きょうの気になるワードのページ

きょうの気になるワード（ちゅうさん流の解釈）

日常生活・新聞やテレビ・週刊誌・どこかの掲示板・電車の中吊りなど、オヤッと思ったワードや
フレーズをヒントに、筆者の体験や気づいたことを加えて毎日コメントしています。
２００８年４月２１日に開始、９年目に入りました。
2016年6月以前は、文末でＬＩＮＫしています。

2016.12.31 『さよなら2016』

新聞やテレビ番組で今年１年の総括をやっている。悲喜こもごものニュースや事件があった。そんな中でも自分流にしあわせに生きていられる。このことがまず有難い。病に侵されたら日常の生活行動に支障が生じる。病にはならなくても自然の猛威で災害に突然見舞われ、命が脅かされることがある。自然災害ではないが、突発的な事故や事件に巻き込まれることが有る。避けられない不可抗力が働く。やりきれない、やるせない、どこに怒りをぶつけたらいいのかやり場の無い不幸に見舞われる。そんな中でも一歩一歩前を見据えて歩き続けなければならない。熊本の震災で家を失い、希望を失った人たちが歩き出した。年末の糸魚川市の大火災、正月を前に全てが灰になった人たちが歩き出した。自分に置き換えたらそういう歩みができる勇気やパワーがあるかどうか…。11月、海洋冒険家の白石康次郎氏が挑戦した過酷な世界一周ヨットレース、あえなくマストが折れ、レースを棄権、それでも彼は前向きな発言を繰り返す。前向きに生きる人たちから勇気をもらう。

2016.12.30 『大掃除』

年末は大掃除のチャンス。田舎で育った筆者は、子ども時代の年末の恒例行事をよく覚えている。居間に敷いたむしろ（畳では無かった）をすべて剥がし、２人で両端を持ち、棒切れを持って交互にバンバン叩くのだ。そうすると、もうもうと１年分のほこりが出て、積もった新雪の上に黒々とほこりが重なる。ガーゼのマスクに手ぬぐいで頭を覆う。それが終わると、納屋で餅つきだ。いつも “小掃除”をしているから、とついつい手を抜きがちだが、そこはきちっとやっておきたい。テレビやラジオなどで、“整理”の基本を説くが、整理のコツは、今あるものを全部出し、そこから不要なものを除かないと減らないという。もっともな話だ。今年の年末はそれを少し実践して減らして見たが、まだまだ減りそうな気もしている。

2016.12.29 『ご当地検定』

京都検定、なにわなんでも検定、明石・たこ検定、かながわ検定…などなど地域の検定が2000年代前半から大流行り。一時は 137検定有ったというが、今は77まで減少したという。この検定が地域の活性化に一定の役割を果たしたとも見る人がいる。一方、減っている理由を考えて見ると、受験者の減少が大きく影響しているという。今も残る77の検定は、受験者確保のために並々ならぬ努力をしているようだ。検定で１級をとった人が単なる自己満足に終わることなく、どのくらい社会にコミットして行くか、が問われるのではないかと考える。その資産が社会資源として役立ち、合格者の自己肯定感を満足させる仕組みづくりまで行っていないことが受験者が減る要因ではないかと思うが。

2016.12.28 『紅白歌合戦』

第６７回紅白歌合戦まであと３日、毎年趣向を凝らした演出のため、制作現場は大変な努力をして企画の実現に向けて準備をしてることだろう。生番組だし、たいへんだ。結果は“視聴率”という数値で出てくるから、当然ここを意識した企画をすることになる。裏番組も意識した歌手の出場順番なども有ろうし、若い人から高齢者までの視聴者の希望に応えなければならない。視聴率が良ければ胸をなでおろすだろうし、悪ければ社会から酷評される。視聴者の目が肥えているから、有名歌手を出せばよいという訳には行かない。出場歌手の顔ぶれと演目を見ると、良くわからない歌手と古い歌手の昔の曲の掘り起こしが目につく。紅組が勝とうが白組が勝とうが、どっちでもいいのだが、楽しませて欲しい。去年は、はしゃぎすぎるタレントが多く、途中で眠くなるような演出だったのを覚えている。終わると酉年、新しい卵を産み、その卵から生まれた雛を育てて行きたい。

2016.12.27 『救急車の出動』

道を走っていると、救急車によく会う。遠くから救急車の音が自宅でもよく聞こえる。この救急車の出動回数が６年連続で過去最多を記録しているという。さまざまな事故が増えているのか、市民が安易に救急車の出動要請をしているのか、コレ、全部税金で運用されているから、気になる。中でも６５歳以上の割合が56.7%と過去最高だったそうだ。総務省消防庁が2016年版消防白書で発表した。搬送された人の傷病の程度が、入院不要の軽傷が49.4％だったというから、“軽傷の高齢者の搬送回数が多い” と分析している。ほんとうに命にかかわる搬送が出来なくなるとすれば大きな問題だ。なにより、税金の無駄遣いにならないようにしたいものだ。

2016.12.26 『イプシロン、打ち上げ』

12月20日、鹿児島県内之浦から新しい衛星 イプシロンが打ち上げられた。機能面、コスト面で今までよりも大きく改善されたものだそうだ。それでも１回の打ち上げが５０億円というから、すごい費用がかかる。JAXA（宇宙航空研究開発機構）はこのところ、成功事例を積み重ね、技術力が評価されている。今回の打ち上げ目的は、探査衛星を放出することだった。観測によってオーロラのメカニズムが解明されるかもしれないという。これからは、国内外で需要が見込まれる小型衛星の市場参入も目的だそうだ。

2016.12.25 『年賀状』

今年は早めに年賀状を出し終えた。この作業が終わると、ひと息だ。肩から荷が降りた感じだ。筆者はそれだけ年賀状を大事にしている。裏面のデザインもさることながら、相手に合わせた一筆をしたためる。出す賀状の枚数は年ごとに少しずつ減って行く。出さなくなる相手と、新しく出す相手の割合の問題だ。そしてこのところ毎年、喪中はがきの枚数が多くなる。自分がそれだけ年齢を重ねて、相手も年齢を重ねて、家族や親せきに何か有る場合が増えたということだ。喪中はがきを出す人は年賀状が来ないからおそらく淋しいだろう。そう思って、喪中はがきをもらった人には1月１０日頃に寒中見舞いを出状することにしている。いただいた年賀状に、“高齢ゆえ、来年からは失礼ですが年賀状は遠慮させていただきます”という方がちらほら。ちょっと寂しいがご本人の“終活”だと思えば、これもいたし方ない。

2016.12.24 『クリスマスイブ』

どうもクリスマスを祝う気になれない。祝うのは、キリスト教の人がやることだ。敬虔な仏教徒と神徒でもある筆者にはクリスマス・ハロウィン・バレンタインなどは性分に合わない。その行事の背景など関係無しに商業主義に乗せられていろいろ行動することに対する天邪鬼の気持ちかもしれない。そうはいっても、筆者は１２月に入ってクリスマスダンスパーティーを３回もやってしまった。スクエアダンスクラブでは、概ねどこでもクリスマス会なるものをやる。ツリーを飾って壁や窓を装飾し、クリスマスファブリックのコスチュームを付けて、クリスマスソングで踊る。もともとスクエアダンスはアメリカの文化だからとてもマッチする。参加者はすっかり上気してそのムードを堪能する。中間にはスナックタイムとして、アルコールは出ないが、ノンアルコール飲物と、会員がそれぞれ持ち寄った自慢の手料理が並び、会員のコミュニケーションが弾む。今年は“出し物”でフォークギターを弾く、筆者ともう1人の会員ででボブ・ディランの　 Browing In The Wind を歌った。

2016.12.23 『ブルーシート』

災害で屋根の被害を受けた時、屋根がブルーシートで緊急補修される。ところで、このシートの色が何でブルーなのか？あまり普段は疑問に思ったことが無いが、レジャーシートのようにさまざまな色や模様が有ってもいいのでは、と思った。この色がブルーになったのには訳が有るそうだ。このシート、1960年代までは殆どがオレンジ色だったそうだ。そう言えば、オレンジ色を見たことが有る。ところが、その当時製造に使っていた顔料に有害な物質が入っていて、これを変更えざるを得なかったそうだ。改めて何色がいいかを決める時、ブルーのイメージがいいこと、紫外線による劣化のスピードが遅いこと、との理由で業界でブルーに統一したのだそうだ。何気ないことを疑問に思って調べるのはおもしろい。

2016.12.22 『レジの自動化』

コンビニがまたしても新しい売り方で省力化を図ろうとしている。大手コンビニ“ローソン”と家電大手の“パナソニック”が実験を始めた。１８年度（２年後）からの本格導入を目指しているという。専用の買い物かごに買いたい商品のバーコードをかざして入れる。欲しいものを全部入れたら指定の場所に置くと、料金が表示され、お金を入れると、かごがスライドして商品が袋詰めされるのだそうだ。最近、スーパーなどでは、店員が読み取りだけを行い、支払は自分でお金を投入口に入れて精算、などが増え、戸惑うことが多い。高齢者などは付いて行けない。省力化は良いが、単に客に店側の仕事を押し付けているだけじゃないの？と思う。事実そうだ。新しい方式には付いて行けないし、行きたくない。今まで通り、血の通った暖かいサービスを望みたい。

2016.12.21 『門松途絶える』

32年間続いた年末の門松づくりが今年はできない。中止の決断をした。11月半ばに腰を痛め、その痛めた腰が完全に治る前に不注意でまた同じところを痛め、２，３日寝返りを打てなかった。年齢のせいにするのは簡単だが、意地でもそうは思いたくない！中止の決定は、藁を準備し、松の用意もし、あとは竹の切り出し、という直前だった。竹を切り出すには、竹藪に入って不自然な姿勢で太い孟宗竹を切り出さなければならない。体力の居る仕事だ。この“不自然な姿勢”の作業に自信が無かった。正月に門松が無いのは寂しい。しかし、今年我慢すれば来年はきっとできる。我慢のあとには、今までと違った価値が待っているはずだ。今度の正月は門松は無いが、かみさんがつくる玄関飾りがある。

2016.12.20 『今年のたまった感謝』

今年もいろいろ有った。嬉しいこと、哀しいこと、怒ったこと、反省したこと、いろいろあるから人間だ。後ろはあまり振り返らず、前を向いて、これからの事を見据えようにしている。中でも、嬉しかったことを心に刻むようにするため、それをカタチとして残す。500ミリリットルのペットボトルの上部にコインが入るスリットを開け、居間に吊るしてある。何かいいことがあったり、気持ちが満足した時に、小銭入れから1円、５円、１０円、５０円、１００円の硬貨を入れる。 “感謝”貯金だ。ペットボトル１本いっぱいになると１万円から１万５千円くらいになる。ずっしりと重くなったボトルは、年末に地元の社会福祉協議会に持参、歳末募金として託して来る。数日後、社会福祉協議会から寄付金の領収書が届く。筆者の嬉しい気持ちが誰かに届く。そして晦日に来年のボトルをまたつくる。今年は14,730円の領収書が届いた。

2016.12.19 『ネット通販の商品配送システム』

ネット通販は、品揃えと配送の速さが勝負の時代となった。中には、朝頼んで夜コンビニで受け取る、という便利さを売りにするところもある。これが便利と考えるか、エネルギーの無駄遣いかと考えるかは別にして、需要が有るからそういったサービスが成り立つ。何百万点という膨大な商品をどうやってピックアップし、どうやって配送に乗せるか？内部はどうなっているのだろう、と思っていた。そういった裏側の仕組みに疑問を持つのは筆者の習性だが、そのことがたまたまテレビで放映されていた。普通、倉庫は品物が棚に並んでいて、それを人が欲しいものをピックアップするのだが、この通販大手は、ピックアップ係のところまで商品棚がやって来るという発想の逆転をしたことで、スピードアップを図っているという。これを担うのがロボット、お掃除ロボットの“ルンバ”があるが、これに似た機能で、商品棚を人が居るところまで運んで来るというものだ。340㎏の商品棚を秒速1.7メートルでコンピュータの制御で交通整理し、運んで来る。映像を見て驚いてしまった。

2016.12.18 『温泉マーク』

経済産業省が温泉マークを国際表示にする。と言い出した。今までの温泉マークでは外国人に通用しない、ということで、温泉マークの湯気の下に人が３人居る表示を考えて発表した。しかし、このマークに温泉地からNOの声。筆者も思う。温泉は日本の伝統的な文化、マークも文化に支えられた表示だ。経済産業省はいったい何を勘違いしているのだろう。 2020東京オリンピックに併せていろいろな国際化を考えているが、日本の伝統文化は国際化のもとに変えてはならない。あまりの世論の声に、経産省はどっちを使ってもいいことにした。お役人、しっかりせい！

2016.12.17 『ドライブレコーダーの映像流出』

タクシーにはほとんどドライブレコーダーが付いている。タレントのASUKAが二度目の逮捕をされる直前にタクシーに乗車して自宅に帰ったというが、そのタクシーに乗り込んでいる様子をドライブレコーダーが記録していた。その映像がニュースで民放で放映された。いったい個人情報の管理はどうなっているのだろう。タクシー会社は世論に押されたかのように謝罪した。その前に、この映像を安易にマスコミに渡した人の倫理観を疑いたい。これを手に入れたテレビ局も興味本位に視聴率を上げようとしたことを恥じなければならない。視聴率を上げるための行為だと思うが、欠如した倫理観を改めて欲しい。

2016.12.16 『干し芋』

サツマイモをふかして薄切りにし、寒の空気にさらしてつくるおやつ 干し芋。素朴な味がする伝統の食べ物だが、刺激の有る味に慣れた若い人たちにはあまり人気が無い。筆者が子どもの頃には、薪ストーブの上に金網を置いてその上で干し芋を焼いてアツアツのものを食べたものだ。ごちそうだった。この干し芋、江戸時代初期に琉球を経て日本に伝わったものだそうだ。筆者の住む茨城県は干し芋の産地だ。県北では干し芋用のさつまいもを栽培し、冬に茹でて川を剥き、厚さ５ミリくらいのものを金網の上に並べ、天日干ししている光景が見られる。冬の一番寒い１月から２月が最盛期だ。伝統の勝田マラソン（ひたちなか市）では完走（乾燥）芋として参加賞でもらえる。

2016.12.15 『オスプレイ』

起こるべくして起こった。12月14日早朝、沖縄県名護市沿岸で起きたオスプレイの不時着水して機体が大破した事故。沖縄県が米軍に抗議したところ、米軍の司令官が逆上し、「市街地に落ちることを避けて海面に不時着の操縦をしたパイロットを称えることなく、抗議をすることは何事か！」と吠える場面が映像で流れた。しかも、オスプレイの機体自体には何もトラブルは無く、空中給油の訓練中に給油ホースが切れてバランスを崩したことが原因であることを強調した。原因が何であるかは別として、落ちたことが問題であることが、問題なのだ。何を勘違いしているのだろう。心配していた事故がついに市街地で起きたことを何も反省していない。沖縄の人たちの心を逆なでした司令官の間違った行動に、米国大使館も慌てたに違いない。オスプレイの配備が岩国基地などにも拡大され、オスプレイの信頼性について反対運動が起きていた。起こるべくして起きてしまった事故。政府の米軍に対する態度があまりにも無能な点も情けない。

2016.12.14 『カジノ法案』

国会でカジノ法案が降ってわいたように審議されている。どうやら阿部総理大臣の成長戦略の目玉にしたいらしい。TPPを目玉にしていたが、トランプさんがTPP撤退を宣言し、日本は道を失ってしまうことになる。その間隙を縫って数の力でこの法案を持って来た。いったい経済成長のためならナリフリ構わず、といった姿勢を許していいものだろうか。IR法案なんて、訳のわからない表現をしているが、“Integrated Resort”法案と濁した表現にしている。ホテル、カジノ、商業施設、国際会議場などがあり、国内ではすでに１０か所以上の地域からプロポーズが有るという。大阪府などは経済戦略の皮算用をしているものだから松井知事が維新の会をあげて賛成している。利権丸見えだ。経済成長のために、不幸な人が増えることを助長する法律は果たして将来の国益になるのだろうか。蓮舫さんが国会で阿部総理を追求した「損した人の金で経済成長なんて許せない」という発言に1票だ。

2016.12.13 『24時間型社会が変わる』

宇宙から夜の地球を見ると、日本だけが国の輪郭が見えるという。海岸沿いの照明が煌々と点いているわけだ。今の社会は大量なエネルギーを24時間使い続けている社会だ。1971年に新橋で初めて生まれた２４時間営業の牛丼屋。今ではファストフード、スーパー、ファミレス、コンビニなど２４時間営業の店が当たり前のようになって来た。便利なことは便利だが、そこまで必要あるの？と筆者はいつも考えてしまう。夜型社会になったのもこのような２４時間営業の店が有るからだ。ところが、このところ労働力が集まらないという問題が出て来た。コンビニなどでは中国、タイ、ベトナムの人が働いているところが多い。大手ファミレスが２４時間営業をやめる、という記者発表をした。２４時間型社会は変わりつつある。本来の人間らしい暮らしが戻って来るだろうか。いや、戻さなければならない。

2016.12.12 『神社・仏閣の年末』

来年の干支は酉年、１２月に入って各神社仏閣は、正月の初詣需要に応えるために大車輪の準備に入っているようだ。破魔矢、お守り、絵馬、お札など、かきいれ時に稼ぐ皮算用をしながらの作業だ。普段は信心の無い人でも、最寄りの神社や仏閣に馳せ参じる。正月の恒例イベントとは言え、庶民がもう少し信心深くならないことには、困った時だけの神頼みでは神様も困ってしまうのではないかと心配する。何はともあれ、平成２９年を平穏で暖かい歳にするために願をかけておきたいものだ。

2016.12.11 『ハーブティー』

この心地よい響きのお茶を飲んでみたい、と思いハーブを栽培してみた。カモミール、レモンバーム、ペパーミント、ラベンダー、など、畑で順調にそだったものを収穫し、乾燥させてジップロックの袋に保管。乾燥材も入れ、おかきの缶に保管。ハーブティー抽出用のガラスの容器も買った。さっそくティータイム。なんと優しい香りのハーブティー、目的は達せられた。しかし…それ以降、缶の中の乾燥ハーブはあまり減っていない。いつも朝起きてすぐのコーヒー、食事の時には緑茶の生活パターンの筆者にはハーブタイムがなかなか無い。少し増やしたいと思うのだが。そう言えば韓国旅行で買って来た粉末の朝鮮人参茶も減っていない。賞味期限が気になる。

2016.12.10 『自動ブレーキの開発』

各自動車メーカーが、これからのモータリゼーションの課題として力を入れる自動運転車両。このところの高齢者ドライバーによる各地のいたましい事故、運転免許の返上は手っ取り早い施策だが、なかなかすぐにそうも行かない事情を自動運転がカバーしてくれる。各社で性能にかなりの差が出ているらしいが、国土交通省も普及にドライブをかけたいという希望が有る。自動ブレーキの機性能が向上しても、今の車にセットするようなものではなく、買い替えをしなければならない。その時の価格が問題になる。高齢者にすぐに手の届く価格帯はちょっと期待薄ではないだろうか。普及にあたってはこの辺が課題だ。加えて、車の平均使用年数は近年伸びて居て、買い替え需要は減っているとうから、これも課題だ。

2016.12.9 『欅（けやき）坂４６の衣装』

AKB48の二番煎じのグループが各地に登場、あれよあれよという間にメジャーになり、今この手のグループがいくつあるかわからない。欅坂46が今人気だという。このグループで身につけた衣装が「ナチス風」だとして米国の人権団体から抗議を受けたそうだ。古いことを知らない当人たちは困惑しているだろうが、こういった国際的な人権団体から批判されるということは、あまりにも軽はずみだったのかもしれない。ファッションでは済まされないことで、“痛み”を感じる人たちへの配慮は、知らなかったではすまされない。発信する側の言い訳よりも、現実として痛みを感じるたちがどう思うかがたいせつだ。映画 戦場のピアニストを関係者に是非とも観てもらいたいものだ。

