 太った人と痩せた人を対比した写真が掲載される。太った人は洋服選びに苦労するらしい。そこで タレントの渡辺直美さんが立ち上がった。お笑いタレントとして太った身体を武器にお腹や腕を露出して 上手なモノマネで観客を笑わせる。彼女はPUNYUS(プニュス)というブランドの洋服をプロデュースし、 太った人向けのかわいい洋服を世に出した。タンクトップを着こなし、街に出よう、デブをもっと個性にしようよ! という彼女の提案、共感する。

2015.2.14 『風化させてはならない』

3.11の震災、津波災害が有ったことを風化させてはならない、ということで東北の多くの若者たちが立ち上がった。 語り部としての活動や、情報誌などで広報、マスコミへの出演など、若者たちが動き回っていることが共感を生む。 阪神淡路大震災などでもこういった活動が多く実施されている。災害を風化させてはならない、と言うが、阪神淡路 大震災の時に生まれた子どもが今年成人式、と思うとその年月の経過が少なからず風化の一途をたどる。淡路島に 北淡震災記念公園があり、その時の断層、野島崎断層が生々しく保存されている。断層の真上に有った民家も保存され、 その記録が記念館として展示されている。このような遺構、残すか残さないかでさまざまな議論があるが、風化を させないために後世に残す方法として北淡震災記念公園は成功している事例だろう。

2015.2.13 『人間評価の基準』

元国際日本文化研究センター所長の山折哲夫氏は宗教学者の肩書きも持つ。日本人の宗教文化を題材にした数々の 著作を出版している。日本人と文化に関するオピニオンとして、友人を評価するには「知性」、「冒険精神」、「含羞」 が基準だと言っている。3つを割合で示すと、知性=30、冒険精神=30、含羞=40だそうだ。 知性は人間の土台であり、慎み深さや思いやりの心が知性を生かすために必要、そのことを含羞というそうだ。 冒険心のことを山折氏は「やくざ性」と言っている。なぜそういう表現をするかと言えば、何事かを成し遂げようと すれば、常識や世間の枠組みから外れたことも厭わないという精神と行動力が重要なのだそうだ。そして、物事 を判断する時は正邪善悪で結論を出したり議論したりよりも、義理と人情で判断した時のほうが間違いが無い、とも 言う。これは当たっていそうだ。筆者もそう思う。正しいか正しくないかも重要だが、みんなが幸せになるためには その基準だけじゃだめだ、というのは感じるところだ。だが、デジタルの時代、バーチャルの時代においては、義理と 人情が、人と人の関係性の希薄化と共に失せて来ている。

2015.2.12 『東京一極集中』

全国には1,741の市町村がある。このうち、1,311市町村で人口減少が続いているそうだ。 実に75%にのぼるというから、現実的な心配事だ。ただ、東京は人口が増えている。昨年1年間で11万人が増えて いるそうだ。地方創生大臣はこの現象に対する問題点を指摘、もっと地方が元気になる施策を編み出そう、というわけだ。 人口が東京に集中することにより、地方が錆びれて行く、ということで、さまざまな社会生活で支障が出て来るという わけだ。富も東京に集中してしまう。地方創生を政策の柱に、という掛け声で動いてはいるが、 具体的な施策が見えて来ない。アベノミクスで経済成長もいいが、地方に元気が出て来るような具体的施策が今すぐ必要だ。

2015.2.11 『痛い!』

肩が痛くて袖に手を通すのが大変、膝が痛くて正座ができない、腰が痛くて階段の上り下りができない、手首が痛くて タオルが絞れない、首筋が痛くて振り向くことができない、などなど身体のあちこちが痛くなることがある。整形外科 やリハビリ外科に行くと、こういったひとたちがわんさか待合室に列を成している。薬屋に行けば痛み止めの貼り薬、 スプレー薬、軟膏、飲み薬など百花繚乱のごとく並んでいる。サポーターや杖などの用品も種類が多い。国民の4人に 1人が 65歳以上、8人にひとりが75歳以上の超高齢化社会が、加齢による痛み患者を増やしているのだろうか。いや、そればか りではなく、運動不足、食事の仕方、便利な社会システムなど、普段の生活が楽なように、楽なようにと変化している のが大きな原因じゃないかと思う。開発途上国では食べるものが無くて困っている。日本人は食べ過ぎてお金を払って 痩せているのだ。

2015.2.10 『赤ちゃん先生プロジェクト』

認知症のおとしよりに赤ちゃんと触れ合ってもらう。そうすると表情が無かった人に笑顔が戻る、という現象がある そうだ。それを見た赤ちゃんのママもまたわが子が高齢者にいのちを吹き込んだことに感動して嬉しくなる。こういった ことに注目した神戸市のNPO法人「ママの働き方応援隊」が“あかちゃん先生プロジェクト”を立ち上げた。育児をする 現代ママの悩みは、近所に知り合いも無く、育児ノイローゼになったりする人が多く居るそうだ。そこで、このNPOでは こういった訪問をするママに訪問養成講座を受けてもらい、派遣登録する。派遣されたママには1回2千円の謝金が 支払われる。という仕組みだ。昔は高齢者施設など無く、一軒の家にみんなが同居していたから、赤ちゃんとのふれあい など普通に有ったが、今は世代間の分断、核家族化でこういった仕組みが必要になる。おとしよりにもあかちゃんにも、 そのママにもいい影響を与える3方両得のこの仕組み、拡がりそうだ。