2016.12.8 『神ってる』

広島の鈴木選手の活躍を、緒方監督が褒めたたえたことばが、今年の年間流行語大賞になった。日本語では神がかっている、が正しい使い方だが、現代っぽいアレンジが大衆に受けたのだろうか。事件性の有るような関係では無いので、喜ばしいことだが、今年の候補にはSNSの影響でとんがった過激なものが多かった、と審査員が言った。年末になって大ブレークしたピコ太郎の“PPAP”は最後まで大賞候補だったという。選考委員の特別賞として、熊本地震で大きな被害を受けたのを復興するための「復興城主」が選ばれたという。知名度の向上と共に城主が増えることを願いたい。因みに、大賞候補に上ったものは、“ゲス不倫”、“保育園落ちた、死ね”、“盛り土”、“マイナス金利”などが有ったという。年末に向けて今年の漢字、レコード大賞などの発表が続く。

2016.12.7 『宇宙旅行時代の到来』

旅行会社大手のHISと全日空が共同出資して宇宙旅行ビジネスに参入することになった。実はクラブツーリズム（近畿日本ツーリスト）ではすでに米国企業との共同で来年にも1人2,500万円の宇宙旅行を実施する計画が発表されている。これには日本人も既に予約・支払を済ませた人が７人も居るという。今回のHISとANAの企画は、国産の技術で実現するところがミソ。名古屋のベンチャー企業、“PDエアロスペース”社と資本提携、後発ながらスケールのでかいプラン、1人当たりの費用は1400万円を目指しているという。“宇宙に行って来る”と言った旅行プランがもうすぐだ。宇宙旅行ビジネスは、これからも旅行会社、航空会社、航空産業の目玉になるかもしれない。

2016.12.6 『今年の冬は寒くなる』

原油の生産調整が決まり、石油の価格が上昇の予想、トランプ現象で円安が進んでいる。そんなさ中、今年の冬は寒くなるだろう、との予想。暖房コストが嵩みそうだ。過去の寒い冬を分析してみると、北極海の海氷が減ると、シベリア高気圧が発生し、北の乾いた冷たい風が東アジアに吹くのだそうだ。その影響で日本の冬が寒くなる、という関係だという。今年の海氷の減少は過去最大規模というから、どれだけの寒さになるのか、恐ろしい。地球温暖化の影響は世界中の気候に影響を与えている。経済発展のツケは大きい。

2016.12.5 『シニア向け分譲マンション』

新聞に大きなマンション広告。写真は豪華なロビー、集会室で社交ダンス、そば打ち、グルメな料理、天然温泉の大浴場、若い生き生きとしたスタッフ、これ、普通の分譲マンションではなく、シニア向けの分譲マンションの広告。それぞれのサービスの写真下には小さく※印でサービスの条件が書いてあるが、ほとんどは有料サービスだ。高齢者と言わず、シニアと言っているところが少しくすぐられる。１ＬＤＫでも２千万円代、もちろん、都心近郊だから高いのかもしれない。マンションを購入し、会員制のコミュニティーに入ると、さまざまなサービスを受けることができる。高齢になってからの生き生きライフが保障されるかのような心地よい風を連想させる。サービス料も結構な経済的負担が求められる。高齢になってからの生活、何が幸せかは価値観の違いで個人差はあるが、やはり多くの人に囲まれて、人のつながりの中で生きて居たいものだ。高齢者だけが集まる場よりも、若い人も赤ちゃんもさまざまな職業や経験のある人たちも、いっぱい居る社会の中で自分の役割を持って暮らせたら最高だ。

2016.12.4 『人権週間』

今日から１１日まで人権週間、今年で６８回になるから、戦後すぐに始まった運動だ。全国各地で人権に関する展示、イベント、講演会、ポスター掲示などが行われる。先日、高校の教員向けの人権講演会が開催され、スピーカーとして招かれた。筆者は人権や法律の専門家ではないから、法律的、歴史的な人権の話はできない。学校側の希望は、学級運営にも使える内容で、という希望。講演のプランとして、アンパンマンのマーチに学ぶ人権～精神（こころ）を強く～として６０分話した。人権と言えばカドがたつ、“しあわせになりたいと思う精神（こころ）”と解釈した。これを邪魔するのが現代の人権問題。いじめ、差別、ハラスメント、戦争などなど、みんな人間が幸せになることを邪魔している。コミュニケーションワークも交え、先生方には心に残ったものが多かったようだ。

2016.12.3 『１兆円の無駄遣い』

あぁ、やんなっちゃう。国の財政は借金漬けなのに、会計検査院が調べたら、財務省で１兆円もの無駄遣いをしていたという。開いた口がふさがらない。各自治体では政務活動費の不正受給や政治活動資金の使徒不明金の問題など、このところ、いろいろお金の使い方に問題が有る事案が多すぎる。庶民の暮らしとあまりにもかけ離れているこの実態。政治家の方々はその職に就いた瞬間からアホになってしまうらしい。清廉潔癖な政治家が居ないから政治の失墜につながってしまう。いったい誰がわれわれの生活福祉向上に本気で対応してくれるのだろう。今日もボヤいてしまった！

2016.12.2 『清水の舞台が見えなくなる』

清水寺は京都を代表する観光スポット。年明けから、東京オリンピックが始まる2020年まで屋根の修理が始まるという。前回は1964年から３年かかったというが、計算すると、50年に1回のようだ。その足場を組むので景観が大きく変わるという。外国人観光客を増やそうとしている折、ちょっと観光業者には痛手だ。そこで、できるだけ景観が保障されるようなデザインの足場を組もうという計画が進んでいるそうだ。京都に出張した折、ジョギングで早朝の清水寺を訪問したことがあった。６時前の早い時間は門番が不在で、拝観料がかからなかった。お水が３本上から落ちているが、近隣の人たちが飲料水として汲んでいる。ポリタンクに直接入れるロートを持参しての水くみ、おもしろい光景だった。観光客が来る時間帯ならこんな景色を見ることは無い。早起きは３文の得を感じたできごとだった。

2016.12.1 『覚せい剤』

自らの身体と精神をボロボロにしてしまう 覚せい剤、一時的な快楽が人間を壊す恐ろしい物質だ。もうこれ以上のコメント無し。

2016.11.30 『ストレスに効くサプリメント』

乳酸菌がストレス緩和に効く、というふれこみの広告を見た。１回２錠飲めば、「こころ」と「からだ」の良い関係が自分らしい、穏やかですこやかな毎日をもたらします、とある。現代はストレス社会であることは否めない。人間の生態リズムが狂うような社会構造が問題だ。すべてがスピードと効率を求め、夜・昼・季節が関係なく流れ、食べものの安全が脅かされ、自然のリズムが狂いっぱなしだ。ストレスが溜まらないはずがない。明るくなったら起きて、腹が減ったら食べて、眠くなったら寝て、という暮らしのリズムを守れなくなっている。これをサプリメントで補おう、という考え方がまずおかしい。一刻も早く、生活のリズムをつくっていくことだが、あいにく、１人では生きていないし、世の中の流れに逆らうことも限界が有る。社会の中の自分をバランスよくとって行くことだ。

2016.11.29 『位牌』

位牌に戒名を書き、仏壇に据え付ける。普通の行為と思っていたが、その位牌を守る人が居なくなったらどうするか、新聞に投書があり、そのことが気になった。田舎では守る人が居ない位牌を檀家の代々位牌として寺が一定期間預かるということが有った。これも３３回忌でまつり葬られる。現代では法要は頼まれ寺が行い、納骨はマンション型納骨堂、家の中に仏壇が無い、ということが多い。位牌の問題もこれからどう対応して行くのか、生前に考えておかなければならないようだ。

2016.11.28 『ネットで子どもを授かる』

子どもが欲しいけど、なかなか授からない、予期せず妊娠してしまったり、産んだが育てられない、この両方を満たそうというのが赤ちゃんポスト。良いか悪いかは別にして、子どもの幸せを考えた場合、このマッチングはイノチを守ることに繋がる。何と、こういったことがネットの世界に登場、賛否両論の意見が出ている。民間や公的な福祉団体が行うマッチングは、手続き的に煩わしく、それぞれの事情を克明に登録しなければならず、子どもが欲しい人が数年待たされるという。ネットの世界では互いに匿名性を生かして短時間にマッチングされ、駅頭などで仲介者を通して双方が会い、子どもを受け取るという。産めば２００万円の手当、産むまで生活費が月２０万円支給される。当然この費用の捻出は子どもが欲しい人から出ていることになる。社会福祉として行う行為が金で解決されていることに問題点がある。子どもが金で取引されているという見方ができる。子どもをネットで授かった人は幸せに暮らしているという結果だが、この子どもが大きくなってから、養子縁組の経緯が、ネットでやりとりされた、という事実をどう隠して行くのだろう。

2016.11.27 『プレシジョン・メディシン』

ガン治療の世界で画期的な効果を上げている薬が有るそうだ。ガン細胞になる遺伝子をみつけ、そこに効く薬を生成、継続して飲み続けると…。１か月後には４３％もガン細胞が減った実績があるという。まだ臨床試験の段階らしいが、こういった薬をプレシジョン・メディシンというそうだ。訳して精密な薬、なるほど、だ。つい最近、国産のガン治療薬オプジーボが値下げに踏み切ったが、プレシジョン・メディシンはいったいどのくらいの価格で販売されるのだろうか。

2016.11.26 『困った人』

周囲には困った人が時々居る。その人が１人で生きていれば何も問題が起こらないのだろうが、社会は人と人が集まって共同して行く場だ。だから他人との関係をうまく作って行動しなければならない。しかし、このことが上手にできない人が居る。失礼なことばを悪気無く平気で言ってしまう人、すぐにカッとなってしまう人、他人を執拗に攻める人、人を見下すような発言をする人、すぐに人のせいにしてしまう人、居丈高な人、自己中心的な人…などなど。人は性格があり、いろんな人が居てもいいが、社会の中では困った人にも対応して行かなければならない。こういった人への対処法、という触れ込みの本、『あなたを悩ます話してもわからない人』(1300円）という本が幻冬舎から出版された。これで、苦手な相手とうまく行けばいいのだが。

2016.11.25 『珈琲が脳腫瘍リスク低下』

珈琲の効用はさまざまなものが有ることは知られている。血糖値を下げる、ダイエットになる、ガンの抑制効果が有る、などなど、しかし、効果が有るものには必ず副作用がある。どんな食べ物や薬にも有ることだ。このほど、国立がん研究センターが発表した効能に、珈琲の成分の一部が脳腫瘍のリスクを抑える働きが有る、ということを研究成果として発表した。１日３杯以上飲む人は１杯未満の人に比べて、リスクが53%低かった、というものだ。一方、１日７杯以上飲むと、逆にリスクが増えるという。筆者は大のコーヒー好き、しかし、１日５杯くらいだから効果が出ているのかも。しかし、医学的なこういった効果もあるが、心理的な鎮静効果、満足度の向上なども珈琲成分以上の効果として考えられる。

2016.11.24 『動物のための製薬会社』

日刊紙の両開きページを使った製薬会社の広告、動物専門の薬の宣伝だった。そうか、動物医院や病院が有るくらいだから、動物専用の薬が有ってもいいんだ。ペットは飼わない主義の、わが家だけが知らなかったのかもしれない。それにしても２ページ全面広告を打つくらい儲かっているということだ。蚊が媒介するフィラリアという病気を予防するための薬を紹介していたが、ペットにもこういった措置をしなければならないから大変だ。糖尿病やアトピーなども人間様と同じくらい発症するというから自然界に生きる動物も人間様と同じリスクを抱えている。だからペットにまつわるビジネスも、ゆりかごから墓場まで、どんどん市場が大きくなっている。

2016.11.23 『大相撲』

何回か書いたことがあるが、今場所も綱取りの話題で“日本人横綱”の話題になっている。このグローバル社会の時代にあってマスコミがこぞって、“日本人”という書き方、論調をしているのには違和感を覚える。それはさておき、スポーツの世界ばかりじゃないが、スターが出て来ると、そこに注目する機会が増え、話題にもなって来る。大相撲は毎場所、スター力士が代わるほど層が厚くなって来たということか。千秋楽までハラハラ、ドキドキする星の取り合いがやはり魅力だ。他でも無い、相撲は日本の伝統的な文化がギュと詰まっている格闘技だ。力士だけでなく、行事、呼び出し、土俵のつくり、興業の仕方などなど、細かい精神性も備えている。だからチャラチャラした演出などしなくても、勝ち負けだけではない、骨太な見応えがある。見るほうも日本人のDNAが有るから興奮するのかもしれない。

2016.11.22 『イクメン』

育児に参加する男性をイクメンと言う。タレントで育児に参加している人などが、イクメンとして紹介される。男は育児に参加しているかと言えば、やはりどちらかと言えば奥さんがやって男はちょっと身を引いている、というイメージ。女性の社会参加が増えて専業主婦が減った時代に有っても、家事・育児は女性がやるもの、という男性が多いようだ。企業では、働くママのための育児休職や育児短縮勤務制度を福利厚生の施策として保有するところが多い。加えて最近では男性のためのイクメン制度を設けるところも出て来た。上司を育児に理解ある人にしようという、イクボス施策が試行錯誤されている。イク〇〇などとは言わなくても、父親が子育てに参加することは、子どもの成長にとって重要なことだ。“参加”と言えば主体があって、そこに入って行くという感じなので、ほんとうは参加ではなく、父親の役割として能動的に子どもに関わって行く、ということだと思う。

2016.11.21 『世界テレビ・デー』

11月は食に関する記念日が多い。1日＝焼酎の日、7日＝鍋の日、23日＝外食の日、珍味の日、と食欲の秋らしく、たくさんある。 21日は世界テレビ・デー、そして、インターネット記念日だそうだ。テレビもインターネットも、社会の仕組みや暮らしぶりを大きく変えた。革命だ。特にインターネットの目覚ましい発展は、利用する側の人間が追い付かないくらい大きく変わった。暮らしもそうだが、ビジネスの世界が様変わり、パソコンが必ず机の上にあり、オフィスは人の会話が減り、忙しくキーボードを打つ姿は鶏小屋を想像させる。SNSやポケモンゲームなども、仮想上の世界で人が動いている。囲碁や将棋の世界では人よりも強い自分で考える人工知能ソフトが出て来た。ますます人と人が直接会って、肌のぬくもりを感じる機会が減っている。便利な道具の裏側には、必ずリスクが伴う。ネット依存症やネット犯罪、戦争はネット戦争化している。核のボタンがハッカーに依って押される、など現実的な問題となって来た。使うのは人間、その人間がモラルを守り、幸福な社会の実現を願う人でなければならない。

2016.11.20 『Calexit』

アメリカ大統領選挙でトランプ氏が勝利をしたが、これに納得しない人たちが各地で大規模なデモを行っている。これから当分の間はこういった混迷が続くだろう。カリフォルニア州では Calexit という運動が始まったそうだ。カリフォルニアを米国から切り離し、独立国にしようとの運動で、すでに多数の署名が集まっているという。手続き的に難しいようだが、こういった運動が起こることが全米で懸念される。オバマ大統領からの政権移行までの間、数々の課題が出て来た。トランプ政権の行く末は前途多難になりそうだ。

2016.11.19 『電車の車掌への暴行』

人身事ダイヤが乱れた電車の車掌が、乗客に取り囲まれ、吊るし上げを食った。車掌は突然高架線路から飛び降りる、という異例の事件が有った。電車は人身事故の他、線路や信号の異常、台風や水害などの災害など、さまざまな理由で遅延することが有る。この時、乗客が駅員や車掌に詰め寄り、暴力沙汰になることが多いようだ。実際、筆者も車掌が乗客に詰め寄られている光景を目にしたことがある。乗客は“俺は客なんだ”という強い意識があるから、と専門家は言うが、「お客様は神様です」を逆手にとったこういう傷害事件は許せない。各鉄道会社は、こういったクレームに悩み続けているようだ。乗客側にも、もう少し我慢すること、寛容する姿勢が無ければいけない。

2016.11.18 『ロックバランス』

フィールド遊びのひとつとしてロックバランスという遊び方が有るという。Youtuveテレビで見たが、おもしろい。フィールドさえあれば、お金がかからない、自然の中で創造力が発揮できる、不思議な造形に感動する、完成した作品をネットで自慢できる、などの効果が有る。コツを飲み込めば誰でもできる、という触れ込みだが、やってみたいものだ。ポケモンゲームでスマホとゲームソフトに遊ばれるより、よっぽど面白いと思ったのは筆者だけでは無いだろう。

2016.11.17 『アマニ油』

スーパーの油類陳列棚に アマニ(亜麻仁）油がたくさん並んでいる。テレビの健康番組で取り上げられて一躍有名になり、売られるようになった。熱に弱い油だそうで、食べる油とも言われている。サラダにかけたり、ヨーグルトに少し入れたり、良く馴染む。亜麻という植物から抽出した油だそうだ。メーカーでは健康維持のためのサプリメントとして売っている。結構な値段がするが、サプリメントだと思えば買えるのかも知れない。テレビの健康番組は次から次に身体に良いさまざまな食品流行を作り出している。

2016.11.16 『友人に会う』

趣味のスクエアダンス、全国に同好の友人が居る。近くの人は毎週会っているが、遠くの人になれば年に１回とか数年ぶりとか、名前を忘れかけていた頃にバッタリ会ったりする。全国あちこちでパーティーが開かれるが、そういった機会にお会いできるのだ。先日、広島から来たご夫婦に３年ぶりにお会いした。メールのやりとりはしていたが、まさか東京で会えるとは思っていなかった。２人ともウエスタンの格好が良く似合う。奥様はすぐにわかった。ご主人は、『あれっ？前に会った時と違う今日は奥様、誰と来たんだろう？』と思ったが、ご主人に違いなかった。ヘアをロングにしていたのでわからなかったのだ。それにしても嬉しかった。記念写真をメールで送った。そしたら、それをプリントアウトしてアルバムに貼った写真が送られて来た。今度はいつ会えるだろう。そんな楽しみを持つ友人があちこちに居るのは素敵なことだと思う。

2016.11.15 『作法』

社会生活には“作法”がある。この作法を識り、日常生活に応用できるかどうかで、周囲への配慮や感謝ができるかどうかが決まる。その人の品格が垣間見られるのだ。作法＝英語ではマナーに訳せるが、日本文化の中にはさまざまな作法が自然に多くの事柄が組み込まれている。〇〇流、などというものがあるが、長い間にひとつの文化として洗練されて来たものなので、合理的で、美しい。特に和食の作法などは日本食が世界遺産になっていることもあり、正しいことを若い人たちに伝えて行かなければならない。箸の持ち方（某タレントなどは、自分でも気にしているが、決して美しいとは言えない、情けない作法でテレビ出演している）などはたいせつだ。そして箸の使い方、口に運ぶしぐさなど、 “そこまで、いちいち気にしなくたもいいじゃん？”という声が聞こえて来そうだが、いやいや、作法を守ると食事もおいしいのだ。作法が美しい人が周囲にはいっぱい居る。何も“きちんと勉強”しなくても、美しい人の真似をしていれば自然に身に付く。

2016.11.14 『南極観測６０年』

第一次南極観測隊が出発して今年で60年になるそうだ。昭和31年のこと、53人の隊員を乗せた宗谷丸が東京の晴海ふ頭を出発したそうだ。出発した翌年に昭和基地を建設し、越冬することが可能になった。代々の隊員たちは数々の素晴らしい研究成果を残して来たそうだ。NHKの紅白歌合戦や、そのあとの番組“行く年来る年” などで越冬現場からの中継映像などを思い出す。57次までの隊員は2900人にも及ぶそうだ。出発する隊員、留守を守る家族の間にさまざまなドラマを残し、観測活動はまだまだ続く。

2016.11.13 『サイレント・マジョリティ』

トランプさんが米国大統領に当選した。大方の予想を裏切って当選した。結果の行方を予想していたメディアや評論家たちはあわてた。そして予想が外れた言い訳やつじつまを合わせる説明に明け暮れた。公開討論などでは、司会者がトランプ氏に対して、「あなたが負けたら敗北宣言しますか？」という言い方をした。結果は逆に、選挙後ヒラリーが敗北宣言に及んだ。なぜ、そうなったのか？。それはサイレント・マジョリティではないかと思っている。欅坂46のデビューシングルにもタイトルとして使われているが、若者にも受けているようだ。何でも積極的に発言し、ディベートして相手を論破して行くのが欧米流、と思いきや奥ゆかしく黙って何も言わず自分の意見を持っているような日本式の行動、これが今回の米国大統領選挙で噴出したとの見方だ。会合などで何も発言しない人が多い。でも、聞きだして見ると結構自分の意見を持っていることがある。自分、相手、世間のことを気にして何も言わない人の意見を集めるとこういったことが起こるのかもしれない。メディアの予想はこういったことが反映されない。だから、選挙前のメディアの大方はクリントン優勢だったわけだ。これからはメディアもあてにはならないということだ。何が正しいか、どう展開するかは、自分の五感で感じなければならない時代だ。

2016.11.12 『奴隷』

写真家・リサ・クリスティの“現代奴隷の隠された写真”を Youtuveで見た。知らなかった世界が有ることに衝撃を受けた。今でもこんな現実があることが信じられない。何もコメントする気になれない。19分と長い映像だが、目が釘付けだ。ただただ、地球上で今起こっている不条理な現実を思い、その現場に心を寄せ続けたい。

2016.11.11 『働く』

朝日新聞が朝刊で“働く”ということを特集していた。働かなければ食うことはできない。働くことはひとつの社会参加と社会に貢献すること、働くことで自身の成長と社会とのつながりができる。バイトは、“金を稼ぐ”というのが目的なのだが、就労するということはそれ以外の意義もたくさんある。朝日新聞の論調は、大学に入ってサラリーマン生活をするのもいいが、自身の夢や生き方に有った仕事をみつければ良い、といった内容だった、働き方にも正規雇用、契約社員、臨時雇用などいろいろある。なかなか正規雇用の道がみつからず、雇用条件に恵まれない人も多い。好きな仕事に就けたが、給与面で良くない、勤務形態や社会保障に結びつく制度面で条件が悪い、などの問題も多い。大学を卒業して晴れて入社しても、３割も退職しているという事実、せっかく希望する会社に入ったが、厳しい勤務に悩み自殺、など最近有った。働くことは自己実現だけではない現実が有る。

2016.11.10 『世界オセロ選手権』

１１月１日から４日まで、世界オセロ選手権大会が茨城県水戸市で開催された。何故水戸市で開催かというと、オセロゲームを発明した長谷川五郎氏（1932～2016）が水戸市出身だからだ。彼は高校時代にこの原型をつくっていたそうだ。最初は牛乳のふたで作って遊んでいたが、このゲームの名称を考える時に、父親の長谷川四朗氏（茨城大学教授で英文学者）に相談したところ、シェークスピアのオセロからこの名称のヒントを与えてくれたという。その後、ゲームメーカーのツクダオリジナルに知られることになり、製造販売された、という経緯だそうだ。オセロ、実に面白いゲームだ。1973年に 日本オセロ協会が誕生、今は一般社団法人として活動している。

2016.11.9 『風に吹かれて』

高校生の頃よく歌った。そんなにボブ・ディランに酔いしれていたわけではないが、なんかフレーズが気に入ってひとりでギターで口ずさんでいた。権力に背を向けて訴えかけることばは、若者には代弁者としての神様的なところが有った。日本でも影響されたフォークシンガーがいっぱい居た。フォークの神様の異名はその後もずーっと背負って生きて来た。ノーベル文学賞受賞の知らせにもしばらくは沈黙していた。これも体制に対するボブ・ディランらしいたいどだったのかもしれない。授賞式を仕切る人たちは、連絡が取れないのでやきもきしていたらしいが、つい最近、連絡が取れて多分出席するだろうとの観測をした。ファンから見れば、授賞式に出席してボブ・ディランらしいスピーチをしてもらいたいのだ。

2016.11.8 『PPAP』

“ペンパイナッポーアッポーペン”のフレーズがネットの世界を席巻している。ピコ太郎っていったい誰？と思っていたが、最近にわかにマスコミに出だして、「ああ、あのヒョウ柄のおっさんか～」と認識されるまでになった。いったい、なんでこんなに急激にビルボードの７７位に躍り出たのか、従来ではありえないが、ネットのSNS拡散力だろう。YOUTUBEでは7400万回の再生、ものまねなどの類型再生、４億５千万回、天文学的な数値だ。孫がこれをやっている。意味不明なのだが、実におもしいろい。上の孫など、リンゴにペンが突き刺さったような写真を撮っていた。驚きの拡散力。しかし、意味はわからないが、見ていてなんか滑稽だ。専門家いわく、中毒性の有るビートと、強いキャラクター性が世界の人に受け入れられている、ということらしい。年末まで流行が続けば、きっと紅白歌合戦に出ることだろう。そう言えば、ピコ太郎と同じ千葉県のフナッシーを画面で観なくなった。

2016.11.7 『文章表現』

ある団体の機関紙（全国に１万６千部発行）の制作を担当しているが、さまざまな会員の方々に手記や思っていることを書いていただく。テーマに沿って思ったような表現をして下さればいいが、なかなかそうは行かない。何を言いたいのか、何を提言したいのかが見えない原稿がある。文章表現はその人のスキルだから、そのスキルの範囲で書いてもらっている。編集側で“こうすればもっと表現がわかってもらえるのに”と思ってもご本人の著作だから、そう大きく変えられない。最近では長い文章を書かなくなって来た。Twitterは140文字程度が限度、LINEなどは名詞の体現止め、文章になっていない。更にスタンプとかで済んでしまう。互いの意思疎通はほんとうにできているのだろうか？と心配するが、どうも互いの理解はうわべだけで、フィーリングで済んでいるらしい。文章表現は、相手に思いや考えを伝えるのにたいせつだと思う。文章表現がうまくない人は話しことばで表現することも大変なのでは、と心配する。コミュニケーション講座でワークショップを行うが、話が続かないで黙ってしまう人が多くなったような気がしている。

2016.11.6 『孤独なリーダー』

韓国の朴槿恵大統領が、民間人に国の機密情報を渡していたことが大きな問題として、急激な支持率下降と韓国の社会問題として取り上げられている。もし阿部首相が同じことをしていたとしたら、日本ではあり得ない、としか考えられないが。なぜ、こういったことが韓国で起こるかがまず問題だろう。今までの大統領の側近が軒並み裁判にかけられたり、現職の大統領が暗殺されたり、よくわからない動きがある。大方のニュースでは、孤独なリーダーは誰にも相談できなかった。旧知の人間にのみ心を許していた、との見方がある。トップに立つ人は確かに孤独に違いない。すべての権力を握る訳だから周囲の人間に心を許すなど難しいだろう。独りで考え、独りで決断しなければならない。そういったことにならないように、昔の大名には家老職があり、殿に諫言できたのだ。経験値と智慧をもって第三者の意見が反映されるようにしなければ孤独なリーダーになってしまう。

2016.11.5 『年賀状』

１１月１日から年賀状が発売された。年々、年賀状を出す人が減って日本郵便も躍起になって賀状を出すように働きかけている。郵便局の職員が朝、駅の近くで年賀状を販売したり、企業に出向いて販売したり、郵便局単位に売り上げを競わせたりしている。職員そのものに販売ノルマを課せたりしているという話だ。今では郵便局の職員一人一人が営業マンの役割をさせられているらしい。新聞のニュースにもなったが、はがきの売り上げだけでなく、ギフトや保険など、郵政の商品の売り上げノルマが有り、ノルマ達成できない社員は自分が購入しているのだそうだ。厳しい！民営化されたから、親方日の丸ではなくなり、コンペチターも多い。短絡的なノルマ達成施策だけでなく、職員そのものが輝きを放つような施策を実施し、自らの知恵で業績に貢献するような施策のほうが、ほんとうは実効があるのだろうが。

2016.11.4 『プルタブ収集』

アルミ缶のプルタブを集めて車椅子を贈ろう！なるキャンペーンが３０年くらい前に流行った。昔のプルタブは、今の缶のように本体にくっついていないで、プルタブのみが外れる仕掛けだった。これでは、さまざまな影響が出るというので、今のような　Stay On Tab　つまり本体から外れない仕掛けに改良された。タブだけがゴミとなり、これを鳥や牛が食べる、鋭利なタブで足を切る、ゴミとして散乱する、などの影響が出たことから、これを防ぐためにプルタブを集めて純益を車椅子を買って福祉施設に贈る、という活動へと発展した。ところが、Stay Oｎ Tab　になっても、プルタブだけを外して集めている企業や学校が有るという。どうやら当初の目的が変わって来て、“集める”ことの精神性にに意義を見出して活動を継続しているらしい。回収業者に言わせれば、コスト的には外さないで出してもらったほうが経済効果が有るというのに。しかし、精神的な意義で活動する団体は経済効果はあまり関係ない。ボランティアをする人は、経済効果のことよりも“気持ち”、“心の価値”を求める人が多い。世の中経済原則で動くことが多いので、こういったギャップが生まれても仕方が無いのだ。
因みに収集活動で社会にのためになる活動には、髪の毛（小児がんの子どもにWIGを贈る）、ペットボトルキャップ（開発途上国の子どもたちの小児ワクチンを贈る）、入れ歯（金属部分を回収して福祉資金）などいろいろあり、それぞれのボランティア団体が活動している。

2016.11.3 『洗濯表示』

衣料品のタグい付いている洗濯マーク、今22種類あるというが、家庭で洗濯する時にいちいち覚えていられないし、洗濯の方法をいちいち衣類によって変えたりはできない。何とそれが１２月から国際標準の41種類になるというから大変だ。国際規格の表示だから、日本語表示は無くなり、ピクトサインだけになる。クリーニング業界の団体、全国クリーニング生活衛生同業組合連合会では、会員向けの講習会を各地で開催して行くという。

2016.11.2 『週休３日制』

週休３日を試行するという企業が現れそうだ。どうやら、働き方を変えて人材確保に結び付けようという目論見のようだ。人材を確保することが難しくなりつつある企業社会、優秀な新人の確保のためなら、IT技術を活用して働き方を変え、休みを３日にして業績を確保し、給与はそのまま、と来たら応募する学生も確かに増えるだろう。IT企業のヤフーが検討し始めたのだ。ますます拡大するIT産業は、2030年には79万人も人材が不足するという予測が有る。少子化の時代、働き手はますます確保が難しい。こういったことが行われたとしたら、特定の大手企業にのみ、人材が流れ、産業構造も大きく変わってくるのではないだろうか。企業戦士たちは３日も休んで何をするのだろう？心配してしまう。

2016.11.1 『ほったらかし温泉』

山梨に行ったら、是非一度は訪ねたい日帰り温泉だ。標高が700メートル有るから、甲府盆地が一望、右側に大きく富士山が見える。圧巻は、この景色が露天風呂から見えることだ。オープンは日の出の１時間前と決まっているから、季節で開く時間が異なる。今頃は午前５時前後のオープン、まだ暗い。だからこの時間に入れば、１時間ほどで左の空から日の出が見られる。う～～ん、癒される。日の出までは甲府盆地の超綺麗な夜景、右側には朝陽に輝く富士山。何と贅沢。ただし、天気が悪ければ残念！。駐車場は砂利を敷いただけのだだっ広いところ、ゴテゴテしたサービスも無い。有るのは美しい自然の織りなす景色とアルカリ性単純温泉のかけ流し。だから“ほったらかし”なのかもしれない。あっちの湯、こっちの湯、と２つの風呂が有る。入浴料金８００円は安い。１０月末、山の帰りに立ち寄って来た。４回めかな？５時に一番乗り、７時まで２時間、雲の動きを見ながら浸かっていた。東京方面からは中央道勝沼インターで降りて２５分ほどだ。電車だったら、中央線山梨市駅からタクシー１０分、2500円ほどだ。

2016.10.31 『渋谷でハロウイン』

31日はハロウインデー。バレンタインデーを上回る経済効果、という試算が有る。気の早いお店では９月頃からディスプレイをしたり、グッズを並べたりするところがあるようだ。宗教行事を商戦に替えて普及させるのが得意な日本人、ハロウインのイメージはかぼちゃのオレンジ色、かぼちゃをくりぬいた悪魔の顔、仮装して街に繰り出す、こどもは家でハロウインパーティーをする、といったところだ。いつの頃からか渋谷の街が若者たちの仮装行進の街になってしまった。地元の自治会や商店会があれこれと対策に頭をひねっているようだ。仮装するスペースが無くて、デパートのトイレや公衆トイレがコスプレの人たちに占有される、歩道があふれかえって通行できない、ゴミが散乱して清掃が追い付かない、などなどその対策、事前措置にやっきだ。今年はスーパーの売り出し広告もハロウインカラーで、商品の宣伝が多いような気がする。

2016.10.30 『アンガーマネジメント』

アンガー（anger）＝英語で“怒る・怒り”を意味する。 一般社団法人・日本アンガーマネジメント協会という団体がある。簡単に言うと、人が怒るのを鎮静化し、そのことで平和で幸福な社会をつくる、とうことだ。そのための心のマネジメントを行う手法を提供するというミッションだ。協会では心のマネジメントをするための人材養成講座を開き、資格を与えており、その資格を持った人が地域でさまざまな活動を行っている。すぐにキレる人がいる。こういう人はセルフアンガーマネジメントを行ってみたらどうだろう。人間だから、いつも平穏な心で居られるとは限らない。浮き沈みが有って人間なのだ。だから、手法としてこの技術が有れば役にたつのかもしれない。米国発祥のこの技術、アニメを見ながらセルフ診断ができる。

2016.10.29 『釣瓶（つるべ）落とし』

秋の日は釣瓶落としと言われる。釣瓶とは、井戸から水を汲むオケのこと。子どもの頃、実家にまだ水道が来て居ないころに共同井戸に飲料水を汲みに行くのが子どもの仕事だった。井戸の中にオケをザブンと落とし、滑車を使ってオケを上に引き上げ、これをバケツに移し替えて家まで運んだ。この釣瓶がストンと落ちる様を言ったのが釣瓶落とし。丁度今頃の日の暮れ方を見事に言い表している。１６時半を過ぎ、１７時頃になると、たちまち日が暮れ、暗くなる。実に早い。秋の太陽の傾きから来ているのだろう。昔の人はいい表現をしたもんだ。なんとなく夕暮れになって暗い時間が長くなったので、夕食までには時間がある。そう思った時に好きな本など読むのが良い。読書の秋だ。急に寒くなったりするので、体調にも気をつけなければならない。釣瓶落としに合わせてわが家の家庭菜園は正月頃に食べられる菜っ葉類、レタス類の植え付けを終えた。

2016.10.28 『水俣病』

水俣病が公式に認定されて今年で６０年になるそうだ。熊本県水俣市に 水俣市立水俣病資料館が有る。昨年の秋、ここを訪問した。知らなかった事実をいっぱい知った。企業が経済活動のために隠し通した事実がリアルに展示されている。昭和３１年、チッソ水俣工場付属病院長だった細川一医師が工場周辺で原因不明の脳症状が発生していることをつきとめ、保健所に届け出た。水俣湾で採れた魚を食べている住民に深刻な手足のしびれや言語障害が現れる。住民側が原告となって裁判になった。やがて原告が勝訴するが、あまりにも犠牲が大きかった。それらのことがつぶさに展示されている。経済発展の犠牲になってしまった水俣市民は今でも苦しめられている。資料館の訪問者は間もなく１００万人に達する。是非一度は訪問したい資料館だ。

2016.10.27 『警察官の人権感覚』

10月18日、沖縄の米軍ヘリパッド建設現場で、反対行動に参加していた人に対し、警備をしていた警察官が今ではあまり使わなくなった差別用語で罵声を浴びせた、という事件が有った。警察庁のお役人が詫びの会見をしたが、誠意の有る対応ではなかった。企業の不祥事の時と同じに「今後同様の事態が起こらないように、指導監督を徹底して参ります」と、用意された原稿を読み上げるだけ。いったい、警察官の人権感覚はどうなっているのだろう。法を守り、人権を守るはずの人間がこれでは、あきれてしまう。大阪府警から派遣されていた若い機動隊員らしいが、この２０代の警察官が、よくもこんな時代錯誤の差別用語を覚えていたと思う。おそらく、差別用語であることを知っていて、差別のために使ったのだろう。官房長官も記者会見で謝罪したが、これだけでは済まない問題として、今後この問題が取り上げられるだろう。奇しくも１１月は政府が主導する人権月間だ。

2016.10.26 『高齢時代の作品』

オケ老人という映画が11月11日に封切りされる。ストーリーはリンク先を見ればわかることだが、無造作に聞くと、“ボケ老人”に聞こえてしまう。発音を似せて上手く造語をつくったものだ。笑ってしまうタイトルだ。高齢時代に有って、おそらく動員数が記録になりそうな気がする。年齢が高くなると、世の中を達観しているから、少々のことでは驚かなくなるし、新鮮な夢や希望を抱かなくなる。身体の機能は失うものばかり、あれができなくなった、これができなくなった、あそこが痛い、ここが調子悪い、といったマイナス要因のほうが上回る。しかし、高齢になっても生き生きと希望を持って生きている人たちがたくさん居る。みずみずしい感性で多くの人に感動を与える人が居る。趣味を持つ、目標を持つ、仲間を持つ、感動する、行動する、などなど高齢者に必要なことを、この映画で感じ取る人が多いに違いない。出演するシニアの俳優たちの絡みもおもしろそうだ。公開されたらすぐに1100円（筆者はシニア割り引きで見られるのだ）持って観に行こう。

2016.10.25 『プロ野球ドラフト会議』

プロ野球のドラフト会議が10月20日に終わった。上位指名されそうな選手のところには、たくさんの取材陣が陣取り、 “その瞬間”を待ちわびる。毎年の光景だ。夢にまで見て野球の虫になって頑張って来た人たちに指名がかかるかどうかの悲喜こもごもの瞬間となる。現役で活躍している選手の中には、ドラフトで１位で入団、という人も居るが、下位の指名で入団、レギュラーの栄光を掴む人も多い。１位指名でも入団後に芽が出ない選手もまた多い。世の中なかなかうまく運ぶとは限らない。自身の将来を籤で決められて、なかなか納得しない選手も多いが、監督の粘り強い説得で入団、日本シリーズで期待される選手も居る。米国などの入団事情はだいぶ日本とは違うらしいが、日本のやり方、公平で良いような気がする。

2016.10.24 『ゆるキャラ、B級グルメ』

ゆるキャラ人気ブームで、各自治体や団体などが星の数ほどのゆるキャラをつくって発表している。中でもくまモンの任期は断トツ、海外でも人気が出るくらいのメジャーになった。関連するグッヅなどの経済効果もすごいらしい。熊本地震の復興活動でもその力を発揮している。くまモンの他にゆるキャラでどのくらい知っているだろう？彦にゃん、ねばーる君、フナッシーなどなど、数えるほどしかメジャーにならず、各自治体は躍起になって宣伝している。そもそも何でゆるキャラをつくるか、だが、地域振興策が第一の目的だろう。ゆるキャラ選手権などをやっているが、ちょっとわけのわからないゆるキャラも多い。そもそも、メジャーがあるからゆるキャラとタイアップして盛り上がる。 B級グルメなども人気のものがあるが、A級があるからB級が存在感を増す。ゆるキャラだ、とかB級グルメだけを追っていてもそもそもの地域振興につながるかどうかが疑問だ。