2015.2.9 『うるう秒』

今年は3年ぶりに うるう秒が実施されるそうだ。7月1日(水)午前8時59秒と9時0分の間に 59分00秒を挿入し、この日は24時間と1秒になるのだ。1972年から始まった制度で、地球の自転のズレを修正す るため、というが素人の筆者にはよくわからない。たかが1秒だけど、これが大きく影響するコンピュータシステム などは大変な社会損失となる可能性がある。前回の2012年では海外の航空会社で400便以上の遅れが出た、という事故 が有った。T関連会社ではこういったトラブルが無いように万全の体制を敷く。ところが、そこまでして時点と時間の ズレを修正しても日常生活に支障は無いんじゃ?という意見が大勢を占め、今年11月の国際会議で廃止論が提起される のでは、という観測がある。日本は廃止に賛成の立場だそうだ。世の中、正確にやろうとすれば軋轢が出、いい加減な ままのほうが上手く行く場合も多いのだ。「加減」という字もおもしろいなぁ。

2015.2.8 『格差社会』

トーマス・ピケティ氏が発表した「21世紀の資本論」が世界中で話題になり、このたび、日本にやって来た。1971年 フランス生まれの経済学者の説が、阿部総理大臣も懸念を示すなどの波紋を呼んでいるのだそうだ。この本で言っていることは、 世界中で格差は生まれ、例えばアメリカの人口の1%の人が富を握ってアメリカの経済を動かしている。残りの人はその 冨の分配に預かっていない、というもの。ヨーロッパでも中国でも、発展途上国でも。日本の社会もそうなりかけているという。 一億総中流、というのは昔の話で、アベノミクスはそれを助長しているのではないか、とも言う。確かにそうだ。 国民は何となく暮らしはしているが、一部の金持ちや一部の企業が経済成長を支えるのがアベノミクスだ。マクロでは 成長していても、全国民個人個人が幸せ意識を持たなかったら、政策に意味が無いに等しい。

2015.2.7 『高齢者とペット』

独り住まいの高齢者、3人に一人がペットを飼っている、というデータがある。なるほど、独り暮らしは話し相手がいない。 ペットなら話し相手とは行かないが、お付き合いしてくれる。マンションなどでは最近はほとんどのところがペットとの 同居が可能だ。ペットを飼うまでは行かなくても、獣医師看護師が犬や猫などを連れて訪問看護をしてくれるサービス もあるそうだ。高齢者ホームなどでは、犬や猫を連れて訪問ボランティアをする団体が有る。いわゆる動物セラピーという 効果だ。手や足を動かすのが緩慢だった人が動くようになったり、表情に乏しい人が笑顔になったりの効果が大きいそうだ。 IT企業では動物に替わって、可愛らしいロボットが話相手になったり、運動の指導をしたりの技術が開発されている。 「えっッ?ロボットが?」とも思うが、結果として高齢者の自立支援ができる効果が有れば喜ばしい限りだ。

2015.2.6 『リスク対応』

“リスク”は日本語表現するのが難しい。“危機”、“危険”、“失敗”の可能性、といったところか。「その計画は リスクが大きい」と言えば“危ない”ということだし、「リスクを考えた防災対策」と言えば“危機”という意味になる。 「日本人がシリアに行くにはリスクが大きすぎる」となった場合は危険を伴う、という意味だ。企業や自治体などでも 会社経営や行政を円滑に行うためのさまざまなリスク対応が考えられている。今私たちの暮らしの中でもさまざまなリスク に対して自分が備えを十分にしておかなければならない。自然災害へのリスク、ネット販売で物を購入する時のリスク、 身体と精神の健康へのリスク、対人関係のリスク、犯罪へのリスク、などなど。あらゆるリスクに対応を常に意識しな ければならない。かといって、リスクを恐れるだけの生き方には挑戦が無いから面白くない。リスクを避ける、リスクを 小さくすることに知恵を絞る、体当たりでリスクをものともしない、などバランスを取って行くことが面白い生き方に なるに違いない。難しいことだ。

2015.2.5 『自信』

自信を持って挑むと、ストン!と壁を突き抜けることがある。自信が無くて挑むと、迷いが出て失敗することがある。 もっとも、自信を持つにはそれなりの練習なり準備をしておく必要がある。仮初めの自信や驕った自信は空回りと なって、結果は惨憺たるものになってしまう。自信を持つことで最近めきめきと成果を出しているのが、テニスの 錦織圭選手。今まではきちんと準備して挑んでも、気持ちの面で強い自信を持つまでには至らなかったが、マイケル ・チャンコーチに指導されるようになって、メンタル面のトレーニングを強化したそうだ。それがあの言葉『勝てな い相手は居ない』という力強い気持ちになって表れた。その後も『明日は頑張ります』では無く、『明日は相手が〇 選手なので、ラリーでポイントを取ります』としっかりとビジョンを持ったことばになっている。メンタルな面も大事 だと思った。これからは自信のある行動をして行きたい。だが、自信を持ちすぎて慢心になってもまたいけない。 準備を怠らず、自分がやるべきことをやった自信、驕ることの無い自信を持つことに努めなければ。

2015.2.4 『本を読む』

活字本が売れなくなり、出版業会は悲鳴をあげている。マスコミやメディアの技術革新によって、本を読まなくても 情報がいつでも身近に手に入れられる便利な社会になったことが要因のようだ。こどもたちも本を読まなくなった ことから、学校では朗読の機会を多くつくるように努力していたり、学校図書館を活用するような施策をとってい るところが多いらしい。地域の図書館でも利用者の向上のために、カフェを隣接させたり、子育て中のおかあさん たちが集まって朗読会を開いたりなどの努力をしている。本を読まなくなると活字を追うのがおっくうになったり、 黙読して内容を理解するスピードが遅くなったりする。ネットで本が読めるが、本はやはりページをパラパラめく りながら読むのがいいし、自分が読みたいところをパッと開いて読むのが良い。読んでいて眠くなって居眠りする のもまた良い。

2015.2.3 『医療に仏教ケア』

宗教には心を癒す力がある。病院で身体や精神の快復を目指す患者にはたいせつな心の栄養となる。しかし、 病院に僧侶が出入りするのは、はばかれるらしい。袈裟から受けるイメージが患者にはマイナス面に取られ るのでは、ということらしい。しかし、終末医療などの現場では医師と一緒になった心のケアを僧侶が行う ことに大きな意味があるそうだ。ここに注目した西本願寺派が 西本願寺医師の会 を立ち上げた。医療に仏教ケアを、という目標だが、効果を挙げつつあるという。 参加する医師が増えているそうだ。病気を治すのは高度な医療プラス本人の心の力が大切、ということだろう。 余命を心が満たされた状態で過ごしたい、という希望には医師の力に宗教の力を加えて、本人や家族が満足できる かたちで貢献できるのだ。地域で仏教の力が活かされる、本来の宗教が果たす役割のような気がする。

2015.2.2 『恵方巻』

明日は立春・節分・そして恵方巻。1月末からコンビニの店頭には 恵方巻の のぼりやポスターが並ぶ。すっかり節分の国民的イベントとなったこの巻き寿司、関西地方からコンビニの宣伝と共に広まった、まだ新し い習慣だ。コンビニではこの手巻き寿司が全国で500万本も売れるというから、ものすごい経済効果だ。今年の恵方 は西南西(太陽に向かって135度くらいの方向)だそうだ。その方向を向いて何も言わず、巻き 寿司をガブリとやれば幸運になるのだそうだ。でも、コンビニで買ってきた寿司でご利益があるのかなぁ、と疑問に なってしまう。せめて巻き寿司くらいは自分でつくるのがいいかもしれない。コンビニがこの習慣を広めるくらい、 文化をつくって行く力があるということだ。クリスマスのケーキ、バレンタインのチョコレート、ハロウィンの かぼちゃグッズ、商品を販売する側から仕掛けられ、全国に定着したイベントがいっぱいある。

2015.2.1 『政務活動費』

昨年のニュースで地方議員の滑稽な映像が流れた。兵庫県議の野々村竜太郎氏が政務活動費を不正に申告・取得し、 社会から糾弾され、記者会見で意味不明の号泣をしたニュースだった。氏はその後その不正を全面的に認め、その 良い訳をした。こういったニュースの影響からか、全国の自治体で地方議員から返納の申請が9千万円 にもなったそうだ。しかし、一般企業などではこういった不正に経費を請求するなど、コンプライアンスがうるさい 現在はほとんどできない仕組みになっている。公務員などでもそうだ。それが、議員の場合はなんでこんなに簡単に 不正がまかり通るか、不思議だ。その金は市民の税金なのに、そんなに簡単に私的に使われたらたまったものではない。 議員特権なのだろうが、議員であるからこそ、自らお手本のごとく襟を正してもらいたい。そして自治体の会計規則 で厳正な支出となるよう、戒めてもらいたい。

2015.1.31 『3Dプリンター』

パソコンのプリンターは平面な紙にインクで文字や画像を印刷する装置、3Dプリンターはこれを3次元で形として出力する 装置。だいぶ前にこのプリンターを使った拳銃がつくられ、本物の玉が打てるものだっただけに問題になったことが有った。 最近では、本人の等身大のフィギュアをつくってくれるサービスや製造業で今までは金型をつくらなければ作れなかった 製品が3Dプリンターで制作できるなどのビジネスに活用されている。車のボディーが3Dプリンターでつくられ、軽量化 された精度の高い自動車がつくられ、実際に運転している映像が先日TVで流れた。この3Dプリンターを活用し、 人間の細胞を使って、血管や臓器の一部を紡ぎ出そうという研究が行われているという。5年後には臨床実験をしようという目標だ そうだ。3Dプリンターがこうやって人類の進歩に役立つのは有難いことだ。技術革新はすごい。

2015.1.30 『ドアのノック』

扉をノックする。コンコン!と2回あなたはやっていますか?実はこのノックに国際マナーがある。日本家屋は引き戸主体で 扉が無かったから、ノックの習慣が無かった。洋間やオフィス、ホテルなど、個室ができてノックの習慣が日本にも広まった。 しかし、これにはマナーがあり、コンコン!とやるのはトイレに入る時、というのが国際的なマナーなのだ。3回は親しい 間柄で寝室に入る時や家族の間ならOK。じゃあフォーマルな場ではどうするか?。実は4回だ。しつこくコンコンコンコン! とやればうるさい感じになってしまうが、コンコン!、コンコン!、とやればソフトになる。最も、中に居る人がこのマナーを 知らなかったら、せっかくやっても理解してもらえないのだが。ビジネスの場などではこの国際ルールを知らないと恥を かくことになる。

2015.1.29 『海底ケーブル』

アメリカとインターネットを通じて即時に情報交換する。ここに太平洋を縦断する海底ケーブルが利用されていることを 知る人は少ない。もっとも社会インフラ(社会基盤)というのはそういう存在で、道路、交通、通信、エネルギー、輸送 などは人の知らないところで必要不可欠な働きをしている。こういった基盤が有るということは、そういう製品を開発 する人、生産する人、工事する人、保守する人が居るということだ。海底ケーブルの世界では世界のシェアトップ3に 日本の通信機メーカーN社が大きくかかわっている。例えば、太平洋に沈んでいる海底ケーブルの保守をする時、 海の上から8千メートルの海底に釣り針を垂らし、ケーブルをひっかけ、船の上まで持ち上げ、船上で作業をするのだ そうだ。究極のUFOキャッチャーをやっているようだと言う。日米間の場合、長さは1万キロ、6か月かかって敷設する。 因みに機器は25年間故障しないよう、高信頼性を要求されるそうだ。