2016.10.23 『化学の日』

１０月２３日は化学の日だそうだ。化学の振興に関わる４団体が決めたそうだ。何やらその説明が少し"化学的"でわかりづらいが、10月22日の日刊紙に化学関係メーカー１０社共同の両開き広告が出ていた。何故10月23日なのか、ということについて、１モルの物質中の粒子の数が10の23乗だから、ということらしい。１モルとは、炭素中の原子や分子が　□△＊〇／＠￥～　？？？？筆者の頭は付いて行けない。とにかく、化学が世の中に貢献しているのは間違いなく理解できる。２３日は京セラドームで世の中を化学で見られるイベントがあるそうだ。

2016.10.22 『笑う』

「笑う門には福来たる」というくらい、笑い（笑顔）の効用は昔から言われて来た。赤ん坊の笑いには誰でも癒される。赤ん坊は何も考えずに、ただニコっと笑うだけで相手を幸福な気持ちにさせる大きな力が有る。笑顔の効用だ。日本笑い学会というのがあり、笑いの研究を行っている。“お笑い”と言えば関西、というだけあって、この本部は大阪にある。この学会の顧問、井上宏さんの著書『笑いの研究』と言う本は実におもしろい。人間は何故笑うのか、世界と日本の笑いの違い、国内でも関東と関西の笑いの違い、などを述べている。笑いは病気の予防になる、長生きにつながる、平和な社会が実現する、などなど笑って世の中がマイナスにまることなど無さそうな展開だ。笑顔は万人をしあわせにするのだ。

2016.10.21 『太陽の塔改修』

♪1970年の～こ～んにちわ～～、と三波春夫さんが歌っていたのを思い出す。日本万国博覧会が大阪千里丘陵で開催されてから46年、シンボルだった太陽の塔がそのまま残されて今は公園になっている。岡本太郎さんのデザインの奇抜な建築物だった。大阪の親戚の家に泊めてもらい、御堂筋線に乗って観に行ったのが高校２年の時。歳がわかってしまった！この太陽の塔、改修工事をしてリニューアルされるそうだ。 46年もたつと、床にひびが入ったり、展示物が傷み、ということで、大阪府は2018年２月までかけて、１７億円の予算で修復工事に入るという。こういうレガシーが残っていくことは喜ばしいことだ。

2016.10.20 『オークションサイト』

ネットのオークションサイトには、ありとあらゆる品物が掲載されている。常識を疑うものもたまにある。先日の新聞で話題になったのは、元日本兵の遺品が出品されたことがあった。何か出品すれば、本人にとっては不要なものでもそれが欲しくてたまらない人が居る。そういうことで、さまざまなものを出品している友人が居る。結構な入札金額が付くことがあるそうだ。日本兵の遺品については、厚生労働省がネットオークションの事務局にクレームを入れたが、削除できなかったそうだ。買いたいひとがいるからなり立つオークションだが、モラルというものがあるような気がする。

2016.10.19 『山の安全』

山登りする人は自己責任で、という声が有るが、自分の命に対しては自己責任でもいいが、いざ遭難などの事故になった場合には、地元の捜索隊、警察、消防、自衛隊などが出動する。決して自己責任などという甘いものではないはずだ。登山口に入山届を入れる箱が有ったりするが、届け用紙が無いため、書けないケースもある。御嶽山の噴火事故から２年を経て、さまざまな対策や事前策が対応されているが、自然が相手だけに万全の準備をするには限界がある。噴火、遭難、滑落などが報告されるが、今年は熊の出没で事故に遭う人が増えた。筆者も山登りをするが、いつも怖いと思う。熊よけの大きなすず、ホイッスルを身につけているが、筆者の場合は単独行なので、藪の中でガサっというとドキっとしてしまう。野生の猿に出くわした時も有った。相手は大きな猿、１０数頭いたが、そこを通らないと下山できない。事無きを得たが、怖かった。安全を最大限考えた楽しみ方をしたいものだ。

2016.10.18 『全国学力調査』

文部科学省が実施する全国学力調査の結果が好評された。全国の小学校６年生と中学３年生の結果を都道府県別に９月２９日公表したものだ。これが何に使われるかが、実は問題なのだ。この結果は誰が見ても、県別に学力差がどのくらいあるのか？、上位はどこの県か？、下位はどこの県か？を比較して見ることになる。そうすると、各県の教育長が、うちの県は頑張っている…、うちの県はなにやってんだ…ということになり、各県の競争が始まる。どうやったら点数が上がるか？という議論はほんとうに子どもたちのためになるのか？前文部科学大臣の馳さんは、ここを問題視した。世の中が現場の先生からの疑問視する声を引用して、批判した。地方版を見ると、“わが県、７分野で全国平均を上回る”という見出しが踊っている。書いた記者も何考えてんの？と疑ってしまう。子ども不在で大人の論理がまかり通るのは本末転倒だ。

2016.10.17 『いじめの情報共有』

学校は病んでいる。いじめ問題がなかなか解決しない。教員が悩む気持ちは、わからない訳ではない。最悪の結果として、生徒の自殺まで行って真剣に考え出すケースが多いのだ。青少年の心の問題はいくら法律や条例をつくったところで、解決するものでは無い。対象者個々人や、個々のケースに対処療法的に接するのは、良い解決策とは思えない。要は学校というコミュニティーをいかにつくりあげて行くか、という方策が無ければ根本的な解決にはならない。人が集まるところを“社会” というが、その社会がある一定のルールと志向を持っていないと、子どもでも大人でも高齢者でも、上手く機能しない。ひとりひとりが違った存在として受け入れて行くムードが無いと、集団の論理で、必ずそこに馴染めなかったり排除したりが生成されるのが人間社会。難しいことではあるが、学校という社会をスムーズに運営して行く教師側のアプローチ、生徒や父兄側のアプローチ、そしてその信頼関係を作り上げて行くアプローチが必要だ。

2016.10.16 『マッチが無くなる』

マッチが必要な場面って？？？現代社会では、マッチでなければいけない場面が皆無のような気がする。そのマッチ、国内最大手の兼松日産農林が、マッチの生産から撤退するとの表明をした。直接火を点ける、という行為がほとんど無い現代社会では致し方無い。今は100均で３個100円で売っている使い捨てライター、チルチルミチルという100円ライターが発売されたのが1975年、以来煙草の火を付けるのにマッチは不要となり、ガスコンロへの点火も自動着火で不要となり、需要はどんどん減って行った。時代の流れには逆らえなかった。マッチに関係しないことだが、使い捨てライターを子どもが遊んで火事になることが多いことから、点火の時にスイッチを入れる仕組みに改善され、レバーがものすごく重くなり、相当な力を入れなければ点火しないようになった。高齢者には使いづらいものになってしまった。

2016.10.15 『電車の運転士のトイレ』

９月１２日（月）、ＪＲ総武線の佐倉駅で運転士がホームと反対側の扉から立ちションをしてニュースになった。生理現象とは言え、ちょっとマナーに反する行為が話題になった。ＪＲの規定では運転士が尿意を催した場合は運転指令に伝え、最寄りの駅のトイレに立ち寄ることが認められているという。しかし、その場合は列車の遅延になり、この規定が事実上使えるかと言えば、かなり難しい。この運転士もそのことをせず、そっと立ちションっをしたのが誰かに見つかってしまった。今までも何度かやたことが有る、という証言だそうだ。乗務前にちゃんとトイレに行けばいいのに、と思うが尿意は人それぞれ、体調にもよる。ＪＲはその規程を改善し、運転席で済ます仕組みをつくるのが最善だと思うのだが。

2016.10.14 『野菜が高い』

スーパーに行くと、野菜が高いな～と思う。９月の長雨で日照不足だった、ということを考えてしまうが、実は今の時期、夏野菜が終わって、これから秋野菜が出て来る季節なのだ。ちょうど畑に作物が無く、収穫までひと息、ということでさまざまな野菜が高くなっている。わが家でも野菜は自給なので、サラダ用の野菜、大根、人参などが、今食べることができない。買ってまで食べようとは思わないが、値段を見るとちょっと買えないなぁ、という数字になっている。今わが家で食べられるのは、黒豆の枝豆、落花生、ニラ、ネギなど。中でも枝豆はこの時期、超美味だ。

2016.10.13 『種無しぶどう』

最近の葡萄には種が無いもの、そして皮ごと食べられるものが増えた。食べる時に面倒でないほうが良い、という消費者の指向が反映されてのことだろう。しかし、待てよ！。種なしにするためには、葡萄の房が成長する過程でジベレリンという植物成長ホルモンを使う。この薬剤は農林省で認可したもので薬品会社が製造、生産者はこれを購入して使う。実はこの成長ホルモン、トマトなどの野菜の肥大化に使われている。大きくて形の良いトマトを生産するためだ。このジベレリンが実は葡萄の種を取り去ってくれる、ということを発見、実用化されたのが昭和３３年というから、まだ新しい技術だ。生産者はこのジベレリンの措置に経済的、労力的に大きな負担を強いられる。消費者が望む製品づくりに心血を注いでいるのだ。だから野菜やぶどうのコストが高くなってしまう。その前に、自然界の仕組みに逆らうこの薬品、安全性は大丈夫なのだろうか。絶対に大丈夫とは言えないはずだ。

2016.10.12 『カド番から全勝優勝』

大関豪栄道がカド番から全勝優勝を果たした。関係する応援団の方々はおそらくホッとしたし、来場所優勝で横綱、の期待を抱いたことだろう。おかあさん、高校の相撲部恩師、地元の人たち、などがこぞって取材のライトを浴びた。なかなか勝てない大関と言われて、１０連勝した時は“初めて”と言われ、苦労して来たからこその価値ある優勝、それも全勝で、だ。それにしてもテレビのニュースの中で“日本出身力士の優勝”とか、ＮＨＫなどは“日本人力士のの優勝”などと間違いの発言が出る始末。なんでそんなに日本人にこだわるかがわからない。相撲も各国の選手が居るグローバルな時代なのに、日本人でくくってしまうところが、よくないところだ。日本の文化を守っていくのが日本人で無ければならない、などと言うより、日本文化を理解し、それを守って行こうとする熱意を応援しなければならないのでは。

2016.10.11 『日本歌手協会』

日本歌手協会なる団体があるのを知らなかった。この団体が熊本地震のチャリティコンサートを開くという。11月15日（火）と 16日（水）の昼夜２回ずつの公演だそうだ。往年の懐かしい歌手たちが１回４０人ほど出演、Ｓ席１万円からＢ席３千円までだが、チケットはおそらくすぐに売り切れるだろう。４月の地震から半年近くなるが、まだまだ被害の傷は癒えていない。全国からこういった支援が長い間続くことを願いたい。こういった企画をして社会貢献をする日本歌手協会に拍手だ。と思っていたら、阿蘇山が噴火して被害が拡大している。熊本にはダブルパンチだ。災害列島、何が起こるかわからない。心が痛む。

2016.10.10 『ＩＴで食料生産』

ＩＴと農業なんて結びつかない対局のところに有ると思ったら、これがこれからの地球に大きな恩恵を与えてくれるかもしれないのだ。今、地球環境はかつてなかったさまざまなリスクを伴った変動を見せている。最近の異常気象を見てわかるが、考えられもしなかった自然現象で農業に打撃を与え、食糧の供給がままならない、などよくあることだ。ここをＩＴ技術で変えようという試みだ。すでにハンバーガーチェーンの葉物野菜は露地ものではなく、野菜工場で管理栽培されたものが供給されている。このビジネスにＩＴ関連の企業などが多額の投資をしようとしている。日本の人口は減り続けるが、世界の人口は増加し続けるという傾向だが、食料増産がこれからの大きなテーマとなることは必至だ。

2016.10.9 『エコ掃除』

最近の電気掃除機の進歩はすごい。充電型となれば、今までのように重い本体を引っ張って行かなくても良いし、アダプターを付ければ車のシートの掃除などができる。もちろん電力は省エネ、使い捨ての紙パックを装着する必要も無い。優れモノが家電売り場にいっぱい展示されている。ロボットが室内をくまなく自動で行い、充電ステーションにも自動で入って行く、という優れものだ。しかし、掃除機でできない汚れ落としも家庭内にはいっぱいある。テレビなどで良くやっているが、高価な洗剤を使わなくても、エコに優しいクエン酸や重曹で頑固な汚れを落とすことができる。薬局に行って買っては来たが、掃除をする機会をつくらない。素材が泣いている。年末まで待ってもらうことにしよう。

2016.10.8 『車のライト自動点灯化』

運転していて、暗くなると車のライトを点灯するが、個人差が有る。そのため、薄暗くなった時の高齢者の事故を未然に防ごうと、暗くなると自動的にライトが点灯する仕組みを、2020年４月以降から車に搭載することが義務付けられる。それに伴い、今月、道路運送車両法に基づく保安規準が改正されるそうだ。良いことだ。少なくともランプが点灯していれば、歩行者が注意をすることができる。何でこんなこと、もっと早くから出来なかったのかと思うくらいだ。これにより、運転中は自分で消すことができなくなるという。最近、住宅地を走ると、高齢者が突然飛び出して来たり、平気で道路をゆっくり横断する人に出会うことがある。高齢者の交通事故が増えていることがわかる。自動点灯もひとつの施策、安全運転に心掛けねば…。

2016.10.7 『日本語』

文化庁は、スマホなどのIT機器が影響して、日本語がどう変化して使われているかを調べている。今一番話題になっているのが、 “ら”抜きことばだそうだ。○食べられない→×食べれない、〇来られますか→×来れますか、〇見られた→×見れた、〇考えられない →×考えれない、などなど、本来発音されなければならない、“ら”が抜けているのが、ら抜きことばだ。文化庁国語課では、合理的な変化だと言っているが、間違いのほうを覚えて、ほんとのことを知らなかったらまずいことになる。日本語をたいせつにしている人は、８割近く居るというが、文化を進歩させるためのスマホが、間違った使い方の助長をしているのは困ったものだ。

2016.10.6 『もんじゅ廃炉』

９月２１日、政府は福井県にある高速増殖炉“もんじゅ”の廃炉を含む検討の見直しを決めた。今まで１兆４千億円もの巨額を海に捨てて来た。もしこれが無かったら、高齢化社会にどんな貢献ができたか、誰が考えてもわかる。何の役にも立たず、ただ社会から批判されることだけのことを繰り返して来た、原子力政策の無用の長物が、やっとここでケリをつけることになる。事実上、わが国の原子力政策の失敗を物語る結果となる。筆者は、人がつくった自然界のものではないものは信頼していない。何事も自然に学ばなければならないのに、絶対安全と言っていた福島での事故が物語っている。推し進める側は安全神話をつくりあげ、地元に巨額の補助金を交付して進める。地元は金に目がくらみ、政府にすり寄った施策を推し進める。やがて大きなツケとなって返って来たのが福島の事故なのだ。ものごとは自然の摂理に学んで行かねばならないのだ。

2016.10.5 『健康格差』

ビッグデータという分析の手法が使われるようになって、さまざまな社会の動向がこのデータで分析されるようになった。 NHKテレビで放映した内容に、健康格差が所得によって生じている、というものがあった。低所得の人が高所得の人よりも死亡率が高い、正規雇用の人が非正規雇用の人よりも病気になる率が高い、こういった命の格差が社会で生まれている、という内容だった。所得の格差が食べ物の質や医療の質に表れている、ということではないだろうか。高齢になった時は介護保険のサービスを受けられるかどうか、といった問題にも波及する。お金持ちは、さまざまなサービスをお金の力で享受することができる。心が豊かであることももちろん大事だが、お金も大事だ。地域で暮らすことを考えると、お金よりも大切なのは人のつながりだ。お金で解決できないことを人と人のつながりが解決してくれることもいっぱい有る。でも、サービスをお金で買う時代だから、まずはお金、と思う人が多いんだろうな、きっと。

2016.10.4 『スリーデーマーチ』

１１月４日から６日まで開催されるウォーキングイベントだ。今のようにウォーキングが盛んになる前からこのイベントが有ったような気がする。1978年開始というから、歴史は古い。主催は日本ウォーキング協会、企業協賛もちゃんとついて大きなイベントになっている。中央会場は東松山市近辺、５キロから５０キロまで有るそうだ。筆者はこのイベントではないが、新宿から甲州街道を下って青梅まで、４３キロを飲まず食わずで歩くイベントに参加したことがあった。７時間で完歩したが、ゴールでアンパン２個とジュースがもらえる。これが何ともおいしかったことを覚えている。こうやって自分の身体の限界を知ることは、生きる力になる。それと、挑戦する意欲が明日のエネルギーとなる。

2016.10.3 『リンパ刺激』

テレビ番組で健康を題材にしたものが多い。見ていると、あれも該当する、これも該当する、全部あてはまって、自分は病気のデパートみたいな気になってしまう。先日、リンパ刺激という内容を放送していた。リンパということばを良く聞くが、何の役割かよくわかっていなかった。静脈に再吸収されない水分がリンパが流してくれるのだという。足のむくみはリンパの機能が働かないと出てしまうらしいが、むくみの経験が無いからよくわからない。毎日きびきびと動いていればリンパ刺激は不要ということだが、筆者は毎日運動しているから、リンパの活動に支障が無いのかと納得した。リンパマッサージが最近注目されるようになったのは、身体を動かす機会が減った現代社会を反映しているようだ。スマホやパソコンなど、同じ姿勢で長時間居ることも良くないらしい。

2016.10.2 『納得のいく死に方』

週刊「東洋経済」が９月２４日号で“納得のいく死に方”の特集をしている。経済冊子が“死に方”の特集をするなんて、よっぽど話題が無いのか、なんて筆者の悪い習性で詮索してしまうが。延命治療の是非を取り上げたかったようだ。ついでに週間文春、週間現代、週間ポストの記事の取り上げ方まで言及している。そんな暇があるのだったら、もっと日本の経済について言及、問題提起して欲しいものだ。死に方は自分の価値観の問題だ。心に“体幹”が無いと、いざというときあわてふためいて、無様な死に方をしてもおかしくは無い。スポーツ選手で体幹がしっかりした人は身体の動きがブレない、理想のフォームがつくれる、結果として好成績を上げられる、ということでスポーツ選手は体幹の強化に取り組む。心の体幹がしっかりした人はどっしりと構えて日頃からあわてない。心の体幹とは、宗教や信条のことをいう。“無宗教”として初詣では神社、仏事ではお寺、結婚式ではチャペル、お祭りでは神社、クリスマスではキリスト、などと宗教を利用してはいるのだが、良い所取りではいざという時に助けてもらえない。人間は遅かれ早かれ、100%死ぬ。“その時”のことも考えておいたほうが良い。

2016.10.1 『台風の名前』

今までの台風は、風や降雨がある程度予測できた。しかし、今年の台風は予報円が目まぐるしく変わり、降雨情報も目まぐるしく変わり、雨や風の強さが経験したことの無いもの、と今までとだいぶ違う。経験則では対応できないゲリラ的気候に各地で水害が発生している。この台風、ひとつずつ名前が付いているそうだ。日本では台風○号のように呼ぶが、国際的に名前をつけて区別することを目的に、2000年から、予め用意しておいた 140の名前から割り当てて行くのだそうだ。大きな被害をもたらした今年の台風１０号は、ライオンロックと命名されているそうだ。

2016.9.30 『最高の夢舞台』

新聞の読者投書欄に掲載された話題。埼玉県熊谷市の５６歳男性の方の文だ。愛娘の結婚式に出席、バージンロードを歩いたのが最高の舞台だった、と綴っている。生まれた時から可愛がり、幼稚園や小学校の運動会でビデオを撮り、中学・高校では反抗期に遭い、社会人になったら家を出た。その娘が結婚となり、今までの思いがこみ上げて来たが、娘の感謝のことばでは泣くまい、と思っていたが、奥様から“娘はおとうさんへの感謝のほうが大きいのよ”と言われた時に泣けたという。ついつい自分のことにダブらせて、ジーンと来てしまった。似たような場面を筆者も８年前に経験しているのだ。息子の結婚式も感動的だったが、娘と歩くバージンロードは娘を持たないとできないことだ。筆者の場合は緊張のあまり、彼女の手を婿さんに差し向ける時に、手順を間違ってしまい、あわてた経験がある。多少の手違いは有っても筆者にとっても最高の夢舞台だった。その娘も今は３女の母、孫と遊ぶのもまた、最高のステージだ。