2015.1.28 『ふるさと納税』

ふるさと納税が脚光を浴びている。例えば寄付したい自治体に1万円の納税をする。そうすると、その自治体の自慢の 特産品、和牛の肉5千円分がプレゼントされる、といった流れだ。寄付した本人は税務申告で住民税が減額されるとい う仕組みだ。 各自治体とも知恵比べで、どうやって寄付金を集めるかを考え、知恵を出す。国内でこれが上手い自治体と上手でない 自治体が色分けされて来た。ネットを見ると見返りのプレゼント品一覧が出て来る。中には『蟹が欲しいんだけど、 おたくの自治体の特産品リストに入っていますか?』といった問い合わせがあるそうだ。自治体では、今までの税務の 担当者だけでなく、観光担当、地域産業振興担当、広報担当などが一丸となって知恵を出す。特産品への需要が高まり 地元経済への効果がある、など活用されているそうだ。筆者はこういった寄付の文化が見返り品の良し悪しで進んで 行くことに少し懸念をしている。本来の寄付は見返りを求めない利他の行為であるはずだが、このふるさと納税が 進展して行くと、良い見返りが無いと寄付金が集まらない仕組みが日本中に広まってしまいそうだ。 本来の寄付は、趣旨に賛同して心からお金を出そう、という見返りを求めない行為なのだ。自治体にお金が集まる ことには反対しないが、寄付の文化を守らないとまずいことになる。痛し痒しだ。

2015.1.27 『筆を正しく使えない』

新聞の投稿欄に、広島市に住む77歳の男性から『箸を正しく持てない人が多い』という投稿が有ったのを読んだ。 確かにそういう光景を良く見る。箸の持ち方と鉛筆の持ち方は同じ所作だ。鉛筆を正しく持った時の型にもう1本 親指とひとさし指の間から中指と薬指の間に棒が入った形が正しい箸の持ち方。だから鉛筆を正しい型で持ってい ないと美しい文字になりにくいし、箸の持ち方も正しくない人が多い。箸を正しく持てないのは何故なのだろう。 この投稿記事には記者のコメントとして、幼児期に箸ではなく、スプーンを使う機会が多い、親からきちん とした躾が成されていない、などを挙げている。幼い時ほど家族で食事をとった家庭は子どもの箸の持ち方 がしっかりしている、という内閣府のデータもあるそうだ。筆者も小さい頃祖父母からうるさく言われた記憶がある。 所作が美しいことは重要だし、美しい所作には合理的なことが多い。中高年の人にも箸の持ち方が下手な人が多いし、 料理番組に出て来る有名タレントにも愕然とする所作の人がいる。美しい所作やマナーを心掛けたいものだ。

2015.1.26 『ガチャガチャ』

スーパーや商店の前にあるこの器械に10円玉を入れてハンドルを回すと、丸い透明なケースにマンガのキャラクター 消しゴムが入ったものがポトンと落ちる。ケースを開けてヤッターと喜ぶ。このガチャガチャが世に出て50年にな るそうだ。 今では東京・秋葉原などのフィギュア専門店などはこの器械が所狭しと並び、子どもではなく、大人の客であふれて いる。正式には『カプセル・トイ』と言うらしいが、日本には1965年にアメリカから輸入され、最初はボーリング場に 設置されたのだそうだ。当時はボーリングブームだったから、多くの人で予約待ちになるくらい盛況だったから 目に留まる機会が多かったのだろう。今では器械の販売(意外に安い)、中身の工夫などがいろいろされ、観光地など でもその地域の宣伝のためなどに活用されている。器械のレンタル業者なども多く、さまざまな活用がされている。 ネットでは中身が珍しいもののオークションまで行われている。

2015.1.25 『目標を実現する法則』

カナダ出身の経営コンサルタント、ブライアン・トレーシーは数々のビジネス書、経営に関する著作を出版している。 アメリカやカナダの著名企業のコンサルティングをしている彼の著作に、自分がやらなければならないことを 実現するための考え方を説いた一説がある。
その内容は、1.やること(タスク)を紙に書き出す、2.優先順位をつけ、並べ直す、3.優先順位の上から 5個だけピックアップする、4.それを1番目から1つずつ行う、5.1つのことが終わらない限り、絶対に次の タスクに移ってはならない、というものだ。なるほど、やるべきこいろんなことが重なって、どうにもならなくなり、 全てが上手く進まないことって、良くあることだ。書き出せば何が課題かが見える化される。何を最初にやらなけれ ばならないかがわかる。わかってはいるのだが、どうもこのことが実現できていない気がする筆者だ。

2015.1.24 『アカデミー賞』

2月22日、今年のアカデミー賞が発表される。この賞候補にエントリーされた作品が15日に発表になった。日本からは かぐや姫の物語が長編アニメーション 部門の候補作品になった。昨年は例の『アナと雪の女王』に軍配が上がり、その後の空前の大ヒットになった。 スタジオジプリの高畑勲監督作品だが、宮崎駿氏との共同制作、期待がかかる。コンテストで選ばれるかどうかと作品が 観る側に与える感動は必ずしも連動しないが、賞をもらうとそれだけ社会の注目度が違う。先日発表された芥川賞と直木賞 も発表と同時に本屋さんが特設コーナーを設置、毎回ベストセラーの仲間入りする。今年のアカデミー賞、日本人の作品が グランプリに輝くよう祈りたい。

2015.1.23 『現代学生百人一首』

東洋大学が建学100周年を記念して26年前に始めた事業に、小学生から大学生、専門学校生を対象として、日常の暮らし の中で感じたことを百人一首にして投稿する短歌のコンテストがある。昨年は第26回、全国から5万6千句が集まった。 最近はNHKラジオなどでも若者番組で、日常生活を詠んだ短歌を発表する番組を放映している。みずみずしい若者らしさ があふれた作品が多い。ネットで発表されているが、個人の部と学校単位に表彰される部がある。学校単位にサークルなど で活動しているところもあるらしい。家族、流行語、スマホ、環境、社会現象など、若者の視点がおもしろい。
『久々に父の手料理口にする分厚い手から生まれる愛情』
『携帯の履歴に残る文字の中言葉の棘を後悔している』
『震災後夜空を見ると友が居る星の電話でつながっている』
『内戦で明日もシリアで人が死ぬ死の静寂が画面に映る』
『頑張ってと言った友はあっさりとあっという間に恋敵なり』
『出るかもね同級生がアスリート期待ふくらむ東京五輪』
感性豊かな
若者たちの句、 将来が頼もしい。

2015.1.22 『ちょい飲み屋』

立ち飲みの“ちょい飲み屋”は昔から有る。オフィス街から駅に向かう道すがらフラっと寄れる道路沿い、間口が広く、大きい暖簾がかけられ、 焼き鳥を焼く煙、おでんや肉じゃが煮の香りなどがプ〜ンと漂い、入りたい気になる。安くて美味い、立ち飲みだから長居 はしない。空間を譲り合って何人でも入ってしまう。このムードが最近はしゃれた街並みの中にも増えた。ビールとチーズしか 無かったり、ウィスキーとナッツしか無かったりするが、若い人にも支持されている。立ち飲み屋が変わり始めた。だけど、 テーブルが無くてビールのケースを積んだ台だったり、路上にせり出してテーブルも無いのに立って車座になったりしている ほうが雰囲気がある。勘定の仕方も古い店ではビールの王冠や焼き鳥の串で数えたり、テーブル上に置いた小さなかごに入れた お金から注文した分だけ店員が持って行く、などレジが無くてもおもしろい工夫をしている。

2015.1.21 『山スキーの事故』

今までは冬山の遭難は登山者だった。今年はスキー場での遭難、死亡事故が異常に多い。バックカントリースキーという遊び方 が流行したのが原因だろう。冬山の経験や知識を全く持たない人がその魅力を感じ、安易にコースを外れて新雪の 山に入り込んでしまうケースが多いようだ。ファッションのようにバックカントリー用のリュック、ストック、ウインド ブレーカーなどがスポーツ用品売り場で飛ぶように売れる。その時に自然の怖さなどをきちんと教育できれば いいのだろうが、レジャーの分野ではそうも行かない。安易な行動から大きな社会的なニュースになってしまう。先日も 救助された大の男が泣きながら、『冬山がこんなに怖いとは知らなかった』とテレビで言っていた。救助に向かう人たちが命をかけて 向かわなければならない事故のあとに、“それは無いだろう”と無責任さに腹がたつ。レジャー産業に携わる人たちにも 責任を感じて欲しい。

2015.1.20 『ビジネス神話』

早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授の川本裕子さん、今売れっ子の経済評論や提言をする方だ。この方が ビジネス神話を覆せ、と論考している。日本人は14年間も英語を学んでいるのに英語が話せない→英語学習ビジネス はいつまでも盛況、という神話。株や債券→は上昇し続けるという神話。人口→減ることが無いという神話。 これらはことごとく覆されて来た。英語学習ビジネスは過当競争、株や債権はバブル崩壊、人口は2050年には 1億人を割る予想。原子力発電は安全でコストが安い→3.11の震災がこれを覆した。 鉄道は安全→JR北海道のトラブルと事故。などなど、その時に誰も疑わぬ神話があり、皆その常識で行動する。 そのことの怖さを説いている。神話は人が作り出し、それを誰かが信じ、社会通念になって行く怖い現象だ。 それを見抜く眼力が無ければならない。川本氏の提言は説得力が有る。

2015.1.19 『成功すると信じている』

おかちゃんこと、前サッカー日本代表監督だった岡田武史さんが、四国の今治にサッカーチームをつくってオーナーになった。 今治と言えばタオルの生産が地場産業。タオルの需要が減って、地盤沈下する地域が、一人の地域プロデューサーの支援で、見事に 息を吹き返し、今や純白のタオルが世界ブランド化しつつある、という復活のステージを経験した街だ。そこで岡田さんが 仕掛けるのは、サッカーに新しい型を持ち込みたいとい意欲だ。新しいことを始めるためにゼロから始めた彼は、 「成功すると信じている」という強い決意を持っているそうだ。今治から日本のサッカーを変えよう、という志に感じた 人たちが集まっているそうだ。成功するかどうかわからない…やってみなければ、などという曖昧な表現ではなく、 成功への意欲をこうやって、“信念”として発信して行くことの大切さを感じた。

2015.1.18 『自助・共助・公助』

自助とは自分で解決すること、共助とは近所の人や知人などと助け合って解決すること、公助とは自治体や国などからの 支援で解決すること。自分の課題や社会の課題に対峙した時に、それを前進させるために考えなければならないことだが、 特に自然災害が多い昨今、災害に見舞われた個人や地域の復興・再生のために行われる行動として考えなければならない事柄 だ。自助・共助なしに公助だけを求めてはならないし、自助・共助だけでは成しえないことが多い。それぞれがそれぞれの 持ち分、得意領域を合わせて行うことが重要だ。阪神淡路大震災以来、この分野の考え方が多くの場で議論され、NPO法が 成立して共助の有り方が整備され、その協働の成果が少しずつ東日本大震災や神戸の土砂災害などに活かされるように なって来た。当事者だけでなく、少しでも多くの人が関心を持ち、自分にできることをすること、それを風化させない こともまた重要となって来る。