2016.9.29 『風呂敷』

風呂敷、物を包み、持ち歩くのでよく利用する。ところが、この風呂敷文化、最近でこそ少し見直されているが、大量消費大量廃棄文化の浸透とともに廃れてしまった。スーパーのレジバック削減のため、エコバックを持ち歩き、レジバックの有料化がほとんどの方式になって来ているが、風呂敷はエコバック以上の機能性が有る。何でも包めるし、持ち運びも楽だ。日本の文化は素晴らしい。オリンピックで、“もったいない”を標語にしようとしているが、これを機会に風呂敷を世界の人に勧めて見たらどうだろう。染の技術でカラフルなものも作れる。最近のしゃれた店の紙バックなど、ゴミになってしまうし、限られたものしか入らないので再利用は無理だ。日本の文化、誇らしげに活用して行きたいものだ。

2016.9.28 『プロバスケット、Bリーグ』

Bリーグという名のプロバスケットボールリーグが出来た。じゃあ、Aリーグは有るのか？と思ったが、BはBasket ballのＢなのだ。その昔、Ｖリーグというバレーボールのリーグが華々しくできてバレー人気が上昇、タレントなどを動員したり、ケバケバしい演出でＴＶ放映された。今回のＢリーグはこれとやり方が同じ、少しでも人気の上昇を狙ってのことだ。そもそもプロバスケットボールリーグは２つのリーグが有って覇権争いをしていたために、運営がうまく行かず、イマイチ人気に拍車があからなかった。今回は２つのリーグが大同団結して進んでいる。米国ではメジャースポーツとしてアメリカンフットボールと同じような人気が有るというのに。さまざまな演出でムードを煽っているようなので、一度は会場に足を運んでみたい。入場料は最安で5,500円、ベンチ横席だと７万円もするそうだ。ちょっと高過ぎな～～～い！！

2016.9.27 『ロケの誘致』

アニメのストーリーに街中の景色が登場したとか、映画やテレビのロケ地になったことで、観光客が増え、地域が活況だなどというニュースを良く耳にする。大河ドラマや朝の連続ドラマの舞台となる地は地域をあげて応援したり誘致合戦を行う。誘致と言えば、各地にフィルムコミッションなるものが設立されている。これは、映画の撮影地を提供し、経済効果に結びつけて行こうという県や市の自治体が行う活動だ。ロケ地になれば、観光客はもちろん、ロケに携わる人たちが宿泊や食事、弁当などで地元にお金が落ちる。地元の人たちがエキストラで出ることにより、地域のつながりに寄与する、そして地域をあげての一体感が生まれる、などの効果があるという。この誘致を専門に行う職員を置く自治体もある。

2016.9.26 『ポケモンGO』

スマホゲームのブームがすごい。８月に発売されたポケモンGOがまだ人気の衰えが無い。今まで内にこもって遊んでいた人たちが外に出ることが良いような、そして経済効果が期待できるというキャッチフレーズ、多くの観光地や史跡などで敷地に勝手に入り込んだり、歩きながら、運転しながらのゲームが問題になっている。なんでこんなに社会的な問題になるようなアプリが平然と出て来るのか。こういった問題を考えたら、経済効果などとうそぶくコマーシャルはやめて欲しい。９月２０日の日刊紙に読者の写真が掲載された。東京の新宿中央公園の深夜、あたりはポケモンゲームに興じる人でいっぱい。異様な光景だ。公園の一角では蝉が羽化しているのに、誰も振り返らない。視線の先はスマホの画面しかない。木の幹で羽化する向こう側にスマホを操る同じ姿勢の人たち、これを見た撮影者は虚しさを感じ、ゲームから遠ざかっている日々だそうだ。みんな、たいせつなことに、いつ気付くのだろう。

2016.9.25 『老いること』

先日の講演で、60代、70代の高齢者…という発言をしてしまい、“しまった”と思った。自身が該当しているではないか！。自分も立派な高齢者だったのだ。普段はあまり気にもかけていないが、あるカテゴリーで分類すると、その仲間に入ってしまうのだ。正確には高齢者は６５歳からなので、まだちょいとセーフ！インドの原始経典ダンマパダの一説には、
学ぶことの少ない人は
牛のように老いる
かれの肉は増えるが
彼の知恵は増えない
とある。“老いるショック”にはまだ早い。まだ牛にはなりたくないと思う。
また、キケロはこう言っている。
人生における老年は
芝居における幕のようなもの
そこでへとへとになることは
避けなければならない
とりわけ十分に味わい尽くしたあとで
晩年になっても、次代の人を育てないで、へとへとになるまでやっている人、多く居るなあ。

2016.9.24 『共時性』

このことば、英語に訳すと、シンクロニシティという。以前もこのコラムに書いたことが有ったが、このことば、日本語に訳したら何ということば？と気になっていたが、遠藤周作の本を読んでいたら、“共時性”と書いてあった。ナルホド！だ。竹内まりあのうたにシンクロニシティという歌がある。
♪例えば夢の中で笑ってた
あなたからの電話で目覚めて
お互いに同じ夢見てたなんてこと
不思議だけど二人にはよくあるの

例えば聞きたかったあの歌
ふとつけたラジオから流れて
スキャットで追いかける

こんなラブストーリーではないが、自分にも似たような経験は有る。こういう、科学で証明できない現象が世の中に一杯あるのだ。

2016.9.23 『ストレスケア』

さまざまな健康上の不具合の要因として、ストレスによる免疫機能の低下が起因となっていることは知られている。独立行政法人の労働者健康安全機構では、職場や家庭でのストレスチェックができるサイトを公開し、ストレスチェックを呼びかけている。筆者もやってみたが、結構当たっている。この内容は、厚生労働省からの指導で、従業員５０人以上の企業では１１月３０日までに、常時雇用する労働者に対して、必ず実施することになっている。問題は、このチェックを実施したあとの個々の事業所での施策や対応だろう。かなり問題視される事業所が出てくるはずだ。従業員５０人未満の事業所は実施のための助成金が出る、というから、厚生労働省も本気で取り組んでいるのだろう。この結果が過労死や自殺の減少という結果になればいいのだが。過労死や自殺まで行かなくても、ひとりひとりのストレス管理は重要だ。さまざまな病気の発症が抑えられれば、医療費の節減に結びつくことはもちろん、個々人のQOLの向上にもなるからだ。

2016.9.22 『ユーモア』

日本人はユーモアのセンスが無い、とよく言われる。欧米の人はスピーチなどでサラリとユーモアを取り入れて聴衆に笑いをつくる。ただし、笑いにも冷笑・憫笑（びんしょう）・哄笑・嘲笑などいろんな笑いがあるから、気をつけなければならない。センスの良いユーモアは微笑をつくる。だから、テレビでお笑い芸人が他人を揶揄したり。言葉じりを捉えて笑いを誘うのは、ユーモアには程遠い気がする。なぞかけに凝っているが、〇〇と解く、という時に相手の長所や相手が喜ぶところに落とすと、ユーモアになる。考えるのが大変だが、今のところ成功している。ちゅうさんのページ、“今日の気になるワード”と掛けまして、『多国籍料理』と解きます。その心は、どちらもいろいろな素材と味付けが必要です。……ちょいと出来が悪い？

2016.9.21 『アスレチックスタジオ』

友人はダイエットや身体機能維持のためにジムに行っている。月の会費もばかにならないのに、夫婦で通っている、というからすごい。聞くところによると、午後一番に夫婦でジムに行くのだそうだ。ひと通り身体を動かしたあと、施設内にあるスパに入ってから帰るという。なかなかいい感じだ。でも、筆者はお金をかけたくないから、ジムには行かない。日々のウォーキングは田園風景を見ながら心地よい風に吹かれて気持ち良い。サイクリングは２８キロの川の土手マイコース、１時間１５分で汗じっとり、そして自宅での筋トレ、プールに行くんだったら市民プール、スパは近くの日帰り温泉、ってな具合だ。アスレチックスタジオは特に女性向けが人気のようだ。女性しか受け入れない筋トレの全国チェーン、ホットヨガ、太極拳、フラダンスなどなど。街中に施設が結構多いし、客もそこそこ結構入っているようだ。地域の公民館や市民体育館などでさまざまな講座やクラブが有るのに、何故か費用が高いカルチャーが人気なのだ。

2016.9.20 『お天道さまが見ている』

子どもの頃、じいちゃんによく怒られた。決まって、『ちゃんとお天道さまが見ているんだぞ！』と言われた。隠れて悪いことをする、嘘をつく、いたずらやいじめをする。怒られながら、『何でじいちゃん、知ってんだろう』と不思議に思ったものだ。それ以来、嘘はつけないなぁ、悪いことはしちゃいけないなぁ、と思ったものだ。お天道さまはどこから見ているのか？これは、空の上から神様が見ているのだ。何もかもお見通しなのだ。社会では実にさまざまな事件や疑惑が起こる。嘘をついて否認する。でも必ずバレる。政治家、警察官、タレント、教師、弁護士医者など社会的に地位が高い（と思われている）人たちが反社会的な行為をする人が多いような気がする。それとも社会的地位が高いからニュースネタになりやすくて目立つのか？お天道さまに悪いところを見られない生活をしなくっちゃ。

2016.9.19 『パラリンピック終了』

数々の感動的シーンが有ったリオデジャネイロパラリンピックが終わった。日本時間の１９日朝閉会式が中継された。オリンピックの閉会式は雨だったが、パラリンピックの閉会式も雨、リオは雨が多いのだろうか。閉会式の冒頭、自転車競技の事故で亡くなったイランの選手に追悼のメッセージが有った。パラリンピックで初めての選手の死者、 2020東京での課題となることは必至だろう。特に今回感じたこと、障害は誰かと区別するために設けられたことば、可能性の追求がこんなにすごいことなんだ、ということだった。四肢や視聴覚だけでなく、誰にでもハンディキャップは有る。パラリンピアンの選手個々人は、それを知恵と工夫で埋め合わせ、レースに挑む。そのハンディキャップの度合を公平にするためクラス分けする、ということだ。そしてこれを支えるボランティア。閉会式では選手とボランティアの融合が感じられた。２０２０パラリンピックに向けてわれわれもこれからさまざまな課題にトライしなければならない。

2016.9.18 『閂（かんぬき）』

ある本に“かんぬき”と出て来た。聞いたことがあるが思い出せなかった。ネットで調べたら、“ああ、見たことが有る” 昔の古い建物に有るのだ。時代劇など、門の裏に必ず付いている。神社の総門などにも有る。昔の建築技術はすごい機能を考えたものだ。漢字を調べたら門に横一本の“一”まさに表意文字だ。最近、漢字をよ～く眺めるとおもしろい。片とつくりの組み合わせを見て行くとなるほどなぁと思うものが多い。

2016.9.17 『全日本マスターズ陸上選手権』

パラリンピックがまだ終わっていないが、今度は１７日から３日間、 第３７回全日本マスターズ陸上選手権が新潟市で開催される。参加資格は18歳以上で、運営母体の公益社団法人に登録すれば誰でも参加できるのだそうだ。しかし、中心は６０代、７０代の元気なシニア（おとしよりと呼ぶにはちょっと…）最高齢９９歳の男性、女性は９０歳だそうだ。元気なじいちゃん、ばあちゃんが大勢いるもんだ。それぞれに目標を持ち、この大会を目指しているのだから、素晴らしいことだ。６０歳以上で1500メートルが４分代、５千メートルが１６分代（いずれも男子）というからすごい。女性最高齢の９０歳、長谷川政子さん（愛知県）は毎日通うプールが楽しみなのだそうだ。そして無理は決してしない、という。果たして自分はその年齢でそこまでできるだろうか？それ以前にそこまで生きれるかどうかが問題だ。

2016.9.16 『盛り土しないで何を盛っていたか』

東京都の築地市場から豊洲市場への移転問題、2020東京オリンピックの開催を睨んで進んでいたものにブレーキがかかってしまった。専門家の指摘を無視して今の状態にした、その理由を知る都の幹部が誰だかわかっているのに、そいつが出て来ない。いろいろ調べるといっても、当事者が出て来て説明する時間をつくっていないのは何故なのだろう。小池都知事がリオパラリンピックの閉会式に出張している間も報告を受けて指示する、なんてのはパフォーマンスに過ぎない、と思われてもおかしくない。とっくに、当事者を出して事情をヒアリングできたはずなのに、時間稼ぎをしている。臭いものにふた、に違いない。盛り土の経費を何に盛っていたのか、間もなく真相が解明され、誰かが頭を深々と下げ、今後は二度とこのようなことが不祥事が起こらないよう、再発防止策を徹底してまいります…。とお決まりのフレーズが出るのだろう。

2016.9.15 『不正受給』

腹が立つ。東京都知事のセコい話が一段落したと思ったら、今度は富山市議会の政務活動費不正受給問題。すでに5 人が辞職、２人の市議が疑惑の渦中、辞職は時間の問題だ。市会議員なんて年に数か月しか働かないのに、莫大な給料をもらっている。なぜ、こういった不正が起こるかは、会計システムの問題なのだが、それ以前に議員の倫理観の欠如が最大の原因だ。自治体は今財政難、というのは誰もが知り、どこの自治体でも血のにじむ行動をしているのに、それをチェックして条例をつくる側の人間がこれじゃあ、あきれるばかり。企業などでは経費の出費については細かいチェックルールがあり、確証が細かくチェックされる。これに違反すると懲戒処分。ところが、政務活動費はざるの状態。ここを悪用するわけだ。嘘は絶対にバレる。市民の眼が厳しくなり、ネットに告発され、悪は必ず裁かれる。政治家よ、市民を甘くみたらいけないよ！

2016.9.14 『カープ２５年ぶり』

♪カープ、カープ、カープ広島、広島～カープ。広島市内にこのうたごえがこだました９月１０日夜、全国のカープファンが歓喜してうたった。この歌、４番まであって、優勝する瞬間の４番は２５年ぶりに歌われた、と知った。有馬美恵子さんが作詞した。有馬さんと言えば、伊藤ゆかりの「小指の想い出」、金井克子の「他人の関係」をつくった人だ。８０歳の彼女はその夜スポーツバーで観戦、そして歌ったという。黒田と新井の巨体が抱き合って泣いている。３０代後半の男２人が歓喜の涙、ジーンと来た。翌日のジャイアンツ戦は８－０で負けたが、明け方まで飲んで騒いだあとの試合、無理もない。こうやって、広島県民、全国の赤ヘルファンがひとつになれるのが、何ともすがすがしい。クライマックスシリーズ、日本シリーズ、盛り上がりそうだ。

2016.9.13 『リオ・パラリンピック』

パラリンピックが熱く開催中だ。開会式の日、1964年の東京パラリンピックに出場経験のある方のインタビューを放送していた。当時は障がい者に対する社会の偏見が有ったり、障がい者がスポーツをやることなど考えられない時代であったことをお話していた。出場することによって、海外の障がい者が自立してカッコ良く生きていることに刺激されたそうだ。今のような障がい者に対する社会構造や法的整備などは、その後国や自治体の努力がなされた結果である、と彼は話していた。パラリンピックのような、障がい者が普通にスポーツしている姿を見て身体の機能を努力で補っているのを見ると、障がいは“不自由”ではなく、“個性”であることを感じさせられる。マイノリティと言われる障がい者や高齢者は、確かに一部の身体的マイノリティかもしれないが、みんな必死で豊かな人生を歩もうとしている。スポーツにはそういった感動のシーンが多い。

2016.9.12 『アメリカインディアンの教え』

子どもが幼稚園の頃だから、ずいぶん前になる。とある都内の学習会で「アメリカインディアンの教え」という詩があることを知った。自身が子育ての真っ最中だったから、心に大きく残った。以来このことばを目標に子どもたちに対応したつもりだが…….
心のビタミンのページに掲載しているが、自分の孫が当時の子どもの世代になって、また読みかえしてみた。またまた、ナルホド！と思える自分が居た。訳者は常磐大学教授だった吉永宏さん、永く青少年育成に尽くした人だ。
『アメリカインディアンの教え』
　　　作：ドロシー・ロー・ノルト　訳：吉永　宏
批判ばかり受けて育った子は
　　非難ばかりします
敵意に満ちた中で育った子は
　　誰とでも戦います
ひやかしを受けて育った子は
　　はにかみ屋になります
ねたみを受けて育った子は
　　いつも悪いことをしているような気持ちになります
心が寛大な人の中で育った子は
　　我慢強くなります
はげましを受けて育った子は
　　自信を持ちます
ほめられる中で育った子は
　　いつも感謝することを知ります
公明正大な中で育った子は
　　正義信を持ちます
思いやりのある中で育った子は
　　信仰心を持ちます
人に認めてもらえる中で育った子は
　　自分をだいじにします
仲間の愛の中で育った子は
　　世界に愛を見つけます

2016.9.11 『野菜の色』

８月３１日のコラムにゴロ合わせで「やさいの日」と書いた。朝日新聞の広告におもしろい記事をみつけた。キューピー（マヨネーズの会社）が野菜の日に合わせて、野菜の色が身体にどんな効果があるかをまとめたものだ。緑＝血中のコレステロール改善効果、赤＝強い抗酸化作用、紫外線から肌を守る、黄＝加齢による目の疾病に効果、橙＝目や肌の意地管理成分、紫＝目にやさしい、目の疲労回復効果、白＝血糖値の上昇を緩やかにする効果、茶＝日焼けによるメラニン成分の抑制。などなどさまざまな効果が野菜には有る、という広告だった。さまざまな色、形をバランスよく食べることが大事なのだろう。

2016.9.10 『無駄の文化』

無駄が重要、を説明するのはなかなか難しい。無駄＝あそび、と考えると説明し易い。車のハンドルにあそびが無いと、急激に曲がって危ない。そのためにわずかの角度のあそびを設けている。京都では、いらっしゃったお客様に、「御茶漬け食べて行きやす！」という文化があるそうだ。これは客人との潤滑油として使うことばのようだ。ほんとうに上がり込んだらあそびのわからない無粋な人！となるらしい。手紙に、“拝啓”と書いたり“、”朝夕はめっきり涼しくなりました”などの時候の挨拶を書くのも、機能的には無駄だが、大事なことだ。最近のe-mailではこういったことは極端に省いて、要点しか書かない。ラインなんか、スタンプだけで済まそうとする。世の中、機能的になりすぎて、無駄が無い。無駄を楽しむ余裕もまたたいせつなような気がするのだが。

2016.9.9 『ピンクリボン』

乳がんの患者が多いことで、この病気の早期発見と啓発のために考えられたのが ピンクリボン。啓発イベントなどを実施し、女性の方々に大々的に呼びかけている。筆者の友人の奥様が乳がんの手術むなしく、６４歳でお亡くなりになったことがあった。１０月が乳がん月間だそうだ。これに合わせたイベントが各地で開催されるが、シンポジウム、スマイルウォーク、展示会などが主要都市で開催されるという。筆者の周囲で、乳がんに限らず、癌の診断がされた、レベル４の癌が見つかった、手術で結果が良好、などのさまざまな事例を耳にする。自分に当てはめて、他人ごとでは無い暮らしをして行きたい。