2015.1.17 『あれから20年』

1995年1月17日、午前5時46分、 考えられないような揺れが阪神地域を襲った。朝7時頃からニュースで衝撃的な映像が 次々に流れ出した。亡くなった人、怪我された人、家が倒壊した現場、火災の煙が次から次に立ち昇る、高速道路の 橋げたが倒れた、信じがたい光景だった。死者6,434名、負傷者43,792名という惨状だった。あれから20年になる。 あの年に生まれた人たちが過日の成人式に臨んだ。この災害を契機に日本にもNPOという新しい組織形態を認める法律 ができ、各地で災害時のボランティア組織の有り方が議論され、整備されて来た。社会の根幹を揺るがす大震災が その16年後にもっと大きな形で爪跡を残すなど、誰が想像しただろうか。今言われている首都圏直下型地震や 南海トラフ付近で懸念される大地震など、備えが有ればより被害を抑制することができるだろう。今自分に何ができるのか 自問自答している。

2015.1.16 『珈琲豆』

珈琲豆の価格が値上げになり、愛好家には少し痛手だ。1日に5〜6杯飲む珈琲通の筆者にも、値上げは少し痛い。 昨年末に友人から上等な豆を頂戴した。何年かぶりに手回しのミルを取り出して朝一番にひいて楽しんでいる。 いつもはインスタント珈琲にクリームと砂糖を入れて飲んでいるのだが、豆からひいた珈琲は何も入れないほうが 味わえる。豆をひくのは面倒だが、自力で挽いた分だけ味わいが良くなる。手間を惜しまず時間をかけ、という 生活は現代風ではないが、これが大事だ。 スローライフというスタイルは、大量生産・大量消費、早く便利に、みんなと横並びに、他人より 一歩先に、などとは一線を画す自分流の生き方をすること。珈琲豆を手挽きするひと手間もまた、おいしい ものを飲むために必要なことだ。

2015.1.15 『人材育成はVSOP』

人を育てるにはVSOPだ、と作家の生方丁(うぶかたとう)さんが言っていた。VSOPと言えば高級ブランディの 呼び方だが、それに引っかけて、V=バリエーション、S=スペシャリティ、O=オリジナリティ、P=パーソナリティ、 を言うそうだ。
(V)バリエーションが増えると選択肢が増える。選択肢が増えればより優れたアイディアを産む。
(S)スペシャリティを付けると視点が定まる。スペシャリティが磨かれれば焦点を絞り込みやすい。
(O)オリジナリティが有れば閃きを放つ。多彩な知識と経験が無ければオリジナリティは生まれない。
(P)パーソナリティを上げれば人間として器が大きくなる。他社との関係性はパーソナリティで決まる。
VSOPを更に大きくするよう、人を育てて行くことが重要だと主張する。そうやって人は自分価値を上げ、 社会が求める人財になっていくのだろう。そして、そのように人を育てる先達の熱い支援と導きが重要だ。 高齢になっても“隠居”などと言わず、若者を育てることに熱意をもって行動している人たちがいっぱい居る。

2015.1.14 『成人の日』

前は1月15日が成人の日だった。ところが、最近は祝日法の改正で成人の日が何日なのか、その都度変わるためわからない うちに終わっていた、などがある。今年は12日だった。今年新成人の人たちは何を誓ったのだろう。激変する社会環境 の中で夢や希望に対してどんな誓いしたのか気になるところだ。茨城県牛久市では65歳になった人たちに呼びかけ、 毎年夏の終わりに“盛人式”を開いている。社会福祉協議会の事業だが、2回めの成人式と言えよう。 今年65歳と言えば団塊の世代の方々が対象だ。法律的には65歳は高齢者の仲間入り。元気な高齢者で居てもらいたい、 地域にも貢献してもらいたい、仲間づくりに資したい、という狙いだ。毎年250人から300人が参加する行事に成長している。 一昨年、『これからはカキクケコ人生』という題で基調講演を行ったが、この盛人式、とても意義のある行事だった。

2015.1.13 『軽自動車販売4割以上』

1月6日の朝刊に、車の販売が伸びを示し、前年比3.5%増、その中で軽自動車の販売が4割以上になった、とあった。 確かに国道や高速道を走行していると、黄色い軽自動車のナンバーが多い。最近の軽自動車の居住性、運転機能性には 目を見張るものがある。大型や高級乗用車の売り上げが伸びないのは、こういった機能性と経済性を考えた場合、 軽自動車のほうが割がいいからだろう。購入後の税金の面でも優遇されているのだ。テレビコマーシャルでも、広くて多 くの荷物が運べる、アウトドア仕様が便利、燃費が良い、運転性能が優れている、価格が安い、などがうたわれている。 若者たちもスポーツカーみたいな恰好だけを気にした購入動機ではなくなり、最近の流行語の“マイルドヤンキー”の 条件として、“軽自動車を乗り回す若者”、などと言われるようになった。税金の優遇施策、先行き税制改正などで変 わらなければいいのだが。

2015.1.12 『チアシード』

できるだけ横文字を使わないようにしようとしたが、今日の話題は横文字を使わざるを得ない。“チア”という名前の “シード”=“種”のことを言う。この外来の種を植物としたダイエット食品が密かな人気だそうだ。筆者は ダイエットの必要など無いからまだ食べたことは無い。この植物、水を加えると10倍に膨らむそうだ。そして、 ミネラルが豊富なことからお腹を膨らませ、他のものを食べなくても満腹になるという、ダイエットをしたい人には すぐにでも手に入れたくなるサプリメントだ。こんにゃくダイエット、バナナダイエット、えごまダイエット、サプリメント にいたっては、星の数ほどある。ダイエットサプリメントの市場は1.5兆円にもなるというデータもある。 まがいものも多くあり、消費生活センターへの相談件数が多いという。ダイエットの一番確実な方法は、規則正しい 食習慣、バランス良く食べる、良く噛む、そして運動をする、睡眠を取る、などきちんとした生活習慣だ。