2016.9.8 『うなぎパイ』

浜松名産「うなぎパイ」、細長いパイで、生産する会社は“春華堂”、キャッチフレーズは“夜のお菓子”となっている。大人用の精力が出るお菓子かな？と連想してしまうが、メーカーによると、夜に家族で召し上がっていただく、という意味を込めて昭和３６年に発売を開始したのだそうだ。新幹線の車内販売や近隣の駅などでも売っているので、筆者も何度か求めたことがある。最近では新商品が開発され、“真夜中のお菓子、うなぎパイVSOP”なども有るが、夜のお菓子から真夜中のお菓子になった変遷の意味は分からない。そのウナギパイ、名古屋駅の売店から姿を消し、販売されなくなったことがネットにいろいろ書き込まれてる。真相はいかに？
その後の情報（９月１５日全国紙）では、東海キヨスクは、ネットなどで販売の要望が多く出ているのを理由に、１６日から販売を再開するという。想像は付くが、メーカーと販売者の間で商売上のゴタゴタが有ったのだろう。

2016.9.7 『野菜高騰』

北海道や東北に相次ぐ台風の上陸で水害の影響が野菜の価格に影響している。馬鈴薯（じゃがいも）やテンサイ、小豆、インゲン豆などが収穫時期だったが、畑に洪水が押し寄せた. 北海道で洪水など、あまり聞いたことが無い。丹精込めた野菜が収穫目前に水泡に帰すなど、生産者は考え付かなかったに違いない。農家の落胆には心が痛む。この災害の影響が八百屋さんの野菜価格に影響し出した。今度は１３号台風がまた日本列島を直撃しそうだ。長年、畑に適した土づくりをして来たのに、一瞬にして表土が洪水にさらわれてしまった。畑の回復に１０年以上はかかるという。自然災害の影響は甚大だ。

2016.9.6 『家に洗濯機が有るのに…』

街中にコインランドリーが増えている。家庭への洗濯機の普及率は100%のはずなのに…。厚生労働省の統計では2013年の店舗数は 1万6,800店だそうだ。年間数百店舗増えているというから、３年後の今は、２万店舗に迫ることになる。昔は単身者向けに銭湯の近くに有ったりしたが、今は一等地に明るい店舗が展開する。利用者も主婦層が多く、中にカフェが有ったりするところも、というから進化している。統計では全世帯の１０％はコインランドリーを利用しているという。ビジネスマンの副業にもなっているらしいから、儲かるのだろう。

2016.9.5 『自助・共助・公助』

１日は防災の日だった。全国で防災に関する行事が行われた。北海道や東北では台風１０号の影響で水害のため家が流されたり、水に浸かった方が対応に追われた。昨年の９月には茨城県常総市で大きな水害が有ったことは記憶に新しい。災害の時に言われるのが自助・共助・公助だ。まず最初に、自分が出来る備えをしておこうというのが自助、日頃から隣近所との関係、自治会との関係などをきちんとコミュニケーションできるよう整備しておこう、というの共助、資金的、パワー的に自治体などの力を借りる、というのが公助だ。この３つのことをうまく組み合わせて災害時に適切な行動をし、被害を最小限に、被害が有った時の対応をスムーズに行おうということだ。特に都市部では隣近所のつながりが薄い。日頃からの地域のつながりがいいところは、対応に優れ、復興が早いのだ。

2016.9.4 『寄付の文化』

欧米では“ドネーション”の文化が根付いており、福祉・文化・環境・スポーツ・災害など、資金を必要とする人に、子どもから大人まで“寄付”をする文化が有る。宗教上の教えが有るからかもしれないが、特に災害時など、寄付を集める団体が即座に活動し、多額の資金を集めてタイムリーに必要な人に届ける。これが日本の場合、寄付を集める団体は有るが、集めたあと、配るまでの議論が多く、なかなか必要な人に必要な時に配られないという実態がある。日本にも寄付の文化はあるが、一部の篤志家などに偏る傾向。先週行われた日本テレビの２４時間ＴＶのように、子どもから大人まで、貯金箱を持ち寄って寄付する企画など、進歩して来た。こういった寄付の文化を子どもたちに“社会貢献”というテーマで教える試みが生まれて来たという。いいことだ。

2016.9.3 『週刊誌それぞれ』

週刊誌の広告をみていると、大きな活字で政治家や芸能人のスキャンダル、福祉系・医療系・セクシャル系・国際情勢などの予告が並ぶ。満員電車の中などで週刊誌の中吊り広告などを見て、よくそこまでキャッチコピーを考えるもんだ、と感心する。実際の記事を見てがっかりすることが多いが。週刊新潮はスキャンダルを徹底的に追いかけ、多くの有名人を怖がらせている。政治の流れを変えることも有る。週間現代は医療の問題を追いかけている。今の医療や福祉の実際を掘り下げている。週間ポストは年収と福祉・最期のことを得意記事にしている。それぞれの生き残りをかけて発行し続ける。週刊誌を取り巻く契約ライターや契約キャメラマンは何人くらいいるのだろうか。興味のあるところだ。

2016.9.2 『東京オリンピックは“もったいない”』

東京都の小池知事は、リオデジャネイロオリンピックの閉会式でオリンピック旗を受け取り、日本に帰って来た。リオデジャネイロの運営を見て、“きらびやか”な運営は必要ない、という決意を持って帰ったようだ。８月２６日の会見で彼女は、2020オリンピックは“もったいない”を新しい標語にしよう、と発言した。筆者はこの思想を歓迎する。なかなかやるなぁと思った。 “もったいない”は国際用語だ。ノーベル平和賞をもらったケニアの環境活動家、マータイさんが世界に広げたことばだ。招致活動で使ったオ・モ・テ・ナ・シもいいが、日本の美徳である“もったいない”を全面に出すというアイディア、もっと広げて行こう。

2016.9.1 『金持ち夫婦、貧乏夫婦』

有名な経済誌Ｐ誌が今月号で「金持ち夫婦、貧乏夫婦」という特集をした。言いたかったことは、年収300万円でも超リッチな暮らしができる、ということのようだが、きちんとしたステータスを持つ雑誌がこんな下らない記事を特集にすることに幻滅した。お金の価値は１０人十色、財布に１万円あればリッチだと思う人あれば、１００万円あってももっと儲けたいと思う人あり。何がリッチなのかわからないが、それぞれの家庭の価値観で決まる倖せ感、それぞれが違う。お金が有っても不幸せな人あり、お金が無くても倖せな人が居る。その尺度を決めつけて欲しくないのだ。

2016.8.31 『野菜の日』

８月３１日はゴロ合わせでヤ・サ・イの日だそうだ。これに合わせて野菜に関係する商品を扱う会社がさまざまな企画をしている。今、テレビなどで家庭菜園の放送が多くなって、ベランダで野菜を栽培する人が増えた。ホームセンターに行くと、さまざまな栽培用新商品が並んでいる。深い大きな鉢、あんどんづくりするための道具、土、肥料などなど、見ているだけで楽しくなるようなものがいっぱいある。自分でつくる野菜は何よりも美味い。そして、食の大事さを気付かせてくれる。若いご夫婦が子どもと一緒に野菜を栽培するのが密かな人気のようだ。子どもには食育の面で大切なことだろう。８月２７日の日刊紙朝刊には、ＪＡ専属の卓球選手、石川佳純さんがトマトを持ったやさいの日キャンペーン広告が掲載された。

2016.8.30 『スポーツ観戦のIT化』

これからのスポーツ観戦はIT技術でおもしろい見方ができる、との予想がある。バーチャルリアリティの活用だそうだ。競技をするスペースの全方位にカメラを設置し、これを合成して画像を作成、観戦する人はゴーグルをかけて見る。例えば野球の場合、ピッチャーが投げる、バッターが打つ、サードが１塁に送球する、などのプレイを、ゴーグルを付けた人が好きな方向で見る。そうすると、対象の選手が映り、前・後ろ・右・左の見たい方向のさまざまな映像がゴーグルに表現される、っというものだ。ピッチャーが投げる瞬間の後ろからの映像が見れたり、ファーストベースからホームの方向が見れたり、さまざまな方角からの観戦が可能ということだ。そこまでして楽しむのもどうかな？と思ってしまうが。

2016.8.29 『台風』

今年は台風の発生が少ない、というのが７月の気象情報だった。ところが、８月２１日から台風１１号～台風１０号～台風９号と、相次いで日本列島を縦断、11号、９号と２本続けて北海道を襲った。こういうことは珍しい。太平洋の東側に居座る高気圧が台風に対して、日本列島を縦断するように作用しているのだそうだ。このところの気象の変化は、同じ市内でも道を１本隔てると雨が降っていなかったりする。22日に関東地方を襲った風雨は怖い１日を経験した。台風１０号が日本列島の南側で迷走していたが、相当強い勢力に発達して日本列島を横断する見通しだ。大きな被害をもたらさないで欲しい、と願うばかりだ。

2016.8.28 『ブルキニ』

イスラム教徒が着用する水着のことを ブルキニというそうだ。女性用衣装の“ブルカ”と水着の“ビキニ” を合わせた造語だそうだ。イスラム教徒は人前で肌を露出してはいけない、という戒律に合った服装なのだが、これをフランスで禁止する動きが広がり、宗教に対する侵害に当たる、と抵抗する人、着用を禁止する派の“イスラム過激派などによる無用な混乱を避けたい”とする側で対立しているのだそうだ。どちらの言い分もわかるが、政教分離を標榜するフランスでの出来事、対岸の火事と言ってはいられないような気がする。批判する人、肯定する人、賛否両論だったが、フランス政府の法務担当は、結局法的には合法としてブルキニは問題無いということになったと言う。

2016.8.27 『友人のペットの最期』

ブログともだちの友人は、実にアクティブな人だ。一緒にスクエアダンスを踊るのが共通の趣味、彼女は海外にガンガン出かける、料理は得意、写真を撮るのが上手い、感性豊かな友人のペットが無くなった。小生はペットを持たないのだが、彼女にとってはペットと言うより家族だろう。ペットなんて言ったら失礼かもしれない。犬や猫を飼っている人が周囲には多く居る。わが家でペットを飼えない理由は、夫婦とも家に居ない時が多いから、なかなか世話ができないのが理由だ。友人はちょっとの間ヨーロッパを旅行していた。しかし、戻ってみると、悲しくも息を引き取っていたという。悲しみは彼女のブログからわかる。わんちゃんのご冥福を祈りたい。

2016.8.26 『珈琲』

コーヒーと書かずに珈琲と表現すれば、なんか気持ちがリッチな感じがする。王片の良い字をつくったものだ。筆者は珈琲好き。ただし、珈琲そのものにあまり詳しくは無く、ただ好きなだけなので、「通」までは行かない。朝起きて一杯のコーヒーが必要だ。煙草飲みは起きてすぐと、食後すぐが美味いのは２４歳まで１日１箱吸っていた経験からわかるが、朝の珈琲はそれに似たものがある。夏はアイスで、以外はホットで、だ。おいしい珈琲は冷めても“おいしい”ので、こだわってお気に入りの豆でドリップしている。面倒くさがったらだめだ。美味い珈琲を飲むためなら労を惜しまない。ただボーッと飲んでいるよりお気に入りの本を読みながらお気に入りの場所でお気に入りのスタイルで飲む。これがおいしく飲む秘訣。お気に入りの場所とは言っても、狭いわが家、窓辺の庭が見えるところで、真っ赤な座椅子に座って、足を投げ出して、が良い。こだわった分だけの満足が得られるのだ。

2016.8.25 『誕生日』

今日はお袋の86歳の誕生日だ。以前は何かプレゼントを送ったり電話をしたりしていたが。田舎の介護施設に入居しているのでそれは叶わない。年に数回、田舎に見舞いに行く程度になってしまった。認知症を患ってはいるが、行って顔を合わせれば名前で呼んでくれるし、昔話に花が咲く。だけど今日の日付けや、さっき食べた昼食は食べたことを覚えて居ない。行く毎に身体が小さくなったような気がする。86歳は今の日本の女性の平均寿命、わが家の最長寿記録を更新中。まだまだ長生きして欲しい。
30日は一番下の孫が１歳の誕生日、赤飯でも炊いて彼女の家にギターを持って行こう。そしてみんなで“♪ハッピーバースデー” を歌ってあげようと思っている。

2016.8.24 『オフィスの快適性と効率性』

オフィス備品（机・椅子・書庫などの什器<じゅうき>）のメーカーは、相次いで新製品を投入している。バブル期にはオフィスビルの建設や移転が多く計画され、備品・什器メーカーは新しいオフィスレイアウトを提案、新製品が多く生まれ、業界は潤った。しかし、その後の景気の後退で、企業の投資は減った。しかし、ここにきてIT関連企業の業績好調などから新しい製品が次々と生まれている。今までのデスクは個人の“居場所”だったが、その日の仕事に合った場所に座る、立って仕事できるよう、机が電動で上下する、わざと直線の通路ではなく、ギザギザさせてコミュニケーションの向上を図る、 BGMや匂いが環境のコントロール、などなど好調な企業を中心として改革が続く。生産性の向上が最大の目的のはずだが、こういった施策が学生のリクルーティングなどにも影響するから、コスト対メリットのせめぎ合いだ。

2016.8.23 『オリンピック閉会式』

２２日朝、リオオリンピックの閉会式が中継された。弾ける笑顔、陽気なサンバ、光の演出、他国の人と肩を組み肩車をしての入場、観客も満面の笑顔で惜しみない拍手、雨の中の閉会式は平和の祭典の象徴だった。各国の選手たちのカメラの前のパフォーマンスはお国柄を表している。日本の選手がなかなか出て来ない。最後の入場だった。日本との関係が深いブラジル、声援が大きかった。欧米の選手に比べパフォーマンスがおとなしい。雨をものともせず、式典が進行。 “共生”がひとつのテーマだった大会。国境を越えた共生、異なる宗教との共生、民族の共生、男女の共生などが実現した大会だった。難民選手団が結成され、戦火が続く国の選手たちが活躍した出来事はひとつの歴史だった。できれば難民選手団を結成しなくても良い情勢になって欲しい。続いて、パラリンピック大会が開催される。まだまだ感動の光景が続く。

2016.8.22 『平和の祭典に泥を塗る』

リオオリンピック、いろんな心配事が有ったが、会場の建設は滑り込みセーフで間に合い、反対派の妨害行動など発生することなく、テロなどの被害が無く、何とか終わった。多分、報道されていない小競り合いは有ったのだろうが、総合的には大成功に見える。しかし、世界中に与えた感動と歓喜の裏側では利権に絡む詐欺やドーピングの問題が未だ有った。８月１８日には大会期間中だが、 IOCの理事が会場の入場券を転売した疑惑で逮捕された。金に絡む事件、醜い人間の悪い性が出てしまう。不偸盗というのは仏教の十戒のひとつ。米国のメダルを取った選手が市民に暴力を振るわれた、という事件も狂言だった。嘘は必ずバレる。そして必ず裁かれるのだ。

2016.8.21 『秋の気配』

８月７日は立秋だった。まだまだ夏日が続くなぁ、と思っていたら、夜は虫の鳴き声が多く聞こえるようになった。スイーッチョン、ガチャガチャガチャガチャ、コロコロコロコロ、と夜のしじまに心地よく響く。そして朝夕が幾分涼しくなった。季節は確実に秋に向かっている。周囲の田圃は米がたわわに実り、かなり黄色に色づいて来た。稲刈りも間もなくだ。このあいだ田植をしていたと思ったら、もう５か月たって収穫の準備だ。わが家では毎年８月１８日に白菜の種を蒔くと決めている。今年も蒔いた。朝夕の温度が低くなるのが８月１８日前後ということで、白菜の蒔き時なのだ。白菜の他、リーフレタス、小松菜、キャベツ、ブロッコリーなども蒔いたが、夏野菜が好調だったから、秋も楽しい収穫が待っている。

2016.8.20 『駅のホームドア』

8月１７日、都営地下鉄銀座線・青山一丁目駅で、盲導犬を連れた視覚障碍の人がホームに転落、５５歳の男性がお亡くなりになった。何とこの日は彼の５５歳の誕生日であったという。ご冥福をお祈りしたい。
首都圏の主な駅などでは乗客の安全対策を目的にホームドアの設置が進んでいるが、この駅ではまだ設置がされて居なかった。多額なコストがかかることや駅舎の構造上の問題で、すぐに設置という訳には行かないかもしれないが、この事件を契機に設置が加速されることを願いたい。電車の発車ぎりぎりに飛び込む乗客が結構いるが、こういった時の事故や混雑時の事故などが避けられそうだ。国土交通省の統計では、視覚障碍者のホーム転落の事故は、平成１４年が８０件、平成１３年に７５件有ったそうだ。安全対策が急務だ。

2016.8.19 『フードバンク』

企業や個人から寄贈された食糧を生活に困った人や福祉施設に贈る取り組みをフードバンクというが、アメリカ発祥のこの仕組みを日本のNPOも取り組んでいる。賞味期限が切れた食品や規格から外れた形状が整わないもの、中身には影響しないが、包装の破損など、企業から生み出される、市場に届けられない食品をいったんNPO（NGO)が預かり、困窮者に配布する取り組みだ。昨年１１月には全国フードバンク推進協議会が設立され、行政との連携が模索されている。自治体の支援窓口には、困窮者が相談に訪れるが、この時にフードバンクの紹介により、生活支援に繋げられるとの思いのようだ。NPOと行政の連携が進むことは、互いの強みを生かすことができることから、好ましい出来事だ。リオオリンピックのニュースでも報じてたが、選手村で残った食材を一流のシェフが調理してホームレスの人たちに食料を支援していた。フードバンクの思想がこういった舞台でも生かされている。

2016.8.18 『オリンピックの影で』

高校野球やプロ野球の放映が減っている。連日のメダルラッシュで、マスコミはほとんどそっちのほうを追いかけている。中にはそのことでニュースにならなくて良かった！という、スキャンダルの主も居るかも知れない。高校球児などはニュース枠が小さいので、少しかわいそうだ。それにしても金を取った、銅になってしまった、期待に応えられなかった、など成績ばかりに目が行ってしまう報道の有り方に少し疑問を感じる。社会の関心事は、確かにメダルだが、こういう関心が帰国した時のメダルを首に掛けた選手とそうでない選手の明暗になって成田空港を出る時の差になる。メダルを獲得した選手本人も「ロンドンの時は陰にかくれてこっそり帰ったけど、今回は胸を張って帰れます」と。

2016.8.17 『国際宇宙ステーション・きぼう』

国際宇宙船きぼうに日本人宇宙飛行士、由井卓哉さんが乗務している。無重力空間で６か月も宇宙に滞在、しかも国の違う飛行士たちと寝食を共にしている。タフでなければできない仕事だ。オリンピックの影に隠れてあまりニュースにはならないが、さまざまな宇宙実験を黙々とこなしているに違いない。ＪＡＸＡ(宇宙開発機構）がさまざまな広報に努めているのだが、宇宙開発はこれからの人類にどういう影響を及ぼすのかを疑問視する声、高額な予算を国が充当するかどうかなどの課題をはらみ、ＪＡＸＡは宇宙少年団を結成したりして、子どもたちに夢を与える活動に力を入れている。茨城県つくば市にＪＡＸＡの展示館が有るが、こどもたちの自由研究などに活用され、夏休み期間は多くの子どもたちで賑わっている。

2016.8.16 『山の日』

8月１１日は今年から新たな祝日が加わって、“山の日”だった。各地でさまざまな祝賀行事が行われたようだが、上高地では皇太子殿下ご夫妻、愛子さまが参加して山の日記念全国大会が開催された。河童橋、梓川越しに北穂高手前のカールが見える観光ガイドに必ず載る有名な景色がニュースで流れた。スポーツ用品メーカーなどは山グッズの売り上げに貢献して欲しいとばかり、経済効果の皮算用をしているようだが、郊外にある大きなスポーツ用品ショップを覗くと、さまざまなデザインのカッコいい用品がたくさん陳列されている。今、山歩きは高齢者で溢れているが、みんないいものを装備している。お金と時間が有るからマーケットにとっては格好のお客さんに違いない。筆者も高山に登るが、今年はまだ一度も行っていない。少し山が静かになってから早目の紅葉を見に行こうと思っている。ただ、今年は相次ぐ熊の出没で、いつもより少し注意しなければならない山行きになる。