2015.1.11 『黒板ジャック』

小学生や中学生が朝学校に登校する。そうすると、教室の黒板に信じられないような美しい絵がチョークで描かれている。 生徒はびっくり、感動の渦が沸き起こる。こういった仕掛けにトライしている芸術学部の学生たちが居る。その行動を 黒板ジャックというそうだ。思いがけないことに遭遇した時の心が震えるような感動は、その後の子どもたちの 人間形成に少なからず影響を与えることだろう。武蔵野美大の学生たちが発案し、市民との芸術交流の一環として小学校 や中学校に休日に行ってクラス毎に違う図柄を描き、児童生徒の登校を待つ、という流れだそうだ。更に授業が始まる前には 描いた本人の手ですっかりきれいに消されている、という仕掛け。粋なことをするものだ。この感動は、子どもたちの心だけ でなく、描いた学生たちの心にも大きな価値を与えていることだろう。誰かが興した行動が感動を呼び、その感動が他者 にも連鎖して行く、社会の大きなうねりになって欲しい。

2015.1.10 『伝えること、伝わること』

最近思う。伝えることと伝わることの難しさ。伝える技術が上手な人は難しいことをわかりやすく簡単に説明する。 そうすると、聞いている人たちにその意味がきちんと伝わる。伝え方が下手な人は簡単なことを難しく伝える。そうすると 聞いている人たちには理解することに苦労して、いろいろな意味に捉えてしまう。きちんと説明したはずなのに、相手に きちんと伝わってなく、待ちあわせ場所に相手が現れなかった、買って来てもらったものが違っていた、など思惑と違った 結果になってしまった、などよくあることだ。言ったほうは、「ちゃんと言ったじゃない!」、聞いたほうは「そんな風には 聞こえなかった」というズレで行き違いだ。伝えることと伝わることは重要なことだ。コミュニケーション能力のある人は 人に物事を伝えた時、復唱確認する。伝えられたほうが伝えた人に、『〇〇のことですね』と確認すれば思い込みの間違いや 聞き違いが無くなる。公共施設や企業の受付などの担当者は、間違いが無いように、このことを必ず実行している。 電話応対が上手な人は、行き違いの無いようにこのことを実行している。

2015.1.9 『だじゃれの作り方』

昨年12月中旬の朝日新聞文化欄に、おやじギャグとダジャレの違いについて書かれた記事があった。おやじギャグとは、 自己中心的、その場をわきまえない、周囲が迷惑でも本人は満足、と書いてあった。ダジャレは、相手を楽しませたい、 周囲が良く見えている、臨機応変に振る舞う、場の雰囲気を和ませる、と解説してあった。大して違わないと思ってい たがそういう区分けがあるんだ!と思った。実は筆者は自称ダジャレの名人。決しておやじギャグでは無い(と思って いる)。この記事には、余計なことにダジャレの作り方まで指南してある。<子音をずらす⇒そんなバナナ!><同音異 義語を使う⇒ショウガないなぁ>、<ことばを付け加える⇒白菜食べたら歯クサイ>、<英語化する⇒この桃、ピチピチだ>、 <音を用いる⇒像を見るとゾーっとする>。これらの例もおやじギャグ部類もあるが、ま、いいか。 、ダジャレはボキャブラリーが無いと言えない。まぁ記者が書いたことだから、わライターい!そしてタイミング良く サラっということが必要だ。受けないからと言って解説したり、何度も言ったりしたらいけない。

2015.1.8 『古田織部』

陶芸の釉薬に“織部”と言う種類が有る。深い緑色に発色 し、独特の味わいがある釉薬に代表される。織部とは、西暦1500年代の 桃山時代に生きた武将、古田織部のことを言う。昨年12月30日から1月19日まで、 没後400年古田織部展が松屋銀座で開催されている。信長・秀吉・家康ら天下人に仕えた武将であると同時に茶人 として活躍、ゆがんだ茶碗や水差しを考案し、織部好みという斬新なものを流行させた。 古田織部は美濃地方(今の岐阜県)でこの織部好みの茶器や食器をつくらせ、全国に流行させた。筆者も深い緑の味わい が好きで織部釉薬をよく使う。

2015.1.7 『七草粥』

正月7日の朝食は七草粥だ。今風に言えば“七草リゾット”と言ったほうが若者には通じるかもしれない。 最近、いろいろな横文字が便利に使われて通例となってしまう中、筆者は今年のこの欄、できるだけ 横文字を使わないで日本語を使おうと努力している。
七草粥と言っても、地域によっていろいろな青物が入るが、関東の場合はセリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ ホトケノザ・スズナ・スズシロのことを言う。 雪に見舞われている東北や北陸などでは野の植物を摘むことができないから、秋に採って保存している野菜を使うところ が多い。最近はスーパーで七草粥セットを販売している。正月のおせちで、こってりとした料理を食べ続けた胃袋には 、薄い塩味の七草粥、あっさりとした素朴な味わいがとても心地よい。わが家の七草粥は、寒中の畑で採れる青菜を入れる。 スズシロ(大根の葉)、スズナ(カブ)、小松菜、チンゲン菜、春菊、ホウレンソウ、水菜の7品目だ。 七草粥の翌日は松の内が明ける。門松を玄関先から撤収する日だ。