2016.8.15 『終戦記念日』

７１年前のこの日、天皇の玉音放送が有り、終戦が宣告された。皇居前広場で土下座して泣き崩れる映像や、天皇の声で終戦の宣言をする放送などが、テレビのニュースやドラマで何回となく見て来た。戦争はいけない、ということは脳裏に焼き付いている。当時、戦争に突き進めた政治や軍部とは、いったいどんなものだったろうか。愚かな殺戮や侵略行為が何故堂々と行われて来たのか、終戦記念日にはさまざまな角度から検証される。今だ世界のどこかで戦争が行われ、一般の市民が巻き込まれ、難民として国外に逃げ惑う姿は悲惨そのものだ。誰が考えても良い結果を招かない殺戮や街の崩壊、それでも戦争が続く。愚かな行為はつくられた大義名分を行使し、終わることが無い。暴力やむなし、という大義名分はやがて時を経て間違いだったことに気付く。人間の愚かさはまた繰り返される。終戦記念日にあたって、平和の有難さを、静かに、深く考えて見たい

2016.8.14 『帰省ラッシュ』

8月１１日はお盆の帰省ラッシュの日だった。北海道新幹線などの新幹線、飛行機は満席、道路は下り車線がのろのろだった。今日あたりからは、帰りのラッシュが見込まれている。昔は子どもたちを連れて実家に帰省したものだが、今は自分の子どもたちがお盆に集まってくれる。子どもたちや孫たち家族がみんな集まれるなど、そう多くは無いから、自慢の蕎麦を打ったり、寿司を握ったり、孫たちと思い切り遊んだりの時間を過ごそう。東京生まれで東京育ちの友人から、「帰省は羨ましいなぁ」と聞いたことが有る。そこには“ふるさと”、“田舎”のイメージが有るのだろう。確かにそうかも知れない。親は子どもたちに、生まれたところが“ふるさと”を実感してもらえる育て方をしなければならないのかも知れない。

2016.8.13 『お盆』

１3日はお盆の迎え火の日だ。都会では迎え火を焚いたりできないし、しないが、地方ではこれをしきたりに則ってきちんと行う。仏壇を飾り先祖の霊をお迎えする、お墓をきれいに掃除する、お坊さんが家々を廻り読経をする、地域では盆踊りを行う、送り盆の日にはお墓に行く。そのために家族・親族が集まる。お盆は会社の長期お休みの期間という色彩が強いが、意味のある期間だ。盆踊りと言えば、最近“無音盆踊り”と言って、スピーカーから音頭が流れない仕組みが有るという。理由は、会場の近所から『うるさい』という苦情が有り、音が出せない。そこで、音楽をFMの電波で流し、踊り手は携帯ラジオを持って聞きながら踊る。外見は音が無いのにみんなきちんと揃って踊っている、という何とも妙なイベントだ。それにしても、被害者だと思っている人の声もわからないわけではないのだが、盆踊りがうるさいとか、保育所が出来ればうるさいとか、公共を考えない住民のエゴも困ったものだ。

2016.8.12 『漢字１文字シリーズ31・楽』

漢字１文字シリーズ最終回だ。これをやろうと思った時、どんな漢字を取り上げようか、どんな記述をしようか、果たして続けて書くことができるだろうか、等々いろいろ考えたが、「よし、やってみよう」と思った瞬間から動き出し、知恵を出し、書き進めて来た。何とか３１回続けられてひと安心。内容は稚拙だったかも知れないが、書いたことで、今まで感じなかったことや、さまざまな新しい物の見方を考えることができた。新しいことをやることは必要なことなんだ、と感じた。
もし、お叱りやご感想が有りましたら、　chuusan@mtj.biglobe.ne.jp までメールをいただきたく。このコラム、独りよがりの思いや感想や怒りを書いているが、楽しくやっている。ちゅうさんの哲学は、何をやるにも楽しくやる。そして周囲を楽しくする。ということに腐心する。いつも、どうやったら楽しくなるだろう…を考えながら難題にも立ち向かって行く姿勢だ。「ストレス、無いんですか？」と聞かれることが有る。無い訳では無く、ストレスだらけ。でもこれを感じないようにさまざまなアクティビティでメリハリを付けながら動けばストレスは発散できる。楽しくやると、達成感や価値観が大きく変わって来る。そして周囲も変わって来る。

2016.8.11 『漢字１文字シリーズ30・足』

“足るを知る”という言葉が有る。昔、パチンコに熱中していた頃、出玉が少しずつ増えて行く。今日は調子が良いなあ、と思ってどんどん続ける。そうするとだんだん出なくなり、少しづつ玉が減って行く。また当たりが来るだろうと思って続けるうち、すっかり無くなっていまい、「ああ、あの時やめておけばよかった」という後悔の念。あまりいい例ではないが、足るを知る、の身近な話だ。往々にしてギャンブルはそういうスパイラルに陥りやすい。人間、欲が有るから今を満足することが難しく、次々にその欲を満足させようとする。逆にこれが無いと進歩が無い状況にもなる。満足しきっていてもまずいし、欲が大きすぎてもまずい。このあたりのせめぎ合いの中で私たちは等身大の自分と向き合いながら生きている。

2016.8.10 『漢字１文字シリーズ29・継』

継続は力なり、という。物事を継続して行くことで夢や願いが叶う可能性が高まる。個人で継続すること、家族で継続すること、社会で継続すること、組織で継続すること、などさまざまな場で継続・継承が大事になる。伝統芸能の世界では親から子、子から孫への継続が成される。気がついたことだが、苗字は多くが男性が継承して行く。男の子が居なければ、苗字が途絶えてしまうことになる。組織運営の継承もまた若い人を育てなければうまく引き継ぐことができない。明治から昭和時代を生きた政治家、後藤新平さんは、『良く聞け・金を残して死ぬ者は下だ・仕事を残して死ぬ者は中だ・人を残して死ぬ者は上だ』と言っている。人を育て、継承して行くことの大切さを残した偉人だ。

2016.8.9 『漢字１文字シリーズ28・美』

リオオリンピック、地球の裏側だから、昼夜逆転の中、深夜のテレビ観戦で寝不足の人が多いかもしれない。出場する選手たちの鍛え抜かれた身体や競技中のフォームには美しさを感じる。スポーツ選手は美しい理に叶ったフォームでいい成績を収める。そのためのトレーニングを目標を持って黙々とこなしている。一般人が行うそれとは大きな違いだ。一つの競技を突き詰めて行くと、無駄の無い合理的な美しいフォームになって行くのだろう。だから見る側に感動を与えられる。スポーツ選手は技と力だけでなく、メンタル面での美意識、競技以外の行動面での美意識が必要とされそうだ。なのに、ドーピングをしてまで誤魔化しの良い成績を収めようとする行為がまかり通っている。嘘やごまかしの混じったものには美は感じられない。スポーツの例だけ挙げたが、文化・経済・職能・政治・宗教・自然などの社会に存在するすべてに美意識が重要になる。

2016.8.8 『漢字１文字シリーズ27・颯』

颯爽と歯切れのいい行動をする人がいる。こういった爽やかな人に出会うことが良くある。決して背伸びしている訳ではない。自然体のその姿が決まっているのだ。江戸っ子はそんな人を“粋”という。辞書には、“きびきびした様子”、“風がサッと吹く様子”と有る。颯爽と行動するには、自信がなければならない。自信を持つためには、常日頃からの精進が必要だ。そして、背伸びせず、誤魔化さず、ひけらかさず、ありのままの自然体で居られることだ。

2016.8.7 『漢字１文字シリーズ26・恵』

自然からの恵み、空気・水・作物・季節などが私たちの暮らしに密接して恩恵を与えてくれる。しかし、その恵みの自然が、水害や地震などの自然災害となって牙をむき、大きな被害をもたらす。人間は自然界の中で、大きな流れの中で生かされているはずなのだが、経済性や快適性を求めるあまり、その自然に逆らった愚かな行為をしてしまう。長い間に蓄積されたこういった行為が今、温暖化や気候変動や植物・動物の生態系変化となって顕著になって来た。地球からの恵みをこれからも継続して受けていくための驕らない行動が求められている。その恵みを後世にきちんと残して行くための知恵を働かせて行きたいものだ。

2016.8.6 『漢字１文字シリーズ25・拝』

手紙を書く時の“拝啓”、神社を訪問する時の“参拝・奉拝”、相手の心を察する時の“拝察”、信じる人を強く思う時の“崇拝” などなど、対象に対してへりくだる時に使う文字だ。最近、手紙を書かないから拝啓などあまり使わない。メールでいちいち拝啓などと書く人が居ないようだ。メールなどのＳＮＳに慣れた人が社会人になってビジネス文書を書く時に一様に苦労する。現場の先輩や上司は教えるのに大変だ。
神社に参拝する時のルールを心得ない人がまた多いこと。鳥居の手前で一礼することや、拝む作法もいろいろなスタイルを見かける。拝んで願いを八百万の神様に託す訳だから、きちんとやっておきたい。
相手の考えていることを拝察する、察する文化が空気間からではなく、文字面から行われるサブカルチャー全盛の世界だ。

2016.8.5 『漢字１文字シリーズ24・譲』

謙譲の心は持ち続けるのが難しい。人間誰しもプライドが有る。このプライド、別に持っていても構わないが、時として他人にとって嫌な存在になることがある。「あの人、プライドが高いからなぁ」となればあまり人の意見を聞かない、自分に過剰な自信を持っている、上から目線で物事を見ている、というような意味になる。考えや意見を譲らない人、お金や物を譲らない人、いろいろだ。その人の事由だから頓着することはないが、ケチはだいたいにおいて社会から敬遠される。譲ることは譲らない人を“利己”的な人、譲る人を“利他”的な人と言い換えても良い。

2016.8.4 『漢字１文字シリーズ23・食』

普段の生活で食をたいせつにしている。バランスよく食べること、お腹いっぱいにならないように暴飲暴食をしないこと、朝がっつり、昼は麺かパスタ系、夜はよ～く考えたメニューで、ビール付きで腹八分目、これがわが家の定番。食べることは楽しみだ。体調が悪い時はおいしく食べられないから、自分の身体のバロメータになる。中でも野菜にはこだわる。すべて無農薬の自家製だ。だから旬の露地もの以外は食べない。夏の今が一番豊富に有る。そして器にこだわる。こだわりの器は自作。こんなものが欲しいと思うと、すぐにつくってしまう。何と贅沢な！と自画自賛だ。

2016.8.3 『漢字１文字シリーズ22・逢』

“会う”よりも“逢う”を使うほうが好きだ。逢うとなった場合は思いがけず出会うころ、と言う意味になるから、昔使ったデートの意味の“逢い引き”はちょいと違う。昔の友人と思いがけないところでバッタリと出逢う。そういえば、今朝この友人のことをちょっと思い出したので、何かの偶然だ。好きな曲を鼻歌で歌っていたら、カフェからこの曲が聞こえて来た。偶然の出逢い。と思いきや、シンクロニシティということばで表現できるが、偶然ではなくて、科学では証明できない、神のみが知る必然が作用しているのだそうだ。逢いたいなぁ、と思える人が居ることは大事なことだ。

2016.8.2 『漢字１文字シリーズ21・励』

人を励ますことばはたくさんある。何かあるとその言葉を思い出し、エネルギーに変えられる。激励のために今、あちこちでリオオリンピック出場選手の激励会、壮行会が行われている。きっと選手たちには大きな力になっているに違いない。恩師から励まされ、勉強に励む（いそしむ）など、自分が信頼したり尊敬したりしている人からの励ましの一言は、何にも代え難い力になる。誰かに何かを勧めることを奨励という。インターネットの世界では、検索エンジンで何か検索（例えば本など）すると、すぐに広告のページに同類の本に関する奨励（おすすめ）の宣伝広告が付けれれて来る。余計なお世話だが、きっと効果があるのだろう。知らず知らずのうちに、知らなくてもいい情報が目に飛び込んで来る。怖い社会でもある。

2016.8.1 『漢字１文字シリーズ20・友』

♪ともだちになるために、人は出会うんだよ、どこのどんな人とも、きっとわかりあえるさ～。このフレーズ、新沢としひこさん作詞、中川ひろたかさん作曲のともだちになるために、好きな曲だ。その昔、キャンプファイアーの時など、真っ紅な火を囲み、それをみつめながらみんなと歌った。心に響く歌だ。友だちは大事にしたい。いつも近くにいると空気のような存在だが、少し離れて見ると、逢いたくなるような存在。友情とはそういう存在なのかもしれない。今の時代、サブカルチャーの世界での友人が多いようだ。メールドレスに登録されている数で友人の有り無しを感じる若い人が多いとか。ほんとうの親友なら、本音で語り合え、互いに生きる力になれる、心を分かち合える友のはずなのだが、嫌われるのが怖くて何も言えない、安全なところで近くに居れば良い、というのなら、ちょっと違う存在になる。

2016.7.31 『漢字１文字シリーズ19・公』

公平＝偏ることなく、同等に扱うこと。公平と平等は違うんだよ、と教わったことがある。例えば、リンゴが１個しか無い時、３人の兄弟に３等分したものをあげるのは平等、一番上のおにいちゃんには半分、真ん中の妹には残りの半分の３分の２、残りは一番下の弟に、とした場合は公平だそうだ。会社の賃金査定で成績が良ければ同期でも差がつく、これ公平。飲み会で上司は８千円、部下は５千円、これも公平。すべてが平等でなくても良い。その考え方には賛同する。でも、今どきの子どもは、「何でおにいちゃんが半分取るの？意味わかんな～い」って言いそうだ。「世の中、そういうもんだ！」が通用しない時代のようだ。「なんでおとうさんばかりいつも多いの？」なんて子どもに言わせてはいけないのだ。不公平、と不平等は使い分けなければならない。

2016.7.30 『漢字１文字シリーズ18・潔』

“いさぎよい”と読みたい。世の中、グタグタと言い訳めいたことばかり言う人が居て、潔しとしない現象が多い。権力やお金が絡むと、人間潔くなれないのだろうか。思い浮かべるのは、スキャンダルが報道されたあとの国会議員や首長の態度だ。潔ければ市民に好感を持って受け入れる、ということを知らないで“法律に違反していません”、“中身は弁護士や秘書に任せているから”、などと言い訳する。すると更に追求が深くなり、また言い訳する。崖っぷちに立って、やっと“私の不徳のいたすところで”となる。“潔し”、辞書には「心や行いがけじめ正しい」と有る。公的な立場にある人ほど、この文字をたいせつにして欲しい。

2016.7.29 『漢字１文字シリーズ17・吉』

占いは信じない筆者だが、ゲンはかつぐ。大安吉日を選んで事を起こす、４や９などの不吉な数字は選ばない、などは日頃から習性になっている。何かの日程を決める時などは、よほどでないと仏滅の日は選ばないし、何か買う時は４つは選ばず、３つや５つにする。１０個入りのお菓子を１個食べると残りが９個になるので、そうはしない、など徹底している。縁起が良い文字だから、長野や岡山に、吉（よし）という地名があるそうだ。カレンダーの大安に関係なく、身の周りに何か良いことや嬉しいことが有った時は、吉日だと思うようにして、自分にご褒美をあげるとエネルギーが湧いて来る。筆者の場合は多くがビールだ。

2016.7.28 『漢字１文字シリーズ16・謝』

５年生で習う漢字だ。われわれの頃は５年生でこんな複雑な字は習わなかった気がするが…。謝罪・陳謝はテレビで会社や議員やタレントなどが誤る姿が頻繁に放映される。頭を下げた瞬間にフラッシュがバチャバチャと焚かれる瞬間がすごい。企業の不祥事でトップが部下を3人くらい引き連れて謝罪する。記憶にも新しいが自治体の首長が週刊誌にスッパ抜かれて有権者や議員に問い詰められ、辞める会見をする。謝るわけではないが謝罪会見のうちだ。タレントが不倫をして、 “もうしません”と謝る。別に謝ってもらっても…、あんた個人の問題でしょ！と思うが。
良い意味の感謝・謝恩の文字のほうを日常多く使いたいものだ。人や物事に感謝する。“ありがとう”と感謝できる気持ちを大切にしたいものだ。

2016.7.27 『漢字１文字シリーズ15・情』

情報の“情”。情報が入り乱れて、情報の洪水の中でアップアップしている人が多いような気がする。LINEの到着を告げる、 “ポッ！”という音にいち早く反応し、今までの時間の流れが中断する。ネットサーフィンしていると、LINK-LINKーLINKと辿っているうち、最初、どこに居たんだっけ？何してたんだっけ？などに日常茶飯事。ついつい、あまたの情報に行動が捻じ曲げられてしまう。変な社会になってしまった。ネットの炎上なんか、まさに今の社会の弊害だ。情報によって感情が揺さぶられ、情熱がかきたてられる流れならいいいのだが。物ごとを情で考えて行動する人、数値や論理で考えて行動する人、２タイプの人間が居る。筆者はどちらかと言えば、情でもって考えるアナログ思考かもしれない。論理や数値で動く人はデジタル思考というそうだ。

2016.7.26 『漢字１文字シリーズ14・認』

人は、人や社会から認められ、自己の存在を感じる。自己肯定感は、生きて行く上で大事な気持ちの有りようだ。ところが、それを持てないで自分が存在する意義を失う人が多い。こういった人が自らの命を絶つ。理由はさまざまだろうが、生きる意味を失って、自死という最悪の結果になる人が年間３万人も居る。国をあげて対策の施策を講じている。
最近、物ごとを忘れることが多い。確認が重要なのだが、どこかで漏れる。２階に何かを取りに行って、階段を昇ったとたん “何だっけ？”となり、降りたら思い出す、なんてよくある。“失認”というそうだ。認知症の始まり？などと思いたくないから、否認したい。他の人の考えを容認したり、ちょっとのことは黙認したり、少し幅の有る行動をしたいと思っている。

2016.7.25 『漢字１文字シリーズ13・粋』

“粋だねぇ”となれば、人情の機微に長けていて、言葉やしぐさにあか抜けていること。反対語は“無粋”、“野暮”となる。江戸っ子気質を思い浮かべる。浴衣をサラっと気流して、すたすた歩く。歩き方も、決まっている。しゃれた、いなせな店に入り、切符の良い会話をしている、なんて思い浮かべてしまう。粋な人は頭のてっぺんから、指先まで、決まっている。決して高価な衣装や飾りは付けていないが、どこかに凛とした雰囲気が漂う。こういう人を時々見かけるが、なかなか真似ができるものでは無い。“すい”とも読む。技術の粋を集めてロボットの開発に取り組む人たちが居る。人の役に立つ製品がだいぶ出回って来た。粋なロボットも間もなく登場するだろう。

2016.7.24 『漢字１文字シリーズ12・信』

信頼、信用、信憑、信心、確信、自信、威信、所信などのことばは、皆良い意味だ。背信となると欺くこと。銀行は信用が第一、会社も信用が第一、とは言ったものだが、最近の企業の不祥事を見ると、信用なんかどこかへ行って、金儲けに走っている感じだ。信用で企業活動している人たちが多いのに、こういった一部の企業が信頼を失墜させている。信仰など、日本人は信心が少ない、などと言われているが、どうしてどうして、八百万の神様信仰はすごい。祭りなど、神様信仰に裏打ちされている。自分の行動に自信があれば確信に変わる。しかし、これはきちんと用意周到な準備をして、の話だ。自民党は威信あり気だが、自信過剰になって天狗になってはいないか。きちんとした所信を持って、国民の目線で挑んで欲しい。

2016.7.23 『漢字１文字シリーズ11・愛』

８月に生まれた４番めの孫娘に親が愛の字を使ってくれた。別に希望した訳ではないが、嬉しかった。人や物事に対し、愛する、愛しく思うことが大切。人から愛されることも大切。いとしむ、いつくしむ、の意を持つ。自分がたいせつにしたい、という気持ちをそこに差し向けると、利害関係の無い、無垢な気持ちがそこに向けられる。愛＝LOVEだけでも無い。愛＝AGAPE的崇高な部分も有る。愛する対象が有ることによって自己の心の土台がどっしりと安定する。丹田が座るとも言う。幸せなことだ。