2015.1.6 『立体商標』

商標というのは、知的財産として個人や企業のネーミング・ロゴマーク・商品名などを保護するために特許庁が登録申請を 認可したもの。登録することによって財産権が保障され、第三者が勝手に利用できなくなる。 普段見慣れている企業のマークなど、皆その類だ。商品のパッケージデザインや商品名などもそうだ。 この商標に、立体商標というものが有ることを知った。例えば コーラの瓶、コカ・コーラと書いていなくても瓶を見ただけでコカ・コーラだ。ヤクルトのプラスティックケース。あの形を 見ただけで表面に何も書いていなくてもヤクルトなのがわかる。不二家のペコちゃん・ぽこちゃん、ケンタッキーフライド チキンのカーネル・サンダースなどもそうだ。立体そのものが商標権を持っており、ブランドとして成立している。 おもしろいところでは、ホンダのスーパーカブ、あの独特の形が立体商標になっている。認可されるのがものすごく難しい そうだ。

2015.1.5 『年始の挨拶』

年始の挨拶、重要な節目の事柄だ。家族や親せきと、ご近所さんと、趣味や習い事の仲間と、会社の同僚と、お世話になって いる取引先と、日頃関係性のある人たちとの年始のあいさつがこの1年の互いの関係性を占うような気がするのだ。茶道では 初釜、労働組合では旗開き、会社などの組織では社長や理事長などの年頭訓示、さまざまな団体での賀詞交歓会、宮中でも賀詞 交歓会が開催される。これらの挨拶を通して日常の人間関係を円滑にし、それぞれの目標や夢を前に進めようとするのだ。 年賀状もそういった意味で重要なのだが、年々はがきの売り上げが減っていることが残念なことだ。IT技術の進歩とともに 生身の人間関係が少しずつ薄らいでいるような気がするのだが、基本的な大事なことは忘れてはいけない。

2015.1.4 『初詣』

最近よく初詣の寺社で見かける光景、老若男女問わず、寺院で二拍して拝んでいる人が居る。大丈夫かな?と 心配になってしまう。 ご本尊様も困惑しているに違いない。まあ神仏習合の国で、寺社の中にも鳥居があったりするから、細かいことは いいのかもしれないが、願をかけるならきちんとした習わしを知ったほうが良い。普段何の信心も無い 人が新年だけ賽銭を投げ入れて願いを聞いてもらおうと思っても、ご本尊様やご神体はそう簡単に願いを聞いて くれないだろう。いくら神様仏様でもそんな名何百万通りの願いを叶える能力は無いのだ。大事なことは信心を 深め、願をかけるだけの精進をしながら信仰を深め、精神を強く持ち、願いが叶う行動をすることだ。

2015.1.3 『箱根駅伝』

毎年1月2日、3日にわたって繰り広げられる箱根駅伝は正月の風物詩だ。朝8時にスタート、午後1時過ぎにゴール、 全区間200キロ以上、10人の選手が大学の名誉をかけて熱い戦いを繰り広げる。毎年数々のハラハラドキドキ のドラマが展開される。男子学生のひたむきな姿が、見ているわれわれに感動を与える。20歳前後の若者が1年間 練習を積み重ね、レギュラーポジションを獲得し、その成果をこの日に賭ける。筋書通りに行かない展開が感動を 産む。テレビを点けてしまうと2日間かじりつきになるのでラジオで聴く。実況の音からその情景を想像しつつ身体 は別のことをしながら耳を傾ける。1キロ3分以内平均で走っているから、時速20キロ以上、自転車でスピ ードを上げた時の早さだ。何とかたすきを早く渡そうと倒れ込んで中継点に飛び込む選手がまた良い。10位以下だと 来年のシード権が消える。この争いもおもしろい。純粋な若者の情熱が正月をすがすがしくしてくれる。

2015.1.2 『初夢』

一富士二鷹三茄と言われる初夢、元旦、2日に見る夢で吉凶を占うという習わしだ。WIKIPEDIAには徳川家康が、富士山、 鷹狩り、茄を好んだことからこの夢を見るのが縁起が良いとされた、と記述されている。寝て見る夢は思い通りの夢 を見ることがなかなか難しい。が、自身の夢(願い)を描き、そこに向かって日々努力することはできる。夢といえば、 叶わない大きなことを思い描き、叶えるのが難しいことを前提に思い描く、という場合が多い。しかし世の中にはその 夢の実現に向かってコツコツ努力し、夢をほんとうに手に入れた人がいっぱいいる。この人たちの特徴は、明確な道筋 をつくり、一歩一歩着実にそこに向かうための小さなマイルストーンをクリアして行く達成感を味わいながら、困難な ことにも体当たりして前進していることだ。未歳、新年はそういうことを決意する年にしたい。

2015.1.1 『未年新年』

未年、今年の筆者がたいせつにしたいことばは、“幸せ”。最近、人権に関する講演を 依頼されることが多く、この重々しい文字とその意味するところを平易に、わかりや すくすることを考えあぐねていた時、この単純明快な言葉にたどりついた。誰もがこの世 に生を受け、生かされている自分をどう方向付けて行くかを思った時、皆幸せになりたい と思って日々暮らしている。これが人権なんだ、と思った時に話が急に方向づけられ、難し いことが簡単になって来た。多くの人権問題は、この“幸せに生きたい、暮らしたい”、と いう希望を邪魔している出来事なのだ。
今年1年は、“幸せ”を主題にした行動にしてみようと思った。まずは自分が幸せにならなけ ればならない。そしてそれを社会に少しおすそ分けできたら、と思う。アベノミクスも結構 だが、経済の上向きが最大の目標だとしたら、それは少し違う。経済成長一本やりの政策は 大切なものを置き忘れたことに、後で気がついて軌道修正を迫られる、というのは今までの 歴史が証明している。幸せの観点はお金では買えないところにあるのだ。お金はもちろん大切 だが、それをどう生かすかが最も重要なこと、お金が無くても幸せになれることもいっぱある。 筆者はそこに一番の視点を置き、社会と共有する1年にしたい。
今年1年の幸せを託した
わが家の門松だ。


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