2016.7.22 『漢字１文字シリーズ10・寛』

気持ちがゆったりしている様がこの文字だ。心にゆとりが無い時はそういう雰囲気にもならないし、時間がもったいない、などと思ってしまう。ゆとり＝“あそび”に通じるかも知れないが、心して持つようにしないと、ギュウギュウの生き方になってしまう。車のハンドルに“あそび”が有るのはなぜなのか、を考えると、“あそび”の大切さがわかる。ゆとり心や、遊び心は、意識して持つようにしたいものだ。この漢字、寛大・寛容などの用語が有る。自分に対しても他人に対しても寛大な心、寛容な心を持つためには、まず自分にゆとりが必要なのだ。お亡くなりになられた大橋巨泉さんが、そういう生き方をした人だった。彼は“あそび”を仕事にして多くの視聴者を勝ち取っていた。
筆者にとっての寛ぎは、 スクエアダンスを踊る、陶芸をする、山に行くなど。そのことをしている時は、何もかも忘れてその時間に没頭することだ。

2016.7.21 『漢字１文字シリーズ９・祝』

祝（いわい）事として、誕生・七五三・入学・卒業・誕生日・結婚式・結婚記念日など、人生の節目の祝事がある。生活の中では祭礼、建て前、創立記念日、受賞記念、などなどハレの日を祝い、演出する。赤飯を炊くのも祝い事の日だ。赤色の熨斗が使われる。先端が上向きの熨斗、下向きの熨斗、しきたりに合わせて使われる。節目節目のこのような祝事は非日常の世界を演出し、みんなで喜び合うというもの、大切にしたいものだ。国民の祝日も、みんなで祝うためにあるのだが、海の日や山の日など、祝日というよりは、休日の意味合いが強い。
“祝”という文字を朱の色で筆書きするのが好きだ。書く機会をたくさん持ちたいと思い、文箱をいつでもすぐに出せるようにしている。

2016.7.20 『漢字１文字シリーズ８・悟』

覚悟の“悟”。心の中に思うことを持っていること、そして心を強く持つこと、と解釈している。このコラム7月９日にも書いたが、覚悟すれば自身の動き方や決断の仕方が変わって来る。夢や希望を持つ時、自身の考える尺度を持つ時など、覚悟しなければならない。“さとり”とも読む。悟りとは、物ごとの真理に目覚めることを言うようだが、仏道に悟りを得たゴータマ・シッタルダのような悟りは、そう簡単に得られるものではない。なかなか悟れないから、迷うから人間なのかもしれない。数年前、座禅道場に少しの間参禅したことがあった。心を無にして、と言われて座り続けたが、無にはなれず、悟りは得られなかった。しかし、四国巡礼を結願した時は、悟りではないが、丹田のあたりにどっしりとした座ったものが見えた気がした。
「あいだみつを」さんのことばに、『つまづいたって　いいじゃない　にんげんだもの』というのが有る。気持ちがフッと軽くなる。そして、いつもそういう言い訳をしている自分が居る。

2016.7.19 『漢字１文字シリーズ７・利』

利益の利、企業はよりよい製品やサービスを製造・販売し、利益を上げ、税金を払い、従業員を雇い、株主に配当で還元する。企業という法人は社会をこういった行為で、より良くするための存在。社会の公器などとも言われる。しかし、マスコミに流れる企業の目的を逸脱した偽装商品の販売、不当な利益確保、税金逃れなど、ひきも切らない。利益はこのように自分の得になるように振る舞うことだが、自分の利益にならない行為、他人の利益になる行為を“利他”という。世の中には利他のために生きる人がいっぱい居る。６月末にバングラデシュで起きたレストラン襲撃事件で悲しくも命を落とされた７人の日本人がそうだ。バングラデシュを良くしようと活動していて命を失ってしまった。国際支援をするNGO(NPO）が多くあるが、今後の活動の有り方を問われる事件となってしまった。利己よりも利他の行動、なかなか難しい。

2016.7.18 『漢字１文字シリーズ６・己』

自分自身のことを言う。一人称で己（おのれ）を使った発言をすれば、これがその人のことばになるが、なかなかそういう一人称で言わない人が居る。“自分が”という考え方をすれば主体的な発言や交渉になる。ところが、グタグタと屁理屈ばかりこねて他人を巻き込んだ発言でぼかす人が多い。目下や相手に対して“己（おのれ）”と言った場合は、さげすんだ言い方に代わってしまう。何様か知らないが、こういう人は居て欲しくない。克己（こっき）とは、自分の欲望を抑えること、自制心をいう。辞めた都知事は克己力に乏しい人だったのだろう。

2016.7.17 『漢字１文字シリーズ５・栄』

さかえる、ほまれ、とも読む。目出度い字だから、全国の地名で“栄”と多く使われている。埼玉県には、川越市、本庄市、新座市、北本市、三郷市、幸手市など、１０市町村に栄の地名が有る。北海道には網走市など１３市町村に有る。その土地が栄えるように、の願いを持って付けたのだろうか。
“弥栄（いやさか）”は古い言葉だが好きなことばだ。ボーイスカウトでは“弥栄！”と言って緑のベレー帽を投げたものだ。“ハァ～いやさかサッサ～”と民謡の掛け声に有るのがこれだ。バンザ～イ！の意味が有る。弥栄の地名も全国にあるようだ。暮らしや生活が栄えることは、誰もが思い、そうなるようにみんなが懸命に生きている。

2016.7.16 『漢字１文字シリーズ４・和』

和やか、平和、調和、講和、和合、和睦…などなど、良い意味で使われる文字だ。加えるという意味も有る。あるものとあるものを加えて、良い味を醸し出す、といった意味合いだ。平和、日本国内では“あたりまえ” の光景が平和なことだ。残念ながら自然災害に見舞われ、日常の平和が自然の驚異で侵されている人たちがまだ多く居る。世界に目を向けると、不条理な戦闘やテロで平和が侵されている地域がある。このところの各国で起きるテロ攻撃は信じ難い惨状の光景だ。花火見物の人ごみにトラックが突っ込んんで７０数名が死亡、のニュースが飛び込んで来た。決して殺人や建造物の破壊からは平和は見えて来ない。和は極めて難しいがたいせつな文字だ。互いの理解、私とあなたは違って当然、という理解が無い限り考え方の違い、宗教上の違い、思想信条の違いから来る争いが暴力になってしまう。国内の災害地で今、若い人たちが被災者の助けになるボランティアとして活躍する姿に、和の一端を見る。救われる思いだ。

2016.7.15 『漢字１文字シリーズ3・夢』

寝ていて見る夢、最近眠りが深く、あまり夢を見ない。たま～に見ると、田舎の昔の家で、他界したじいちゃん、ばあちゃんが出て来ることがあったり、昔の情景が出て来る。悪い想い出では無いから、まっ、いいか。今日の話題は夢は夢でも、将来への希望とか願いの夢の話。年末ジャンボの宝くじで７億円が当たりますように！というのも夢。自分のやりたいことが実現するように、も夢。欲しいものが手に入りますように、も夢。宝くじの場合は投資をしてあとは成り行きを待つだけだから、その夢のための努力はあまりしない。夢でたいせつなことは、『その夢実現のために、最善の努力をして勝ち取る』ことが大切だ。途中であきらめず、幾多の困難を切り開いて行くプロセスもまたたいせつ。２週間後に始まるオリンピックの選手がまさにそうだ。人並み外れた努力をして夢の獲得のために挑む。ただ、大きければ大きいほど夢で終わり、あきらめるのが早くなる。『どうせ夢だから』と。夢を小分けして階段を昇るように、そこに近づいて行くことが確実な実現への道のりだ。

2016.7.14 『漢字１文字シリーズ２・志』

この文字も名前に使われている字だ。“忠志”と欲張って心が付いた字が２つ使われている。いつも名前敗けしてんじゃ… と思ってしまう。こころざすこと、しるすこと、同志・寸志・志向などと、持った気持ちを差し向ける時に使われる。忠も志も実にバランスの取りにくい文字、小学校の頃の書写の時間、筆を持って、書きにくいなぁ、と思ったものだ。昨年、四国巡礼を結願（けちがん）し、８８番めの大窪寺で結願証に名前を書いてもらったが、上手とは言えない文字でがっかり。“ああ、書きにくいんだな”と改めて思った。間もなく法律上の高齢者の仲間入りするが、まだ志は遂げていない。牛歩の如くでも前に進んで行きたい。

2016.7.13 『漢字１文字シリーズ１・忠』

このコラム、スクエアダンスの話題で３０回、野菜の話題で３０回、シリーズ化して書いた期間が有った。今度は漢字１文字シリーズで３０回書いてみたい。自分の好きな漢字、これにまつわる思い。３０回、続くかなぁ……
第１回は“忠”。自分の名前に有る漢字だ。自分の名前の字を聞かれた時は、“忠義の忠”と説明する。忠実、忠誠、忠言などの言葉が有る。名前にこの字が使われているので、ちょっと自分に、良い意味でのプレッシャーになっている。悪いことはできない意味の漢字だから、心に魔が差したら、頭の中に文字を浮かべる。ごくごく普通の人間だから、日常生活でこういうことはいっぱいある。不思議なもので、心のブレーキになるのだ。相手に対しても誤魔化しの無い信頼を置き、自分も同じように信頼されたいと思う。しかし、ゴマすりが下手な性格はこの年齢になっても治らないので、おべっかは使えない。

2016.7.12 『ネットの炎上』

ネット社会ゆえに起こる困った現象に、多くの人が何とか無くせないだろうかと知恵を絞るが、その件数は増加の一途だ。年間1000件以上、この５年で10倍に増えたという。ネットの炎上とは、ある事象に対し、批判が集中して、そのことが思わぬ本人を苦しめたり、社会から思わぬバッシングを受けたりする事件のことだ。ソーシャルメディアが普及し、誰でも簡単にコメントでき、そのコメントが予期せぬ方向に拡散してしまう。人間の生活を幸福にするために考えられたメディアが不幸にしてしまう現象、情報発信した人や組織は悪気が無くても、受け取る人の勝手な判断で何でも書けてしまう。それも匿名で。書いた本人は正義感で書いたと思っているところに“いいね”が増えて行くと、その人はヒーローになった錯覚が起こるという。それにまた加担する人も出て来るから、事実が歪曲されてしまう。怖い社会だ。

2016.7.11 『加齢』

筆者も高齢者の域に近づき、周囲の人たちが加齢を理由にいろいろなことを言うようになって来た。『すぐに疲れる、加齢のせいだよね』、『夜の車の運転がしにくくなって、加齢のせいだよね』、『物忘れがすごくて、加齢のせい？』、『どうもイライラが多くなって、加齢のせいだよね』。身辺に何かあると加齢のせいにする。気分としては、そうしておけば安心だ。誰もが辿る道だから。身心の変化、変調は必ず来る。しかし、来るスピードを自身のコントロールで遅れさせることは可能だ。と、筆者は思って生活している。加齢のせいにしてしまった時に、そこでブレーキがかかり、前に行こうとするエネルギーをロスするからだ。自分を年のせいにしてその場所に留めておかないよう、気をつけてはいるのだが。今日も有った。２階に行ったはいいが、何を取りに来たか忘れてしまって、階段を降りたら思い出した。こういうことが多くなったのも事実だ。

2016.7.10 『ロボットが変えるライフスタイル』

さまざまなロボットが開発されている。アミューズメントロボットと言われる、遊びや癒しのために開発されたもの、介護の介助に使われるパワーアシストロボット、外出歩行アシストと言われる関節の動きをサポートするロボット、製造現場で人間の代わりに働くロボットなどなど。ロボットが人間の生活をアシストし、ライフスタイルを変えるところまで来ている。災害の時に狭い隙間に入って被災者を助けるロボットがある。最近では銃撃戦が起きたアメリカでロボットが爆発物を持って犯人に近づき、爆破して犯人を殺害した、などという物騒なロボットも居た。できるなら平和利用だけにして欲しいものだ。

2016.7.9 『覚悟』

最近出会った言葉の中では、心に大きく響いた部類だ。いろいろ迷って、ああでもない、こうでもない、どっちにしようか、なかなか決心がつかないことが多い。しかし、覚悟を決めたらやるしかない。“覚悟”と筆で大書して壁に貼っておく。いつもこの壁を見つめる。不思議なエネルギーが湧いて来る。覚悟することで前に進める。たとえ大きな壁に当たっても覚悟があれば何とかして乗り越えるしかない。筆者は、選択肢が２つあって、どっちにしようかな？と迷った時、困難なほうを選ぶことにして、覚悟する。そうすると、成功しても失敗しても後味がいいのだ。覚悟をすれば、見え方が変わって来る。不思議なものだ。

2016.7.8 『ボランティアを学ぶ』

全国の自治体には○○市社会福祉協議会（社協と略して呼ぶ）なる社会福祉法人が必ず設置されている。この組織の中にはボランティアセンターが設置されているところが多い。地域福祉を支える市民ボランティアを育て、担っていただこうというのが趣旨だ。各地で起きる大規模災害の時など、ボランティアの取りまとめをする災害ボランティアセンターなどは、だいたい社協のボランティアセンターが中心となって設置される場合が多い。社協ではボランティア育成のためにさまざまな講座を実施している。ボランティア同士のつながりを強固にし、活動のノウハウを蓄積し、活動のエネルギーを注入するのが目的だ。筆者はこういった講座のお手伝いを各地の社協で行ってる。講師をしながらも、真剣に学ぶボランティアの方々から、すごいエネルギーを自らもらっている。

2016.7.7 『織姫と彦星』

年に一度、七夕の夜、織姫と彦星のロマンが天空を彩る。ベガとアルタイルが今年は見えるだろうか。七夕には、短冊に願い事を書いて吊り下げる。七夕の飾りをやっている家など、もはや無いと思うが、幼稚園や保育園ではこどもたちが願い事を書いて、教室内を彩る。公共施設などでも、色紙とこよりを置いていて、好きなことを書いて竹の枝に結べるようにしているところなどが有る。先日も千葉県松戸市の市民館に行ったら、竹に結わえた折り紙にさまざまな願い事が書かれていた。関東地方では平塚の七夕まつり（今年は７月８日から３日間）が大規模に行われる。仙台の七夕は旧暦で８月５日から８日まで開催される。筆者の実家の近くでは七夕絵灯ろう祭りが開催される。子どもの頃、この絵灯ろうの下を縫って歩くのが楽しみだった。まつりの賑やかさもいいが、夜のとばりに星空を見上げ、ロマンチックな時間の流れを静かに味わうのもいいかもしれない。

2016.7.6 『約束を守らないで言い訳ばかり』

6月4日、あのケチで身綺麗で無い元東京都知事が、こどもの教育に言及したスピーチをした。まったく説得力が無い、「正直で善良な行動ができる子どもたちを育てよう」などという原稿を一気に早口で読み上げた。自身の行動と原稿の不一致（言行の不一致）、もちろん原稿は役人のスタッフが書くものだから、知事は読むしかない。“さぞ”つらかったろう。結局は後味の悪い辞任劇で高額の退職金をせしめてドロンだ。社会にとってものすごいマイナスだ。公約を守らない点では総理大臣も同じだ。「絶対に約束します」と言った消費税値上げの公約を守らず、身勝手な論理で新しい考え方の政策を参議員選挙で国民に問う、などという発言。あきれる。政治家はなんで庶民の感じ方とかい離した考え方を持つのだろう。権力を握ると、何でも自分で動かすことができるようになるから、人間が狂ってしまう。しかし、そういう人を選んでいるのも国民なのだ。もっと怒らなければならない。参議院選挙の投票はいろいろなことを考えて１票を投じたい。

2016.7.5 『どうしたもんじゃろのぉ～』

朝の連続テレビドラマととねえちゃんが高視聴率で、このところ, ランキングのトップを走っている。月曜日から土曜日まで、毎朝見るのが楽しみだ。今、昭和の時代を懐かしむ風潮があるが、この時代の庶民の暮らし、家族関係、社会情勢など、織り交ぜて眼を楽しませてくれる。主人公の常子の将来がこういう結果になる、という実在の人物がモデルとなるドラマが、このところの朝の連ドラの流れになっているので、見て居て飽きない。常子が発する “どうしたもんじゃろのぉ～”という、困った時のプラス思考のことばが良い。困難な場面でこのことばを発し、状況を切り開いて行く姿に、スカッと感が有る。昭和の時代の家族や暮らし、地域社会の縁で結ばれた人間関係がほのぼのとして、とても心地良いドラマだ。

2016.7.4 『野菜シリーズ３１・最終回・はやとウリ』

瓜の仲間で洋ナシの大きさになる はやとウリ。９月末から収穫できるようになる。この瓜、煮ても炒めても、漬物でもおいしい。何といっても、こりこり・しゃきしゃきの食感がたまらない。１本の苗から３０個から４０個ほど収穫でき、スーパーではなかなかお目にかかれない。九州の道の駅で販売していて、１個５０円くらいだったのを覚えている。植え方がおもしろい。１個のはやとウリをそのまま土の中に埋めておけば、５月末に芽を出す。宿根草だから去年の根っこからも芽を出す。ツルが長く伸びるからやぐらを組んであげなければならない。漬物などちょっと青臭いから、生姜を入れたり、酒を入れたりして臭みを消すと絶品だ。11月末、霜に当たると枯れ始める。その時期まで収穫できる。

2016.7.3 『野菜シリーズ３０・ミント』

ハーブを育てて見たくて、ペパーミント・レモンバーム・バジル・カモミール・セージ・ローズマリーの種を蒔いてみた。３年前に蒔いたのだが、宿根草のペパーミントとレモンバームがまだ残っている。秋に収穫して乾燥させ、料理に活用したり、ハーブティーとして飲んでいる。レモンバームは香りが良くて、レモンに似た香りがする。サラダにちぎって少し入れると風合いが変わる。香りのする野菜は、ミツバ・ラベンダー・しそなど、何かと重宝する。ペパーミントは繁殖力がすごく、放っておくと根っこがどんどん伸びてそこらじゅうから葉っぱが出て来る。友人に株を少し分けてあげたら喜ばれた。

2016.7.2 『野菜シリーズ２９・人参』

人参はスーパーなどで大きいものが３本入って150円とか、安い価格で年中販売されている。実は人参栽培は少し難しい（と思っている）土が固いと大根やごぼうのように足が２本になったりする。種が小さくて、なかなか発芽しにくい。１列蒔いても2/3くらいしか芽が出なかったりする。そして生育期間が４か月から５か月かかる。一般的に売られているのは１５センチくらいの５寸人参と言われるもの。地方に行くとさまざまな地場人参が有るようだ。人参の葉っぱも栄養素が多く、食べる人が居るようだが、筆者は葉っぱは全部捨てている。捨てると言っても。余分な葉っぱや根っこなど、食べないものは全部積み重ねてたい肥をつくる。そしてまた畑に還って行く。

2016.7.1 『野菜シリーズ２８・小松菜』

小松菜は鉄分が多い。採りたてを食べると、その味でわかる。お浸しにカツオ節を少しかけ、醤油を少したらすと、絶品。しかし、虫が付きやすいので食べる頃は穴だらけになっている。美味いから虫が付くのだと思うと、あまり気にならない。売っているのは、さぞ消毒しているのだろう、と思う。炒め物にも良い。茎の部分よりも葉っぱのところがおいしいような気がする。種を蒔いてそのままではなく、少し濃い目に種蒔きし、５センチくらいのものを１本ずつ植え替えたほうが成長が良い。１１月に植え替えると、正月には甘味が乗った小松菜が食べられる。種が安くて栄養豊富だから経済的な野菜だ。

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